JPH05123124A - バナナ製品およびその製造方法 - Google Patents
バナナ製品およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH05123124A JPH05123124A JP3284927A JP28492791A JPH05123124A JP H05123124 A JPH05123124 A JP H05123124A JP 3284927 A JP3284927 A JP 3284927A JP 28492791 A JP28492791 A JP 28492791A JP H05123124 A JPH05123124 A JP H05123124A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- banana
- bananas
- pressure
- packaging bag
- product
- Prior art date
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- Pending
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- Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規な食感を有するバナナ製品および食感が
シャリシャリしているとともに後味のさっぱりしたバナ
ナ製品を提供すると食感がシャリシャリしているととも
に後味のさっぱりした冷凍バナナを得ることができるバ
ナナ製品の製造方法を提供する。 【構成】 100kgf/cm2 以上の圧力で高圧処理
してなるバナナ製品であり、また高圧処理済みバナナを
凍結させてなるバナナ製品である。そして、高圧処理済
みバナナを凍結させてなるバナナ製品は、剥皮したバナ
ナを包装袋内に密封して得られるバナナ包装体を100
kgf/cm2 以上の圧力で高圧処理し、得られた高圧
処理済みバナナを凍結させることにより製造する。
シャリシャリしているとともに後味のさっぱりしたバナ
ナ製品を提供すると食感がシャリシャリしているととも
に後味のさっぱりした冷凍バナナを得ることができるバ
ナナ製品の製造方法を提供する。 【構成】 100kgf/cm2 以上の圧力で高圧処理
してなるバナナ製品であり、また高圧処理済みバナナを
凍結させてなるバナナ製品である。そして、高圧処理済
みバナナを凍結させてなるバナナ製品は、剥皮したバナ
ナを包装袋内に密封して得られるバナナ包装体を100
kgf/cm2 以上の圧力で高圧処理し、得られた高圧
処理済みバナナを凍結させることにより製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバナナ製品およびその製
造方法に関し、さらに詳しくは新規な食感を有するバナ
ナ製品および食感がシャリシャリしているとともに後味
のさっぱりしたバナナ製品と、食感がシャリシャリして
いるとともに後味のさっぱりした冷凍バナナを得ること
ができるバナナ製品の製造方法に関する。
造方法に関し、さらに詳しくは新規な食感を有するバナ
ナ製品および食感がシャリシャリしているとともに後味
のさっぱりしたバナナ製品と、食感がシャリシャリして
いるとともに後味のさっぱりした冷凍バナナを得ること
ができるバナナ製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バナナを原材料に用いたバナナ製品につ
いては、たとえば冷凍バナナ、ジュース、アイスクリー
ム等の種々のものが知られている。
いては、たとえば冷凍バナナ、ジュース、アイスクリー
ム等の種々のものが知られている。
【0003】従来、バナナの冷凍製品、いわゆるフロー
ズンバナナは、洗浄したバナナを剥皮し、必要に応じて
適当な大きさにカットしたものを、通常、品温−18℃
以下に凍結させることにより製造されていた。ところ
で、このようにして得られた冷凍バナナ製品を冷凍貯蔵
しておくと、果肉が漸次褐変し、外観が著しく損なわれ
る。そこで、バナナの冷凍製品の製造方法においては、
たとえばバナナ果肉をポリエチレン袋に入れ、温度−7
0℃程度のブライン中に浸漬することにより急速凍結す
る技術や剥皮したバナナをアスコルビン酸等の酸化防止
剤を添加したシロップ液等に浸漬して褐変を防止してか
ら凍結する技術等が用いられるに至っている。
ズンバナナは、洗浄したバナナを剥皮し、必要に応じて
適当な大きさにカットしたものを、通常、品温−18℃
以下に凍結させることにより製造されていた。ところ
で、このようにして得られた冷凍バナナ製品を冷凍貯蔵
しておくと、果肉が漸次褐変し、外観が著しく損なわれ
る。そこで、バナナの冷凍製品の製造方法においては、
たとえばバナナ果肉をポリエチレン袋に入れ、温度−7
0℃程度のブライン中に浸漬することにより急速凍結す
る技術や剥皮したバナナをアスコルビン酸等の酸化防止
剤を添加したシロップ液等に浸漬して褐変を防止してか
ら凍結する技術等が用いられるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
各種バナナ製品の食感は既にそれぞれが一般化されたも
のであるため、新規な食感を有するバナナ製品の開発が
望まれている。
各種バナナ製品の食感は既にそれぞれが一般化されたも
のであるため、新規な食感を有するバナナ製品の開発が
望まれている。
【0005】一方、従来の冷凍バナナの製造方法におい
ては、バナナの褐変は防止できるもののシャリシャリと
した食感に乏しいフローズンバナナしか得ることができ
ないという欠点があった。具体的には、これらの方法に
よって得られるフローズンバナナの食感はアイスクリー
ムに似た舌ざわりとフレーバーを有しているが、まった
りとしていて後味が濃厚であった。
ては、バナナの褐変は防止できるもののシャリシャリと
した食感に乏しいフローズンバナナしか得ることができ
ないという欠点があった。具体的には、これらの方法に
よって得られるフローズンバナナの食感はアイスクリー
ムに似た舌ざわりとフレーバーを有しているが、まった
りとしていて後味が濃厚であった。
【0006】本発明は前記の事情に基づいてなされたも
のであり、本発明の目的は、新規な食感を有するバナナ
製品およびシャリシャリとした食感で後味のさっぱりし
た冷凍バナナを得ることができるバナナ製品の製造方法
を提供することにある。
のであり、本発明の目的は、新規な食感を有するバナナ
製品およびシャリシャリとした食感で後味のさっぱりし
た冷凍バナナを得ることができるバナナ製品の製造方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの本発明の構成は、100kgf/cm2 以上の圧力
で高圧処理してなることを特徴とするバナナ製品であ
り、高圧処理済みバナナを凍結させてなることを特徴と
するバナナ製品であり、剥皮したバナナを包装袋内に密
封した後、100kgf/cm2 以上の圧力で高圧処理
し、得られた高圧処理済みバナナを凍結させることを特
徴とするバナナ製品の製造方法である。
めの本発明の構成は、100kgf/cm2 以上の圧力
で高圧処理してなることを特徴とするバナナ製品であ
り、高圧処理済みバナナを凍結させてなることを特徴と
するバナナ製品であり、剥皮したバナナを包装袋内に密
封した後、100kgf/cm2 以上の圧力で高圧処理
し、得られた高圧処理済みバナナを凍結させることを特
徴とするバナナ製品の製造方法である。
【0008】本発明の第1のバナナ製品は、100kg
f/cm2 以上の圧力で高圧処理してなるものであり、
従来のバナナ製品の食感とは異なる新規な食感を有する
ものである。
f/cm2 以上の圧力で高圧処理してなるものであり、
従来のバナナ製品の食感とは異なる新規な食感を有する
ものである。
【0009】このバナナ製品は、バナナを100kgf
/cm2 以上の圧力で高圧処理することにより製造され
る。この高圧処理における圧力が100kgf/cm2
未満であると、得られるバナナ製品の食感が高圧処理を
しない生のバナナの食感と大差ないものになることがあ
る。ここで、高圧処理されるバナナは、褐変を防止する
ために通常は剥皮されてからアスコルビン酸、クエン酸
などの有機酸の水溶液に浸漬され、さらに包装袋内に充
填されてから、この包装袋内が減圧され、その後、密封
される。すなわち、バナナが充填された包装袋内を減圧
して脱気することにより褐変酵素の働きを停止させ、バ
ナナの褐変を防止することができる。
/cm2 以上の圧力で高圧処理することにより製造され
る。この高圧処理における圧力が100kgf/cm2
未満であると、得られるバナナ製品の食感が高圧処理を
しない生のバナナの食感と大差ないものになることがあ
る。ここで、高圧処理されるバナナは、褐変を防止する
ために通常は剥皮されてからアスコルビン酸、クエン酸
などの有機酸の水溶液に浸漬され、さらに包装袋内に充
填されてから、この包装袋内が減圧され、その後、密封
される。すなわち、バナナが充填された包装袋内を減圧
して脱気することにより褐変酵素の働きを停止させ、バ
ナナの褐変を防止することができる。
【0010】上記の高圧処理に要する時間は、通常、1
秒間〜60分間、好ましくは1分間〜10分間であり、
高圧処理には例えば水を加圧媒体とする高圧処理装置を
好適に使用することができる。なお、バナナは必要に応
じて適当な大きさに切断したものを用いることもでき
る。
秒間〜60分間、好ましくは1分間〜10分間であり、
高圧処理には例えば水を加圧媒体とする高圧処理装置を
好適に使用することができる。なお、バナナは必要に応
じて適当な大きさに切断したものを用いることもでき
る。
【0011】本発明の第2のバナナ製品は、高圧処理済
みバナナを凍結させてなるものであり、シャリシャリし
た食感とさっぱりした後味とを有している。このバナナ
製品の形態は、バナナ果肉そのままの形態であってもよ
いし、棒等に突き刺した形態であってもよい。そして、
このバナナ製品は、本発明の製造方法を好適に採用して
製造される。
みバナナを凍結させてなるものであり、シャリシャリし
た食感とさっぱりした後味とを有している。このバナナ
製品の形態は、バナナ果肉そのままの形態であってもよ
いし、棒等に突き刺した形態であってもよい。そして、
このバナナ製品は、本発明の製造方法を好適に採用して
製造される。
【0012】本発明のバナナ製品の製造方法において
は、具体的には、次のようにして冷凍バナナ製品を製造
する。先ず、バナナを洗浄する。この洗浄には通常は水
を用いればよいが、たとえばアスコルビン酸水溶液等の
有機酸水溶液を用いてもよい。
は、具体的には、次のようにして冷凍バナナ製品を製造
する。先ず、バナナを洗浄する。この洗浄には通常は水
を用いればよいが、たとえばアスコルビン酸水溶液等の
有機酸水溶液を用いてもよい。
【0013】洗浄後、バナナの剥皮を行い、さらに必要
に応じて適当な大きさに切断する。また、剥皮したバナ
ナには、必要に応じて棒等を突き刺してもよい。バナナ
の褐変を防止するためには、剥皮したバナナを、たとえ
ばアスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸の水
溶液に浸漬することが好ましい。すなわち、バナナを剥
皮すると、バナナ果肉中の褐変酵素が空気中の酸素と反
応して褐変が始まるので、上記のアスコルビン酸等の有
機酸の水溶液を酸化防止剤に用いるのである。ここで、
酸化防止剤に用いられる各種の有機酸のなかでも、還元
作用のあるアスコルビン酸は特に好適に使用可能であ
る。このような有機酸水溶液の濃度は、通常、0.00
1〜10%、好ましくは0.005〜3%であり、褐変
を有効に防止するためには有機酸水溶液のpHを4.0
以下、好ましくは3.0以下とするのが望ましい。
に応じて適当な大きさに切断する。また、剥皮したバナ
ナには、必要に応じて棒等を突き刺してもよい。バナナ
の褐変を防止するためには、剥皮したバナナを、たとえ
ばアスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸の水
溶液に浸漬することが好ましい。すなわち、バナナを剥
皮すると、バナナ果肉中の褐変酵素が空気中の酸素と反
応して褐変が始まるので、上記のアスコルビン酸等の有
機酸の水溶液を酸化防止剤に用いるのである。ここで、
酸化防止剤に用いられる各種の有機酸のなかでも、還元
作用のあるアスコルビン酸は特に好適に使用可能であ
る。このような有機酸水溶液の濃度は、通常、0.00
1〜10%、好ましくは0.005〜3%であり、褐変
を有効に防止するためには有機酸水溶液のpHを4.0
以下、好ましくは3.0以下とするのが望ましい。
【0014】次いで、上記の剥皮したバナナを包装袋に
充填し、通常はこの包装袋内を減圧してから密閉する。
ここで、包装袋内を減圧するのは、バナナの褐変を防止
するためであり、褐変を有効に防止するためには包装袋
内を60torr以下、好ましくは30torr以下の真空度に
まで減圧することが望ましい。
充填し、通常はこの包装袋内を減圧してから密閉する。
ここで、包装袋内を減圧するのは、バナナの褐変を防止
するためであり、褐変を有効に防止するためには包装袋
内を60torr以下、好ましくは30torr以下の真空度に
まで減圧することが望ましい。
【0015】続いて、上記のようにして包装袋内に密封
したバナナを高圧処理する。この高圧処理には加圧媒体
を用いるが、この加圧媒体には水が好適に使用される。
また、この高圧処理には、たとえばレシプロ型ポンプを
用いたもの等種々の高圧処理装置を使用することができ
る。
したバナナを高圧処理する。この高圧処理には加圧媒体
を用いるが、この加圧媒体には水が好適に使用される。
また、この高圧処理には、たとえばレシプロ型ポンプを
用いたもの等種々の高圧処理装置を使用することができ
る。
【0016】高圧処理条件は、圧力が、通常、100k
gf/cm2 以上、好ましくは1000kgf/cm2
以上であり、処理時間は、通常、1秒間〜60分間、好
ましくは1分間〜10分間である。圧力が100kgf
/cm2 未満であったり、処理時間が1秒間未満であっ
たりすると、凍結後のバナナの食感がシャリシャリした
ものではなくなることがある。
gf/cm2 以上、好ましくは1000kgf/cm2
以上であり、処理時間は、通常、1秒間〜60分間、好
ましくは1分間〜10分間である。圧力が100kgf
/cm2 未満であったり、処理時間が1秒間未満であっ
たりすると、凍結後のバナナの食感がシャリシャリした
ものではなくなることがある。
【0017】本発明の方法においては、次いで、上記の
高圧処理を行ったバナナを凍結させる。具体的には、バ
ナナを包装袋内に密封したままの状態でバナナの品温
が、通常、−18℃以下になるまで冷却することにより
バナナを凍結させる。ここで、バナナの氷結点は、一般
に−1.7〜−2.3℃であるが、品温を−18℃より
も低くしないと、酵素の働きを停止させることができ
ず、例えば褐変を生じることがある。なお、凍結方法に
は特に制限はなく、たとえば空気凍結法、エアーブラス
ト凍結法等の各種凍結法のなかから適宜に選択して採用
すればよい。
高圧処理を行ったバナナを凍結させる。具体的には、バ
ナナを包装袋内に密封したままの状態でバナナの品温
が、通常、−18℃以下になるまで冷却することにより
バナナを凍結させる。ここで、バナナの氷結点は、一般
に−1.7〜−2.3℃であるが、品温を−18℃より
も低くしないと、酵素の働きを停止させることができ
ず、例えば褐変を生じることがある。なお、凍結方法に
は特に制限はなく、たとえば空気凍結法、エアーブラス
ト凍結法等の各種凍結法のなかから適宜に選択して採用
すればよい。
【0018】
【作用】本発明の第1のバナナ製品は、高圧処理により
果実の細胞が潰れたものであり、高圧処理を行わない生
のバナナの食感および従来の冷凍バナナの食感のいずれ
とも異なる新規な食感を有している。
果実の細胞が潰れたものであり、高圧処理を行わない生
のバナナの食感および従来の冷凍バナナの食感のいずれ
とも異なる新規な食感を有している。
【0019】本発明の第2のバナナ製品は、バナナを高
圧処理してから凍結させてなるものであり、高圧処理に
より果実の細胞が潰れているため、シャリシャリした食
感およびさっぱりした後味を有している。
圧処理してから凍結させてなるものであり、高圧処理に
より果実の細胞が潰れているため、シャリシャリした食
感およびさっぱりした後味を有している。
【0020】本発明の方法において、洗浄され、剥皮さ
れたバナナは包装袋内に密封され、その状態で高圧処理
がなされる。高圧処理されたバナナは包装体のまま品温
が−18℃以下の温度になるまで冷却される。このよう
にして得られるバナナの冷凍製品は凍結前の高圧処理に
よりバナナの細胞が潰れているものであるため、食感が
シャリシャリしているとともに後味がさっぱりしてい
る。
れたバナナは包装袋内に密封され、その状態で高圧処理
がなされる。高圧処理されたバナナは包装体のまま品温
が−18℃以下の温度になるまで冷却される。このよう
にして得られるバナナの冷凍製品は凍結前の高圧処理に
よりバナナの細胞が潰れているものであるため、食感が
シャリシャリしているとともに後味がさっぱりしてい
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明につい
てさらに具体的に説明する。 (実施例1)バナナを水で洗浄してから剥皮した。次い
で、剥皮したバナナを2%アスコルビン酸水溶液に浸漬
してバナナの表面のpHを2.7とした。
てさらに具体的に説明する。 (実施例1)バナナを水で洗浄してから剥皮した。次い
で、剥皮したバナナを2%アスコルビン酸水溶液に浸漬
してバナナの表面のpHを2.7とした。
【0022】その後、このバナナを包装袋に充填し、包
装袋内をゲージ圧700mmHgになるまで減圧してか
らこの包装袋の密閉シールを行ってバナナ包装体とし
た。なお、包装袋にはポリエチレンテレフタレート(厚
さ12μm)/ナイロン(厚さ15μm)/ポリプロピ
レン(厚さ60μm)からなる3層積層シートを用いて
なるものを使用した。
装袋内をゲージ圧700mmHgになるまで減圧してか
らこの包装袋の密閉シールを行ってバナナ包装体とし
た。なお、包装袋にはポリエチレンテレフタレート(厚
さ12μm)/ナイロン(厚さ15μm)/ポリプロピ
レン(厚さ60μm)からなる3層積層シートを用いて
なるものを使用した。
【0023】次に、このバナナ包装体について下記の条
件で高圧処理を行った。高圧処理条件 加圧媒体;水(20℃) 圧力;4000kgf/cm2 処理時間;5分間 以上のようにして10個の試料を作成し、得られた試料
について外観および風味について評価を行った。結果を
表1に示す。
件で高圧処理を行った。高圧処理条件 加圧媒体;水(20℃) 圧力;4000kgf/cm2 処理時間;5分間 以上のようにして10個の試料を作成し、得られた試料
について外観および風味について評価を行った。結果を
表1に示す。
【0024】なお、外観は目視観察により評価し、風味
は10人のパネラーがそれぞれ試料を食することにより
評価した。
は10人のパネラーがそれぞれ試料を食することにより
評価した。
【0025】
【表1】 (実施例2)前記実施例1と同様にしてバナナの高圧処
理を行った。その後、高圧処理を行ったバナナ包装体を
そのまま庫内温度−18℃の冷凍庫に入れて凍結させ
た。
理を行った。その後、高圧処理を行ったバナナ包装体を
そのまま庫内温度−18℃の冷凍庫に入れて凍結させ
た。
【0026】以上のようにして10個の試料を作成し、
得られた試料について外観および風味について評価を行
った。結果を表1に示す。なお、外観は目視観察により
評価し、風味は10人のパネラーがそれぞれ試料を食す
ることにより評価した。
得られた試料について外観および風味について評価を行
った。結果を表1に示す。なお、外観は目視観察により
評価し、風味は10人のパネラーがそれぞれ試料を食す
ることにより評価した。
【0027】(実施例3)前記実施例2において、剥皮
したバナナを充填した包装袋の内部を減圧することなく
そのまま密閉シールを行ったほかは、前記実施例2と同
様にして10個の試料を作成し、得られた試料の外観お
よび風味について前記実施例2と同様にして評価を行っ
た。結果を表1に示す。 (比較例1)前記実施例2において、高圧処理を行わな
かったほかは、前記実施例2と同様にして10個の試料
を作成し、得られた試料の外観および風味について前記
実施例2と同様にして評価を行った。結果を表1に示
す。 (比較例2)バナナを水で洗浄してから剥皮した。次い
で、剥皮したバナナを2%アスコルビン酸水溶液に浸漬
してバナナの表面のpHを2.7とした。
したバナナを充填した包装袋の内部を減圧することなく
そのまま密閉シールを行ったほかは、前記実施例2と同
様にして10個の試料を作成し、得られた試料の外観お
よび風味について前記実施例2と同様にして評価を行っ
た。結果を表1に示す。 (比較例1)前記実施例2において、高圧処理を行わな
かったほかは、前記実施例2と同様にして10個の試料
を作成し、得られた試料の外観および風味について前記
実施例2と同様にして評価を行った。結果を表1に示
す。 (比較例2)バナナを水で洗浄してから剥皮した。次い
で、剥皮したバナナを2%アスコルビン酸水溶液に浸漬
してバナナの表面のpHを2.7とした。
【0028】その後、このバナナを包装袋に充填し、そ
のまま密閉シールを行って得られたバナナ包装体を−1
8℃で冷凍することにより10個の試料を作成し、得ら
れた試料の外観および風味について前記実施例2と同様
にして評価を行った。結果を表1に示す。
のまま密閉シールを行って得られたバナナ包装体を−1
8℃で冷凍することにより10個の試料を作成し、得ら
れた試料の外観および風味について前記実施例2と同様
にして評価を行った。結果を表1に示す。
【0029】結果の検討 表1から明らかなように、実施例1で得られたバナナ製
品は高圧処理を行わない生のバナナの食感および従来の
冷凍バナナの食感のいずれの食感とも異なる新規な食感
を有していることが確認された。
品は高圧処理を行わない生のバナナの食感および従来の
冷凍バナナの食感のいずれの食感とも異なる新規な食感
を有していることが確認された。
【0030】また実施例2および実施例3で得られた冷
凍バナナは、シャリシャリとした食感で後味がすっきり
しているのに対し、比較例1および比較例2で得られた
冷凍バナナは、まったりとした食感で後味が濃厚であっ
た。また、剥皮したバナナを充填した包装袋内を減圧し
てから密閉シールを行った実施例2で得られた試料で
は、バナナの褐変が生じないことが確認された。
凍バナナは、シャリシャリとした食感で後味がすっきり
しているのに対し、比較例1および比較例2で得られた
冷凍バナナは、まったりとした食感で後味が濃厚であっ
た。また、剥皮したバナナを充填した包装袋内を減圧し
てから密閉シールを行った実施例2で得られた試料で
は、バナナの褐変が生じないことが確認された。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、以上の構成としたの
で、新規な食感を有するバナナ製品およびシャリシャリ
した食感とさっぱりした後味とを有するバナナ製品なら
びに食感がシャリシャリしているとともに後味のさっぱ
りしたバナナ製品を得ることができるバナナ製品の製造
方法を提供することができる。
で、新規な食感を有するバナナ製品およびシャリシャリ
した食感とさっぱりした後味とを有するバナナ製品なら
びに食感がシャリシャリしているとともに後味のさっぱ
りしたバナナ製品を得ることができるバナナ製品の製造
方法を提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 100kgf/cm2 以上の圧力で高圧
処理してなることを特徴とするバナナ製品。 - 【請求項2】 高圧処理済みバナナを凍結させてなるこ
とを特徴とするバナナ製品。 - 【請求項3】 剥皮したバナナを包装袋内に密封した
後、100kgf/cm2 以上の圧力で高圧処理し、得
られた高圧処理済みバナナを凍結させることを特徴とす
るバナナ製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3284927A JPH05123124A (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | バナナ製品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3284927A JPH05123124A (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | バナナ製品およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05123124A true JPH05123124A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=17684863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3284927A Pending JPH05123124A (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | バナナ製品およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05123124A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2263362A1 (es) * | 2004-12-14 | 2006-12-01 | Jose M. Bosch Sintes | Procedimiento para la preparacion, preservacion y distribucion para consumo de platano congelado. |
JP2011250730A (ja) * | 2010-06-01 | 2011-12-15 | Fresh System Inc | バナナ果肉の保存方法 |
JP4993798B1 (ja) * | 2012-02-28 | 2012-08-08 | あぶくま食品株式会社 | 桃加工食品および桃加工食品の製造方法 |
-
1991
- 1991-10-30 JP JP3284927A patent/JPH05123124A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2263362A1 (es) * | 2004-12-14 | 2006-12-01 | Jose M. Bosch Sintes | Procedimiento para la preparacion, preservacion y distribucion para consumo de platano congelado. |
JP2011250730A (ja) * | 2010-06-01 | 2011-12-15 | Fresh System Inc | バナナ果肉の保存方法 |
JP4993798B1 (ja) * | 2012-02-28 | 2012-08-08 | あぶくま食品株式会社 | 桃加工食品および桃加工食品の製造方法 |
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