JPH05122969A - エンコーダ信号に基く速度制御装置 - Google Patents

エンコーダ信号に基く速度制御装置

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JPH05122969A
JPH05122969A JP3283197A JP28319791A JPH05122969A JP H05122969 A JPH05122969 A JP H05122969A JP 3283197 A JP3283197 A JP 3283197A JP 28319791 A JP28319791 A JP 28319791A JP H05122969 A JPH05122969 A JP H05122969A
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JP
Japan
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motor
cycle
encoder signal
slit
speed
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JP3283197A
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English (en)
Inventor
Noriaki Kabetani
紀昭 壁谷
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望のモータの回転速度が得られるモータの
速度制御を行うと共に、モータの回転速度の制御を従来
の2倍の精度で行う。 【構成】 直流モータに連動する駆動軸にエンコーダデ
ィスクを設けると共に電子タイプライタのメインフレー
ムにフォトインタラプタを固着する。そして、エンコー
ダディスクのフォトインタラプタに対する相対速度を、
エンコーダディスクに形成されたスリットを検出したエ
ンコーダ信号の周期teとして検出し、検出される周期
teが印字される文字や記号毎に指定される周期になる
ように直流モータに加えられる電流を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンコーダ信号に基く
速度制御方法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、電動モータやエンジンなどの駆動
軸或いはこれらの駆動軸で駆動される被駆動系の回転軸
の回転速度を検出する場合に、フォト・エンコーダ(ま
たはオプティカル・エンコーダ)方式が一般に採用され
ている。即ち、複数のスリットを円周方向に所定間隔お
きに形成した円形且つ薄板状のエンコーダディスクをモ
ータの駆動軸に固着し、発光素子及び受光素子とを設け
た光学系のセンサでこれら複数のスリットを検出し、こ
のセンサから出力されるエンコーダ信号に基いてモータ
の回転速度を検出するようにしている。
【0003】ところで、複数のスリットをそのスリット
幅の略2倍の寸法の間隔毎に円周方向に形成した場合に
は、センサから出力されるエンコーダ信号の「H」レベ
ル期間と「L」レベル期間とはほぼ等しくなる。そし
て、このエンコーダ信号の立下り(「H」レベルから
「L」レベルへの切換え)毎に直前の立上り(「L」レ
ベルから「H」レベルへの切換え)からこの立下りまで
のHレベル期間のHレベル時間を求め、このHレベル時
間に基いてエンコーダ信号のモータの回転速度を検出す
るとともに、エンコーダ信号の立上り毎に直前の立下り
からこの立上りまでのLレベル期間のLレベル時間を求
め、このLレベル時間に基いてモータの回転速度を検出
するようにしている。ただし、これらHレベル時間とL
レベル時間とが等しくなるように、センサの取付け位置
が調節されている。
【0004】そして、上記のように検出されるモータの
回転速度に応じて、所望のモータの回転速度を得るため
にモータに加える電流を調整する制御がなされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように、エンコーダ信号のHレベル時間及びLレベル
時間に基いてモータの回転速度を検出し、その検出され
たモータの回転速度に応じてモータの速度制御をする場
合、まず速度制御の基準となるモータの回転速度を正確
に検出するために、エンコーダディスクのスリットの製
作に高度の技術を必要とすること、エンコーダ信号のH
レベル時間とLレベル時間とが等しくなるようにセンサ
を精度良く取付ける取付け作業に多大の労力を要するこ
と等の問題があった。
【0006】また、実際にはセンサの取付け精度にバラ
ツキが生じるため、図12に1点鎖線で示すように、H
レベル時間が誤差時間tだけ長くなる。そのためHレベ
ル時間とLレベル時間とに基いて夫々求めた検出速度に
誤差が生じ、その検出速度に基づくモータの速度制御を
行っても所望のモータの回転速度が得られない問題があ
った。
【0007】更に、CPUの性能にもよるが、CPUに
よる一定時間のカウント数がHレベル時間またはLレベ
ル時間として検出されるため、Hレベル時間またはLレ
ベル時間とがそれぞれ一定時間のカウント(倍)数とな
る制御しか行えず、モータの回転速度の制御が粗雑であ
る問題があった。
【0008】本発明は上述した問題点を解決するための
ものであり、制作されたエンコーダディスク(スリッ
ト)やセンサの取り付けによるエンコーダディスクの検
出速度のバラツキを小さくして、所望のモータの回転速
度が得られるモータの速度制御を行うと共に、モータの
回転速度の制御が従来の2倍の精度で行なわれるエンコ
ーダ信号に基く速度制御装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る、エンコー
ダ信号に基く速度制御装置は、円周方向又は直線方向に
所定間隔おきに複数のスリットが形成された被スリット
形成部材と、その被スリット形成部材に形成されたスリ
ットを検出するスリット検出手段と、前記被スリット形
成部材またはスリット検出手段の少なくとも一方を他方
に対して移動させる移動手段と、前記スリット検出手段
に対して相対的に移動する被スリット形成部材に形成さ
れたスリットに対応したスリット検出手段によるエンコ
ーダ信号の「L」から「H」への各立上り毎に前回の立
上りから今回の立上りまでの周期、または、前記エンコ
ーダ信号の「H」から「L」への各立下り毎に前回の立
下りから今回の立下りまでの周期の少なくとも一方の周
期を求める周期検出手段と、前記スリット検出手段に対
する被スリット形成部材の相対速度に対応する前記周期
検出手段により求められた周期に応じた新たな相対速度
を得るために前記移動手段を制御する速度制御手段とを
備えている。
【0010】
【作用】本発明に係るエンコーダ信号に基く速度制御装
置においては、移動手段により円周方向もしくは直線方
向に所定間隔おきに複数のスリットが形成された被スリ
ット形成部材またはスリット検出手段の少なくとも一方
を他方に対して移動させる。そして、スリット検出手段
によるエンコーダ信号の「L」から「H」への各立上り
毎に前回の立上りから今回の立上りまでの周期、また
は、このエンコーダ信号の「H」から「L」への各立下
り毎に前回の立下りから今回の立下りまでの周期の少な
くとも一方の周期を周期検出手段により求める。この求
められた周期に基づき、前記移動手段による被スリット
形成部材のスリット検出手段に対する相対速度を増減さ
せ、所望の相対速度を新たに得る制御を速度制御手段に
より行う。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0012】本実施例は、電子タイプライタに設けられ
た1つの直流モータに本発明のエンコーダ信号に基く速
度制御装置を用いた場合のものである。
【0013】図1、図2に示すように、電子タイプライ
タ1のケーシングの内部の左右両端には夫々側壁板(機
枠)2が設けられ、その1対の側壁板2間に配設された
プラテン3は、そのプラテン軸4の両端部近傍において
両側壁板2に回転可能に支持されるとともに、プラテン
軸4の左端部に固着した従動ギヤ(図示略)を介してラ
インフィードモータ(図6参照)39及び図示外のプラ
テン駆動機構により回転駆動される。
【0014】1対の側壁板2間には、更にガイド軸5と
側面視略U字状のガイド部材6とがプラテン3と平行に
配設されており、次にこれらガイド軸5及びガイド部材
6に左右方向移動可能に支持されたキャリッジ7につい
て、図1〜図4に基いて説明する。
【0015】ガイド軸5とガイド部材6との間におい
て、左右方向に所定距離隔てた板状で且つ概ね矩形状の
1対のメインフレーム8が前後方向向きに配設され、こ
れら両メインフレーム8は、ガイド軸5に左右方向移動
可能且つ回転可能に支持された支持部材9の第1支持部
10及び第2支持部11の上端部であって、両メインフ
レーム8間にスペーサとして挿入されたこれら両支持部
10、11の上端部に外側からピン12、13で夫々固
着されている。尚、これら1対のメインフレーム8でキ
ャリッジ本体14が構成されている。
【0016】次に、印字機構15について説明すると、
右側のメインフレーム8には直流モータ16がそれ自身
の回転を防止した状態で支持され、このモータ16の駆
動軸17は両メインフレーム8を夫々挿通して左方へ延
び、この駆動軸17にはモータ16側から、両メインフ
レーム8の内側に位置し側面視略巴形状の印字用カム1
8と、直流モータ16による駆動軸17の回転速度を検
出する為のエンコーダディスク19と、印字リボンPR
をステップ送りする為のリボン供給用カム22とホルダ
部材32を消去位置に上昇駆動する為の上昇用カム21
とが夫々固着されている。尚、印字用カム18とリボン
供給用カム22と上昇用カム21とでカム体20が構成
され、リボン供給用カム22と上昇用カム21とは一体
的に形成されている。図1、図4に印字用カム18の印
字開始位置を示す。
【0017】前記エンコーダディスク19の外周部には
図4に示すように、複数のスリット19aがそのスリッ
ト幅の略2倍の寸法の間隔毎に環状に形成され、これら
複数のスリット19aを検出する為のフォトインタラプ
タ36が左側のメインフレーム8に固着されている。そ
して、このフォトインタラプタ36は、エンコーダディ
スク19の回転により移動するスリット19aの始端か
ら終端の信号「H」とスリット19a間の信号「L」と
の交互連続信号、即ちエンコーダ信号を制御装置Cの入
出力インターフェイス85に出力する。但し、スリット
19aは約2.4゜間隔で配慮されている。
【0018】両メインフレーム8の後端部の上端部に
は、側面視略く字状の回動レバー23の中央部とリンク
24の下端部とが夫々ピン25、26で回動可能に枢支
され、プラテン3に対向するように前後方向向きに配設
された印字ハンマ27はその後端部でリンク24の上端
部に回動可能に枢着されるとともに、前後方向の中央部
で回動レバー23の上端部に回動可能に枢着されてい
る。更に、回動レバー23の前端部にはカムフォロワ2
8が回転可能に枢着され、このカムフォロワ28が印字
用カム18のカム面に常に当接するように回動レバー2
3の上端部とリンク24の下端部とに引っ張りバネ29
が張架されている。尚、符号30はホイール駆動モータ
(図6参照)37及び図示外のホイール駆動機構により
回転駆動されるディジーホイールであり、符号31は印
字リボンPRを収納したリボンカセットであり、符号3
2はリボンカセット31を載置するとともに、ガイド軸
5に左右方向移動自在に枢支された補助フレーム33に
支持軸34を介して上下に揺動可能なホルダ部材であ
る。前記キャリッジ7はキャリッジ駆動モータ(図6参
照)38及び図示外の駆動機構により駆動ワイヤを介し
てプラテン3に沿って左右方向に往復移動駆動される。
【0019】前記印字用カム18の外側の湾曲状カム面
は、図4に示すように、カムフォロワ28が摺動する摺
動範囲において、その略前半部分では半径拡大率が大き
くなっており、印字ハンマ27がプラテン3を打撃する
ときにカムフォロワ28が摺動する打撃部分を含むその
略後半部分では半径拡大率が微少になっている。しか
も、印字ハンマ27の打撃後においても印字ハンマ27
をプラテン3に押圧し得るように、印字用カム18には
摺動範囲より所定長さだけ湾曲状カムが延長されてい
る。
【0020】従って、カム体20が印字開始位置からモ
ータ16により図1にて印字方向Pに所定角度だけ高速
で回転されると、カムフォロワ28が印字用カム18の
湾曲状カム面に沿って上昇するので、回動レバー23が
反時計回転方向に回動し、印字ハンマ27はディジーホ
イール30の活字30a及び印字リボンPRを介してプ
ラテン3を打撃する。
【0021】ここで、両メインフレーム8の上端部の外
側には前後方向に延びる調節用プレート41が夫々配設
され、両調節用プレート41の前端部には各メインフレ
ーム8に形成された長円孔8aを挿通した支軸42が固
着されている。一方、前記支軸42に後端部が回動可能
に枢支された当接部材44の前端部にはガイド部材6の
後端部に摺接自在に係合する係合部44aが設けられて
いる。
【0022】次に、文字消去時に印字リボンPRに代え
て消去リボンCRを印字ハンマ27に対向させるために
ホルダ部材32を印字位置から消去位置に上昇させる消
去機構50について、図1〜図5に基いて簡単に説明す
る。
【0023】前記上昇用カム21とリボン供給用カム2
2とは一体的なカム体として形成されており、このカム
体の左側に形成された上昇用カム21には、このカム2
1の中心から等半径を有する基準カム21aと、この基
準カム21aから連続して半径拡大方向に延びる第1傾
斜カム面21bと、この第1傾斜カム面21bに途中部
において連なり且つ外周カム面21dに連なる第2傾斜
カム面21cと、この第2傾斜カム面21cの右端部か
ら半径拡大方向に延びる薄肉状の案内壁21eであって
このカム21の左端面21fから案内壁21eの薄肉状
左端部21gに亙って徐々に肉厚が減少する案内壁21
eと、この案内壁21eの外周に沿って案内壁21eよ
り左端面21f側へ突出状に形成された案内リブ21h
であって案内壁21eから半径が縮小する方向に左端面
21fまで延びた案内リブ21hとが形成されている。
【0024】更に、この上昇用カム21に当接する従動
ピン52は、ホルダ部材32の左端部の側壁32aに上
端部が固着された支持部材51の下端部に左右方向移動
可能に支持され、コイルバネ53により常に右方へ弾性
付勢されている。この従動ピン52は、印字開始時には
図4に示すようにホルダ部材32の自重により、そのピ
ン先端部を基準カム21aに上方から当接させてホルダ
部材32を図1に示す印字位置(基準揺動位置)に支持
するとともに、前記左端面21fに左方から当接させて
いる。即ち、ホルダ部材32の上下揺動量はこの従動ピ
ン52の上下方向の移動量により決定される。ここで、
印字開始時における印字用カム18と上昇用カム21と
従動ピン52とカムフォロワ28との位置関係を図4に
示す。
【0025】従って、カム体20が図4に示す印字開始
時の位相角から直流モータ16により印字方向Pと反対
方向(反印字方向という)に所定角度だけ回転したと
き、従動ピン52は第1傾斜カム面21bにより上方へ
移動するのでホルダ部材32もその上方への移動距離に
応じて上方に揺動し、その後カム体20が印字方向Pに
回転されると従動ピン52は第2傾斜カム面21cを経
て外周カム面21dに到達するので、ホルダ部材32は
更に上方に揺動して消去位置に切換えられる。このと
き、消去リボンCRは印字ハンマ27に対向した位置と
なる。
【0026】ここで、印字ハンマ27が印字作動するま
でに印字リボンPRを所定量分だけ巻取りスプールに巻
取る印字リボン巻取り機構及び消去作動後に消去リボン
CRを所定両だけ巻取りスプールに巻取る消去リボン巻
取り機構が設けられているが、本発明に直接関係しない
ので、その説明を省略する。尚、符号61は印字リボン
PRの巻取りスプール67に連結されたラチェット、符
号76は消去リボンCRを巻装した供給スプール、符号
77は消去リボンCRの巻取りスプール、符号78は巻
取りスプール77に連結されたラチェットである。
【0027】次に、電子タイプライタ1の制御系は図6
のブロック図に示すように構成されている。
【0028】キーボードKBには、アルファベットキー
と数字キーと記号キーを含む文字キー、スペースキー、
リターンキー、その他各種の機能キーなどが通常のもの
と同様に設けられている。
【0029】制御装置Cは、CPU87と、CPU87
にアドレスバスやデータバスなどのバス86を介して接
続された入出力(I/O)インターフェイス85、RO
M88及びRAM89とから構成されている。
【0030】ROM88には、キーボードKBで文字キ
ーや記号キーなどの印字可能キーが操作されたときに実
行される文字印字制御プログラム、印字動作や消去動作
を実行する為に直流モータ16を駆動させる駆動制御プ
ログラム、印字動作や消去動作に連動して各モータ37
〜39を駆動させる駆動制御プログラム、及び印字され
る文字や記号毎に指定される間延び時間TMのデータ、
及びその文字や記号毎に指定されるエンコーダ信号の周
期TEのデータなどが記憶されている。
【0031】RAM89の間延び時間メモリ領域90に
は、印字される文字または記号により指定される間延び
時間TMのデータが記憶される。時間メモリ領域91に
は、100μsec毎にインクリメントされるカウント
値Jのデータが記憶される。また、エンコーダ信号数メ
モリ領域92には、フォトインタラプタ36から入力さ
れるエンコーダ信号の立ち上がり毎にインクリメントさ
れるカウント値Iのデータが記憶される。指定周期メモ
リ領域93には、印字される文字または記号により指定
されるエンコーダ信号の周期TEのデータが記憶され
る。検出周期メモリ領域94には、検出されたエンコー
ダ信号の各立上り毎に前回の立上りから今回の立上りま
での周期te(または、検出されたエンコーダ信号の各
立下り毎に前回の立下りから今回の立下りまでの周期t
e)のデータが記憶される。デューティ比メモリ領域9
5には前記PWM(パルス幅変調)制御のデューティ比
の値Dのデータが記憶される。更に、RAM89には、
電子タイプライタ1の制御上必要なデータやCPU87
の演算結果を一時的に記憶するバッファ、カウンタ及び
ポインタなどの種々のメモリ領域が設けられている。
【0032】以上のように構成された電子タイプライタ
1の動作について以下に説明する。
【0033】まず、電子タイプライタ1が電源に接続さ
れ、キーボードKBにおいて文字キー或いは記号キーが
操作されて文字印字制御プログラム、直流モータ16を
駆動させる駆動制御プログラム、各モータ37〜39を
駆動させる駆動制御プログラム等が開始される。する
と、各々のモータ16、37〜39が駆動されて、その
モータの駆動に連動する前述した印字機構15を動作さ
せ、キーボードKBにより入力された文字や記号が周知
のハンマインパクト方式にて印字される。
【0034】次に、本実施例の特徴である直流モータ1
6の回転速度の制御について説明する。
【0035】この直流モータ16の回転速度の制御は制
御装置Cにて行なわれる。制御装置Cは、フォトインタ
ラプタ36から入力されたエンコーダ信号を用いて直流
モータ16の回転速度に対応したエンコーダ信号の周期
を検出する一方、設定された直流モータ16の回転速度
となるようにPWM(パルス幅変調)制御のデューティ
比を決定し、そのデューティ比のパルス信号を直流モー
タ16の駆動回路81に供給させ、そのパルス信号に対
応する駆動電流をモータ16へ出力させる。
【0036】詳しく説明すると、この制御は、電子タイ
プライタ1の制御装置Cで文字印字制御が実行されたと
きに、CPU87に対して割り込み処理により実行され
る計時処理のサブルーチンプログラム及び周期検出処理
や速度制御を含む印字ハンマ27のインパクト制御のサ
ブルーチンプログラムにて処理される。これらのサブル
ーチンプログラムについて、図7、図8、図9及び図1
0のフローチャートを参照して以下に説明する。ただ
し、これらのサブルーチンプログラムにより演算される
値(TM、J、I、TE、te、D)は、これらのサブ
ルーチンプログラムがスタートされる前にそれぞれ初期
化されている(TM設定、J=0、I=0、TE設定、
te=0、D=60%)。
【0037】計時処理は、図7に示すように、キーボー
ドKBにおいて文字キー或いは記号キーが操作されて文
字印字制御が実行されると同時に、100μsec毎の
インターバル割り込みが開始され(S20)、RAM8
9の時間メモリ領域91のカウント値Jが「1」だけイ
ンクリメントされ(S21)、この処理を終了する(S
22)。
【0038】印字ハンマ27のインパクト制御は、印字
される文字または記号などに対応した直流モータ16の
回転速度を制御することにより、その直流モータ16に
より駆動される印字ハンマ27のインパクト力を制御し
て高い印字品質を得るためのものであり、図8に示すよ
うに、文字印字制御が実行され、かつフォトインタラプ
タ36からのエンコーダ信号の立ち上がりが所定数だけ
入力されると割り込み処理が開始される(S30)。
【0039】この処理では、まず、エンコーダ信号の立
ち上がりが入力されたかどうかの判別処理が行なわれる
(S31)。
【0040】そして、エンコーダ信号の立ち上がりが入
力された場合(S31:Yes)には、周期検出制御の
サブルーチンプログラム(S32)が開始される。ま
た、エンコーダ信号の立ち上がりが入力されない場合
(S31:No)には、検出されたエンコーダ信号の各
立上り毎に前回の立上りから今回の立上りまでの周期t
eが0か0でないか判別される処理が行なわれる(S3
3)。
【0041】そして、判別処理(S33)により周期t
eが0と判別された場合(S33:No)には、エンコ
ーダ信号の立ち上がりが入力されたかどうかの判別処理
(S31)に戻る。また、周期teが0でないと判別さ
れた場合(S33:Yes)には、その周期teがRA
M89の間延び時間メモリ領域91に記憶されたデータ
の間延び時間TM以上であるかどうかの判別処理が行な
われる(S34)。
【0042】そして、判別処理(S34)により周期t
eが間延び時間TMより小さいと判別された場合(S3
4:No)には、速度制御のサブルーチンプログラム
(S35)が開始される。また、周期teが間延び時間
TM以上と判別された場合(S34:Yes)には、こ
のサブルーチンプログラムによる処理を終了する(S3
6)。
【0043】以下に、印字ハンマ27のインパクト制御
のプログラムのサブルーチンプログラムである周期検出
処理及び速度制御について説明する。
【0044】周期検出処理では、図9に示すように、ま
ずRAM89のエンコーダ信号数メモリ領域92のカウ
ント値Iが「1」だけインクリメントされる(S4
0)。
【0045】そして、そのカウント値Iが2以上である
かどうか判別される処理が行なわれる(S41)。
【0046】カウント値Iが2より小さい場合(S4
1:No)には、時間メモリ領域91の値Jに0が代入
されてその値J(=0)のデータが時間メモリ領域91
に記憶され(S42)、その後に印字ハンマ27のイン
パクト制御のプログラムの周期teが0か0でないかの
判別処理(S33)に戻る(S43)。また、カウント
値Iが2以上である場合(S41:Yes)には、カウ
ント値Jが周期teに代入され、その値te(=J)の
データが検出周期メモリ領域94に記憶される(S4
4)。
【0047】そして、カウント値Jに0が代入され、カ
ウント値Iに1が代入された(S45)後に前記周期t
eの判別処理(S33)に戻る(S46)。
【0048】速度制御では、図10に示すように、まず
検出周期teが、印字される文字により指定される指定
周期TEより大きいかどうか判別する(S50)。
【0049】検出周期teが指定周期TEより大きい場
合(S50:Yes)には、前記デューティ比の値Dを
増加させ(S51)、その後、印字される文字が低印字
圧側の文字であるかどうか判別される処理が行なわれる
(S54)。また、検出周期teが指定周期TE以下の
場合(S50:No)には検出周期teが指定周期TE
より小さいかどうか判別される処理が行なわれる(S5
2)。
【0050】この判別処理(S52)により検出周期t
eが指定周期TEより小さいと判別された場合(S5
2:Yes)には、デューティ比の値Dを減少させ(S
53)、その後、印字される文字が低印字圧側の文字で
あるかどうか判別される処理が行なわれる(S54)。
また、検出周期teが指定周期TE以上の場合(S5
2:No)には、そのまま印字される文字が低印字圧側
の文字であるかどうか判別される処理が行なわれる(S
54)。
【0051】この判別処理(S54)は、印字される文
字の面積により印字ハンマ27のインパクト力を変える
ためのものである。例えば、各々の文字の内、「.」
(ピリオド)または「’」(アポストロフィー)等は印
字ハンマ27のインパクト時にそのインパクト力を弱く
する低印字圧側の文字であり、「M」及び「W」等は印
字ハンマ27のインパクト時にそのインパクト力を低印
字圧側の文字に比べて強くする印字圧側の文字である。
そして、その判別処理(S54)により、印字される文
字が低印字圧側の文字であると判別された場合(S5
4:Yes)には、デューティ比の値Dが60%以上で
あるかどうかの判別処理が行なわれる(S55)。ま
た、印字される文字が低印字圧側の文字でないと判別さ
れた場合(S54:No)には、デューティ比の値Dが
60%より小さいかどうかの判別処理が行なわれる(S
56)。
【0052】前記判別処理(S55)によりデューティ
比の値Dが60%以上と判別された場合(S55:Ye
s)には、デューティ比の値Dに60%が代入され、そ
のデータがデューティ比メモリ領域95に記憶され(S
57)、その後、前記PWM(パルス幅変調)制御のデ
ューティ比が値D(=60%)に決定される(S5
8)。また、デューティ比の値Dが60%より小さい場
合(S55:No)には、そのままのデューティ比の値
Dが前記PWM(パルス幅変調)制御のデューティ比と
して決定される(S58)。
【0053】一方、前記判別処理(S56)により、デ
ューティ比の値Dが60%より小さいと判別された場合
(S56:Yes)には、デューティ比の値Dに60%
が代入され、そのデューティ比の値Dのデータがデュー
ティ比メモリ領域95に記憶され(S57)、その後、
前記PWM(パルス幅変調)制御のデューティ比が値D
(=60%)に決定される(S58)。また、デューテ
ィ比の値Dが60%以上と判別された場合(S56:N
o)には、そのままのデューティ比の値Dが前記PWM
(パルス幅変調)制御のデューティ比として決定される
(S58)。
【0054】そして、デューティ比メモリ領域95のデ
ューティ比の値Dのデータが前記PWM(パルス幅変
調)制御に出力され(S58)、PWM(パルス幅変
調)制御によるデューティ比の値が値Dであるパルス信
号が直流モータ16の駆動回路81へ供給され、そのパ
ルス信号に対応する駆動電流が直流モータ16へ出力さ
れることにより速度制御が行なわれ、この速度制御の処
理が終了する(S59)。
【0055】このように処理されることにより、従来エ
ンコーダ信号の1波長(一定)単位で2*J*100μ
secまでの時間的な制御しか行えず綺麗な印字状態が
得られなかった問題、例えば、従来「_」(アンダーラ
イン)を印字する場合に600[μsec/1波長]の
時間的制御を行なうと、印字ハンマ27によるインパク
ト力が強すぎて用紙が凹んだり破れたりする、もしくは
800[μsec/1波長]の時間的制御を行なうと、
印字ハンマ27によるインパクト力が弱すぎて印字され
た字がかすれるという問題が700[μsec/1波
長]の時間的制御を行なうことにより解決される。つま
り、直流モータ16の回転速度は、測定可能なエンコー
ダディスク19の速度[エンコーダ信号の波長(一定)
/J*100μsec]の精度まで制御でき、従来の測
定可能なエンコーダディスク19の速度[エンコーダ信
号の半波長/J*100μsec]、即ち速度(1/
2)*[エンコーダ信号の波長(一定)/J*100μ
sec]の精度と比べると2倍速度の精度を有してい
る。
【0056】また、フォトインタラプタ36の取付け精
度のバラツキによるHレベル時間とLレベル時間との誤
差時間に速度制御が影響を受けないので、エンコーダ信
号の検出周期teによる直流モータ16の速度制御の精
度を大幅に向上できる。
【0057】更に、検出されるエンコーダ信号の周期t
eには誤差時間の影響を受けないので、エンコーダディ
スク19のスリット19aの製作に高度の技術を必要と
しない上、センサを精度良く取付ける取付けるための作
業に多大な労力を要しない。
【0058】本発明は以上詳述した実施例に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々
の変更を加えることができる。
【0059】例えば、本実施例ではエンコーダ信号の立
ち上がり毎にエンコーダ信号の周期検出やそれに基づく
直流モータ16の回転速度制御を行なっているが、エン
コーダ信号の立ち下がり毎に上述した処理を行なっても
よく、また、エンコーダ信号の立ち上がり毎及びエンコ
ーダ信号の立ち下がり毎に上述した処理を行なってもよ
い。
【0060】複数のスリット19aが円周方向に所定角
度毎に形成されたエンコーダディスク19や直線方向に
所定間隔おきに複数のスリットが形成されたエンコーダ
テープ等を用いてもよい。
【0061】モータやシリンダなどの種々のアクチュエ
ータにより直線方向に相対的に移動する各種の駆動体の
速度を検出して、その速度制御を行なってもよい。
【0062】別のフォトインタラプタを追加して設け、
これら両フォトインタラプタから夫々入力されるエンコ
ーダ信号の位相差に基いてモータの回転方向を同時に求
めることも可能である。
【0063】尚、電動モータやエンジンの駆動軸或いは
これらの駆動軸により駆動される工作機械やロボットな
ど産業上の種々の駆動系に本発明を適用してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のエンコーダ信号に基く速度制御装置では、エンコ
ーダディスクに形成されるスリットやセンサの取り付け
によるエンコーダディスクの検出速度のバラツキを小さ
くして所望のモータの回転速度が得られるモータの速度
制御を行うと共に、モータの回転速度の制御が従来の2
倍の精度で行なわれる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、電子タイプライタの内部機構の側面図
である。
【図2】図2は、図1の2矢視図である。
【図3】図3は、電子タイプライタの内部機構の部分正
面図である。
【図4】図4は、キャリッジ本体の側面図である。
【図5】図5は、上昇用カムの斜視図である。
【図6】図6は、電子タイプライタの制御系のブロック
図である。
【図7】図7は、計時制御のサブルーチンプログラムを
説明するフローチャートである。
【図8】図8は、印字ハンマのインパクト制御のサブル
ーチンプログラムを説明するフローチャートである。
【図9】図9は、周期検出制御のサブルーチンプログラ
ムを説明するフローチャートである。
【図10】図10は、速度制御のサブルーチンプログラ
ムを説明するフローチャートである。
【図11】図11は、フォトインタラプタから入力され
るエンコーダ信号の波形図である。
【図12】図12は、従来技術の課題を説明するエンコ
ーダ信号の波形図である。
【符号の説明】
8 メンイフレーム 16 直流モータ 17 駆動軸 19 エンコーダディスク(被スリット形成部材) 19a スリット 36 フォトインタラプタ 81 駆動回路 85 I/Oインターフェイス 86 バス 87 CPU 88 ROM 90 RAM C 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向又は直線方向に所定間隔おきに
    複数のスリットが形成された被スリット形成部材と、 その被スリット形成部材に形成されたスリットを検出す
    るスリット検出手段と、 前記被スリット形成部材またはスリット検出手段の少な
    くとも一方を他方に対して移動させる移動手段と、 前記スリット検出手段に対して相対的に移動する被スリ
    ット形成部材に形成されたスリットに対応したスリット
    検出手段によるエンコーダ信号の「L」から「H」への
    各立上り毎に前回の立上りから今回の立上りまでの周
    期、または、前記エンコーダ信号の「H」から「L」へ
    の各立下り毎に前回の立下りから今回の立下りまでの周
    期の少なくとも一方の周期を求める周期検出手段と、 前記スリット検出手段に対する被スリット形成部材の相
    対速度に対応する前記周期検出手段により求められた周
    期に応じた新たな相対速度を得るために前記移動手段を
    制御する速度制御手段とを備えたことを特徴とするエン
    コーダ信号に基く速度制御装置。
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