JPH05115181A - インバータ - Google Patents

インバータ

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JPH05115181A
JPH05115181A JP3275312A JP27531291A JPH05115181A JP H05115181 A JPH05115181 A JP H05115181A JP 3275312 A JP3275312 A JP 3275312A JP 27531291 A JP27531291 A JP 27531291A JP H05115181 A JPH05115181 A JP H05115181A
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JP
Japan
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switching element
capacitor
inverter
voltage
switching
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JP3275312A
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Inventor
Yoshitaka Fukushi
義孝 福士
Kiichi Tokunaga
紀一 徳永
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インバータのスイッチング損失を低減する回
路構成。 【構成】 フルブリッジインバータにおいて各スイッチ
ング素子2,3,4,5に並列にコンデンサ11、1
2、13、14を接続し、インバータ出力端に直列にイ
ンダクタ19、20を接続し、前記スイッチング素子と
インダクタの直列回路に逆並列にダイオード15、1
6、17、18を接続し、スイッチング損失を低減する
のに最適に各相ごとに前記要素の定数を選定する。イン
バータのスイッチング損失が低減され、高周波スイッチ
ングが可能となり、小形・軽量化や低騒音化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータに係り、特
にスイッチング損失を低減する回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】直流電力を交流電力に変換する電力変換
器(以降インバータと云う。)は多くの分野で利用され
ている。電源用としては、軽量化・低騒音化が重要な課
題であり、そのためには、使用されているスイッチング
素子のスイッチング周波数の高周波化が最も有利であ
る。しかし、スイッチング周波数に比例してスイッチン
グ損失が増加するので、その損失低減対策が不可欠とな
る。
【0003】インバータには、半導体スイッチング素子
を用いて構成されたものが多い。一例としてIGBT
(Insulated Gate Bipolar Transistor)をスイッチン
グ素子として使用した、単相インバータとして最も多く
用いられているフルブリッジ回路を図5に示す。
【0004】直流電源1の両端にスイッチング素子2、
3の直列回路と、スイッチング素子4、5の直列回路が
それぞれ並列に接続され、帰還ダイオード6,7,8,
9が前記各スイッチング素子2,3,4,5とそれぞれ
逆並列に接続される。スイッチング素子2、3の接続点
と4、5の接続点の間に負荷10が接続される。
【0005】ここでスイッチング素子と逆並列に接続さ
た帰還ダイオードの組をアームと呼び、直流電源1の両
端に直列接続される2組のアームを相と呼ぶ。
【0006】上記のインバータの動作を示すタイムチャ
ートの一例を図6に示す。図中ゲート信号のHはそのス
イッチング素子が通電中、Lは遮断中を示すものとす
る。
【0007】時刻t1で、通電中のスイッチング素子5
をターンオフさせると、そのときスイッチング素子5に
流れていた電流は同じ相の他のアームの帰還ダイオード
8に転流する。その時、直流電源1の電圧がスイッチン
グ素子2と負荷10を介してスイッチング素子5に印加
されているので、スイッチング素子5でターンオフ損失
が発生する。
【0008】時刻t2で、スイッチング素子4をターン
オンさせると、スイッチング素子4と逆並列接続された
帰還ダイオード8が導通している期間なので、スイッチ
ング素子4の印加電圧は零となり、したがってこの時に
は、ターンオン損失は発生しない。
【0009】時刻t3で、スイッチング素子2をターン
オフさせると、そのときスイッチング素子2に流れてい
た電流は帰還ダイオード7に転流する。この時、直流電
源1の電圧がそのスイッチング素子2に印加されている
ので、スイッチング素子2でターンオフ損失が発生す
る。
【0010】また、時刻t1から時刻t3までの期間は、
負荷電流はスイッチング素子2−負荷10−帰還ダイオ
−ド8の経路で減少しながら環流し、出力電圧はゼロ電
圧に保たれる。時刻t3からt4までの期間は、帰還ダイ
オ−ド8−直流電源1−帰還ダイオ−ド7−負荷10の
経路で環流し直流電源1が逆電圧として印加されるの
で、負荷電流は減少しゼロ電流になるまで負荷に負極性
電圧が印加される。
【0011】時刻t4で負荷電流はゼロとなり、出力電
圧もゼロとなる。
【0012】時刻t5でスイッチング素子3をタ−ンオ
ンさせると、スイッチング素子3に印加されていた電圧
はゼロになるが、この時負荷電流が流れ始めるので、ス
イッチング素子3でタ−ンオン損失が発生する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
回路構成においては、スイッチング素子のターンオン時
に、その印加電圧が零になる前に電流が流れ始めること
から、ターンオン損失を生じる。また、スイッチング素
子のターンオフ時に、そこを流れる電流が零になる前に
電圧が印加されることから、ターンオフ損失を生じる。
【0014】本発明の目的は、ターンオン時ターンオフ
時、スイッチング素子に印加される電流・電圧を低減し
て、スイッチング損失を少なくできる回路構成のインバ
ータを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、スイッチング素子に帰還ダイオードが逆並列接続さ
れてなるアームをフルブリッジ接続してなるインバータ
において、前記スイッチング素子と並列にコンデンサを
接続し、インバータ出力線にインダクタを挿入接続した
ことを特徴とするインバータとしたのである。
【0016】また、スイッチング素子に帰還ダイオード
が逆並列接続されてなるアームをフルブリッジ接続して
なるインバータにおいて、前記スイッチング素子と並列
にコンデンサを接続し、インバータ出力線にインダクタ
を挿入接続し、1つの相において他の相よりも、前記コ
ンデンサ定数値が大きく、前記インダクタ定数値が小さ
く選定されることを特徴とするインバータとしてもよ
い。
【0017】さらに、前記インダクタと前記スイッチン
グ素子からなる直列回路と逆並列にダイオードを接続す
るとよい。
【0018】
【作用】このように構成されることから、本発明によれ
ば、次の作用により目的が達成される。上記回路構成に
おいて、1個のスイッチング素子がターンオフすると、
その負荷電流はターンオフしたスイッチング素子と並列
に接続されたコンデンサへ転流し、同一アームのコンデ
ンサとそのコンデンサと負荷の間に挿入されたインダク
タ及び負荷を含んだLC振動回路により振動電流とな
る。ここでターンオフしたスイッチング素子の電圧は、
もしLC振動回路がないと、理論的には瞬間にして電源
電圧に達するが、ここに設けたLC振動回路により、コ
ンデンサを充電しつつLC振動回路で振動しながら徐々
に上昇してゆき、遂には電源電圧となるが、ターンオフ
時近傍ではスイッチング素子に印加される電圧が低いの
で、ターンオフ損失が低減される。また、それと同時
に、ターンオフしたスイッチング素子と直列接続された
同一相の他のアームに接続されたコンデンサは、ターン
オフ直前まで直流電源で充電されているが、上述したス
イッチング素子のターンオフにより、上述したインダク
タ及び負荷を含んだLC振動回路により負荷電流を供給
する。このコンデンサは、直流電源の正極と負極間に接
続されているので、電源電圧とのバランスを保つまで放
電する。この結果、ターンオフしたスイッチング素子と
同一相の他のアームのスイッチング素子は、電圧が零の
状態でターンオンすることができるのでターンオン損失
は発生しない。
【0019】スイッチング素子のターンオフ時に、電圧
を出力している状態で電流を遮断する必要がある相で
は、ターンオフ時に転流する負荷電流の通路を確保する
ことが重要となり、その対策として振動回路を構成する
コンデンサの静電容量値を大きくする。そして、ターン
オン時には、予め帰還ダイオード側に電流を流した後、
スイッチング素子をターンオンする。
【0020】これに対して他の相では、スイッチング素
子のターンオフ時は、電圧を出力しない状態で電流を遮
断し、ターンオン時は逆並列に接続された帰還ダイオー
ドに殆ど電流が流れない状態でターンオンする。したが
ってこの場合は、コンデンサの静電容量値を大きくする
と、ターンオン時、負荷電流による電荷の引き抜きが不
足し、電圧が印加された状態でスイッチング素子をター
ンオンすることになり損失が増加するのでコンデンサの
静電容量値を小さくする。また、コンデンサの静電容量
値を小さくすることでコンデンサの充電・放電を速くす
ることができ、又インダクタの値を大きくすることで負
荷電流を持続させ、小電流領域においてもコンデンサの
充放電を可能とし、スイッチング損失を低減できる。
【0021】また、上記回路構成からなるインバータで
は、各アームごとに順次スイッチングを行い、同一相の
1つのアームのスイッチング素子がオフしてから他のア
ームのスイッチング素子がオンするまでの期間、他の相
ではスイッチングを行っていないので、他の相への振動
動作による影響はなく、各相ごとに振動回路要素に差量
をもたせることができ、各相で最も顕著に現れるスイッ
チング損失を最小にするように選定できる。
【0022】また、上記LC回路でサージ電圧等による
過電圧が生じると、電流はインダクタの出力端に接続さ
れたダイオードのうち、コンデンサの放電方向に電流を
流すことができるダイオードと直流電源を通って流れ、
スイッチング素子の電圧は電源電圧以下に抑制される。
したがって、スイッチング素子に過電圧が印加されるこ
とがない。このように、インバータの基本回路に振動回
路要素を付加し、その定数を2相の間で差を与えること
で、スイッチング損失を低減できる。
【0023】
【実施例】本発明の一実施例を図1,2を用いて説明す
る。図1はインバータの回路構成である。基本回路は従
来の単相インバータとして最も多く用いられているフル
ブリッジ回路であり、図5で既に述べたとおりである。
本実施例の特徴は、前記フルブリッジ回路に、スイッチ
ング素子2,3,4,5と並列に、それぞれ、コンデン
サ11,12,13,14を接続している。さらに、ス
イッチング素子2と3の接続点である出力線と負荷10
の一端との間にインダクタ19を、スイッチング素子4
と5の接続点である他の出力線と負荷10の他端との間
にインダクタ20をそれぞれ接続している点、および、
スイッチング素子2とインダクタ19の直列回路と逆並
列にダイオード15を、同様に、スイッチング素子3と
インダクタ19の直列回路と逆並列にダイオード16
を、スイッチング素子4とインダクタ20の直列回路と
逆並列にダイオード17を、スイッチング素子5とイン
ダクタ20の直列回路と逆並列にダイオード18を接続
している点にある。
【0024】図2に上記の一実施例における各部の動作
を示すタイムチャートを示す。時刻t0でスイッチング
素子2をターンオンさせる。時刻t0からt1までの時間
は、スイッチング素子2及びスイッチング素子5がター
ンオン状態となり、負荷10には直流電源1で決まる正
極性電圧が印加される。
【0025】時刻t1でスイッチング素子5をターンオ
フさせる。そのときスイッチング素子5に流れていた負
荷電流はコンデンサ13とコンデンサ14に転流し、イ
ンダクタ20と前記コンデンサが振動回路となるように
回路定数が選定されている。この時、振動電流は、一方
はインダクタ20−コンデンサ13−スイッチング素子
2−インダクタ19−負荷10の経路で流れてコンデン
サ13を放電し、他方はインダクタ20−コンデンサ1
4−直流電源1−スイッチング素子2−インダクタ19
−負荷10の経路で流れてコンデンサ14を充電する。
この振動電流が流れている間、コンデンサ14は充電さ
れて、徐々に振動的に電源電圧に到り、同時にコンデン
サ13も上記回路で振動的に放電する。
【0026】スイッチング素子5の印加電圧はこれらの
コンデンサ13、14の充放電に伴い徐々に上昇する。
即ち、ターンオフ損失を発生する時間、即ちコレクタ電
流が零になるまでの時間、スイッチング素子5に印加さ
れる電圧が低いのでターンオフ損失は小さくなる。
【0027】図3にコンデンサ14の静電容量値をパラ
メータとしたターンオフ時にスイッチング素子5に印加
される電圧の振動的波形のt1に近い時刻の部分を示
す。t1近傍のピークは配線類のインダクタンス(記載
省略)によるものである。図に示すようにコンデンサ1
4の値を大きくするほどスイッチング素子5のターンオ
フ時の印加電圧の増加比率が抑制されるので、スイッチ
ング損失を低減できる。
【0028】このとき、インバータの出力電圧は直流電
源1の電圧とコンデンサ14の電圧の差分であるので振
動動作に伴い徐々に減少し、時刻t2で、コンデンサ1
4の電圧が充電されて電源電圧に達するとインバータの
出力電圧は零になる。同時に、コンデンサ13の電圧も
放電して零になり、振動動作は終了する。このとき負荷
電流は、インダクタ20−帰還ダイオード8−スイッチ
ング素子2−インダクタ19−負荷10の経路で環流す
る。
【0029】時刻t3でスイッチング素子4はターンオ
ンする。このスイッチング素子4と並列接続されたコン
デンサ13は既に放電して零となっているので、スイッ
チング素子4の電圧は零でありターンオン損失は発生し
ない。
【0030】次に、時刻t4でスイッチング素子2をタ
ーンオフさせる。このときスイッチング素子2に流れて
いた電流は同一相のコンデンサ11とコンデンサ12に
転流し、インダクタ19と前記コンデンサが振動動作す
る。このとき振動電流は、一方はコンデンサ11−イン
ダクタ19−負荷10−インダクタ20−帰還ダイオー
ド8の経路で流れ、コンデンサ11を充電し、他方はコ
ンデンサ12−インダクタ19−負荷10−インダクタ
20−帰還ダイオード8−直流電源1の経路で流れ、コ
ンデンサ12を放電する。スイッチング素子2に印加さ
れる電圧は、振動動作によりコンデンサ11を充電しつ
つ徐々に上昇するのでスイッチング素子5の場合と同様
にターンオフ損失は小さくなる。
【0031】インバータの出力電圧は電源電圧とコンデ
ンサ12の電圧の差分であるので、振動動作に伴い出力
電圧は負極性に徐々に上昇し、時刻t5でコンデンサ1
1の電圧が電源電圧に、コンデンサ12の電圧が零電圧
に達すると振動動作は終了する。このとき負荷電流はイ
ンダクタ19−負荷10−インダクタ20−帰還ダイオ
ード8−直流電源1−帰還ダイオード7の経路で環流
し、負荷電流の極性に対し直流電源1が逆電圧として印
加されるので負荷電流は減少してゆく。
【0032】時刻t6でスイッチング素子3をターンオ
ンさせる。スイッチング素子2のターンオフに伴いスイ
ッチング素子3と並列接続されたコンデンサ12は既に
放電して零となっているのでスイッチング素子3の電圧
は零となりターンオン損失は発生しない。スイッチング
素子3のターンオンにより、負荷には直流電源1で決ま
る負極性電圧が印加され、負荷電流は負極性に増加す
る。
【0033】図4に時刻t4近傍から時刻t6近傍までの
スイッチング素子3及び帰還ダイオード7の回路の電流
波形を示す。図4(a)はインダクタ19、図4(b)
はコンデンサ12の値をパラメータとしたものである。
図において、正極性側が帰還ダイオード7の電流であ
り、負極性側がスイッチング素子3の電流である。帰還
ダイオード7とスイッチング素子3の電流は定常時は負
荷電流と同一であるが、スイッチング時にはコンデンサ
12に分流するので負荷電流の一部分が流れる。
【0034】インダクタンス値が大きいほど負荷電流や
インダクタ19の電流が持続するので、図示のようにt
6にインダクタンスが大きいほど帰還ダイオード7に電
流を流した状態でスイッチング素子3をターンオンで
き、オン時のスイッチング損失低減ができる。
【0035】静電容量値を変えた時、インダクタンス値
を変えた時、ともに電流変化が少ないが、上述したよう
にコンデンサ12に負荷電流が分流するので差異は大き
く表れない。
【0036】以上がインバータ動作の半サイクルであ
り、残りの半サイクルも前述と同様な動作を行う。
【0037】上述したように、回路動作はスイッチング
素子2と3の相とスイッチング素子4と5の相では異な
っているので、回路定数の選定もことなってくるのであ
る。
【0038】スイッチング素子4と5の相では、でスイ
ッチング素子5は、図2に示す時刻t1のようにターン
オフ時に電圧を出力している状態で電流を遮断する必要
がある。従ってターンオフ時に転流する負荷電流の通路
を確保することが重要となる。その対策としてコンデン
サ13と14の値を大きくするのも方法である。ターン
オン時は予め帰還ダイオード9側に電流が流れた後、時
刻t7のようにスイッチング素子5をターンオンする。
【0039】これに対してスイッチング素子2と3の相
では、スイッチング素子2はターンオフ時は、図2の時
刻t4のように電圧を出力しない状態で電流を遮断し、
ターンオン時は時刻t6のように帰還ダイオード7側に
殆ど電流が流れない状態でターンオンする。したがって
この場合は、コンデンサ11と12の値を大きくする
と、ターンオン時、負荷電流による電荷の引き抜きが不
足し、電圧が印加された状態でスイッチング素子2また
は3をターンオンすることになり損失が増加する。ま
た、コンデンサ11と12の値を小さくすることでコン
デンサの充電・放電を速くすることができ、又インダク
タ19の値を大きくすることで負荷電流を持続させ、小
電流領域においてもコンデンサ11,12の充放電を可
能とし、スイッチング損失を低減できる。
【0040】上記のようにスイッチング素子2と3の相
とスイッチング素子4と5の相の振動回路定数はそれぞ
れに最適な値を選択することが好ましい。
【0041】また、本回路構成では、図2のタイムチャ
ートでも明らかなように、ある一つの相でスイッチング
動作中には他の相でのスイッチング動作はないので、他
の相への影響を考慮する必要がない。したがって、各相
ごとに振動要素に差量をもたせ、出力電圧全周期に渡っ
てスイッチング損失を最小にする振動条件を設定するこ
とができる。
【0042】また、スイッチング動作や振動動作に伴
い、各スイッチング素子の電圧が過渡的に電源電圧を超
える可能性があるが、各スイッチング素子とインダクタ
19と20の直列回路に逆並列にダイオード15〜18
を接続することで過電圧発生を防止できる。即ち、スイ
ッチング素子2又は4に過電圧が発生した時は、コンデ
ンサ11又はコンデンサ13−直流電源1−ダイオード
16又はダイオード18−インダクタ19又はインダク
タ20の経路で振動電流を流し、また、スイッチング素
子3又は5に過電圧が発生した時はコンデンサ12又は
コンデンサ14−インダクタ19又はインダクタ20−
ダイオード15又はダイオード17−直流電源1の経路
で振動電流を流しコンデンサを放電させスイッチング素
子に印加される過電圧を防止することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、スイッチング素子に振
動回路要素を付与し、その定数を各アームに最適に選定
することにより、スイッチング素子のスイッチング損失
を低減することができる。したがってスイッチング周波
数高周波化により増加するスイッチング損失の低減が可
能となる。その結果、インバータのスイッチング周波数
を高周波化して、インバータ及びその応用機器の小形・
軽量化及び低騒音化を可能とする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例のタイムチャートを示す図で
ある。
【図3】本発明の一実施例におけるターンオフ時のスイ
ッチング素子の電圧波形の一例を示した図である。
【図4】本発明の一実施例におけるターンオン時のスイ
ッチング素子の電流波形の一例を示した図である。
【図5】従来方式の回路構成の一例を示す図である。
【図6】従来方式の一例のタイムチャートを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 直流電源 2,3,4,5 スイッチング素子 6,7,8,9 帰還ダイオード 11,12,13,14 コンデンサ 15,16,17,18 ダイオード 19,20 インダクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子に帰還ダイオードが逆
    並列接続されてなるアームをフルブリッジ接続してなる
    インバータにおいて、前記スイッチング素子と並列にコ
    ンデンサを接続し、インバータ出力線にインダクタを挿
    入接続したことを特徴とするインバータ。
  2. 【請求項2】 スイッチング素子に帰還ダイオードが逆
    並列接続されてなるアームをフルブリッジ接続してなる
    インバータにおいて、前記スイッチング素子と並列にコ
    ンデンサを接続し、インバータ出力線にインダクタを挿
    入接続し、1つの相において他の相よりも、前記コンデ
    ンサ定数値が大きく、前記インダクタ定数値が小さく選
    定されることを特徴とするインバータ。
  3. 【請求項3】 請求項1,2のいずれかにおいて、前記
    スイッチング素子と前記インダクタとからなる直列回路
    と逆並列にダイオードを接続したことを特徴とするイン
    バータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009153316A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
US8716986B2 (en) 2010-05-07 2014-05-06 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion circuit

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