JPH05120133A - キヤツシユ装置 - Google Patents

キヤツシユ装置

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Publication number
JPH05120133A
JPH05120133A JP3282777A JP28277791A JPH05120133A JP H05120133 A JPH05120133 A JP H05120133A JP 3282777 A JP3282777 A JP 3282777A JP 28277791 A JP28277791 A JP 28277791A JP H05120133 A JPH05120133 A JP H05120133A
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JP
Japan
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Application number
JP3282777A
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English (en)
Inventor
Yukinobu Nishikawa
幸伸 西川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンテキストスイッチングが行われる場合な
どでも、ミスヒットの発生頻度を低減してメモリトラヒ
ックを減少させ、アクセスの大幅な高速化を図ることが
できるキャッシュ装置を提供する。 【構成】 キャッシュ制御部71は、キャッシュ構成情
報に応じて、キャッシュアレイ11〜13のうちの何れ
か1つをキャッシュ動作状態にしてダイレクトマップ方
式でマッピングするとともにコンテキストスイッチング
時にキャッシュ動作状態にするキャッシュアレイ11〜
13を切り換える制御を行うか、または、キャッシュア
レイ11・12を同時にキャッシュ動作状態にする2ウ
ェイセットアソシアティブ方式でマッピングする制御を
行うか、または、キャッシュアレイ11〜13を同時に
キャッシュ動作状態にする3ウェイセットアソシアティ
ブ方式でマッピングする制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CPUによるメモリア
クセスの高速化を図るためのキャッシュ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般にCPUの内部処理速度に比べて、
主記憶装置へのアクセス速度は数倍から十数倍遅く、処
理に必要な命令やデータを命令の実行ごとに読み出して
いたのでは、命令の高速処理は望めない。そこで、従来
より、例えば長島・堀越著「キャッシュ記憶」(情報処
理、vol.21、No.4、1980)に示されているように、主記
憶装置の記憶内容の一部を、記憶容量は小さいが高速な
アクセスが可能なメモリ(キャッシュメモリ)に保持さ
せることにより、見かけ上のメモリアクセスを高速化し
て処理の高速化を図るキャッシュ装置が用いられてい
る。
【0003】この種のキャッシュ装置では、高速化の程
度は、アクセスするデータがキャッシュメモリに保持さ
れている確率に応じて定まる。すなわち、アクセスする
データがキャッシュメモリに保持されていない(ミスヒ
ットした)場合には、主記憶装置に対してアクセスする
ことになるので、メモリトラヒックの増大を招き、高速
化の程度が低くなる。
【0004】そこで、一般に後にアクセスされたデータ
ほど再度アクセスされる可能性が高いことを利用して、
ミスヒットにより主記憶装置へのアクセスを行った場合
に、そのアクセスされたデータをすでにキャッシュメモ
リに保持されている他のデータと置き換えて保持させる
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、CP
Uの処理能力の向上やデータ処理装置の使用形態の多様
化などに伴い、実行されるプログラムをコンテキストス
イッチングによって順次切り換えることにより、1つの
CPUで見かけ上複数のプログラムを同時に実行させる
ことができる、いわゆるマルチタスクシステムが多く用
いられつつある。
【0006】しかしながら、従来のキャッシュ装置は、
上記のようなコンテキストスイッチングが頻繁に行われ
る場合などには、その効果がほとんど得られないという
問題点を有していた。すなわち、コンテキストスイッチ
ングが発生すると、その時点でキャッシュメモリに保持
されているデータは、ほとんど、コンテキストスイッチ
ング前の処理でアクセスされたデータなので、コンテキ
ストスイッチング後には、ミスヒットが頻発してメモリ
トラヒックが増大し、アクセスが高速化されない。
【0007】特に、論理アドレスをタグとしてマッピン
グがなされる場合には、コンテキストスイッチングが行
われると、その前後でアドレスとデータとの対応関係が
異なることになるので、キャッシュメモリに保持されて
いるデータを全て無効にする必要がある。それゆえ、コ
ンテキストスイッチング後の新たなデータのアクセスは
常にミスヒットとなり、アクセスが全く高速化されな
い。
【0008】本発明は上記の点に鑑み、コンテキストス
イッチングが行われる場合などでも、ミスヒットの発生
頻度を低減してメモリトラヒックを減少させ、アクセス
の大幅な高速化を図ることができるキャッシュ装置の提
供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、主記憶装置に格納されるデータの一部を
保持し、主記憶装置に代えて高速なアクセスが行われる
キャッシュ装置において、主記憶装置に格納されるデー
タを、その格納領域のアドレスの少なくとも一部ととも
に保持する複数のエントリと、前記エントリを複数のグ
ループにグループ分けし、何れかのエントリグループを
選択的にキャッシュ動作状態にする制御手段とを備えた
ことを特徴としている。
【0010】また、前記制御手段は、さらに、同時にキ
ャッシュ動作状態になるエントリグループの数を変更し
て、主記憶装置とエントリとのマッピング方式を切り換
えるように構成されていることを特徴としている。
【0011】
【作用】上記の構成により、制御手段は、データとアド
レスとを保持するエントリを複数のグループにグループ
分けし、何れかのエントリグループを選択的にキャッシ
ュ動作状態にする。また、制御手段は、さらに、同時に
キャッシュ動作状態になるエントリグループの数を変更
して、主記憶装置とエントリとのマッピング方式を切り
換える。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例として、論理アドレ
スをタグとして主記憶装置とエントリとのマッピングが
なされ、ライトスルー方式でデータの書き込みが行われ
る論理キャッシュ装置の例を図1ないし図3に基づいて
説明する。図1はキャッシュ装置の構成図である。
【0013】このキャッシュ装置は、図示しないCPU
から出力されるアドレスに基づき、そのうちのn0ビッ
トをタグ情報、n1ビットをインデックス情報、n2ビ
ットをワード選択情報として動作するようになってい
る。図1において、10は3つのキャッシュアレイ11
〜13が設けられて成るキャッシュメモリである。各キ
ャッシュアレイ11〜13は、それぞれ、アドレスのイ
ンデックス情報に基づいて択一的に選択される2n1個の
エントリ111…〜131…を有している。各エントリ
111…〜131…は、タグ情報を保持するタグ保持領
域111a…〜131a…、および各タグ保持領域11
1a…〜131a…に対応して、それぞれ2n2ワードの
データを保持するデータ保持領域111b…〜131b
…から成っている。ここで、以下の説明では、それぞれ
のタグ保持領域111a…・121a…・131a…を
総称して、タグ部112・122・132、それぞれの
データ保持領域111b…・121b…・131b…を
総称して、データ部113・123・133と称する。
【0014】21〜23は後述するキャッシュ制御部7
1の制御に応じて、CPUから出力されたアドレスにお
けるインデックス情報を上記タグ部112〜132に選
択的に出力するゲートである。31はキャッシュ制御部
71の制御に応じて各キャッシュアレイ11〜13のタ
グ部112〜132と比較器41〜43とを任意の組み
合わせで接続するタグ部スイッチである。
【0015】41〜43はタグ部112〜132から出
力されるタグ情報と、CPUから出力されたアドレスに
おけるタグ情報とを比較して、一致している場合に一致
信号を出力する比較器である。32は各比較器41〜4
3から出力される一致信号の論理和をヒット信号として
出力するOR回路32である。
【0016】51はキャッシュ制御部71の制御に応じ
て各キャッシュアレイ11〜13のデータ部113〜1
33とラッチ61〜63とを任意の組み合わせで接続す
るデータ部スイッチである。61〜63は、それぞれ、
比較器41〜43から一致信号が出力されるときに、対
応するデータ部113〜133から出力されるデータを
そのまま出力するラッチである。
【0017】71はゲート21〜23、タグ部スイッチ
31、データ部スイッチ51、およびキャッシュメモリ
10の動作を制御するキャッシュ制御部である。上記キ
ャッシュ制御部71は、より詳しくは図2に示すよう
に、キャッシュ構成レジスタ711、プロセスマップ7
12、カレントプロセスレジスタ713、カレントキャ
ッシュポインタレジスタ714、および制御回路715
から構成されている。
【0018】キャッシュ構成レジスタ711は、CPU
等から出力され、主記憶装置とエントリ111〜131
とのマッピング方式を示すキャッシュ構成情報を保持す
るものである。上記キャッシュ構成情報とマッピング方
式との対応関係は、例えば図3に示すように設定されて
いる。すなわち、キャッシュ構成情報の値が0である場
合には、キャッシュアレイ11〜13のうちの何れか1
つをキャッシュ動作状態にしてダイレクトマップ方式で
マッピングするとともに、コンテキストスイッチング時
には、キャッシュ動作状態にするキャッシュアレイ11
〜13を切り換えることを示すようになっている。
【0019】キャッシュ構成情報の値が1である場合に
は、例えばキャッシュアレイ11・12を同時にキャッ
シュ動作状態にする2ウェイセットアソシアティブ方式
でマッピングすることを示すようになっている。また、
キャッシュ構成情報の値が2である場合には、キャッシ
ュアレイ11〜13を同時にキャッシュ動作状態にする
3ウェイセットアソシアティブ方式でマッピングするこ
とを示すようになっている。
【0020】プロセスマップ712は、それぞれキャッ
シュアレイ11〜13に対応する3つのプロセス識別子
レジスタ712a〜712cを備え、それぞれのプロセ
ス識別子レジスタ712a〜712cにプロセス識別子
が格納されているプロセスの実行時に、対応するキャッ
シュアレイ11〜13がキャッシュ動作状態になること
を示すようになっている。
【0021】カレントプロセスレジスタ713は、実行
中のプロセスのプロセス識別子を保持するものである。
カレントキャッシュポインタレジスタ714は、キャッ
シュ動作状態になっているキャッシュアレイ11〜13
を示すポインタを保持するものである。制御回路715
は、CPU等から出力されるプロセス識別子、およびキ
ャッシュ構成情報に応じて、上記各レジスタのセットを
行うとともに、各レジスタのセット内容に基づいて、キ
ャッシュ装置各部の動作を制御するようになっている。
【0022】上記の構成において、マッピング方式がダ
イレクトマップ方式の場合、2ウェイセットアソシアテ
ィブ方式の場合、および3ウェイセットアソシアティブ
方式の場合に行われる動作を説明する。 (1)ダイレクトマップ方式の場合 CPUから、キャッシュ制御部71に値0のキャッシュ
構成情報が入力されると、制御回路715は、まず、そ
の値をキャッシュ構成レジスタ711に保持する。 (1−1)プロセスの実行時(プロセスA) 次に、例えばプロセスAの実行を示すプロセス識別子
「pidA」が入力されると、制御回路715は、これ
をカレントプロセスレジスタ713に保持する。また、
プロセスマップ712にプロセス識別子「pidA」が
既に保持されているかどうかを調べ、保持されていなけ
れば、そのプロセス識別子「pidA」を例えばプロセ
ス識別子レジスタ712aに保持し、カレントキャッシ
ュポインタレジスタ714に、キャッシュアレイ11を
キャッシュ動作状態にすることを示すポインタとして例
えば値1を保持する。
【0023】制御回路715は、また、上記ポインタに
基づいて、ゲート21をアクティブ、ゲート22・23
をインアクティブにするとともに、タグ部スイッチ31
を介してキャッシュアレイ11のタグ部112と比較器
41とを接続させ、また、データ部スイッチ51を介し
てデータ部113とラッチ61とを接続させることによ
り、キャッシュ動作にキャッシュアレイ11が用いられ
るようにする。
【0024】この状態で、データの読み出し、および書
き込みの際には、次のような動作が行われる。まず、デ
ータの読み出しの場合には、CPUからメモリアクセス
のためにアドレスが出力されると、そのアドレスにおけ
るインデックス情報はゲート21を介してキャッシュア
レイ11に入力され、そのインデックス情報に対応する
エントリ111のタグ保持領域111a、およびデータ
保持領域111bに保持されているタグ情報、およびデ
ータが、タグ部スイッチ31またはデータ部スイッチ5
1を介して比較器41またはラッチ61に入力される。
【0025】比較器41は、上記タグ保持領域111a
から入力されたタグ情報と、CPUから出力されたアド
レスにおけるタグ情報とを比較する。2つのタグ情報が
一致していれば、比較器41は一致信号を出力し、この
一致信号はOR回路32からヒット信号として出力され
る。また、上記一致信号に応じてラッチ61が開き、デ
ータ保持領域111bから出力されたデータが出力され
る。
【0026】また、上記2つのタグ情報が一致していな
ければ、OR回路32からはヒット信号が出力されず、
また、ラッチ61からはデータが出力されない。この場
合には、例えば図示しないメモリアクセス制御装置によ
って主記憶装置からデータが読み出され、CPUに入力
されるとともに、キャッシュメモリ10に入力される。
このデータは、アドレスにおけるタグ情報とともに、イ
ンデックス情報に対応するエントリ111のタグ保持領
域111a、およびデータ保持領域111bに保持され
ることにより、次に同一のアドレスがアクセスされる際
にはキャッシュヒットとなるので、高速なアクセスが行
われるようになる。
【0027】データの書き込みの場合には、読み出しの
場合と同様に、CPUからのアドレスにおけるタグ情報
と、インデックス情報に対応するエントリ111のタグ
保持領域111aに保持されているタグ情報との比較が
行われる。そして、一致している場合には、データだけ
が、上記エントリ111のデータ保持領域111bに書
き込まれる一方、一致していない場合には、データとと
もにタグ情報が、データ保持領域111bおよびタグ保
持領域111aに書き込まれる。 (1−2)他のプロセス(プロセスB)が実行される場
合。
【0028】次に、コンテキストスイッチングにより、
例えばプロセスBの実行を示すプロセス識別子「pid
B」がキャッシュ制御部71に入力されると、制御回路
715は、前記プロセスAの場合と同様に、そのプロセ
ス識別子「pidB」をカレントプロセスレジスタ71
3に保持するとともに、プロセスマップ712にプロセ
ス識別子「pidB」が既に保持されているかどうかを
調べ、保持されていなければ、そのプロセス識別子「p
idB」を例えばプロセス識別子レジスタ712bに保
持し、カレントキャッシュポインタレジスタ714に、
キャッシュアレイ12をキャッシュ動作状態にすること
を示すポインタとして例えば値2を保持する。
【0029】制御回路715は、また、上記ポインタに
基づいて、ゲート22をアクティブ、ゲート21・23
をインアクティブにするとともに、タグ部スイッチ31
を介してキャッシュアレイ12のタグ部122と比較器
42とを接続させ、また、データ部スイッチ51に、デ
ータ部123とラッチ62とを接続させることにより、
キャッシュ動作にキャッシュアレイ12が用いられるよ
うにする。
【0030】すなわち、キャッシュ動作状態になるキャ
ッシュアレイが、キャッシュアレイ11からキャッシュ
アレイ12に切り換えられる。以下、データの読み出
し、および書き込みは、上記プロセスAの場合と同様に
行なわれるが、ミスヒットが生じる場合でも、キャッシ
ュアレイ11の保持内容が変更されることはない。それ
ゆえ、再度プロセスAが実行されるべくコンテキストス
イッチングが行われた場合に、キャッシュミスが頻発す
ることはない。 (1−3)さらに他のプロセス(プロセスC)が実行さ
れる場合。
【0031】さらに、コンテキストスイッチングによ
り、例えばプロセスCの実行を示すプロセス識別子「p
idC」がキャッシュ制御部71に入力された場合に
も、同様に、制御回路715は、プロセス識別子「pi
dC」をカレントプロセスレジスタ713、およびプロ
セスマップ712のプロセス識別子レジスタ712cに
保持し、カレントキャッシュポインタレジスタ714
に、値3を保持する。
【0032】また、ゲート23がアクティブ、ゲート2
1・22がインアクティブにされるとともに、タグ部ス
イッチ31を介してキャッシュアレイ13のタグ部13
2と比較器43とを接続させ、また、データ部スイッチ
51を介してデータ部133とラッチ63とを接続させ
ることにより、キャッシュ動作にキャッシュアレイ13
が用いられるようになって、キャッシュ動作状態になる
キャッシュアレイが、キャッシュアレイ12からキャッ
シュアレイ13に切り換えられる。
【0033】そして、この場合にも、キャッシュアレイ
11・12の保持内容はそのまま保存される。 (1−4)再度プロセスAが実行される場合。 コンテキストスイッチングにより、再度、プロセスAの
実行を示すプロセス識別子「pidA」がキャッシュ制
御部71に入力された場合には、この識別子「pid
A」は既にプロセスマップ712のプロセス識別子レジ
スタ712aに保持されているので、カレントプロセス
レジスタ713に識別子「pidA」が保持されるとと
もに、カレントキャッシュポインタレジスタ714に値
1が保持され、以下、前記(1−1)の場合と同じ動作
が行われる。 (1−5)さらに他のプロセスが実行される場合。
【0034】上記のように、プロセスマップ712の各
プロセス識別子レジスタ712a〜712cにプロセス
識別子が設定されている状態で、さらに他のプロセスへ
のコンテキストスイッチングが行われた場合には、プロ
セス識別子レジスタ712a〜712cのうちの何れか
が新たなプロセス識別子に書き換えられ、そのプロセス
識別子レジスタ712a〜712cに対応するキャッシ
ュアレイ11〜13の保持内容が無効化された後、同様
の動作が行われる。
【0035】このように、コンテキストスイッチングが
行われる場合でも、実行されるプロセスに対応するキャ
ッシュアレイ11〜13が存在する場合には、コンテキ
ストスイッチングによるオーバヘッドが生じないので、
ミスヒットの発生頻度が低減され、メモリトラヒックは
減少する。 (2)2ウェイセットアソシアティブ方式の場合 CPUから、キャッシュ制御部71に値1のキャッシュ
構成情報が入力されると、制御回路715は、まず、そ
の値をキャッシュ構成レジスタ711に保持する。
【0036】この場合には、プロセス識別子が入力され
ると、制御回路715は、そのプロセス識別子を例えば
プロセス識別子レジスタ712a・712bに保持し、
カレントキャッシュポインタレジスタ714に、キャッ
シュアレイ11・12をキャッシュ動作状態にすること
を示すポインタとして例えば値1および値2を保持す
る。
【0037】制御回路715は、また、上記ポインタに
基づいて、ゲート21・22をアクティブ、ゲート23
をインアクティブにするとともに、タグ部スイッチ31
を介してキャッシュアレイ11・12のタグ部112・
122と比較器41・42とをそれぞれ接続させ、ま
た、データ部スイッチ51を介してデータ部113・1
23とラッチ61・62とをそれぞれ接続させることに
より、キャッシュ動作にキャッシュアレイ11・12が
同時に用いられるようにする。
【0038】この場合、例えばデータの読み出しが行わ
れる際には、CPUから出力されるアドレスにおけるイ
ンデックス情報は、ゲート21・22を介してキャッシ
ュアレイ11・12に入力され、インデックス情報に対
応するそれぞれのエントリ111・121からタグ情報
およびデータが出力され、比較器41・42またはラッ
チ61・62に入力される。
【0039】比較器41・42に入力されたタグ情報
は、それぞれアドレスにおけるタグ情報と比較され、何
れか一方が一致していれば、OR回路32からヒット信
号が出力され、対応するデータがラッチ61またはラッ
チ62から出力される。また、ミスヒットが生じた場合
には、前記ダイレクトマップ方式と同様の動作が行われ
る。
【0040】すなわち、前記ダイレクトマップ方式の場
合に比べてヒット率が高くなるので、より高速なアクセ
スが行われるようになる。また、データの書き込みが行
われる場合も、同様にエントリ111・121から出力
されるタグ情報の何れか一方が一致していればよいの
で、同様に高速なアクセスが行われることになる。
【0041】なお、上記のように2ウェイアソシアティ
ブ方式が選択される場合には、キャッシュアレイ13は
使用されないようになっているが、これは、前記(1)
の場合と同様に、コンテキストスイッチングが行われた
ときにダイレクトマップ方式でキャッシュ動作させるよ
うにしてもよい。また、キャッシュアレイがさらに多く
設けられている場合には、2ウェイアソシアティブ方式
のキャッシュ動作をコンテキストスイッチングにより切
り換えるようにするなどしてもよい。 (3)3ウェイセットアソシアティブ方式の場合 CPUから、キャッシュ制御部71に値2のキャッシュ
構成情報が入力されると、制御回路715は、その値を
キャッシュ構成レジスタ711に保持し、プロセス識別
子が入力されると、そのプロセス識別子を各プロセス識
別子レジスタ712a〜712cに保持し、カレントキ
ャッシュポインタレジスタ714に、キャッシュアレイ
11〜13をキャッシュ動作状態にすることを示すポイ
ンタとして例えば値1ないし値3を保持する。
【0042】制御回路715は、また、上記ポインタに
基づいて、全てのゲート21〜23をアクティブにする
とともに、タグ部スイッチ31を介してキャッシュアレ
イ11〜13のタグ部112〜132と比較器41〜4
3とをそれぞれ接続させ、また、データ部スイッチ51
を介してデータ部113〜133とラッチ61〜63と
をそれぞれ接続させることにより、キャッシュ動作に全
てのキャッシュアレイ11〜13が同時に用いられるよ
うにする。
【0043】この場合には、比較器41〜43に入力さ
れたタグ情報のうちの何れか1つがアドレスにおけるタ
グ情報と一致していれば、OR回路32からヒット信号
が出力され、対応するデータがラッチ61、ラッチ6
2、またはラッチ63から出力されるので、前記2ウェ
イアソシアティブ方式の場合よりもさらに高速なアクセ
スが行われるようになる。
【0044】上記のように、マッピング方式を柔軟に変
更できるので、複数のプロセスがコンテキストスイッチ
ングにより実行される場合には、キャッシュアレイの切
り換えを行うことにより、コンテキストスイッチングに
よるオーバヘッドが生じないようにして、各プロセスの
処理の高速化を図ることができる一方、単独のプロセス
が実行される場合には、複数のキャッシュアレイを用い
ることにより、さらに高速な処理を行わせることができ
る。
【0045】なお、上記実施例においては、タグ部スイ
ッチ31を介してキャッシュアレイ11〜13のタグ部
112〜132と比較器41〜43とをそれぞれ接続さ
せ、また、データ部スイッチ51を介してデータ部11
3〜133とラッチ61〜63とをそれぞれ接続させる
例を示したが、これに限らず、タグ部112〜132と
比較器41〜43等を直接、接続する一方、各比較器4
1〜43等の出力の有無を制御するようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データとアドレスとを保持するエントリを複数のグルー
プにグループ分けし、何れかのエントリグループを選択
的にキャッシュ動作状態にする制御手段を備えることに
より、例えばコンテキストスイッチング時に、キャッシ
ュ動作状態にするエントリを切り換えて、コンテキスト
スイッチング前にアクセスされたデータをそのまま保存
するとともに、コンテキストスイッチング後の処理に応
じたエントリをキャッシュ動作状態にすることができる
ので、ミスヒットの発生頻度を低減してメモリトラヒッ
クを減少させ、アクセスの大幅な高速化を図ることがで
きるという効果を奏する。
【0047】また、制御手段が、さらに、同時にキャッ
シュ動作状態になるエントリグループの数を変更して主
記憶装置とエントリとのマッピング方式を切り換えるよ
うに構成されていることにより、処理に応じたマッピン
グ方式を選択し、各エントリにデータを効率よく保持さ
せることができるので、一層、アクセスの高速化を図る
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るキャッシュ装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】同、キャッシュ制御部の詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【図3】同、キャッシュ制御部のキャッシュ構成レジス
タに設定される値とマッピング方式との対応関係を示す
説明図である。
【符号の説明】
10 キャッシュメモリ 11、12、13 キャッシュアレイ 71 キャッシュ制御部 111、121、131 エントリ 111a、121a、131a タグ保持領域 111b、121b、131b データ保持領域 112、122、132 タグ部 113、123、133 データ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主記憶装置に格納されるデータの一部を
    保持し、主記憶装置に代えて高速なアクセスが行われる
    キャッシュ装置において、 主記憶装置に格納されるデータを、その格納領域のアド
    レスの少なくとも一部とともに保持する複数のエントリ
    と、 前記エントリを複数のグループにグループ分けし、何れ
    かのエントリグループを選択的にキャッシュ動作状態に
    する制御手段とを備えたことを特徴とするキャッシュ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、コンテキストスイッチ
    ングの発生時に、キャッシュ動作状態にするエントリグ
    ループを切り換えるように構成されていることを特徴と
    する請求項1のキャッシュ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、さらに、同時にキャッ
    シュ動作状態になるエントリグループの数を変更して、
    主記憶装置とエントリとのマッピング方式を切り換える
    ように構成されていることを特徴とする請求項1のキャ
    ッシュ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、マッピング方式を、1
    つのエントリグループだけがキャッシュ動作状態になる
    ダイレクトマップ方式と、複数のエントリグループが同
    時にキャッシュ動作状態になるセットアソシアティブ方
    式とに切り換えるように構成されていることを特徴とす
    る請求項3のキャッシュ装置。
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