JPH05113031A - 型枠解体方法 - Google Patents

型枠解体方法

Info

Publication number
JPH05113031A
JPH05113031A JP30257091A JP30257091A JPH05113031A JP H05113031 A JPH05113031 A JP H05113031A JP 30257091 A JP30257091 A JP 30257091A JP 30257091 A JP30257091 A JP 30257091A JP H05113031 A JPH05113031 A JP H05113031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
formwork
rod
support
members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30257091A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Kuniyoshi
信行 国吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP30257091A priority Critical patent/JPH05113031A/ja
Publication of JPH05113031A publication Critical patent/JPH05113031A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】コンクリートスラブの型枠を落下させることな
く安全に解体する。 【構成】スラブ3にインサートを複数配設しておき、型
枠解体作業時にそれぞれのインサートに、軸体13に上
下に移動し得るハンドルを装着してなる治具12を、下
面3b側から装着する。ハンドルに装着した大引支持パ
イプ16によりスラブ型枠を支持させた状態でパイプサ
ポート16を取り外して後、ハンドルを下降させて根太
パイプ9を取り除き、更にハンドルを下降させることに
より大引10を下降させて、該大引10を利用して足場
板19を仮設して、該足場板19上から堰板7を取り外
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に建物のコンクリー
トスラブ施工時に適用するに好適な型枠解体方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建物等のコンクリートスラブの型
枠を解体する際には、まず、パイプサポートを適当なピ
ッチで間引きして後、残ったパイプサポートを若干緩
め、そして該緩めたパイプサポートの下端部を徐々に動
かすことにより、上部の大引角材及び根太を順に適宜落
下させて、解体作業が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こういった解
体作業は上下方向に隣接するスラブの下階側、即ちスラ
ブ床上から行われるので、型枠用の大引角材及び根太等
が高い位置から落下することになり、落下時にはかなり
の騒音が発生するとともに、床又はこれら型枠用資材に
損傷が生じる恐れがある。また、解体に関る作業員はこ
れらの大引角材及び根太等が頭上から落下してくること
に常に細心の注意を払わなければならず、このことが、
解体作業能率の低下を拱いていた。本発明は、上記事情
に鑑み、コンクリートスラブ施工時に、床又はこれら型
枠用資材に損傷が生じる恐れがないと共に、騒音発生が
なく且つ安全性の高い型枠解体方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、垂直支保
材(6)に支持された形の型枠構成部材(7)、
(9)、(10)上に成型され得るコンクリートスラブ
(3)において、前記コンクリートスラブ(3)には複
数の杆状部材定着手段(11)を、該コンクリートスラ
ブ(3)の下面(3b)側から杆状部材(12)を取付
自在な形で設けておき、前記杆状部材(12)のそれぞ
れには前記型枠構成部材(7)、(9)、(10)を支
持し得る支持手段(16)を、上下に移動自在な形で設
けておき、前記コンクリートスラブ(3)から型枠構成
部材(7)、(9)、(10)を取り外す際に、まず複
数の杆状部材定着手段(11)に杆状部材(12)を取
付け、垂直支保材(6)を除去することにより型枠構成
部材(7)、(9)、(10)を杆状部材(12)の支
持手段(16)に支持させて、次に支持手段(16)を
下降させることにより型枠構成部材(7)、(9)、
(10)を支持手段(16)と共に移動させ、型枠構成
部材(7)、(9)、(10)をコンクリートスラブ
(3)から取り外すようにして、構成される。また、垂
直支保材(6)に支持された形の型枠構成部材(7)、
(9)、(10)上に成型され得るコンクリートスラブ
(3)において、前記コンクリートスラブ(3)には複
数の杆状部材定着手段(11)を、該コンクリートスラ
ブ(3)の下面(3b)側から杆状部材(12)を取付
自在な形で設けておき、前記杆状部材(12)のそれぞ
れには前記型枠構成部材(7)、(9)、(10)を支
持し得る支持手段(16)を、上下に移動自在な形で設
けておき、前記コンクリートスラブ(3)から型枠構成
部材(7)、(9)、(10)を取り外す際に、まず複
数の杆状部材定着手段(11)に杆状部材(12)を取
付け、垂直支保材(6)を除去することにより型枠構成
部材(7)、(9)、(10)を杆状部材(12)の支
持手段(16)に支持させて、次に支持手段(16)を
下降させることにより型枠構成部材(10)を支持手段
(16)と共に所定の高さまで移動させ、該所定の高さ
まで移動させられた型枠構成部材(10)上に足場(1
9)を仮設し、該足場(19)を介して前記コンクリー
トスラブ(3)に残留した型枠構成部材(7)を除去す
るようにして、構成されることもある。なお、( )内
の番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜的
なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘
束されるものではない。以下の
【作用】の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、型枠構成部材
(7)、(9)、(10)がコンクリートスラブ(3)
から取り外される際に、支持手段(16)に支持された
状態で該支持手段(16)と共に下降するので、型枠構
成部材(7)、(9)、(10)は落下することがない
ように作用する。また、本発明はコンクリートスラブ
(3)に残留した型枠構成部材(7)が足場(19)を
介して、落下することなく確実に除去されるように作用
することもある。
【0006】
【実施例】図1は本発明の一実施例が適用されるスラブ
型枠の一例を示す平面図、図2は図1の側面図、図3は
本発明による型枠解体方法におけるパイプサポート撤去
作業の一例を示す図、図4は本発明による型枠解体方法
における作業足場仮設状態の一例を示す図、図5は本発
明による型枠解体方法に使用する治具の一例を示す図で
ある。
【0007】構築中の構築物1は、図1に示すように、
図中紙面と直交する方向に伸延する形で既に打設された
コンクリートの柱21及び壁22等からなる躯体2を有
しており、図1中上下及び左右に隣接する壁22、22
間にはコンクリートによるスラブ3が、図1中紙面の奥
及び手前側に図示されない形、即ち図2中上部と下部と
に示すように打設形成されている。構築物1にはスラブ
3が、図1中紙面と直交する方向、即ち図2中上下方向
に複数並んで形成されるが、いま構築物1は、下層階側
から上層階側へ向かって順にコンクリートが打ち継がれ
る形で、躯体2が図1中紙面上まで、即ち図2中上側に
示すスラブ3部分まで既に構築打設されている。構築物
1の上下方向に複数並ぶスラブ3のうち図2中上側に示
すスラブ3にはいま、スラブ型枠5が、未だ解体除去さ
れない状態で、該スラブ3の下側即ち図1中紙面上から
紙面奥に向かって配置されており、スラブ型枠5は図2
に示すように、図2中左右方向に並んで配置される形の
複数パイプサポート6を介して図2中下側のスラブ3に
支持されている。
【0008】スラブ型枠5は図1乃至図2に示すよう
に、片面側、即ち図2中上面7a側にコンクリートが打
設され得る形で板状に形成された堰板7を有しており、
堰板7は、スラブ3の図1中全面部分のコンクリートを
成型し得る形で、図1中紙面と平行する方向に隙間なく
複数並んで配設されている。堰板7の下面7b側には図
2に示すように、該堰板7を支持するための鋼管等から
なる根太パイプ9が、それぞれ図2中紙面と直交方向即
ち図1中上下方向に伸延する形で、図中左右方向に複数
並んで設けられており、根太パイプ9の図2中下側には
角材からなる大引10が、図1に示すように該根太パイ
プ9と略直交する形で図1中上下方向に複数(図1にお
いては3列に)並んで配設されている。
【0009】ところでスラブ3の下面3b部分には、図
5に示すように、インサート11が、適宜設定されたピ
ッチをもって図1中上下左右に行列をなす形で、複数配
設されており、インサート11は公知のように、スラブ
3を成型するためのコンクリートを打設する際に予めス
ラブ型枠5内に配設しておく形で埋け込まれている。そ
してスラブ型枠5を解体せんとしているいま、複数のイ
ンサート11には、図2に示すように、該スラブ型枠5
を解体するに用いる図5に示すような治具12が螺合垂
下されている。(なお、スラブ3を成型するためのコン
クリートが打設される際には、インサート11には治具
12が装着されておらず、該インサート11のみがスラ
ブ型枠5内に配設されている。)治具12は、図5に示
すように、全体が略杆状に形成された軸体13を有して
おり、軸体13の図5中上端部分には前記インサート1
1と係合し合う形の係合部131が雄ネジが形成される
形で、設けられている。軸体13の係合部131以外の
部分、即ち係合部131の図中下側にはハンドル装着部
132が、係合部131より若干大径をなす形の雄ネジ
が該ハンドル装着部132の全長に亙って形成される形
で、設けられており、ハンドル装着部132にはハンド
ル15が装着されている。ハンドル15はハンドル装着
部132と螺合し合う形で雌ネジ151が形成されたハ
ンドル本体150と該ハンドル本体150の図中上部に
配置する形の鋼管等からなる支持パイプ152等により
構成されており、支持パイプ152の図5中右側に示す
部分にはクランプ153がそれぞれ、本実施例において
は溶接等により該支持パイプ152と一体をなす形で装
着されている。クランプ153は、スラブ型枠5の解体
時に仮設される大引支持パイプ16を着脱自在に把持し
得るように構成されており、大引支持パイプ16は図5
中紙面と略直交する方向に伸延する形で仮設される。従
って、ハンドル15は、ハンドル本体150をハンドル
装着部132において螺転させることにより、支持パイ
プ152とクランプ153及び該クランプ153に装着
される大引支持パイプ16を伴った形でハンドル15全
体が軸体13に対して図5中上下方向に移動するように
構成されている。
【0010】構築物1及びスラブ型枠5は以上のような
構成を有しているので、いま、即ち該スラブ型枠5が未
だ解体除去される以前には、堰板7が複数の根太パイプ
9と大引10を介して複数のパイプサポート6により図
2中下側のスラブ3に支持されている。そこで、図2中
上側に示すスラブ3を構成するコンクリートが硬化した
なら、以下に述べるようにスラブ型枠5の解体作業を行
う。スラブ型枠5を解体する際にはまず、複数のインサ
ート11に、既に述べたように、図2に示すように、治
具12を装着しておく。すると、各治具12の軸体13
はいま、インサート11を介してスラブ3に支持された
形で、スラブ型枠5の下側にハンドル装着部132が配
置された状態になる。なお、スラブ3は該スラブ3を構
成するコンクリートが既に硬化することにより図1に示
す柱21、壁22等と接合一体化されて既に躯体2の一
部になっており、インサート11は既に躯体2の一部に
なったスラブ3部分に固定支持されている。こうして軸
体13がスラブ3に支持されたところで、大引支持パイ
プ16をハンドル15に、図2中紙面と略直交方向に伸
延させてクランプ153に把持させる形で装着して、該
クランプ153に把持された大引支持パイプ16を、ハ
ンドル本体153を螺転させることにより軸体13に対
してハンドル15全体ごと上昇させる。すると、大引支
持パイプ16は大引10の図中下側に当接するので、こ
の状態で更にハンドル15を締め付けると、該大引10
は、スラブ3に支持された軸体13を介して大引支持パ
イプ16に支持されることになる。そして、このとき、
スラブ型枠5は堰板7を支持する複数の根太パイプ9と
大引き10とが、複数のパイプサポート6と複数の大引
支持パイプ16により支持された状態になる。
【0011】こうしてスラブ型枠5全体が複数のパイプ
サポート6と複数の大引支持パイプ16により支持され
たところで、次に図3に示すように、スラブ型枠5から
複数のパイプサポート6を順次取り外す。なお、複数の
パイプサポート6を順次取外しても、スラブ型枠5は複
数の大引支持パイプ16により支持されているので、大
引10が図中下方側へ脱落する形で該スラブ型枠5が分
解してしまうようなことはない。そして、こうして複数
のパイプサポート6の全てを取り外したところで、次に
複数の治具12におけるそれぞれのハンドル本体150
を徐々に螺転させることにより大引支持パイプ16を、
順に若干下降させる。すると、大引支持パイプ16が少
しづつ下降するにつれて、大引10と根太パイプ9が自
重により下方に移動して、大引10、根太パイプ9及び
堰板7の締め付け状態が少しづつ緩められ、根太パイプ
9と堰板7との当接支持状態が解除される。そこで、こ
うして根太パイプ9の堰板7に対する当接支持状態が解
除されたところで、該根太パイプ9を、例えば堰板7と
大引10との間から図3中左方側から順に抜き取る形
で、スラブ型枠5から除去する。なお、こうして根太パ
イプ9の全てを順に堰板7と大引10との間から抜き取
る際及び抜き取って後にも、大引10は大引支持パイプ
16に支持されており、また堰板7はスラブ3のコンク
リート躯体と未だ切り離されていないことから、該堰板
7及び大引10がスラブ型枠5から脱落してしまうよう
なことはない。
【0012】こうして、スラブ型枠5から全ての根太パ
イプ9を除去してから後乃至これと同時に又は先立って
(即ち、型枠解体作業における複数の部分の作業工程順
にそれぞれ対応させる形で)ハンドル本体150を螺転
させることによりハンドル15を軸体13に対して更に
下降させる。すると、ハンドル15に支持されていた大
引支持パイプ16が、ハンドル本体150の螺転に対応
する分だけ下降して、当該大引支持パイプ16により支
持されていた大引10は、大引支持パイプ16の下降動
作に追従する形で、図4に示すように、即ち図5中一点
鎖線で示すように下降する。こうして、複数の大引10
が適宜順にスラブ3に対して下降すると、該大引10と
堰板7との間には、図4に示すように間隙17が形成さ
れるので、該下降した状態の大引10上に該間隙17を
介して作業員が配置することが出来る。なお、大引10
は角材等からなるので、スラブ型枠5を解体する際に、
図4中紙面と平行する方向に何本か並んで配置されるこ
とになる一方で、図4中紙面と直交する方向に伸延する
形には配置されないので、鋼板等からなる足場板19
(図4中右側部分に図示)を、図4中紙面と平行方向に
隣接する大引10、10間に懸架する形で、即ち図4中
紙面と直交する方向に伸延させて適宜複数本配設する。
すると、型枠解体作業を行う作業員は大引10に支持さ
れた足場板19を介して、間隙17部分、即ち型枠解体
作業中のスラブ3下を図1中紙面に沿う形で自在に移動
することが出来るので、該足場板19上から作業を行う
形で、堰板7をスラブ3から適宜離型して、型枠解体作
業を完了する。なお、こうして堰板7をスラブ3から離
型する際に足場板19上で作業を行うことが出来ること
により、該堰板7を作業員自身が受取ることが出来、従
って、堰板7は図4中下側のスラブ3に落下させられる
ことなく、作業員の手を介して安全に一端足場板19上
に集積されて後、適宜回収される。また、こうして足場
板19を仮設するに際し、既にスラブ3のコンクリート
が硬化することにより不要となった大引10を利用して
該足場板19を支持することにより、これを行うための
何等かの支持固定部材が別途必要とされることはない。
【0013】こうして、スラブ型枠5を構成する根太パ
イプ9及び堰板7が順に除去されることにより型枠解体
作業が完了したなら、再び各治具12におけるハンドル
本体150を螺転させることにより、ハンドル15全体
を更に下降させると、クランプ153に把持されている
大引支持パイプ16が図4中下側のスラブ3に徐々に近
接する形で順に下降する。そこで、作業員は図4中下側
のスラブ3上において、大引10を大引支持パイプ16
上から取り外して除去すると共にクランプ153を緩め
る形で治具12の軸体13から順次大引支持パイプ16
を取り外し、こうして大引支持パイプ16が取り外され
た軸体13を、該軸体13を螺合支持していたインサー
ト11から螺合解除する形で、治具12の取り外しを行
う。すると、図4中上側のスラブ3にはスラブ型枠5及
び治具12と大引支持パイプ16の一切が除去されたス
ラブ下面3b部分が表れる。なお、こうして型枠解体作
業を行う作業員は、スラブ型枠5及び治具12と大引支
持パイプ16等の全ての部材のうち自らが手にした部材
のみを順に取り外すことが出来るので、これらの部材の
支持状態が不均一な状態で解除されて、一度に多くの部
材が作業員の予期せぬ箇所に落下するような危険性は全
く排斥されている。従って、前述したようにスラブ型枠
5を構成している堰板7、根太パイプ9、大引10等の
一切を不用意に落下させることなく、型枠解体作業を行
うことが出来るので、該堰板7、根太パイプ9、大引1
0等の型枠構成部材、及び型枠を取り外すべきスラブ3
の下層階側に位置している既に構築済みのスラブ3に損
傷を生じさせたり、また落下音を発生させることなく、
安全且つ円滑な解体作業が行われる。なお、こうして型
枠解体及び治具の取り外し作業が完了したスラブ3に
は、複数のインサート11が残されることになるが、該
複数のインサート11を、天井板、電気設備、ダクト類
等の設備を吊り支持するのに用いても当然差し支えな
い。また、こういった設備を吊り支持する作業を行うた
めに、当該設備の吊り支持作業が完了するまで、足場板
19を大引10に懸架した状態で、治具12及び大引支
持パイプ16と共に図4中上側のスラブ3下に残してお
き、間隙17をこういった天井作業の作業空間として用
いればこれら天井作業のために新たに仮設足場を組んだ
り、移動足場を用いたりする必要がなくなるので、構築
作業全体の効率化が図られる。
【0014】なお、前述したように、ハンドル15を軸
体13に対して昇降させる際には、本実施例においては
ハンドル本体150を該ハンドル本体150と螺合する
形のハンドル装着部132に対して螺転させることによ
り、簡便に行う方法を述べたが、該ハンドル15及び軸
体13の構成は、大引支持パイプ16を昇降自在に支持
することが出来ればこれに限定されるものではない。ま
た、上述した実施例においては、スラブ3のコンクリー
トを打設する際に予めインサート11がスラブ型枠5内
に配設されている例を述べたが、治具12を定着させ得
る手段は該インサート11に限定されるものではなく、
該スラブ3に打設されたコンクリートが硬化して後、あ
と施工される形で軸体13の上端部分が適宜アンカー固
定されても何等差し支えない。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パイプサポート6等の垂直支保材に支持された形の、堰
板7、根太パイプ9、大引10等の型枠構成部材上に成
型され得るスラブ3等のコンクリートスラブにおいて、
前記コンクリートスラブには複数のインサート11等の
杆状部材定着手段を、該コンクリートスラブの下面3b
等の下面側から治具12等の杆状部材を取付自在な形で
設けておき、前記杆状部材のそれぞれには前記型枠構成
部材を支持し得る大引支持パイプ16等の支持手段を、
上下に移動自在な形で設けておき、前記コンクリートス
ラブから型枠構成部材を取り外す際に、まず複数の杆状
部材定着手段に杆状部材を取付け、垂直支保材を除去す
ることにより型枠構成部材を杆状部材の支持手段に支持
させて、次に支持手段を下降させることにより型枠構成
部材を支持手段と共に移動させ、型枠構成部材をコンク
リートスラブから取り外すようにして、構成したので、
型枠構成部材がコンクリートスラブから取り外される際
に、支持手段に支持された状態で該支持手段と共に下降
するので、型枠構成部材は不用意に落下することがな
い。従って、型枠解体作業時に型枠構成部材の落下騒音
が発生せずに静かであることは勿論のこと、型枠構成部
材に落下による損傷が生じる恐れがなく、また、同様に
下層階側のコンクリートスラブに床が形成されている場
合にも型枠構成部材の落下による損傷を与える恐れがな
い。またこれと同時に、型枠解体作業を行う作業員の頭
上に型枠構成部材が不用意に落下する危険性が排斥され
ることが出来るので、作業の安全性と能率性を高めるこ
とが出来る。また、パイプサポート6等の垂直支保材に
支持された形の、堰板7、根太パイプ9、大引10等の
型枠構成部材上に成型され得るスラブ3等のコンクリー
トスラブにおいて、前記コンクリートスラブには複数の
インサート11等の杆状部材定着手段を、該コンクリー
トスラブの下面3b等の下面側から治具12等の杆状部
材を取付自在な形で設けておき、前記杆状部材のそれぞ
れには前記型枠構成部材を支持し得る大引支持パイプ1
6等の支持手段を、上下に移動自在な形で設けておき、
前記コンクリートスラブから型枠構成部材を取り外す際
に、まず複数の杆状部材定着手段に杆状部材を取付け、
垂直支保材を除去することにより型枠構成部材を杆状部
材の支持手段に支持させて、次に支持手段を下降させる
ことにより型枠構成部材を支持手段と共に所定の高さま
で移動させ、該所定の高さまで移動させられた大引10
等の型枠構成部材上に足場板19等の足場を仮設し、該
足場を介して前記コンクリートスラブに残留した堰板7
等の型枠構成部材を除去するようにして構成すると、コ
ンクリートスラブに残留した型枠構成部材を足場を介し
て、落下することなく確実に除去することが出来る。従
って、型枠解体作業を行う作業員はコンクリートスラブ
下に近接した足場上で型枠構成部材の除去作業を行うこ
とが出来るので、尚一層安全で且つ確実な作業が行われ
得る。また、こうして型枠構成部材の一部を利用して足
場を仮設することが出来ることにより、当該型枠解体作
業に続く天井作業をも該足場上で行うことが可能とな
り、天井部分の設備作業のために改めて足場を仮設する
手間が省略され得るので、構築作業全体の効率化が図ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用されるスラブ型枠の一
例を示す平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明による型枠解体方法におけるパイプサポ
ート撤去作業の一例を示す図である。
【図4】本発明による型枠解体方法における作業足場仮
設状態の一例を示す図である。
【図5】本発明による型枠解体方法に使用する治具の一
例を示す図である。
【符号の説明】
3……スラブ(コンクリートスラブ) 3b……下面 6……パイプサポート 7……堰板(型枠構成部材) 9……根太パイプ(型枠構成部材) 10……大引(型枠構成部材) 11……インサート(杆状部材定着手段) 12……治具(杆状部材) 16……大引支持パイプ(支持手段) 19……足場板(足場)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直支保材に支持された形の型枠構成部材
    上に成型され得るコンクリートスラブにおいて、 前記コンクリートスラブには複数の杆状部材定着手段
    を、該コンクリートスラブの下面側から杆状部材を取付
    自在な形で設けておき、 前記杆状部材のそれぞれには前記型枠構成部材を支持し
    得る支持手段を、上下に移動自在な形で設けておき、 前記コンクリートスラブから型枠構成部材を取り外す際
    に、 まず複数の杆状部材定着手段に杆状部材を取付け、垂直
    支保材を除去することにより型枠構成部材を杆状部材の
    支持手段に支持させて、 次に支持手段を下降させることにより型枠構成部材を支
    持手段と共に移動させ、型枠構成部材をコンクリートス
    ラブから取り外すようにして構成した、型枠解体方法。
  2. 【請求項2】垂直支保材に支持された形の型枠構成部材
    上に成型され得るコンクリートスラブにおいて、 前記コンクリートスラブには複数の杆状部材定着手段
    を、該コンクリートスラブの下面側から杆状部材を取付
    自在な形で設けておき、 前記杆状部材のそれぞれには前記型枠構成部材を支持し
    得る支持手段を、上下に移動自在な形で設けておき、 前記コンクリートスラブから型枠構成部材を取り外す際
    に、 まず複数の杆状部材定着手段に杆状部材を取付け、垂直
    支保材を除去することにより型枠構成部材を杆状部材の
    支持手段に支持させて、 次に支持手段を下降させることにより型枠構成部材を支
    持手段と共に所定の高さまで移動させ、 該所定の高さまで移動させられた型枠構成部材上に足場
    を仮設し、該足場を介して前記コンクリートスラブに残
    留した型枠構成部材を除去するようにして構成した、型
    枠解体方法。
JP30257091A 1991-10-22 1991-10-22 型枠解体方法 Pending JPH05113031A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30257091A JPH05113031A (ja) 1991-10-22 1991-10-22 型枠解体方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30257091A JPH05113031A (ja) 1991-10-22 1991-10-22 型枠解体方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05113031A true JPH05113031A (ja) 1993-05-07

Family

ID=17910572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30257091A Pending JPH05113031A (ja) 1991-10-22 1991-10-22 型枠解体方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05113031A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102720359A (zh) * 2012-07-03 2012-10-10 中国建筑股份有限公司 铝合金顶板早拆装置及其制作方法
US9663959B1 (en) * 2016-07-20 2017-05-30 Martin Eibert Keller Scaffolding apparatus and method of use

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102720359A (zh) * 2012-07-03 2012-10-10 中国建筑股份有限公司 铝合金顶板早拆装置及其制作方法
US9663959B1 (en) * 2016-07-20 2017-05-30 Martin Eibert Keller Scaffolding apparatus and method of use

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101641335B1 (ko) 우드 갱폼 및 이를 이용한 콘크리트 구조물 시공 방법
KR101641340B1 (ko) 상하부 작업대의 안전성을 확보하는 갱폼 케이지
CN211647383U (zh) Alc墙板安装装置
CN113931313A (zh) 超高层核心筒水平结构施工方法
CN210396134U (zh) 一种控制剪力墙水平接茬质量的加固工具
GB2112440A (en) Scaffolding
JPH0693726A (ja) 階段と階段室の構築方法及び階段の構築方法並びに階段部材
KR20150082331A (ko) 집합형 굴뚝 해체를 위한 발판 장치 및 그 발판 장치를 이용한 집합형 굴뚝 해체 방법
JPH05113031A (ja) 型枠解体方法
JPH05280012A (ja) 移動式型枠工法とその工法に用いる装置
JP3073155B2 (ja) 建設建屋への製品群の設定方法
CN216276830U (zh) 超高层核心筒降模施工装置
CN216713867U (zh) 预制墙板的固定支架及包含该支架的支撑系统
KR200146049Y1 (ko) 연속사용이 가능한 이동식 작업용 발판
EP1719857A2 (en) Apparatus, assembly and method for the support of formwork for storey floors.
US3804930A (en) Method for removing form apparatus from cast concrete
JPH0874361A (ja) 外壁材取付用固定装置及び同固定装置を用いた中・高層建築物の積層工法
JP2611882B2 (ja) 階段の施工方法
JP7339477B2 (ja) コンクリート柱の型枠構築装置およびそれを用いたコンクリート柱の型枠構築方法
US4272465A (en) Method for multi-storied concrete construction and apparatus therefor
CA2624702A1 (en) Overhead beam assembly
JP2000160834A (ja) コンクリートケーソンのステップアップ構築方法
JP2004232214A (ja) 橋梁床版支持用型枠及びこれを使用した橋梁床版の施工方法
JP4623407B2 (ja) 壁型枠工法
JP3087196B2 (ja) 階段の構築方法