JPH05123219A - プラスチツク製の剛毛を有するブラシ - Google Patents

プラスチツク製の剛毛を有するブラシ

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JPH05123219A
JPH05123219A JP3095076A JP9507691A JPH05123219A JP H05123219 A JPH05123219 A JP H05123219A JP 3095076 A JP3095076 A JP 3095076A JP 9507691 A JP9507691 A JP 9507691A JP H05123219 A JPH05123219 A JP H05123219A
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JP
Japan
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bristles
brush
bristle
bristle bundle
bundle
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JP3095076A
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English (en)
Inventor
Fritz Rueb
リユプ フリツツ
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FRIESETTA GmbH
Original Assignee
FRIESETTA GmbH
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Publication date
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    • A46BBRUSHES
    • A46B3/00Brushes characterised by the way in which the bristles are fixed or joined in or on the brush body or carrier
    • A46B3/02Brushes characterised by the way in which the bristles are fixed or joined in or on the brush body or carrier by pitch, resin, cement, or other adhesives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A46BRUSHWARE
    • A46BBRUSHES
    • A46B3/00Brushes characterised by the way in which the bristles are fixed or joined in or on the brush body or carrier
    • A46B3/06Brushes characterised by the way in which the bristles are fixed or joined in or on the brush body or carrier by welding together bristles made of metal wires or plastic materials
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A46BRUSHWARE
    • A46BBRUSHES
    • A46B9/00Arrangements of the bristles in the brush body
    • A46B9/02Position or arrangement of bristles in relation to surface of the brush body, e.g. inclined, in rows, in groups
    • A46B9/04Arranged like in or for toothbrushes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A46BRUSHWARE
    • A46BBRUSHES
    • A46B2200/00Brushes characterized by their functions, uses or applications
    • A46B2200/10For human or animal care
    • A46B2200/1066Toothbrush for cleaning the teeth or dentures

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  • Brushes (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラシ、特に歯ブラシを改良して、耐用年数
が長く、しかもより良好な歯磨き効果が得られ、各剛毛
が互いにそれぞれ十分に独立して働くことができるよう
にし、また、痛み易い歯茎や歯肉等に強い力がかからな
いようにする。 【構成】 各剛毛4がその剛毛束3内で互いに傾斜し
て、及び剛毛面によって形成された面に対して及び/又
は剛毛を保持するブラシ本体2に対して傾斜して配置さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック製の剛毛
を有するブラシ、殊に歯ブラシであって、剛毛が各剛毛
束内に配置されていて、剛毛束の端部に互いに固定され
及び/又はブラシ本体に固定されていて、溶融、接着又
は溶接されており、前記剛毛束が、ブラシ本体から突き
出る高さ全体に亙ってほぼ同じ外周及び横断面又は想定
円を有している形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブラシは殆ど、打ち抜き法又はパ
ッキン法でループ−アンカ又はチップ−アンカによって
製造されていた。この製造法では、各剛毛束は、仕分け
装置によってパッキン工具にもたらされ、剛毛束を有す
るアンカ又はチップを穿孔内に打ち込む舌片によって固
定される。また、プラスチック製の剛毛束をロープ又は
束としてブラシ本体に挿入して、加熱によって互いに又
はブラシ本体に結合することも知られている。さらに、
ロープ状の剛毛を、ブラシ本体の形状を有する射出成形
機内に挿入し、次いでこの射出成形機によって射出成形
することも知られている。しかしながら射出圧が高い
と、プラスチックが剛毛中間室内に達し、ここで射出さ
れ、その必要な可橈性が損なわれてしまう。アンカに固
定された剛毛束は、これが特に歯ブラシに使用される場
合は、アンカが押し込まれ打ち抜かれることによって、
剛毛は束内で圧し潰され、これによって剛毛束全体が比
較的硬くなる。このような硬い剛毛束の形状は多くの適
用領域において要求され、必要とされてはいるが、歯ブ
ラシにおいては一般に不都合である。なぜならば、歯ブ
ラシにおいては、特に歯茎が、このような硬いブラシに
よって歯磨き運動及び歯磨き負荷が加えられることによ
って痛みにさらされて、損傷を受ける危険性があるから
である。このような危険な摩耗を避けるために、歯ブラ
シの柄を弾性的に構成し、これによって手によって加え
られる圧力が歯に伝わらないようにすることは知られて
いるが、このようにしても、強過ぎる剛毛束による強い
摩耗の本来の原因は取り除かれない。各剛毛束の剛毛は
多かれ少なかれ硬くなっており、これらの剛毛束はそれ
ぞれ隣接する剛毛束に対してわずかな間隔しか保ってお
らず、従って歯磨き作用は全体的に制限される。各剛毛
束は、ブラシのクリニーング面で多かれ少なかれ独立し
た箇所を形成し、この独立した箇所は、ブラシを操作す
ると汚れを取り除くが、各剛毛はそれぞれその隣に存在
する剛毛によって覆われ支えられるので、その働きが弱
くなる。これは勿論、剛毛束全体がブラシ本体に対して
傾斜して配置されている場合にも当て嵌まる。
【0003】また、柔軟な剛毛を有する歯ブラシも製造
されているが、このよな柔軟な剛毛を有する歯ブラシ
は、残留変形するのが非常に早く、歯ブラシが早期に摩
耗して使用できなくなってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、冒頭に述べた形式のブラシを改良して、耐用年数が
長く、しかもより良好なクリニーング効果が得られ、剛
毛束の各剛毛が1つの束内に配置されているにも拘わら
ず、互いにそれぞれ十分に独立して働くことができるよ
うにすることである。それと同時に、より良好なクリニ
ーング効果を得ながら、クリニーングしようとする対象
物、例えば歯、痛み易い歯茎並びに歯肉に強い力がかか
らないように、つまり、いたわりながら各剛毛によって
負荷されるようにしなければならない。即ち、歯ブラシ
においては、歯肉、歯茎並びに歯全体は基本的にクリニ
ーングされるが、これらは損傷を受けたり強すぎる負荷
を受けたりしないようにしなければならない。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明によれば、各剛毛がその剛毛束内で互いに傾斜して、
及び剛毛面によって形成された面に対して及び/又は剛
毛を保持するブラシ本体に対して傾斜して配置されてい
る。
【0006】
【効果】本発明によれば、剛毛束全体は、ブラシ本体か
らほぼ直角に突出しているが(もちろん全体が傾斜して
いてもよいのであるが)、この剛毛束内で各剛毛は傾斜
して配置されているので、剛毛束の軸方向に圧力が加え
られると、各剛毛はややそれて、剛毛の曲げ強さ(曲げ
に対する強さ)によって、クリニーングしようとする対
象物に押し付けられることはない。従って、各剛毛は、
そのクリニーング作用を行うことができるが、それにも
拘わらず例えば使用者の強い押し付け力によって対象物
が損傷を被ることはない。
【0007】本発明の別の構成要件によれば、剛毛束の
中心線に対して互いに同軸的に配置された想定円上で互
いに隣接する剛毛が、互いに同方向でこれらの想定円に
対して傾斜して配置されていて、有利にはこれらの想定
円に対してほぼ同じ傾斜角を有している。これらの傾斜
して配置された剛毛は、円筒形の想定された外周面にほ
ぼ沿って配置されているか若しくはこの外周面に対して
接線方向に配置されており、それにも拘わらず、前記想
定円の周方向ではそれぞれほぼ同じ傾斜位置で、剛毛の
高さ全体に亙ってほぼ同じ横断面を有する規則的な剛毛
束を形成している。前記傾斜角は、剛毛のベース部に存
在する想定円に対して、この想定円の直径が大きくなる
に従って次第に鋭角になっており、剛毛束の中心に近い
剛毛がより鈍角の傾斜角を有している。この場合、例え
ば正確に剛毛束の中心に存在する剛毛は直立していてよ
い。これは特に、傾斜した剛毛から形成された剛毛束全
体が、その固定箇所又は剛毛面に対してほぼ直角に配置
されている場合にあてはまる。
【0008】本発明の別の有利な構成によれば、剛毛束
の周方向でそれぞれ傾斜して配置された剛毛の一部、有
利には剛毛束の内部に存在する剛毛は、場合によっては
剛毛束の中心から外方へ向かって斜めに延びている。こ
の場合、剛毛束の外側の剛毛が、想定円の周方向だけで
はなく、外側に斜めにも配置されていれば、その高さ全
体に亙って十分に一様な横断面形状を有しているが、そ
の横断面は剛毛の自由な端部(作業端部)に向かって次
第にやや大きくなる剛毛束が得られる。
【0009】本発明の別の構成要件によれば、各剛毛
は、剛毛束の延びる方向で互いに交差するように、互い
に傾斜して配置されている。各剛毛は例えば、一方では
前記想定円に対して斜めに配置されているが、他方では
テントの支柱のようにその自由な端部が再び外方へ向け
られるように、内方へ向かって傾斜して配置されてい
る。
【0010】各剛毛束の間にそれぞれ間隔が設けられて
おり、この間隔内に、剛毛束の外縁部に存在する剛毛の
一部が圧力を受けると侵入するようになっている。剛毛
が傾斜されていることによって、剛毛は圧力を受けると
より迅速にフレキシブルに可撓せしめられるので、剛毛
は、剛毛束の間に存在する中間室を利用し、これによっ
て剛毛はその作業端部がある程度解放せしめられる。ク
リーニング圧力は、非常に良好に分割され、剛毛面全体
の各剛毛は、剛毛面全体に最適に分割されるので、今ま
での中間室はクリーニング作業中に取り除かれ、これに
よってクリーニング圧も良好に分割される。剛毛の作業
端部は出発位置では束状に配置されているが、剛毛面全
体はクリーニング作業中に多かれ少なかれ均一に剛毛先
端が占めるようになっているので、場合によっては、剛
毛束の数は従来のブラシに比較して、クリーニング作用
を低下させることなく少なくすることができ、それ同時
にクリーニングしようとする面は、この面に加えられる
圧力が高くなってもやさしく処理され得る。
【0011】また本発明の別の構成要件によれば、1つ
の想定円上に配置された、剛毛束の剛毛が、ブラシ本体
におけるそれぞれその出発点から自由な端部に向かって
傾斜して延びていて、この端部において、周方向でずれ
た箇所で同じ直径を有する類似の想定円と交差してい
る。このように構成すれば、クリーニングしようとする
対象物に圧力が加えられた時に各剛毛がそれて各剛毛束
の間の中間室内に侵入するようにする、剛毛束の各剛毛
の傾斜又はねじられた配置が得られる。このようにして
剛毛束全体に、ブラシ本体に剛毛を固定する際に既に設
けられている所定のねじりが与えられ、しかも傾斜して
配置された各剛毛は真っすぐに延びている。このように
して各剛毛は、過剰なクリーニング圧力を受けて回避運
動するが、そのクリーニング作用が損なわれることはな
い。
【0012】本発明のさらに別の構成要件によれば、剛
毛束の剛毛の少なくとも一部がねじられていて、大きい
ねじピッチを有する螺旋状に延びている。これはつま
り、成形された剛毛を使用すること、又は製造時に相応
に変形を行う必要があるということである。
【0013】本発明のさらに別の構成要件によれば、剛
毛束の各剛毛が少なくとも2種類の異なる長さを有して
いて、この長さの差が剛毛の全長のほんの一部である。
このようにすれば、剛毛の傾斜による利点はさらに高め
られ、この傾斜状態と組み合わせて特に有効になる。こ
の場合、長い方の剛毛と短い方の剛毛との数がほぼ同数
であって、種々異なる長さの剛毛が各剛毛束内でほぼ一
様に互いに混ぜ合わせて分配されている。長い方の剛毛
は短い方の剛毛のよりも例えば0.2〜1ミリメート
ル、特に1/2ミリメートル長くなっている。
【0014】このようにすれば、磨き運動、例えば歯磨
きにおいて、高い位置にある剛毛又は長い方の剛毛が横
方向に強制的に回避運動し、これによって最初は硬いよ
うに見える剛毛束が良好に解きほぐされて各剛毛に分解
する。このようにして、各剛毛束の間の中間室内への剛
毛の前記回避運動は促進され強められる。最初は、高い
位置にある剛毛又は長い方の剛毛だけがクリーニング運
動にさらされるので、これらの長い方の剛毛は、短い方
の剛毛がクリーニングしようとする対象物に接触してク
リーニング圧を受ける前に、相応に早期に回避運動す
る。
【0015】従って、特に剛毛束の外側範囲で、長い方
の剛毛が短い方の剛毛よりも多く配置されていれば、長
い方の剛毛は、各剛毛束の間の中間室への所定のあらか
じめプログラミングされた回避運動を行うことができ
る。
【0016】各剛毛は、互いに及び/又は各剛毛に接続
される前にその端部に丸みを付けることができる。この
ようにすれば各剛毛は、例えば歯ブラシを歯肉及び歯茎
に当てつける場合のようにデリケートな面によりやさし
く作用する。過剰のクリーニング圧力が加えられると各
剛毛は回避運動するので、いずれにしても、早期に摩耗
することなく、良好なマッサージ作用及びクリーニング
作用が得られる。
【0017】本発明のさらに別の構成要件によれば、剛
毛束の剛毛がそれぞれ周方向で、同方向に傾斜されてお
り、互いに隣接し合う剛毛束の傾斜方向が交互に逆方向
に向けられていて、一方の剛毛束の剛毛が、その投影図
で見て、時計回り方向に延びていて、他方の剛毛束の剛
毛が逆時計回り方向で下方から上方へ傾斜して延びてい
る。このように構成すれば、各剛毛が過剰の負荷を受け
てそれぞれ個別に回避運動しても、ブラシを当てつける
際の所定の圧縮強さ(圧縮に対する強さ)のために有利
である。このようにして、剛毛の傾斜位置に基づく反動
力は、ブラシ本体において相互に少なくとも十分に解消
され得る。
【0018】1つ又はそれ以上の前記本発明の構成要件
及び手段を組み合わせることによって、特に歯ブラシと
して良好な歯磨き作用及びマッサージ作用を行うことが
でき、しかも、歯磨き圧力が強すぎる場合でも、磨こう
とする面をいたわりながらやさしく負荷することができ
る。何故ならば、各剛毛は、高められた歯磨き圧力によ
って回避運動すると同時に歯磨き圧力を受けて良好に分
割され、もはやそれぞれ束のように作用しないからであ
る。また特に、剛毛の長さが異なっていて、傾斜して配
置されていることによって、種々ことなる強さの回避運
動が得られ、この場合に、短い方の剛毛がやや強い抵抗
を伴って、より強いクリーニング(歯磨き)圧力を受け
るので、ブラシの耐用年数は長くなる。クリーニング過
程中に各剛毛は面的に良好に分割されるので、本発明の
歯ブラシは、より柔軟に感じられ、しかも良好なクリー
ニング作用を有している。
【0019】
【実施例】全体が符号1で示されたブラシ、例えば歯ブ
ラシ(歯ブラシの柄は図示されていない)は、ブラシ本
体2からほぼ直立する、プラスチック製の剛毛4から成
る複数の剛毛束3を有している。剛毛4は、剛毛束3の
端部で及び/又はブラシ本体2で互いに溶融結合、接着
又は溶接されている。
【0020】図1,2並びに図4に示されているよう
に、剛毛束3はブラシ本体2から突き出る高さの全体に
亙ってほぼ一様な外周又は横断面若しくは想定円5を有
している。この時に、剛毛4の作業する端部6は全体で
ほぼ平らな剛毛面を形成している。
【0021】図1及び図4(この図4ではやや誇張した
概略的な線図が示されている)に示されているように、
各剛毛4は、剛毛面によって形成された平面に対して及
び剛毛4を保持するブラシ本体2に対して傾斜して配置
されていて、さらに互いに傾斜して配置されている。剛
毛束3の各剛毛4の互いの傾斜位置は、図1の概略図で
はよく分からないが、図4により詳しく図示されてい
る。
【0022】図4では、剛毛束3の中心軸線に対して同
心的な仮想の想定円5又は7(この仮想の想定円は2つ
だけが図4に示されているが、図2では勿論2つ以上の
このような想定円が剛毛束3の周囲内に描かれ得る)で
互いに隣接し合う剛毛4は、それぞれ同方向でこの想定
円5又は7に対して傾斜していて、しかもこの仮想の想
定円5又は7に対してそれぞれほぼ同じ傾斜角度を有し
ている。これによって、各想定円5又は7で、隣接し合
う剛毛のある程度規則的な配置が得られ、またこの想定
円5又は7で互いに向き合う剛毛は互いに傾斜してもい
る。剛毛ベースにおける仮想の想定円5又は7に対する
傾斜角8は、想定円の直径が大きければ大きいほどより
鋭角になる。剛毛束の中心近くに存在する剛毛は、図4
に示されているように鈍角の傾斜角9を形成している。
大きい方の想定円5における傾斜角8は傾斜角9よりも
やや鋭角であって、内側に存在する小さい方の想定円7
における傾斜角9はより直角に近い鈍角である。剛毛束
3の中心に配置された理論上の剛毛4は有利には傾斜し
ておらず、剛毛束全体のいわば軸線として真っすぐに延
びており、図示の実施例ではブラシ本体2若しくは剛毛
面に対して直角に延びている。
【0023】傾斜した剛毛4より形成された剛毛束3は
有利には全部が、ブラシ本体2の固定箇所又は剛毛面に
対してほぼ直角に配置されている。
【0024】しかしながら図4に示されている剛毛束3
は、所定のクリーニング法にとって有利である場合に
は、全体をやや傾斜して配置してもよい。
【0025】図4で分かるように、ほぼ想定円形面上に
配置された、剛毛束3の剛毛4は、それぞれブラシ本体
2の出発点から斜めにその自由な端部6に向かって延び
ていて、ここで、周方向でずらした位置で、有利には互
いに合致する直径を有する同一の想定円5a若しくは7
aを切断している。これによって、ほぼ想定円筒形の外
形を有し、しかも各剛毛4は下方から上方に向かって斜
めに延びている剛毛束3が得られる。
【0026】剛毛4の出発点で想定円5及び7と交差す
る想定円5a又は7aが想定円5及び7よりも小さいか
大きい場合は、剛毛束3の周方向で斜めに位置する剛毛
4が部分的に斜め外方向に又は内方向に延びる構成が得
られる。これによって剛毛束3全体は円錐台形の外形を
有することもできる。図4では例えば各剛毛4aは、そ
のした端部が想定円7から出発してその自由な端部6
で、外側に存在する別の想定円5aを切断するように外
方向に向かって傾斜されている。このような形式でも、
この剛毛4aは全体がほぼ円筒形の剛毛束3内に位置す
る。
【0027】図1及び図2によれば、各剛毛束3の間に
それぞれ間隔が保たれていて、この間隔内に、特に剛毛
束3の外側縁部に存在する剛毛4(図4の想定円5及び
5aが剛毛束3の最も外側の制限円であると見なした時
に、これらの想定円5及び5aを接続する剛毛4)の一
部が、圧力が加えられた時に剛毛範囲からそれて侵入す
るようになっている。図3には、圧力が加えられた時に
各剛毛4が剛毛範囲からそれて各剛毛束3(図2では圧
力が加えられていない状態が示されている)の間の中間
室内にどのように侵入するかかが示されている。こうし
て、本来しっかりと束ねられた剛毛4は全剛毛範囲に亙
って及び剛毛の本来の外周をやや越えた範囲に亙って事
実上均一に分割されている。この剛毛の回避運動は何よ
りも、剛毛4を傾斜して配置したことによってより良好
に行われ得る。
【0028】しかしながらこの回避運動は付加的に、剛
毛束3の各剛毛4が少なくとも2種類の異なる長さを有
していて、この長さの差が剛毛全長のほんの一部に相当
するように構成されていることによって促進される。図
1及び図4で分かるように、剛毛4の自由な端部6がそ
の他の剛毛の端部に対してやや突き出ていて、この時に
長い方の剛毛は、短い方の剛毛よりも0.5mmだけ長く
なっている。この時に長い方の剛毛4及び短い方の剛毛
4の数は、ほぼ同数であって、種々異なる長さの剛毛は
剛毛束3内にほぼ均一に分配されて互いに混合されてい
る。特に外側、つまり図4の概略図で見て想定円5及び
想定円5aにおいては長い方の剛毛が短い方の剛毛より
も多くなっていてよい。このようにすれば、各剛毛束3
の間の中間室内への回避運動がさらに促進される。また
この剛毛束3の外側の位置においては、図4の概略図で
は剛毛束3の各剛毛4だけが示されているが、実際に
は、図4で示されたものよりも密生して配置されてい
て、中央、つまり想定円5及び想定円7内にも別の剛毛
4が配置されている。
【0029】これによって傾斜運動及び回避運動(場合
によっては傾斜運動においてさらに強く傾斜されても)
は、不都合な影響を与えることなしに良好に行われる。
何故ならば、各剛毛4は、互いに及び/又はブラシ本体
2と結合する前に、その作業端部6が丸みを付けられて
いるので、剛毛が傾斜された位置においても、剛毛は、
歯肉、歯茎及びこれと類似の鋭敏な箇所にいたわりなが
らこれに接触するようになっているからである。
【0030】図1には、すべての剛毛束3のすべての剛
毛がそれぞれ同方向で剛毛束の周方向に斜めに配置され
ている状態が示されている。図4に示されているように
剛毛束3の剛毛4をそれぞれ周方向で同じ傾斜位置で配
置してもよいが、或はまた隣接し合う剛毛束の傾斜方向
をそれぞれ逆方向に、つまり隣接する剛毛束3内で傾斜
角8,9をそれぞれ図4の傾斜角とは反対方向に傾斜さ
せて、剛毛束3の剛毛4をその投影図で見て(ほぼ図2
に相当する)時計回り方向に傾斜させ、他の剛毛束の剛
毛を逆時計回り方向で下方から上方へ斜めに延びるよう
に配置してもよい。これによって、剛毛面に加えられる
力によって生ぜしめられた反動力(この反動力はこの場
合、各斜めに延びる剛毛4から発する)は、互いに十分
に相殺され得る。
【0031】以上のようにして、例えばまるでミカド遊
び(Mikado-Spiel;束にした多数の棒のうちの1本をそ
の他の棒が動かないように抜き出す遊び)の棒が遊びの
開始時に倒れる前に取り除かれるように、各剛毛4がそ
れぞれ傾斜又は捩られている剛毛束が得られる。各剛毛
が真っすぐに延びるようにするために、やや螺旋状に成
形された剛毛4も使用できるが、特別な成形工程を行っ
てはならない。このように各剛毛が捩り及び傾斜せしめ
られることによって、剛毛面が口の中の痛み易い面に強
く当てつけられても不快に感じることはなく、歯肉を痛
める形状で作用することもなく、各剛毛はばね弾性的に
変形すると同時に剛毛面全体がより有効に利用される。
何故ならば、剛毛束は仕切られた剛性な束ではなく、十
分均一に分割して構成されているからである。最初は個
別に剛性に構成されている剛毛束は、力が加えられる
と、その作用が非常に良好に満たされ得る個別の剛毛に
分解されるからである。
【0032】特に歯ブラシに適している、プラスチック
製の剛毛を備えたブラシ1は、各剛毛4から組み立てら
れた剛毛束3を有しており、この剛毛束3に各剛毛4は
溶融、接着又は溶接され得る。各剛毛4は、その剛毛束
3内で、互いに及び剛毛面によって形成された面に対し
て、及び/又は剛毛を保持するブラシ本体2に対して、
これらの剛毛が圧力を受けると剛毛束3の全体に対して
直角に個別にやや横方向にそれることによって受けた圧
力によってたわみむと同時に作用面を大きくするよう
に、斜めに配置されている。この作用は、種々異なる長
さの各剛毛4によって剛毛束3内でより増幅されて良好
なものにされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】互いに間隔を保って配置された多数の剛毛束を
有する、本発明の1実施例によるブラシ本体の側面図で
あって、これらの剛毛束はその全長に亙ってほぼ一様な
横断面を有していて、ブラシ本体に対して直角に配置さ
れていて、各剛毛はそれぞれ傾斜して配置されている状
態を示した図である。
【図2】図1に示したブラシの平面図であって、非作業
位置における状態を示した図である。
【図3】図1に示したブラシの平面図であって、クリー
シングしようとする面に当てつけられている状態を示し
た図である。
【図4】剛毛束の一番外側に存在する各剛毛のうちの幾
つかだけを示した、剛毛束の拡大した概略図である。
【符号の説明】
1 ブラシ、 2 ブラシ本体、 3 剛毛束、 4
プラスチック製の剛毛、4a 剛毛、 5,5a,7,
7a 想定円、 6 端部、 8,9 傾斜角

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製の剛毛を有するブラシ、
    殊に歯ブラシであって、剛毛(4)が各剛毛束(3)内
    に配置されていて、剛毛束(3)の端部に互いに固定さ
    れ及び/又はブラシ本体(2)に固定されていて、溶
    融、接着又は溶接されており、前記剛毛束が、ブラシ本
    体(2)から突き出る高さ全体に亙ってほぼ同じ外周及
    び横断面又は想定円を有している形式のものにおいて、
    各剛毛(4)がその剛毛束(3)内で互いに傾斜して、
    及び剛毛面によって形成された面に対して及び/又は剛
    毛を保持するブラシ本体(2)に対して傾斜して配置さ
    れていることを特徴とする、プラスチック製の剛毛を有
    するブラシ。
  2. 【請求項2】 剛毛束(3)の中心線に対して互いに同
    軸的に配置された想定円(5,7)上に配置された互い
    に隣接する剛毛が、互いに同方向でこれらの想定円
    (5,7)に対して傾斜して配置されていて、これらの
    想定円に対してほぼ同じ傾斜角を有している、請求項1
    記載のブラシ。
  3. 【請求項3】 前記傾斜角(8)が、剛毛のベース部に
    存在する想定円(5,7)に対して、この想定円の直径
    が大きくなるに従って次第に鋭角になっており、剛毛束
    の中心に近い剛毛がより鈍角の傾斜角を有している、請
    求項1又は2記載のブラシ。
  4. 【請求項4】 傾斜した剛毛(4)から形成された剛毛
    束(3)全体が、その固定箇所又は剛毛面に対してほぼ
    直角に配置されている、請求項1から3までのいずれか
    1項記載のブラシ。
  5. 【請求項5】 剛毛束(3)の周方向で傾斜して配置さ
    れた剛毛(4)の一部が、外方へ向かって斜めに延びて
    いる、請求項1から4までのいずれか1項記載のブラ
    シ。
  6. 【請求項6】 各剛毛(4)は、剛毛束(3)の延びる
    方向で互いに交差するように、互いに傾斜して配置され
    ている、請求項1から5までのいずれか1項記載のブラ
    シ。
  7. 【請求項7】 各剛毛束(3)の間にそれぞれ間隔が設
    けられており、この間隔内に、剛毛束(3)の外縁部に存
    在する剛毛(4)の一部が圧力を受けると侵入するように
    なっている、請求項1から6までのいずれか1項記載の
    ブラシ。
  8. 【請求項8】 1つの想定円上に配置された、剛毛束
    (3)の剛毛(4)が、ブラシ本体(2)におけるそれ
    ぞれその出発点から自由な端部(6)に向かって傾斜し
    て延びていて、この端部(6)において、周方向でずれ
    た箇所で同じ直径を有する類似の円と交差している、請
    求項1から7までのいずれか1項記載のブラシ。
  9. 【請求項9】 斜めに配置された各剛毛が真っすぐに延
    びている、請求項1から8までのいずれか1項記載のブ
    ラシ。
  10. 【請求項10】 剛毛束の剛毛の少なくとも一部がねじ
    られていて、大きいねじピッチを有する螺旋状に延びて
    いる、請求項1から9までのいずれか1項記載のブラ
    シ。
  11. 【請求項11】 剛毛束(3)の各剛毛(4)が少なく
    とも2種類の異なる長さを有していて、この長さの差が
    剛毛の全長のほんの一部である、請求項1から10まで
    のいずれか1項記載のブラシ。
  12. 【請求項12】 長い方の剛毛(4)と短い方の剛毛(4)
    との数がほぼ同数であって、種々異なる長さの剛毛が各
    剛毛束(3)内でほぼ一様に互いに混ぜ合わせて分配さ
    れている、請求項1から11までのいずれか1項記載の
    ブラシ。
  13. 【請求項13】 長い方の剛毛(4)が、短い方の剛毛
    (4)よりも0.2〜1メートル長い、請求項1から1
    2までのいずれか1項記載のブラシ。
  14. 【請求項14】 剛毛束の外側範囲では、長い方の剛毛
    が短い方の剛毛よりも多く配置されている、請求項1か
    ら13までのいずれか1項記載のブラシ。
  15. 【請求項15】 各剛毛(4)は、互いに及び/又は各
    剛毛(4)に接続される前にその端部(6)が丸みを付
    けられている、請求項1から14までのいずれか1項記
    載のブラシ。
  16. 【請求項16】 剛毛束(3)の剛毛(4)がそれぞれ
    周方向で、同方向に傾斜されており、互いに隣接し合う
    剛毛束(3)の傾斜方向が交互に逆方向に向けられてい
    て、一方の剛毛束(3)の剛毛(4)が、その投影図で
    見て、時計回り方向に延びていて、他方の剛毛束(3)
    の剛毛(4)が逆時計回り方向で下方から上方へ傾斜し
    て延びている、請求項1から15までのいずれか1項記
    載のブラシ。
JP3095076A 1990-04-27 1991-04-25 プラスチツク製の剛毛を有するブラシ Pending JPH05123219A (ja)

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DE4013564A DE4013564C1 (ja) 1990-04-27 1990-04-27

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ID=6405275

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JP3095076A Pending JPH05123219A (ja) 1990-04-27 1991-04-25 プラスチツク製の剛毛を有するブラシ

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EP (1) EP0453954B1 (ja)
JP (1) JPH05123219A (ja)
AT (1) ATE105681T1 (ja)
AU (1) AU7418091A (ja)
CA (1) CA2041404A1 (ja)
DE (2) DE4013564C1 (ja)
ES (1) ES2055939T3 (ja)

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CA2041404A1 (en) 1991-10-28
DE59101639D1 (de) 1994-06-23
EP0453954A1 (de) 1991-10-30
ES2055939T3 (es) 1994-09-01
DE4013564C1 (ja) 1991-07-11
AU7418091A (en) 1991-11-07
EP0453954B1 (de) 1994-05-18

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