JPH05114732A - 薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタ

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JPH05114732A
JPH05114732A JP30121691A JP30121691A JPH05114732A JP H05114732 A JPH05114732 A JP H05114732A JP 30121691 A JP30121691 A JP 30121691A JP 30121691 A JP30121691 A JP 30121691A JP H05114732 A JPH05114732 A JP H05114732A
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thin film
gate electrode
voltage
semiconductor thin
back gate
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Hidetsugu Kojima
英嗣 小島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックゲート電極を備えた薄膜トランジスタ
において、消費電力を小さくする。 【構成】 一導電型の半導体薄膜14は同一導電型の不
純物が高濃度に拡散されたソース領域16とドレイン領
域17を有し、そのチャネル領域15の上面にはゲート
絶縁膜18を介してゲート電極19が設けられ、その下
面には強誘電体膜13を介してバックゲート電極12が
設けられている。そして、pチャネルの場合、ゲート電
極19とバックゲート電極12との間に所定の方向の電
圧を印加すると、強誘電体膜13が分極を起こしてその
半導体薄膜14と対向する面側が+となり、しかもこの
分極が前記電圧の印加を停止しても維持されることにな
るので、強誘電体膜13に一度分極を起こさせてその半
導体薄膜14と対向する面側を+とすると、バックゲー
ト電極12に+の電圧が常時印加されているのと同様の
効果が得られ、したがって消費電力を小さくすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はバックゲート電極を備
えた薄膜トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタでは、オン・オフ比の
高い方が望ましい関係から、オン電流はそのままでオフ
電流のみを低減させることができるようにするために、
バックゲート電極を備えたものがある。図3は従来のこ
のような薄膜トランジスタの一例を示したものである。
この薄膜トランジスタでは、一導電型の不純物を含有す
るポリシリコンからなる半導体薄膜1のチャネル領域2
の両側に同一導電型の不純物を高濃度に含有したソース
領域3およびドレイン領域4が形成され、半導体薄膜1
のチャネル領域2の一面にゲート絶縁膜5を介してゲー
ト電極6が設けられ、半導体薄膜1のチャネル領域2、
ソース領域3およびドレイン領域4の他面にバックゲー
ト絶縁膜7を介してバックゲート電極8が設けられた構
造となっている。
【0003】次に、この薄膜トランジスタの動作につい
てpチャネルの場合を例にとって図4を併せ説明する。
ゲート電極6に十分大きな絶対値をもつ負のゲート電圧
GSが印加されると、チャネル領域2のホール数が増大
し、このためドレイン領域4とソース領域3との間にド
レイン電圧VDSが印加されると、ソース領域3とドレイ
ン領域4との間に大きなドレイン電流ISDつまりオン電
流が流れてオンとなる。この状態からゲート電圧VGS
+側に増加させると、チャネル領域2のホール数が減少
し、このため同レベルのドレイン電圧VDS下ではドレイ
ン電流ISDが減少し、ゲート電圧VGS=0の近傍で最小
(オフ電流)となってオフとなる。このとき、バックゲ
ート電極8にバックゲート電圧VBSが印加されると、同
レベルのドレイン電圧VDS下では、オン電流はほとんど
変化せず、オフ電流のみが低減する。この場合、バック
ゲート電圧VBSが大きいほど、オフ電流は減少する。し
たがって、オン電流はそのままでオフ電流のみを低減さ
せることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような薄膜トランジスタでは、オフの場合、バック
ゲート電極にバックゲート電圧VBSを印加し続けること
になるので、消費電力が大きくなってしまうという問題
があった。この発明の目的は、消費電力を小さくするこ
とのできる薄膜トランジスタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、一導電型の
不純物が拡散されたチャネル領域の両側に同一導電型の
不純物が高濃度に拡散されたソース領域およびドレイン
領域を有してなる半導体薄膜と、前記半導体薄膜のチャ
ネル領域の一面にゲート絶縁膜を介して設けられたゲー
ト電極と、前記半導体薄膜のチャネル領域、ソース領域
およびドレイン領域の他面に強誘電体膜を介して設けら
れたバックゲート電極とを具備するようにしたものであ
る。
【0006】
【作用】この発明によれば、pチャネルの場合、ゲート
電極とバックゲート電極との間に所定の方向の電圧を印
加すると、強誘電体膜が分極を起こしてその半導体薄膜
と対向する面側が+となり、しかもこの分極がゲート電
極とバックゲート電極との間への電圧の印加を停止して
も維持されることになるので、強誘電体膜に一度分極を
起こさせてその半導体薄膜と対向する面側を+とする
と、バックゲート電極に+の電圧が常時印加されている
のと同様の効果が得られ、したがって消費電力を小さく
することができる。
【0007】
【実施例】図1はこの発明の一実施例における電界効果
型の薄膜トランジスタの要部を示したものである。この
薄膜トランジスタでは、ガラスやセラミック等からなる
絶縁基板11の上面の所定の個所にアルミニウム等から
なるバックゲート電極12が設けられている。バックゲ
ート電極12を含む絶縁基板11の上面にはチタン酸バ
リウム等のセラミック材料やポリフッ化ビニリデン、三
フッ化エチレン等の有機材料からなる強誘電体膜13が
設けられている。バックゲート電極12に対応する部分
の強誘電体膜13の上面にはポリシリコンからなる半導
体薄膜14が設けられている。半導体薄膜14はn型ま
たはp型ポリシリコンからなるもので、チャネル領域1
5の両側にはチャネル領域15と同じ導電型の不純物が
高濃度に拡散されたソース領域16およびドレイン領域
17が形成され、これによりnプラス−n−nプラスの
nチャネルまたはpプラス−p−pプラスのpチャネル
の活性層が形成されている。半導体薄膜14のチャネル
領域15の上面には窒化シリコンや酸化シリコン等から
なるゲート絶縁膜18が設けられ、ゲート絶縁膜18の
上面にはアルミニウム等からなるゲート電極19が設け
られている。
【0008】次に、この薄膜トランジスタの動作につい
てpチャネル電界効果型薄膜トランジスタの場合を例に
とって説明する。まず、ゲート電極19とバックゲート
電極12との間に、ゲート電極19側が−でバックゲー
ト電極12側が+となる方向の電圧であって強誘電体膜
13に分極を起こさせるのに十分な電圧(以下、ゲート
・バックゲート電圧という)を印加すると、強誘電体膜
13はその半導体薄膜13と対向する面側が+となるよ
うに分極を起こす。この分極は、ゲート・バックゲート
電圧の印加が停止された後も維持される。なお、温度を
上げると、強誘電体膜13に分極を起こさせるのに必要
なゲート・バックゲート電圧を下げることができる。
【0009】そして、ゲート・バックゲート電圧の印加
が停止され、この後ゲート電極19とソース領域16と
の間に十分大きな絶対値をもつ負のゲート電圧VGSが印
加されると、チャネル領域15のゲート絶縁膜18界面
付近のホール数が増大し、このためドレイン領域17と
ソース領域16との間にドレイン電圧VDSが印加される
と、ソース領域16とドレイン領域17との間に大きな
ドレイン電流ISDつまりオン電流が流れてオンとなる。
この状態からゲート電圧VGSを+側に増加させると、チ
ャネル領域15のホール数が減少し、このため同レベル
のドレイン電圧VDS下ではドレイン電流ISDが減少し、
ゲート電圧VGS=0の近傍で最小(オフ電流)となって
オフとなる。このとき、強誘電体膜13はその半導体薄
膜13と対向する面側が+となるように分極を起こした
状態に維持されているので、バックゲート電極12に+
の電圧が常時印加されているのと同様の効果が得られ、
このため同レベルのドレイン電圧VDS下では、オン電流
はほとんど変化せず、オフ電流のみが低減する。
【0010】このように、この薄膜トランジスタでは、
強誘電体膜13に一度分極を起こさせてその半導体薄膜
13と対向する面側を+とすると、バックゲート電極1
2に+の電圧が常時印加されているのと同様の効果が得
られ、したがって消費電力を小さくすることができる。
【0011】なお、上記実施例では、バックゲート電極
12と半導体薄膜14との間に強誘電体膜13のみを設
けている場合について説明したが、これに限定されるも
のではない。例えば、図2に示すように、強誘電体膜1
3と半導体薄膜14との間にバックゲート絶縁膜21を
設けるようにしてもよい。この場合、上記実施例と同様
の効果を得ることができる上、バックゲート絶縁膜21
の膜厚を変えることにより、半導体薄膜14に作用する
強誘電体膜13の分極による電界を制御することができ
る。また、上記実施例では、動作原理としてはpチャネ
ル電界効果型薄膜トランジスタの場合について説明した
が、nチャネル電界効果型薄膜トランジスタでは強誘電
体膜にその半導体薄膜と対向する面側が−となるような
分極を起こさせるようにすればよい。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、強誘電体膜に一度分極を起こさせてその半導体薄膜
と対向する面側を+または−とすると、バックゲート電
極に+または−の電圧が常時印加されているのと同様の
効果を得ることができ、したがって消費電力を小さくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における薄膜トランジスタ
の要部の断面図。
【図2】この発明の他の実施例における薄膜トランジス
タの要部の断面図。
【図3】従来の薄膜トランジスタの一例の概略構成図。
【図4】従来の薄膜トランジスタの動作特性図。
【符号の説明】
11 絶縁基板 12 バックゲート電極 13 強誘電体膜 14 半導体薄膜 15 チャネル領域 16 ソース領域 17 ドレイン領域 18 ゲート絶縁膜 19 ゲート電極 21 バックゲート絶縁膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型の不純物が拡散されたチャネル
    領域の両側に同一導電型の不純物が高濃度に拡散された
    ソース領域およびドレイン領域を有してなる半導体薄膜
    と、 前記半導体薄膜のチャネル領域の一面にゲート絶縁膜を
    介して設けられたゲート電極と、 前記半導体薄膜のチャネル領域、ソース領域およびドレ
    イン領域の他面に強誘電体膜を介して設けられたバック
    ゲート電極と、 を具備してなることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記半導体薄膜のチャネル領域、ソース
    領域およびドレイン領域の他面と前記強誘電体膜との間
    にバックゲート絶縁膜を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の薄膜トランジスタ。
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