JPH05113112A - エンジンの弁開閉時期可変装置 - Google Patents
エンジンの弁開閉時期可変装置Info
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- JPH05113112A JPH05113112A JP27795891A JP27795891A JPH05113112A JP H05113112 A JPH05113112 A JP H05113112A JP 27795891 A JP27795891 A JP 27795891A JP 27795891 A JP27795891 A JP 27795891A JP H05113112 A JPH05113112 A JP H05113112A
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- Japan
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- partition
- driving force
- partition member
- force input
- closing timing
- Prior art date
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/34—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
- F01L1/344—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
- F01L1/3442—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 カムシャフトとカムプーリとを相対回転させ
ることで弁開閉時期を変更する機構を、簡単で加工およ
び組立が容易な構造とし、コストダウンを可能にする。 【構成】 放射状の複数の仕切板11を有する仕切部材
がカムプーリ3の内部に配置されてこれに係止されると
ともに、各仕切板11の間に各々、カムシャフト1に取
り付けられたベーン部材16が相対回転可能に配置さ
れ、上記各仕切板11と上記各ベーン部材16との間に
油圧室21,22が形成され、油圧供給切換手段がオイ
ル通路を介して上記各油圧室21,22に接続されてい
る
ることで弁開閉時期を変更する機構を、簡単で加工およ
び組立が容易な構造とし、コストダウンを可能にする。 【構成】 放射状の複数の仕切板11を有する仕切部材
がカムプーリ3の内部に配置されてこれに係止されると
ともに、各仕切板11の間に各々、カムシャフト1に取
り付けられたベーン部材16が相対回転可能に配置さ
れ、上記各仕切板11と上記各ベーン部材16との間に
油圧室21,22が形成され、油圧供給切換手段がオイ
ル通路を介して上記各油圧室21,22に接続されてい
る
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カムプーリ等の駆動力
入力部材に対するカムシャフトの位相を変更可能とする
ことによりエンジンの吸・排気弁の開閉時期を可変とす
る弁開閉時期可変装置に関するものである。
入力部材に対するカムシャフトの位相を変更可能とする
ことによりエンジンの吸・排気弁の開閉時期を可変とす
る弁開閉時期可変装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、吸入効率向上等のため、カム
プーリ等に対するカムシャフトの位相を変更可能とする
ことにより吸・排気弁の開閉時期を可変とし、運転状態
に応じた弁開閉時期の制御を行うことができるようにし
た装置は種々知られている。例えば特開平2−1497
07号公報には、カムプーリの内方におけるカムシャフ
トの周囲に、油圧室と、パワーピストンと、上記油圧室
に対する油圧の給排に応じて軸方向に移動する筒状の可
動部材等が配設され、この可動部材の外周面と内周面と
にそれぞれヘリカルスプラインが形成され、各ヘリカル
スプラインがカムプーリの内周面に形成されたギヤおよ
びカムシャフトに固定されたインナーギヤにそれぞれ噛
み合うことにより、上記可動部材の移動に伴ってカムプ
ーリとカムシャフトとが相対回転するように構成された
装置が示されている。また、特開平1−92504号公
報には、カムプーリの内周側に複数の突出壁が一体に連
成されて各突出壁間にオイル溝が形成されるとともに、
内部ロータを介してカムシャフトに固定されたベーンが
上記各オイル溝内に配置され、このオイル溝内のベーン
の両側に圧力室が形成されて、この圧力室に対する油圧
の給排により、カムプーリとベーンとが相対回転するよ
うに構成された装置が示されている。
プーリ等に対するカムシャフトの位相を変更可能とする
ことにより吸・排気弁の開閉時期を可変とし、運転状態
に応じた弁開閉時期の制御を行うことができるようにし
た装置は種々知られている。例えば特開平2−1497
07号公報には、カムプーリの内方におけるカムシャフ
トの周囲に、油圧室と、パワーピストンと、上記油圧室
に対する油圧の給排に応じて軸方向に移動する筒状の可
動部材等が配設され、この可動部材の外周面と内周面と
にそれぞれヘリカルスプラインが形成され、各ヘリカル
スプラインがカムプーリの内周面に形成されたギヤおよ
びカムシャフトに固定されたインナーギヤにそれぞれ噛
み合うことにより、上記可動部材の移動に伴ってカムプ
ーリとカムシャフトとが相対回転するように構成された
装置が示されている。また、特開平1−92504号公
報には、カムプーリの内周側に複数の突出壁が一体に連
成されて各突出壁間にオイル溝が形成されるとともに、
内部ロータを介してカムシャフトに固定されたベーンが
上記各オイル溝内に配置され、このオイル溝内のベーン
の両側に圧力室が形成されて、この圧力室に対する油圧
の給排により、カムプーリとベーンとが相対回転するよ
うに構成された装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の特開
平2−149707号公報に示された装置では、上記可
動部材の外周側および内周側の両方にそれぞれヘリカル
スプラインが形成されるとともに、これらに対応するカ
ムプーリの内周ギヤおよびカムシャフト側のインナーギ
ヤが設けられていて、これら内外2組のヘリカルスプラ
イン、ギヤをそれぞれ加工する必要があり、さらに上記
パワーピストンおよびこれに対するブレーキ部材等も具
備されていて部品構成が非常に複雑である。従って、各
部品の成形、加工および組付けが容易でなく、かつ装置
が大型化し易い。
平2−149707号公報に示された装置では、上記可
動部材の外周側および内周側の両方にそれぞれヘリカル
スプラインが形成されるとともに、これらに対応するカ
ムプーリの内周ギヤおよびカムシャフト側のインナーギ
ヤが設けられていて、これら内外2組のヘリカルスプラ
イン、ギヤをそれぞれ加工する必要があり、さらに上記
パワーピストンおよびこれに対するブレーキ部材等も具
備されていて部品構成が非常に複雑である。従って、各
部品の成形、加工および組付けが容易でなく、かつ装置
が大型化し易い。
【0004】また、特開平1−92504号公報に示さ
れた装置では、カムプーリの内周側に、オイル溝を形成
する複数の突出壁が一体に連成されているため、カムプ
ーリの形状が複雑になり、その成形が非常に難しい。
れた装置では、カムプーリの内周側に、オイル溝を形成
する複数の突出壁が一体に連成されているため、カムプ
ーリの形状が複雑になり、その成形が非常に難しい。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑み、油圧の給排
に応じて駆動力入力部材とカムシャフトとを相対回転さ
せる機構を、簡単で加工および組立てが容易な構造と
し、生産性を向上し、コストダウンを可能にするエンジ
ンの弁開閉時期可変装置を提供することを目的とする。
に応じて駆動力入力部材とカムシャフトとを相対回転さ
せる機構を、簡単で加工および組立てが容易な構造と
し、生産性を向上し、コストダウンを可能にするエンジ
ンの弁開閉時期可変装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エンジンの駆動力が伝達される中空状の
駆動力入力部材の内部に、放射状の複数の仕切板を有す
る仕切部材が配置され、この仕切部材が上記駆動力入力
部材に係止されるとともに、この仕切部材の各仕切板の
間に各々、カムシャフトに取り付けられたベーン部材
が、上記駆動力入力部材および仕切部材と相対回転可能
に配置され、上記各仕切板と上記各ベーン部材との間に
それぞれ油圧室が形成され、上記各ベーン部材の片側の
油圧室と反対側の油圧室とに選択的に油圧を供給する油
圧供給切換手段がオイル通路を介して上記各油圧室に接
続されている構成としたものである。
に、本発明は、エンジンの駆動力が伝達される中空状の
駆動力入力部材の内部に、放射状の複数の仕切板を有す
る仕切部材が配置され、この仕切部材が上記駆動力入力
部材に係止されるとともに、この仕切部材の各仕切板の
間に各々、カムシャフトに取り付けられたベーン部材
が、上記駆動力入力部材および仕切部材と相対回転可能
に配置され、上記各仕切板と上記各ベーン部材との間に
それぞれ油圧室が形成され、上記各ベーン部材の片側の
油圧室と反対側の油圧室とに選択的に油圧を供給する油
圧供給切換手段がオイル通路を介して上記各油圧室に接
続されている構成としたものである。
【0007】この構成において、上記仕切部材は、仕切
板構成用の2枚の平板を有して、各平板の中央部に設け
られた相対応する嵌合凹部が嵌め合わされることにより
十字状に形成され、上記各平板の端部が駆動力入力部材
の内周面に設けられた係止溝に係止されていることが好
ましい。
板構成用の2枚の平板を有して、各平板の中央部に設け
られた相対応する嵌合凹部が嵌め合わされることにより
十字状に形成され、上記各平板の端部が駆動力入力部材
の内周面に設けられた係止溝に係止されていることが好
ましい。
【0008】
【作用】上記構成によれば、油圧供給切換手段によって
各油圧室に対する油圧の給排状態が切換えられると、上
記仕切部材と上記ベーン部材とが一定角度だけ相対回転
し、従って駆動力入力部材とカムシャフトとが一定角度
だけ相対回転して、弁開閉時期が変更される。この機構
において、上記仕切部材は予め駆動力入力部材とは別体
に形成され、装置組立時に駆動力入力部材に嵌め込まれ
て係止される。
各油圧室に対する油圧の給排状態が切換えられると、上
記仕切部材と上記ベーン部材とが一定角度だけ相対回転
し、従って駆動力入力部材とカムシャフトとが一定角度
だけ相対回転して、弁開閉時期が変更される。この機構
において、上記仕切部材は予め駆動力入力部材とは別体
に形成され、装置組立時に駆動力入力部材に嵌め込まれ
て係止される。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明の一実施例を示している。これら
の図において、1はカムシャフトであり、シリンダヘッ
ド2上に回転自在に支承されている。カムシャフト1の
端部の外方には、駆動力入力部材としてのカムプーリ3
が配置されている。このカムプーリ3は外周面に歯を有
するタイミングプーリであって、内部が中空となった略
円筒形状に形成されており、カムシャフト1の端部に設
けられたハブ1aに、相対回転可能に支持されている。
このカムプーリ3の前後両側にはフロントカバー4およ
びリヤカバー5がボルト6により結合されている。そし
てこのカムプーリ3は、タイミングベルト7を介して図
外のクランクシャフトに設けられたクランクプーリに連
結され、クランクシャフトと同期して回転するようにな
っている。
図1乃至図3は本発明の一実施例を示している。これら
の図において、1はカムシャフトであり、シリンダヘッ
ド2上に回転自在に支承されている。カムシャフト1の
端部の外方には、駆動力入力部材としてのカムプーリ3
が配置されている。このカムプーリ3は外周面に歯を有
するタイミングプーリであって、内部が中空となった略
円筒形状に形成されており、カムシャフト1の端部に設
けられたハブ1aに、相対回転可能に支持されている。
このカムプーリ3の前後両側にはフロントカバー4およ
びリヤカバー5がボルト6により結合されている。そし
てこのカムプーリ3は、タイミングベルト7を介して図
外のクランクシャフトに設けられたクランクプーリに連
結され、クランクシャフトと同期して回転するようにな
っている。
【0010】上記カムプーリ3の内部において上記ハブ
1aの前方に存在する空間には、仕切部材10が配置さ
れている。この仕切部材10は、放射状の複数の仕切板
11を有し、当実施例では、2枚の平板が嵌め合わされ
ることにより十字状に形成されている。すなわち、図4
に示すように、仕切板11を構成する2枚の平板には、
それぞれの中央部に板幅の約半分の深さの相対応する嵌
合用凹部12が設けられ、この両平板が互いに直交する
状態で嵌合用凹部12において嵌め合わされることによ
り、四方に仕切板11を有する十字状に仕切部材10が
形成されている。また、上記カムプーリ3の内周面には
周方向一定間隔おきの4箇所に係止溝13が形成され、
上記平板からなる仕切板11の先端が上記係止溝13に
嵌め込まれることにより、仕切部材10がカムプーリ3
に係止されている。この仕切部材10により、カムプー
リ3の内部の空間が4つの区画に仕切られている。
1aの前方に存在する空間には、仕切部材10が配置さ
れている。この仕切部材10は、放射状の複数の仕切板
11を有し、当実施例では、2枚の平板が嵌め合わされ
ることにより十字状に形成されている。すなわち、図4
に示すように、仕切板11を構成する2枚の平板には、
それぞれの中央部に板幅の約半分の深さの相対応する嵌
合用凹部12が設けられ、この両平板が互いに直交する
状態で嵌合用凹部12において嵌め合わされることによ
り、四方に仕切板11を有する十字状に仕切部材10が
形成されている。また、上記カムプーリ3の内周面には
周方向一定間隔おきの4箇所に係止溝13が形成され、
上記平板からなる仕切板11の先端が上記係止溝13に
嵌め込まれることにより、仕切部材10がカムプーリ3
に係止されている。この仕切部材10により、カムプー
リ3の内部の空間が4つの区画に仕切られている。
【0011】上記各仕切板11の間には、それぞれ、取
付ブロック15を介してカムシャフト1に取り付けられ
た板状のベーン部材16と、シールブロック17が配設
されている。上記シールブロック17は円柱を略4分割
した形に形成されてカムプーリ3内の中心部付近に位置
している。上記取付ブロック15は、シールブロック1
7の外側に位置し、カムシャフト1の端部のハブ1aに
ボルト18で結合されている。この取付ブロック15の
外周面側に形成された嵌合溝19に上記ベーン部材16
の内方側端部が嵌合し、ベーン部材16の外方側端部は
カムプーリの内周面に摺接している。
付ブロック15を介してカムシャフト1に取り付けられ
た板状のベーン部材16と、シールブロック17が配設
されている。上記シールブロック17は円柱を略4分割
した形に形成されてカムプーリ3内の中心部付近に位置
している。上記取付ブロック15は、シールブロック1
7の外側に位置し、カムシャフト1の端部のハブ1aに
ボルト18で結合されている。この取付ブロック15の
外周面側に形成された嵌合溝19に上記ベーン部材16
の内方側端部が嵌合し、ベーン部材16の外方側端部は
カムプーリの内周面に摺接している。
【0012】上記取付ブロック15は、両側面15a,
15bのなす角度が上記仕切板11間の角度(90°)
よりも一定量だけ狭く形成されている。そして、取付ブ
ロック15の一方の側面15aに仕切板11が当接する
状態から取付ブロック15の他方の側面15bに仕切板
11が当接する状態までの、一定角度θの範囲で、上記
取付ブロック15およびベーン部材16と仕切部材10
およびカムプーリ3とが相対回転可能となっている。
15bのなす角度が上記仕切板11間の角度(90°)
よりも一定量だけ狭く形成されている。そして、取付ブ
ロック15の一方の側面15aに仕切板11が当接する
状態から取付ブロック15の他方の側面15bに仕切板
11が当接する状態までの、一定角度θの範囲で、上記
取付ブロック15およびベーン部材16と仕切部材10
およびカムプーリ3とが相対回転可能となっている。
【0013】上記各仕切板11と各ベーン部材16との
間にはそれぞれ油圧室が形成されており、上記各ベーン
部材16の片側の油圧室(以下、第1油圧室という)2
1と反対側の油圧室(以下、第2油圧室という)22と
に選択的に油圧を供給する油圧供給切換手段がオイル通
路を介して上記各油圧室21,22に接続されている。
すなわち、上記第1油圧室21と第2油圧室22とが各
仕切板11および各ベーン部材16を挾んで交互に位置
し、各油圧室21,22にはそれぞれ上記ハブ1aに形
成されたオイル給排用のポート23,24が開口してお
り、第1油圧室21に開口するポート23はカムシャフ
ト1に形成された通路25を介して外部の第1オイル通
路26に連通し、第2油圧室22に開口するポート24
はカムシャフト1に形成された通路27を介して外部の
第2オイル通路28に連通している。そしてこれら第
1,第2オイル通路26,28は、油圧供給切換手段と
しての切換バルブ30に接続されている。
間にはそれぞれ油圧室が形成されており、上記各ベーン
部材16の片側の油圧室(以下、第1油圧室という)2
1と反対側の油圧室(以下、第2油圧室という)22と
に選択的に油圧を供給する油圧供給切換手段がオイル通
路を介して上記各油圧室21,22に接続されている。
すなわち、上記第1油圧室21と第2油圧室22とが各
仕切板11および各ベーン部材16を挾んで交互に位置
し、各油圧室21,22にはそれぞれ上記ハブ1aに形
成されたオイル給排用のポート23,24が開口してお
り、第1油圧室21に開口するポート23はカムシャフ
ト1に形成された通路25を介して外部の第1オイル通
路26に連通し、第2油圧室22に開口するポート24
はカムシャフト1に形成された通路27を介して外部の
第2オイル通路28に連通している。そしてこれら第
1,第2オイル通路26,28は、油圧供給切換手段と
しての切換バルブ30に接続されている。
【0014】上記切換バルブ30は、図外のコントロー
ルユニットからの制御信号に応じて作動するソレノイド
バルブからなり、第1オイル通路26を油圧供給通路3
1に連通させるとともに第2オイル通路28をドレン通
路32に連通させる状態と、逆に第2オイル通路28を
油圧供給通路31に連通させるとともに第1オイル通路
26をドレン通路32に連通させる状態とに切換わるよ
うになっている。上記油圧供給通路31はオイルポンプ
33に接続されている。なお、35はハブ1aとリヤカ
バー5との間に設けられたOリングである。
ルユニットからの制御信号に応じて作動するソレノイド
バルブからなり、第1オイル通路26を油圧供給通路3
1に連通させるとともに第2オイル通路28をドレン通
路32に連通させる状態と、逆に第2オイル通路28を
油圧供給通路31に連通させるとともに第1オイル通路
26をドレン通路32に連通させる状態とに切換わるよ
うになっている。上記油圧供給通路31はオイルポンプ
33に接続されている。なお、35はハブ1aとリヤカ
バー5との間に設けられたOリングである。
【0015】以上のような当実施例の装置によると、第
1油圧室21に油圧が与えられて第2油圧室22から油
圧が抜かれるように切換バルブ30が作動されたとき
は、第1油圧室21内の油圧が仕切板11およびベーン
部材16に作用することにより、図2に実線で示すよう
に、仕切部材10の各仕切板11が各取付ブロック15
の一方の側面15aに当接する状態となる。そしてこの
状態で、図2中の矢印方向のカムプーリ3の回転が、仕
切部材10、第1油圧室21内の油圧、ベーン部材16
および取付ブロック15を介してカムシャフト1に伝え
られる。
1油圧室21に油圧が与えられて第2油圧室22から油
圧が抜かれるように切換バルブ30が作動されたとき
は、第1油圧室21内の油圧が仕切板11およびベーン
部材16に作用することにより、図2に実線で示すよう
に、仕切部材10の各仕切板11が各取付ブロック15
の一方の側面15aに当接する状態となる。そしてこの
状態で、図2中の矢印方向のカムプーリ3の回転が、仕
切部材10、第1油圧室21内の油圧、ベーン部材16
および取付ブロック15を介してカムシャフト1に伝え
られる。
【0016】また、第1油圧室21から油圧が抜かれて
第2油圧室22に油圧が与えられるように切換バルブ3
0が切換えられたときは、第2油圧室22内の油圧が仕
切板11およびベーン部材16に作用することにより、
仕切部材10がベーン部材16および取付ブロック15
に対して相対回転し、図2に二点鎖線で示すように、各
仕切板11が各取付ブロック15の他方の側面15bに
当接する状態となる。そしてこの状態では、カムプーリ
3の回転が、仕切部材10、第2油圧室22内の油圧、
ベーン部材16および取付ブロック15を介してカムシ
ャフト1に伝えられる。
第2油圧室22に油圧が与えられるように切換バルブ3
0が切換えられたときは、第2油圧室22内の油圧が仕
切板11およびベーン部材16に作用することにより、
仕切部材10がベーン部材16および取付ブロック15
に対して相対回転し、図2に二点鎖線で示すように、各
仕切板11が各取付ブロック15の他方の側面15bに
当接する状態となる。そしてこの状態では、カムプーリ
3の回転が、仕切部材10、第2油圧室22内の油圧、
ベーン部材16および取付ブロック15を介してカムシ
ャフト1に伝えられる。
【0017】このようにして、油圧給排状態の切換わり
に応じ、仕切部材10が取付けられているカムプーリ3
とベーン部材16および取付ブロック15が取付けられ
ているカムシャフト1とが一定角度θだけ相対回転し、
これによって弁開閉時期が変更される。
に応じ、仕切部材10が取付けられているカムプーリ3
とベーン部材16および取付ブロック15が取付けられ
ているカムシャフト1とが一定角度θだけ相対回転し、
これによって弁開閉時期が変更される。
【0018】この機構において、上記仕切部材10は2
枚の平板を嵌め合わせて十字状にした簡単な形状であ
り、この仕切部材10とカムプーリ3とは予め別体に形
成されているのでカムプーリ3の形状が複雑化すること
もなく、また、上記ベーン部材16、取付ブロック1
5、シールブロック17等も単純な形状であるため、こ
れらの成形、加工は容易である。そして組立ての際に
は、仕切部材10をカムプーリ3に軸方向一端側から嵌
め込むとともに、カムシャフト1のハブ1aとこれにボ
ルト止めした取付ブロック15に対し、上記カムプーリ
3および仕切部材10とベーン部材16、シールブロッ
ク17を組み合わせた後、前後のカバー4,5を取付け
るようにすれば、簡単に組付けられる。
枚の平板を嵌め合わせて十字状にした簡単な形状であ
り、この仕切部材10とカムプーリ3とは予め別体に形
成されているのでカムプーリ3の形状が複雑化すること
もなく、また、上記ベーン部材16、取付ブロック1
5、シールブロック17等も単純な形状であるため、こ
れらの成形、加工は容易である。そして組立ての際に
は、仕切部材10をカムプーリ3に軸方向一端側から嵌
め込むとともに、カムシャフト1のハブ1aとこれにボ
ルト止めした取付ブロック15に対し、上記カムプーリ
3および仕切部材10とベーン部材16、シールブロッ
ク17を組み合わせた後、前後のカバー4,5を取付け
るようにすれば、簡単に組付けられる。
【0019】なお、仕切部材10における仕切板の個数
および配置は上記実施例に限定されず、例えば図5のよ
うに変更してもよい。すなわち、図5に示す実施例で
は、2枚の平板の組合せからなる四方の仕切板11に加
えてその各間にも仕切板11’が設けられ、その各仕切
板11,11’間の区画にベーン部材16等が配置され
ている。追加の仕切板11’は、内方側端部が仕切板1
1の十字状の交差部に係合するとともに、外方側端部が
カムプーリ3の内周面の係止溝13’に係止されてい
る。この構造によれば、仕切板およびベーン部材の数が
多くなって、全体の受圧面積が増大される。
および配置は上記実施例に限定されず、例えば図5のよ
うに変更してもよい。すなわち、図5に示す実施例で
は、2枚の平板の組合せからなる四方の仕切板11に加
えてその各間にも仕切板11’が設けられ、その各仕切
板11,11’間の区画にベーン部材16等が配置され
ている。追加の仕切板11’は、内方側端部が仕切板1
1の十字状の交差部に係合するとともに、外方側端部が
カムプーリ3の内周面の係止溝13’に係止されてい
る。この構造によれば、仕切板およびベーン部材の数が
多くなって、全体の受圧面積が増大される。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明の弁開閉時期可変
装置は、駆動力入力部材の内部に設けられた仕切部材の
各仕切壁の間に、カムシャフトに取り付けられたベーン
部材が配置され、上記各仕切板と上記各ベーン部材との
間にそれぞれ油圧室が形成され、各油圧室に油圧供給切
換手段が接続されることにより、油圧室に対する油圧供
給の切換に応じて弁開閉時期が変更されるようになって
おり、上記仕切部材は予め駆動力入力部材と別体に形成
されて、駆動力入力部材に係止されている。このため、
上記駆動力入力部材の形状が複雑化せず、この駆動力入
力部材と上記仕切部材等を含む機構の全体を、簡単で加
工および組立てが容易な構造とすることができる。
装置は、駆動力入力部材の内部に設けられた仕切部材の
各仕切壁の間に、カムシャフトに取り付けられたベーン
部材が配置され、上記各仕切板と上記各ベーン部材との
間にそれぞれ油圧室が形成され、各油圧室に油圧供給切
換手段が接続されることにより、油圧室に対する油圧供
給の切換に応じて弁開閉時期が変更されるようになって
おり、上記仕切部材は予め駆動力入力部材と別体に形成
されて、駆動力入力部材に係止されている。このため、
上記駆動力入力部材の形状が複雑化せず、この駆動力入
力部材と上記仕切部材等を含む機構の全体を、簡単で加
工および組立てが容易な構造とすることができる。
【0021】さらに、上記仕切部材が、中央部に嵌合凹
部を有する2枚の平板が嵌め合わされることにより十字
状に形成された構造であると、この仕切部材の加工、組
立てが非常に簡単になる。
部を有する2枚の平板が嵌め合わされることにより十字
状に形成された構造であると、この仕切部材の加工、組
立てが非常に簡単になる。
【図1】本発明の一実施例による弁開閉時期可変装置を
示すもので、図2のB−B線に沿った縦断側面図であ
る。
示すもので、図2のB−B線に沿った縦断側面図であ
る。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】図2のC−C線に沿った断面図である。
【図4】仕切部材の分解状態の斜視図である。
【図5】別の実施例を示す装置の一部の断面図である。
1 カムシャフト 3 カムプーリ 10 仕切部材 11 仕切板 13 係合溝 16 ベーン部材 21,22 油圧室
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンの駆動力が伝達される中空状の
駆動力入力部材の内部に、放射状の複数の仕切板を有す
る仕切部材が配置され、この仕切部材が上記駆動力入力
部材に係止されるとともに、この仕切部材の各仕切板の
間に各々、カムシャフトに取り付けられたベーン部材
が、上記駆動力入力部材および仕切部材と相対回転可能
に配置され、上記各仕切板と上記各ベーン部材との間に
それぞれ油圧室が形成され、上記各ベーン部材の片側の
油圧室と反対側の油圧室とに選択的に油圧を供給する油
圧供給切換手段がオイル通路を介して上記各油圧室に接
続されていることを特徴とするエンジンの弁開閉時期可
変装置。 - 【請求項2】 上記仕切部材は、仕切板構成用の2枚の
平板を有して、各平板の中央部に設けられた相対応する
嵌合凹部が嵌め合わされることにより十字状に形成さ
れ、上記各平板の端部が駆動力入力部材の内周面に設け
られた係止溝に係止されている請求項1記載のエンジン
の弁開閉時期可変装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27795891A JPH05113112A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | エンジンの弁開閉時期可変装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27795891A JPH05113112A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | エンジンの弁開閉時期可変装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05113112A true JPH05113112A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17590648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27795891A Pending JPH05113112A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | エンジンの弁開閉時期可変装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05113112A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0781899A1 (en) * | 1995-11-30 | 1997-07-02 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Valve timing control device |
EP0801212A1 (en) * | 1996-04-09 | 1997-10-15 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Engine variable valve timing mechanism |
US5931126A (en) * | 1995-11-30 | 1999-08-03 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Valve timing control device |
KR100516423B1 (ko) * | 1998-08-01 | 2005-09-23 | 독터. 인제니어.하.체.에프.포르쉐악티엔게젤샤프트 | 구동 휠에 대한 축의 회전 위치 변경을 위한 장치 |
KR100544938B1 (ko) * | 1997-12-17 | 2006-03-23 | 독터. 인제니어.하.체.에프.포르쉐악티엔게젤샤프트 | 구동휠에대한축의유압식회전각조정장치 |
JP2010196674A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
US8171904B2 (en) | 2009-02-27 | 2012-05-08 | Hitachi Automotive Systems, Inc. | Valve timing control apparatus for internal combustion engine |
-
1991
- 1991-10-24 JP JP27795891A patent/JPH05113112A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8499732B2 (en) | 2009-02-27 | 2013-08-06 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Valve timing control apparatus for internal combustion engine |
US8707920B2 (en) | 2009-02-27 | 2014-04-29 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Valve timing control apparatus for internal combustion engine |
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