JPH05121426A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH05121426A
JPH05121426A JP30653491A JP30653491A JPH05121426A JP H05121426 A JPH05121426 A JP H05121426A JP 30653491 A JP30653491 A JP 30653491A JP 30653491 A JP30653491 A JP 30653491A JP H05121426 A JPH05121426 A JP H05121426A
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JP
Japan
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collector
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transistor
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JP30653491A
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Shinobu Utsunomiya
忍 宇都宮
Kenji Kano
賢次 加納
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 飽和状態から遮断状態への応答速度の速いト
ランジスタ構造を提供する。 【構成】 ベース領域を構成するベース拡散3及びコレ
クタ領域を引き出すコレクタN+ 拡散5を囲むととも
に、コレクタ領域2と分離領域1の接合部分に接するP
型半導体層6aを設けてP型半導体層6a,コレクタ領
域2,ベース領域3からなるベース幅の小さい寄生PN
Pトランジスタを形成し、コレクタ領域2に注入される
ホールを分離領域1へ引き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置に関し、特
にNPNトランジスタの飽和状態から遮断状態への応答
性の向上を図ったものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の半導体装置(バイポーラト
ランジスタ)の構造の一例を示す平面図及びその断面図
であり、図に示されるように、集積回路におけるNPN
トランジスタは、P形基板100上に構成された、P型
の分離領域1で囲まれた高濃度N+ 層で形成されたN型
コレクタ領域2と、この上に配置されたNウエル層表面
に形成したベース拡散領域3,及びベース拡散領域3の
中に形成されたエミッタ拡散領域4,及びコレクタ領域
2を引き出すためのコレクタN+ 拡散領域5とから構成
されている。また上記基板100とN型コレクタ領域2
との間には、N型コレクタ領域2の抵抗を低減するため
のN+ フローティングコレクタが設けられている。
【0003】次に動作について説明する。エミッタ拡散
領域4とベース拡散領域3間を順方向にバイアスし、コ
レクタN+ 拡散領域5を介してコレクタ領域2とベース
拡散領域3間を逆バイアスするとベース拡散3に注入さ
れたキャリヤはコレクタ2に集められる。
【0004】そして、図3におけるNPNトランジスタ
のエミッタ・ベース間接合とコレクタ・ベース間接合の
両方が順方向バイアスされて飽和状態となると、ベース
には両方の接合から多量の少数キャリア(ホール)が注
入され、図4に示すようにベース・コレクタ接合のコレ
クタ側でのホールの濃度は、
【0005】
【数1】
【0006】に示すようになる。なお数1において、P
nco は電圧を印加しない状態でのコレクタ領域の少数キ
ャリア(ホール)濃度である。
【0007】またコレクタからベースへエレクトロンが
注入し、図4に示すようにベース・コレクタ接合のベー
ス側でのエレクトロン濃度は、
【0008】
【数2】
【0009】に示すようになる。なお数2においてN
PBO は電圧を印加しない状態でのベース領域の少数キャ
リア(エレクトロン)濃度である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置は以
上のように構成されており、飽和時にベースからコレク
タへホールが注入され、コレクタからベースへエレクト
ロンが注入される。このとき図5に示すように、NPN
トランジスタのベース領域3をエミッタとし、コレクタ
領域2をベースとし、分離領域1をコレクタとする縦型
のPNPトランジスタが寄生素子として構成されるもの
の、このトランジスタのベース幅(ベース領域3から分
離領域1までの距離)は大きく、このためPNPトラン
ジスタのエミッタ領域(ベース領域3)からベース領域
(コレクタ領域2)へ注入されたキャリアはコレクタ領
域(分離領域1)まで到達せず、ベース領域(コレクタ
領域2)へ蓄積してしまう。そのため飽和状態からベー
ス電位をローレベルにして遮断状態にする際、ベース・
コレクタ接合が逆バイアスとなるがNPNトランジスタ
のコレクタ領域に蓄積されたホールは逆バイアスを流れ
やすく、コレクタ領域からベース領域へ流れてしまい、
このキャリア(ホール)が流れてしまうまで遮断状態に
することができず応答速度が遅くなるという問題点があ
った。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、飽和状態から遮断状態へいたる
際の応答速度が速い半導体装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置は、基板表面における第1導電型の分離領域と第2導
電型のコレクタ領域との境界部に、少なくともベース領
域を囲むような第1導電型の半導体層を、上記分離領域
及びコレクタ領域にまたがって設けたものである。
【0013】
【作用】この発明においては、少なくともNPNトラン
ジスタにおけるベース領域を取り囲み、かつ分離領域ま
で広がった第1導電型の半導体層を設けたから、NPN
トランジスタのベース及びコレクタと、上記第1導電型
の半導体層により小さいベース幅を有するPNPトラン
ジスタが形成され、飽和時のコレクタへ注入されるホー
ルがPNPトランジスタを介して分離領域に引きこま
れ、コレクタ領域のホールの濃度が低減される。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例によるNPNトラ
ンジスタの構造を図1について説明する。図において図
3と同一符号は同一または相当部分を示し、6aはコレ
クタ領域2と分離領域1との境界部分に跨がるようにし
て設けられた略矩形のP型領域である。
【0015】次に動作について図5の等価回路図を参照
しつつ説明する。図5に示すように、エミッタ・ベース
間接合及びコレクタ・ベース間接合の両方が順方向にバ
イアスされてトランジスタが飽和状態となったとき、ベ
ース領域3からコレクタ領域2に向けてホールが注入さ
れるが、このとき分離領域1まで広がったP型領域6a
及び分離領域1のP,コレクタ領域1のN,ベース領域
3のPとで構成される寄生PNPトランジスタが形成さ
れ、P型領域6aを設けた分だけ従来よりもベース幅が
小さくなり、このベース幅の小さいPNPにより、ベー
ス領域3からコレクタ領域2へ向けて注入されるホール
がP型領域6aを介して分離領域1へ引き込まれる。こ
の結果、コレクタ領域2へ注入されるホールが少なくな
り、エミッタ・ベース間接合及びコレクタ・ベース間接
合の両方が逆方向にバイアスされて遮断状態になったと
きに、PNPトランジスタのエミッタによりNPNトラ
ンジスタのベースキャリヤが引き抜かれて分離領域1へ
流され、逆バイアスされたコレクタ・べース接合を流れ
るホールが少なくなり、その結果、遮断状態へ至るまで
の応答速度が速くなる。
【0016】このように本実施例によれば、分離領域1
とコレクタ2との接合領域に跨がるようにして略矩形状
のP型領域6aを設け、トランジスタが飽和状態になっ
たときのベース3のホールを、P型領域6a及び分離領
域6,コレクタ領域2,ベース領域3とから構成される
ベース幅の小さいPNPトランジスを用いて分離領域1
へ引き込むようにしたから、飽和状態から遮断状態に移
行した時のコレクタ・べース接合を流れるホールが少な
くなり高速に遮断状態とすることができる。
【0017】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。この実施例では、図2に示すように特にベース領域
3を囲むようにして、分離領域1とコレクタ2との接合
領域に跨がる略矩形状のP型領域6bを形成したもので
あり、このように構成することで、ベース3とコレクタ
+ 拡散5とを近接して形成できないため、素子サイズ
はやや大きくなるものの、第1の実施例に比べてベース
幅がさらに小さくなり、ベース引き抜き効果が大きくな
り、飽和状態から遮断状態への応答性の向上をさらに図
ることができる。
【0018】なお、上記各実施例では、P型領域6a
(6b)とベース拡散3とを別々の半導体層を用いて形
成したが、上記P領域をベース拡散3とを同じ半導体層
を用いて形成すれば製造工程を追加することなく容易に
形成することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る半導体装
置によれば、少なくともNPNトランジスタのベース領
域を囲み、かつ基板表面の第1導電型の分離領域とコレ
クタとなる第2導電型の半導体層との境界部に、上記分
離領域とコレクタ領域にまたがて第1導電型の半導体層
を設けたので、NPNトランジスタのベース及びコレク
タと、上記第1導電型の半導体層によりベース幅の小さ
いPNPトランジスタが形成され、飽和時のコレクタへ
注入されるホールがPNPトランジスタを介して分離領
域に引きこまれ、コレクタ領域のホールの濃度が低減さ
れ、その結果、飽和状態から遮断状態への応答速度の速
いトランジスタが得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による半導体装置(トラン
ジスタ)の構造を示す図である。
【図2】この発明の他の実施例による半導体装置(トラ
ンジスタ)の構造を示す図である。
【図3】従来の半導体装置(トランジスタ)の構造を示
す図である。
【図4】従来の半導体装置における飽和時の少数キャリ
アの分布を示すグラフ図である。
【図5】従来及び本発明の一実施例による半導体装置
(トランジスタ)の動作時のキャリヤの流れを説明する
ための等価回路図である。
【符号の説明】
1 分離領域(P+ ) 2 コレクタ領域(N- ) 3 ベース拡散(P+ ) 4 エミッタ拡散(N+ ) 5 コレクタN+ 拡散 6 P領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第1導電型の分離領域に囲まれ
    た第2導電型のコレクタ領域を形成し、該第2導電型の
    コレクタ領域の表面の一部に高濃度の第1導電型ベース
    領域を形成し、第1導電型ベース領域の表面の一部に高
    濃度の第2導電型エミッタ領域を形成してなる半導体装
    置において、 少なくとも上記高濃度の第1導電型ベース領域が形成さ
    れた領域を囲み、かつ基板表面の上記第1導電型の分離
    領域及びコレクタ領域との境界部分に、前記分離領域及
    びコレクタ領域にまたがって形成された第1導電型の半
    導体層を備えたことを特徴とする半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6734522B2 (en) 2000-07-25 2004-05-11 Sharp Kabushiki Kaisha Transistor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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