JPH0511517A - 電子写真方式を用いた平版印刷原版の製造方法 - Google Patents

電子写真方式を用いた平版印刷原版の製造方法

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JPH0511517A
JPH0511517A JP19102991A JP19102991A JPH0511517A JP H0511517 A JPH0511517 A JP H0511517A JP 19102991 A JP19102991 A JP 19102991A JP 19102991 A JP19102991 A JP 19102991A JP H0511517 A JPH0511517 A JP H0511517A
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Sei Goto
聖 後藤
Yasuo Kojima
康生 児島
Katsura Hirai
桂 平井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、印刷での汚れが生じにくくな
り、溶出後の顔料残りがなくなる電子写真方式を用いた
平版印刷原版の製造方法を提供することにある。 【構成】本発明に係る電子写真方式を用いた平版印刷原
版の製造方法は、アルミニウム支持体上に光導電層を設
けて平版印刷原版材料を製造し、次いで該平版印刷原版
材料に電子写真方式を用いてトナー画像を形成し、次い
で非画像部を溶出して製版することにより平版印刷原版
を製造する方法において、前記平版印刷原版材料を得る
際に、アルミニウム支持体を砂目立処理し、次いで陽極
酸化処理した後、亜硝酸塩、ホウ酸塩又はカルボン酸塩
の少なくとも1種を含有する処理液によって処理するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真方式を用いた平
版印刷原版の製造方法に関し、さらに詳しくは、印刷で
の汚れが生じにくくなり、溶出後の顔料残りがなくなる
電子写真方式を用いた平版印刷原版の製造方法に関す
る。
【0002】
【発明の背景】従来、特公平2−23861号公報には、電
子写真方式によってトナー像の顕像を得るようにした平
版印刷原版の製造方法が開示されている。この方法は、
アルミニウム支持体表面上に光導電層を塗設してなる印
刷原版材料を帯電させる帯電工程、該帯電された印刷原
版材料を露光する露光工程、該帯電および該露光工程に
よって形成された該印刷原版材料の静電潜像をトナー現
像液を用いて現像する現像工程、該現像工程によって形
成されたトナー像を熱定着する定着工程を有し、印刷原
版材料から直接平版印刷原版を製造する方法であり、製
版時間の短縮化、製版コストの低減化をはかることがで
きる技術として注目されている。
【0003】この方法によって得られる原版は、光導電
層上の画像部にトナーが付着し定着されたものであり、
このあと、非画像部の溶出、リンスおよびガム引きの工
程を経たのち乾燥して製版を完了する。すなわち、版の
非画像部(トナーの付着していない部分)の光導電層を
溶出液で除去し、リンスしたのち、ガム液を除去し、乾
燥すれば、製版を完了する。
【0004】かかる製版技術に用いられる印刷原版材料
の支持体としては、砂目立処理、陽極酸化処理されたア
ルミ支持体が用いられ、更に最近ではそれらの処理の後
に水洗処理(室温)又は熱水処理(80〜100℃)が行な
われている。
【0005】しかし、水洗処理を行っただけでは効果が
なく、またこのような熱水での後処理をすると、印刷で
水を絞った時、又は印刷を止めた後の立上がりの時に印
刷物に汚れが生じるという問題がある。また、溶出液が
疲労してくると、溶出後の版に顔料残りが発生するとい
う問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、印刷での汚れが生じにくくなり、溶出後の顔料残り
がなくなる電子写真方式を用いた平版印刷原版の製造方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に至ったもので
あり、本発明に係る電子写真方式を用いた平版印刷原版
の製造方法は、アルミニウム支持体上に光導電層を設け
て平版印刷原版材料を製造し、次いで該平版印刷原版材
料に電子写真方式を用いてトナー画像を形成し、次いで
非画像部を溶出して製版することにより平版印刷原版を
製造する方法において、前記平版印刷原版材料を得る際
に、アルミニウム支持体を砂目立処理し、次いで陽極酸
化処理した後、亜硝酸塩、ホウ酸塩又はカルボン酸塩の
少なくとも1種を含有する処理液によって処理すること
を特徴とする。
【0008】本発明の好ましい態様としては、前記カル
ボン酸塩が下記一般式[I]、[II]又は[III]で示
される化合物から選ばれる少なくとも1種であることで
ある。
【0009】一般式[I] (R1COO)n Z 一般式[II]
【0010】
【化2】 一般式[III] R4(COO)2 Z [式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ同一でも異なって
もよい水素原子又は炭素数1〜10の脂肪族基(分岐基
を有することのある鎖状又は環状のものを含む)又は芳
香族基を表し、R4 は脂肪族(分岐基を有することのあ
る鎖状又は環状のものを含む)又は芳香族の化合物から
誘導される2価の基であり、Zは水素イオン、NH4
オン、Ia族金属イオン、もしくはIIa族、VIIa族、V
III族、IIb族、又はIVb族金属の2価のイオンから選
ばれる1価又は2価のイオンであり、nは1又は2の整
数である。]
【0011】
【発明の具体的構成】
(印刷原版材料の製法)本発明に用いられる印刷原版材
料は基本的にはアルミニウム支持体上に光導電層を塗設
することにより形成されたものであり、本発明に用いら
れるアルミニウム支持体は、はじめに砂目立処理が施さ
れる。この砂目立処理は、機械的に表面を粗面化するも
ので、いわゆる機械的粗面化法といわれ、例えばボール
研摩、ブラシ研摩、ホーニング研摩、又はこれらの組合
せの方法がある。また電気的に表面を粗面化する、いわ
ゆる電解研摩粗面化処理を利用することもでき、例えば
塩酸または硝酸等を含む電解液(浴)中で交流あるいは
直流によって支持体を電解処理することもできる。
【0012】本発明においては、後者の電解研摩粗面化
処理法が好ましく採用される。
【0013】前述のような砂目立処理して得られた支持
体の表面には、スマットが生成している場合があるの
で、このスマットを除去するために適宜水洗あるいはア
ルカリエッチング等の処理を必要により行なうことがで
きる。このような処理としては、例えば特公昭48−2812
3号公報に記載されているアルカリエッチング法や特開
昭53−12739号公報に記載されている硫酸デスマット法
等の処理方法が挙げられる。
【0014】本発明に用いられるアルミニウム支持体に
は、前述のような前処理を施した後、耐摩耗性、耐薬品
性、保水性を向上させるために、陽極酸化によって支持
体に酸化被膜を形成させる。この陽極酸化では一般的
に、硫酸および/または燐酸等を10〜50%の濃度で含む
水溶液、好ましくは硫酸を10〜50%の濃度で含む水溶液
を電解液として電流密度1〜10A/dm2 で電解する方法
が好ましく用いられるが、他に米国特許第1,412,768号
明細書に記載されている硫酸中で高電流密度で電解する
方法や米国特許第3,511,661号明細書に記載されている
燐酸を用いて電解する方法がある。
【0015】本発明に用いられるアルミニウム支持体
は、上述のような砂目立処理、陽極酸化処理を経た後、
亜硝酸塩、ホウ酸塩又はカルボン酸塩の少なくとも1種
を含有する処理液による処理が施される。
【0016】本発明において用いられる亜硝酸塩の例と
しては、周期律表のIa、IIa、IIb、IIIb、IVa、I
Vb、VIa、VIIa、VIII族の金属の亜硝酸塩またはアン
モニウム塩、すなわち亜硝酸アンモニウムが挙げられ、
その金属塩としては、例えば、 LiNO2 、 NaNO2 、 KNO2
Mg(NO2)2 、 Ca(NO2)2 、 Zn(NO2)2 、 Al(NO2)3 、 Zr(N
O2)4 、 Sn(NO2)4 、 Cr(NO2)3 、 Co(NO2)2 、 Mn(NO2)2
Ni(NO2)2等が好ましく、特に、アルカリ金属亜硝酸塩
が好ましい。このような亜硝酸塩は、もちろん2種以上
併用することができる。処理液中の亜硝酸塩の濃度は0.
01〜4重量%の範囲が好ましい。
【0017】また、本発明において用いられるホウ酸塩
の例としては、周期律表のIa、IIa、IIb、IIIb、I
Va、IVb、VIa、VIIa、VIII族の金属のホウ酸塩また
はアンモニウム塩、例えば、ホウ酸アンモニウム、ホウ
酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸マグネシウム、
ホウ酸カルシウム、ホウ酸バリウム、ホウ酸亜鉛、ホウ
酸アルミニウム、ホウ酸ニッケル等が好ましく、特に、
アルカリ金属ホウ酸塩が好ましい。このようなホウ酸塩
は、勿論2種以上併用することができ、更にホウ酸と併
用することもできる。処理液中のホウ酸塩の濃度は0.01
〜2重量%の範囲が好ましい。
【0018】本発明において用いられるカルボン酸塩と
しては、前記一般式[I]〜[III]で示される化合物
から選ばれる少なくとも1種が挙げられ、好ましいカル
ボン酸塩としては、例えば、ぎ酸、プロピオン酸、ラウ
リン酸、オレイン酸のような脂肪族モノカルボン酸、し
ゅう酸、グルタル酸、こはく酸のような脂肪族ジカルボ
ン酸、乳酸、グルコン酸、酒名酸のようなオキシカルボ
ン酸および安息香酸、マンデル酸、フタル酸、サリチル
酸のような芳香族カルボン酸の第Ia族、第IIb族、第
IIIb族、第IVa族、第IVb族、第VIa族および第VIII
族の金属のカルボン酸塩およびアンモニウム塩が挙げら
れ、これらのうち、ぎ酸、プロピオン酸、ラウリン酸、
オレイン酸、こはく酸、フタル酸および安息香酸の前記
金属塩およびアンモニウム塩が好ましく、ぎ酸ナトリウ
ム、ぎ酸カリウム、オレイン酸マグネシウム、こはく酸
亜鉛、フタル酸チタンおよびこれらに類似のカルボン酸
塩が特に好ましい。
【0019】本発明において使用されるカルボン酸塩類
を含む水溶液は一般に0.001〜10重量%、好ましくは0.0
01〜2重量%のカルボン酸塩類を含んでいる。
【0020】上記処理液でアルミニウム支持体表面を処
理するには、室温から約100℃にわたる温度範囲で、前
処理された支持体を15秒〜300秒の間処理液中に浸漬す
るか、あるいはその処理液を上記支持体表面に塗布する
のが好ましい。
【0021】本発明に用いられる上記処理液中には、必
要に応じて水溶性高分子材料または界面活性剤のような
添加剤を加えることができる。
【0022】以上のようにしてアルミニウム支持体を得
ることができ、次いで、この支持体上に光導電層が形成
される。
【0023】該光導電層の塗布液組成物としては、光導
電性有機顔料をフェノール樹脂等の樹脂中に分散した分
散液が用いられ、特に銅フタロシアニンをノボラック樹
脂中に分散した分散液が好ましく用いられる。 (平版印刷原版の製法)本発明において平版印刷原版
は、電子写真方式によってトナー現像を行ない、トナー
像を得た後、非画像部の光導電層の溶出、リンス、ガム
引き等の各工程を経ることによって得ることができる。
【0024】本発明においてトナー現像によってトナー
像を得るには、光導電層を通常のコロナ帯電法で帯電の
後、キセノンランプ、ハロゲンランプ、タングステンラ
ンプ、あるいは蛍光灯などを光源とする反射露光、また
はアルゴンレーザー、ヘリウムネオンレーザー等のガス
レーザーや半導体レーザーによる露光、あるいは透明ポ
ジフィルムを通しての密着露光等を行った後、トナー現
像を行い、トナー像を得ることができる。また露光の
後、帯電を行い光導電性メモリーを利用してトナー像を
得ることもできる。
【0025】本発明に用いられる現像法にはトナーもキ
ャリアも固体である現像剤を用いる乾式法、トナー又は
キャリアが液体である湿式法、トナーまたはキャリアが
固体であるか液体であるかを問わずキャリアとして気流
を用いるエアロゾル現像法があるが、高解像力な画像を
得る上で液体現像法が好ましい。
【0026】本発明に用いられるトナーは疎水性でかつ
インク受容性であることが望ましく、例えばポリスチレ
ン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂(アミ
ノ基含有アクリルエステル、長鎖アクリルエステル
等)、アクリル系樹脂(フェノール系水酸基やスルフォ
ン基を有する樹脂等)、エポキシ樹脂、植物油、変性ア
ルキド樹脂、環化ゴム、アスファルト、塩化ビニル等の
高分子物質が含まれる。またトナーの造粒性や定着性に
悪影響を及ぼさない範囲で着色剤たとえばカーボンブラ
ック、ニグロシン系顔料、フタロシアニンブルー、フタ
ロシアニングリーン、ベンジジンイエロー等、さらに荷
電制御剤たとえば脂肪酸やナフテン酸の金属塩、含金属
染料、スルホン酸塩等を含有することができる。
【0027】次に、上述のようにしてトナー像を得た
後、リンス、乾燥等の工程を経て、トナー像の熱定着が
行われる。
【0028】次いで、非画像部の溶出が行われる。かか
る非画像部の溶出には、例えば光導電層除去液を光導電
層に供給する方法が用いられる。
【0029】本発明において光導電層除去液を供給する
方法については種々の方法が考えられる。
【0030】好ましい供給方法としては(1)特開昭58
−25477号に記載のように、印刷原版材料を水平に搬送
しながら光導電層除去液をシャワー状あるいはスプレー
状に吹きつけ、さらに除去液を循環して供給する方法、
(2)特開平2−96773号に記載のように、大量の光導
電層除去液が貯えられた浸漬槽の中を印刷原版材料を湾
曲させて搬送しながら光導電層除去液を供給する方法、
(3)特開昭61−243455号、同61−246750号、同63−19
7950号等に記載されているように、塗布等により未使用
の液を版面に供給する新液供給方法等が挙げられる。
【0031】これらの中で新液供給方法が光導電層除去
液の疲労による影響を回避し、除去性を高安定に保つこ
とが可能であり好ましい。
【0032】新液供給方式において、光導電層除去液は
実質的に未使用な状態で光導電層に供給される。実質的
に未使用な状態の液とは、全く使用されていない液のみ
ならず、供給部より供給された液が版面に至らず回収さ
れた液をも含む。光導電層除去液の供給量としては対象
となる光導電層の面積に対し70〜700cc/m2 が適当であ
り、好ましくは100〜400cc/m2 である。70cc/m2 より少
ない場合は光導電層全域に均一に液を供給するのが困難
であり、700cc/m2 より多い場合、光導電層に過剰に供
給されることになり光導電層除去液が無駄に消費されて
しまう。
【0033】光導電層除去液が付与された後、トナー像
が形成されていない非画像部の光導電層を除去する溶出
処理を行う。この溶出工程において光導電層はシャワ
ー、ローラー、ブラシ等の手段により洗い出される。溶
出処理は光導電層除去液が付与されたままの状態で行っ
ても良いが、光導電層除去液よりも光導電層に対する溶
解性・除去性の低い液、例えば水、界面活性剤やアルカ
リ溶液が混和された水等が付与された状態で行うのが画
像の傷つきを防止する観点から好ましい。
【0034】また光導電層に着色顔料や光導電性顔料の
ような顔料を含有する場合にはスポンジローラー、ブラ
シ等の記録材料に圧接されるこすり部材による物理的な
こすりを行うことは必須である。
【0035】本発明に用いられる光導電層除去液として
は、水及び/又は有機溶媒中に無機及び/又は有機の塩
基性物質を溶解した溶液を使用できる。
【0036】無機の塩基性物質としては、アルカリ金属
及びアルカリ土類金属の水酸化物、例えば水酸化アンモ
ニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化ストロンチウム、あるいは燐酸アルカ
リ塩、例えば燐酸ナトリウム、燐酸カリウム、あるいは
珪酸アルカリ塩、例えば珪酸ナトリウム、珪酸カリウム
等が挙げられる。
【0037】有機の塩基性物質としてはトリメチルアミ
ン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミ
ン、ジブチルアミン、トリブチルアミン、ジイソブチル
アミン、オクチルアミン、ジオクチルアミンのような第
一級、第二級あるいは第三級の低級飽和アミン、更にピ
ペリジン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジ
ン、モルホリン、あるいはエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタ
ノールアミン、N−エチルジエタノールアミンのような
アミルアルコール、あるいはエチレンジアミン、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミンのようなジア
ミンやポリアミン、更にジメチルホルムアミドのような
低級置換アミドが挙げられる。
【0038】これらの塩基性物質を溶解、希釈する溶媒
としては水及び/または有機溶剤が用いられる。この有
機溶剤としては、ジブチルエーテル、エチルブチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒ
ドロフランのようなエーテル類、アセトン、メチルエチ
ルケトン、ジイソプロピルケトンのような低級ケトン
類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン
酸メチル、酪酸メチル、酪酸エチルのような低級エステ
ル類及びメタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロパノール、イソブタノール、ベンジルアルコール、
エチレングリコール、グリセリン、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、フェニルセロソルブのようなアルコール基を含
むものが挙げられる。
【0039】さらに、光導電層除去液の光導電層への浸
透の促進あるいは光導電層表面へのぬれ性向上のため光
導電層除去液に各種界面活性剤を添加するのも好まし
い。好ましい界面活性剤としてはアニオン系活性剤、ノ
ニオン系活性剤、カチオン系活性剤から適宜選択するこ
とができる。
【0040】
【実施例】次に、本発明の実施例を挙げて、本発明をさ
らに具体的に説明する。 実施例1 厚さ0.30mmのアルミニウム板(JIS1100)を、カセイ
ソーダ水溶液にて脱脂処理した後、0.3モル/リットル
の塩酸水溶液中(30℃)で、電流密度50A/dm2の交流
による電解研摩粗面化処理を30秒間行った。次に、5%
カセイソーダ水溶液中で60℃、10秒間デスマット処理を
行い、さらに、20%硫酸溶液中で20℃、電流密度3A/
dm2 で、1分間陽極酸化処理をし、水洗した後、次に示
す条件で、砂目の表面処理を行った。
【0041】 項目 条件 処理浴 亜硝酸ソーダ水溶液(1重量%) 温度 80℃ 時間 30秒 処理後、熱水(80℃)に30秒間浸漬し、温風で乾燥し、
印刷原版材料用アルミニウム支持体−1を得た。
【0042】続いて、次に示す組成の光導電層形成分散
液(粘度3000cps)を、サンドグラインダーで3時間分
散後、ワイヤーバーにて塗布し、90℃で10分間乾燥を行
った。塗設された光導電層の膜厚は50mg/dm2 であっ
た。
【0043】 <光導電層形成用分散液−1> フェノール、m−クレゾール、p−クレゾールホルマリンノボラック樹脂(仕 込み混合比=30:42:28(重量比)) 30重量部 ε型銅フタロシアニン(東洋インキ(株)製“ Liophoton-EK ”) 10重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 80重量部
【0044】次いで、上記の印刷原版材料を特公平2−
23861号公報記載のように帯電、露光、トナー現像、リ
ンス、乾燥、定着、冷却によってトナー現像を行い、ト
ナー画像を得、更に非画像部の溶出、リンス、ガム引き
を行った。ここで用いたトナー現像液及び非画像部溶出
液は下記の通りである。
【0045】<液体トナー現像液−1>下記の混合液を
サンドグラインダーで分散した溶液をアイソパーGで更
に固型分濃度1.0重量%に希釈したもの。
【0046】 カーボンブラック(三菱化成(株)製MA−100) 10重量部 エチレン酢ビ共重合体(日本ユニカー社製DQ,DJ−7197)1重量部 ステアリルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (仕込みモル比=8:2)重量平均分子量約10万 9重量部 ポリエチレン(三洋化成(株)製サンワックス171P) 15重量部 アイソパーG(エクソン社製) 200重量部
【0047】 <非画像部溶出液−1>(下記の水溶液) ベンジルアルコール 1wt% プロピレングリコール 1wt% トリエタノールアミン 1wt% p−ブチル安息香酸 1wt% Aケイ酸カリ 6wt% 50%KOH 6wt% ペレックスNBL(花王社製) 0.05wt% EDTA・4Na 0.01wt%
【0048】(印刷・評価)得られた版を下記条件で印
刷機にかけて50,000枚の印刷を行い、印刷での汚れテス
トを行った。
【0049】 印刷条件−1 印刷条件−2 印刷機 DAIYA1F(三菱重工(株)製) 同左 インキ TOYOKING 同左 MARKV(東洋インキ(株)製) 同左 紙 コート紙 同左 湿し水 TOTAL N−1(東華色素(株)製) 同左 イソプロパノール5wt% 同左 湿し水量 目盛60 目盛40(通常の2/3)
【0050】次に、疲労した溶出液(2m2 /l)にて
同様に、製版、印刷を行った。また、溶出後の版につい
て顔料残りの有無を調べた。結果を表2に示した。
【0051】なお、評価基準は以下の通りである。 [顔料残りの有無] ○:顔料残りがない △:顔料残りがややある ×:顔料残りがある [印刷物での汚れの有無] ○:汚れなし △:汚れややあり(特にシャドー部に発生する) ×:汚れあり
【0052】実施例2〜13 実施例1で使用した砂目の表面処理条件−1の代わりに
表1に示す条件で表面処理を行い、同様に評価を行っ
た。結果を表2に示した。
【0053】比較例1 実施例1で使用した砂目の表面処理条件の代わりに、表
1のように80℃の熱水で処理した他は実施例1と同様に
製版、評価を行った。結果を表2に示した。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】 表2から明らかなように、本発明によれば、溶出後の版
に顔料残りがなく、印刷物での汚れも認められず、疲労
溶出液を用いても汚れが認められなかった。
【0056】また、実施例1の処理液を亜硝酸ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウムの二種又は三種
を組合せても実施例1と同様に良好な結果が得られた。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、印刷での汚れが生じに
くくなり、溶出後の顔料残りがなくなる電子写真方式を
用いた平版印刷原版の製造方法を提供できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム支持体上に光導電層を設けて
    平版印刷原版材料を製造し、次いで該平版印刷原版材料
    に電子写真方式を用いてトナー画像を形成し、次いで非
    画像部を溶出して製版することにより平版印刷原版を製
    造する方法において、前記平版印刷原版材料を得る際
    に、アルミニウム支持体を砂目立処理し、次いで陽極酸
    化処理した後、亜硝酸塩、ホウ酸塩又はカルボン酸塩の
    少なくとも1種を含有する処理液によって処理すること
    を特徴とする電子写真方式を用いた平版印刷原版の製造
    方法。
  2. 【請求項2】カルボン酸塩が下記一般式[I]、[II]
    又は[III]で示される化合物から選ばれる少なくとも
    1種であることを特徴とする請求項1記載の電子写真方
    式を用いた平版印刷原版の製造方法。 一般式[I] (R1 COO)n Z 一般式[II] 【化1】 一般式[III] R4 (COO)2 Z [式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ同一でも異なって
    もよい水素原子又は炭素数1〜10の脂肪族基又は芳香
    族基を表し、R4 は脂肪族又は芳香族の化合物から誘導
    される2価の基であり、Zは水素イオン、NH4 イオ
    ン、Ia族金属イオン、もしくはIIa族、VIIa族、VII
    I族、IIb族、又はIVb族金属の2価のイオンから選ば
    れる1価又は2価のイオンであり、nは1又は2の整数
    である。]
JP19102991A 1991-07-05 1991-07-05 電子写真方式を用いた平版印刷原版の製造方法 Pending JPH0511517A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6556848B2 (en) 1998-04-27 2003-04-29 Nec Corporation Power amplifier

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