JPH05117121A - 抗菌剤 - Google Patents

抗菌剤

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Publication number
JPH05117121A
JPH05117121A JP3302498A JP30249891A JPH05117121A JP H05117121 A JPH05117121 A JP H05117121A JP 3302498 A JP3302498 A JP 3302498A JP 30249891 A JP30249891 A JP 30249891A JP H05117121 A JPH05117121 A JP H05117121A
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JP
Japan
Prior art keywords
alkyldimethylamine
borate
present
antibacterial
antimicrobial agent
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Pending
Application number
JP3302498A
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English (en)
Inventor
Yukio Sato
幸夫 佐藤
Yasuaki Kokubu
靖明 国分
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毒性がなく、抗菌力が強力で持続性を有した
抗菌剤とする。 【構成】 アルキルジメチルアミンの硼酸塩を有効成分
とし、アルキルジメチルアミンの硼酸塩をポリマー基材
に混合して使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の菌体、カビに対
する抗菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術と発明の解決課題】抗菌剤としてはDDV
Pなどの有機リン系化合物やピリタジン、チオフェノー
ル、タバコ塩基などの活性化合物が従来より使用されて
いる。しかしながら、有機リン系化合物は有害であり、
使用上の制限が課せられていると共に、抗菌力の持続性
に乏しい問題があった。一方、ピリタジン、チオフェノ
ールなどの活性化合物は持続性を有する反面、抗菌力が
弱い問題があった。また、いずれの抗菌剤においても、
抗菌以外の他の用途、例えば防かび、防虫などには適用
することができなかった。
【0003】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、毒性がなく、強力な抗菌力および持続性を有
し、他の用途にも有効に適用することが可能な抗菌剤を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段および作用】本発明はアル
キルジメチルアミンの硼酸塩を有効成分とするものであ
る。この抗菌剤は種々の菌体に対して抗菌剤を有する。
また揮発性がなく、溶出度が低いための持続性を有して
いる。
【0005】
【実施例】以上、本発明をさらに具体的に説明する。本
発明は、アルキルジメチルアミンの硼酸塩を有効成分と
するものであり、アルキルジメチルアミンと硼酸塩とを
出発質として生成される。この内、アルキルジメチルア
ミンとしては炭素数8〜20のアルキル基を有するジメ
チルアミンが使用される。例えば、オクチルジメチルア
ミン、デカノイルジメチルアミン、ラウリルジメチルア
ミン、テトラデシルジメチルアミン、セチルジメチルア
ミン、オクタデシルジメチルアミンの内の1種または複
数を選択使用することができる。一方、硼酸としてはメ
タ硼酸、オルト硼酸、四硼酸の内の1種または複数を使
用することができる。これらジメチルアミンおよび硼酸
を所定の配合比で混合し、130〜160℃に加熱しな
がら反応させ、乾燥することにより粉末状のアルキルジ
メチルアミンの硼酸塩を生成することができる。
【0006】このように生成されたアルキルジメチルア
ミンの硼酸塩は後述するように有効な抗菌力を有すると
共に、毒性が極めて低く(急性経口毒性LD50=19
95mg/Kg)、さらには変異変生も陰性であり、安
全性に優れている。また、このアルキルジメチルアミン
の硼酸塩の分析結果を表1に示すが、有害な物質を含有
していない。
【0007】
【表1】
【0008】かかるアルキルジメチルアミンの硼酸塩は
その自体で接着力を有していない。このため適用対象へ
の使用に際しては、所定の基材に混合された状態に調整
される。この基材としては、例えばジメチルアミノエチ
ルメタアクリレートを70重量%、ヒドロキシエチルメ
タアクリレートを30重量%、重合剤を0.3重量%混
合し、60〜70℃に加熱して重合したポリマーを使用
することができる。また、この基材に対し、溶剤を併用
することもできる。この溶剤としては、トルエン、キシ
レン等の炭化水素系溶媒、酢酸エチル、酢酸イソブチル
などの酢酸エステル、メタノール、n−ブタノール、イ
ソプロピルアルコール(IPA)などのアルコールを適
宜、使用することができる。
【0009】例えば、トルエン75重量%、酢酸イソブ
チル15重量%、酢酸エチル10重量%からなる溶剤、
キシレン、トルエンの等比混合からなる溶剤、IPA1
00重量%の溶剤あるいはメタノールおよびn−ブタノ
ールの等比混合からなる溶剤などが有用である。この場
合、ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ヒドロキ
シエチルメタアクリレートおよび重合剤を上記配合比す
ると共に、溶剤を上記配合比とし、これらを例えば1:
2の重量比で混合しながら60〜70℃に加熱して重合
させることもできる。そして、この加熱混合時にアルキ
ルジメチルアミンの硼酸塩を所定量(例えば5〜15重
量%)添加することにより、アルキルジメチルアミンの
硼酸塩をポリマー内に混合させることができ、これによ
り持続性を有した抗菌剤とすることができる。また、こ
れに限らず、アルキルジメチルアミンの硼酸塩を水性エ
マルジョンに分散したり、水に溶解して使用することも
できる。このように水性エマルジョンに分散させたり、
水に溶解させた抗菌剤を例えば、病院用シーツ、白衣な
どの洗濯時に使用することにより、これらに対して抗菌
力を付与させることができる。表2は本発明の抗菌力の
テスト結果を示す。
【0010】
【表2】
【0011】このテストは、増菌用および測定用培地と
してポテトデキストロース寒天を使用した。測定用培地
は、滅菌後50〜60℃に保った培地にアルキルジメチ
ルアミンの硼酸塩を1重量%添加、混合後、シャーレに
分注し、固化することにより調整した。一方各菌株を増
菌用培地に接種し、酵母は25℃、48時間、かびは2
5℃、10日間放置した。そして酵母は滅菌生理食塩水
に、また、かびは0.005%ジオクチルスルフォコハ
ク酸ナトリウムを加えた滅菌水に懸濁させ、菌数が10
5 〜106 /mlとなるように調整した。培養は各接種
用菌液を測定用培地に、ニクロル線ループで2cm程度
の画線塗着後、37℃で18〜20時間放置することに
より行った。なお、同時にIPA1%添加および無添加
を対照区として同様に調整した。表2に示すように、本
実施例においては、いずれの菌に対してもマイナスとな
っており、菌の生育が認められず、抗菌性を有している
ことが判明している。
【0012】以上のことから本発明の抗菌剤は毒性がな
く、強力な抗菌力を有すると共に、基材と併用すること
により持続性を有した優れたものである。また、本発明
は抗菌以外の他の用途に対しても適用することができる
ものであり、以下に、その具体的用途を説明する。
【0013】(1) 防虫剤としての用途 本発明の抗菌剤はゴキブリ、ダニ、蟻などの有害害虫を
防虫することができる。表3はチャバネゴキブリに対す
るノックダウン率を示す。すなわち、100cm四方の
ベニア板にアルキルジメチルアミンの硼酸塩を所定量散
布して、チャバネゴキブリを継続的に接触させて、1時
間のノックダウン率を観察したところ、十分なノックダ
ウン効果を有した。
【0014】
【表3】
【0015】表4および表5はコナヒョウダニおよびケ
ナガダニに対する防虫性をそれぞれ示している。この防
虫検査は以下のようにして行った。すなわち、内径50
mmのガラスシャーレの底面に試供布を敷き込み、その
表面にダニを含む培地0.2gを一様に広げた。これを
温度25p/m1℃の恒温器に入れ、所定の経過日数後
に試供した処理布上の培地を振るい落とし、飽和食塩水
法により生きダニ数を観察し、残りの布はほぐし、0.
5%中性洗剤で洗い、生きたダニを計算した。
【0016】ダニの増殖抑制率は次式から算出した。 増殖抑制率(%) =(1−処理区平均生存ダニ数/対照区平均生存ダニ
数)×100
【0017】
【表4】
【0018】
【表5】
【0019】(2) 防かび剤としての用途 表6は本発明の抗菌剤を防かびテストに供した結果を示
す。
【0020】
【表6】
【0021】このテストは15cm四方にカットした畳
表を用意し、アルキルジメチルアミンの硼酸塩の5倍希
釈液(実施例A)、10倍希釈液(実施例B)、15倍
希釈液(実施例C)をハケで3回塗布した。これを48
時間放置して自然乾燥した後、かびの混合胞子懸濁水溶
液を10gずつ噴霧し、袋内に密封して、経時変化を観
察することにより行った。同表から本発明の抗菌剤は防
かび剤として機能することが判明した。
【0022】(3) 防錆剤 アルキルジメチルアミンの硼酸塩をポリマー基材に混合
し、このポリマー基材を船舶の船底等の必要部位に塗布
することにより、船底の有効な防錆を行うことができ
る。また、必要部位への藻の付着を防止することもでき
る。
【0022】
【発明の効果】本発明はアルキルジメチルアミンの硼酸
塩を有効成分とするため、毒性がなく、強力な抗菌力を
持続させることができ、しかも他の用途に対しても有効
に適用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキルジメチルアミンの硼酸塩を有効
    成分とすることを特徴とする抗菌剤。
JP3302498A 1991-10-22 1991-10-22 抗菌剤 Pending JPH05117121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3302498A JPH05117121A (ja) 1991-10-22 1991-10-22 抗菌剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3302498A JPH05117121A (ja) 1991-10-22 1991-10-22 抗菌剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05117121A true JPH05117121A (ja) 1993-05-14

Family

ID=17909686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3302498A Pending JPH05117121A (ja) 1991-10-22 1991-10-22 抗菌剤

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JP (1) JPH05117121A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010095517A (ja) * 2008-09-18 2010-04-30 Permachem Asia Ltd 工業用殺菌剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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