JPH05121308A - 処理液塗布装置 - Google Patents

処理液塗布装置

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JPH05121308A
JPH05121308A JP30981091A JP30981091A JPH05121308A JP H05121308 A JPH05121308 A JP H05121308A JP 30981091 A JP30981091 A JP 30981091A JP 30981091 A JP30981091 A JP 30981091A JP H05121308 A JPH05121308 A JP H05121308A
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line
exhaust
mist
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排気バランスを良好に維持しつつ排気圧の低
下を防止し、被処理体へのミストの付着を低減する。 【構成】 被処理体10に処理液を塗布する塗布部24
からのドレインをドレインライン18を介してドレイン
タンク20へ流下させると共に、塗布部24の雰囲気を
排気ライン14を介して排気するようになされた処理液
塗布装置において、上記排気ライン14の途中にミスト
トラップ28を設け、上記ドレインタンク20と上記ミ
ストトラップ28との間に補助排気ライン30を設け
る。これにより、塗布部24の雰囲気を排気ライン14
のみならずドレインライン18、ドレインタンク20及
び補助排気ライン30を介して排気すると共にドレイン
タンク20にて十分に気液分離を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液塗布装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体製造装置の製造工程の一
部の工程において、フォトリソグラフィー技術を用い
て、回路パターンを微細なスケールに縮小してウエハ上
に塗布したフォトレジスト膜に転写し、これを現像して
所定のエッチング処理等を施すことが行われている。こ
の場合、処理装置により、ウエハ上にレジストを回転塗
布したり、或いは、露光後のレジストを現像するために
ウエハ上に現像液を塗布することが行われている。ここ
で、従来の処理液塗布装置としてレジスト塗布装置につ
いて、図8を参照して説明すると、このレジスト塗布装
置2は、スピンモータ4により回転可能に支持された回
転台6を内部に収容したコートカップ8を有しており、
この回転台6に真空チャックしたウエハ10上に処理液
供給手段12よりレジストを供給し得るようになってい
る。
【0003】ウエハ10上へのレジストの回転塗布に際
しては、発生するミスト状処理液がウエハの表裏に付着
してパーティクル等になって歩留まりの低下の原因とな
るためにコートカップ8の底部には排気ライン14が接
続されており、内部のミスト含有雰囲気を所定の静圧で
排除すると共に、このライン14の途中にミストトラッ
プ16を介設してこれに流入するミストを除去するよう
になっている。また、上記コートカップ8の底部にはド
レインライン18が接続されており、カップ8内の過剰
な処理液及び洗浄用溶媒等をドレインタンク20へ排出
するようになっている。更に、上記ドレインライン18
と排気ライン14との間にはバイパスライン22が接続
されており、ドレインライン18側からも排気を行っ
て、上記カップ8内の雰囲気をその周辺部より均等に排
出しては排気バランスを改良するようになっている。ま
た、他の塗布装置として、実開昭59−195733号
公報や実公平1−37729号公報に示すように、排液
を貯める排液タンクから直接排気されるようになされた
構造のものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図8に
示すような従来装置にあっては、この装置を長期間使用
したり或いは処理条件によりバイパスライン22を介し
て処理液の原液やミストが排気ライン14側に回り込ん
でこれがライン内壁に付着したり或いはミストラップ1
6のメッシュに付着して流路面積を狭めてしまい、この
結果、排気圧が変わることによってウエハの処理条件が
変わってしまい、例えば処理液のスプラッシュバックを
吸引しきれなくてパーティクルの増加及び歩留まりの低
下の原因となっていた。また、この場合、排気ライン1
4にマスフローコントローラ(図示せず)を設けて、こ
の静圧を調整することも行われてはいるが、いずれにし
ても上述のように排気ライン14が閉塞してくるとマス
フローコントローラによる制御も十分に発揮されなくな
り、上記した問題点を解決し得ない。
【0005】また、処理液の排気ライン14側への回り
込みを防止するために、バイパスライン22を削除する
ことも考えられるが、この場合には、コートカップ8内
の排気バランスがとれなくなって効率的な排気ができな
くなり、その結果、パーティクルが増加して歩留まりが
低下する問題があった。特に、微細化傾向が著しい今日
において、排気バランスを良くしてパーティクルの発生
を抑制することが強く望まれている。また更に、処理液
中に有機系溶媒を使用している場合には、ドレインタン
ク20内に貯留する有害な溶媒が僅かではあるが周囲に
洩出し、このためドレインタンク20全体を図示しない
容器で被ってこの内部雰囲気を排気しなければならなか
った。
【0006】また、上記公報に示す従来装置にあって
は、排気チューブと排液チューブとを完全に共用してい
るために、十分な排気能力を確保できずにスプラッシュ
バックを十分に吸引排除できないという問題点があっ
た。本発明は以上のような問題点に着目し、これを有効
に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、
処理部の排気バランスを良好に維持したままラインの閉
塞を防止することができる処理装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、被処理体に処理液を塗布する塗布部か
らのドレインをドレインラインを介してドレインタンク
へ案内すると共に、前記塗布部内の雰囲気を排気ライン
を介して排気するようになされた処理液塗布装置におい
て、前記排気ラインにミストトラップを設け、該ミスト
トラップと前記ドレインタンクとの間に補助排気ライン
を設け、前記ドレインタンク内の雰囲気を排気するよう
に構成したものである。
【0008】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、塗布部
の過剰な処理液はドレインラインを介してドレインタン
ク内へ流入し、ここで完全に気液分離されて、このタン
ク内の雰囲気は補助排気ライン及びミストトラップを介
して排気ラインに吸引されることになる。このため、排
気ラインには処理液の原液が流入することがなく、しか
も塗布部の雰囲気は排気ラインのみならずドレインライ
ン、ドレインタンク及び補助排気ラインを介して排出さ
れているので排気バランスも良好に維持することが可能
となる。また、ドレインタンク内の雰囲気も直接吸引排
気されるので、安全性を大幅に向上させることができ
る。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係る処理液塗布装置の一実
施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係
る処理液塗布装置を示す概略構成図、図2はドレインラ
インの取付部を示す拡大断面図、図3はミストトラップ
を示す斜視図、図4はミストトラップの分解状態を示す
分解図である。図示するように本実施例においては処理
液塗布装置として、例えばレジスト塗布装置22が示さ
れており処理液としては有機溶媒を含むレジストが使用
される。尚、従来装置と同一部分には同一符号を付す。
このレジスト塗布装置22は、上方が開放された容器状
のコートカップ8よりなる塗布部24を有しており、こ
のコートカップ8内にはスピンモータ4により回転可能
に支持された回転台6が収容されている。そして、この
回転台6には被処理体として、例えば半導体ウエハ10
が真空チャックにより保持されており、この上方に位置
する処理液供給手段12によりレジストをウエハ表面上
に供給し得るように構成されている。
【0010】上記コートカップ8の底部には、ドレイン
ガイドブロック26を介して垂直方向に伸びるドレイン
ライン18が接続されており、このドレインライン18
の下端部は、例えば容量10リットル程度のドレインタ
ンク20へ接続されており、ウエハ処理に使用されたレ
ジスト液や裏面洗浄用溶媒等の余剰分を貯留するように
なっている。また、上記コートカップ8の底部には、例
えば直径50mmのステンレス管よりなる排気ライン1
4が接続されると共に、この排気ライン14の途中に
は、例えばステンレス等により箱状に形成されたミスト
トラップ28が介設されており、流入する処理液のミス
トを除去するように構成されている。この排気ライン1
4のカップへの取付口は、これに原液が流入することを
防止するためにカップ底部より僅かな距離だけ上方に位
置させて設けられている。
【0011】そして、上記ドレインタンク20内と上記
ミストトラップ28内とは、例えば内径38mm、外径
43mmのステンレス管よりなる本発明の特長とする補
助排気ライン30により配管接続されており、ドレイン
タンク20内上部の雰囲気を直接排気すると共に、上記
コートカップ8内の雰囲気もドレインライン18、ドレ
インタンク20及び補助排気ライン30を介して排気し
得るように構成されている。上記ドレインライン18及
び補助排気ライン30のドレインタンク20への取付部
はそれぞれドレインタンク天井板20aに並設されてお
り、ジョイントを構成するドレインブロック32を上下
動させることにより、各ライン18、30を天井板20
aに対して同時に着脱可能にしている。
【0012】また、上記排気ライン14及び補助排気ラ
イン30は、ミストトラップ28の天井板28aにそれ
ぞれ取付部34、36を介して取付けられており、各取
付部34、36にはマニュアルダンパ38、40が開閉
可能に設けられている。そして、補助排気ライン30の
上記取付部36及び排気ライン14のコートカップ8へ
の取付部8Aには、それぞれマノメータのような静圧計
42、44が設けられており各ラインの静圧を測定し得
るように構成されている。また、このミストトラップ2
8より下流側の排気ライン14は、例えば工場排気管が
使用されてこの上流側の排気ラインよりも僅かに太く、
例えば管径65mm程度に設定されると共に、その途中
にはオートダンパ46が開閉可能に介設されている。そ
して、このミストトラップ28内には、上記下流側排気
ライン14の取付部と上流側排気ライン及び補助排気ラ
イン30の取付部34、36との間をほぼ区画するよう
に、天井板28aから鉛直方向に対して角度α、例えば
15°だけ補助排気ライン取付部36側に傾斜させると
共に、その下端部を底部よりある程度の距離だけ間隔を
設けてネジ等により仕切板47が取付け固定してあり、
処理液のミストを効率的に除去し得るように構成されて
いる。尚、この仕切板47に替えて、例えばメッシュを
設けてミストトラップ28内を完全に仕切るようにして
もよい。
【0013】そして、このミストトラップ28は、図3
及び図4に示すように天井板28aとこの下部の箱状の
トラップ本体28bとはその両側に設けたロック機構と
しての、いわゆるパチン錠48、50により着脱可能乃
至分解可能に構成されており、メンテナンスの容易化を
図っている。尚、図3及び図4においては仕切板を省略
している。また、このトラップ本体28bの前面パネル
28cには、例えば透明なテフロン板よりなる観察窓5
2が設けられると共に、この前面パネル28Cはその下
部に設けたパチン錠54及びその上部に設けた一対のロ
ーレットネジ56、56により着脱可能に構成されてい
る。一方、前記ドレインライン18のコートカップ8に
対する取付部は図2に示すように構成されている。すな
わち、コートカップ8の底部のドレイン用開口部58に
は、上部が拡径された所定の長さのステンレス管よりな
るドレインガイド60がこれよりも管径が大きい同心状
に配置した環状のドレインガイドブロック62により固
定されている。そして、このドレインガイドブロック6
2と上記ドレインガイド60との間に、その上部を僅か
に拡径して段部64が形成された管状の前記ドレインラ
イン18が嵌装させて取付けられている。
【0014】そして、上記段部64の最内周部には環状
の堰66が形成されており、この堰66とドレインライ
ン内壁との間に溶媒流下手段としての環状の溶媒貯留溝
68を構成している。そして、この貯留溝68に臨ませ
て、溶媒供給パイプ70が上記ドレインガイド62及び
ドレインライン内壁を貫通して設けられており、上記貯
留溝68内の溶媒をオーバーフローさせてドレインライ
ン内壁に沿って流下し得るように構成されている。
【0015】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、実際の処理を開始するに
先立って各ラインの静圧などの処理条件を求めるため
に、コートカップ8の上部開口部に図示しない風速計或
いは差圧計等を設け、そして、排気ライン14及びドレ
インライン18、補助排気ライン30を介して排気する
ことによりコートカップ8内の雰囲気をバランス良く排
出する。この状態で或いは排気を停止した状態でウエハ
10上にレジスト液を供給し、これを回転塗布させる。
この時、コートカップ8の開口部の風速やライン取付部
36、8Aに設けた静圧計42、44での静圧を種々変
えて回転塗布を行って、例えばウエハ表面のパーティク
ルが0.2μm以上で5個以下の範囲及び裏面のパーテ
ィクルが0.2μm以上で4個以下の範囲であって、所
定の塗布膜厚プロフィールを有するようなプロセス条件
を求める。このようにして求められたプロセス条件の具
体的数値は、例えばコートカップ8の開口部に設けた風
速計の値が約5m/secであり、各静圧計42、44
での値がそれぞれともに約4〜10mmH2 Oとする。
【0016】このようにしてプロセス条件が決定された
ならば、実際のレジスト塗布処理を行う。まず、レジス
トの回転塗布中に各静圧計42、44の値が上記静圧範
囲、約4〜10mmH2 Oの範囲外に逸脱したならば、
アラームを発するようにセットしておく。レジストの塗
布方法には、回転塗布と静止塗布とがあり、一方の回転
塗布はコートカップ8内の排気を行いつつウエハ10を
回転させた状態でこの表面にレジストを供給して遠心力
により拡散塗布する方法であり、他方の静止塗布はウエ
ハ10上に液盛りするときにはウエハの回転を停止させ
ておくと共に排気も停止し、その後直ちに排気を開始す
ると共にウエハ10を回転させて拡散塗布する方法であ
る。まず、前工程にて表面が清浄されたウエハ10をア
ーム等の搬送手段(図示せず)によりコートカップ8内
の回転台6上に載置し、真空チャックにより保持させ
る。この場合、回転台6はコートカップ8に対して上方
へ相対移動し、ウエハ10を容易に保持し得るようにな
されている。
【0017】次に、静止塗布を行う場合には、ミストト
ラップ28の下流側の排気ライン14に設けたオートダ
ンパ46を閉状態としてコートカップ8内の排気を完全
に停止させ、この状態で処理液供給手段12からウエハ
10上にレジスト液を所定量、例えば数cc供給する。
そして、レジスト供給後、直ちに上記オートダンパ46
を開状態(この時点でマニュアルダンパ38、40はと
もに開状態になされている)にしてコートカップ8内の
雰囲気を排気ライン14及びドレインライン18、補助
排気ライン30を介して排気すると共に、スピンモータ
4を駆動することによりウエハ10を所定の回転数で回
転してレジストを拡散塗布する。また、回転塗布を行う
場合には、予め排気ライン14のオートダンパ46及び
マニュアルダンパ38、補助排気ライン30のマニュア
ルダンパ40を全て開状態としてコートカップ8内の雰
囲気を排気すると共に、スピンモータ4を駆動すること
によりウエハ10を所定の回転数で回転させ、この状態
で処理液供給手段12よりウエハ10上にレジストを供
給してこれ拡散塗布する。
【0018】このようなレジスト塗布時に発生するレジ
ストミストのスプラッシュバックは、その大部分がメイ
ンの排気系である排気ライン14を介してミストトラッ
プ28に流入し、ここでミストが仕切板47の作用によ
り除去されて下流側の排気ライン14から工場側へ排気
される。また、過剰なレジスト原液は、ドレインライン
18内を流下すると共に、一部のミストは補助排気ライ
ン30の作用によりドレインライン18内を下方に向け
て流れて行く。そして、過剰なレジスト原液はドレイン
タンク20内に貯留して気液分離されると共にミストは
排気気流に乗ってドレインタンク20から補助排気ライ
ン30を介してミストトラップ28に流入して、ここで
前述と同様にミストが除去される。
【0019】このようにしてレジストの塗布が終了した
ならば、コートカップ8内に設けた図示しない洗浄器か
ら溶媒、例えばシンナーをウエハ10の裏面に噴射して
裏面に付着したレジストを洗い流し、その後、ウエハ1
0の表面の周縁部に沿って約2mm程度の幅で同様に溶
媒を噴射して不要なレジストを洗い流す。この間、コー
トカップ8内の排気は連続して行われて溶媒等のミスト
を排出しており、使用済みの溶媒はドレインライン18
を流下してドレインタンク20内に貯留することにな
る。この時、ドレインライン18の内壁に付着固化した
レジストは、この洗浄用溶媒により溶解されることにな
る。
【0020】以上のようにして1枚のウエハのレジスト
塗布処理が終了するのであるが、この操作が連続して繰
り返されることになる。このようにドレインタンク20
とミストトラップ28とを補助排気ライン30により接
続してドレインタンク20内を直接排気するようにした
のでここでレジスト原液と排気気体とをほぼ確実に気液
分離することができ、従って、レジスト原液が排気ライ
ン14側に流入固化してこの排気ライン14及びミスト
トラップ28を閉塞することがなく、排気圧の低下を防
止することが可能となる。特に、ミストトラップ28内
に仕切板47に変えてメッシュを設けた場合には、メッ
シュの詰まりを防止することができる。
【0021】また、コートカップ8内の雰囲気は、排気
ライン14のみならずドレインライン18からも排出さ
れるので、排気バランスを良好に維持することができ
る。また、ドレインタンク20内の雰囲気を、補助排気
ライン30を介して直接排気するようにしたので、有害
な有機系の溶媒が外部に漏出することを防止することが
可能となる。更に、ミストトラップ28への排気ライン
14の取付部34と補助排気ライン30の取付部36と
にそれぞれマニュアルダンパ38、40を設けたので、
これらを別個に調整することによりコートカップ8内の
排気調整を容易に行うことが可能となる。また、レジス
ト塗布の連続操作によりミストトラップ28の内壁、ま
たはこの中の仕切板47やメッシュ(図示せず)等にミ
ストが付着してくるが、この場合にはその状態を前面パ
ネル28に設けた透明な観察窓から確認することができ
る。そして、所定量以上のミストの付着が生じたなら
ば、この天井板28aとトラップ本体28bとを固定ロ
ックしているパチン錠48を解除することによりトラッ
プ本体28bを天井板28aから分離し、この内部を洗
浄処理する。
【0022】従って、この天井板28aと各ラインとを
分離することなくトラップ本体28bを洗浄することが
でき、メンテナンス作業を容易に行うことができる。ま
た、ミストトラップ28内のミストによる僅かな汚れに
対しては、トラップ本体28を取外すまでもなく、前面
パネル28c側に設けたパチン錠54及びローレットネ
ジ56、56を解除することにより前面パネル28cの
みを取外すことができ、これによりトラップ本体28b
内の内部の汚れを除去すことが可能となる。また、レジ
スト塗布処理を長期間行わない場合には、図2に示すよ
うにコートカップ8の底部からドレインガイド62を介
してその先端部からレジスト排液が流下してこれがドレ
インライン18の内壁に付着して固化残存し、最悪の場
合にはこのライン内を閉塞してしまう。しかしながら、
本実施例においては、ドレインガイドブロック62に設
けた溶媒供給パイプ70からこの内部の溶媒貯留溝68
に溶媒を供給し、この溶媒を堰66からオーバーフロー
させてドレインライン18の内壁に沿って流下させて付
着したレジストを溶解除去している。また、溶媒を常
時、溶媒貯留溝68内に貯留しているので、ドレインラ
イン18の上端内部とドレインガイド60の外周部との
空間を溶媒の雰囲気で充満させることができる。この
為、この空間部分におけるレジスト液の付着固化も防止
できる。
【0023】この流下させるタイミングは、ダミーディ
スペンス操作と同じタイミング、すなわち、例えば30
分に1回程度の割合で溶媒を流下させる。これにより、
このレジスト塗布装置を使用していない間においても、
ドレインライン内壁にレジストが付着することがなく、
このドレインライン18を取外して洗浄するなどの煩雑
なメンテナンス作業も軽減される。尚、図2においては
ドレインライン18の段部64に堰66を設けることに
より溶媒流下手段である溶媒貯留溝68を形成したが、
これに限定されず、例えば多数の噴射孔を有するリング
状のパイプをこの段部64の位置に設けるようにして溶
媒流下手段を形成するようにしてもよい。
【0024】また、上記実施例にあっては、ミストトラ
ップ28の天井板28aにコートカップ側の排気ライン
14、工場側の排気ライン14及び補助排気ライン30
を取付けるように構成したが、これに代えて例えば図5
に示すように天井板28aには、コートカップ側の排気
ライン14と補助排気ライン30を取付け、トラップ本
体28bの側壁に工場側の排気ライン14を取付けるよ
うにしてもよい。そして、トラップ本体28b内の工場
側排気ラインの取付口には、例えばそれぞれが異なる大
きさの網目を有する3枚のメッシュ素子よりなるメッシ
ュ81を設けるようにしてもよい。尚、上記実施例にあ
っては処理装置として有機溶媒を使用するレジスト塗布
装置について説明したが、これに限定されず、他の処理
装置、例えばレジスト露光後にこれを現像するための現
像装置であって、有機溶媒を使用する現像装置にも本発
明を適用することができるのは勿論である。
【0025】また、現像装置の場合には、ミストトラッ
プを図6及び図7に示すように構成してもよい。例え
ば、処理液としての現像液中には極端な臭気を放つもの
もあり、この臭気が処理カップ(レジスト塗布装置のコ
ートカップに対応する)から外に漏れることを防止して
安全衛生性を向上させる必要のものもある。通常の現像
処理においては、現像液のウエハ上からの流出を防止す
るために何ら排気されていない処理カップ内にウエハを
保持し、このウエハ上に現像液を液盛りしたならばその
状態で所定時間放置し、その後、このウエハを回転して
現像液の振り切りを行うと同時に処理カップ内の排気を
開始し、現像液のスプラッシュバックを排出している。
しかしながら、上述のような極端な臭気を発するような
現像液を使用する場合には、現像時に処理カップから臭
気が外部に洩れる問題があった。
【00026】そこで、この問題を解決するためにミス
トトラップを図6に示すように構成する。すなわち、ミ
ストトラップ84の天井板84aに処理カップ(図示せ
ず)からの排気ライン85及び有機溶媒を使用する場合
にはドレインタンク(図示せず)からの補助排気ライン
86を接続し、底部水平部84cには途中にマニュアル
ダンパ92を介設した、例えば管径65mmの工場側排
気ライン83を接続している。そして、この工場側排気
ライン83の取付口の上方にエアーシリンダ88により
駆動されるオートダンパ90を設け、ON/OFF動作
により上記工場側排気ライン83を開閉可能とする。そ
して、上記排気ライン85及び補助排気ライン86の取
付部に対向するミストトラップ底部84dは上記底部水
平部84cに向けて下方向に傾斜させて設けてあり、流
下する現像液をその方向へ案内するようになされてお
り、この傾斜底部84dの下端部近傍にはドレイン管9
4を設けて内部に貯留した現像液を排出するようになっ
ている。そして、このドレイン管94の取付口近傍には
仕切壁95が形成されており、工場側排気ライン83の
取付口側へドレインが流れることを阻止している。ま
た、上記傾斜底部84dには、蓋体96により開閉可能
になされた洗浄等のメンテナンス用の開口部98が形成
されている。
【0027】そして、このミストトラップ84の側壁と
上記工場側排気ライン83とを連結して、例えば管径3
5mmの塩化ビニル管よりなるバイパス管100が設け
られており、このバイパス管100の途中にはこれを開
閉するマニュアルダンパ102及びこのバイパス管10
0内の静圧を測定する静圧計104が設けられている。
このような構成においては、まずウエハ上に臭気を放つ
現像液を液盛りして現像処理を行う場合には、エアシリ
ンダ88によりオートダンパ90を下げて工場側排気ラ
イン83の開口部を完全に閉塞すると同時にバイパス管
100に設けたマニュアルダンパ102を開状態にして
僅かながら処理カップ内の雰囲気を吸引排気する。この
ように、現像時に処理カップ内の雰囲気を小流量排気す
るので、臭気が処理カップから外部に洩れず、安全衛生
性を向上させることができる。このようにして、所定時
間の現像処理が終了したならば現像液の振り切り操作を
行うと共に、オートダンパ90を上げて工場側排気ライ
ン83を開放し、大流量の排気を行って現像液のスプラ
ッシュバックを排除する。
【0028】上記現像処理時には、例えばバイパス管1
00内の静圧を例えば0〜5mmH2 Oの範囲に維持
し、また、振り切り時においては工場側排気ライン83
の静圧を例えば100mmH2 O程度に設定する。上述
のようにこの実施例においては、現像時に液盛りした現
像液がウエハ上からこぼれ落ちないような僅かな静圧で
排気するようにしたので、この臭気を外部に漏らすこと
なく且つ安定した現像処理を行うことができる。尚、上
記現像装置にあっては、有機溶媒よりなる現像液を使用
する場合について説明したが、これに限定されず、従来
装置、例えば図8に示すとほぼ同様な構成の装置であっ
て有機溶媒を含有しない現像液を使用する場合にも適用
することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような優れた作用効果を発揮することができる。塗布
部の雰囲気を排気ラインのみならずドレインライン側か
らも排気すると共に、ドレインライン側の排気を十分に
気液分離するようにしたので、排気バランスを良好に維
持しつつ排気ラインやミストトラップにて処理液が付着
することを防止することができ、従って、静圧の減少に
ともなうプロセス条件の変化が生ずることを阻止するこ
とができ、良好な塗布処理を行うことができる。また、
ドレインタンク内を排気する補助排気ラインを排気ライ
ンのミストトラップに接続するようにしたので、メンテ
ナンスを容易に行うことができるのみならず、設備費の
増加も阻止することができる。更に、ドレインタンク内
から直接排気を行うようにしたので、有機溶媒等の有害
ガスが外部に漏出することがなく、安全性を向上させる
ことができる。また、ドレインラインに溶媒流下手段を
設けた場合には、装置不使用時におけるドレインライン
内壁に対する処理液の付着固化を防止することができる
更に、ミストトラップをパチン錠等により分解可能にし
た場合には、このメンテナンスを容易に行うことがで
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る処理液塗布装置を示す概略構成図
である。
【図2】ドレインラインの取付部を示す拡大断面図であ
る。
【図3】ミストトラップを示す斜視図である。
【図4】ミストトラップの分解図状態を示す分解図であ
る。
【図5】ミストトラップの変形例を示す構成図である。
【図6】ミストトラップの他の変形例を示す構成図であ
る。
【図7】図6に示すミストトラップの概略構成図であ
る。
【図8】従来の処理液塗布装置を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
4 スピンモータ 6 回転台 8 コートカップ 10 半導体ウエハ(被処理体) 12 処理液供給手段 14 排気ライン 18 ドレインライン 20 ドレインタンク 22 レジスト塗布装置(処理液塗布装置) 24 塗布部 26 ドレインガイドブロック 28 ミストトラップ 28a 天井板 28b トラップ本体 30 補助排気ライン 38、40 マニュアルダンパ 42、44 静圧計 46 オートダン 47 仕切板 48、50、54 パチン錠 52 観察窓 66 堰 68 溶媒貯留溝(溶媒流下手段) 81 メッシュ 100 バイパス管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体に処理液を塗布する塗布部から
    のドレインをドレインラインを介してドレインタンクへ
    案内すると共に、前記塗布部内の雰囲気を排気ラインを
    介して排気するようになされた処理液塗布装置におい
    て、前記排気ラインにミストトラップを設け、該ミスト
    トラップと前記ドレインタンクとの間に補助排気ライン
    を設け、前記ドレインタンク内の雰囲気を排気するよう
    に構成したことを特徴とする処理液塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記ドレインラインは、この内壁に付着
    する前記処理液を除去するために、前記ドレインライン
    の内壁に沿って溶媒を流下させる溶媒流下手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の処理液塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記排気ラインは、これに流入する前記
    処理液のミストを除去するミストトラップを有すると共
    に前記ミストトラップは分解可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の処理液塗布
    装置。
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