JPH05122968A - モータの制御装置 - Google Patents
モータの制御装置Info
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- JPH05122968A JPH05122968A JP3309912A JP30991291A JPH05122968A JP H05122968 A JPH05122968 A JP H05122968A JP 3309912 A JP3309912 A JP 3309912A JP 30991291 A JP30991291 A JP 30991291A JP H05122968 A JPH05122968 A JP H05122968A
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- motor
- amplitude
- triangular wave
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 22
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 9
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 abstract description 6
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 7
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000001172 regenerating effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】アナログ信号である速度指令信号を一定周波数
で一定振幅の三角波と比較してデジタル信号に変換し、
このデジタル信号でなる速度指令信号とモータの実速度
との偏差がゼロになるように制御手段がモータを制御す
るようにしたモータの制御装置において、速度指令信号
が三角波の振幅以上になってアナログ・デジタル変換手
段が正しくデジタル変換することができない場合は、モ
ータを停止させてモータの誤動作を未然に防止する。 【構成】速度指令信号7が三角波8の振幅内にあるかを
検出する検出手段34を有し、速度指令信号7が三角波
8の振幅内から外れたことを検出手段34が検出したと
きには、制御手段3がモータ5を停止させ、モータ5の
誤動作を防止する。
で一定振幅の三角波と比較してデジタル信号に変換し、
このデジタル信号でなる速度指令信号とモータの実速度
との偏差がゼロになるように制御手段がモータを制御す
るようにしたモータの制御装置において、速度指令信号
が三角波の振幅以上になってアナログ・デジタル変換手
段が正しくデジタル変換することができない場合は、モ
ータを停止させてモータの誤動作を未然に防止する。 【構成】速度指令信号7が三角波8の振幅内にあるかを
検出する検出手段34を有し、速度指令信号7が三角波
8の振幅内から外れたことを検出手段34が検出したと
きには、制御手段3がモータ5を停止させ、モータ5の
誤動作を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ信号である速
度指令信号をデジタル信号に変換してモータの速度制御
を行うようにしたモータ制御装置に関する。
度指令信号をデジタル信号に変換してモータの速度制御
を行うようにしたモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ信号である速度指令電圧をロー
パスフィルタに通したあとアナログ・デジタルコンバー
タICでデジタル信号に変換し、これを速度指令信号と
し、これをマイクロプロセッサに取り込んでインバータ
の出力周波数を制御することによりモータの回転速度を
制御するタイプのものや、一方、モータの回転速度をエ
ンコーダで検出し、上記マイクロプロセッサで上記速度
指令信号とモータの実際の回転速度との偏差を演算し、
この偏差がゼロになるように上記インバータを制御する
ようにしたモータ制御装置がある。
パスフィルタに通したあとアナログ・デジタルコンバー
タICでデジタル信号に変換し、これを速度指令信号と
し、これをマイクロプロセッサに取り込んでインバータ
の出力周波数を制御することによりモータの回転速度を
制御するタイプのものや、一方、モータの回転速度をエ
ンコーダで検出し、上記マイクロプロセッサで上記速度
指令信号とモータの実際の回転速度との偏差を演算し、
この偏差がゼロになるように上記インバータを制御する
ようにしたモータ制御装置がある。
【0003】上記のモータ制御装置によれば、アナログ
・デジタルコンバータICを用いているため、コスト高
になるという難点があり、また、アナログ・デジタルコ
ンバータICとマイクロプロセッサ間はそのビット数に
応じて10本あるいは12本というように多数の線で接
続する必要があってマイクロプロセッサの入出力ポート
がアナログ・デジタルコンバータICからの線で占有さ
れてしまい、マイクロプロセッサを有効に利用すること
ができないという問題がある。
・デジタルコンバータICを用いているため、コスト高
になるという難点があり、また、アナログ・デジタルコ
ンバータICとマイクロプロセッサ間はそのビット数に
応じて10本あるいは12本というように多数の線で接
続する必要があってマイクロプロセッサの入出力ポート
がアナログ・デジタルコンバータICからの線で占有さ
れてしまい、マイクロプロセッサを有効に利用すること
ができないという問題がある。
【0004】そこで本出願人は、図5に示すように、ア
ナログ信号である速度指令電圧7をローパスフィルタ1
に通してノイズ等を除去したあと、その出力71をコン
パレータ2で一定周波数で一定振幅の三角波8と比較し
てパルス幅変調信号9に変換し、上記パルス幅変調信号
9の正又は負の区間のクロックパルスをマイクロプロセ
ッサ3内のカウンタ31でカウントしてデジタル信号に
変換し、これを速度指令信号とし、また、モータ5の回
転速度をエンコーダ6で検出し、この回転速度と上記ア
ナログ・デジタル変換回路の出力である速度指令信号と
の偏差をマイクロプロセッサ3で演算し、偏差がゼロと
なるようにマイクロプロセッサ3がモータ5を制御する
ことにより、モータ5を一定速度に制御するようにした
モータの制御装置に関して先に提案した。特願平3−1
09799号の明細書および図面記載のものがそれであ
る。
ナログ信号である速度指令電圧7をローパスフィルタ1
に通してノイズ等を除去したあと、その出力71をコン
パレータ2で一定周波数で一定振幅の三角波8と比較し
てパルス幅変調信号9に変換し、上記パルス幅変調信号
9の正又は負の区間のクロックパルスをマイクロプロセ
ッサ3内のカウンタ31でカウントしてデジタル信号に
変換し、これを速度指令信号とし、また、モータ5の回
転速度をエンコーダ6で検出し、この回転速度と上記ア
ナログ・デジタル変換回路の出力である速度指令信号と
の偏差をマイクロプロセッサ3で演算し、偏差がゼロと
なるようにマイクロプロセッサ3がモータ5を制御する
ことにより、モータ5を一定速度に制御するようにした
モータの制御装置に関して先に提案した。特願平3−1
09799号の明細書および図面記載のものがそれであ
る。
【0005】図6は上記出願にかかるモータの制御装置
の動作を示す。速度指令電圧7は図6(a)に示すよう
にノイズその他の高調波成分を含んでいる。この速度指
令電圧7はローパスフィルタ1に通すことによって、図
6(b)に示すようにノイズその他の高調波成分が除去
されたローパスフィルタ出力71となる。ローパスフィ
ルタ出力71は、コンパレータ2によって一定周波数で
一定振幅の三角波8と比較される。図6(b)に示すよ
うに、指令電圧7のローパスフィルタ出力71はそのレ
ベルに応じて三角波8を横切るレベル位置が異なる。そ
のため、コンパレータ2の出力は、指令電圧7のローパ
スフィルタ出力71のレベルに応じた図6(c)に示す
ようなパルス幅変調(PWM)信号9となる。言い替え
れば、PWM信号9の「H」区間の幅が指令電圧7の大
小を表すことになる。
の動作を示す。速度指令電圧7は図6(a)に示すよう
にノイズその他の高調波成分を含んでいる。この速度指
令電圧7はローパスフィルタ1に通すことによって、図
6(b)に示すようにノイズその他の高調波成分が除去
されたローパスフィルタ出力71となる。ローパスフィ
ルタ出力71は、コンパレータ2によって一定周波数で
一定振幅の三角波8と比較される。図6(b)に示すよ
うに、指令電圧7のローパスフィルタ出力71はそのレ
ベルに応じて三角波8を横切るレベル位置が異なる。そ
のため、コンパレータ2の出力は、指令電圧7のローパ
スフィルタ出力71のレベルに応じた図6(c)に示す
ようなパルス幅変調(PWM)信号9となる。言い替え
れば、PWM信号9の「H」区間の幅が指令電圧7の大
小を表すことになる。
【0006】マイクロプロセッサ3のタイマ31は図6
(d)に示すような一定周波数の内部クロックパルスを
カウントするカウンタを有している。タイマ31は図6
(e)に示すようにPWM信号9の「H」区間の上記ク
ロックパルスをカウントする。従って、このカウント値
はデジタル信号である。上記タイマ31のカウンタは図
6(f)に示すようにPWM信号9の立下りでカウント
値をカウンタバッファに移し、そのカウンタ値をクリア
する。カウンタバッファには図6(g)に示すようにP
WM信号9の立下りでのカウント値が記憶される。
(d)に示すような一定周波数の内部クロックパルスを
カウントするカウンタを有している。タイマ31は図6
(e)に示すようにPWM信号9の「H」区間の上記ク
ロックパルスをカウントする。従って、このカウント値
はデジタル信号である。上記タイマ31のカウンタは図
6(f)に示すようにPWM信号9の立下りでカウント
値をカウンタバッファに移し、そのカウンタ値をクリア
する。カウンタバッファには図6(g)に示すようにP
WM信号9の立下りでのカウント値が記憶される。
【0007】このように、図6(a)に示すアナログ信
号である速度指令電圧7は図6の(b)から(g)に至
る一連の動作を経てデジタル信号に変換されることにな
る。このデジタル信号であるカウンタバッファの値を速
度指令信号としてソフトウエアによる速度制御に供す
る。すなわち、マイクロプロセッサ3は、デジタル変換
された上記速度指令信号とエンコーダ6からのモータ5
の回転速度との偏差を演算し、偏差がゼロとなるように
インバータ4を制御する。
号である速度指令電圧7は図6の(b)から(g)に至
る一連の動作を経てデジタル信号に変換されることにな
る。このデジタル信号であるカウンタバッファの値を速
度指令信号としてソフトウエアによる速度制御に供す
る。すなわち、マイクロプロセッサ3は、デジタル変換
された上記速度指令信号とエンコーダ6からのモータ5
の回転速度との偏差を演算し、偏差がゼロとなるように
インバータ4を制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記モータの制御装置
によれば、アナログ・デジタルコンバータICが不要で
低コストであり、また、マイクロプロセッサの入出力ポ
ートを有効に利用することができる利点がある。しか
し、上記モータの制御装置にはさらに改良の余地があ
る。以下、その理由を説明する。前述のように、アナロ
グ信号である速度指令電圧を三角波と比較してパルス幅
変調信号とし、その「H」の区間のクロック数をカウン
トしてデジタル信号に変換するわけであるが、このよう
な所期の動作をするのは速度指令電圧のレベルが三角波
の振幅以下にある場合である。速度指令電圧のレベルが
三角波の振幅以上になると、図6(b)の右部に示すよ
うにパルス幅変調信号が「H」又は速度指令電圧のレベ
ルによっては「L」に固定され、タイマのカウンタはク
ロックパルスを際限なくカウントし続けるため、デジタ
ル信号は異常値となってしまう。マイクロプロセッサ3
は上記デジタル信号に基づきインバータ4を介してモー
タ5を制御しているため、上記デジタル信号が異常値に
なると、マイクロプロセッサ3はモータ5を正しく制御
することができず、モータ5が暴走することがあった。
によれば、アナログ・デジタルコンバータICが不要で
低コストであり、また、マイクロプロセッサの入出力ポ
ートを有効に利用することができる利点がある。しか
し、上記モータの制御装置にはさらに改良の余地があ
る。以下、その理由を説明する。前述のように、アナロ
グ信号である速度指令電圧を三角波と比較してパルス幅
変調信号とし、その「H」の区間のクロック数をカウン
トしてデジタル信号に変換するわけであるが、このよう
な所期の動作をするのは速度指令電圧のレベルが三角波
の振幅以下にある場合である。速度指令電圧のレベルが
三角波の振幅以上になると、図6(b)の右部に示すよ
うにパルス幅変調信号が「H」又は速度指令電圧のレベ
ルによっては「L」に固定され、タイマのカウンタはク
ロックパルスを際限なくカウントし続けるため、デジタ
ル信号は異常値となってしまう。マイクロプロセッサ3
は上記デジタル信号に基づきインバータ4を介してモー
タ5を制御しているため、上記デジタル信号が異常値に
なると、マイクロプロセッサ3はモータ5を正しく制御
することができず、モータ5が暴走することがあった。
【0009】本発明は、上記モータの速度制御装置をさ
らに改良し、速度指令電圧のレベルが三角波の振幅以上
になってパルス幅変調信号が「H]又は「L」に固定さ
れた場合は、モータを停止させてモータの暴走その他の
異常な動作を未然に防止することができるモータの制御
装置を提供することを目的とする。
らに改良し、速度指令電圧のレベルが三角波の振幅以上
になってパルス幅変調信号が「H]又は「L」に固定さ
れた場合は、モータを停止させてモータの暴走その他の
異常な動作を未然に防止することができるモータの制御
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、アナログ信号
である速度指令信号を一定周波数で一定振幅の三角波と
比較してデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変
換手段と、速度指令信号が上記三角波の振幅内にあるか
を検出する検出手段と、アナログ・デジタル変換手段の
出力、検出手段の出力、モータの回転速度を検出するエ
ンコーダからの出力がそれぞれ入力される制御手段と、
速度指令信号とモータの実速度との偏差がゼロになるよ
うに上記制御手段によって制御されるインバータと、こ
のインバータによって制御されるモータとを備え、検出
手段により速度指令信号が三角波の振幅内から外れたこ
とを検出したときには、上記制御手段がモータを停止さ
せるように構成したことを特徴とする。
である速度指令信号を一定周波数で一定振幅の三角波と
比較してデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変
換手段と、速度指令信号が上記三角波の振幅内にあるか
を検出する検出手段と、アナログ・デジタル変換手段の
出力、検出手段の出力、モータの回転速度を検出するエ
ンコーダからの出力がそれぞれ入力される制御手段と、
速度指令信号とモータの実速度との偏差がゼロになるよ
うに上記制御手段によって制御されるインバータと、こ
のインバータによって制御されるモータとを備え、検出
手段により速度指令信号が三角波の振幅内から外れたこ
とを検出したときには、上記制御手段がモータを停止さ
せるように構成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】アナログ信号である速度指令信号を入力すると
三角波と比較されてデジタル信号に変換され、このデジ
タル信号に応じて制御手段がインバータを介しモータを
制御する。速度指令信号が三角波の振幅から外れると、
アナログ・デジタル変換手段が誤動作してモータを正し
く制御することができないので、速度指令信号が三角波
の振幅から外れたことを検出手段で検出し、この検出信
号によって制御手段がモータを停止させ、モータの暴走
その他の誤動作を未然に防止する。
三角波と比較されてデジタル信号に変換され、このデジ
タル信号に応じて制御手段がインバータを介しモータを
制御する。速度指令信号が三角波の振幅から外れると、
アナログ・デジタル変換手段が誤動作してモータを正し
く制御することができないので、速度指令信号が三角波
の振幅から外れたことを検出手段で検出し、この検出信
号によって制御手段がモータを停止させ、モータの暴走
その他の誤動作を未然に防止する。
【0012】
【実施例】以下、図1ないし図4を参照しながら本発明
にかかるモータの制御装置の実施例について説明する。
なお、図示の実施例は、図5に示した従来例の構成と多
くの部分で共通しているので、図5の従来例と共通の構
成部分には共通の符号を付す。
にかかるモータの制御装置の実施例について説明する。
なお、図示の実施例は、図5に示した従来例の構成と多
くの部分で共通しているので、図5の従来例と共通の構
成部分には共通の符号を付す。
【0013】図1において、アナログ信号である速度指
令電圧7はローパスフィルタ1に入力され、ローパスフ
ィルタ1の出力と三角波8がコンパレータ2に入力され
るようになっている。コンパレータ2は前述のとおり速
度指令電圧を三角波8と比較してパルス幅変調信号9を
得るものであり、その出力はマイクロプロセッサ3に内
蔵された第1のタイマ33に入力される。第1のタイマ
33は上記パルス幅変調信号9の正又は負の区間のクロ
ックパルスをマイクロプロセッサ3内のカウンタ31で
カウントしてデジタル信号に変換する。マイクロプロセ
ッサ3はモータ5の速度を制御する制御回路をなしてお
り、第1のタイマ33で得られたデジタル信号を入力と
すると共に、エンコーダ6からのモータ5の回転速度信
号を入力とし、速度指令電圧7に対応した上記デジタル
信号と上記回転速度信号との偏差がゼロとなるようにイ
ンバータ4を制御するようになっている。
令電圧7はローパスフィルタ1に入力され、ローパスフ
ィルタ1の出力と三角波8がコンパレータ2に入力され
るようになっている。コンパレータ2は前述のとおり速
度指令電圧を三角波8と比較してパルス幅変調信号9を
得るものであり、その出力はマイクロプロセッサ3に内
蔵された第1のタイマ33に入力される。第1のタイマ
33は上記パルス幅変調信号9の正又は負の区間のクロ
ックパルスをマイクロプロセッサ3内のカウンタ31で
カウントしてデジタル信号に変換する。マイクロプロセ
ッサ3はモータ5の速度を制御する制御回路をなしてお
り、第1のタイマ33で得られたデジタル信号を入力と
すると共に、エンコーダ6からのモータ5の回転速度信
号を入力とし、速度指令電圧7に対応した上記デジタル
信号と上記回転速度信号との偏差がゼロとなるようにイ
ンバータ4を制御するようになっている。
【0014】図1に示す実施例が図5に示す従来例と異
なる点は、上記速度指令電圧7が三角波8の振幅内から
外れたことを検出する検出手段としての第2のタイマ3
4を有していることである。第2のタイマ34は、マイ
クロプロセッサ3に内蔵されているものを利用すること
ができ、コンパレータ2から出力されるパルス幅変調信
号9の立上り又は立下りごとにプリセットされ、内部ク
ロックをダウンカウントする。このプリセット値は、三
角波8の振幅の1倍前後に相当する値に設定することに
なるが、実用上は三角波8の振幅の0.9〜1.5倍の
範囲に相当する値に設定してあればよい。図示の実施例
では第2のタイマ34のプリセット値を三角波8の振幅
の1倍に相当する値に設定してある。第2のタイマ34
は、プリセットされた後カウント値が所定値になった場
合(この実施例ではカウント値が0になった場合)に検
出信号を出力し、制御回路としてのマイクロプロセッサ
3に入力するようになっている。
なる点は、上記速度指令電圧7が三角波8の振幅内から
外れたことを検出する検出手段としての第2のタイマ3
4を有していることである。第2のタイマ34は、マイ
クロプロセッサ3に内蔵されているものを利用すること
ができ、コンパレータ2から出力されるパルス幅変調信
号9の立上り又は立下りごとにプリセットされ、内部ク
ロックをダウンカウントする。このプリセット値は、三
角波8の振幅の1倍前後に相当する値に設定することに
なるが、実用上は三角波8の振幅の0.9〜1.5倍の
範囲に相当する値に設定してあればよい。図示の実施例
では第2のタイマ34のプリセット値を三角波8の振幅
の1倍に相当する値に設定してある。第2のタイマ34
は、プリセットされた後カウント値が所定値になった場
合(この実施例ではカウント値が0になった場合)に検
出信号を出力し、制御回路としてのマイクロプロセッサ
3に入力するようになっている。
【0015】次に、図2〜図4を併せて参照しながら上
記実施例の動作を詳細に説明する。図2は、パルス幅変
調信号9が「H」のとき指令信号が三角波の振幅以上に
なってパルス幅変調信号9が「H」に固定された場合の
動作を示す。第2のタイマ34は、図2(b)の左側に
示すようにパルス幅変調信号が「H」又は「L」に反転
するたびにプリセットされてダウンカウントする。従っ
て、パルス幅変調信号9が「H」と「L」に交互に反転
している間はカウント値がパルス幅変調信号9のデュー
ティに応じたカウント値に至ってプリセットされる。し
かし、パルス幅変調信号9が「H」のとき指令信号7が
三角波8の振幅以上になってパルス幅変調信号9が
「H」に固定されると、図2(b)の右側に示すように
第2のタイマ34はダウンカウントを続けるため、やが
てカウント値が0となり、その時点で図2(c)に示す
アラーム信号を検出信号として出力する。この検出信号
が出力されると、マイクロプロセッサ3がモータ5を停
止させる。
記実施例の動作を詳細に説明する。図2は、パルス幅変
調信号9が「H」のとき指令信号が三角波の振幅以上に
なってパルス幅変調信号9が「H」に固定された場合の
動作を示す。第2のタイマ34は、図2(b)の左側に
示すようにパルス幅変調信号が「H」又は「L」に反転
するたびにプリセットされてダウンカウントする。従っ
て、パルス幅変調信号9が「H」と「L」に交互に反転
している間はカウント値がパルス幅変調信号9のデュー
ティに応じたカウント値に至ってプリセットされる。し
かし、パルス幅変調信号9が「H」のとき指令信号7が
三角波8の振幅以上になってパルス幅変調信号9が
「H」に固定されると、図2(b)の右側に示すように
第2のタイマ34はダウンカウントを続けるため、やが
てカウント値が0となり、その時点で図2(c)に示す
アラーム信号を検出信号として出力する。この検出信号
が出力されると、マイクロプロセッサ3がモータ5を停
止させる。
【0016】図3は、パルス幅変調信号9が「L」のと
き指令信号7が三角波8の振幅以上になってパルス幅変
調信号9が「L」に固定された場合の動作を示す。パル
ス幅変調信号9が「L」に固定されると、この場合も図
3(b)の右側に示すように第2のタイマ34はダウン
カウントを続けるため、やがてカウント値が0となり、
その時点で図3(c)に示すアラーム信号を検出信号と
して出力する。この検出信号が出力されると、マイクロ
プロセッサ3がモータ5を停止させる。
き指令信号7が三角波8の振幅以上になってパルス幅変
調信号9が「L」に固定された場合の動作を示す。パル
ス幅変調信号9が「L」に固定されると、この場合も図
3(b)の右側に示すように第2のタイマ34はダウン
カウントを続けるため、やがてカウント値が0となり、
その時点で図3(c)に示すアラーム信号を検出信号と
して出力する。この検出信号が出力されると、マイクロ
プロセッサ3がモータ5を停止させる。
【0017】このように上記実施例によれば、パルス幅
変調信号9が「H」又は「L」に固定されたとき第2の
タイマ34が検出信号を出力するようになっているた
め、マイクロプロセッサ3は上記検出信号が出力されな
い限り、変換されたデジタル信号の値を信用して使用す
ることができ、このデジタル信号に基づいてインバータ
4を介しモータ5を制御することができる。一方、上記
検出信号が出力されたときは直ちにインバータ4の動作
を停止させてモータ5への給電を停止させ、あるいはモ
ータ5に回生ブレーキをかけるなどしてモータ5を停止
させることができる。ちなみに、従来のアナログ・デジ
タル変換回路を用いたモータ制御回路によれば、パルス
幅変調信号9が「L」のとき指令信号が三角波の振幅以
上になってデジタル値が異常な値になった場合でもこれ
をそのまま使用してしまい、モータ5が暴走することが
あったが、上記本発明の実施例によれば、デジタル値が
異常値になるとこれを検出信号が検出して信号を出力す
るので、この検出信号を利用してモータ5を停止させる
ことによりモータ制御回路の誤動作を防止することがで
きる。
変調信号9が「H」又は「L」に固定されたとき第2の
タイマ34が検出信号を出力するようになっているた
め、マイクロプロセッサ3は上記検出信号が出力されな
い限り、変換されたデジタル信号の値を信用して使用す
ることができ、このデジタル信号に基づいてインバータ
4を介しモータ5を制御することができる。一方、上記
検出信号が出力されたときは直ちにインバータ4の動作
を停止させてモータ5への給電を停止させ、あるいはモ
ータ5に回生ブレーキをかけるなどしてモータ5を停止
させることができる。ちなみに、従来のアナログ・デジ
タル変換回路を用いたモータ制御回路によれば、パルス
幅変調信号9が「L」のとき指令信号が三角波の振幅以
上になってデジタル値が異常な値になった場合でもこれ
をそのまま使用してしまい、モータ5が暴走することが
あったが、上記本発明の実施例によれば、デジタル値が
異常値になるとこれを検出信号が検出して信号を出力す
るので、この検出信号を利用してモータ5を停止させる
ことによりモータ制御回路の誤動作を防止することがで
きる。
【0018】検出手段としての第2のタイマ34は、ア
ナログ・デジタル変換回路の動作開始時にもプリセット
するようにしてもよい。アナログ信号である指令信号7
は、システムの動作開始時点で既に三角波8の振幅を超
えている場合があり、その場合にシステムを起動する
と、システムが誤動作し、暴走する可能性があるため、
システム全体が動作を開始する前に第2のタイマ34を
プリセットするのである。図4はその例を示す。システ
ムの動作開始時点、例えば電源オン時点又はリセットボ
タン操作時点で指令信号7が既に三角波8の振幅を超え
ている場合は、パルス幅変調信号の立上り又は立下りエ
ッジが来ないので、立上り又は立下りエッジによる第2
のタイマ34をプリセットすることができない。そこ
で、マイクロプロセッサ3の動作開始時には、図4
(b)(c)(d)に示すように、パルス幅変調信号の
立上り又は立下りエッジに関係なく第2のタイマ34を
一度プリセットするように構成しておく。
ナログ・デジタル変換回路の動作開始時にもプリセット
するようにしてもよい。アナログ信号である指令信号7
は、システムの動作開始時点で既に三角波8の振幅を超
えている場合があり、その場合にシステムを起動する
と、システムが誤動作し、暴走する可能性があるため、
システム全体が動作を開始する前に第2のタイマ34を
プリセットするのである。図4はその例を示す。システ
ムの動作開始時点、例えば電源オン時点又はリセットボ
タン操作時点で指令信号7が既に三角波8の振幅を超え
ている場合は、パルス幅変調信号の立上り又は立下りエ
ッジが来ないので、立上り又は立下りエッジによる第2
のタイマ34をプリセットすることができない。そこ
で、マイクロプロセッサ3の動作開始時には、図4
(b)(c)(d)に示すように、パルス幅変調信号の
立上り又は立下りエッジに関係なく第2のタイマ34を
一度プリセットするように構成しておく。
【0019】このようにしておけば、アナログ・デジタ
ル変換回路の動作開始時点で既にパルス幅変調信号9が
「H」又は「L」に固定されていても、第2のタイマ3
4のプリセット後一定時間経過してカウント値が所定値
に至ったときアラーム信号として検出信号を出力するこ
とができる。このアラーム信号の出力によってマイクロ
プロセッサ3がモータ5を駆動することのないようにし
ておけば、モータ5が誤動作して暴走することはなくな
る。
ル変換回路の動作開始時点で既にパルス幅変調信号9が
「H」又は「L」に固定されていても、第2のタイマ3
4のプリセット後一定時間経過してカウント値が所定値
に至ったときアラーム信号として検出信号を出力するこ
とができる。このアラーム信号の出力によってマイクロ
プロセッサ3がモータ5を駆動することのないようにし
ておけば、モータ5が誤動作して暴走することはなくな
る。
【0020】なお、図示の実施例では制御回路としてマ
イクロプロセッサを用い、第1のタイマ及び第2のタイ
マは、マイクロプロセッサに内蔵されているタイマを使
用していたが、制御回路としてはマイクロプロセッサに
かわるものを用いてもよいし、第1のタイマ及び第2の
タイマはマイクロプロセッサに内蔵されていない単独の
タイマを用いてもよい。また、制御手段としてマイクロ
プロセッサを用い、アナログ・デジタル変換用タイマお
よび検出手段としてのタイマをマイクロプロセッサ内蔵
のものを用いていたが、各回路部分は、各種回路を組合
せたいわゆるハード構成としてもよいし、ソフトウエア
構成によってプログラム処理するようにしてもよい。
イクロプロセッサを用い、第1のタイマ及び第2のタイ
マは、マイクロプロセッサに内蔵されているタイマを使
用していたが、制御回路としてはマイクロプロセッサに
かわるものを用いてもよいし、第1のタイマ及び第2の
タイマはマイクロプロセッサに内蔵されていない単独の
タイマを用いてもよい。また、制御手段としてマイクロ
プロセッサを用い、アナログ・デジタル変換用タイマお
よび検出手段としてのタイマをマイクロプロセッサ内蔵
のものを用いていたが、各回路部分は、各種回路を組合
せたいわゆるハード構成としてもよいし、ソフトウエア
構成によってプログラム処理するようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、アナログ信号である速
度指令信号を一定周波数で一定振幅の三角波と比較して
デジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換手段
と、速度指令信号が三角波の振幅内にあるかを検出する
検出手段と、アナログ・デジタル変換手段の出力、上記
検出手段の出力、モータの回転速度を検出するエンコー
ダからの出力がそれぞれ入力される制御手段と、速度指
令信号とモータの実速度との偏差がゼロになるように上
記制御手段によって制御されるインバータと、このイン
バータによって制御されるモータとを備え、上記検出手
段により速度指令信号が三角波の振幅内から外れたこと
を検出したときには、上記制御手段がモータを停止させ
るようにしたため、速度指令信号が三角波の振幅から外
れて、アナログ・デジタル変換手段が誤動作状態になっ
ても、モータの暴走その他の誤動作を未然に防止するこ
とができる。
度指令信号を一定周波数で一定振幅の三角波と比較して
デジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換手段
と、速度指令信号が三角波の振幅内にあるかを検出する
検出手段と、アナログ・デジタル変換手段の出力、上記
検出手段の出力、モータの回転速度を検出するエンコー
ダからの出力がそれぞれ入力される制御手段と、速度指
令信号とモータの実速度との偏差がゼロになるように上
記制御手段によって制御されるインバータと、このイン
バータによって制御されるモータとを備え、上記検出手
段により速度指令信号が三角波の振幅内から外れたこと
を検出したときには、上記制御手段がモータを停止させ
るようにしたため、速度指令信号が三角波の振幅から外
れて、アナログ・デジタル変換手段が誤動作状態になっ
ても、モータの暴走その他の誤動作を未然に防止するこ
とができる。
【図1】本発明にかかるモータの制御装置の実施例を示
すブロック図。
すブロック図。
【図2】同上実施例の動作の一例を示すタイミングチャ
ート。
ート。
【図3】上記実施例の動作の別の例を示すタイミングチ
ャート。
ャート。
【図4】上記実施例に付加した機能の動作を示すタイミ
ングチャート。
ングチャート。
【図5】本発明の基礎となったモータの制御装置の例を
示すブロック図。
示すブロック図。
【図6】同上モータの制御装置の動作を示すタイミング
チャート。
チャート。
3 制御回路としてのマイクロプロセッサ 4 インバータ 5 モータ 6 エンコーダ 7 指令信号 8 三角波 34 検出手段としての第2のタイマ
Claims (1)
- 【請求項1】 アナログ信号である速度指令信号を一定
周波数で一定振幅の三角波と比較してデジタル信号に変
換するアナログ・デジタル変換手段と、 上記速度指令信号が上記三角波の振幅内にあるかを検出
する検出手段と、 上記アナログ・デジタル変換手段の出力、上記検出手段
の出力、モータの回転速度を検出するエンコーダからの
出力がそれぞれ入力される制御手段と、 上記速度指令信号とモータの実速度との偏差がゼロにな
るように上記制御手段によって制御されるインバータ
と、 このインバータによって制御されるモータとを備え、 上記検出手段により上記速度指令信号が上記三角波の振
幅内から外れたことを検出したときには、上記制御手段
がモータを停止させることを特徴とするモータの制御装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3309912A JPH05122968A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | モータの制御装置 |
US07/965,187 US5355136A (en) | 1991-10-24 | 1992-10-23 | Analog-to-digital converter circuit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3309912A JPH05122968A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | モータの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05122968A true JPH05122968A (ja) | 1993-05-18 |
Family
ID=17998837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3309912A Pending JPH05122968A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-29 | モータの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05122968A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017122598A (ja) * | 2016-01-05 | 2017-07-13 | グローリー株式会社 | 磁気検出装置、紙葉類識別装置、および磁気検出方法 |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP3309912A patent/JPH05122968A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017122598A (ja) * | 2016-01-05 | 2017-07-13 | グローリー株式会社 | 磁気検出装置、紙葉類識別装置、および磁気検出方法 |
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