JPH0511279U - 電磁リレー及び電磁リレーの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板ユニット全体として動作音を小
さくする。 【構成】 電磁石装置1 及び接点装置2 を有する電磁リ
レー本体を収容したハウジング3 詳しくはベース31から
端子12b,21a,22b がそれぞれ突出され、その各端子が接
続されるプリント基板5 とベース31との間に、弾性体4
を介在させた構成となっている。従って、電磁リレー本
体から発生する動作音が、弾性体4 に吸収されるので、
プリント基板ユニット全体として動作音が小さくなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、静音化を必要とする車載用や防犯用等に使用されプリント基板に搭 載される電磁リレー及び電磁リレーの取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の電磁リレー及び電磁リレーの取付構造は、通常、鉄芯に巻装さ れたコイルを励磁することにより接極子が鉄芯に吸引釈放される電磁石装置と、 その電磁石装置に応動して開閉される接点装置と、からなる電磁リレー本体と、 電磁リレー本体を収容したハウジングと、ハウジングから突出した端子と、を有 して電磁リレーが構成されるとともに、その電磁リレーは、一端部を電磁リレー 本体に接続してハウジングから突出させた端子が、プリント基板の導電回路には んだ接続されるよう、ハウジングを直接当接させた状態でもってプリント基板に 搭載される取付構造になっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来の電磁リレー及び電磁リレーの取付構造は、電磁リレーは、ハウ ジングから突出させた端子が、プリント基板の導電回路にはんだ接続されるよう 、ハウジングを直接当接させた状態でもってプリント基板に搭載されるようにな っているから、電磁石装置の接極子が鉄芯に吸引されて衝突したときや接点装置 の接点が当接したとき等に電磁リレー本体から発生する動作音が、ハウジングを 介してプリント基板に直接伝わり、電磁リレーを搭載したプリント基板ユニット 全体として動作音が大きくなり、ひいては、そのプリント基板ユニットが静音化 を必要とする車載用や防犯用等の装置に組み込まれると、その動作音が、より外 部に漏れ易くなって問題となることがある。

【０００４】 本考案は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、プリン ト基板ユニット全体として動作音が小さくなる電磁リレー及び電磁リレーの取付 構造を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記した課題を解決するために、本考案の電磁リレーは、電磁石装置及び接点 装置を有する電磁リレー本体と、電磁リレー本体を収容したハウジングと、ハウ ジングから突出した端子と、を有し、プリント基板に搭載される電磁リレーにお いて、プリント基板に搭載される側の前記ハウジングの面に、弾性体を固着した 構成にしてある。

【０００６】 また、本考案の電磁リレーの取付構造は、電磁石装置及び接点装置を有する電 磁リレー本体と、電磁リレー本体を収容したハウジングと、ハウジングから突出 した端子と、を有する電磁リレーをプリント基板に搭載する電磁リレーの取付構 造において、前記ハウジングとプリント基板との間に、弾性体を介在させた構成 にしてある。

【０００７】

【作用】

本考案の電磁リレー及び電磁リレーの取付構造によれば、電磁リレー本体から 発生する動作音が、弾性体に吸収されるので、プリント基板ユニット全体として 動作音が小さくなる。

【０００８】

【実施例】

本考案の一実施例を図１に基づいて以下に説明する。

【０００９】 本実施例における電磁リレーは、電磁リレー本体が、電磁石装置1 と接点装置 2 とからなり、その電磁石装置1 が鉄芯11とコイル12と継鉄13と接極子14とを有 して構成され、また接点装置2 が固定接点21と可動接点22とを有して構成されて いる。

【００１０】 まず、電磁石装置1 について、鉄芯11は、磁性材料により、略棒状に形成され ている。コイル12は、鉄芯11にコイル枠12a を介して巻装されるとともにその端 末をコイル端子12b の一端部に接続されている。継鉄13は、磁性材料により、鉄 芯11に並設して対向する一方片13a 及び他方片13b と鉄芯11の一端部に固着され た中央片13c とで略コ字状に形成されている。接極子14は、磁性材料により、先 端部が鉄芯11に吸引釈放されるよう基端部を継鉄13の一方片13a の端部に復帰ば ね14a により回動自在に支持されて平板状に形成されている。

【００１１】 次に、接点装置2 について、固定接点21は、２個の固定接点端子21a の一端部 にそれぞれ固着され、その一対が所定の間隔を有して対向するよう配設されてい る。可動接点22は、一対の固定接点21の一方に選択的に接離するよう、接極子14 に絶縁体を介して固定された可動ばね22a の一端部に固着されている。そして可 動ばね22a の他端部には、一端を可動接点端子22b の一端部に接続されたリード 線22c の他端が接続されている。

【００１２】 そして、上記の電磁リレー本体は、以下のようにして、ベース31とカバー32と で構成されるハウジング3 に収容される。

【００１３】 つまり、ベース31は、絶縁材料により、平板状に形成され、その内側面に電磁 石装置1 が継鉄13の他方片13b を固着して搭載され、前記コイル端子12b と固定 接点端子21a と可動接点端子22b とが、互いに平行に所定の間隔でもってそれぞ れの他端部を外側面から導出するよう貫通して固着され、またカバー32は、絶縁 材料により、一方に開口部を有して箱型に形成されている。そして、カバー32が 、その内部に電磁リレー本体を収容して開口部をベース31の周縁部に嵌合される と、電磁リレーとなる。

【００１４】 この電磁リレーは、以下のようにして、弾性体4 と共にプリント基板5 に搭載 して取り付けられる。

【００１５】 つまり、弾性体4 は、ゴムや発泡材等により、平板状に形成され、プリント基 板5 は、前記各端子の他端部を挿通可能な孔が設けられるとともに、その孔を通 って導電回路が一方面又は両面に形成されている。そして、弾性体4 が、ハウジ ング3 詳しくはベース31とプリント基板5 との間に密着して介在するよう、前記 各端子の他端部を弾性体4 及びプリント基板5 の孔に貫通させて後、その各他端 部の先端がプリント基板5 の導電回路にはんだ接続されるのである。

【００１６】 かかる電磁リレーの取付構造にあっては、電磁リレーをプリント基板5 に取り 付ける際、電磁リレー本体を収容したハウジング3 とプリント基板5 との間に弾 性体4 を介在させているから、電磁リレー本体から発生する動作音、つまり接極 子14が鉄芯11に吸引されたときや可動接点22が固定接点21に当接したときの衝突 音等が、弾性体4 に吸収されるので、プリント基板ユニット全体として動作音を 小さくすることができ、ひいては、そのプリント基板ユニットを静音化を必要と する車載用や防犯用等の装置に組み込むと、外部に漏れる動作音も少なくなって 静音化のための効果がより大きなものとなる。

【００１７】 なお、本実施例では、電磁リレーをプリント基板5 に取り付ける際にハウジン グ3 とプリント基板5 との間に弾性体4 を介在させるようになっているが、電磁 リレー自体が、プリント基板5 に搭載される側のハウジング3 の面に、弾性体4 を固着した構成にしてもよく、その場合は、ハウジング3 の面に対して弾性体4 のズレがなく、さらに確実にプリント基板ユニット全体として動作音を小さくす ることができる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の電磁リレー及び電磁リレーの取付構造によれば、電磁リレー本体から 発生する動作音が、弾性体に吸収されるので、プリント基板ユニット全体として 動作音が小さくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す断面正面図である。

【符号の説明】

1 電磁石装置 2 接点装置 3 ハウジング 4 弾性体 5 プリント基板 12b 端子 (コイル端子) 21a 端子 (固定接点端子) 22b 端子 (可動接点端子)

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電磁石装置及び接点装置を有する電磁リ
   レー本体と、電磁リレー本体を収容したハウジングと、
   ハウジングから突出した端子と、を有し、プリント基板
   に搭載される電磁リレーにおいて、 プリント基板に搭載される側の前記ハウジングの面に、
   弾性体を固着したことを特徴とする電磁リレー。
2. 【請求項２】 電磁石装置及び接点装置を有する電磁リ
   レー本体と、電磁リレー本体を収容したハウジングと、
   ハウジングから突出した端子と、を有する電磁リレーを
   プリント基板に搭載する電磁リレーの取付構造におい
   て、 前記ハウジングとプリント基板との間に、弾性体を介在
   させたことを特徴とする電磁リレーの取付構造。