JPH05117501A - ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物及び該組成物を用いた発泡体の製造方法 - Google Patents
ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物及び該組成物を用いた発泡体の製造方法Info
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- JPH05117501A JPH05117501A JP3306678A JP30667891A JPH05117501A JP H05117501 A JPH05117501 A JP H05117501A JP 3306678 A JP3306678 A JP 3306678A JP 30667891 A JP30667891 A JP 30667891A JP H05117501 A JPH05117501 A JP H05117501A
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- JP
- Japan
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- polyethylene terephthalate
- foam
- weight
- parts
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリエチレンテレフタレート系樹脂100重
量部に対して多官能エポキシ化合物0.1〜30重量部
とアイオノマー樹脂0.1〜30重量部とを配合してな
るポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物、及び該樹
脂組成物を高温高圧下で溶融後、発泡剤を混合し、低圧
帯に押出して発泡体を製造する。 【効果】 セル形状が均一且つ微細で、高倍率であると
ともに、結晶化特性に優れた発泡体が得られる。
量部に対して多官能エポキシ化合物0.1〜30重量部
とアイオノマー樹脂0.1〜30重量部とを配合してな
るポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物、及び該樹
脂組成物を高温高圧下で溶融後、発泡剤を混合し、低圧
帯に押出して発泡体を製造する。 【効果】 セル形状が均一且つ微細で、高倍率であると
ともに、結晶化特性に優れた発泡体が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエチレンテレフタレ
ート系樹脂組成物及びそれを用いた発泡体の製造方法に
関し、更に詳しくは、高倍率で均一且つ微細な気泡を形
成し、結晶化特性に優れたポリエチレンテレフタレート
系発泡体を与える樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いた
発泡体の製造方法に関する。
ート系樹脂組成物及びそれを用いた発泡体の製造方法に
関し、更に詳しくは、高倍率で均一且つ微細な気泡を形
成し、結晶化特性に優れたポリエチレンテレフタレート
系発泡体を与える樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いた
発泡体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートは、機械的
特性、耐熱性、耐薬品性、寸法安定性等が優れているた
め、射出成形品、ブロー成形品、プレス成形品、フィル
ム等に広く使用されているが、発泡体として食品容器、
包装材、建材等にはいまだ使用されていない。その理由
は、ポリエチレンテレフタレートは結晶性樹脂であり、
一般に押出発泡に使用されているポリスチレンや「ノリ
ル(ゼネラルエレクトリック社の商品名、PPOとポリ
スチレンとのポリマーブレンド)」等非晶性樹脂に比べ
て粘度の温度依存性が大きく適性粘度が確保できず、良
好な発泡体を得ることができなかったからである。
特性、耐熱性、耐薬品性、寸法安定性等が優れているた
め、射出成形品、ブロー成形品、プレス成形品、フィル
ム等に広く使用されているが、発泡体として食品容器、
包装材、建材等にはいまだ使用されていない。その理由
は、ポリエチレンテレフタレートは結晶性樹脂であり、
一般に押出発泡に使用されているポリスチレンや「ノリ
ル(ゼネラルエレクトリック社の商品名、PPOとポリ
スチレンとのポリマーブレンド)」等非晶性樹脂に比べ
て粘度の温度依存性が大きく適性粘度が確保できず、良
好な発泡体を得ることができなかったからである。
【0003】このような樹脂特性を改善するため、高分
子量のポリエチレンテレフタレートを製造したり、分岐
剤を共重合したポリエチレンテレフタレートを製造する
ことにより溶融粘度の増加が検討されてきたが、目的と
する溶融粘度を得るに至っていない。しかも、この様に
新しいポリエチレンテレフタレート樹脂を製造すること
は、工程の煩雑さに加え、コストアップになるという欠
点がある。
子量のポリエチレンテレフタレートを製造したり、分岐
剤を共重合したポリエチレンテレフタレートを製造する
ことにより溶融粘度の増加が検討されてきたが、目的と
する溶融粘度を得るに至っていない。しかも、この様に
新しいポリエチレンテレフタレート樹脂を製造すること
は、工程の煩雑さに加え、コストアップになるという欠
点がある。
【0004】一方、ポリエチレンテレフタレートの溶融
粘度を増加させる方法として、押出発泡成形でジエポキ
シ化合物とステアリン酸カルシウム、炭酸ナトリウムと
を混合する方法(特開昭53−24364)、ジエポキ
シ化合物とモンタンワックス塩又はモンタンワックスエ
ステル塩とを混合する方法(特開昭54−50568)
等が提案されている。これらの方法はジエポキシ化合物
と周期律表Ia、IIaの金属又は化合物とを必須とし、
増粘反応は著しく促進される。しかし、粘度変化が急速
に増大し、その後急速に低下するので、最適粘度を得る
ことが困難であるという欠点を有している。
粘度を増加させる方法として、押出発泡成形でジエポキ
シ化合物とステアリン酸カルシウム、炭酸ナトリウムと
を混合する方法(特開昭53−24364)、ジエポキ
シ化合物とモンタンワックス塩又はモンタンワックスエ
ステル塩とを混合する方法(特開昭54−50568)
等が提案されている。これらの方法はジエポキシ化合物
と周期律表Ia、IIaの金属又は化合物とを必須とし、
増粘反応は著しく促進される。しかし、粘度変化が急速
に増大し、その後急速に低下するので、最適粘度を得る
ことが困難であるという欠点を有している。
【0005】更に、特開平2−49039には、上記欠
点を解決すべくジグリシジルフタレートと周期律表I
a、IIaの金属又は化合物を混合することが提案されて
いるが、ジグリシジルフタレートに変えただけでは依然
として粘度変化が急速で安定して発泡体を得るには不充
分である。
点を解決すべくジグリシジルフタレートと周期律表I
a、IIaの金属又は化合物を混合することが提案されて
いるが、ジグリシジルフタレートに変えただけでは依然
として粘度変化が急速で安定して発泡体を得るには不充
分である。
【0006】これらの欠点を改良すべき方法として、特
公平3−16977では熱可塑性ポリエステル樹脂に多
官能グリシジルエステル化合物及び多官能カルボン酸無
水物を混合することが提案されている。この方法により
溶融粘度の安定性にも優れ、良好な発泡体を得ることが
できる。しかし、上記構成では結晶化特性が不充分であ
り、得られた発泡体の結晶化度が低く、耐熱性が充分発
揮されない。また、二次加工時に加熱処理しても結晶化
しにくいという欠点を持っている。
公平3−16977では熱可塑性ポリエステル樹脂に多
官能グリシジルエステル化合物及び多官能カルボン酸無
水物を混合することが提案されている。この方法により
溶融粘度の安定性にも優れ、良好な発泡体を得ることが
できる。しかし、上記構成では結晶化特性が不充分であ
り、得られた発泡体の結晶化度が低く、耐熱性が充分発
揮されない。また、二次加工時に加熱処理しても結晶化
しにくいという欠点を持っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はポリエチレン
テレフタレートの溶融粘度を安定的に増加させることに
より、均一且つ微細で高倍率の発泡体を提供するだけで
なく、結晶化特性に優れた発泡体を提供する樹脂組成物
及び該発泡体の製造方法を提供することを目的とする。
テレフタレートの溶融粘度を安定的に増加させることに
より、均一且つ微細で高倍率の発泡体を提供するだけで
なく、結晶化特性に優れた発泡体を提供する樹脂組成物
及び該発泡体の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するべく鋭意研究の結果、アイオノマーを添加す
ることにより、ポリエチレンテレフタレートと多官能エ
ポキシ化合物からなる混合物の増粘効果が著しく拡大さ
れること、また、この混合物を押出発泡成形することに
より、均一且つ微細な高発泡倍率の発泡体を得ることが
でき、しかも、得られた発泡体は結晶化特性に優れ、該
発泡体を二次加工で加熱処理する際に容易に結晶化し、
耐熱性に優れた発泡成形体が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
を解決するべく鋭意研究の結果、アイオノマーを添加す
ることにより、ポリエチレンテレフタレートと多官能エ
ポキシ化合物からなる混合物の増粘効果が著しく拡大さ
れること、また、この混合物を押出発泡成形することに
より、均一且つ微細な高発泡倍率の発泡体を得ることが
でき、しかも、得られた発泡体は結晶化特性に優れ、該
発泡体を二次加工で加熱処理する際に容易に結晶化し、
耐熱性に優れた発泡成形体が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の第1は、ポリエチレン
テレフタレート系樹脂100重量部に対して多官能エポ
キシ化合物0.1〜30重量部とアイオノマー樹脂0.
1〜30重量部とを配合してなるポリエチレンテレフタ
レート系樹脂組成物を、本発明の第2は、上記樹脂組成
物を高温高圧下で溶融後、発泡剤1〜20重量部と混合
し、低圧帯に押出し発泡させることを特徴とするポリエ
チレンテレフタレート系発泡体の製造方法を内容とす
る。
テレフタレート系樹脂100重量部に対して多官能エポ
キシ化合物0.1〜30重量部とアイオノマー樹脂0.
1〜30重量部とを配合してなるポリエチレンテレフタ
レート系樹脂組成物を、本発明の第2は、上記樹脂組成
物を高温高圧下で溶融後、発泡剤1〜20重量部と混合
し、低圧帯に押出し発泡させることを特徴とするポリエ
チレンテレフタレート系発泡体の製造方法を内容とす
る。
【0010】本発明で用いられるポリエチレンテレフタ
レート系樹脂とは、ポリエチレンテレフタレートを構成
する成分を80%以上含む樹脂、すなわちポリエチレン
テレフタレート系樹脂中に20%以下の範囲でイソフタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、
プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサジオー
ル等の1種又は2種以上が共重合成分として含有されて
いる樹脂である。
レート系樹脂とは、ポリエチレンテレフタレートを構成
する成分を80%以上含む樹脂、すなわちポリエチレン
テレフタレート系樹脂中に20%以下の範囲でイソフタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、
プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサジオー
ル等の1種又は2種以上が共重合成分として含有されて
いる樹脂である。
【0011】本発明で用いられる多官能エポキシ化合物
としては、ジグリシルテレフタレート、ジグリシジル−
o−フタレート、3,4エポキシシクロヘキシルメチル
−3,4エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビ
ス(3,4エポキシシクロヘキシル)アジペート、ジグ
リシジルテトラヒドロフタレート、テトラデカン−1,
14−ジカルボン酸グリシジルエステル、及びテトラデ
カン−1,14−ジカルボン酸グリシジルエステル等が
挙げられ、これらは単独又は2種以上組み合わせて用い
られる。多官能エポキシ化合物はポリエチレンテレフタ
レート系樹脂100重量部に対して0.1〜30重量
部、好ましくは0.5〜20重量部、より好ましくは2
〜10重量部用いられる。多官能エポキシ化合物が0.
1重量部未満では増粘効果が小さく良好な発泡体を得る
ことができず、一方、30重量部を越えると、樹脂がゲ
ル化し押出負荷の上昇、ダイスの閉塞といったトラブル
が発生し好ましくない。
としては、ジグリシルテレフタレート、ジグリシジル−
o−フタレート、3,4エポキシシクロヘキシルメチル
−3,4エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビ
ス(3,4エポキシシクロヘキシル)アジペート、ジグ
リシジルテトラヒドロフタレート、テトラデカン−1,
14−ジカルボン酸グリシジルエステル、及びテトラデ
カン−1,14−ジカルボン酸グリシジルエステル等が
挙げられ、これらは単独又は2種以上組み合わせて用い
られる。多官能エポキシ化合物はポリエチレンテレフタ
レート系樹脂100重量部に対して0.1〜30重量
部、好ましくは0.5〜20重量部、より好ましくは2
〜10重量部用いられる。多官能エポキシ化合物が0.
1重量部未満では増粘効果が小さく良好な発泡体を得る
ことができず、一方、30重量部を越えると、樹脂がゲ
ル化し押出負荷の上昇、ダイスの閉塞といったトラブル
が発生し好ましくない。
【0012】本発明で用いられるアイオノマーとして
は、α−オレフィンと炭素原子数3〜8のα、β−不飽
和カルボン酸の共重合体に1〜3価の金属イオンを付加
したものである。ここでいうα−オレフィンとは、エチ
レン、プロピレン、ブテン−1等であり、この中でもエ
チレンが好ましい。また、α、β−不飽和カルボン酸は
3〜8個の炭素数を有している必要があり、例えばアク
リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、イタコン酸及び
マレイン酸等が使用されるが、これらのアルキルエステ
ルを共重合体してもよい。これらのアイオノマーは単独
又は2種以上組み合わせて用いられる。
は、α−オレフィンと炭素原子数3〜8のα、β−不飽
和カルボン酸の共重合体に1〜3価の金属イオンを付加
したものである。ここでいうα−オレフィンとは、エチ
レン、プロピレン、ブテン−1等であり、この中でもエ
チレンが好ましい。また、α、β−不飽和カルボン酸は
3〜8個の炭素数を有している必要があり、例えばアク
リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、イタコン酸及び
マレイン酸等が使用されるが、これらのアルキルエステ
ルを共重合体してもよい。これらのアイオノマーは単独
又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0013】アイオノマーは、ポリエチレンテレフタレ
ートと多官能エポキシ化合物の架橋反応の促進剤として
働くだけでなく、アイオノマーも結合して架橋構造を大
きくし、増粘に対して相乗効果を発揮する。更に、二次
加工時にアイオノマーがポリエチレンテレフタレートの
結晶化促進剤として働き結晶化を容易にし、成形品の耐
熱性向上に著しい効果を発揮する。アイオノマーはポリ
エチレンテレフタレート樹脂100重量部に対して0.
1〜30重量部、好ましくは0.5〜15重量部、より
好ましくは5〜10重量部用いられる。アイオノマーが
0.1重量部未満では増粘に寄与する効果が小さく、一
方、30重量部を越えると、樹脂がゲル化し押出負荷の
上昇、ダイスの閉塞等のトラブルが発生し好ましくな
い。
ートと多官能エポキシ化合物の架橋反応の促進剤として
働くだけでなく、アイオノマーも結合して架橋構造を大
きくし、増粘に対して相乗効果を発揮する。更に、二次
加工時にアイオノマーがポリエチレンテレフタレートの
結晶化促進剤として働き結晶化を容易にし、成形品の耐
熱性向上に著しい効果を発揮する。アイオノマーはポリ
エチレンテレフタレート樹脂100重量部に対して0.
1〜30重量部、好ましくは0.5〜15重量部、より
好ましくは5〜10重量部用いられる。アイオノマーが
0.1重量部未満では増粘に寄与する効果が小さく、一
方、30重量部を越えると、樹脂がゲル化し押出負荷の
上昇、ダイスの閉塞等のトラブルが発生し好ましくな
い。
【0014】更に、本発明の組成物にはタルクの如き造
核剤を混合したり、繊維を含む無機充填材、酸化防止
剤、着色剤等を適宜混合してもよい。
核剤を混合したり、繊維を含む無機充填材、酸化防止
剤、着色剤等を適宜混合してもよい。
【0015】上記ポリエチレンテレフタレート系樹脂組
成物から発泡体を製造するには、該樹脂組成物を高温高
圧下で溶融後、発泡剤を添加混合し、低圧帯に押出し発
泡させる。本発明に用いられる発泡剤は、不活性ガス、
飽和脂肪族炭化水素、飽和脂環族炭化水素、芳香族炭化
水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、ケトン等で、こ
れらは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。具体
的には、炭酸ガス、窒素、メタン、エタン、ノルマルブ
タン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、
ネオペンタン、ノルマルヘキサン、2−メチルペンタ
ン、3−メチルペンタン、2,2ジメチルブタン、2,
3−ジメチルブタン、メチルシクロプロパン、シクロペ
ンタン、1,1−ジメチルシクロプロパン、シクロヘキ
サン、メチルシクロペンタン、エチルシクロブタン、
1,1,2−トリメチルシクロプロパン、ベンゼン、ト
リクロルモノフルオロメタン、ジクロルフルオロメタ
ン、モノクロルジフルオロメタン、トリクロルトリフル
オロエチレン、ジクロルテトラフルオロエチレン、ジメ
チルエーテル、2−エトキシエタノール、アセトン、エ
チルメチルケトン、アセチルアセトン等が挙げられる。
発泡剤はポリエチレンテレフタレート系樹脂100重量
部に対して1〜20重量部用いられる。発泡剤が1重量
部未満では低発泡のためコストメリットがなく、断熱性
にも劣る発泡体しか得ることができず、また20重量部
を越えると、ダイスでのガスシールが不安定になり良好
な発泡体が得られない。
成物から発泡体を製造するには、該樹脂組成物を高温高
圧下で溶融後、発泡剤を添加混合し、低圧帯に押出し発
泡させる。本発明に用いられる発泡剤は、不活性ガス、
飽和脂肪族炭化水素、飽和脂環族炭化水素、芳香族炭化
水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、ケトン等で、こ
れらは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。具体
的には、炭酸ガス、窒素、メタン、エタン、ノルマルブ
タン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、
ネオペンタン、ノルマルヘキサン、2−メチルペンタ
ン、3−メチルペンタン、2,2ジメチルブタン、2,
3−ジメチルブタン、メチルシクロプロパン、シクロペ
ンタン、1,1−ジメチルシクロプロパン、シクロヘキ
サン、メチルシクロペンタン、エチルシクロブタン、
1,1,2−トリメチルシクロプロパン、ベンゼン、ト
リクロルモノフルオロメタン、ジクロルフルオロメタ
ン、モノクロルジフルオロメタン、トリクロルトリフル
オロエチレン、ジクロルテトラフルオロエチレン、ジメ
チルエーテル、2−エトキシエタノール、アセトン、エ
チルメチルケトン、アセチルアセトン等が挙げられる。
発泡剤はポリエチレンテレフタレート系樹脂100重量
部に対して1〜20重量部用いられる。発泡剤が1重量
部未満では低発泡のためコストメリットがなく、断熱性
にも劣る発泡体しか得ることができず、また20重量部
を越えると、ダイスでのガスシールが不安定になり良好
な発泡体が得られない。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものでは
ない。尚、以下の記載において、「部」は特に断らない
限り「重量部」を意味する。
説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものでは
ない。尚、以下の記載において、「部」は特に断らない
限り「重量部」を意味する。
【0017】実施例1 ポリエチレンテレフタレート〔IV=0.97、フェノ
ール/テトラクロロエタン=1/1(重量比)混合溶液
25℃〕100部に対して、多官能エポキシ化合物「ボ
ンドファーストE(商品名、住友化学株式会社製)」6
部とアイオノマー「ハイミラン1707(商品名、デュ
ポンケミカル製)」6部をあらかじめ乾燥(80℃、6
時間以上)したものをタルク0.5部とともにリボンブ
レンダーで混合し、40mmφ押出機で溶融させた後、発
泡剤としてブタン4部を圧入混合し、50mmφ押出機で
樹脂温275℃まで冷却シサーキュラダイ(口径75mm
φ、クリアランス0.5mm)より押出マンドレル(口径
205mmφ)でシート状に成形した。 配合 樹脂;ポリエチレンテレフタレート(IV=0.97) 100部 多官能エポキシ化合物;ボンドファーストE 6部 アイオノマー;ハイミラン1707 6部 発泡剤;ブタン 4部 造核剤;タルク 0.5部 温調 40mmφ押出機 280〜290℃ 50mmφ押出機 270〜280℃ サーキュラダイ 275℃ マンドレル 60〜80℃ 吐出量 10kg/Hr 発泡体;シート形状(厚み1.5mm、巾640mm) 発泡体密度 0.1g/cm3 独立気泡率 85% セル径 0.5〜0.3mm 得られたシートは表面が美麗で、均一且つ微細なセル形
状をしており、独立気泡率も85%と良好な発泡体であ
った。更に、発泡シートの結晶特性評価のために、単発
成形機でオーバル容器(長さ160mm×巾140mm×高
さ40mm)に成形した。 得られた容器の相対結晶化度は90%であり、オーブン
養生(200℃×10分)では容器の寸法変化率は1%
以下で、ほとんど変形が見られなかった。 ここで、相対結晶化度=100×(ΔHm −ΔHCH)/
ΔHm ΔHm :融解熱 ΔHCH:DSCでの昇温時の結晶化熱
ール/テトラクロロエタン=1/1(重量比)混合溶液
25℃〕100部に対して、多官能エポキシ化合物「ボ
ンドファーストE(商品名、住友化学株式会社製)」6
部とアイオノマー「ハイミラン1707(商品名、デュ
ポンケミカル製)」6部をあらかじめ乾燥(80℃、6
時間以上)したものをタルク0.5部とともにリボンブ
レンダーで混合し、40mmφ押出機で溶融させた後、発
泡剤としてブタン4部を圧入混合し、50mmφ押出機で
樹脂温275℃まで冷却シサーキュラダイ(口径75mm
φ、クリアランス0.5mm)より押出マンドレル(口径
205mmφ)でシート状に成形した。 配合 樹脂;ポリエチレンテレフタレート(IV=0.97) 100部 多官能エポキシ化合物;ボンドファーストE 6部 アイオノマー;ハイミラン1707 6部 発泡剤;ブタン 4部 造核剤;タルク 0.5部 温調 40mmφ押出機 280〜290℃ 50mmφ押出機 270〜280℃ サーキュラダイ 275℃ マンドレル 60〜80℃ 吐出量 10kg/Hr 発泡体;シート形状(厚み1.5mm、巾640mm) 発泡体密度 0.1g/cm3 独立気泡率 85% セル径 0.5〜0.3mm 得られたシートは表面が美麗で、均一且つ微細なセル形
状をしており、独立気泡率も85%と良好な発泡体であ
った。更に、発泡シートの結晶特性評価のために、単発
成形機でオーバル容器(長さ160mm×巾140mm×高
さ40mm)に成形した。 得られた容器の相対結晶化度は90%であり、オーブン
養生(200℃×10分)では容器の寸法変化率は1%
以下で、ほとんど変形が見られなかった。 ここで、相対結晶化度=100×(ΔHm −ΔHCH)/
ΔHm ΔHm :融解熱 ΔHCH:DSCでの昇温時の結晶化熱
【0018】実施例2、3及び比較例1〜3 実施例1と同様の方法で樹脂の配合を種々変更して押出
発泡を実施した。結果を表1に示す。実施例1の結果も
併せて示した。
発泡を実施した。結果を表1に示す。実施例1の結果も
併せて示した。
【0019】
【表1】
【0020】更に、得られた発泡シートについて実施例
1と同様の方法で容器を成形し、相対結晶化度、及びオ
ーブン養生後の寸法変化率を調べた。結果を表2に示
す。実施例1の結果も併せて示した。
1と同様の方法で容器を成形し、相対結晶化度、及びオ
ーブン養生後の寸法変化率を調べた。結果を表2に示
す。実施例1の結果も併せて示した。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】叙上の通り、本発明によれば、セル形状
が均一且つ微細で、高倍率であるとともに、結晶化特性
に優れた発泡体が得られる。
が均一且つ微細で、高倍率であるとともに、結晶化特性
に優れた発泡体が得られる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 67:02 8933−4J
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレート系樹脂10
0重量部に対して多官能エポキシ化合物0.1〜30重
量部とアイオノマー樹脂0.1〜30重量部とを配合し
てなるポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載のポリエチレンテレフタレ
ート系樹脂組成物を高温高圧下で溶融後、発泡剤1〜2
0重量部と混合し、低圧帯に押出し発泡させることを特
徴とするポリエチレンテレフタレート系発泡体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3306678A JPH05117501A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物及び該組成物を用いた発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3306678A JPH05117501A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物及び該組成物を用いた発泡体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05117501A true JPH05117501A (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=17960007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3306678A Withdrawn JPH05117501A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物及び該組成物を用いた発泡体の製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH05117501A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1991
- 1991-10-25 JP JP3306678A patent/JPH05117501A/ja not_active Withdrawn
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