JPH05113143A - ロータリ弁付きエンジンの制御装置 - Google Patents

ロータリ弁付きエンジンの制御装置

Info

Publication number
JPH05113143A
JPH05113143A JP30417191A JP30417191A JPH05113143A JP H05113143 A JPH05113143 A JP H05113143A JP 30417191 A JP30417191 A JP 30417191A JP 30417191 A JP30417191 A JP 30417191A JP H05113143 A JPH05113143 A JP H05113143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
engine
fuel ratio
intake
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30417191A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Matsubara
譲二 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP30417191A priority Critical patent/JPH05113143A/ja
Publication of JPH05113143A publication Critical patent/JPH05113143A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ロータリ弁をもったエンジンの制
御装置に関し、吸気脈動に影響されることなく、正確な
エンジン制御を行なえるようにすることを目的とする。 【構成】 アクセル開度検出手段20と、位相決定手段
21と、空燃比検出手段22と、回転数検出手段23
と、空燃比設定手段24と、吸入空気量推定手段26
と、過渡運転状態検出手段25と、そして、エンジンの
過渡運転状態が検出されると推定吸入空気量と設定空燃
比とで燃料供給量を決定し、検出されないと推定吸入空
気量と設定空燃比と空燃比検出手段22による実空燃比
とで燃料供給量を決定する燃料供給量決定手段27とを
設けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気ポートを開閉する
吸気弁とは別に吸気通路に回転可能に設けられるととも
にその回転位相を変えられるロータリ弁をもったエンジ
ンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図7に示すように、エンジン
1の吸気ポート3aを開閉する吸気弁5とは別に、吸気
通路3に回転可能に設けられて回転位相を変えることに
より吸気通路3を開閉するロータリ弁10と、その上流
側に同じく吸気通路3を開閉するスロットル弁11とを
設け、ロータリ弁10の回転位相を変えるVVT(バリ
ヤブル・バルブ・タイミング)制御とスロットル弁11
の開閉制御とにより、エンジンを制御するようにしたも
のが提案されている。
【0003】なお、図7中の4は排気通路、4aは排気
ポート、6は排気弁であり、17は吸気通路3の吸入空
気量を検出するエアフローセンサ(AFS)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のロータリ弁付きエンジンの制御装置では、ス
ロットル弁11がアンスロットル状態(スロットル弁が
ないのと同じ状態で、例えばスロットル弁の全開時)付
近にある場合、吸気通路3の更に上流側にあるエアフロ
ーセンサ17にまで吸気脈動が伝わり、その吸気脈動に
よってエアフローセンサ17が配設されている吸気通路
部分の中を吸気が矢印aのように往復することになり、
そのため、正確な吸入空気量の計算ができなくなり、ま
た、空気量をスロットル弁とロータリ弁とで制御してい
るためにスロットル位置から吸入空気量を計算すること
もできず、これにより、正確なエンジン制御が困難であ
るという課題がある。
【0005】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ロータリ弁付きエンジンにおいて、吸気脈動
に影響されることなく、正確なエンジン制御を行なえる
ようにした、ロータリ弁付きエンジンの制御装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のロー
タリ弁付きエンジンの制御装置は、吸気ポートを開閉す
る吸気弁とは別に吸気通路に回転可能に設けられるとと
もにその回転位相を変えられるロータリ弁をもったエン
ジンにおいて、アクセル開度を検出するアクセル開度検
出手段と、該アクセル開度検出手段で検出されたアクセ
ル開度から該ロータリ弁の回転位相を決定する位相決定
手段と、該エンジンの排気から供給混合気の空燃比を検
出する空燃比検出手段と、エンジン回転数を検出する回
転数検出手段と、該エンジンの運転状態に対応した空燃
比を設定する空燃比設定手段と、該エンジンの過渡運転
状態を検出する過渡運転状態検出手段とをそなえ、該回
転数検出手段で検出されたエンジン回転数と該アクセル
開度検出手段で検出されたアクセル開度とから該エンジ
ンへの吸入空気量を推定する吸入空気量推定手段が設け
られるとともに、該過渡運転状態検出手段でエンジンの
過渡運転状態が検出されると、該吸入空気量推定手段で
得られた推定吸入空気量と該空燃比設定手段で設定され
た設定空燃比とに基づいて、燃料供給量を決定する一
方、該エンジンの過渡運転状態が検出されないと、該吸
入空気量推定手段で得られた推定吸入空気量と該空燃比
設定手段で設定された設定空燃比と該空燃比検出手段で
検出された実空燃比とに基づいて、燃料供給量を決定す
る燃料供給量決定手段が設けられたことを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】上述の本発明のロータリ弁付きエンジンの制御
装置では、ロータリ弁付きエンジンにおいて、加速また
は減速等の過渡運転状態が検出されると、上記の推定吸
入空気量と設定空燃比とに基づいて燃料供給量を決定す
る一方、過渡運転状態が検出されないと、上記の推定吸
入空気量と設定空燃比と実空燃比とに基づいて燃料供給
量を決定して、この決定された燃料供給量でエンジンを
制御する。
【0008】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例につい
て説明すると、図1〜図6は本発明によるロータリ弁付
きエンジンの制御装置の一実施例を示すもので、図1は
その制御系を示すブロック図、図2はそのエンジンシス
テムを示す構成図、図3はそのロータリ弁位相可変機構
を示す模式的斜視図、図4はその燃料供給制御要領を説
明するためのフローチャート、図5はそのロータリ弁の
回転位相とスロットル弁開度と関係を示す図、図6はリ
ニアO2 センサの出力特性図であり、図2中、図7と同
じ符号はほぼ同様の部分を示している。
【0009】さて、本装置により制御されるエンジンシ
ステムは、図2に示すように構成されるものであり、図
2中、1はエンジンで、このエンジン1の燃焼室2と連
通して吸気通路3および排気通路4がそれぞれ設けら
れ、吸気通路3の吸気ポート3aには吸気弁5が設けら
れるとともに、排気通路4の排気ポート4aには排気弁
6が設けられている。
【0010】さらに、吸気弁5と排気弁6とはピストン
7に連結されるクランク軸と連動する動弁機構8により
駆動されて、吸・排気通路3,4の吸・排気ポート3
a,4aを開閉し、燃焼室2の吸・排気を行なわせるよ
うになっている。
【0011】そして、吸気通路3の吸気ポート3aの上
流側には、吸気ポート3a方向に向け燃料を噴射するイ
ンジェクタ(電磁弁)9が設けられ、更にその上流側に
はロータリ弁10,スロットル弁11およびエアクリー
ナ16が設けられている。
【0012】ロータリ弁10は、ほぼ円柱形状をなし、
その直径方向と平行して貫通する通気穴10aを有して
おり、吸気通路3を開閉するために回転可能に設けられ
ている。
【0013】すなわち、上述したロータリ弁10は、吸
気通路3中に設けてある弁ハウジング3A内に回転可能
に支持されており、図3に示すように、このロータリ弁
10の回転支軸10Aは、後述する位相可変機構30に
付設されているエンジン側からの駆動力伝達機構によっ
て回転駆動されるようになっている。
【0014】ここで、位相可変機構30は、図3に示す
ように、遊星歯車機構によって構成されており、この機
構におけるサンギヤ31は、エンジンのクランク軸の回
転を駆動源とするベルト伝達機構に用いられるプーリ3
1Aの軸と一体に設けられている。
【0015】そして、このサンギヤ31は、外周面の当
分位置、本実施例では3等分された位置で遊星ギヤ32
と噛み合っており、そして、この遊星ギヤ32は、キャ
リアとして設けてあるウォームホィール33により回転
自在に支持されている。
【0016】上述した遊星ギヤ32は、その外周に位置
するリングギヤ34の内歯34Aに噛み合っており、こ
のリングギヤ34の外周に形成された外歯34Bには、
ロータリ弁10の駆動軸と一体の駆動ギヤ35が噛み合
っている。従って、クランク軸の回転は、サンギヤ31
を介して遊星ギヤ32に伝達され、この遊星ギヤ32が
リングギヤ34を回転させることで駆動ギヤ35を回転
させてロータリ弁10への回転力の伝達が行なわれるよ
うになっている。
【0017】一方、上述したウォームホィール33に
は、ウォームギヤ36が噛み合っており、このウォーム
ギヤ36は、駆動モータ13の出力軸に一体に設けられ
ている。
【0018】また、この駆動モータ13としては、正逆
回転可能なステッピングモータが用いられており、その
回転方向および回転量を後述する電子制御ユニット(E
CU)12(図1,図2参照)により設定されること
で、リングギヤ34に噛み合うロータリ弁用の駆動ギヤ
35に対する回転開始位置の位相可変制御を行ない、換
言すれば、回転位相を調整制御するようになっている。
【0019】すなわち、上述したECU12は、マイク
ロコンピュータにより構成されており、このマイクロコ
ンピュータに付設してあるI/Oインタフェースを介し
た入力側には、図1に示すように、アクセル開度検出手
段としてのアクセルポジションセンサ20からのアクセ
ル踏み込み量情報のほか、他のセンサ19′からの検出
情報が入力されるようになっている。
【0020】そして、上述したECU12の出力側に
は、駆動モータ13の駆動回路(ドライバ)が接続され
ており、この駆動回路に対し位相センサを内蔵した駆動
モータ13が接続されている。
【0021】なお、駆動モータ13付きの位相センサ
は、ECU12に対して位相情報を出力し、位相制御の
状況を判別させるようになっている。
【0022】そして、この場合、ECU12は、ロータ
リ弁10の制御について言えば、基本的にはアクセルポ
ジションセンサ20からの信号に基づき、吸気弁5に対
するロータリ弁10の開閉タイミングの位相を変化させ
るように機能する。
【0023】すなわち、全開域では、吸気弁5の開閉期
間の全域をオーバーラップさせるように位相を設定し、
パーシャル域では、吸気弁5の開放時期よりも遅く開く
と共に吸気弁5の閉時期よりも遅く吸気の導入を終了さ
せる期間を得られるように位相を設定し、アイドル域で
は、更にオーバラップ期間を短くするように位相を設定
するようになっている。
【0024】したがって、ECU12は、図1に示すよ
うに、アクセルポジションセンサ20で検出されたアク
セル開度からロータリ弁10の回転位相を決定する位相
決定手段21の機能を有していることになる。
【0025】ここで、この位相決定手段21で決定され
るロータリ弁の回転位相特性は、例えば図5の特性Aの
ようになる。
【0026】なお、駆動モータ13が、図3中の符号α
で示す方向に回転した場合には、駆動ギヤ35は伝達経
路にある各ギヤを介して符号γで示す位置から符号αで
示す方向に例えば進角し、また、この場合とは逆方向
(符号βで示す方向)に駆動モータ13が回転した場合
には、駆動ギヤ35が符号γで示す位置から符号βで示
す方向に遅角する。
【0027】そして、駆動モータ13の回転量および回
転方向は、駆動モータ13内の位相センサによってチェ
ックされて所定の状態が得られるまでフィードバック制
御が行なわれる。
【0028】このようにしてロータリ弁10は、その回
転によって位相が変わり、吸気弁開時の通気穴10aの
吸気通路3に対するタイミングが、吸気通路3と直交乃
至は平行する状態となることにより、吸気通路3を全閉
から全開にわたって開閉しうるようになっているのであ
る。
【0029】以上がロータリ弁10の制御にかかる説明
であるが、次にこのエンジン1への燃料供給制御(空燃
比制御)について説明する。
【0030】かかる空燃比制御に関して言えば、ECU
12には、図1に示すように、エンジン負荷センサとし
てのアクセルポジションセンサ(アクセル開度検出手
段)20,エンジン回転数検出手段としてのエンジン回
転数センサ23,空燃比検出手段としてのリニアO2
ンサ22,エンジン過渡運転状態を検出する過渡運転状
態検出手段25等からの検出信号が入力されるようにな
っている。
【0031】なお、エンジンの過渡運転状態とは、エン
ジンが加速状態にあるとき、または、減速状態にあると
きで、たとえば、ドライバーがアクセルペダル14を踏
み込んだときとか、アクセルから足を離したときなどの
状態を指している。
【0032】また、リニアO2 センサ22の出力特性は
例えば図6に示すようになっている。
【0033】さらに、空燃比制御に関する機能として、
このECU12は、空燃比設定手段24,吸入空気量推
定手段26および燃料供給量決定手段27の機能を有し
ている。
【0034】ここで、空燃比設定手段24は、エンジン
の運転状態に対応して所要のマップから空燃比を設定す
るものである。
【0035】また、吸入空気量推定手段26は、エンジ
ン回転数センサ23で検出されたエンジン回転数Nとア
クセルポジションセンサ20で検出されたアクセル開度
α2とからエンジンへの吸入空気量Qを推定するもので
ある。
【0036】さらに、燃料供給量決定手段27は、過渡
運転状態検出手段25でエンジンの過渡運転状態が検出
されると、吸入空気量推定手段26で得られた推定吸入
空気量Qと空燃比設定手段24で設定された設定空燃比
とに基づいて、燃料供給量を決定する一方、エンジンの
過渡運転状態が検出されないと、吸入空気量推定手段2
6で得られた推定吸入空気量Qと空燃比設定手段24で
設定された設定空燃比とリニアO2 センサ22で検出さ
れた実空燃比とに基づいて、燃料供給量を決定するもの
で、このため、燃料供給量決定手段27は、第1の燃料
供給量決定部27a,第2の燃料供給量決定部27bお
よびセレクタ27cをそなえて構成されている。
【0037】ここで、第1の燃料供給量決定部27a
は、エンジンの過渡運転状態が検出されると、推定吸入
空気量Qと設定空燃比とに基づいて、燃料供給量を決定
するもので、第2の燃料供給量決定部27bは、エンジ
ンの過渡運転状態が検出されないと、推定吸入空気量Q
と設定空燃比と実空燃比とに基づいて、燃料供給量を決
定するもので、セレクタ27cは、過渡運転状態検出手
段25の検出結果に応じて第1の燃料供給量決定部27
a,第2の燃料供給量決定部27bのいずれかの出力を
選択するものである。
【0038】なお、スロットル弁11はアクセルペダル
14の開度(またはエンジン回転数)に応じて駆動され
るモータ15の駆動により開閉されるもので、アクセル
ペダル14の開度に応じて吸気通路3を開くように構成
されている。
【0039】すなわち、アクセルポジションセンサ20
(あるいはエンジン回転数センサ23)からの検出信号
をECU12が受けて、アクセル開度(またはエンジン
回転数)に応じた制御信号をモータ15に送り、スロッ
トル弁11を開閉制御するのであるが、このために、E
CU12は、図1に示すように、アクセルポジションセ
ンサ20(あるいはエンジン回転数センサ23)からの
検出信号に基づいてスロットル開度を決定するスロット
ル開度決定手段28の機能を有している。
【0040】ここで、このスロットル開度決定手段28
で決定されるスロットル開度特性は、例えば図5の特性
Bのようになる。
【0041】つぎに、本装置の制御要領を図4に示すフ
ローチャートについて説明すると、まず、ステップa1
で、アクセルポジションセンサ20のアクセル開度α2
からスロットル開度とロータリ弁10の回転位相をスロ
ットル開度決定手段28および位相決定手段21にて決
定し、ステップa2で、アクセル開度α2とエンジン回
転数Nとから推定吸入空気量Qを吸入空気量推定手段2
6により推定し、ステップa3で、推定吸入空気量Qと
エンジン回転数Nとから設定空燃比AFMを設定する。
【0042】そして、ステップa4で、エンジンが過渡
運転状態、例えば加速中であるかどうかを過渡運転状態
検出手段25にて検出し(減速中であるかどうかを検出
する場合もある)、過渡運転状態であると、ステップa
5に進み、吸入空気量推定手段26で得られた推定吸入
空気量Qと空燃比設定手段24で設定された設定空燃比
AFMとに基づいて、燃料供給量決定手段27の第1の
燃料供給量決定部27aにて燃料供給量を決定し、セレ
クタ27cを経てインジェクタ9より燃料噴射を行なわ
せる。
【0043】一方、ステップa4で、エンジンの過渡運
転状態が検出されなければ、ステップa6で、リニアO
2 センサ25での検出結果LAFSから実空燃比AFR
を求め、更にステップa7で、Q×AFM/AFRによ
り吸入空気量を補正し新しい吸入空気量Q′を求める。
ここで、Q′=Q×AFM/AFRとなるのは、AFR
=Q/F,AFM=Q′/Fであるからである。
【0044】そして、ステップa8で、新しい吸入空気
量Q′と設定空燃比AFMとに基づいて、燃料供給量決
定手段27の第2の燃料供給量決定部27aにて燃料供
給量を決定し、セレクタ27cを経てインジェクタ9よ
り燃料噴射を行なわせる。
【0045】すなわち、アクセル開度α2−エンジン回
転数Nの変化量が規定値以上のときはα2−Nからおお
まかな燃料噴射量を求め、噴射した燃料の排ガスからの
A/Fと燃料噴射量とから空気量を計算するようにし、
またα2−Nの変化量が規定値以下のときは燃料噴射量
とLASFから求めた空気量とでフィードバックするよ
うにしているのである。
【0046】なお、上記したようなロータリ弁10の回
転位相とスロットル開度との関係は図5に示すようにな
っている。即ち、アクセル開度が小さいうちは、アクセ
ル開度に応じて、ロータリ弁10の回転位相は変更せず
に、スロットル弁11の開度を変更し、アクセル開度が
所定値よりも大きくなると、その後はスロットル弁11
の開度は変更せずに、ロータリ弁10の回転位相を変更
させるのである。
【0047】このようにアクセル開度が小さいうちは、
スロットル弁11の開度を変更するような制御を行なう
のは、ロータリ弁10の回転位相を閉じ過ぎた状態にし
てしまうと、吸入空気量が減少し過ぎて、燃焼室内の温
度低下を招くからである。
【0048】このようにして本制御装置では、従来装置
で使用していたエアーフローセンサを排し、その代わり
にリニアO2 センサを使用して、この検出結果をフィー
ドバックさせてエンジンの運転状態に対応した燃料供給
量を決定して供給するようにしているので、ロータリ弁
付きエンジンにおいて安定した制御を実現できるのであ
る。
【0049】なお、本発明による制御装置はスロットル
弁を排しロータリ弁のみによる制御にも同様にして適用
し得るものである。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のロータリ
弁付きエンジンの制御装置によれば、吸気ポートを開閉
する吸気弁とは別に吸気通路に回転可能に設けられると
ともにその回転位相を変えられるロータリ弁をもったエ
ンジンにおいて、アクセル開度を検出するアクセル開度
検出手段と、該アクセル開度検出手段で検出されたアク
セル開度から該ロータリ弁の回転位相を決定する位相決
定手段と、該エンジンの排気から供給混合気の空燃比を
検出する空燃比検出手段と、エンジン回転数を検出する
回転数検出手段と、該エンジンの運転状態に対応した空
燃比を設定する空燃比設定手段と、該エンジンの過渡運
転状態を検出する過渡運転状態検出手段とをそなえ、該
回転数検出手段で検出されたエンジン回転数と該アクセ
ル開度検出手段で検出されたアクセル開度とから該エン
ジンへの吸入空気量を推定する吸入空気量推定手段が設
けられるとともに、該過渡運転状態検出手段でエンジン
の過渡運転状態が検出されると、該吸入空気量推定手段
で得られた推定吸入空気量と該空燃比設定手段で設定さ
れた設定空燃比とに基づいて、燃料供給量を決定する一
方、該エンジンの過渡運転状態が検出されないと、該吸
入空気量推定手段で得られた推定吸入空気量と該空燃比
設定手段で設定された設定空燃比と該空燃比検出手段で
検出された実空燃比とに基づいて、燃料供給量を決定す
る燃料供給量決定手段が設けられているので、吸気脈動
の影響を受けることなくエンジンの運転状態に対応して
安定した制御を行なわせ得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるロータリ弁付きエンジ
ンの制御装置の制御系を示すブロック図である。
【図2】本装置をそなえたエンジンシステムを示す構成
図である。
【図3】ロータリ弁位相可変機構を示す模式的斜視図で
ある。
【図4】本発明の制御要領を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】ロータリ弁の回転位相とスロットル弁開度と関
係を示す図である。
【図6】リニアO2 センサの出力特性図である。
【図7】従来例によるロータリ弁付きエンジンを模式的
に示す構成図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 燃焼室 3 吸気通路 3a 吸気ポート 3A 弁ハウジング 4 排気通路 4a 排気ポート 5 吸気弁 6 排気弁 7 ピストン 8 動弁機構 9 インジェクタ(電磁弁) 10 ロータリ弁 10a 通気穴 11 スロットル弁 12 電子制御ユニット(ECU) 13,15 モータ 14 アクセルペダル 16 エアクリーナ 17 エアフローセンサ 20 アクセル開度検出手段(アクセルポジションセン
サ) 21 位相決定手段 22 空燃比検出手段(リニアO2 センサ) 23 回転数検出手段(エンジン回転数センサ) 24 空燃比設定手段 25 過渡運転状態検出手段 26 吸入空気量推定手段 27 燃料供給量決定手段 27a 第1の燃料供給量決定部 27b 第2の燃料供給量決定部 27c セレクタ 28 スロットル開度決定手段 30 位相可変機構 31 サンギヤ 31A プーリ 32 遊星ギヤ 33 ウォームホィール 34 リングギヤ 34A 内歯 34B 外歯 35 駆動ギヤ 36 ウォームギヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気ポートを開閉する吸気弁とは別に吸
    気通路に回転可能に設けられるとともにその回転位相を
    変えられるロータリ弁をもったエンジンにおいて、 アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、 該アクセル開度検出手段で検出されたアクセル開度から
    該ロータリ弁の回転位相を決定する位相決定手段と、 該エンジンの排気から供給混合気の空燃比を検出する空
    燃比検出手段と、 エンジン回転数を検出する回転数検出手段と、 該エンジンの運転状態に対応した空燃比を設定する空燃
    比設定手段と、 該エンジンの過渡運転状態を検出する過渡運転状態検出
    手段とをそなえ、 該回転数検出手段で検出されたエンジン回転数と該アク
    セル開度検出手段で検出されたアクセル開度とから該エ
    ンジンへの吸入空気量を推定する吸入空気量推定手段が
    設けられるとともに、 該過渡運転状態検出手段でエンジンの過渡運転状態が検
    出されると、該吸入空気量推定手段で得られた推定吸入
    空気量と該空燃比設定手段で設定された設定空燃比とに
    基づいて、燃料供給量を決定する一方、該エンジンの過
    渡運転状態が検出されないと、該吸入空気量推定手段で
    得られた推定吸入空気量と該空燃比設定手段で設定され
    た設定空燃比と該空燃比検出手段で検出された実空燃比
    とに基づいて、燃料供給量を決定する燃料供給量決定手
    段が設けられたことを特徴とする、ロータリ弁付きエン
    ジンの制御装置。
JP30417191A 1991-10-23 1991-10-23 ロータリ弁付きエンジンの制御装置 Pending JPH05113143A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30417191A JPH05113143A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 ロータリ弁付きエンジンの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30417191A JPH05113143A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 ロータリ弁付きエンジンの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05113143A true JPH05113143A (ja) 1993-05-07

Family

ID=17929900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30417191A Pending JPH05113143A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 ロータリ弁付きエンジンの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05113143A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6189948A (ja) * 1984-10-09 1986-05-08 Mazda Motor Corp エンジンのスロツトル弁制御装置
JPS61250363A (ja) * 1985-04-26 1986-11-07 Mazda Motor Corp エンジンの燃料制御装置
JPS6267226A (ja) * 1985-09-18 1987-03-26 Mazda Motor Corp エンジンの吸気装置
JPS639647A (ja) * 1986-06-30 1988-01-16 Japan Electronic Control Syst Co Ltd 内燃機関の電子制御燃料噴射装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6189948A (ja) * 1984-10-09 1986-05-08 Mazda Motor Corp エンジンのスロツトル弁制御装置
JPS61250363A (ja) * 1985-04-26 1986-11-07 Mazda Motor Corp エンジンの燃料制御装置
JPS6267226A (ja) * 1985-09-18 1987-03-26 Mazda Motor Corp エンジンの吸気装置
JPS639647A (ja) * 1986-06-30 1988-01-16 Japan Electronic Control Syst Co Ltd 内燃機関の電子制御燃料噴射装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2764749B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2964210B2 (ja) 筒内圧センサの診断装置
KR900000579A (ko) 내연기관의 드로틀 제어장치
JPH03229936A (ja) エンジンの制御方法および制御装置
US4462360A (en) Engine idling rotational speed control device
JPH05113143A (ja) ロータリ弁付きエンジンの制御装置
JP2920714B2 (ja) 車両用自動変速機の油温推定装置
KR940001680Y1 (ko) 엔진의 흡입공기량 제어장치
US4094273A (en) Air-fuel ratio adjusting system
JPS5951145A (ja) 気筒数制御式内燃機関およびロックアップ機能付自動変速機を搭載する車両の制御方法
JPH023545A (ja) 車両用自動変速機のダウンシフト制御装置
JPH02277944A (ja) 内燃エンジンのアイドル回転数制御方法
JP2533554B2 (ja) 自動変速機の制御装置
KR100188725B1 (ko) 점화 시기 제어 장치
JP2606411B2 (ja) 内燃機関の可変吸気制御方法
JP2969318B2 (ja) 内燃機関のガバナ装置
JPH0427735A (ja) エンジンのアイドル回転数制御方法
JP2596026B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2602851Y2 (ja) Cngエンジンのスロットル弁制御装置
JP2913638B2 (ja) ドライブバイワイヤ式スロットル弁制御装置
JP2973205B2 (ja) トルクコンバータ付自動変速機及びエンジンの一体制御装置
JP3582274B2 (ja) 内燃機関の空気量制御装置
JPH0538334U (ja) ロータリ弁付きエンジンの制御装置
JPH09195822A (ja) 内燃機関の吸入空気流量制御装置
JP2590479B2 (ja) エンジン―自動変速機総合制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970819