JPH0663322B2 - 防水工事用絶縁シ−ト - Google Patents

防水工事用絶縁シ−ト

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JPH0663322B2
JPH0663322B2 JP16970987A JP16970987A JPH0663322B2 JP H0663322 B2 JPH0663322 B2 JP H0663322B2 JP 16970987 A JP16970987 A JP 16970987A JP 16970987 A JP16970987 A JP 16970987A JP H0663322 B2 JPH0663322 B2 JP H0663322B2
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sheet
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淳吉 相臺
清治 鈴木
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、建築物などの防水施工において、トーチバー
ナーの火焔によりルーフィングを下地に対し部分接着で
貼りつける際に用いる絶縁シートに関する。
(従来の技術) 従来、建築物などの防水には、熱アスファルト防水工
法,シート防水工法,塗膜防水工法などがあるが、その
多くは熱アスファルト防水工法が行われて来た。その理
由は、この防水工法が古くからおこなわれ経験が豊富で
あること、しかも施工上のミスの発生が少ないことなど
防水の信頼性がきわめて高いことによるものである。し
かしながら、この防水工法が280乃至300℃という高温の
溶融アスファルトにより、アスファルトルーフィングを
3層程度積層するため、作業者の火傷の危険性が高く、
また高温のアスファルトから発生する特異な臭気は、作
業者ならびに防水工事現場周辺の住民にあたえる影響が
大きい。さらに3層積層するため工期がながくかかるな
どの欠点があった。このため、これらの欠点の改良が進
められてきたが、近年、合成樹脂,合成ゴムを混入して
アスファルトの耐久性を大幅に向上させた改質アスファ
ルトを用いた厚手のルーフィングを、トーチバーナーの
火焔によりルーフィングの表面の改質アスファルトを溶
融させながら下地に貼りつけて1層のみの防水層を形成
する工法が採用されはじめた。
ところが、防水施工する下地は、現場打ちのコンクリー
トスラブでは乾燥硬化による収縮または温度変化による
膨脹・収縮の繰返しなどで亀裂を生じやすく、プレキャ
ストコンクリート板などではその目地が動きやすいもの
である。このように反復される下地の動きにより防水層
が疲労破断しやすくなるので、従来のアスファルト防水
工法では、防水層の最下層に用いるルーフィングとして
面積比で8乃至10%のあなをあけたものを使用して防水
層を下地に部分接着させる方法が行われて来た。
(発明が解決しようとする問題点) トーチバーナーの火焔で厚手のルーフィングを部分接着
させるためのあなあきシートとしては、全く燃えないも
のか、または燃えにくいもので、火焔をあてても型くず
れしたり破断したりしないある程度の強度のあるものが
求められ、しかも柔軟性があり下地になじみやすく取扱
いやすいものが好ましい。
従来の熱アスファルト防水工法に使われているJIS A
6023に規定するあなあきアスファルトルーフィング
を、トーチバーナーの火焔で厚手のルーフィングを部分
接着させる場合に用いたのでは、厚さの比較的薄いも
の、例えば1.5mm以下のものはトーチバーナーの火焔を
あてると、前記あなあきアスファルトルーフィングの塗
覆アスファルトや含浸アスファルトが燃え、芯材のあな
あきシートが型くずれしたり、型くずれしないまでも貼
りつけ用ルーフィングを転圧すると、該あなあきシート
はほとんどの場合破断してしまう。一方あなあきアスフ
ァルトルーフィングの厚さが1.5mm以上のものになる
と、塗覆アスファルトの一部は燃えることがあっても、
厚さに比例して燃えない部分のアスファルト量も多くな
り、シートが型くずれしたり貼りつけ用ルーフィングの
転圧によって破断することがなくなる。しかしながら、
一般に厚手ルーフィングは剛性が大きく、下地に対する
なじみ性があまり良くないことと、あなあきシートの厚
さが厚くなるとその分だけあなの容積が大となり、貼り
つけ用ルーフィングの表層の改質アスファルトが多量に
流れ込み、特にあなの直上にあたる防水層としてのルー
フィングの厚さが薄くなり、結局、全体として防水層の
厚さが不均一となり好ましくない。
本発明は、かかる欠点を解消し、トーチバーナーの火焔
により厚手のルーフィングを下地に部分接着させるのに
好適な、新規の絶縁シートを提供することを目的として
なされたものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の防水工事用絶縁シートは、無機質繊維100重量
部および有機質繊維60乃至120重量部からなる混合繊維
に対し繊維結合剤を20乃至45重量部加えて抄造した繊維
シートの片面に、該繊維シートに対し200乃至400重量%
のコロイダルシリカおよび鉱物質粉末からなるスラリー
を塗布して乾燥させたのち、面積比で4乃至12%のあな
を規則的にあけてなることを特徴とするものである。
本発明の絶縁シートに用いる無機質繊維としては、ガラ
ス繊維,アスベスト繊維があげられ、また、有機質繊維
としては、ポリエステル繊維,ビニロン繊維などがあげ
られる。さらに繊維結合剤としては、ポリビニルアルコ
ール,アクリル樹脂などをあげることができる。これら
を用いて前記の配合により、通常のルーフィング原紙を
抄造する抄紙機でシート化するものである。
無機質繊維100重量部に対し、有機質繊維の混合割合が6
0重量部以下では、シートにした場合硬くなり過ぎ、ロ
ール状に巻く時あるいは防水施工現場で取扱う時など
に、折れやすく実用的ではない。また、有機質繊維の混
合割合が120重量部を超えると、シートの柔軟性は向上
するが防水施工時にトーチバーナーの火焔で燃えやす
く、型くずれを生じたり、貼りつけ用ルーフィングの転
圧によって破断したりしてやはら実用に適さない。
また繊維シートの目付(単位面積当り重量)は40乃至15
0g/mであることが好ましく、40g/m未満ではシ
ートの強度が不充分なものしか得られず150g/mを超
えるものは柔軟性が失われ、また経済性からも不利であ
る。
前記の配合と方法でつくられた繊維シートの片面に、該
繊維シートに対し、200乃至400重量%のコロイダルシリ
カおよび鉱物質粉末からなるスラリーを塗布するが、こ
れに用いるコロイダルシリカは、例えばアデライトAT−
40(旭電化(株)製品)で固形分が40%のものがあり、
鉱物質粉末としては、タルク,珪砂などがあげられる。
前記スラリーの塗布量が、繊維シートに対して200重量
%以下では、防水施工に際しトーチバーナーの火焔によ
りシートが燃えやすく、型くずれや貼りつけ用ルーフィ
ングの転圧によって破断しやすくなる。スラリーの塗布
量が400重量%を超えると、シートの剛性が大となり、
防水下地に対するなじみ性や施工時の取扱い性が悪くな
る。
コロイダルシリカと鉱物質粉末を混合する重量比率は、
コロイダルシリカの固形分1に対し鉱物質粉末1乃至25
が好ましい。この場合、鉱物質粉末の割合が1以下で
は、過剰のコロイダルシリカが繊維シートに吸収され、
絶縁シートにした時に該絶縁シートの剛性が大となり、
したがって折れやすくなり好ましくない。また、鉱物質
粉末の割合が25以上になると、コロイダルシリカの鉱物
質粉末を結着する力が小さくなり、繊維シートに対する
スラリーの付着性が低下し、スラリーを塗布して乾燥し
たのちに、繊維シートの表面から剥離脱落することにな
りかねない。
繊維シートにスラリーを塗布して乾燥後、円型楕円型,
角型などのかたちのあなを、該あなの面積比率が4乃至
12%になるように一定間隔毎に規則的にあけて絶縁シー
トをつくるが、あなの大きさは円型の場合で直径25mm乃
至35mmを基準とし、ほかの形状の場合には大体これに準
ずる大きさにすればよい。あなの形状は上記の何れでも
よく、また、そのほか考え得る上記以外のかたちのもの
でも差支えなく限定されるものではない。
(作用) 本発明の防水工事用絶縁シートの使用に際しては、コン
クリートスラブ,ブレキャストコンクリート板などの防
水施工する下地面に先づアスファルトプライマーを塗布
して乾燥したのち、本発明の絶縁シートをスラリー塗布
面を上面側になるように敷き並べる。
次いで、ロール状に巻いた厚手のルーフィングの下地に
接する部分を、ルーフィングの全幅にわたりトーチバー
ナーの火焔により加熱溶融し、前記厚手のルーフィング
を転圧しながら施工する。この作業により、厚手のルー
フィングはコンクリートスラブなどの表面に、本発明の
絶縁シートのあなを介して部分接着することになる。
(実施例) 次に、実施例,比較例および性能評価を示して本発明を
説明する。
実施例1 6mmの長さのガラス繊維100重量部およびポリエステル繊
維(6D×10mm)60重量部の混合繊維に、繊維結合剤とし
てPVAを25重量部加えて水中に分散混合してから、長網
抄紙機によりスクリーン上に湿紙層を形成し、吸引脱水
して130℃のドライヤーで乾燥したのち、この乾燥繊維
シートの片面にコロイダルシリカ(旭電化(株)製、ア
デライトAT−40、固形分40%)およびタルク粉末を混合
したスラリー(混合比率は重量比でコロイダルシリカ固
形分1に対しタルク1の割合)をスポンジロールによっ
て、前記繊維シートに対し200重量%の量を塗布して、
さらに130℃のドライヤーを通過させて乾燥したシート
に、一定間隔毎に規則的にあなをあけて0.5mmの厚さの
均一なあなあきシートを得た。
実施例2〜7 第1表に記載の組成のもので実施例1と同様にしてあな
あきシートを作成した。
比較例1〜5 第2表に記載した組成のごとく、無機質繊維(ガラス繊
維またはアスベスト繊維)100重量部に対して、有機質
繊維,繊維結合剤、さらに無機質スラリーを特許請求の
範囲外の量で使用して、実施例と同様にしてあなあきシ
ートを作成した。
性能評価方法 柔軟性は、作成したシートの長手方向および幅方向から
10×200mmの短冊型の試料を切りとり、これを20±2℃
の温度で直径30mmの丸棒に2秒間で巻きつけて、試料の
折れの有無を観察した。折れの無い試料について、さら
に直径10mmの丸棒に2秒間で巻きつけて折れの有無を観
察した。試験結果の判定は、直径10mmの丸棒で折れない
ものを良、直径30mmの丸棒で折れず、直径10mmの丸棒で
折れるものを、やや良とし、直径30mmの丸棒で折れるも
のを不良とした。
耐燃焼性は、JIS A 1322「建築用薄物材料の難燃性
試験方法」の加熱試験を適用し、炭化長,残炎および残
じんを測定した。試験結果の判定は、上記規格の表1に
区分する防炎1級に合格するものを良、防炎2級に合格
するものをやや良とし、防炎2級に不合格のものを不良
とした。
(発明の効果) 本発明により、改良アスファルトを使用した厚手のルー
フィングを、トーチバーナーの火焔で改質アスファルト
を溶融し、転圧しながら防水下地に部分接着させる場合
に絶縁シートとして用いることができ、型くずれまたは
破断することなく施工することができるので、防水性が
高く耐久性にすぐれた防水層を短期間で完成することが
可能となり、わが国の建築業界に大きく貢献するもので
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機質繊維100重量部および有機質繊維60
    乃至120重量部からなる混合繊維に対し、繊維結合剤を2
    0乃至45重量部加えて抄造した繊維シートの片面に、該
    繊維シートに対し200乃至400重量%のコロイダルシリカ
    および鉱物質粉末からなるスラリーを塗布して乾燥させ
    たのち、面積比で4乃至12%のあなを規則的にあけてな
    ることを特徴とする防水工事用絶縁シート。
  2. 【請求項2】繊維シートの目付が40乃至150g/mであ
    る特許請求の範囲第1項記載の防水工事用絶縁シート。
  3. 【請求項3】コロイダルシリカと鉱物質粉末の混合重量
    比率が、コリイダルシリカの固形分1に対して鉱物質粉
    末1乃至25である特許請求の範囲第1項記載の防水工事
    用絶縁シート。
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