JPH05119072A - デジタル化装置 - Google Patents

デジタル化装置

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JPH05119072A
JPH05119072A JP3276580A JP27658091A JPH05119072A JP H05119072 A JPH05119072 A JP H05119072A JP 3276580 A JP3276580 A JP 3276580A JP 27658091 A JP27658091 A JP 27658091A JP H05119072 A JPH05119072 A JP H05119072A
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JP
Japan
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signal
trigger
level
input signal
input
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Application number
JP3276580A
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English (en)
Inventor
Daburiyuu Shiyanku Goodon
ゴードン・ダブリユー・シヤンク
Guregorii Fuotsukusu Henrii
ヘンリー・グレゴリー・フオツクス
Ei Robaatoson Kebin
ケビン・エイ・ロバートソン
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Tektronix Japan Ltd
Original Assignee
Sony Tektronix Corp
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Publication date
Application filed by Sony Tektronix Corp filed Critical Sony Tektronix Corp
Publication of JPH05119072A publication Critical patent/JPH05119072A/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R13/00Arrangements for displaying electric variables or waveforms
    • G01R13/20Cathode-ray oscilloscopes
    • G01R13/22Circuits therefor
    • G01R13/34Circuits for representing a single waveform by sampling, e.g. for very high frequencies
    • G01R13/345Circuits for representing a single waveform by sampling, e.g. for very high frequencies for displaying sampled signals by using digital processors by intermediate A.D. and D.A. convertors (control circuits for CRT indicators)

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アナログ・オシロスコープを用いて、アナロ
グ信号をデジタル化すると共に、最小及び最大値を検出
する装置を提供することである。 【構成】 繰り返し入力信号とコントローラ12の発生
するBトリガ・レベル信号の値Lとを比較し、Lが入力
信号より小さければ、このLを増加させ、大きければ減
少させる。そして、このときの加減率dLを徐々に小さ
くして、ほぼ零とみなせるまで繰り返す。この結果得ら
れたLを、入力信号の各サンプル点の値としてストアす
る。同様にして、サンプル点間において、Lと入力信号
とを比較し、サンプル点間の最小及び最大値を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ・オシロスコ
ープを用いて、アナログ繰り返し入力信号をデジタル化
するデジタル化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ・オシロスコープは、入力信号
をリアル・タイムで表示する装置であり、信号の波形を
既存の表示スクリーン、例えば陰極線管(CRT)の管
面に表示する。アナログ・オシロスコープの最大の長所
は、入力信号をそのまま描写することであり、さらに、
掃引と掃引の合間には、トリガをかけ直すか、ビームを
トレースし直すかの動作があるだけなので、入力信号の
表示を最も速い割合で最新のものにすることができる。
一方、デジタル・オシロスコープの場合、入力信号はサ
ンプリングされ、デジタル・ワードに変換される。この
デジタル・ワードは、通常、一旦ストアされ、処理され
た後、自動的に測定され、次に他の場所に送られるか、
場合によってはハードコピーに出力される。
【0003】デジタル・オシロスコープが、既存のアナ
ログ・デジタル変換器(ADC)を用いて入力信号をサ
ンプリングする方法は、次のいずれかである。すなわ
ち、全信号を1回サンプリングして、そのまま表示する
実時間サンプリング。効率的に使用可能帯域を広げるた
めに、繰り返し入力信号から1部分を抜き取って入力信
号を再生する等価時間サンプリング。この等価時間サン
プリングには、サンプリング点を掃引ごとに遅らせてい
きながら、数回サンプリングするシーケンシャル・サン
プリング。そして、繰り返し入力信号を、各掃引ごと任
意にサンプリングしていくランダム・サンプリングとが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、アナログ信号を
デジタル化するには高価な装置を必要としたが、必ずし
も高速度デジタル化が可能なデジタル化装置を必要とし
ない場合もある。そこで本発明の目的は、従来あるアナ
ログ・オシロスコープを用いて、簡易で、コストの安い
デジタル化装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のデジタル化装置
において、傾斜信号発生手段は、繰り返し入力信号に同
期して傾斜(ランプ)信号を発生させる。第1(遅延)
比較手段は、プログラム可能な遅延レベル信号とこの傾
斜信号とを比較し、ストローブ(リファレンス)信号を
出力する。第2(遅延)比較手段は、プログラム可能な
デジタル化レベル(Bトリガ・レベル)信号と入力信号
とを比較して、論理レベル(Bトリガ)を出力する。論
理手段(サンプル・フリップ・フロップ)は、上記スト
ローブ信号をクロックとして上記論理レベルをラッチ
し、サンプル論理レベル(加減判定信号)を出力する。
コントローラ(制御器)は、入力信号の所望のサンプル
点の値に等しくなる方向に、上記サンプル論理レベルに
応じて上記デジタル化レベル信号を加減し、このときの
加減率を徐々に小さくして所定加減率になるまで繰り返
す。そして、記憶手段が、この加減の結果得られるデジ
タル化レベル信号のレベルを入力信号の所望サンプル点
の値としてを記憶する。同様にして、サンプル点間の最
小及び最大値を得ることができる。これは、サンプル点
間において、デジタル化レベル信号と入力信号とを比較
するものである。
【0006】
【実施例】図1及び2は、アナログ・オシロスコープ1
0の回路の一部を示している。アナログ繰り返し入力信
号を第1トリガ比較回路11に入力する。ここで繰り返
し入力信号とコントローラ12からのAトリガ・レベル
信号との比較により、Aトリガ信号が発生する。このA
トリガ信号を掃引発生及びホールド・オフ回路13に入
力すると、一定の傾斜で立ち上がるAランプ(傾斜)信
号と、このAランプ信号と同じ幅のパルスを有するAゲ
ート信号が発生する。Aランプ信号は、バッファ増幅回
路14に入力され、陰極線管(CRT;図示せず)の水
平(時間軸)偏向板を駆動する。一方、入力信号が遅延
されて垂直(振幅軸)偏向回路に印加され、入力信号の
時間と振幅の関係がCRTに表示される。また、この遅
延された入力信号(以下、遅延入力信号という)を第2
トリガ比較回路15に印加すると、Bトリガ信号が発生
する。このBトリガ信号を発生させるために、第2トリ
ガ比較回路15は、遅延入力信号とコントローラ12か
らのBトリガ・レベル信号とを比較する。
【0007】Aランプ信号と、コントローラ12からの
遅延レベル信号のレベルEとを第1遅延比較回路16に
入力比較する。また、Aランプ信号と、コントローラ1
2からのデルタ遅延レベル信号とを第2遅延比較回路1
7に入力比較する。第1遅延比較回路16の出力、スト
ローブ(リファレンス)信号を測定論理回路20に入力
する。さらに、この測定論理回路20に、第2遅延比較
回路17の出力であるデルタ信号、また、Bトリガ信号
及びコントローラ12からのセット・アップ信号を入力
する。測定論理回路20は、これら入力信号で定まる応
答信号をコントローラ12に送り、また、掃引信号を掃
引発生及びホールド・オフ回路13に送る。
【0008】図2に示すように、リファレンス信号を、
サンプル・フリップ・フロップ24のクロック入力端、
さらに、アンド・ゲート27を通して掃引・フリップ・
フロップ28のクロック入力端に入力する。このとき、
アンド・ゲート27には、掃引発生及びホールド・オフ
回路13からのホールド・オフ信号も入力する。サンプ
ル・フリップ・フロップ24のD入力端には、Bトリガ
信号を入力し、掃引フリップ・フロップ28のD入力端
には、論理レベル”1”を入力する。サンプル・フリッ
プ・フロップ24のQ出力端は、コントローラ12に加
減判定信号を出力し、これは、リファレンス信号をクロ
ックとするBトリガ信号の論理レベルを示す。掃引フリ
ップ・フロップ28のQ出力端は、リファレンス信号を
クロックとする掃引信号をコントローラ12に出力す
る。
【0009】Aゲート信号を、直列の2つのフリップ・
フロップで構成されるAゲート・エンド検出回路26に
入力するが、このとき第1フリップ・フロップ261
は、Aゲート信号の立ち上がりで、第2フリップ・フロ
ップ262は、同じく立ち下がりでクロックを取ってい
る。論理レベル”1”がAゲート・エンド検出回路26
の第1フリップ・フロップ261のD入力端に入力され
ている。よって、Aゲート信号の立ち下がりで第2フリ
ップ・フロップが遷移し、第2フリップ・フロップのQ
出力端が、Aゲート信号の立ち下がりでAゲート・エン
ド信号をコントローラ12に出力する。
【0010】比較回路16及び17からのリファレンス
信号及びデルタ信号を、互いに逆極性でアンド・ゲート
21の入力端に入力し、さらに、Bトリガ信号を入力す
る。アンド・ゲート21の出力は、マルチプレクサ23
の1つの入力となる。Aゲート及びBトリガ信号を別の
アンド・ゲート22に入力し、その出力はマルチプレク
サ23のもう1つの入力となる。マルチプレクサ23の
出力は、コントローラ12からのSELECT信号で決
まり、これによって、アンド・ゲート21又は22の出
力の内の1つが選択され、ウィンド信号として出力す
る。このウィンド信号を、2つのノア・ゲートで構成さ
れるピーク・ラッチ回路25に入力する。これらは、互
いに他方のノア・ゲートの出力を1つの入力としてい
る。ピーク・ラッチ回路25は、コントローラ12に最
小又は最大値信号を出力する。
【0011】コントローラ12は、フリップ・フロップ
24及び28、Aゲート・エンド検出回路26並びにピ
ーク・ラッチ回路25にそれぞれクリア信号を供給す
る。また、極性命令を第2トリガ比較回路15に供給す
る。さらに、掃引速度選択命令及び掃引速度コントロー
ル命令を掃引発生及びホールド・オフ回路13に供給
し、Aランプ信号の周波数を制御する。これらについて
は、後述で詳しく述べる。
【0012】入力信号をデジタル化するには、3つのデ
ジタル化モードがあり、掃引速度の選択により自動的
に、又はオペレータの操作により手動で、いずれかのモ
ードが選択される。そのうちの1つのモードは、入力信
号をデジタル化するために1サンプル点につき複数回の
掃引を必要とするもので、仮に1サンプル点につき8ビ
ットの垂直分解能があり、水平軸方向の表示に500サ
ンプル点を必要だとすれば、入力信号のデジタル化には
4000回の掃引が必要となる。第2のモードは、各掃
引ですべての各サンプル点をサンプルするもので、8ビ
ットの垂直分解能に対して8回の掃引で済む。第3のモ
ードでは、入力信号の1水平掃引当たりのサンプル点数
に応じて掃引率を増加させ、実質的に第2のモードと同
じ結果を得る。
【0013】図3は、第1デジタル化モードのアルゴリ
ズムを示している。繰り返すアナログ信号のデジタル化
を始めるとき、コントローラ12は、遅延レベル信号の
レベルEを初期値Eoに設定し、これによって、デジタ
ル化を始める第1サンプル点が時間軸上で確定する。こ
のとき、デルタ・レベルdLを、選択した垂直スケール
の振幅レンジRの4分の1、R/4に設定する。また、
Bトリガ・レベルのレベルLを振幅レンジの中間に設定
する。たとえば、もしスケールが−1.0から+1.0
ならば、dLを0.5に、Lを0.0に設定する。次
に、インデックスIを零にするが、Iはコントローラ1
2のストレージ・メモリにおいてアドレスとして働き、
それぞれ対応する波形サンプル点がこのメモリ上にスト
アされる。コントローラ12はインデックスIを調べ、
各1掃引で表示する波形の各サンプル点がデジタル化さ
れたか確認する。もしインデックスIが、メモリ領域い
っぱいの数値に達すると、仮定の実施例で言えば500
に達すると、デジタル化は一通り終了し、プログラムが
終了する。他方で、コントローラ12はdLを調べ、も
しdLが零ならば、現時点のサンプル点のデジタル化は
終了したと判断する。
【0014】最初の掃引ではdL=0.5である(零で
ない)から、コントローラ12は、サンプル・フリップ
・フロップ24とAゲート・エンド検出回路26をクリ
アする。コントローラ12は、Aランプ信号が決定する
水平掃引が終了したことを、Aゲート・エンド信号が示
すまでを待っている。水平掃引中、Aランプ信号が遅延
レベル信号のレベルEに達すると、リファレンス信号が
立ち上がる。第2トリガ比較回路15に遅延入力信号と
Bトリガ・レベルのレベルLとを入力し、比較してBト
リガ信号を得る。このBトリガ信号は、リファレンス信
号が立ち上がったときにサンプル・フリップ・フロップ
24にラッチされる。よって、サンプル・フリップ・フ
ロップ24の出力である加減判定信号に、論理レベル”
1”又は”0”が出力される。つまり、遅延入力信号が
Lより大きければ、”1”、小さければ”0”が出力さ
れる。この加減判定信号に従いコントローラ12は、B
トリガ・レベルのレベルLをデルタ・レベルdL単位で
増加又は減少させる。もし加減判定信号が論理レベル”
1”ならば、LはdL増加し、L=L+dLとなる。一
方、もしこの逆ならば、LはdL単位で減少する。続い
て、dLにdL/2を代入し、もう1度dLの値が零に
なるか調べる。この処理を連続する掃引において繰り返
し、各サンプル点がデジタル化されるまで行う。上述に
より得られたLの値は、インデックスIで指定する時間
軸上のサンプル点位置に対応して、コントローラ12内
のメモリ位置にサンプル値(I)(インデックスIにお
けるサンプル値)をストアする。
【0015】dLが零になり、入力信号の各サンプル点
のデジタル化が完了すると、遅延レベル信号がdEだけ
増加し、インデックスIは、1加算される。ここで、d
Eは、水平掃引に沿って(時間軸上で)サンプリング周
期に等しい。再び、dL=R/4、Lを振幅レベルの中
間に設定して、上述の処理を新規のサンプル点に繰り返
す。インデックスを調べ、処理が終了したか判断し、終
了していないならば、上述のように新規のサンプル点を
デジタル化していく。図4が示すようにAランプ信号
は、傾斜(ramp)信号であり、Aゲート信号が開始
点及び終了点を決めている。第1遅延比較回路16の出
力であるリファレンス信号は、Aランプ信号の値が遅延
レベル信号の値Eに達すると立ち上がる。各増加分dE
は、時間の増分dtに対応している。よって、Eの値
で、入力信号のどのサンプル点をデジタル化するかが決
まる。1回の水平掃引(傾斜信号)周期でサンプルする
500サンプル点に対し、コントローラ12内のメモリ
には、500のメモリ位置がある。入力信号の、ある1
つのサンプル点のデジタル化を終了して得た、最終的な
Bトリガ・レベルの値Lが、対応するメモリ位置にスト
アされる。
【0016】図5は、入力信号のあるサンプル点がデジ
タルされるまでを詳細に示している。処理の始めでは、
Lを零、dLを0.5に設定する。サンプリングする入
力信号の所望のサンプル点をPmとする。このPmは、
最初のサンプル点Poと最後のサンプル点Pnとの間の
任意のサンプル点である。Aランプ信号の最初の掃引に
おいて、Pmの値はBトリガ・レベルの値Lより大きい
ので、サンプル・フリップ・フロップ24は、論理レベ
ル”1”を出力する。第2の掃引では、LをdL、つま
り0.5増加し、再びPmとLを比較する。この場合も
LよりPmの方が大きいので、第3の掃引では、0.2
5になったdLをLに加え、Lを0.75とする。第4
の掃引で、初めてLはPmより大きくなるので、Lをd
Lだけ、つまり0.125減少させ、Lを0.625と
する。第5の掃引で、再びPmがLより大きくなるの
で、LをdL=0.0625増加させ、L=0.687
5とする。この第5の掃引で、dL=0となってPmの
デジタル化が終了し、0.6875の値が、メモリ上の
Pmに対応する位置にストアされる。このようにして、
PoとPn間の各サンプル点をデジタル化する。
【0017】図6は、第2デジタル化モードのアルゴリ
ズムを示している。始めに、コントローラ12内のメモ
リのメモリ位置、サンプル値(I)又はP(i)にスト
アしたすべての値を、オペレータがインタフェースを介
して選択した振幅レンジRの中間に設定する。ここで
も、dLをR/4に設定し、EをEoに設定する。この
モードが終了したかどうかdLによって判断し、もしd
L=0になれば、各掃引で各サンプル点をすべて比較し
た結果であるから、すべてのサンプル点をデジタル化し
たということになる。
【0018】もしdLが零でなければ、第1サンプル点
P(0)に対してインデックスiを零に設定し、Lをメ
モリ上のP(0)の値に設定する。そして、コントロー
ラ12は、サンプル・フリップ・フロップ24とAゲー
ト・エンド検出回路26をクリアする。Aゲート・エン
ド検出回路26の出力を調べ、Aゲート信号が終了した
か判断する。Aゲート信号が終了すると、コントローラ
12は、掃引フリップ・フロップ28をクリアし、次の
Aゲート信号の立ち上がりを待っている。Aゲート信号
が立ち上がると、その掃引の最後のサンプル点までサン
プリングしたかをインデックスiで判別する。もしi=
n(例えばnは500)になったら、dLを2分の1に
し、LをdL単位で加減させてdLが零になったか調
べ、零でなければ、この処理を次のAランプ信号にも繰
り返す。リファレンス信号により掃引信号が発生し、サ
ンプル時間を示す。このとき、サンプル・フリップ・フ
ロップ24の出力加減判定信号により、各サンプル点P
(i)の値をdL単位で加減する。インデックスi及び
遅延レベル信号Eを増加させ、Lを次のサンプル点P
(i+1)に設定する。ここで再びコントローラ12
は、掃引フリップ・フロップ28をクリアし、次のリフ
ァレンス信号の開始を待ち受ける。
【0019】図7が示すように、Aランプ信号の各周期
中、遅延レベル信号のレベルEはdE単位で増加し、そ
れぞれ周期中に500サンプル点をサンプルしていく。
傾斜信号の値がEoのとき、P(0)でリファレンス信
号が立ち上がる。そこで、EをdE増加させると、Eの
方が傾斜信号の値より大きくなるので、リファレンス信
号がクリアされ、次のサンプル点に達すると、リファレ
ンス信号が再び立ち上がる。このように、各Aランプ信
号の周期において、n個のリファレンス信号が立ち上が
る。ここでnは、1周期におけるサンプル点P(i)の
個数である。さらに、Aランプ信号の第1掃引における
サンプル点P(k)及びP(i)に対し、中間レンジの
0.0に設定されたL(k)及びL(i)を設定する。
両サンプル点の値は零より上であるから、第2掃引でL
(k)及びL(i)は、0.5に設定される。第3掃引
では、P(k)の値はL(k)より小さい一方、P
(i)の値はL(i)より大きいので、L(k)=0.
25、L(i)=0.75となる。第4掃引では、L
(k)=0.325、l(i)=0.875になる。こ
の処理はdL=0になるまで続き、最終的なLの値が、
デジタル化された各サンプル点P(i)の値としてコン
トローラ12のメモリにストアされる。
【0020】図8は、第3デジタル化モードのアルゴリ
ズムを示している。Aランプ信号の周期中に遅延レベル
信号の値Eをn回増加させるのではなく、ホールド・オ
フ期間後にAトリガ信号で、一旦Aランプ信号にトリガ
をかけ、コントローラ12のスピード・コマンドで、A
ランプ信号を高速フリー・ランニング・モードに設定す
る。この結果、通常の水平掃引の1周期につき1Aラン
プ信号ではなく、入力信号のn個のサンプル点に対応し
て、n個のAランプ信号が発生する。上述の2つのデジ
タル化モードでは、水平掃引の1周期に対して1つのA
ランプ信号が対応していたので、アナログ信号をCRT
上で見ても問題はなかった。しかし、図9に示すよう
に、Aランプ信号は、このモードではスクリーン全域を
掃引せず、インタフェース18でオペレータが選択した
掃引速度のn倍の速度で発生する。よって、CRTを表
示に用いるのは適当でない。
【0021】この第3デジタル化モードを開始するため
に、遅延レベル信号のレベルEを固定値Efに、サンプ
ル値(I)の値を中間レンジ、Lをサンプル値(0)、
dLをR/4にそれぞれ設定し、Aゲート・エンド検出
回路26をコントローラ12がクリアする。コントロー
ラ12は、水平掃引のエンドをAゲート・エンド検出回
路26で検出し、掃引発生及びホールド・オフ回路13
の出力するAランプ信号の速度を増加させ、ホールド・
オフ期間のエンドを検出する。コントローラ12は、ホ
ールド・オフ期間のエンドで、Aランプ信号を高速モー
ドに切り換え、Aゲート・エンド検出回路26とサンプ
ル・フリップ・フロップ24をクリアする。さらに、イ
ンデックスで、すべてのサンプル点をサンプリングでき
たか判断し、もしできていなければ、Aゲート・エンド
検出回路26の出力を調べる。Aゲート・エンド信号が
発生すると、サンプル・フリップ・フロップ24の加減
判定信号の論理レベルを調べ、これによってサンプル値
(I)を加減し、インデックスを増加させ、次のサンプ
ル値(I)の値を定めて、Aゲート・エンド検出回路2
6とサンプル・フリップ・フロップ24をクリアする。
これでプログラムは、インデックスを調べるステップに
戻る。もしすべてのサンプル点をサンプリングしたら、
掃引発生及びホールド・オフ回路13のAランプ信号を
高速モードから低速モードに切り換え、ホールド・オフ
期間かどうか調べる。ホールド・オフ期間のエンドにお
いて、dLを2分の1にしていきdLが零になれば、す
べてのサンプル点P(i)に対してこの処理が完了す
る。dLが零でなければ、掃引発生及びホールド・オフ
回路13のAランプ信号を高速モードに切り換えるステ
ップに戻し、処理を繰り返す。
【0022】図1及び図2に示した回路は、サンプル点
間の最小及び最大値を得るためにも使用できる。入力信
号は、サンプル点P(i)間でなめらかに変化せず、変
則点がある、又は隣接する両サンプル点より大きな値を
取るといった可能性がある。これら値をサンプル点間の
入力信号ピーク値と定義する。サンプル点間の最小及び
最大値を得ることにより、デジタル化した波形をより正
確にメモリから再現できる。アンド・ゲート21及び2
2、第1及び第2遅延比較回路16及び17、マルチプ
レクサ23、ピーク・ラッチ回路25並びにコントロー
ラ12で、最小及び最大値の測定回路を構成する。デジ
タル化モードに対応して、3つの最小及び最大値測定モ
ードがある。
【0023】図10に示すように、第1及び第2遅延比
較回路16及び17の出力は、アンド・ゲート21で組
み合わされ、アンド・ゲート21をイネーブル(活性
化)する。よって、アンド・ゲート21の出力は、イネ
ーブされている間においてBトリガの値を示す。コント
ローラ12は、Aランプ信号が水平掃引と同じ周期を有
する第1及び第2最小及び最大値測定モードのときは、
マルチプレクサ23でアンド・ゲート21の出力を選択
する。Aランプ信号の高速モードを用いる第3最小及び
最大値測定モードのときは、Aゲート信号でイネーブル
されるアンド・ゲート22の出力を選択する。アンド・
ゲート21及び22がそれぞれイネーブルされていると
きBトリガが論理レベル”1”になると、マルチプレク
サ23からのウィンド信号は、ピーク・ラッチ回路25
をイネーブルし、論理レベル”1”にする。
【0024】第1最小及び最大値測定モードでは、各掃
引の各サンプル点に対し、ゲート21又は22にイネー
ブル信号が入力されている間において、Bトリガ信号が
変化するかどうかで、Bトリガ・レベル信号を調節して
いる。図11及び図12に示すように、最小及び最大値
を得る処理は、コントローラ12がピーク・ラッチ回路
25の出力を利用することを除けば、上述のデジタル化
モードと同様である。デルタ遅延レベル信号E+dEを
第2遅延比較回路17に入力すると、アンド・ゲート2
1のウィンドの周期が決まる。これは、デジタル化処理
でサンプル点をサンプリングするためというより、水平
掃引中に遅延入力信号がBトリガ・レベル信号のレベル
を越え、Bトリガ信号が発生するかどうかを確かめるた
めである。それゆえ、各水平掃引中に各サンプル点間の
入力信号の最大値がストアされる。
【0025】最大値が得られたら、図12に示すように
最小値を得るために上述の処理が繰り返されるが、この
とき、コントローラ12からの極性命令で、第2トリガ
比較回路15の入力端子の極性を反転する。こうして、
各サンプリング周期中に、最小及び最大値がストアされ
る。各周期は、2サンプル点の間隔に等しいので、所定
のメモリ・サイズの半分に最大値、もう半分に最小値を
ストアすることになる。
【0026】第2最小及び最大値測定モードでは、サン
プリングが掃引周期を交互して行われる。つまり、最初
に偶数周期でサンプリングを行い、次に奇数周期でサン
プリングを行う。第1最小及び最大値測定モードと同じ
く各周期につき2サンプル点をサンプルするが、上述の
方法では、1つのサンプリングする掃引の終了と次のサ
ンプリングする掃引の開始までに間隔があるので、連続
する掃引中にサンプリング行うことができない。そこ
で、連続する掃引でサンプリングするために、交互する
掃引を第1パスでサンプリングし、その間の掃引を第2
パスでサンプリングする。
【0027】図13には第2最小及び最大値測定モード
を示している。第1パスでは偶数周期でサンプリングを
行い、第2パスでは奇数周期でサンプリングを行う。第
1パスにおいては、フラッグにEVEN(偶数)を設定
する。第1パスの処理が終了するとフラッグを切換え、
このフラッグがEVENかどうか判断する。フラッグを
ODD(奇数)に切換え、第2パスはI=0ではなくI
=2から処理を開始する。両パスの処理が終わると、図
14に示すように最小値を得るために、スロープ信号で
第2トリガ比較回路15の極性を変えて上述の処理を繰
り返す。対応する第2デジタイジグ・モードと同じく、
最初に各メモリ位置の値を中間レンジに設定し、その
後、各メモリ位置の値を、各周期が最小及び最大値の組
を得るまで、2つのパスを繰り返して調整する。
【0028】図15から図18に、第3最小及び最大値
測定モードのアルゴリズムを示す。最初に、Aトリガ信
号の開始点を決め、次にAランプ信号を、中速度フリー
・ランニング・モードに切換える。その周波数は、上述
の第3デジタル化モードでデジタル化に用いた周波数の
4分の1とする。各サンプリングにおいて用いる繰り返
し信号が、遅延レベル信号ではなくAランプ信号である
ことを除けば、この処理は第2最小及び最大値測定モー
ドと同じである。第1パスでは偶数周期でサンプリング
を行い、第2パスでは奇数周期でサンプリングを行う。
ここでも最初に、フラッグにEVEN(偶数)を設定
し、最大値を得るまで2つのパスの処理によるサンプリ
ングを行う。第2パスにおいてBエンドA命令により、
Aランプ信号の位相を2分の1周期だけずらす。最大値
が得られたら図17及び図18に示すように、上述の処
理を最小値を得るまで繰り返す。
【0029】図20は、図1の基本的ブロック図におい
て、10倍の掃引速度にした場合、水平10目盛りにつ
き500サンプル点の分解能を維持するための具体例で
ある。コントローラ12からのデルタ信号及びデルタ遅
延レベル信号を減衰回路網30に入力する。また、水平
位置信号を減衰回路網30に入力する。この減衰回路網
30の出力は、デルタ信号、10倍減衰デルタ信号、デ
ルタ遅延レベル信号及び10倍減衰デルタ遅延レベル信
号である。これら信号をマルチプレクサ32に入力し、
コントローラ12からの減衰率選択信号に従って、デル
タ信号及びデルタ遅延レベル信号の減衰あり、又は減衰
無しの信号を選択し、それぞれ比較回路16及び17に
入力する。マルチプレクサ32が減衰信号を選択した場
合、1目盛りの水平デジタル化レンジが、それぞれ1つ
のAランプ信号に対応する。このために、500サンプ
ル点の分解能となる。減衰回路網30の基準端子に入力
したオフセット信号、水平位置信号により、デルタ信号
及びデルタ遅延レベル信号を、Aランプ信号の領域でオ
フセットする。これは、アナログ・オシロスコープの水
平位置調整に類似している。
【0030】図21及び図22に示すように、拡張モー
ドでは、減衰回路網30に入力する、コントローラ12
からの水平位置信号により、全水平目盛り10の内のど
の目盛り領域を選択するか決定し、その周期内で500
サンプル点をサンプリングする。Aランプ信号のエンド
で、水平位置信号は零に戻る。よって、水平位置信号の
開始の1目盛りの期間は、入力信号をサンプリングす
る。
【0031】
【発明の効果】本発明の装置及び方法によれば、従来あ
るアナログ・オシロスコープの回路を用い、簡易で、コ
ストを安くアナログ入力信号のデジタル化ができる。さ
らに、サンプル点間の最小及び最大値を得ることができ
るので、より正確に入力信号を再現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアナログ・オシロスコープ・デジ
タル化装置のブロック図である。
【図2】図1に示した測定論理回路の概略図である。
【図3】本発明による第1デジタル化モードの実施例の
フローチャートである。
【図4】図3の実施例での信号のタイミング図である。
【図5】入力信号をデジタル化するまでの処理を示す図
である。
【図6】本発明による第2デジタル化モードの実施例の
フローチャートである。
【図7】図6の実施例での信号のタイミング図である。
【図8】本発明による第3デジタル化モードの実施例の
フローチャートである。
【図9】図8の実施例での信号のタイミング図である。
【図10】本発明の最小及び最大値測定に用いるイネー
ブル信号のタイミング図である。
【図11】本発明によるデジタル化装置の第1最小及び
最大値測定モードの実施例のフローチャートである。
【図12】本発明によるデジタル化装置の第1最小及び
最大値測定モードの実施例のフローチャートである。
【図13】本発明によるデジタル化装置の第2最小及び
最大値測定モードの実施例のフローチャートである。
【図14】本発明によるデジタル化装置の第2最小及び
最大値測定モードの実施例のフローチャートである。
【図15】本発明によるデジタル化装置の第3最小及び
最大値測定モードの実施例のフローチャートである。
【図16】本発明によるデジタル化装置の第3最小及び
最大値測定モードの実施例のフローチャートである。
【図17】本発明によるデジタル化装置の第3最小及び
最大値測定モードの実施例のフローチャートである。
【図18】本発明によるデジタル化装置の第3最小及び
最大値測定モードの実施例のフローチャートである。
【図19】図15から図18の実施例での信号のタイミ
ング図である。
【図20】図1をより具体化した実施例の部分図であ
る。
【図21】図20における波形図の例である。
【図22】図20における波形図の例である。
【符号の説明】
10 アナログ・オシロスコープ 11 第1トリガ比較回路 12 コントローラ 15 第2トリガ比較回路 16 第1遅延比較回路 17 第2遅延比較回路 18 インタフェース 20 測定論理回路 24 サンプル・フリップ・フロップ 25 ピーク・ラッチ回路 26 Aゲート・エンド検出回路 28 掃引フリップ・フロップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繰り返し入力信号をデジタル化するデジタ
    ル化装置であって、 上記繰り返し入力信号に同期して傾斜信号を発生させる
    傾斜信号発生手段と、 プログラム可能な遅延レベル信号と上記傾斜信号とを比
    較し、ストローブ信号を出力する第1比較手段と、 プログラム可能なデジタル化レベル信号と上記繰り返し
    入力信号とを比較し、論理レベルを出力する第2比較手
    段と、 上記論理レベルと上記ストローブ信号との組み合わせに
    より、サンプル論理レベルを出力する論理手段と、 上記繰り返し入力信号の所望のサンプル点の値に等しく
    なる方向に、上記サンプル論理レベルに応じて上記デジ
    タル化レベル信号を加減し、このときの加減率を徐々に
    小さくして所定加減率になるまで繰り返すコントローラ
    と、 上記加減の結果得られる上記デジタル化レベル信号を記
    憶する記憶手段とを具えることを特徴とするデジタル化
    装置。
JP3276580A 1990-09-27 1991-09-27 デジタル化装置 Pending JPH05119072A (ja)

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