JP3780594B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の気筒に設けられた吸気バルブ又は排気バルブの少なくとも一方のバルブタイミングを変更制御するためのバルブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内燃機関の気筒に設けられた吸気バルブ又は排気バルブの開閉時期、即ちバルブタイミングを変更可能とする制御装置が種々提案されている(例えば、特開平8−121122号公報に開示された「内燃機関用バルブタイミング調節装置」等)。図12は、従来におけるバルブタイミング制御装置の一構成例を示している。
【0003】
同図に示すように、このバルブタイミング制御装置は、そのバルブタイミングの可変機構として、カムシャフト101の先端部に設けられた内部ロータ(以下羽根車という)102と、同シャフト101に対して相対回転可能に設けられたギア又はタイミングプーリに連結されてこの羽根車102を収容するハウジング103とを備える。上記ギア又はタイミングプーリには、クランクシャフト(図示略)の回転力が伝達される。
【0004】
一方、ハウシング103内に収容された羽根車102はその外周部において、径方向に延びる羽根104を複数個(同例では2個)有する。ハウジング103は、その内周側に突出した複数個(同例では2個)の凸部105を有する。そして同機構にあっては、ハウジング103のこれら凸部105間が羽根車102の各羽根104により区画されて第1圧力室107及び第2圧力室108が形成されている。これら圧力室107及び108は、カムシャフト内部に設けられた油通路109と連通しており、ポンプ111から圧送される油圧用油の流通が切替バルブ112及び逆止弁113により制御されることによって、同圧力室107あるいは108に選択的に油圧が供給されるようになる。
【0005】
すなわち、同装置において、バルブタイミングを遅らせる場合、切替バルブ112を図面左方向に操作して第2圧力室108内の油圧を増加させることにより、羽根車102をカムシャフト101あるいはバルブタイミング可変機構の回転方向(図12に矢指)とは逆方向(以下、この方向を「遅角方向」という)に相対回転させる。この相対回転により、カムシャフト101によって開閉されるバルブ(図示略)のバルブタイミングが遅らせられる。
【0006】
これに対して、バルブタイミングを進める場合、切替バルブ112を図面右方向に操作して第1圧力室107内の油圧を増加させることにより、羽根車102をカムシャフト101あるいはバルブタイミング可変機構の回転方向と同方向(以下、この方向を「進角方向」という)に相対回転させる。この相対回転によってバルブタイミングが進められる。
【0007】
又上記の構成で、羽根車102及びそのハウジング103といった両回転体間における相対的な回転位相の変更には第1圧力室107と第2圧力室108内にかかる油圧の差が要件となるため、両回転体の間隙を通じたそれら両圧力室間の漏出は可能な限り抑制されるべきであり、このためハウジング103と羽根車102間の摺動接触面には封止部材115が設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうしたバルブタイミング制御装置にあっては上述のように、第1、第2圧力室107及び108に油圧を送り込み、それら両圧力室107及び108の油圧を切替バルブ112により適度にバランスさせてバルブタイミングを制御している。
【0009】
ところが、同装置にあっては、機関の運転に伴い、上記バルブタイミング可変機構自体が図12に矢指した方向に高速に回転するため、上記羽根車102の自重による慣性力が常に働き、同羽根車102の特に進角方向への応答性が悪化する傾向にある。このため、進角方向のある目的とするバルブタイミングに制御すべく上記切替バルブ112を切替えても同バルブタイミングが即座に進角制御されないなど、制御性において尚課題を残すものとなっている。前記羽根車102の運動性及び制御性は、たとえ機関の運転中であろうとも、遅角・進角方向共に高く互いにほぼ均等であることが理想である。
【0010】
本発明は前述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内燃機関のバルブタイミング制御装置において、バルブタイミング可変機構自体の回転による慣性から生じる羽根車の進角・遅角方向への運動性の不均等及び制御不良を改善することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、内燃機関の出力軸及びカムシャフトの一方に連動して回転するとともに内部に凹部を有するハウジングと、同機関出力軸及びカムシャフトの他方に連結されてこのハウジング内に回動自在に収容されるとともに、同ハウジングの前記凹部を区画する受圧羽根を有してその両側に第1及び第2の液室を形成する羽根車とを備え、該形成される液室への液圧制御に基づくそれらハウジング及び羽根車の相対回転位相の変更に応じて前記カムシャフトにより開閉駆動されるバルブのバルブタイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記第1及び第2の液室のうちの前記バルブタイミングを進角せしめる側の液室に面する前記受圧羽根の受圧面積が他の側の液室に面する同受圧羽根の受圧面積よりも大きく設定されてなることを要旨とする。
【0012】
上記構成によれば、バルブタイミングを進角せしめる側の液室に面する受圧羽根の押力が他の側の液室に面する同受圧羽根の押力に比べて相対的に増大し、ひいては羽根車の進角方向への応答性が好適に向上する。したがって、羽根車の進角方向への運動性が遅角方向に比べて相対的に向上し、同羽根車の前記慣性力に起因する進角方向への制御性の悪化が是正される。
【0013】
請求項2に記載の発明は、内燃機関の出力軸及びカムシャフトの一方に連動して回転するとともに内部に凹部を有するハウジングと、同機関出力軸及びカムシャフトの他方に連結されてこのハウジング内に回動自在に収容されるとともに、同ハウジングの前記凹部を区画する受圧羽根を有してその両側に第1及び第2の液室を形成する羽根車とを備え、該形成される液室への液圧制御に基づくそれらハウジング及び羽根車の相対回転位相の変更に応じて前記カムシャフトにより開閉駆動されるバルブのバルブタイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記ハウジングと前記羽根車とはその摺接面に所定の間隙を有して相対回転するものであり、前記第1及び第2の液室のうちの前記バルブタイミングを進角せしめる側の液室に対応して設けられる間隙が他の側の液室に対応して設けられる間隙よりも小さく設定されてなることを要旨とする。
【0014】
通常、第1及び第2の液室からの作動液の漏出は、相対回転するハウジングと羽根車との間に設けられた間隙を通じて行われる。上記構成によれば、バルブタイミングを進角せしめる側の液室からの作動液の漏出量が他の側の液室からの同作動液の漏出量に比べ相対的に減少し、ひいては羽根車の進角方向への応答性が好適に向上する。したがって、羽根車の進角方向への運動性が遅角方向に比べて相対的に向上し、同羽根車の前記慣性力に起因する進角方向への制御性の悪化が是正される。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、上記の発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置を具体化した第1の実施形態について図面を参照して説明する。
【0028】
この実施形態では、内燃機関としてのガソリンエンジンにおいて、その吸気側カムシャフトに対して設けられたバルブタイミング制御装置について説明する。図1は、吸気側カムシャフト(以下、単に「カムシャフト」という)11の先端側(同図の左側)に設けられたバルブタイミング可変機構(以下「VVT」という)12、及び同VVT12に油を供給するためのオイルポンプ13(以下、単に「ポンプ」という)、同機構12に供給する油圧を調節するためのオイルコントロールバルブ(以下「OCV」という)40等を示す断面図である。
【0029】
同図に示すように、シリンダヘッド14の上端部及びベアリングキャップ15は、カムシャフト11のジャーナル11aを回転可能に支持する。カムシャフト11は、その先端部に拡径部11bを有する。拡径部11bの外周に相対回転可能に設けられたスプロケット17は、その外周にタイミングチェーン(図示略)が掛けられる外歯17aを有する。同チェーンは、クランクシャフト(図示略)の回転力をスプロケット17に伝達する。
【0030】
カムシャフト11は、その基端側(図1の右側)に複数のカム(図示略)を有し、それらカムは吸気バルブ(図示略)の上端部に当接する。カムシャフト11の回転に伴って、各カムは吸気バルブを開閉する。
【0031】
拡径部11b及びスプロケット17の先端面に順に取り付けられた側板18、ハウジング16、及びハウジングカバー20は、ボルト21によりスプロケット17に固定され同スプロケット17と一体に回転する。カムシャフト11の先端面にボルト22によって取り付けられた羽根車19は、図示しないノックピンによって同シャフト11に固定され同シャフト11と一体に回転する。
【0032】
図2は図1の2−2線に沿った断面を示す(尚、図1は図2の1−1線に沿った断面を示す)。同図に示すように、羽根車19は、その中央部に位置する円筒状のボス23と、同ボス23を中心に略90°毎の間隔をもって形成された4つの羽根(受圧羽根)24とを備える。
【0033】
又、ハウジング16は、その内側において、中心へ向かって突出し互いに所定の間隔をもって配置された4つの突状部25を有する。各突状部25の間にそれぞれ形成された凹部は上記羽根車19の各羽根24を収容する。各羽根24の外周面は凹部の内周面に接し、各突状部25の内周面は、ボス23の外周面に接している。
【0034】
図4は各羽根24の一つを拡大して示し、図5は図4の5−5線に沿った断面を示す。両図に示すように、各羽根24は、その外周面にそれぞれ形成された溝27を有する。各溝27内には、シールプレート28がそれぞれ配置されている。各シールプレート28は、上記突状部25の間に形成された凹部の内周面に接している。各シールプレート28と各溝部27の底壁との間には弾性部材としての板バネ29がそれぞれ配設されている。各板バネ29は、各プレート28を上記凹部の内周面に向けて押圧している。なお、これらシールプレート28は、羽根24の外周面とハウジング16に形成された凹部の内周面との間を封止するための封止部材に相当する。
【0035】
一方、ハウジングカバー20(図1)は、ハウジング16及び羽根車19の先端側面を覆っている。各羽根24は、このカバー20、ハウジング16の凹部26、ボス23、及び側板18によって囲まれた4つの空間を各々2つの油圧室30,31(図2、図4)に区画する。スプロケット17の回転方向(図2において矢印で示す)と逆方向(以下、この方向を「遅角方向」という)の側に位置する第1油圧室30には、バルブタイミングを進める際に油が供給される。回転方向と同方向(以下、この方向を「進角方向」という)の側に位置する第2油圧室31には、バルブタイミングを遅らせる際に油が供給される。
【0036】
又、図1,図2に示すように、羽根24の一つは、断面円形状をなしカムシャフト11の軸方向に沿って延びる貫通孔32を有する。貫通孔32内に移動可能に設けられたロックピン33は、その内部に収容孔33aを有する。この収容孔33a内に設けられたスプリング35は、同ピン33を側板18に形成された係止穴34に向けて付勢する。ロックピン33が係止穴34に係合することにより、ハウジング16に対する羽根車19の位置は、図2に示すように、各第1油圧室30側の羽根24の側面が、各突状部25から若干離間する位置に固定される。これにより、羽根車19と側板18との間の相対的な回転が規制され、カムシャフト11とスプロケット17とが一体に回転する。なお、こうしたロックピン33を設けて羽根車19と側板18(ハウジング16)との間の相対回転を規制することにより、例えばエンジンの始動時等、同VVT12の不安定な作動状態に起因する異音等の発生も好適に回避されるようになる。
【0037】
羽根車19は、その先端面に形成された油溝36を有する。同溝36はカバー20に形成された長穴37と、貫通孔32とを連通する。油溝36及び長穴37は、貫通孔32の内部においてロックピン33よりも先端側にある空気或いは油を外部に排出する機能を有する。
【0038】
次に、図1〜図3を併せ参照して、上述した各第1油圧室30及び各第2油圧室31に対して油の給排を行うための油圧通路Pについて説明する。
シリンダヘッド14は、その内部に形成された進角側油路38、遅角側油路39を有する。各油路38,39は、OCV40の後述する第1のポート55及び第2のポート56に接続されている。OCV40は、オイルフィルタ41、ポンプ13、オイルストレーナ42を介してオイルパン43に通じている。
【0039】
進角側油路38は、ジャーナル11aの全周に形成された油溝44、ジャーナル11aの内部に形成された油孔45を介して、カムシャフト11の内部に形成された油通路46に通じている。同油通路46の先端側は、羽根車19のボス23の基端側内周部、ボルト22、及び側板18によって区画された環状空間47に開口する。図2に示すように、ボス23の内部、各羽根24及び各突状部25の一部において、放射状に形成された4つの油孔48は、環状空間47と各第1油圧室30とを連通し、環状空間47内に供給された油を各第1油圧室30に供給する。ロックピン33の外周壁と貫通孔32の内周壁とによって囲まれる環状の空間よりなる油圧室49は、油孔48の一つにより環状空間47と通じている。
【0040】
一方遅角側油路39は、シリンダヘッド14の上端部及びベアリングキャップ15に形成された油溝50に通じている。拡径部11bに形成された油孔53は、この油溝50と、側板18の基端側面と拡径部11bの先端側面との間に形成された環状の油空間51とを連通する。側板18は、図1、図2に示すように各突状部25の側面近傍にて開口する4つの油孔52を有する。各油孔52は、油空間51と各第2油圧室31とを連通し、同油圧室31内に油空間51内の油を供給する。又、油空間51は前述した係止穴34にも通じており、同係止穴34内には同空間51内の油が供給される。
【0041】
進角側油路38、油溝44、油孔45、油通路46、環状空間47、及び各油孔48は、各第1油圧室30に油を供給するための第1油路P1を構成し、遅角側油路39、油溝50、油孔53、油空間51、及び各油孔52は、各第2油圧室31に油を供給するための第2油路P2を構成する。各油路P1,P2は油圧通路Pを構成する。
【0042】
ここで、本実施形態にあっては、前記油路P1を構成する各油通路の断面積は前記油路P2を構成する各油通路の断面積に対し相対的に大きく形成されている。
【0043】
前記OCV40は、第1油路P1及び第2油路P2と、ポンプ13及びオイルパン43との連通状態を切り換える。図1に示すように、OCV40を構成するケーシング54は、第1〜第5のポート55〜59を有する。第1のポート55は進角側油路38に、第2のポート56は遅角側油路39にそれぞれ通じている。第3及び第4のポート57,58はオイルパン43に、第5のポート59はオイルフィルタ41を介してポンプ13の吐出側に通じている。
【0044】
ケーシング54の内部において往復可能に設けられたスプール60は、円柱状をなす4つの弁体61を有する。電磁ソレノイド62は、スプール60を図1に示す「遅角位置」と、図3に示す「進角位置」との間で移動させる。ケーシング54内に設けられたスプリング64は、スプール60を「遅角位置」側へ向けて付勢する。
【0045】
電子制御装置(以下「ECU」という)65は、電磁ソレノイド62の駆動態様をデューティ制御する。
すなわちECU65は、電磁ソレノイド62を100%のデューティ比で駆動することにより、スプール60の位置を「進角位置」に保持する。これにより、図3に示すように、進角側油路38は第1のポート55及び第5のポート59を介してポンプ13の吐出側に接続され、遅角側油路39は第2のポート56及び第4のポート58を介してオイルパン43に接続される。その結果、各第1油圧室30内には第1油路P1を通じて油が供給される一方で、各第2油圧室31内の油は第2油路P2を通じてオイルパン43に戻される。
【0046】
又ECU65は、電磁ソレノイド62に対する通電制御を停止(デューティ比が0%)することにより、スプール60の位置を「遅角位置」に保持する。これにより、図1に示すように、遅角側油路39が第2のポート56及び第5のポート59を介してポンプ13の吐出側に接続される一方で、進角側油路38が第1のポート55及び第3のポート57を介してオイルパン43に接続される。その結果、各第2油圧室31内には第2油路P2を通じて油が供給される一方で、各第1油圧室30内の油は第1油路P1を通じてオイルパン43に戻される。
【0047】
更にECU65は、電磁ソレノイド62を50%のデューティ比で駆動することにより、スプール60の位置を「保持位置」に保持する。これにより、スプール60の弁体61は、第1及び第2のポート55,56を閉塞する。その結果、第1油圧室30及び第2油圧室31に対する油の供給及び排出は行われず、各油圧室30,31の油圧は現状の状態に保持される。
【0048】
ECU65に接続された回転数センサ66及び吸気圧センサ67はそれぞれ、エンジンの回転数、及び吸気圧力を検出する。ECU65に接続されたクランク角センサ68及びカム角センサ69はそれぞれ、クランクシャフト(図示略)及びカムシャフト11の回転位相を検出する。ECU65は各センサ66〜69から入力される検出信号に基づき、エンジンの運転状態に適合するカムシャフト11の目標回転位相(目標バルブタイミング)を算出し、且つ同カムシャフトの実回転位相(実バルブタイミング)を検出する。そしてECU65は、これらカムシャフト11の実回転位相と目標回転位相との偏差が所定値以下となるようにOCV40を制御する。
【0049】
次に、上記のように構成された本実施形態の動作について説明する。
本実施形態によれば、エンジンが始動されると、ポンプ13によって吸引されたオイルパン43内の油が同ポンプ13から第1油路P1内に圧送される。これにより、油圧室49内の油圧が増加し、ロックピン33はその油圧によって係止穴34から抜ける。その結果、羽根車19とスプロケット17との相対回転が許容された状態となる。そして、吸気バルブは、カムシャフト11の回転により所定のバルブタイミングをもって開閉される。
【0050】
ECU65は、吸気バルブのバルブタイミングを進めるために、電磁ソレノイド62を100%のデューディ比で駆動する。その結果、各第1油圧室30には油が供給され、各第2油圧室31内の油はオイルパン43に戻される。従って、各第1油圧室30内の油圧が各第2油圧室31内の油圧よりも相対的に増加するため、各羽根24には前記「進角方向」の回転力が作用する。そして、この回転力により羽根車19はスプロケット17に対して「進角方向」に相対的に回転し、カムシャフト11の回転位相がスプロケット17の回転位相に対して相対的に進角されることにより、吸気バルブのバルブタイミングが現状よりも進められる。本実施形態において、羽根車19がスプロケット17に対して「進角方向」に相対回転し、各羽根24が各突状部25に当接した状態となると、バルブタイミングは最も進んだ状態となる。
【0051】
これに対して、ECU65は、吸気バルブのバルブタイミングを遅らせるために、電磁ソレノイド62に対する通電を停止する(デューティ比が0%)。この結果、各第2油圧室31には油が供給され、各第1油圧室30内の油はオイルパン43に戻される。従って、各第2油圧室31内の油圧が各第1油圧室30内の油圧よりも相対的に増加するため、各羽根24には前記「遅角方向」の回転力が作用する。そして、この回転力により羽根車19はスプロケット17に対して「遅角方向」に相対的に回転し、カムシャフト11の回転位相がスプロケット17の回転位相に対して相対的に遅角されることにより、吸気バルブのバルブタイミングが現状よりも遅らせられる。本実施形態において、羽根車19がスプロケット17に対して「遅角方向」に相対回転し、各羽根24が各突状部25に当接した状態となると、バルブタイミングは最も遅れた状態となる。
【0052】
ECU65は、吸気バルブのバルブタイミングを現状のバルブタイミングに保持するために、電磁ソレノイド62を50%のデューティ比で駆動する。この結果、各油圧室30,31への油の供給及び各油圧室30,31からの油の排出は行われなくなる。従って、羽根車19とスプロケット17との相対回転は停止するため、吸気バルブのバルブタイミングは現状のタイミングに保持される。
【0053】
上記のように、ECU65が電磁ソレノイド62を通電制御することにより、吸気バルブのバルブタイミングを最遅角のタイミングと最進角のタイミングとの間で所定のタイミングに連続的(無段階)に変更することができ、更にそのバルブタイミングを保持することができる。
【0054】
図6は、図1〜図5に示した本実施形態のバルブタイミング制御装置における上記第1油路P1及び第2油路P2の形成態様を模式的に示した概略図である。オイルパン43からOCV40を通じてVVT12内へ作動油の給排を行うことは前述の通りである。ここで、油路S1aは、上記第1油路P1のうちの主にVVT12に至るまでの油路構造を模式的に示したものであり、また油路S2aは、上記第2油路P2のうちの主にVVT12に至るまでの油路構造を模式的に示したものである。一方、油路S1bは、上記第1油路P1のうちの主にVVT12内での油路構造を模式的に示したものであり、油路S2bは、上記第2油路P2のうちの主にVVT12内での油構造を模式的に示したものである。同図に示されるように、また上述したように、本実施形態にあっては、VVT12に至る油経路、及びVVT12内での油経路において、第1油路P1は第2油路P2に比べてその断面積が相対的に大きく形成されている。
【0055】
従来こうしたバルブタイミング制御装置の作動に際し、当該エンジンの運転時にはVVT12本体も高速回転されるために、羽根車19に慣性が常に働き、同羽根車19の進角方向への応答性を悪化させるという問題があったことは前述の通りである。しかしこの点、本実施形態にあっては、進角側への応答を補助する上記の油路構造の採用により第1油圧室30へ供給できる単位時間当たりの油量が第2油圧室31へ供給できる量よりも相対的に増大することとなり、羽根車19の進角方向への運動性が相対的に向上している。
【0056】
このことを、図11を参照して更に詳述する。
図11は、ECU65からのバルブ変更指令を受けた際、OCV40の動作に対しVVT12内における羽根車19が進角側及び遅角側へどのように応答するかを、それぞれ従来のバルブタイミング制御装置と本実施形態のバルブタイミング制御装置との間で比較したものである。
【0057】
同図において、横軸は時間(t)を、縦軸は進角方向を正とした場合のハウジングに対する羽根車19の位相角度(ω)を示す。又同図において、羽根車19の位相の最大値、すなわち羽根車19が最も進角よりに位置しているときの位相をωmaxとし、同羽根車19の位相の最小値、すなわち羽根車19が最も遅角よりに位置しているときの位相をωminとする。又、ECU65が羽根車19を進角方向又は遅角方向に位相変更させる命令、すなわちバルブタイミング変更指令を発信した時刻をt1とする。この時刻t1から位相の変更完了に要する時間が短いほどバルブタイミング変更指令に対するVVT12の応答性は良いといえる。
【0058】
ここで、従来のバルブタイミング制御装置においては、VVT12自身の回転による羽根車19の慣性力の影響で、遅角側への変更、すなわちωmaxからωminへの変更に際しては、時間Δt2と、比較的短時間にその位相変更が完了するものの、逆の進角側への変更すなわちωminからωmaxへの変更に際しては、同図11に実線にて示すように、その位相変更が完了するまでに時間Δt3と比較的長い時間を要していた。
【0059】
この点、本実施形態のバルブタイミング制御装置においては、羽根車19の位相変更で特に進角方向への動作に相対的な改善がみられ、該進角側への変更に際しても、同図11に一点鎖線にて示すように、遅角側への変更とほぼ同等の時間Δt2にてその位相変更が完了されるようになる。
【0060】
以上説明したように、本実施形態によれば以下に示す効果が得られる。
(a)本実施形態において、進角せしめる側の第1油圧室30内に油圧を供給する経路、すなわち第1油路P1の断面は遅角せしめる側の第2油圧室31内に油圧を供給する経路、すなわち第2油路P2の断面と比して大である。従って、油圧ポンプ13から供給される同等の油圧下においては、第1油圧室30内に流入する油の単位時間当たり流量が 、第2油圧室31内に流入する油の単位時間当たり流量に比べ相対的に増大し、羽根車19をハウジング16に対して相対回動させる際、特に進角方向への応答性が好適に改善される。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0061】
図7は第2の実施形態のバルブタイミング制御装置の特にVVT12とOCV40とを連絡する油経路を模式的に示した斜視図である。本実施形態のバルブタイミング制御装置において、そのVVT12及びOCV40は、第1の実施形態で示されたものとほぼ同一の構造及び機能を有している(図1〜図5参照)。
【0062】
すなわち同装置においても、吸気側カムシャフト11の先端部に設けられたVVT12は、クランクシャフト(図示略)の駆動力がタイミングチェーンを介して伝達されるスプロケット17、このスプロケット17に固定され、同スプロケット17と一体に回転するハウジング16及びハウジングカバー20、そしてこのハウジング16の内部に配設され、前記吸気側カムシャフト11の先端に固定されて、同カムシャフト11と一体に回転する羽根車(図示略)より構成されている。
【0063】
ここで、このVVT12とOCV40間にあって、ハウジング16とこれに収容される羽根車との相対回動に必要な駆動力を伝達する作動油の油路P1及びP2は、それぞれ図1において示したように、油路P1にあってはカムシャフトジャーナル11a内部の油孔45から油溝44を通じ、又油路P2にあっては同ジャーナル11aの拡径部11bに形成された油孔53から油溝50を通じて、これらVVT12とOCV40とを連絡している。図7においては、これら2系統の油路P1及びP2をそれぞれ油路P1a及びP2aとして概念的に図示している。
【0064】
本実施形態にあっては同図7に示されるように、遅角側の油路P2aが屈曲していて比較的その通路長が長いのに対し、進角側の油路P1aは、直線的に形成されていてその通路長が相対的に短くなり、かつ、屈曲がないため液圧通路抵抗が小さくなっている。このため本実施形態のバルブタイミング制御装置においては、OCV40より送出された油が進角側の第1油圧室(図示略)に到達するまでの時間は、遅角側の第2油圧室(図示略)に到達するまでの時間よりも短くなる。そしてこの場合も、進角側への応答を補助するこのような油路構造を採用したことで、VVT12においては、その羽根車の進角方向への運動性が相対的に向上されるようになる。
【0065】
又、こうして羽根車の進角方向への運動性が向上されることで、その応答性も改善され、先の図11に一点鎖線にて示されるように、進角側と遅角側とで、ほぼ同等の応答性が得られるようになる。
【0066】
以上説明したように、本実施形態によれば以下に示す効果が得られる。
(b)本実施形態においては、VVT12の各油圧室とOCV40間に形成される油路P1aとP2aのうち、進角側の油路P1aが遅角側の油路P2aより短い。従って、OCV40からの油の送出に対し、進角側の第1油圧室には遅角側の第2油圧室よりも短い時間で同油が到達することとなり、羽根車の進角方向への応答性も好適に改善される。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0067】
本実施形態のバルブタイミング制御装置において、そのVVT12は、図8に示されるように、進角側の第1油圧室30に面する受圧面と遅角側の第2油圧室31に面する受圧面とでその受圧面積の異なる羽根24aを有する羽根19aを採用している。又、羽根車19aのこうした形状に応じて、そのハウジングも、同図8に符号16aとして示される形状のものを採用している。
【0068】
本実施形態にあってはこのように、羽根車19aとして上記受圧面積の異なる羽根24aを備えたものを採用しているため、オイルポンプからの油圧を受けた4枚の羽根24aは、遅角方向に比べ進角方向への作動時においてより大きな力を受けることとなる。すなわちこの場合も、進角側への応答を補助するこのような構造の採用により、羽根車19aは、同進角方向においてその運動性がより高まるようになる。
【0069】
又、こうして羽根車の進角方向への運動性が向上されることで、その応答性も改善され、先の図11に一点鎖線にて示されるように、進角側と遅角側とで、ほぼ同等の応答性が得られるようになる。
【0070】
以上説明したように、本実施形態によれば以下に示す効果が得られる。
(c)本実施形態において、前記VVT12は羽根車19aが回転位相の変更時に油から受ける羽根24aの両側の受圧面のうち、第1油圧室30側の受圧面が第2油圧室31側の受圧面に比して大である。従って、油圧が同等の場合でも受圧面全体にかかる力は進角側の第1油圧室30側でより大きくなり、羽根車19aの進角方向への応答性も好適に改善される。
(第4実施形態)
次に、この発明の第4の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0071】
図9は、本実施形態のバルブタイミング制御装置のうち、そのVVT12について回転軸を中心にハウジング16内の油圧室30、31と羽根車19の形状及び配置を示す断面図である。又、同図9の10−10線に沿った断面図が図10に示される。
【0072】
図9に示すように、羽根車19は、第1の実施形態と同様、4枚の羽根24によって各々その両側を第1油圧室30と第2油圧室31に区画し、OCV(図示略)からそれら油圧室30、31に供給される油圧を駆動力としてハウジング16に対し進角方向又は遅角方向に相対回動することで、バルブタイミングの変更を可能としている。
【0073】
又本実施形態にあっては、図9及び図10に示すように、進角側の第1油圧室30に対応してそのハウジング16と羽根車19とに例えば樹脂製からなる堰71、72をそれぞれ設け、羽根車19とハウジング16内周面との摺接面において、進角側の第2油圧室31に比べ、進角側の第1油圧室30の間隔が小さくなるようにしている。
【0074】
すなわち、本実施形態では、VVT12内において、羽根車19とハウジング16内周面との摺接面の間隙が第1油圧室30側と第2油圧室31側で互いに異なるため、VVT12の作動中における同間隙を通じた油の漏出量も第1油圧室30と第2油圧室31とで異なるようになる。具体的には、油の漏出量は第2油圧室31より第1油圧室30において小さく、従って油密性も第2油圧室31より第1油圧室30において相対的に高い。
【0075】
このため、VVT12にあっては、進角側の第1油圧室30に供給された油圧がより有効に羽根車19の回動に作用することとなる。すなわちこの場合も、進角側への応答を補助するこのような構造の採用により、同羽根車19は進角方向への運動性が相対的に向上されるようになる。
【0076】
又、こうして羽根車の進角方向への運動性が向上されることで、その応答性も改善され、先の図11に一点鎖線にて示されるように、進角側と遅角側とで、ほぼ同等の応答性が得られるようになる。
【0077】
以上説明したように、本実施形態によれば以下に示す効果が得られる。
(d)本実施形態において、ハウジング16の内周面と羽根車19の外周面間の摺接面に存在する間隙が、遅角側の第2油圧室31側に比し、進角側の第1油圧室30側において相対的に狭くなっている。従って、前記間隙を通じて漏出する作動油は、第2油圧室31側に比し第1油圧室30側においてより規制される。言い換えれば、第1油圧室30の内部密閉性(油密性)が第2油圧室31内に比し相対的に高まり、ポンプから供給される油圧に対する羽根車19の進角方向への応答性が好適に改善される。
(第5実施形態)
次に、この発明の第5の実施形態を、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0078】
本実施形態のバルブタイミング制御装置において、そのVVT12及びOCV40は、第1の実施形態で示されたものとほぼ同一の構造及び機能を有している(図1〜図5参照)。
【0079】
すなわち同装置においても、吸気側カムシャフト11の先端部に設けられたVVT12は、クランクシャフト(図示略)の駆動力がタイミングチェーンを介して伝達されるスプロケット17、このスプロケット17に固定され、同スプロケット17と一体に回転するハウジング16及びハウジングカバー20、そしてこのハウジング16の内部に配設され、前記吸気側カムシャフト11の先端に固定されて、同カムシャフト11と一体に回転する羽根車(図示略)より構成されている。
【0080】
又、図1に示されるように、進角側油路38は、ジャーナル11aの全周に形成された油溝44、ジャーナル11aの内部に形成された油孔45を介して、カムシャフト11の内部に形成された油通路46に通じている。
【0081】
一方遅角側油路39は、シリンダヘッド14の上端部及びベアリングキャップ15に形成された油溝50に通じている。拡径部11bに形成された油孔53は、この油溝50と、側板18の基端側面と拡径部11bの先端側面との間に形成された環状の油空間51とを連通する。
【0082】
ここで、上記ジャーナル11aにあっては、シリンダヘッド14やベアリングキャップ15との摺接部分においてそれぞれ進角側油路38と遅角側油路39とに対するシールが施されるようになっており、本実施形態にあっては特に、進角側油路38に対するシール幅(図1に[a」として付記)が他方の遅角側油路39に対するシール幅(図1に「b」として付記)よりも大きく形成されている。
【0083】
このため、VVT12にあっては、前記進角側に対応する第1油路P1における油密性は前記遅角側に対応する第2油路P2における油密性に比して相対的に高く、これによりポンプから供給される油の運動性も進角側油路においてより向上されるようになる。
【0084】
又、こうして羽根車の進角方向への運動性が向上されることで、その応答性も改善され、先の図11に一点鎖線にて示されるように、進角側と遅角側とで、ほぼ同等の応答性が得られるようになる。
【0085】
以上説明したように、本実施形態によれば以下に示す効果が得られる。
(e)本実施形態において、進角側に対応した第1油路P1と、遅角側に対応した第2油路P2とを比べると、第1油路P1が第2油路P2に比して相対的に高い油密性を保持する。従って、ポンプから供給される油圧に対して羽根車19の進角方向への応答性が好適に改善される。
【0086】
なお、上記第1〜第5実施形態を以下のように変更して具体化することも可能である。
(1)上記シールプレート28に相当する封止部材は、ハウジング16の突状部25と羽根車19のボス23との摺接面に設けてもよい。
【0087】
(2)同封止部材は、ハウジング16の凹部と羽根24との摺接面及び前記ハウジング16の突状部25と羽根車19のボス23との摺接面の両方に設けてもよい。
【0088】
(3)羽根車19が有する羽根24の数は、3以下、又は5以上でもよい。
(4)各実施形態においてはハウジング16はスプロケット17に、羽根車19はカムシャフト11にそれぞれ固定され連動するとしたが、異なる組合わせとして羽根車19がスプロケット17に、そしてハウジング16がカムシャフト11にそれぞれ固定され連動する機構とすることもできる。
【0089】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1又は2に記載した発明では、羽根車の進角方向への運動性が遅角方向に比べて相対的に向上し、同羽根車の前記慣性力に起因する進角方向への制御性の悪化が是正される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるバルブタイミング制御装置の第1の実施形態を示す断面図。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図。
【図3】OCVの作動様態の一例を示す断面図。
【図4】羽根及びシールプレート等を拡大して示す断面図。
【図5】図4の5−5線に沿った断面図。
【図6】同第1の実施形態の要部構造を模式的に示す概略図。
【図7】第2の実施形態の要部構造を模式的に示す斜視図。
【図8】第3の実施形態の要部構造を模式的に示す断面図。
【図9】第4の実施形態の要部構造を模式的に示す断面図。
【図10】図9の10−10線に沿った断面図。
【図11】バルブタイミング変更指令に対するVVTの応答性を示すグラフ。
【図12】従来のバルブタイミング制御装置の一例を示す概略図。
【符号の説明】
11…吸気側カムシャフト、12…VVT(バルブタイミング可変機構)、14…内燃機関の一部を構成するシリンダヘッド、16,16a…ハウジング、17…スプロケット、18…側板、19,19a…羽根車、20…ハウジングカバー、23…ボス、24,24a…羽根(受圧羽根)、25…突状部、28…封止部材としてのシールプレート、30…第1圧力室、31…第2圧力室、71,72…堰、P1,P1a,P2,P2a…油通路。

Claims (2)

  1. 内燃機関の出力軸及びカムシャフトの一方に連動して回転するとともに内部に凹部を有するハウジングと、同機関出力軸及びカムシャフトの他方に連結されてこのハウジング内に回動自在に収容されるとともに、同ハウジングの前記凹部を区画する受圧羽根を有してその両側に第1及び第2の液室を形成する羽根車とを備え、該形成される液室への液圧制御に基づくそれらハウジング及び羽根車の相対回転位相の変更に応じて前記カムシャフトにより開閉駆動されるバルブのバルブタイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記第1及び第2の液室のうちの前記バルブタイミングを進角せしめる側の液室に面する前記受圧羽根の受圧面積が他の側の液室に面する同受圧羽根の受圧面積よりも大きく設定されてなる
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 内燃機関の出力軸及びカムシャフトの一方に連動して回転するとともに内部に凹部を有するハウジングと、同機関出力軸及びカムシャフトの他方に連結されてこのハウジング内に回動自在に収容されるとともに、同ハウジングの前記凹部を区画する受圧羽根を有してその両側に第1及び第2の液室を形成する羽根車とを備え、該形成される液室への液圧制御に基づくそれらハウジング及び羽根車の相対回転位相の変更に応じて前記カムシャフトにより開閉駆動されるバルブのバルブタイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記ハウジングと前記羽根車とはその摺接面に所定の間隙を有して相対回転するものであり、前記第1及び第2の液室のうちの前記バルブタイミングを進角せしめる側の液室に対応して設けられる間隙が他の側の液室に対応して設けられる間隙よりも小さく設定されてなる
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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