JPH05117979A - ライニング用繊維質断熱防水シート - Google Patents

ライニング用繊維質断熱防水シート

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JPH05117979A
JPH05117979A JP29954191A JP29954191A JPH05117979A JP H05117979 A JPH05117979 A JP H05117979A JP 29954191 A JP29954191 A JP 29954191A JP 29954191 A JP29954191 A JP 29954191A JP H05117979 A JPH05117979 A JP H05117979A
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JP
Japan
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layer
asphalt
heat
sheet
fiber
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Withdrawn
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JP29954191A
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English (en)
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Toru Oishi
大石  徹
Tokuo Yamashita
徳夫 山下
Isamu Kawashima
勇 川嶋
Takeji Ishii
武二 石井
Shinji Sato
信次 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIWA SHOKAI KK
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
MIWA SHOKAI KK
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 無機質繊維の不織布からなる繊維層11とゴ
ムアスファルト層12と下部接着剤層14とを一体化し
た繊維質断熱防水シート10である。ゴムアスファルト
層12には、融点上昇材として働く無機質粉末が混入さ
れている。また、下部接着剤層14には、必要に応じて
離型紙が張り付けられる。 【効果】 下部接着剤層14を介し繊維質断熱シートを
鋼製床板1に貼り付け、その上にグースアスファルト3
をライニングすると、繊維層11にある空隙部が断熱層
として働き、グースアスファルト3の保有熱が鋼製床板
に伝達されない。そのため、高融点のグースアスファル
トを使用するライニングにあっても、鋼製床板1に熱変
形等の悪影響を与えることが抑制される。また、グース
アスファルト3或いはその上に打設される通常のアスフ
ァルトにクラックが仮に入っても、繊維質断熱防水シー
トにより十分な防水性を備えたライニング層となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄橋の鋼製床板,屋
上,ビル側壁等をライニングするときに使用される繊維
質断熱防水シートに関する。
【従来の技術】
【0002】高架道路は、鋼製床板の上にアスファルト
舗装を施し、路面としている。このとき、たとえば図1
に示すように、鋼製床板1の上面に防水シート2を敷設
した後で、アスファルトを打設している。アスファルト
層3の材料としては、100℃以下の比較的低温で溶融
するものが従来から使用されていた。
【0003】しかし、近年の自動車通行量の増加に伴っ
て、路面の摩耗や欠損も激しくなっている。路面に摩
耗,欠損等の欠陥があると、車両の運行安定性を欠き、
事故発生の原因となる。そのため、定期的に路面補修を
行う必要があるが、補修工事が頻繁に行われると物流に
支障を来す。
【0004】すなわち、車両の通行を遮断した状態で行
われる路面補修は、可能な限り回数を少なくすることが
必要である。そのため、多数の車両が通過しても路面が
削れることがない耐摩耗性及び耐水性に優れたアスファ
ルト層を形成することが要求される。この要求に応える
ため、通常のアスファルトの下にグースアスファルトを
設ける工法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、グースアスフ
ァルトは、従来のアスファルトに比較してかなり高温、
具体的には220〜260℃で溶融した状態で使用され
る。このような高温のアスファルトを鋼製床板1上にラ
イニングすると、グースアスファルトの保有熱が鋼製床
板1に与える影響を無視することができない。
【0006】グースアスファルトの保有熱は、防水シー
ト2を介し鋼製床板1に伝達され、鋼製床板1を高温に
加熱する。そのため、鋼製床板1に熱変形や残留応力が
生じる。熱変形は、高架を構成する鉄骨構造物の形状に
くるいを発生させる原因となる。熱応力は、長期間にわ
たって鉄骨構造物の機械的強度を劣化させる原因とな
る。或いは、熱処理等によって所定の機械的強度を付与
した鋼製床板1にあっては、グースアスファルトの保有
熱に起因して焼きなまし現象が発生し、鋼製床板1の強
度低下を引き起こす場合もある。
【0007】グースアスファルトの保有熱が基礎面に与
える影響は、鉄橋の橋桁に差し渡した鋼製床板にグース
アスファルトをライニングする場合に限った問題ではな
く、建築物の屋上にグースアスファルトをライニングし
てヘリポートをつくる場合や、工場内の床面に作業車,
運搬車走行用の路面を構築する場合にも同様に生じる。
また、壁面や屋上面にグースアスファルトをライニング
する場合にも、基礎となる構造材に熱影響を与えること
を避けなければならない。
【0008】本発明は、このような問題を解消すべく案
出されたものであり、基礎面とグースアスファルト層と
の間に繊維質断熱シートを介在させることにより、ライ
ニング時のグースアスファルト層から基礎面への伝熱を
抑制し、鋼製床板等の基礎材に熱変形や強度低下等の欠
陥が発生することを防止し、またコンクリート製ビルの
屋上や側壁等の断熱,防水処理を必要とする箇所に対し
ても適用される断熱防水シートを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のライニング用繊
維質断熱防水シートは、その目的を達成するため、無機
質繊維の不織布からなる繊維層と、該繊維層の上面に一
体的に設けられ、無機質粉末が混入されたゴムアスファ
ルト層と、前記繊維層の下面に設けられた下部接着剤層
とを備えていることを特徴とする。
【0010】
【作 用】無機質繊維の不織布は、断熱層として働く多
数の空隙を内部にもっている。しかも、耐熱性及び防水
性に優れた材料であり、高融点のグースアスファルトが
溶融した状態でも十分に所期の形状を保持し、鋼製床板
等の基礎面形成材料への伝熱を確実に抑制する。そのた
め、高温加熱に起因した悪影響を鋼製床板等に与えるこ
となく、アスファルトの打設を行うことができる。ま
た、壁面や屋上面等にライニングするとき、防水性を改
善することができる。
【0011】また、無機質粉末の混入によってゴムアス
ファルト層の溶融点が高くなり、グースアスファルトの
下地としての機能を十分に発揮する。すなわち、ゴムア
スファルトの溶融点は70〜80℃であるが、これに無
機質粉末を混入させると110〜160℃まで溶融点が
上昇する。しかも、ゴムアスファルトの粘性も高くな
る。
【0012】このような無機質粉末が混入されたゴムア
スファルト層を表層にもつ繊維質断熱シートにグースア
スファルトをライニングするとき、グースアスファルト
の保有熱によってゴムアスファルトが流動化して繊維層
の表層部に浸透する。その結果、ゴムアスファルト層と
繊維層とが強固に一体化し、水平方向の剪断強度も高く
なる。したがって、ライニングされたグースアスファル
トは、鋼製床板等の基礎面に強固に固着される。
【0013】
【実施例】 実施例1:本実施例のライニング用繊維質断熱防水シー
トは、図2に示すように、繊維層11とゴムアスファル
ト層12とを接着剤13によって一体化している。繊維
層11としては、岩石,高炉水砕スラグ等から作られた
鉱物質繊維を厚さ2〜5mmに編成したものを使用し
た。ゴムアスファルト層12は、高融点のゴムアスファ
ルトに鉱物質粉末を混入した材料を塗布,湿潤,浸漬等
の方法で繊維層11の表面に施すことによって形成す
る。
【0014】繊維質断熱防水シート10の下面には、塗
布,浸漬,湿潤等の方法で下部接着剤層14を形成し、
更に下部接着剤層14に離型紙15として油紙を貼り付
けた。
【0015】繊維質断熱防水シート10は、離型紙15
の貼付けにより、図3に示すようにロール状に捲回する
ことができる。また、ロール状に巻いた状態では、下部
接着剤層14と空気との接触が遮断されているため、接
着剤の劣化がない。施工に当っては、離型紙15を剥離
することにより、下部接着剤層14の新鮮な面を露出さ
せ、目標表面に繊維質断熱防水シート10を貼り付ける
ことができる。このような層構成とすることによって、
繊維質断熱防水シート10の保管,運搬,取扱い,施工
等が簡便になる。
【0016】この繊維質断熱防水シート10を、高架道
路の基礎となる鋼製床板にグースアスファルトをライニ
ングすることに使用した。まず、橋台,橋脚等の支持構
造物にわたって鋼製床板を架設した。そして、図4に示
すように、離型紙15を剥離して露出させた下部接着剤
層14を、鋼製床板の上面に押し付けて固着した。この
とき、作業車にロール状の繊維質断熱防水シート10を
装備させ、作業車の走行によって離型紙15の剥離及び
鋼製床板1の上面に対する繊維質断熱防水シート10の
押付けを行うことができる。
【0017】繊維質断熱防水シート10が貼られた鋼製
床板1の上面に、次いで常法に従って220〜260℃
に加熱した流動状態のグースアスファルトをライニング
し、図5に示すようにグースアスファルト層3を形成し
た。このとき、鋼製床板1は、ほとんど昇温せず、手で
も触れる程度の温度に保たれた。これは、繊維質断熱防
水シート10の断熱作用が十分に働いていることを示す
ものである。そのため、鋼製床板1に熱変形等の悪影響
が発生することがなかった。
【0018】実施例2:本実施例においては、図6に示
す層構造をもった繊維質断熱防水シート10を使用し
た。すなわち、繊維層11の上面に形成した鉱物質混入
ゴムアスファルト層12が固化しないうちに、粒径2〜
5mmの鉱物質粒子16を散布した。鉱物質粒子16
は、粘性状態のゴムアスファルト層12によって捕捉・
固定され、図示するようにゴムアスファルト層12から
部分的に突出していた。
【0019】この繊維質断熱防水シート10は、実施例
1と同様に下部接着層14を介して鋼製床板1に貼り付
けられた。そして、繊維質断熱防水シート10の上に、
常法に従ってグースアスファルトをライニングし、アス
ファルト層3を形成した。このとき、グースアスファル
ト層3に鉱物質粒子16が食い込んでいるため、グース
アスファルト層3は、繊維質断熱防水シート10を介し
て鋼製床板1に強固に結合していた。また、この場合
も、鋼製床板1が高温に加熱されることが防止された。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の繊維質
断熱防水シートを使用して鋼製床板等の基礎面にグース
アスファルトをライニングするとき、グースアスファル
トの保有熱が鋼製床板等の基礎形成材料に伝達されるこ
とが抑制され、鋼製床板等に熱変形等の悪影響を与える
ことがない。また、ライニング時におけるグースアスフ
ァルトの保有熱によってゴムアスファルト層と繊維層と
が強固に一体化されるため、水平方向の剪断力に対して
も十分な耐力を呈し、形成されたグースアスファルト層
を強固に固定する。
【0021】しかも、本発明の繊維質断熱防水シート
は、基本的に鉱物等の無機質材料で作られているため、
施工時にクラックが入ることなく優れた耐久性及び防水
性を呈する。そのため、仮に一般アスファルト層やグー
スアスファルト層にクラックが入った場合においても、
本発明の繊維質断熱防水シートによって防水効果が維持
される。そこで、これらの特徴を活かし、高架道路の路
面構築の他に工場内の作業車,運搬車走行用の路面構
築,壁面や天井面に対するグースアスファルトライニン
グ用の下地として種々の分野で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のアスファルト打設工法を説明するため
の図
【図2】 本発明の実施例1で使用した繊維質断熱防水
シート
【図3】 同繊維質断熱防水シートをロール状に捲回し
た状態
【図4】 同繊維質断熱防水シートを鋼製床板に貼り付
けた状態
【図5】 同繊維質断熱防水シートの上にアスファルト
を打設した状態
【図6】 本発明の実施例2で使用した繊維質断熱防水
シート
【図7】 同繊維質断熱防水シートを使用してアスファ
ルトを打設した状態
【符号の説明】
1 鋼製床板 3 アスファルト層(グー
スアスファルト層) 10 繊維質断熱防水シート 11
繊維層 12 ゴムアスファルト層 13 接着剤 14
下部接着剤層 15 離型紙 16 鉱物質粒子
フロントページの続き (72)発明者 石井 武二 東京都板橋区高島平8丁目12番1号 (72)発明者 佐藤 信次 東京都練馬区三原台3丁目22番8号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質繊維の不織布からなる繊維層と、
    該繊維層の上面に一体的に設けられ、無機質粉末が混入
    されたゴムアスファルト層と、前記繊維層の下面に設け
    られた下部接着剤層とを備えていることを特徴とするラ
    イニング用繊維質断熱防水シート。
JP29954191A 1991-10-21 1991-10-21 ライニング用繊維質断熱防水シート Withdrawn JPH05117979A (ja)

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JP29954191A JPH05117979A (ja) 1991-10-21 1991-10-21 ライニング用繊維質断熱防水シート

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JPH05117979A true JPH05117979A (ja) 1993-05-14

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JP29954191A Withdrawn JPH05117979A (ja) 1991-10-21 1991-10-21 ライニング用繊維質断熱防水シート

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JP (1) JPH05117979A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012510013A (ja) * 2008-11-27 2012-04-26 シーカ・テクノロジー・アーゲー レーンシール及びその製造方法
JP2017119971A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー アスファルト舗装道路用防水シート、防水構造及び防水構造の施工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012510013A (ja) * 2008-11-27 2012-04-26 シーカ・テクノロジー・アーゲー レーンシール及びその製造方法
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Effective date: 19990107