JPH05116649A - 自動車の後部構造 - Google Patents

自動車の後部構造

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JPH05116649A
JPH05116649A JP30691591A JP30691591A JPH05116649A JP H05116649 A JPH05116649 A JP H05116649A JP 30691591 A JP30691591 A JP 30691591A JP 30691591 A JP30691591 A JP 30691591A JP H05116649 A JPH05116649 A JP H05116649A
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JP
Japan
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cross member
energy absorbing
spare tire
tire storage
automobile
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Pending
Application number
JP30691591A
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English (en)
Inventor
Sakae Terada
栄 寺田
Yoshikazu Ide
芳和 井出
Mitsuo Kurata
三穂 蔵田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】後突時にリヤクロスメンバに大きな衝撃荷重が
作用するのを確実に防止して車室後部や燃料タンクに対
する安全性を高め得るような自動車の後部構造を提供す
る。 【構成】サスペンションクロスメンバ5とスペアタイヤ
収納部9との間に、エネルギー伝達部31と左右のエネ
ルギー吸収部32からなるエネルギー吸収部材30を設
け、後突時において、スペアタイヤ収納部9から伝達さ
れる衝撃荷重をエネルギー吸収部材30で吸収すること
により、リヤクロスメンバ5に大きな衝撃荷重が作用す
るのを確実に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の後部構造に関
し、特に後突時に大きな衝撃荷重がリヤクロスメンバに
作用するのを確実に防止して車室後部や燃料タンクに対
する安全性を高め得るような自動車の後部構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の後部構造は、例えば実
公平2−48293号公報に記載されているように、車
体後部の左右両側部に前後方向に設けられた左右1対の
リヤサイドフレームと、左右のリヤサイドフレームに亙
って架着されたリヤクロスメンバと、リヤクロスメンバ
の後方に設けられたスペアタイヤ収納部とを備え、通
常、リヤクロスメンバの前側には燃料タンクが配設され
ている。また、前記公報に記載されているように、4輪
操舵式の自動車においては、通常、後輪操舵機構は、後
輪用サスペンション機構を取付ける為のリヤクロスメン
バとしてのサスペンションクロスメンバに設けられてい
る。更に、後輪駆動車の場合にはデファレンシャル装置
がリヤクロスメンバにブラケットを介してリヤクロスメ
ンバから後側に突出状に配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の自動車の後
部構造においては、後突時には、衝撃荷重を左右のリヤ
サイドフレームとスペアタイヤ収納部とで吸収すること
により、車室後部や燃料タンクに対する安全性を確保す
るようになっているが、後突時における衝撃荷重が非常
に大きい場合には、スペアタイヤ収納部を介してリヤク
ロスメンバに大きな衝撃荷重が作用することも考えられ
るので、車室後部や燃料タンクに対する安全性を高める
上で、後突時に大きな衝撃荷重がリヤクロスメンバに作
用するのを防止し得るような後部構造に構成することが
望ましい。
【0004】本発明の目的は、後突時に大きな衝撃荷重
がリヤクロスメンバに作用するのを確実に防止し得るよ
うな簡単な構成の自動車の後部構造を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る自動車の
後部構造は、車体後部の左右両側部に前後方向に設けら
れた左右1対のリヤサイドフレームと、左右のリヤサイ
ドフレームに亙って架着されたリヤクロスメンバと、リ
ヤクロスメンバの後方に設けられたスペアタイヤ収納部
とを備えた自動車の後部構造において、前記リヤクロス
メンバとスペアタイヤ収納部との間に後方から衝突時の
エネルギーを吸収するエネルギー吸収手段を設けたもの
である。
【0006】請求項2に係る自動車の後部構造は、請求
項1に記載の自動車の後部構造において、前記リヤクロ
スメンバは後輪用サスペンション機構を取付ける為のサ
スペンションクロスメンバであるものである。
【0007】請求項3に係る自動車の後部構造は、請求
項2に記載の自動車の後部構造において、前記リヤクロ
スメンバの前側に燃料タンクをリヤクロスメンバに対し
て高さ方向でラップするように配設したものである。
【0008】請求項4に係る自動車の後部構造は、請求
項2に記載の自動車の後部構造において、前記エネルギ
ー吸収手段は、リヤクロスメンバとスペアタイヤ収納部
との間の間隔に略等しい長さのエネルギー吸収部材で構
成されたものである。
【0009】請求項5に係る自動車の後部構造は、請求
項2に記載の自動車の後部構造において、前記リヤクロ
スメンバとスペアタイヤ収納部との間には、リヤクロス
メンバに固定された後輪操舵機構が設けられ、前記エネ
ルギー吸収手段は後輪操舵機構のケーシング部材に形成
された低強度部で構成されたものである。
【0010】請求項6に係る自動車の後部構造は、請求
項2に記載の自動車の後部構造において、前記エネルギ
ー吸収手段は、スペアタイヤ収納部の前側近傍に配設さ
れる機器や装置を車体に取付ける為のエネルギー吸収部
を有するブラケットで構成されたものである。
【0011】
【作用】請求項1に係る自動車の後部構造においては、
リヤクロスメンバとスペアタイヤ収納部との間に後方か
ら衝突時のエネルギーを吸収するエネルギー吸収手段を
設けたので、後突時における衝撃荷重が非常に大きい場
合でも、スペアタイヤ収納部から伝達される衝撃荷重は
エネルギー吸収手段で吸収され、リヤクロスメンバに大
きな衝撃荷重が作用することはないので、衝撃荷重によ
るリヤクロスメンバの車室後部側への折れ曲りや前方へ
の倒れを確実に防止することが出来、車室後部や燃料タ
ンクに対する安全性を著しく高めることが出来る。
【0012】請求項2に係る自動車の後部構造において
は、基本的に請求項1と同様の作用が得られる。加え
て、後突時にサスペンションクロスメンバに大きな衝撃
荷重が作用しないので、サスペンションクロスメンバに
取付けられた後輪用のサスペンション機構の損傷を防止
することが出来る。
【0013】請求項3に係る自動車の後部構造において
は、基本的に請求項2と同様の作用が得られる。加え
て、リヤクロスメンバの前側に燃料タンクをリヤクロス
メンバに対して高さ方向でラップするように配設して
も、後突時における燃料タンクに対する安全性を確保す
ることが出来る。
【0014】請求項4に係る自動車の後部構造において
は、基本的に請求項2と同様の作用が得られる。加え
て、エネルギー吸収手段は、リヤクロスメンバとスペア
タイヤ収納部との間の間隔に略等しい長さのエネルギー
吸収部材で構成されているので、エネルギー吸収部材
を、リヤクロスメンバとスペアタイヤ収納部間の空間を
有効活用したエネルギー吸収能力の高いものとすること
が出来る。
【0015】請求項5に係る自動車の後部構造において
は、基本的に請求項2と同様の作用が得られる。加え
て、リヤクロスメンバとスペアタイヤ収納部との間に
は、リヤクロスメンバに固定された後輪操舵機構が設け
られ、エネルギー吸収手段は後輪操舵機構のケーシング
部材に形成された低強度部で構成されているので、4輪
操舵式の自動車の後突時における車室後部や燃料タンク
に対する安全性を極めて簡単な構成で確保することが出
来る。
【0016】請求項6に係る自動車の後部構造において
は、基本的に請求項2と同様の作用が得られる。加え
て、エネルギー吸収手段は、スペアタイヤ収納部の前側
近傍に配設される機器や装置を車体に取付ける為のエネ
ルギー吸収部を有するブラケットで構成されているの
で、エネルギー吸収手段を簡単且つ安価に製作すること
が出来る。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば作用の項で説明したよう
に次のような効果が得られる。請求項1に係る自動車の
後部構造によれば、リヤクロスメンバとスペアタイヤ収
納部との間に後方から衝突時のエネルギーを吸収するエ
ネルギー吸収手段を設けたので、後突時における衝撃荷
重が非常に大きい場合でも、エネルギー吸収手段により
スペアタイヤ収納部から伝達される衝撃荷重が吸収さ
れ、リヤクロスメンバに大きな衝撃荷重が作用すること
はないので、衝撃荷重によるリヤクロスメンバの車室後
部側への折れ曲りや前方への倒れを確実に防止すること
が出来、車室後部や燃料タンクに対する安全性を著しく
高めることが出来る。
【0018】請求項2に係る自動車の後部構造によれ
ば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。加え
て、後突時にサスペンションクロスメンバに大きな衝撃
荷重が作用しないので、サスペンションクロスメンバに
取付けられた後輪用のサスペンション機構の損傷を防止
することが出来る。
【0019】請求項3に係る自動車の後部構造によれ
ば、基本的に請求項2と同様の効果が得られる。加え
て、リヤクロスメンバの前側に燃料タンクをリヤクロス
メンバに対して高さ方向でラップするように配設して
も、後突時における燃料タンクに対する安全性を確保す
ることが出来る。
【0020】請求項4に係る自動車の後部構造によれ
ば、基本的に請求項2と同様の効果が得られる。加え
て、エネルギー吸収手段は、リヤクロスメンバとスペア
タイヤ収納部との間の間隔に略等しい長さのエネルギー
吸収部材で構成されているので、エネルギー吸収部材
を、リヤクロスメンバとスペアタイヤ収納部間の空間を
有効活用したエネルギー吸収能力の高いものとすること
が出来る。
【0021】請求項5に係る自動車の後部構造によれ
ば、基本的に請求項2と同様の効果が得られる。加え
て、リヤクロスメンバとスペアタイヤ収納部との間に
は、リヤクロスメンバに固定された後輪操舵機構が設け
られ、エネルギー吸収手段は後輪操舵機構のケーシング
部材に形成された低強度部で構成されているので、4輪
操舵式の自動車の後突時における車室後部や燃料タンク
に対する安全性を極めて簡単な構成で確保することが出
来る。
【0022】請求項6に係る自動車の後部構造によれ
ば、基本的に請求項2と同様の効果が得られる。加え
て、エネルギー吸収手段は、スペアタイヤ収納部の前側
近傍に配設される機器や装置を車体に取付ける為のエネ
ルギー吸収部を有するブラケットで構成されているの
で、エネルギー吸収手段を簡単且つ安価に製作すること
が出来る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は前輪駆動式の自動車の後部構造に
本発明を適用したものである。尚、自動車の前後左右を
基準に前後左右を定義して説明する。図1・図2に示す
ように、自動車Cの車体後部の左右両側部には左右1対
のリヤサイドフレーム1が前後方向向きに夫々設けら
れ、左右のリヤサイドフレーム1の途中部には、後方上
がり傾斜状にキックアップ部2が夫々形成され、後輪3
用のサスペンション機構20を取付ける為のサスペンシ
ョンクロスメンバ5は、その左右両端部に前後方向向き
に夫々形成された腕部6において左右のリヤサイドフレ
ーム1のキックアップ部2の途中部とキックアップ部2
の後側近傍部とにボルトにより締結固定されている。
尚、図2において、符号7は、サスペンションクロスメ
ンバ5とリヤサイドフレーム1との連結強度を高めるた
めにキックアップ部2の後部下端に設けられた補強ブラ
ケットである。左右のリヤサイドフレーム1の上端には
フロアパネル8が固定され、フロアパネル8のうちサス
ペンションクロスメンバ5の後方の部分にはスペアタイ
ヤ収納部9が形成され、スペアタイヤ収納部9にはスペ
アタイヤ10が収納されている。また、サスペンション
クロスメンバ5の前側の車室後部の下方に対応する部分
には、燃料タンク12がサスペンションクロスメンバ5
に対して高さ方向でラップするように配設されている。
尚、図1において、符号13・14は、夫々排気管と排
気管に介設されたサイレンサーを示す。
【0024】ここで、後輪3用の前記サスペンション機
構20について簡単に説明すると、図1に示すように、
サスペンション機構20は、後輪3に外端部において夫
々連結されたロアアーム21と、アッパーアーム22
と、トレーリングアーム23などを備え、ロアアーム2
1の内端部は、サスペンションクロスメンバ5の下端に
設けられたブラケット15に枢着され、アッパーアーム
22の内端部は、サスペンションクロスメンバ5の腕部
6に設けられたブラケット16に枢着され、トレーリン
グアーム23の内端部は、キックアップ部2の前部下端
に設けられたブラケット17に枢着されている。
【0025】次に、サスペンションクロスメンバ5とス
ペアタイヤ収納部9との間に設けられたエネルギー吸収
部材30について説明する。図1〜図3に示すように、
エネルギー吸収部材30は平面視門型に形成され、スペ
アタイヤ収納部9の前端部の前側近傍に左右方向に配設
されたエネルギー伝達部31と、後端部をエネルギー伝
達部31に連結され前端部をサスペンションクロスメン
バ5に連結された左右1対のエネルギー吸収部32とで
構成されている。エネルギー伝達部31は、薄肉の金属
板部材で中空箱状に形成され、左右のエネルギー吸収部
32は、薄肉の金属板部材で前後両端部が開放した中空
箱状に夫々形成され、左右のエネルギー吸収部32の台
形状の左右の側壁部33には、前後方向に所定間隔おき
に3つのビード34が上下方向に夫々形成されている。
左右のエネルギー吸収部32は、その前後両端部に夫々
形成されたフランジ部35でサスペンションクロスメン
バ5とエネルギー伝達部31にボルトにより連結固定さ
れている。
【0026】次に、前記自動車Cの後部構造の作用につ
いて説明する。後突時において、非常に大きな衝撃荷重
が作用し、左右のリヤサイドフレーム1とともにスペア
タイヤ収納部9が衝撃荷重を吸収しつつ前方に移動して
エネルギー吸収部材30のエネルギー伝達部31に衝突
すると、エネルギー伝達部31が変形することにより衝
撃荷重が一部吸収され、更に、エネルギー伝達部31か
ら左右のエネルギー吸収部32に伝達された衝撃荷重
は、左右のエネルギー吸収部32がそれらに形成された
ビード34を介して変形することによりほぼ完全に吸収
される。このようにスペアタイヤ収納部9からエネルギ
ー吸収部材30に伝達された衝撃荷重は、エネルギー吸
収部材30によりほぼ完全に吸収されるので、サスペン
ションクロスメンバ5に大きな衝撃荷重が作用すること
はなく、衝撃荷重によりリヤクロスメンバ5が車室後部
側に折れ曲がったり前方に倒れるのを確実に防止するこ
とが出来、車室後部や燃料タンク12に対する安全性を
著しく高めることが出来る。また、サスペンションクロ
スメンバ5に取付けられたロアアーム21とアッパアー
ム22の衝撃荷重による損傷を防止することが出来る。
【0027】次に、別実施例の自動車の後部構造につい
て説明する。尚、前記実施例と同様な部材には同様の符
号を付して説明する。 <第1別実施例>本実施例は、4輪操舵式の自動車CA
の後部構造に本発明を適用したものである。図4・図5
に示すように、サスペンションクロスメンバ5とスペア
タイヤ収納部9との間には後輪操舵機構40が配設さ
れ、後輪操舵機構40は、その左右の筒状のケーシング
部材41においてサスペンションクロスメンバ5の左部
と右部に夫々固定された上端開放のボックスブラケット
50の後壁部にボルトで連結固定されている。図6に示
すように、ボックスブラケット50の前壁部51には、
ボックスブラケット50をサスペンションクロスメンバ
5にボルトで締結固定する為の上下1対のボルト孔51
aが形成され、ボックスブラケット50の左右の側壁部
52の上端から下端近傍部分には、外側に膨出状に形成
されたエネルギー吸収部53であってその途中部に屈曲
部53aを有するエネルギー吸収部53が形成されてい
る。後突時において、衝撃荷重によりスペアタイヤ収納
部9が前方に移動し、スペアタイヤ収納部9が後輪操舵
機構40に衝突して後輪操舵機構40に衝撃荷重が伝達
されると、図7に示すように、左右のボックスブラケッ
ト50のエネルギー吸収部53がその屈曲部53aで変
形することにより衝撃荷重が吸収されるので、サスペン
ションクロスメンバ5に大きな衝撃荷重が作用すること
はない。このように、後輪操舵機構40を車体に支持す
るためのボックスブラケット50にエネルギー吸収部5
3を設けただけの簡単且つ安価な構成で、4輪操舵式の
自動車CAの車室後部や燃料タンク12に対する安全性
を確保することが出来る。
【0028】<第2別実施例>本実施例の自動車の後部
構造は、4輪操舵式の自動車CBにおいて、後突時の衝
撃荷重を後輪操舵機構40Bで吸収するようにしたもの
である。図8・図9に示すように、後輪操舵機構40B
の左右のケーシング部材41Bは、サスペンションクロ
スメンバ5の左部と右部に夫々固定されたブラケット6
0上に配設され、左右のケーシング部材60に夫々外装
された締結金具61をボルトでブラケット60に締結固
定することにより、後輪操舵機構40Bは、左右のブラ
ケット60を介してサスペンションクロスメンバ5に高
い支持強度でもって支持されている。右側のケーシング
部材41Bのうちケーシング本体42との接続部の近傍
には切欠部43が形成されている。後突時において、衝
撃荷重によりスペアタイヤ収納部9が前方に移動し、ス
ペアタイヤ収納部9が後輪操舵機構40Bに衝突して後
輪操舵機構40Bに衝撃荷重が伝達されると、切欠部4
3を起点としてケーシング本体42とケーシング部材4
1Bとが折れ曲がることにより衝撃荷重が吸収されの
で、サスペンションクロスメンバ5に大きな衝撃荷重が
作用することはない。このように、後輪操舵機構40B
のケーシング部材41Bに切欠部43を設けただけの簡
単且つ安価な構成で、4輪操舵式の自動車CBの車室後
部や燃料タンク12に対する安全性を確保することが出
来る。
【0029】尚、前記エネルギー吸収部材30におい
て、エネルギー吸収部32の上壁部と下壁部にもビード
34を形成することも有り得るし、ビード34を上下方
向以外の種々の方向に形成することも有り得る。また、
エネルギー吸収部材30を、金属板部材に代えてゴム製
部材や弾性を有する合成樹脂部材などで構成することも
可能である。更に、ケーシング部材41Bの切欠部43
に代えて、ケーシング部材41Bの外周部に薄肉部を形
成するようにしてもよい。加えて、後輪駆動式の自動車
においては、デファレンシャルケースを車体に支持する
ためのブラケットにエネルギー吸収部を設けて衝撃荷重
を吸収するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体後部の平面図である。
【図2】車体後部の側面図である。
【図3】エネルギー吸収部材の部分横断面図である。
【図4】別実施例の車体後部の平面図である。
【図5】別実施例の車体後部の側面図である。
【図6】ボックスブラケットの斜視図である。
【図7】ボックスブラケットの変形状態を示す斜視図で
ある。
【図8】別実施例の車体後部の平面図である。
【図9】後輪操舵機構のケーシング本体とケーシング部
材の要部平面図である。
【符号の説明】
C 自動車 CA 自動車 CB 自動車 1 リヤサイドフレーム 5 サスペンションクロスメンバ 9 スペアタイヤ収納部 12 燃料タンク 30 エネルギー吸収部材 40 後輪操舵機構 40B 後輪操舵機構 41B ケーシング部材 43 切欠部 50 ボックスブラケット 53 エネルギー吸収部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体後部の左右両側部に前後方向に設け
    られた左右1対のリヤサイドフレームと、左右のリヤサ
    イドフレームに亙って架着されたリヤクロスメンバと、
    リヤクロスメンバの後方に設けられたスペアタイヤ収納
    部とを備えた自動車の後部構造において、 前記リヤクロスメンバとスペアタイヤ収納部との間に後
    方から衝突時のエネルギーを吸収するエネルギー吸収手
    段を設けたことを特徴とする自動車の後部構造。
  2. 【請求項2】 前記リヤクロスメンバは後輪用サスペン
    ション機構を取付ける為のサスペンションクロスメンバ
    であることを特徴とする請求項1に記載の自動車の後部
    構造。
  3. 【請求項3】 前記リヤクロスメンバの前側に燃料タン
    クをリヤクロスメンバに対して高さ方向でラップするよ
    うに配設したことを特徴とする請求項2に記載の自動車
    の後部構造。
  4. 【請求項4】 前記エネルギー吸収手段は、リヤクロス
    メンバとスペアタイヤ収納部との間の間隔に略等しい長
    さのエネルギー吸収部材で構成されたことを特徴とする
    請求項2に記載の自動車の後部構造。
  5. 【請求項5】 前記リヤクロスメンバとスペアタイヤ収
    納部との間には、リヤクロスメンバに固定された後輪操
    舵機構が設けられ、前記エネルギー吸収手段は後輪操舵
    機構のケーシング部材に形成された低強度部で構成され
    たことを特徴とする請求項2に記載の自動車の後部構
    造。
  6. 【請求項6】 前記エネルギー吸収手段は、スペアタイ
    ヤ収納部の前側近傍に配設される機器や装置を車体に取
    付ける為のエネルギー吸収部を有するブラケットで構成
    されたことを特徴とする請求項2に記載の自動車の後部
    構造。
JP30691591A 1991-10-25 1991-10-25 自動車の後部構造 Pending JPH05116649A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125916A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Fuji Heavy Ind Ltd 車体後部構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125916A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Fuji Heavy Ind Ltd 車体後部構造

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