JPH0511785A - 音楽再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクからの歌声により表示部の歌詞の大小
を判別し、歌詞の文字の大きさを変化させることができ
る音楽再生装置を提供することを目的とする。 【構成】 マイクは音声を入力し、記憶部は楽曲の演奏
データと、その歌詞とを記憶し、入出力制御部は記憶部
から演奏データと歌詞とを読み取り、スピーカ部はマイ
クにより入力された音声と、入出力制御部により読み取
られた演奏データとを出力し、表示部は入出力制御部に
より読み取られた歌詞を表示し、判別部はマイクより入
力された音声の大小を判別し、歌詞文制御部は表示部に
表示される歌詞の文字の大きさを変化させるよう設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、音楽再生装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の音楽再生装置、例えばカ
ラオケ装置においては、操作部より歌唱する楽曲を選曲
入力し、選曲された楽曲の演奏データ及び歌詞データが
記憶装置から読み出されてそれぞれ再生・表示され、再
生された演奏音は、マイクより入力された音声とミキシ
ングされてスピーカより出力され、歌詞は表示装置に出
力される。歌唱者は、スピーカより出力される楽曲の演
奏と、表示装置に表示される歌詞を参照してマイクによ
り歌唱するのであるが、表示装置に表示される歌詞の文
字の大きさは、楽曲の演奏開始から終わりまで同じであ
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような音楽再生装置は、表示装置に表示される歌詞の文
字の大きさが、複雑な文字であっても簡単な文字と同じ
であるため読みずらい時があった。

【０００４】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、入力手段からの音声の情報よ
り、表示手段に表示されている歌詞の文字の読みにくさ
を判別手段で判別して表示手段に表示される歌詞の文字
の大きさを変化させることができる音楽再生装置を提供
することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の音楽再生装置は、音声を入力する入力手段
と、楽曲の演奏データと、その楽曲の歌詞を表わす歌詞
データとを記憶した記憶部と、前記記憶部から演奏デー
タと歌詞データとを読み取る読み取り手段と、前記入力
手段より入力された音声と、前記読み取り手段により読
み取られた演奏データに基づく演奏音とを出力するスピ
ーカ部と、前記読み取り手段により読み取られた歌詞デ
ータに基づいて歌詞を表示する表示手段と、前記入力手
段より入力された音声の大小を判別する判別手段と、前
記判別手段の判別結果に基づいて表示手段に表示される
歌詞の文字の大きさを変化させる設定手段とを備えてい
る。

【０００６】

【作用】上記の構成を有する本発明の音楽再生装置の、
入力手段は音声を入力し、記憶部は楽曲の演奏データ
と、その歌詞データとを記憶し、読み取り手段は前記記
憶部から演奏データと歌詞データとを読み取り、スピー
カ部は前記入力手段により入力された音声と、前記読み
取り手段により読み取られた演奏データに基づく演奏音
とを出力し、表示手段は前記読み取り手段により読み取
られた歌詞データに基づいて歌詞を表示し、判別手段は
前記入力手段より入力された音声の大小を判別し、設定
手段はその判別結果に基づいて前記表示手段に表示され
る歌詞の文字の大きさを変化させる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。

【０００８】図１は本実施例による音楽再生装置の全体
構成を示す。

【０００９】本実施例の読み取り手段としての入出力制
御部１は、音楽再生装置の全体制御を司るものであり、
ＣＰＵ２、ＲＡＭ３、ＲＯＭ４などを内蔵している。こ
の入出力制御部１は、後述するように音声の変化を判別
する判別手段としての機能を備えている。

【００１０】この入出力制御部１には下記の各装置が接
続されている。操作部５は操作キーなどでなり、所望の
演奏曲を選択し該情報を入出力制御部１に入力するもの
であり、記憶部６は、少なくとも楽音情報を記憶する記
憶媒体である。同図に示すように、この記憶部６には曲
名Ａと対応して、演奏データＢ、歌詞タイミングデータ
Ｃ、基準歌声データＤおよび歌詞文Ｅが記憶されてい
る。この演奏データＢは例えばＭＩＤＩ（Ｍｕｓｉｃａ
ｌ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｉｎｔｅ
ｒｆａｃｅ）規格として構成され、その情報としては少
なくとも音階、音の強さ、音の長さ及び音色から構成さ
れている。

【００１１】また、この記憶部６には楽音情報の他に背
景映像データＦが記憶されている。この背景映像データ
Ｆは前記曲名Ａとは対応関係がなく後述する表示手段と
しての表示部７に対して前記演奏データＢとは非同期で
出力され、かつエンドレスな映像を出力可能とするもの
である。

【００１２】映像制御部８は、記憶部６に記憶された背
景映像データＦを入出力制御部１を介して入力し、表示
部７に映像Ｆを表示制御する。

【００１３】歌詞文出力制御部９は、記憶部６に記憶さ
れた歌詞文Ｅを入出力制御部１を介して入力し、表示部
７に対して表示制御する。

【００１４】演奏制御部１０は、記憶部６に記憶された
演奏データＢを入出力制御部１を介して入力し、演奏装
置としてのシンセサイザ１１での演奏制御を行う。この
演奏制御部１０は、演奏データの再生タイミング及び再
生速度の調整制御を行うことが可能で、記憶部６に記憶
された歌詞タイミングデータＣも入力されるようになっ
ている。また、シンセサイザ１１の後段にはアンプ１２
が設けられ、シンセサイザ１１の出力を増幅してその後
段のスピーカ１３に出力する。また、このアンプ１２に
は音声を入力する音声入力手段としてのマイク１４が接
続されている。そして、アンプ１２はマイク１４からの
音声情報と、シンセサイザ１１からの楽音情報とをミキ
シングして増幅し、スピーカ１３に出力する。さらに、
マイク１２からの音声情報は判別手段としての機能を持
つ入出力制御部１にも入力されるようになっている。そ
して、この入出力制御部１に入力された音声情報は、記
憶部６から入出力制御部１に読み込まれた基準歌声デー
タＤと音圧レベルで大小の変化を判別されることにな
る。ここで歌唱者の音声が基準歌声データＤと比較して
小さくなった場合、歌詞文出力制御部９により歌詞の文
字の大きさは大きくされる。

【００１５】次に、本実施例の動作を説明する。

【００１６】操作部５において選曲命令が入力される
と、入出力制御部１は、記憶部６内部のデータのうち選
曲された曲名Ａを検索し、かつ、この検索された曲名と
対応する演奏データＢ、歌詞タイミングデータＣ、基準
歌声データＤおよび歌詞文Ｅのデータを読み出す。ま
た、背景映像データＦについては、曲名Ａとは無関係に
読みだし映像制御部８を介して表示部７に表示する。記
憶部６より読み出されたデータのうち、基準歌声データ
Ｄは、入出力制御部１でマイク１４からの音声情報と常
時比較され、歌詞文Ｅは入出力制御部１を介して歌詞文
出力制御部９に入力され、表示部７にて背景映像に重畳
されて表示される。ここで、マイク１４からの音声が基
準歌声データＤより小さい時、歌詞文Ｅは歌詞文出力制
御部９により制御されて、歌詞の文字を大きくして表示
部７に表示される。

【００１７】一方、演奏データＢおよび歌詞タイミング
データＣは、入出力制御部１を介して演奏制御部１０に
出力される。この演奏制御部１０では、歌詞タイミング
データＣに基づいて、音楽再生装置の全体制御を司るも
のであり、歌詞文Ｅの出力タイミングを制御すると共
に、演奏データＢをシンセサイザ１１に出力する。この
シンセサイザ１１より発せられた音信号は、アンプ１２
を介してスピーカ１３に出力され、音楽演奏として再生
出力される。歌唱者の音声はマイク１４を介して音声情
報としてアンプ１２へ入力され、この音声情報はアンプ
１２にて演奏情報とミキシングされ、スピーカ１３より
出力される。

【００１８】歌唱者の中には、歌詞の文字がよく見えず
に歌えなくなる時がある。入出力制御部１はこの時を検
知した時、歌詞文出力制御部９を制御して歌詞の文字を
大きく見易くして表示部７に表示する。

【００１９】図２は上述の動作のフローチャートであ
り、以下、これを説明する。

【００２０】入出力制御部１は、操作部５から選曲指令
が入力されると（ステップ１、以下Ｓ１と記す）、演奏
制御部１０が演奏を開始し（Ｓ２）、歌唱者の歌声が小
さくなった時（Ｓ３でＹＥＳ）、歌詞文出力制御部９に
より歌詞の文字を大きくして表示部７に出力する（Ｓ
４）。そして、歌唱者の歌声が大きいとき、あるいは歌
声が大きくなったときは（Ｓ３でＮＯ）、普通の大きさ
の歌詞の文字を出力する（Ｓ５）。

【００２１】なお、本発明は以上詳述した実施例に限定
されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲におい
て種々の変更を加えることができる。例えば、本実施例
では記憶部６に基準音声データＤを曲ごとに持っている
が、判別手段である入出力制御部１が全ての曲に共通な
１つの音声のデータを持っていても構わない。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の音楽再生装置は、入力手段よりの音声を判別手段
で検知しているため、歌唱者の歌声が小さくなった時、
表示手段に表示されている歌詞の文字が見にくいと判断
し、歌詞の文字を大きくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による音楽再生装置のブロッ
ク構成図である。

【図２】本装置の動作を示すフローチャート図である。

【符号の説明】

１ 入出力制御部 ２ ＣＰＵ ３ ＲＡＭ ４ ＲＯＭ ５ 操作部 ６ 記憶部 ７ 表示部 ８ 映像制御部 ９ 歌詞文出力制御部 １０ 演奏制御部 １１ シンセサイザ １２ アンプ １３ スピーカ １４ マイク Ａ 曲名 Ｂ 演奏データ Ｃ 歌詞タイミングデータ Ｄ 基準音声データ Ｅ 背景映像データ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 音声を入力する入力手段と、楽曲の演奏
   データと、その楽曲の歌詞を表わす歌詞データとを記憶
   した記憶部と、 前記記憶部から演奏データと歌詞データとを読み取る読
   み取り手段と、前記入力手段より入力された音声と、前
   記読み取り手段により読み取られた演奏データに基づく
   演奏音とを出力するスピーカ部と、 前記読み取り手段により読み取られた歌詞データに基づ
   いて歌詞を表示する表示手段と、 前記入力手段より入力された音声の大小を判別する判別
   手段と、 前記判別手段の判別結果に基づいて表示手段に表示され
   る歌詞の文字の大きさを変化させる設定手段とを備えた
   ことを特徴とする音楽再生装置