JPH0347880Y2 - - Google Patents

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JPH0347880Y2
JPH0347880Y2 JP5612482U JP5612482U JPH0347880Y2 JP H0347880 Y2 JPH0347880 Y2 JP H0347880Y2 JP 5612482 U JP5612482 U JP 5612482U JP 5612482 U JP5612482 U JP 5612482U JP H0347880 Y2 JPH0347880 Y2 JP H0347880Y2
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sheet
binder
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thermoplastic resin
layer
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JP5612482U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は不燃性、断熱性に優れかつ熱融着可能
な複合されたシート状建築材料の構造に関する。
従来、断熱材としてポリエチレンフオーム、ポ
リウレタンフオームなどの有機質発泡体が多く用
いられている。これらのものは、断熱性にすぐ
れ、軽量で取扱い易くまた鉄板に接着して用いる
際には一部のものでは熱融着が可能などの利点を
有しているが火災時には燃焼するため望ましいも
のではない。また、無機繊維状物を主体とする断
熱材は不燃性であり断熱性も有しているが、一般
には表面が平滑ではなく他の材料に接着して使用
する場合には多量の接着剤を必要とする。特に溶
剤系の接着剤を使用する場合には、臭気及び引火
等の危険性が大きく、しかも接着剤の塗工方法等
によつて接着加工速度が制限されるなどの問題点
がある。
本考案者らはかような欠点のないシート状建築
材料を得るべく鋭意検討の結果、特定の構造を有
する不燃性繊維状物よりなる平滑面を有するシー
ト状物に熱融着が可能な疎水性熱可塑性樹脂フイ
ルム層を積層してなる複合されたシート状物は不
燃断熱性に優れかつ折曲げ加工にも耐える柔軟性
と強度を有するのみならず被着体への熱融着加工
を安全かつ容易に行なうことが出来て使用上充分
な耐久性を有することを見出し、本考案を完成す
るに至つたものである。すなわち、本考案はイロ
ツクウールを主成分とする不燃性繊維状物質80〜
97重量%およびロ熱可塑性樹脂を主成分とするバ
インダー3〜20重量%からなるシート状物であつ
て、a該シート状物の層内の繊維状物質の配向度
が31〜80度であり、b該シート状物の中間層のバ
インダー量が2重量%以上でかつ全層の平均値の
0.25倍量以上であるシート状物1に疎水性熱可塑
性樹脂フイルム2を積層してなる複合されたシー
ト状建築材料である。
本考案の複合されたシート状建築材料が第1図
に示されている。図中において、1はシート状物
であり、2は疎水性熱可塑性樹脂フイルムの層で
ある。本考案の複合されたシート状建築材料の特
徴点はシート状物にあるので、まずシート状物に
ついて説明する。
本考案のシート状物を構成する不燃性繊維状物
質としてはロツクウールを主成分として、必要に
応じて石綿、ガラス繊維などの無機繊維、アルミ
ナ繊維、炭素繊維を少量加えたものを用いること
ができる。ロツクウールとしては天然岩石、鉱さ
い(スラグ)いずれも用いられ、粒子の含有量の
少ないものが好ましく、粒状綿もしくは層状綿と
いわれる材料が用いられる。また、場合によつて
は防火性を低下させない範囲内において弾力性を
高め、皮ふへの刺激を緩和させる目的で不燃性繊
維状物質の一部をセルローズ、ビニロン等の有機
繊維で代替してもよい。
本考案のシート状物において、繊維状物質を接
着してシート化するバインダーとしては、シート
の柔軟性の点から熱可塑性樹脂を主成分とするバ
インダーを用いることが必要である。かかる樹脂
としては例えば、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸、カルボキシメチルセルロース、カゼイ
ン澱粉、エチレン−酢酸ビニル共重合体、可塑化
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタ
ン、(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチ
ルアクリル酸塩系共重合体等を挙げることができ
る。
シート状物における繊維状物質とバインダーと
の比率は繊維状物質80〜97重量%、バインダー20
〜3重量%であることが必要である。3重量%以
下ではバインダー量が少なすぎて金属板に積層す
るに当つて要求される強度的性質、屈曲性が不満
足であり、一方、バインダー量が20重量%以上に
なると屋根材として必要な不燃性が不充分とな
る。
本考案の特徴とするところはシート状物として
層内の繊維状物質の配向度が31〜80度(好ましく
は40〜70度)であり、中間層のバインダー量が2
重量%以上でかつ全層の平均値の0.25倍量以上の
シート状物を用いるところにあり、かくすること
によつてシートの層間強度が高まり、折板加工に
耐えることができると共に、少量のバインダーが
効果的に用いられているので、シート状物の不燃
性が確保される。また、繊維の配向が高いため、
シート状物の密度は低くなり、軽量化されたもの
が得られる。ここでシート状物の配向度は次の方
法により求められる値である。
所定の大きさの該シート状物の表裏面を接着剤
を用いて金属平板と貼り合せる。次に上下の金属
平板を夫々チヤツクでつかみ、一定速度でクロス
ヘツドを上昇させて試料を破断に導く通常の層間
破断強度測定を行なうことによつて該シート状物
は層内の不燃性繊維状物質の配向した層状界面よ
り切断が生ずる。ここに破断後の試験片の金属平
板面と破断面とがなす角度を測定することにより
配向度が求められる。従来の湿式抄造法で得られ
たロツクウールシートでは上述の測定法で得られ
る配向度は実質的に0であり、構成繊維が面方向
に配列しているため層間強度が弱い。また、ロツ
クウール層状綿を一定長に切断し、切断長が厚さ
になるように切口をそろえて貼り合わせた(すな
わち、繊維の配向度が90゜)配管用ブラケツト状
断熱材も市販されているが、かかる断熱材は屈曲
性に富んでいるものの、面方向の強度が低すぎる
問題があり、折板屋根に用いられるシート状物と
して不適当である。
また、シート状物の中間層のバインダー量は次
の方法により求められる値である。シート状物A
の任意の点を中心に直径20〜50mmの円柱状の試験
体をいくつか打抜き、次に各試験体を均等の厚さ
になるように面に平行にさらにn層(n=3〜
8)に切断した各層を層別に集めた後1〜nの番
号を付ける。ここで、1およびnは表面層に相当
し、2〜n−1が中間層に相当する。かかる試料
を室温のデジケーター中で一昼夜放置した後夫々
別の磁製ルツボに入れて550〜600℃の電気炉で30
〜60分間焼いた時の第m層の減量をAm重量%と
し、同じ方法で該バインダーを一切使用せず作製
したシート状物Bに対しても同様にして求めた第
m層の減量をBmとした場合に、第m層のバイン
ダー量はXm=Am−Bmとして求めることがで
きる。シート状物中の有機質分がバインダーのみ
である場合には便宜上Xm=Amとして求めても
よい。シート状物全体のバインダー量は1〜nの
平均値で、中間層のバインダー量は2〜n−1の
平均値で求められる。シート中間層のバインダー
量としては折板加工性から少なくとも2重量%は
ぜひとも必要である。また、たとえ2重量%以上
であつても表面層との間にあまりにかたよりがあ
つても中間層の破壊が生じやすく、中間層のバイ
ンダー量が全層の平均値の0.25倍量以上にしてお
く必要がある。
かかるシート状物は通常抄造法で成形される
が、その製造方法の例を述べると、ロツクウール
等の不燃性繊維状物質をバインダーと共に水中に
分散(分散濃度それぞれ0.1〜5重量%)させて
スラリー原液を調整する。バインダーの熱可塑性
樹脂としては、水溶性のものまたはエマルジヨ
ン、ラテツクス状のものがよい。さらに、前述の
ようにシート層内のバインダー分布を改良するた
めに、熱可塑性樹脂の架橋剤(ポリビニルアルコ
ールに対してはイソシアネート化合物、ジルコニ
ア化合物等、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エ
ステル系エマルジヨンに対しては変性ポリアミド
イミドエポキシ樹脂、イソシアネート系エマルジ
ヨン等)もしくは高分子凝集剤(ポリアクリルア
ミド系、ポリエチレンイミン系、ポリアクリル酸
ソーダ系等)を少量添加することが好ましい。得
られたスラリー原液は走行もしくは回転する網状
または多孔質状の基材の面に供給されてシート状
に抄造成形されるが、この場合スラリー原液と基
材の面との角度を5〜60度(好ましくは20〜45
度)に設定することおよび基材面上でスラリー原
液が抄造されるに際し、スラリー原液に乱れを与
えるように、基材面上のスラリー原液に流体を吹
込むことが、上述の配向度を有するシート状物を
得る点で重要である。得られたシート状物は減圧
脱水されたあと乾燥されて、積層に用いられる。
シート状物は通常厚さ0.5〜50mm、みかけ密度
0.04〜0.2g/cm3の範囲のものが製造される。上
述のシート状物の製造において、シート状物の不
燃性をさらに高めるために難燃剤を添加すること
が好ましい。とくに好ましい難燃剤としては、バ
インダー100重量部に対して5〜50重量部のアン
チモン化合物(三酸化アンチモン等)と10〜100
重量部の芳香族臭素化合物(ベンタプロムメチル
ベンゼン等)との組合せが挙げられる。また、シ
ート状物の強度等をさらに向上するために、シー
ト状物の中間層もしくは表面に補強材を入れてお
くことも好ましい。補強材としては防湿・防水性
を向上させる場合には各種フイルムや金属箔等が
好適であり、透湿性・吸湿性が要求される場合に
は布、紙、不織布等が用いられる。また、ロツク
ウール等の繊維状物質にもとづくイツチング(人
体に付着して生じる皮膚刺激)を防止するため
に、抄造時にシート状物表面に有機繊維(パル
プ、再生セレロース、合成繊維等)の分散液から
形成された抄造シートを抄合せし、一体成形する
ことも有効である。
本考案に用いられる熱融着が可能な疎水性熱可
塑性樹脂フイルムとしては、ポリ酢酸ビニル、ポ
リビニルブチラール、ポリアミド、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
(メタ)アクリル酸共重合体、イオン性共重合体
あるいはこれらの樹脂にロジン及びその誘導体、
クマロン−インデン樹脂、フエノール樹脂、テル
ペン樹脂、石油ワツクス、塩素化パラフイン、塩
化ジフエニルなどが添加されたものからなるフイ
ルムがあげられるが、特にアイオノマー樹脂で知
られるイオン性共重合体のフイルムが接着性、加
工性の見地から好ましい。
本考案の複合されたシート状建築材料は、前述
のシート状物に塑水性熱可塑性樹脂フイルムを加
熱して、該フイルムの表面が融着可能となる状態
で圧着することにより得られる。
本考案の複合されたシート状建築材料は以上の
ように構成されるが、かかる材料は鉄板などの金
属板と複合せしめた場合に次のような効果を奏す
る。すなわち本考案の複合されたシート状建築材
料の疎水性熱可塑性樹脂フイルム層と金属板との
接着は前記樹脂フイルム層が溶融する温度に金属
板を加熱した後、これらの両者を圧着せしめるの
みで引火等の危険性も伴なわず極めて容易かつ短
時間に行なうことが出来、これにより得られる接
着強度も実用上充分なものである。一方接着面に
介在する前記樹脂フイルム層は耐水性があるため
に、本考案の不燃性繊維状物よりなるシート状物
からの吸湿もしくは結露水は前記樹脂フイルム層
でしや断されるため金属板の腐蝕の原因になるこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の複合されたシート状建築材
料の厚さ方向の断面を示す。図において、1は不
燃性繊維状物よりなるシート状物、2は熱融着が
可能な疎水性熱可塑性樹脂フイルムを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. イロツクウールを主成分とする不燃性繊維状物
    質80〜97重量%およびロ熱可塑性樹脂を主成分と
    するバインダー3〜20重量%からなるシート状物
    であつて、a該シート状物の層内の繊維状物質の
    配向度が31〜80度であり、b該シート状物の中間
    層のバインダー量が2重量%以上でかつ全層の平
    均値の0.25倍量以上であるシート状物1に疎水性
    熱可塑性樹脂フイルム2を積層してなる複合され
    たシート状建築材料。
JP5612482U 1982-04-16 1982-04-16 複合されたシ−ト状建築材料 Granted JPS58157630U (ja)

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JP5612482U JPS58157630U (ja) 1982-04-16 1982-04-16 複合されたシ−ト状建築材料

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JP5612482U JPS58157630U (ja) 1982-04-16 1982-04-16 複合されたシ−ト状建築材料

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Publication Number Publication Date
JPS58157630U JPS58157630U (ja) 1983-10-21
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JPS58157630U (ja) 1983-10-21

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