JP2002192849A - 平版印刷版用原版及び印刷方法 - Google Patents

平版印刷版用原版及び印刷方法

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JP2002192849A
JP2002192849A JP2000398057A JP2000398057A JP2002192849A JP 2002192849 A JP2002192849 A JP 2002192849A JP 2000398057 A JP2000398057 A JP 2000398057A JP 2000398057 A JP2000398057 A JP 2000398057A JP 2002192849 A JP2002192849 A JP 2002192849A
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JP2000398057A
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Naonori Makino
直憲 牧野
Yutaka Sakasai
豊 逆井
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機上現像性が良好であり、高感度、かつ高耐
刷性を有する平版印刷版を安定して作製できる平版印刷
版用原版、及び画像形成層の形成のための処理が少な
く、高感度かつ高耐刷性の印刷方法を提供する。 【解決手段】 支持体上に、複数のひげ状突起を有する
熱可塑性重合体粒子と、光熱変換剤を含有する画像形成
層を有することを特徴とし、印刷機版胴1上に設置した
親水性支持体11と、電気絶縁性液体中に複数のひげ状
突起を有する熱可塑性重合体粒子、光熱変換剤および荷
電調節剤を、少なくとも含有する分散物液との間に電界
を印加して、該支持体11上に該熱可塑性重合体粒子を
電着させ画像形成層13を形成する工程、画像形成層1
3を画像露光する工程、インク、水または擦りにより非
画像部を除去した後に印刷を行う工程を有することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平版印刷版用原版及
び印刷方法に関する。より詳しくは、ディジタル信号に
基づいた画像の走査露光による製版が可能であり、高感
度且つ高耐刷性で汚れのない印刷物を与えることが可能
であり、現像することなしにそのまま印刷機に装着し印
刷することが可能な平版印刷版用原版および印刷作業を
行うのと同じ印刷機上で、印刷版原版の形成、印刷版の
製版を行い、その同じ印刷機で高感度で耐刷性および汚
れ性に優れた印刷が繰り返し可能な印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、平版印刷版は、印刷過程でイン
クを受容する親油性の画像部と湿し水を受容する親水性
の非画像部とから成る。このような平版印刷版は、従
来、通常、親水性支持体上に、親油性の感光性樹脂層を
設けたPS版にリスフィルムを介してマスク露光した
後、非画像部を現像液によって溶解除去することにより
製版していた。
【0003】近年、画像情報をコンピュータを用いて電
子的に処理、蓄積、出力する、ディジタル化技術が広く
普及し、その結果、レーザ光の様な指向性の高い活性放
射線をディジタル化された画像情報に応じて走査し、リ
スフィルムを介することなく、平版印刷版用原版に対し
て直接画像形成を行うコンピュータ トゥ プレート
(CTP)技術が切望されている。
【0004】他方、従来のPS版による印刷版の製造
は、露光の後、非画像部を溶解除去する行程が不可欠で
あり、さらに通常は、現像処理された印刷版を水洗した
り、界面活性剤を含有するリンス液、アラビアガム、澱
粉誘導体等を含む不感脂化液で処理する後処理行程も必
要であった。この様な付加的な湿式の処理が不可欠であ
るという点は、従来技術に対し、改善の望まれてきたも
う一つの課題である。特に近年は、地球環境への配慮が
産業界全体の大きな関心事となっている。処理の簡素
化、乾式化、無処理化は、この様な環境面と、先述のデ
ィジタル化に伴った工程の合理化の両方の観点から、従
来にも増して、強く望まれるようになってきている。即
ち、近年の製版、印刷業界では製版作業の合理化が進め
られており、上記のような複雑なリスフィルムを介した
画像露光や湿式現像処理を必要とせず、CTP画像記録
後等にそのまま印刷に使用できる印刷版用原版が望まれ
ている。
【0005】処理工程をなくす方法の一つに、露光済み
の印刷版用原版を印刷機のシリンダーに装着し、シリン
ダーを回転しながら湿し水とインキを供給することによ
って、印刷版用原版の非画像部を除去する機上現像と呼
ばれる方法がある。すなわち、印刷版用原版を露光後、
そのまま印刷機に装着し、通常の印刷過程の中で処理が
完了する方式である。このような機上現像に適した平版
印刷版用原版は、湿し水やインキ溶剤に可溶な感光層を
有し、しかも、明室に置かれた印刷機上で現像されるの
に適した明室取り扱い性を有することが必要とされる。
【0006】特開2000−141933号公報には、
支持体上に、水分散性または非水分散性高分子重合体微
粒子を含有する層を有する画像形成材料に、赤外線半導
体レーザー光源を用いて画像露光を行い、該微粒子の熱
融着により画像を形成した後、印刷機に取り付け、オフ
セットインキを用いて印刷を開始し、印刷の初期に現像
され印刷版が作製される製版方法が記載されている。特
開平10−58851号公報には、親水性結合剤、光を
熱に変化しうる化合物および疎水性熱可塑性重合体粒子
等を含有する水性ベース被覆物(感熱層)を親水性支持
体上に設けた平版印刷部材が示され、赤外線レーザーを
走査露光して疎水性熱可塑性重合体粒子を熱により合体
させて画像形成した後、湿し水および/またはインキに
より機上現像できることが記載されている。しかしなが
ら、このように高分子重合体粒子を単に熱による融着、
合体で画像を作る方法では、良好な機上現像性を示すも
のの、耐水性、画像強度が弱いために耐刷性が不十分と
いう問題がある。
【0007】また近年、平版印刷技術の動向として、印
刷機上直接作像式平版印刷による、いわゆる印刷作業を
行うのと同じ印刷機上で直接印刷版を作製することが提
案されている。例えば、オフセット印刷のための慣用の
版胴の表面等に、光または熱によって水溶液に対する溶
解性が変化する樹脂層を設けたもの、熱融着性粒子を含
有する層を設けたもの、光または熱によってアブレーシ
ョンする層を設けたもの、電子写真感光体を設け電子写
真法により平版印刷版画像を形成するもの、インクジェ
ット記録法により平版印刷版画像を形成するもの等が、
検討、または、実用化されている。しかしながら、光ま
たは熱によってアルカリ水等に対する溶解性が変化する
樹脂層を設けたものは、該樹脂層の形成に、比較的高価
で、人体に有害で、引火性等の危険が伴う有機溶剤が必
要であり、また、画像記録後にアルカリ水等による現像
処理等を行うための装置が必要となるという問題があ
る。また、熱融着性粒子を含有する層を設けたものは、
該層を設ける際、該粒子を水系分散媒に分散したものを
塗布するのが一般的であるが、塗布後に該水系分散媒を
揮発させるため高温操作が必要であり、そのための装置
が必要となるという問題がある。
【0008】また、光または熱によってアブレーション
する層を設けたものも、該アブレーション層の形成に、
比較的高価で、人体に有害で、引火性等の危険が伴う有
機溶剤が必要となるという問題がある。また、電子写真
法により光導電性感光体上に得られたトナー像を、支持
体上に転写して平版印刷版を形成するものでは、帯電、
露光、トナーによる現像等、比較的多くの処理を必要と
するため、それらの処理ために必要な装置の数も多くな
るという問題がある。同様にインクジェットの場合に
も、親水性支持体上にインクジェット記録法により平版
印刷版画像を形成するものでは、インクジェットノズ
ル、非画像部の不感脂化のための装置が必要となるとい
う問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記のような先行技術の欠点を克服し、機上現像性
が良好であり、高感度、かつ高耐刷性を有する平版印刷
版を安定して作製できる平版印刷版用原版、及び画像形
成層の形成の為に、比較的高価で人体に有害で引火性等
の危険が伴う有機溶剤が不要であり、平版印刷版画像の
形成のための処理が少なく、またその処理のための装置
も少なくすることができ、高感度かつ高耐刷性の印刷方
法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成すべく、鋭意検討した結果、以下の構成を採用
することにより、前記従来技術の欠点を克服することを
見出した。即ち、本発明は以下の通りである。 (1)支持体上に、複数のひげ状突起を有する熱可塑性
重合体粒子と、光熱変換剤を含有する画像形成層を有す
ることを特徴とする平版印刷版用原版。 (2)電気絶縁性液体中に、複数のひげ状突起を有する
熱可塑性重合体粒子、光熱変換剤および荷電調節剤を、
少なくとも含有する分散物液と支持体との間に電界を印
加して、該支持体上に該熱可塑性重合体粒子を電着させ
画像形成層を設けたことを特徴とする前記(1)の平版
印刷版用原版。 (3)印刷機版胴上に設置した親水性支持体と、電気絶
縁性液体中に複数のひげ状突起を有する熱可塑性重合体
粒子、光熱変換剤および荷電調節剤を、少なくとも含有
する分散物液との間に電界を印加して、該支持体上に該
熱可塑性重合体粒子を電着させ画像形成層を形成する工
程、画像形成層を画像露光する工程、インク、水または
擦りにより非画像部を除去した後に印刷を行う工程を有
することを特徴とする印刷方法。
【0011】本発明の平版印刷版用原版は、その画像形
成層に含まれる熱可塑性重合体粒子が複数のひげ状突起
を有することにより以下の作用効果をもたらす。 (1)画像形成層を形成した場合、熱可塑性重合体粒子
同士が、からみ合った状態になっており、非画像部の粒
子が独立に除去されるのではなく、集団として除去でき
る。 (2)画像形成層を形成した場合、熱可塑性重合体粒子
同士が、からみ合った状態になっており、露光部での熱
伝達が効率的になり、熱融着が十分に起こる。 (3)画像形成層を形成する際、熱可塑性重合体粒子を
含有する分散液が安定であり、再分散も容易である。
【0012】熱可塑性重合体粒子がひげ状突起を有して
いない場合、非画像部の除去性が十分でなく、印刷機や
印刷条件が異なると、非画像部が十分に機上現像できな
い場合があった。このような場合には、印刷開始までに
要する印刷機の空運転が一定せず、印刷物に地汚れが発
生する問題点があった。しかしながら、本発明の平版印
刷版用原版は、機上現像に要する空運転の短縮化と印刷
物の地汚れを改良できた。
【0013】本発明の平版印刷版用原版は電気絶縁性液
体中に、複数のひげ状突起を有する熱可塑性重合体粒
子、光熱変換剤および荷電調節剤を、少なくとも含有す
る分散物液と支持体との間に電界を印加して、該支持体
上に該熱可塑性重合体粒子を電着させ画像形成層を設け
ることにより製造することができる。具体的には、電子
写真液体現像剤のトナー粒子としてひげ状突起を有する
ものを用い、その荷電を利用して電界印加(電着)する
ことにより、画像形成層を形成できる。その結果、画像
形成層は均一な熱可塑性重合体粒子を主成分として構成
され、該熱可塑性重合体粒子は支持体に電着しているた
め、塗布に比べ微粒子同士が接し合った空隙のある半接
着状態で存在している。従って、赤外線領域のレーザー
光等の走査露光により微粒子の熱融着による画像形成に
おいて、熱可塑性重合体粒子の熱融着性が良好であり、
強固な画像強度が得られ、かつ未露光部の非画像部で
は、該微粒子がある程度の集団となって除去されるため
さらに除去性が良く、即ち良好な現像性を有し、印刷機
上で湿し水、またはインクにより除去でき、印刷汚れが
なく、耐刷性の優れた平版印刷版が作製可能である。
【0014】熱可塑性重合体粒子を荷電微粒子とするこ
とによる特徴、メリットを列挙すると下記の通りであ
る。 (1)分散液が安定であり製造安定化が図れる。 (2)荷電粒子とすることで電界下で基板に付着できる
(高精度の塗布装置が不要)。 (3)電着によって、単なる塗布よりも基板にしっかり
と吸着する。 (4)電着によって、粒子間にも単なる塗布より相互作
用があり、接触状態が発生するため、熱融着効率がさら
に大きく、未露光部も集団で除去されるため、機上現像
性が優れる。 (5)粒子が基板上に積み重なった3次元構造を有して
おり、露光後も各粒子が融着して3次元構造を維持して
いることが観察され、露光部の表面積が大きくなりイン
ク受容性に有利である。 (6)その他、重合体微粒子が電気絶縁性液体(非水系
溶媒)中に分散されているものであり、水溶性の樹脂も
必要がないため、画像の耐水性が優れる。
【0015】また、本発明の印刷機版胴上に設置した親
水性支持体上と、電気絶縁性液体中に複数のひげ状突起
を有する熱可塑性重合体粒子、光熱変換剤および荷電調
節剤を、少なくとも含有する分散物液との間に電界を印
加して、該支持体上に該熱可塑性重合体粒子を電着させ
画像形成層を形成する工程、画像形成層を画像露光する
工程、インク、水または擦りにより非画像部を除去した
後に印刷を行う工程を有することを特徴とする印刷方法
は、具体的には、電子写真用液体現像剤(トナー)とし
て、複数のひげ状突起を有する熱可塑性重合体微粒子分
散物を用い、印刷機上で版胴に設置した親水性支持体上
に電着して、感光性粒子層(画像形成層)を形成し、レ
ーザ露光部の粒子の熱融着により基板上にネガ像を形成
し、未露光部は印刷機上で湿し水、またはインクにより
除去し、印刷する方法であり、また印刷終了後、版面ク
リーナー拭きにより印刷版を再生し、再び電着して繰り
返し、上記操作で印刷を行う方法である。印刷機版胴上
の親水性支持体上の粒子層(画像形成層)の形成におい
て、荷電を有する熱可塑性重合体微粒子分散液と支持体
との間に電界を印加して、支持体上に該微粒子を電着さ
せることも特徴の1つである。
【0016】上記の熱可塑性重合体微粒子分散液の分散
媒は電気絶縁性液体(非水系溶媒)であり、主にイソパ
ラフィン系石油溶剤を用いるため、通常の有機溶媒より
も沸点が高く、静電気による引火性の問題もなく、防災
上も安全であり、また、水系分散媒よりも沸点が低いた
め、前記粒子層(画像形成層)の形成時の自然乾燥にも
有利である。画像形成層の形成のために、通常必要とさ
れる比較的高価で人体に有害で引火性等の危険が伴う有
機溶剤が、本発明の印刷方法では不要であり、平版印刷
版画像の形成のための処理が少なく、またその処理のた
めの装置も少なくすることができる。
【0017】本発明の印刷方法のさらなる特徴は、通常
印刷工程を経て印刷終了後、化学的処理及び/又は物理
処理によって版面洗浄を行い版面の画像を除去し親水性
支持体を再生することが可能なことである。本発明の印
刷方法に用いる印刷機において、円筒形版胴に近接して
版面洗浄装置(クリーニングユニット)を取り付けるこ
とにより、1つの印刷作業と次の印刷作業の間で、印刷
終了後に版材(親水性支持体)表面に付着しているイン
キ、又は湿し水等を拭き取った後、後述の化学的処理及
び/又は物理的処理により版面に密着・定着されたトナ
ー画像部の除去を行うことができる。
【0018】本発明の印刷方法は、印刷機上で画像形成
層の電着形成、画像露光することにより、製版の過程が
なくなるComputer To Cylinder (CTC)の印刷方式を実現
できる。通常のPS版の作成に要した多くの時間とコス
トが不要になり、低価格、短納期の印刷物作成が可能と
なる。また印刷終了後の版交換作業が不要になり、版の
廃棄物も発生せず、時間、省力化、コスト削減が可能と
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の平版印刷版用原版及
び印刷方法について詳細に説明する。 (高分子重合体)本発明で使用される熱可塑性重合体粒
子は、複数の複数のひげ状突起を有するものであれば特
に限定されず、例えば、特開昭61−180248合公
報等に記載のものが挙げられる。より詳細には、担体液
に不溶又は膨潤する熱可塑性樹脂が用いられる。これら
の樹脂は光熱変換剤に付着又はその周囲に塗膜を形成し
光熱変換剤の分散を促進するような効果又、定着性を向
上させる効果をもつものである。該樹脂としては、ブタ
ジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、環化ゴム等の
ゴム類、スチレン系樹脂、ビニルトルエン系樹脂、アク
リル樹脂、メタクリル樹脂、およびこれらの共重合体樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢
酸ビニル樹脂、および各種のアルキッド樹脂類が挙げら
れる。これらのうちアクリル樹脂、メタクリル樹脂およ
びこれらの共重合体樹脂を好んで用いられる。その理由
はこれらの樹脂がエステル基のアルキル鎖長を変える事
によって容易に軟化点を変化させたり、担体液に対する
溶解度を変化させたりすることが出来るからである。
【0020】このような複数のひげ状突起を有する熱可
塑性重合体粒子の製造方法としては特に限定されない
が、具体的なものとして3種類の方法が挙げられる。要
するに本発明では65℃ないし100℃の温度で熱可塑
性重合体中に顔料を分散させ又は溶解する。この可塑化
材料は、冷却したときに海綿状体の形状を持つ。この海
綿状体を次で一層小さい破片に破砕して磨砕する。この
方法についてはなお詳しく後述する。
【0021】別の方法では無極性分散媒中に1種類又は
複数種類の重合体を、カーボンブラック又は類似物のよ
うな顔料の粒子と共に溶解する。この溶液をかきまぜな
がら徐徐に冷却する。これは該粒子を形成するこの方法
の主要な工程である。この溶液が冷却すると、沈殿が生
ずる。沈殿した粒子は複数のヒゲ状突起を持つことが認
められる。
【0022】又第3の方法では重合体をその溶融点以上
に加熱しこれに顔料を分散させる。この方法ではひげ状
突起は、初めに海綿状体を形成しないで、顔料入り熱可
塑性重合体を引き離すことによって形成する。
【0023】(荷電調節剤)荷電調節剤は上記熱可塑性
重合体粒子に所定極性の静電荷を付与するものであり、
従来、公知のものを使用することができる。例えばナフ
テン酸、オクテン酸、オレイン酸、ステアリン酸等の脂
肪酸の金属塩、スルホコハク酸エステルの金属塩、特公
昭45−556、特開昭52−37435、特開昭52
−37049等に示されている油溶性スルホン酸金属
塩、特公昭45−9594に示されているリン酸エステ
ルの金属塩、特公昭48−25666に示されているア
ビエチン酸もしくは水素添加アビエチン酸の金属塩、特
公昭55−2620に示されているアルキルベンゼンス
ルホン酸Ca塩類、特開昭52−107837、特開昭
52−38937、特開昭57−90643、特開昭5
7−139753等に示されている芳香族カルボン酸あ
るいはスルホン酸の金属塩類、ポリオキシエチル化アル
キルアミンのような非イオン性界面活性剤、レシチン、
アマニ油等の油脂類、ポリビニルピロリドン、多価アル
コールの有機酸エステル、特開昭57−210345に
示されているリン酸エステル系界面活性剤、特公昭56
−24944に示されているスルホン酸樹脂等を使用す
ることができる。また特開昭60−21056、特開昭
61−50951に記載されたアミノ酸誘導体も使用す
ることができる。前記アミノ酸誘導体とは、下記一般式
(1)または(2)で表わされる化合物、またはアミノ
酸を有機溶媒中でチタン化合物と反応させた反応混合物
を更に水と混合して反応させた反応混合物である。
【0024】
【化1】
【0025】(式中、R1、R2は水素原子、炭素数1〜
22までのアルキル基、置換アルキル基(置換基として
はジアルキルアミノ基、アルキルオキシ基、アルキルチ
オ基)、炭素数6〜24までのアリール基、置換アリー
ル基(置換基としてはジアルキルアミノ基、アルキルオ
キシ基、アルキルチオ基、クロル基、ブロム基、シアノ
基、ニトロ基、ヒドロキシル基)、アラルキル基、炭素
数1〜22までのアシル基、アルキルスルホニル基、ア
ルキルホスホニル基又は炭素数6〜24までのアリール
スルホニル基、アリールスルホニル基を示す。R1、R2
はそれぞれ同じであっても異なっても良く、R1−R2
環を形成してもよいが同時に水素原子になることはな
い。Aは炭素数1〜10までのアルキレン基又は置換ア
ルキレン基を示す。Xは水素原子もしくは1価から4価
までの金属、もしくは4級アンモニウム陽イオンを示
す。nは正の整数を示す。)
【0026】これらの内で好ましいものとしては、ナフ
テン酸の金属塩、ジオクチルスルホコハク酸の金属塩、
レシチン、前記アミノ酸誘導体を挙げることができる。
更に好ましいものとしては、ナフテン酸のジルコニウ
ム、コバルト、マンガン塩、ジオクチルスルホコハク酸
のカルシウム、ナトリウム塩、前記一般式(1)の化合
物の金属塩を挙げることができる。一般式(1)の化合
物の金属塩としては、チタン、コバルト、ジルコニウ
ム、ニッケルの塩が特に好ましい。これらの荷電調節剤
としては、2種以上の化合物を併用することも可能であ
る。
【0027】(分散剤)分散剤は荷電を有する熱可塑性
重合体微粒子(トナーともいう)の分散性を高める樹脂
であり、担体液体に対して、溶解又は膨潤することによ
り、トナーの分散性を高める樹脂類である。例えば、ス
チレン−ブタジエン、ビニルトルエン−ブタジエン、ブ
タジエン−イソプレン等のゴム類、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート等の長鎖アルキル
基を有するアクリル系単量体の重合体、およびそれらと
他の単量体(スチレン、(メタ)アクリル酸およびその
メチル、エチル、プロピルエステル等)との共重合体、
更にはグラフト共重合体、ブロック共重合体を用いるこ
とができる。これら好ましい分散剤の内でも、合成ゴム
系分散剤は有効であり、更にはスチレン−ブタジエン共
重合体のランダム又はブロック共重合体は極めて有効な
分散剤として使用できる。
【0028】(光熱変換剤)本発明の平版印刷版用原版
を、レーザー光の走査露光等により画像形成する場合に
は、その熱可塑性重合体微粒子分散物中に、光エネルギ
ーを熱エネルギーに変換するための光熱変換剤を含有さ
せておくことが好ましい。含有させてもよい光熱変換剤
としては、紫外線、可視光線、赤外線、白色光線等の光
を吸収して熱に変換し得る物質ならば全て使用でき、例
えば、色素、カーボンブラック、金属コロイド、チタン
ブラック、金属カーバイド、ホウ化物、窒化物、炭化窒
化物粉等が挙げられる。特に、好ましいのは、波長76
0nmから1200nmの赤外線を有効に吸収する染
料、顔料、または金属粉、金属化合物粉である。なお、
この光熱変換剤を前記高分子重合体で被覆したもの、ま
たはこの光熱変換剤を前記重合体粒子に分散させたもの
とすることが好ましい。その場合光熱変換剤はカーボン
ブラック等が好ましい。
【0029】〔粒子製造方法〕本発明に用いるトナー粒
子の製法は、その最も簡単な場合に、先に略記したよう
に或る量の所望の顔料入り重合体を可塑剤で可塑化し、
均質になるまで混合することにより始める。十分な混合
後に、この材料を磨砕機から取出して冷却する。これは
海綿状の形を持つ。前記したようにこの海綿状体は少く
とも120の硬さを持たなければならない。25ないし
45の硬さが好適である。混合の温度は65℃ないし1
00℃の範囲であり90℃が好適である。混合時間は、
10分ないし3時間の範囲である。好適とする時間は約
90分である。任意適当な混合又は配合装置を使えばよ
いが、これには例えば、プラネタリーミキサーがある。
【0030】この混合物を冷却した後、混合物を条片状
に薄く切り、ロートフレックス、ピンミル等で磨砕す
る。この磨砕した材料は次で、摩擦磨砕機、円板形粉砕
機、サンドミル、羽根車式摩擦磨砕機、振動エネルギー
粉砕機又は類似物に送給する。この磨砕の目的は比較的
大きい粒子を引裂きこのようにしながらトナー粒子に複
数のひげ状突起を形成することにある。これは、磨砕の
目的が単に粒度を低めるだけの従来のトナーとは対照的
に異る点である。本製法の重要な特徴は組成物を湿式磨
砕することにある。
【0031】その他(濃度、比率など) 粒子濃度(熱可塑性重合体と光熱変換剤の濃度)は特に
限定されないが、使用液で行なう場合1リットル当り約
0.1g〜10g、好ましくは約0.3g〜10gであ
り、トナー濃厚液の場合は約10gから500gの濃度
である。被覆樹脂である熱可塑性重合体と光熱変換剤の
使用割合は、光熱変換剤1重量部に対して、熱可塑性重
合体を約0.1〜20重量部使用することが好ましく、
特に約0.5〜5重量部が好ましい。また、分散剤は光
熱変換剤1重量部に対して約0.1〜10重量部、好ま
しくは約0.2〜5重量部用いられる。荷電調節剤はト
ナー濃厚液の場合には約1×10-4〜1モル/リット
ル、好ましくは約1×10-3〜1×10-1モル/リット
ルが用いられる。希釈液の場合は約1×10 -6〜1×1
-2モル/リットル、好ましくは約1×10-5〜1×1
-3モル/リットルが用いられる。
【0032】本発明に用いられる電気絶縁性液体として
は公知の多種類のものが使用可能であるが、現像操作中
静電潜像を損わないようにする必要性から電気抵抗10
9Ω・cm以上、誘電率3以下の非水溶液を選ぶことが
望ましい。また被覆剤に対して溶解性の低いものを選ぶ
必要がある。一般的には脂肪族炭化水素、脂環式炭化水
素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ポリシロキ
サン類等を用いることができるが、揮発性・安定性・毒
性・臭気等の点からイソパラフィン系石油溶剤が好適で
ある。イソパラフィン系石油溶剤としてはエッソ社製ア
イソパーG、アイソパーH、アイソパーL、アイソパー
K、シェル石油会社製シェルゾール71等が挙げること
ができる。
【0033】本発明に用いる熱可塑性重合体微粒子は、
粒子の経時安定性、沈降性を向上させる目的で、加熱処
理を行うことができる。加熱条件としては、粒子に用い
る高分子重合体の軟化開始点より20℃低い温度から軟
化温度範囲の温度で加熱処理することが好ましい。
【0034】〔支持体〕支持体としては、紙、合成紙、
合成樹脂(例、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン)をラミネートした紙、プラスチックフィルム
(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、ナイロン、セルローストリアセテー
ト)、金属板(例、アルミニウム、アルミニウム合金、
鉛、鉄、銅)、これらの金属がラミネートあるいは蒸着
された紙やプラスチックフィルムを用いることができ
る。アルミニウム板、プラスチックフィルム、紙および
合成紙が好ましい。また、ポリエチレンテレフタレート
フィルム上にアルミニウムシートがラミネートされた複
合シートも好ましい。アルミニウム板およびプラスチッ
クフィルムがさらに好ましく、アルミニウム板が特に好
ましい。プラスチックフィルムのような疎水性材料を用
いる場合は、親水性の下塗り層(後述)を設けることで
親水性支持体として使用することができる。
【0035】アルミニウム板を支持体に用いる場合につ
いて、さらに説明する。アルミニウム支持体は、必要に
応じて表面粗面化処理(砂目立て処理)あるいは表面親
水化処理などの表面処理が施される。表面粗面化処理
は、電気化学的砂目立て法(例えば、アルミニウム板を
塩酸または硝酸電解液中で電流を流して砂目立てをする
方法)および/または機械的砂目立て法(例えば、アル
ミニウム板表面を金属ワイヤーでひっかくワイヤーブラ
シグレイン法、研磨球と研磨剤とでアルミニウム表面を
砂目立てするボールグレイン法、ナイロンブラシと研磨
剤とで表面を砂目立てするブラシグレイン法)によって
実施される。
【0036】次に、砂目立て処理を施されたアルミニウ
ム板は、酸またはアルカリによって化学的にエッチング
される。工業的に有利な方法は、アルカリを用いるエッ
チングである。アルカリ剤の例としては、炭酸ナトリウ
ム、アルミン酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、リン
酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよ
び水酸化リチウムが挙げられる。アルカリ溶液の濃度は
1乃至50重量%の範囲が好ましい。アルカリ処理の温
度は、20乃至100℃の範囲が好ましい。さらに、ア
ルミニウムの溶解量が5乃至20g/m2となるよう
に、処理条件を調整することが好ましい。
【0037】通常、アルカリエッチングの後、アルミニ
ウム板は、表面に残る汚れ(スマット)を除去するため
酸によって洗浄される。好ましい酸は、硝酸、硫酸、リ
ン酸、クロム酸、フッ化水素酸およびホウフッ化水素酸
である。電気化学的粗面化処理後のスマット除去処理
は、50乃至90℃で15乃至65重量%の濃度の硫酸
と接触させる方法のような公知の方法によって実施する
ことができる。
【0038】以上のように表面粗面化処理されたアルミ
ニウム板には、必要に応じて、陽極酸化処理あるいは化
成処理を施すことができる。陽極酸化処理は公知の方法
によって行うことができる。具体的には、酸溶液中で、
アルミニウム板に直流または交流電流を流すことによ
り、アルミニウム表面に陽極酸化皮膜を形成する。酸の
例としては、硫酸、リン酸、クロム酸、シュウ酸、スル
ファミン酸およびベンゼンスルフォン酸を挙げることが
できる。陽極酸化の条件は、使用される電解液によって
変化する。一般的には、電解液の濃度が1乃至80重量
%、電解液の温度が5乃至70℃、電流密度が0.5乃
至60アンペア/dm2、電圧が1乃至100V、そし
て電解時間が10乃至100秒の範囲であることが好ま
しい。
【0039】特に好ましい陽極酸化法は、硫酸中で高電
流密度で陽極酸化する方法およびリン酸を電解浴として
陽極酸化する方法である。陽極酸化処理後、アルミニウ
ム板にアルカリ金属シリケート処理(例えば、アルミニ
ウム板をケイ酸ナトリウム水溶液に浸漬する処理)を実
施してもよい。また、アルミニウム支持体と硬化性層の
接着や印刷特性を改良するために、支持体表面に下塗り
層を設けてもよい。
【0040】〔下塗り層〕下塗り層は、上記のアルミニ
ウム支持体以外にも、表面が充分に親水性でない支持体
(例、プラスチックフィルム)にも親水性層として設け
られる。下塗り層を構成する成分としては、ポリマー
(例、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、エ
チルセルロース、フェノール樹脂、スチレン−無水マレ
イン酸樹脂、ポリアクリル酸);アミン(例、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、トリプロパノールアミン)およびそれらの塩酸
塩、シュウ酸塩またはリン酸塩;モノアミノモノカルボ
ン酸(例、アミノ酢酸、アラニン);オキシアミノ酸
(例、セリン、スレオニン、ジヒドロキシエチルグリシ
ン);含硫アミノ酸(例、システイン、シスチン);モ
ノアミノジカルボン酸(例、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸);ジアミノモノカルボン酸(例、リシン);芳香
族核を持つアミノ酸(例、p−ヒドロキシフェニルグリ
シン、フェニルアラニン、アントラニル);脂肪族アミ
ノスルホン酸(例、スルファミン酸、シクロヘキシルス
ルファミン酸);および(ポリ)アミノポリ酢酸(例、
エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢
酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ヒドロキシエチル
エチレンジアミン酢酸、エチレンジアミン二酢酸、シク
ロエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢
酸、グルコールエーテルジアミン四酢酸)を挙げること
ができる。以上の化合物の酸基の一部または全部が、塩
(例、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩)と
なったものも用いることができる。以上の成分は、二種
以上組み合わせて用いることもできる。なお、プラスチ
ックフィルムを支持体として用いる場合は、アルミニウ
ム支持体の砂目たて処理の代わりに、親水性微粒子
(例、シリカ粉末)を親水性の下塗り層に添加すること
が好ましい。
【0041】〔平版印刷版用原版の作製〕上記の親水化
処理された支持体または該支持体上に前記下塗り層を設
けた基板を用い、これらの支持体または基板上に画像形
成層を形成することにより平版印刷版用原版を作製す
る。本発明の平版印刷版用原版は、該画像形成層の形成
において、前記の荷電を有する熱可塑性重合体微粒子分
散液と支持体との間に電界を印加して、該粒子を支持体
または基板上に電着させることが特徴であり、具体的に
は、荷電を有する熱可塑性重合体微粒子分散物と類似
の、電子写真用液体現像剤のトナー粒子をその荷電を利
用して電界印加(電着)する方法と同様の種々の方法よ
り、画像形成層を形成できる。具体的な電着の方法とし
ては下記の方法を挙げることができる。以上のようにし
て、本発明の平版印刷版用原版を作製することができ
る。
【0042】(浸漬法)基板を電着液中に浸漬し、基板
と一定の距離をおいて対向電極を設置する。基板と対向
電極の間に電圧を一定時間印加する。 (搬送送液法)ローラー等に巻き付けた基板とローラー
型の対向電極間に電着液を供給しつつ電界を印加し、基
板を搬送することにより連続的に電着する。
【0043】電極間距離 :0.1〜50mm(好ま
しくは1〜10mm) 印加電圧 :100〜5000V 電着量 :0.1〜2g
【0044】電着後は、微粒子の担体液を除去する。担
体液を除去する方法としては、エアナイフスクイズ、コ
ロナスクイズ、ローラスクイズ等の方法がある。
【0045】〔製版方法〕次に、この平版印刷版用原版
からの平版印刷版の製版方法について説明する。この平
版印刷版用原版への像様露光は、活性光を放射する光源
であれば使用できる。好ましい光源は、赤領域から赤外
線領域の光を発する光源がよく、レーザー光源としては
波長760nmから1200nmの赤外線を放射する固
体レーザ、半導体レーザ及びYAGレーザーにより画像
露光される。また、エキシマレーザー(XeF)、He
−Cdレーザー、N2レーザー、LD励起Nd;YAG
レーザー内部共振器型SHGによって得られた第2高調
波をBBO結晶を用いた外部共振器型Fourth−H
G、Qスイッチ動作LD励起固体レーザーも用いること
ができる。またレーザー光以外の好ましい光源として
は、キセノン放電灯、水銀灯、タングステンランプ、タ
ングステン・ハロゲンランプ、キセノンアーク灯、蛍光
灯などを用いることができ、とくに赤外線を含む光源が
好ましい。
【0046】画像の書き込みは、面露光方式、走査方式
のいずれでもよい。面露光光源を使用する場合には、そ
の照度によっても好ましい露光量は変化するが、通常
は、印刷用画像で変調する前の面露光強度が0.1〜1
0J/cm2の範囲であることが好ましく、0.1〜1
J/cm2の範囲であることがより好ましい。支持体が
透明である場合は、支持体の裏側から支持体を通して露
光することもできる。その露光時間は、必要な露光量が
与えられるかぎり広い範囲で選択ができる。通常0.0
1msec〜10分、好ましくは0.01msec〜1
分の照射で上記の露光強度が得られるように露光照度を
選択するのが好ましい。
【0047】以下に本発明の印刷方法について、該方法
に用いる平版印刷機の印刷部を示す図1および図2に基
づき説明する。図1は、本発明の印刷方法で用いる印刷
機上で画像形成層の形成および直接作像・製版を行うた
めの装置の一例の概略図である。シート状又はウエブ状
の印刷用紙(被印刷物)12は、圧胴7とブランケット
胴6の間に挟まれる。ブランケット胴6は円筒形版胴1
に接触しており、円筒形版胴1から後述するインキ付け
像を被印刷物12に転写するための転写手段である。こ
の円筒形版胴1は、外周面に親水性支持体11が設置さ
れている。親水性支持体11の外周面に形成されるトナ
ーの電着による粒子層(画像形成層)13は、円筒形版
胴1に近接して取り付けられている後述の電着装置2に
よって形成される。
【0048】画像形成層13が形成されと、円筒形版胴
1に近接して装備した描画装置(作像ユニット)3によ
り、印刷すべきデジタルデータに応じて前記親水性支持
体11上の画像形成層13の表面上に赤外線レーザーを
走査露光させ画像を正確な見当で焼き付ける。画像形成
層13の表面にインキ受理区域(高分子重合体微粒子の
熱融着部、疎水性)とインク反撥区域(高分子重合体微
粒子の非熱融着部、親水性)から成る像パターンを形成
する。
【0049】作像(画像形成)が行われる間は、印刷機
は、「刷り動作オフ」モード(印刷動作を行わない作動
態様)におかれている。即ち、この「刷り動作オフ」モ
ードでは、円筒形版胴1は、他のどの胴にも接触してい
ない。描画装置3による作像が終ると、印刷機は「刷り
動作オン」モード(印刷動作を行う作動態様)に切り換
えられ、円筒形版胴1に近接して装備したインク・水供
給装置4により、支持体11上の作像された画像形成層
13の表面は、慣用のオフセット態様又は無水オフセッ
ト態様でインキ付けされる。未露光部の非画像部は、印
刷の初期において、該微粒子がある程度の集団となって
いるため除去性(現像性)が良く、印刷機上で湿し水、
またはインクにより除去できる。
【0050】円筒形版胴1に近接して版面洗浄装置(ク
リーニングユニット)5が取り付けられている。版面洗
浄装置5は、前の印刷作業で用いられた円筒形版胴1の
親水性支持体11上のインキ、水及び作像された画像形
成層13の大部分を拭い取った後、化学的処理及び/又
は物理的処理により版面に密着・定着されたトナー画像
部の除去を行う。ここで、化学処理とは、上記したトナ
ー用樹脂を膨潤及び/又は溶解させる化学物質又はその
溶液(以下、化学処理液という)を用い、トナー画像部を
有する版面にこの化学処理液を塗布、あるいは同版面を
化学処理液に浸漬する等の方法による。また、物理的処
理とは、版面上のトナー画像部を削ぎ落とす等して、新
たな表面を物理的に現出させる処理のことを言う。版面
洗浄装置5は、1つの印刷作業と次の印刷作業の間でブ
ランケット胴を洗浄するために近代的印刷機で用いられ
る周知の「ブランケットワッシャー」に類似したもので
あるが、円筒形版胴1上の作像された画像形成層13の
大部分を溶解させるために下記の化学処理液を添加しな
ければならない場合がある点で異なる。
【0051】上記化学処理液としては、テトラヒドロフ
ラン、トリエチレングリコールジメチルエーテル等のエ
ーテル類、トルエン等の芳香族有機溶剤、パラフィン系
炭化水素、メチルエチルケトン等のケトン類、ジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド等を単独又は複数
組み合わせて用いればよく、また、これらを希釈溶媒で
希釈した溶液として用いても、勿論よい。また、化学処
理剤は、硫酸塩、リン酸塩、ポリリン酸塩、ケイ酸塩、
有機ホスホン酸、蓚酸塩等の塩類、界面活性剤、水溶性
高分子化合物、湿潤剤、インキ溶解作用を有する有機溶
剤等を含有する、水溶液型のものを用いることができ
る。また、pHとしては酸性、アルカリ性のいずれのも
のも使用できる。
【0052】図2は、本発明の印刷機上で円筒形版胴1
に装備された機上電着装置2の概略図である。電着装置
2は上述したように円筒形版胴1の外周面に設置された
親水性支持体11と対向電極(電着ヘッドともいう)2
0との間に電着液(荷電を有する分散物、トナーともい
う)を電着液供給液スリット21より供給しつつ電界
(直流電源27)を印加し、版胴1を回転することによ
り支持体11上に該分散物を連続的に電着し、粒子層
(画像形成層)13を形成する装置である。電着装置2
は図2に示すように、電着液タンク25、ポンプ26、
電着ヘッド20、ブレード(またはローラー)24、電
着液供給液スリット21、電着液回収第1スリット22
および電着液回収第2スリット23から構成され、電着
ヘッド20と版胴1上に設置した親水性支持体11との
間に直流電圧を印加できるような構成を有する。親水性
支持体11と電着ヘッド(電極)20との間隔、印加電
圧、電着量は前述の通りである。この電着ヘッド20は
直接印刷機上に設置しても、印刷機と独立した構造のも
ので、使用時に印刷機に設置しても良い。電着後は、微
粒子の担体液を除去する。担体液を除去する方法として
は、エアナイフスクイズ、コロナスクイズ、ローラスク
イズ等の方法があり、電着液回収第1スリット22およ
び電着液回収第2スリット23により回収される。
【0053】
〔実施例1〕
(ひげ状突起構造を有する微粒子分散物の作製)TKロ
スダブルプラネタリーミキサー、130LPM型(特殊
機化製)に下記組成の成分を仕込み95℃で1時間、5
0rpmの回転数で攪拌し混練した。
【0054】 ニユクレルN−699(三井・デユポンケミカル製) 3重量部 カーボンブラック#40(三菱化学製) 1重量部 アイソパーL(エクソン社製) 3重責邸
【0055】更にこの条件でアイソパーL 9重量部を
2時間にわたり分割添加し混練を継続させた。次にこの
混練物をステンレスバットに放出し、室温まで冷却し、
スポンジ状の混練物を得た。この混練物を下記の組成で
直径約4mmのガラスビーズをメジアとするペイントシ
ェーカー(東洋精機(株)製)に仕込み20分間予備分
散を行つた。
【0056】 混練物 1重量部 アイソバーH 6重量都
【0057】この予備分散物を直径約0.75〜1mm
のガラスビーズをメジアとするダイノミルKDL型(シ
ンマルエンタープライゼス(株)製)を用い4500r
pmで6時間湿式分散し濃厚な分散物を得た。この分散
過程において、ひげ状の突起構造を有する微粒子が形成
された。更にこの分散物を、固形分濃度が1リットル当
り1gになるようにアイソパーGで希釈し、荷電調節剤
として塩基性バリウムペトロネート(ウイテイコケミカ
ル製)が固形分0.1gになる様に添加した。
【0058】(アルミニウム支持体の作製)厚さ0.2
4mmのJIS−A−1050に従うアルミニウム板の
表面を、ナイロンブラシとパミストン(400メッシ
ュ)の水懸濁液とで砂目立てした後、水でよく洗浄し
た。次に、10重量%の水酸化ナトリウム水溶液に70
℃で60秒間浸漬してエッチングした後、流水で水洗い
した。20重量%の硝酸水溶液で中和、洗浄してから、
水洗いした。得られたアルミニウム板を、矩形波の交番
波形電流(条件:陽極時電圧12.7V、陽極時電気量
に対する陰極時電気量の比が0.9、陽極時電気量16
0クーロン/dm2)を用いて、0.5重量%の硝酸アル
ミニウムを含む1重量%硝酸水溶液中で電解粗面化処理
を行った。得られた板の表面粗さは、0.6μm(Ra
表示)であった。この処理に続いて、1重量%の水酸化
ナトリウム水溶液に40℃で30秒間浸漬した後、30
重量%の硫酸水溶液中、55℃で1分間処理した。次
に、厚さが2.5g/dm2になるように、20重量%
の硫酸水溶液中で直流電流を用いて電流密度2A/dm
2の条件下で、陽極酸化処理をした。これを水洗、乾燥
して支持体を作製した。
【0059】作製した支持体を、3号ケイ酸ソーダ(S
iO2:28〜30重量%、Na2O:9〜10重量%、
Fe:0.02重量%以下)の2.5重量%水溶液(p
H:11.2)に70℃で13秒浸漬して、水洗した。
蛍光X線分析で測定したシリケート量は、10mg/m
2であった。
【0060】次に、上記で作製したひげ状突起を有する
熱可塑性重合体微粒子分散液中に、上記アルミニウム支
持体を浸漬し、アルミニウム支持体をプラス極とし、ア
ルミニウム基板から1cmの距離をおいて、分散液中に
マイナスの対向電極を設置した。そしてプラス極とマイ
ナス極の間に2000Vの直流電圧を印加し、基板上に
は0.6g/m2の熱可塑性重合体微粒子の電着物が形
成した。自然乾燥して得られたこの平版印刷版原版を波
長830nmの赤外光を発する半導体レーザで露光し
た。画像描画した平版印刷版原版を現像処理することな
く、印刷機(RYOBI3200CCD)のシリンダー
に設置し、湿し水としてIF201(富士写真フイルム
(株)製)を、インキとしてGEOS墨(大日本インキ
(株)製)を用い、印刷を行った。印刷を開始し、30
枚目から地汚れのない印刷物が得られ、10000枚の
印刷が可能であった。 〔実施例2〕
【0061】実施例1で作製した親水性アルミニウム支
持体を、東京航空計器株式会社製、オフセット印刷機の
版胴上に設置した。さらに、図2に示すように電着ユニ
ットをアルミニウム基板から5mmの距離をおいて設置
した。アルミニウム支持体をプラス極とし、電着ユニッ
トとの間に直流電圧2000Vを印加した。次に、実施
例1で調製したひげ状突起を有する熱可塑性高分子重合
体微粒子分散液を電着タンクへ入れ、ポンプによって電
着ユニットとアルミニウム支持体の間に送液した。アル
ミニウム支持体をプラス極とし、電着ユニットをマイナ
ス極とし、プラス極とマイナス極の間に2000Vの直
流電圧を印加し、基板上に0.6g/m2の高分子重合
体微粒子の電着物が形成した。このものを波長830n
mの赤外光を発する半導体レーザで露光した。露光後、
現像することなく、湿し水としてIF201(富士写真
フイルム(株)製)を、インキとしてGEOS墨(大日
本インキ(株)製)を用い、印刷を行った。その結果、
25枚目から地汚れのない印刷物が得られ、10000
枚の印刷が可能であった。
【0062】〔実施例3〕図1のような配置で、ウルト
ラプレートクリーナー(英国、A.B.C. Chemical.Co.Ltd.
製)を含浸したウエスを装着した版面洗浄装置5を配置
し、実施例2の印刷後の版面に残ったインク、画像部を
除去、乾燥し親水性支持体を再生した。次に再び実施例
2と同様にして、高分子重合体微粒子を電着、レーザ露
光し印刷を行ったところ、画像部は十分な濃度を有し、
未露光部の汚れもない良好な印刷物が得られた。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の平版印刷
版用原版は、その画像形成層に含まれる熱可塑性重合体
粒子が複数のひげ状突起を有することにより該熱可塑性
重合体粒子がからみ合った状態になっており、その結
果、赤外線領域のレーザー光等の走査露光により微粒子
の熱融着による画像形成において、高分子重合体微粒子
の熱融着性(感度)が良好であり、強固な画像強度が得
られ、かつ未露光部の非画像部では該微粒子がある程度
の集団となって除去されるため除去性が良く、即ち良好
な現像性を有し、印刷機上で湿し水、またはインクによ
り除去でき(機上現像性が良)、印刷汚れがなく、耐刷
性の優れた平版印刷版が作製可能である。また、本発明
の平版印刷版用原版は、支持体上の粒子層(画像形成
層)の形成において、支持体と荷電を有する複数のひげ
状突起を有する分散物との間に電界を印加して、該支持
体上に該微粒子を電着させることにより、塗布に比べ微
粒子同士が半接着状態で存在することになり、上記の感
度、機上現像性、耐刷性の向上がより顕著になる。ま
た、本発明の印刷方法は、円筒形版胴に近接して版面洗
浄装置を有し、通常の印刷工程を経て印刷終了後、化学
的処理及び/又は物理処理によって版面洗浄を行い版面
の画像を除去し親水性支持体を再生することが可能であ
る。本発明の平版印刷版用原版及び印刷方法は、印刷機
上で画像形成層の電着形成、画像露光することにより、
製版の過程がなくなるComputer To Cylinder (CTC)の印
刷方式を実現できる。通常のPS版の作成に要した多く
の時間とコストが不要になり、低価格、短納期の印刷物
作成が可能となる。また印刷終了後の版交換作業が不要
になり、版の廃棄物も発生せず、時間、省力化、コスト
削減が可能となる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷機の一例の概略図である。
【図2】図1の印刷機に装備された機上電着装置の概略
図である。
【符号の説明】
1:版胴 2:電着装置 3:描画装置 4:インク・水供給装置 5:版画洗浄装置 6:ブランケット胴 7:圧胴 11:親水性支持体 12:被印刷物 13:画像形成層 20:電着ヘッド 21:電着液供給スリット 22:電着液回収第1スリット 23:電着液回収第2スリット 24:ブレード 25:電着タンク 26:ポンプ 27:直流電源
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/004 505 G03F 7/004 505 7/032 7/032 7/38 501 7/38 501 Fターム(参考) 2C034 AA12 2H025 AA00 AA01 AA12 AB03 AC08 AD01 AD03 CB11 CB14 CB16 CB20 CC20 FA01 FA03 FA10 2H084 AA14 AA16 AA36 AA38 CC05 CC06 2H096 AA00 AA07 AA08 BA16 BA20 DA10 EA04 JA02 2H114 AA04 AA05 AA24 BA01 BA10 DA03 DA04 DA05 DA39 DA46 DA48 DA50 DA52 DA56 DA57 DA75 EA01 EA03 EA05 EA08 FA18 GA01 GA29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、複数のひげ状突起を有する
    熱可塑性重合体粒子と、光熱変換剤を含有する画像形成
    層を有することを特徴とする平版印刷版用原版。
  2. 【請求項2】 電気絶縁性液体中に、複数のひげ状突起
    を有する熱可塑性重合体粒子、光熱変換剤および荷電調
    節剤を、少なくとも含有する分散物液と支持体との間に
    電界を印加して、該支持体上に該熱可塑性重合体粒子を
    電着させ画像形成層を設けたことを特徴とする請求項1
    の平版印刷版用原版。
  3. 【請求項3】 印刷機版胴上に設置した親水性支持体
    と、電気絶縁性液体中に複数のひげ状突起を有する熱可
    塑性重合体粒子、光熱変換剤および荷電調節剤を、少な
    くとも含有する分散物液との間に電界を印加して、該支
    持体上に該熱可塑性重合体粒子を電着させ画像形成層を
    形成する工程、画像形成層を画像露光する工程、イン
    ク、水または擦りにより非画像部を除去した後に印刷を
    行う工程を有することを特徴とする印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002087882A1 (fr) * 2001-04-26 2002-11-07 Mitsubishi Chemical Corporation Methode et dispositif de traitement et d'impression regeneratifs
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JP2019084797A (ja) * 2017-11-10 2019-06-06 コニカミノルタ株式会社 インク膜形成用原版、凹凸パターン形成方法、パターン膜形成方法、パターン膜形成装置

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