JPH0511968B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、引出しの横部限界を形成する垂直フ
ランジ、引出し底部用の下方固定フランジおよび
家具本体に取り付けられる支持ローラ用上方水平
走行フランジからなる、金属、とくにアルミニウ
ムからなる引出し側壁に関するものである。

本発明は、さらに、側壁外観がアルミニウム等
からなる連続して真直ぐな水平走行フランジを有
して射出成形または押出し成形される、この種の
引出しを製造する方法に関するものである。

多くの引出しはプラスチツク材料から一体部片
として射出成形されるかまたは個々の構造部材、
すなわち２つの引出し側壁、前方パネル、後壁お
よび底部から組み立てられる。

従来の引出しにおいて、引出し側壁は家具本体
内へまたはそれからの引出しの挿入および抜き出
しを容易にする移動案内構体の移動レールを備え
ている。

最近、金属からなる引出し側壁の使用が増大し
て来ており、移動案内構体用の走行フランジはこ
れらの引出し側壁に直接鋳造される。この種の引
出は好都合にはダイキヤストまたは押出し成形ア
ルミニウムからなる。

また、引出しの側部上に、いわゆる追い込み
（ランイン）手段を有する、移動案内構体の移動
レールを設けるのが好都合である。これはレール
の前方端において、水平走行フランジが引出しレ
ールの前方端に向つて斜め上方に延在することを
意味する。本体の側部上のローラがこの区域に横
たわるようになるとき、引出しはその自重により
走行フランジの斜面を越えて後方に自動的に押圧
されかつ家具本体内に引き込まれる。それゆえ、
慎重に閉止されなかつた引出しでも、家具本体か
ら突出しない。

本発明の目的は、水平走行フランジの適宜な角
度を付けた部分を有することを意味する追い込み
手段を容易に備えることができる方法において上
述した種類の引出し側壁を適合させることにあ
る。

本発明によれば、これは引出し側壁の前方端に
凹みの付いた変形を備え、この変形が走行フラン
ジの傾斜部分の下に横たわる垂直フランジを設け
ることによつて達成される。

本発明による方法は、射出成形過程後かつ好ま
しくは所望の長さの部片への引出し側壁の切断
後、その垂直フランジがそれらの前方端に凹みを
付けた変形を備えることを提供する。

引出し側壁の垂直フランジが変形を備えた水平
フランジのすぐ下にあるということにより、走行
フランジは従順な材料により斜めに上方に向つて
押圧される。

変形は好都合には引出し側壁の前方縁から間隔
が置かれる。

好都合に提供されるのは、垂直フランジがその
高さの一部を越えて延在するボツクス外観を有し
そしてこのボツクス外観が走行フランジとともに
家具本体の側部上の支持ローラ用走行溝を画成
し、そして変形が前記走行溝内に位置決めされる
ということである。

本発明の一実施例は、上方から見るとき、変形
された部分が矩形表面を画成するということを提
供する。この矩形表面は好都合にはロゴ、例えば
製造者名を備えることができる。

好都合に提供されるのは、変形された部分が側
壁の垂直フランジの水平断面図においてクサビ形
状凹所を形成し、この凹所が斜めの後方端を有す
るということである。

この配置において、凹所は前方端において垂直
フランジの幅の半分より多くカバーすべきであ
る。

本発明のさらに他の実施例は垂直フランジが肉
厚部を備えた変形の上方にあることを提供する。

以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。

図面において、引出しの他の部分、すなわち、
前面パネル、後壁および底部は示してない。これ
はこれらの部分およびそれらの引出しとの関係が
従来技術のものでありかつ本発明の要旨でないた
めである。

既述のごとく、引出し側壁は好ましくは押出し
成形されたアルミニウム外観である。しかしなが
ら、また、同一種類の処理に適した異なる金属で
あつてもよい。

引出し側壁は引出しの横部限界を形成する垂直
フランジ１、キヤビネツト本体の側部に取り付け
られローラ（図示せず）がその上を走行する上方
水平走行フランジ２、および引出し底部を固定す
るための下方水平固定フランジ３からなる。

引出し側壁はさらにボツクス外観４を備えかつ
したがつて２重壁区域５および垂直フランジ１の
一部である１壁のみによつて形成される区域６を
有する。

ボツクス外観４の上方水平フランジ７および走
行フランジ２は走行溝８を画成し、該走行溝８内
にキヤビネツト本体の側部に取り付けられたロー
ラが走行する。

走行フランジ２はさらにローラの両側に当接し
かつしたがつて引出し案内において引出しの横方
向安定性を改善する横部限界フランジ９を備えて
いる。

さらに、走行フランジ２はそれ自体公知の方法
において引出しの走行路を制限するストツパ部材
１０を備えている。

図から見ることができるように、引出し側壁は
ほぼ変形１２を備えた前方縁部１１である。前記
変形１２は、第１図に見ることができるごとく、
側壁を側部から見るとき、矩形表面を画成する。

変形１２によつて、垂直フランジ１の区域６は
２重矢印Ａの方向に延長される。挿入斜面１３は
かくして走行フランジ２に形成される。

とくに第４図に見ることができるように、垂直
フランジ１内の変形１２はクサビ形状でありかつ
後方に向つて斜めに終端し、その最大深さは前方
端１４である。

前方端１４において、凹所の幅bvは垂直フラ
ンジ１の幅bsより大きい。

垂直フランジ１は変形１２の上方に走行フラン
ジ２への遷移を形成する肉厚部１５を備えてい
る。

既述のごとく、変形１２の底部はロゴ１６等を
備えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による引出しの側面図、第２図
は本発明による引出しの前方区域の上面図、第３
図は本発明による引出しの正面図、第４図は第１
図の線−に沿う断面図である。 図中、符号１は垂直フランジ、２は上方水平走
行フランジ、３は下方水平固定フランジ、４はボ
ツクス外観、５は２重壁区域、６は単一壁区域、
７は上方水平フランジ、８は走行溝、９は横部制
限フランジ、１０はストツパ部材、１１は前方
縁、１２は変形、１３は挿入斜面、１４は前方
端、１５は肉厚部である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 引出しの横部限界を形成する垂直フランジ、
   引出し底部用の下方固定フランジおよび家具本体
   に取り付けられる支持ローラ用上方水平走行フラ
   ンジからなる、金属、とくにアルミニウムからな
   る引出し側壁において、前記垂直フランジが引出
   し側壁の前方端において前記走行フランジの傾斜
   部分の下に横たわる凹みの付いた変形を備えてい
   ることを特徴とする引出し側壁。 ２ 前記垂直フランジはその高さの一部を越えて
   延在しかつ前記走行フランジとともに本体の側部
   上のローラ用走行溝を画成するボツクス外観を有
   し、そして前記変形は前記走行溝内に横たわとこ
   とを特徴とする請求項１に記載の引出し側壁。 ３ 前記変形は上方から見るとき矩形表面を画成
   することを特徴とする請求項１および／または２
   に記載の引出し側壁。 ４ 前記矩形表面はロゴ等を備えることを特徴と
   する請求項３に記載の引出し側壁。 ５ 前記変形は側壁の前記垂直フランジの水平断
   面図においてクサビ状凹所を形成し、前記凹所は
   傾斜端を有することを特徴とする請求項１ないし
   ３の１項に記載の引出し側壁。 ６ 前記凹所は前方端において前記垂直フランジ
   の幅の半分以上を被覆することを特徴とする請求
   項５に記載の引出し側壁。 ７ 前記垂直フランジは前記変形の上方に肉厚部
   を備えることを特徴とする請求項１に記載の引出
   し側壁。 ８ 請求項１に記載した引出し側壁の製造方法に
   おいて、側壁外観がアルミニウム等から射出成形
   または押出し成形された連続する真直な水平走行
   フランを有し、射出成形後かつ好ましくは所望の
   長さの部片への引出し側壁の切断後、その垂直フ
   ランジが変形を備えることを特徴とする引出し側
   壁の製造方法。