JPH05112015A - インクジエツト記録装置 - Google Patents

インクジエツト記録装置

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JPH05112015A
JPH05112015A JP27576391A JP27576391A JPH05112015A JP H05112015 A JPH05112015 A JP H05112015A JP 27576391 A JP27576391 A JP 27576391A JP 27576391 A JP27576391 A JP 27576391A JP H05112015 A JPH05112015 A JP H05112015A
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JP
Japan
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ink
recording
recording head
recording apparatus
roller
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JP27576391A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Hashimoto
憲一郎 橋本
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録装置の内部にインク収納
部専用のスペースをなくし、インクジェット記録装置の
小型化を可能にする。 【構成】 プラテンローラ10を構成する内筒13の内
部には、インクが収納されたインク袋14が設けられて
おり、インク袋14の開口端は、内筒13の一端部の小
径部13aに圧入されたゴム栓15によって閉塞されて
いる。内筒13の両端の各小径部13a、13bはそれ
ぞれフレーム20の各溝に嵌合し、レバー31、32に
よって固定される。内筒13は外筒11に対して回転自
在に支持されているので、外筒11が回転しても内筒1
3はフレーム20に固定されたままとなっている。一
方、中空針46はチューブ47およびサブタンクを介し
て記録ヘッド42に接続し、フレーム20に装着された
プラテンローラ10のゴム栓15には中空針46が差し
込まれる。このことによって、インク袋14内のインク
は記録ヘッド42に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドの吐出口か
らインクを吐出させて被記録部材に記録を行なうインク
ジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置において
記録ヘッドに供給されるインクは、インク収納部である
インクタンク内に収納されている。インクタンクは、合
成樹脂製のパッケージ内に、インクが満たされたアルミ
ニウム製の袋が設けられており、前記袋の開口部がゴム
栓等で密閉されたものである。また、インクタンクはイ
ンクジェット記録装置本体に着脱可能となっており、イ
ンクタンクをインクジェット記録装置に装着すること
で、記録ヘッドと連通する中空針が前記ゴム栓を貫通
し、前記袋内のインクが中空針を介して記録ヘッドに供
給される。そして、記録を行なっていき、インクタンク
内のインクがなくなると、インクタンクは新しいものに
交換される。
【0003】また、従来のインクジェット記録装置の他
の例としては、インクタンクと記録ヘッドとを一体とし
た、キャリッジに着脱自在の記録ヘッドカートリッジを
用いるものも知られている。この場合、記録ヘッドは、
インクタンク内のインクがなくなると、記録ヘッドカー
トリッジごと新しいものに交換される、いわゆる使い捨
ての記録ヘッドである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット記録装置においては、インクジェット記
録装置本体にインクタンクを装着したり、キャリッジに
インクタンクが一体となった記録ヘッドカートリッジを
装着するため、インクジェット記録装置の内部に専用の
スペースが必要となる。このため、インクタンク内の容
量を一定とすると、インクジェット記録装置の小型化に
伴いインクタンクの占めるスペースの割合が大きくな
り、インクタンクのスペースがインクジェット記録装置
を小型にするための大きな障害となるという問題点があ
った。
【0005】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであり、インクジェット記録装置
の内部にインク収納部専用のスペースをなくし、小型化
が可能なインクジェット記録装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、記録ヘッドの吐出口よりインクを吐出させて
被記録部材に記録を行なうインクジェット記録装置にお
いて、前記被記録部材を搬送するローラの内部に、イン
クを収納するインク収納部を設け、前記インク収納部内
のインクは、一端部が前記インク収納部に接続されると
ともに他端部が前記記録ヘッドに接続されて、前記記録
ヘッドと前記インク収納部とを連通するインク案内部材
を介して、前記記録ヘッドに供給されることを特徴とす
る。
【0007】また、吐出口に対向して、前記吐出口から
のインクの吐出を良好にするために記録とは別に前記吐
出口から強制的に廃インクを吸引する記録ヘッド回復手
段を設けるとともに、ローラの内部に、前記廃インクを
保持する廃インク保持部材を付加し、前記記録ヘッド回
復手段と前記廃インク保持部材とは、廃インク案内部材
を介して連通しているものでもよい。
【0008】さらに、インク収納部は、ローラの一端面
に開口を有するとともに、前記開口は栓部材によって閉
塞されており、インク案内部材の一端部を前記栓部材に
貫通させることで、記録ヘッドと前記インク収納部とを
連通させ、インクジェット記録装置の一構成部材に、ロ
ーラが着脱可能な装着手段を設けたり、インク案内部材
は、記録ヘッドおよびインク収納部に一体的に接続され
ており、前記インク案内部材と前記記録ヘッドと前記イ
ンク収納部とが一体となってインクジェット記録装置本
体に着脱可能なものでもよい。
【0009】そして、インク収納部は、変形自在の袋よ
りなるものや、内容積が一定の容器であるとともに、イ
ンク案内部材には、インクジェット記録装置本体に設け
られた、ポンプおよび変形自在の袋よりなる第2のイン
ク収納部がインクの流れ方向に順次介装されており、前
記インク収納部のインクは、前記ポンプにより前記第2
のインク収納部に一時的に保持されたのち、記録ヘッド
に供給されるものとしたり、ローラは、記録ヘッドと被
記録部材との間隙を一定に保つために前記被記録部材の
裏面に接するプラテンローラであるものや、記録ヘッド
の吐出口より周面上にインクが吐出されたのち、前記周
面を被記録部材に圧接して前記周面上のインクを前記被
記録部材に転写する転写ローラであるものでもよい。
【0010】また、記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
して吐出口からインクを吐出させるもので、前記熱エネ
ルギーを発生させる手段として電気熱変換体を備えてい
るものや、被記録部材の記録領域の全幅にわたって吐出
口が形成されているフルラインタイプであるものでもよ
い。
【0011】
【作用】被記録部材を搬送するローラの内部に、記録ヘ
ッドに供給されるインクを収納するインク収納部を設
け、前記記録ヘッドと前記インク収納部とをインク案内
部材を介して連通させることで、ローラ内部のスペース
が有効に活用され、インクジェット記録装置本体内にイ
ンク収納部専用のスペースを設ける必要がなくなる。
【0012】また、インクジェット記録装置の一構成部
材に、ローラが着脱可能な装着手段を設けることで、ロ
ーラはインクジェット記録装置に着脱可能となり、イン
ク収納部内のインクがなくなったら、新規のローラに交
換される。
【0013】さらに、インク案内部材と記録ヘッドとイ
ンク収納部とが一体となってインクジェット記録装置本
体に着脱可能な構成とすることで、ローラ交換時に、イ
ンク収納部とインク案内部材とを接続する手間がなくな
り、インク収納部とインク案内部材とを接続する際にイ
ンクもれ等が発生するおそれがなくなる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例について、図1およ
び図2を用いて説明する。
【0015】インクジェット記録装置本体(不図示)に
設けられた、被記録部材のガイドとなる、インクジェッ
ト記録装置の一構成部材としてのフレーム20の両側壁
には、それぞれ図示上方に開口した溝21、22が形成
されており、各溝21、22には、ローラとしてのプラ
テンローラ10が後述する手段によって着脱可能に設け
られている。
【0016】プラテンローラ10は、外筒11および内
筒13からなる二重円筒状のローラである。外筒11
は、厚み1mmのアルミニウムまたは鉄またはプラスチ
ック等からなる、直径30mmの円筒であり、その外周
面には、被記録部材との摩擦を大きくするために、ゴム
等の弾性部材12が薄く焼付けられている。また、外筒
11の両端には、それぞれ中央部に開口を有するプラス
チック製のフランジ17、18が嵌め込まれ、固定され
ている。外筒11の内部には、両端部が小径部13a、
13bとなるアルミニウム製の内筒13が設けられてい
る。内筒13は、その小径部13a、13bがそれぞれ
フランジ17、18の開口に嵌合し、前記開口によっ
て、外筒11に対して回転自在に支持されている。内筒
13の内部には、内部にインクが収納された、インク収
納部としての変形自在のインク袋14が設けられてい
る。
【0017】インク袋14は、インク袋14内のインク
がなくなるにつれて大気圧によってつぶされ、最終的に
は完全につぶれることが可能なように、撥水効果を示す
2枚のシート状部材をその縁部において互いに接合し、
一端部を開口してつくられたものである。インク袋14
の開口端は栓部材としてのゴム栓15によって閉塞され
ており、ゴム栓15は内筒13の一端部である小径部1
3aに圧入されている。また、内筒13の他端部側の内
部には、廃インク保持部材としての廃インク吸収体16
(図2参照)が設けられている。内筒13の他端部側は
内筒13の一端部側とねじ結合等によって着脱可能に結
合されており、その結合を外すことで内筒13の他端部
側が外れ、そこから廃インク吸収体16が装着される。
【0018】以上のように構成されたプラテンローラ1
0の各小径部13a、13bは、それぞれフレーム20
の各溝21、22に図示上方から嵌め込まれる。フレー
ム20の両外側壁の、各溝21、22の奥側には、それ
ぞれ回動自在に支持されたレバー31、32が設けられ
ている。各レバー31、32は、それぞればね33によ
ってフレーム20の手前方向(図示矢印A方向)に付勢
されており、各溝21、22にそれぞれ嵌め込まれた各
小径部13a、13bは、それぞれ各レバー31、32
によって各溝21、22の手前側に押圧され、各溝2
1、22に固定される。このことにより、内筒13はフ
レーム20に固定されることになる。これら各溝21、
22、各レバー31、32およびばね33によって、ロ
ーラが着脱可能な装着手段が構成される。
【0019】一方、内筒13の、ゴム栓15が圧入され
ていない側の小径部13bが嵌合しているフランジ18
の外周面には歯が形成されており、前記歯は、フレーム
20の側壁に固定された紙送りモータ41の出力軸に固
定された歯車と噛み合っている。このことによって、フ
レーム20に装着されたプラテンローラ10は、紙送り
モータ41の回転によって、フランジ17、18および
外筒11のみが一体的に回転し、被記録部材は、フレー
ム20の内面にガイドされつつプラテンローラ10の外
周面に沿って搬送される。
【0020】インクジェット記録装置本体(不図示)
の、フレーム20の手前側には、プラテンローラ10の
軸方向と平行にリードスクリュ軸45が配設されてい
る。リードスクリュ軸45の一端はヘッド送りモータ4
4の出力軸に結合されており、リードスクリュ軸45は
ヘッド送りモータ44によって回転させられる。リード
スクリュ軸45には、リードスクリュ軸45の溝に係合
する係合部(不図示)を有するキャリッジ43が支持さ
れており、キャリッジ43は、リードスクリュ軸45の
回転に伴なって図示矢印B方向へ往復移動する。さら
に、キャリッジ43には、吐出口(不図示)をプラテン
ローラ10に対向する方向に向けた、記録ヘッド42が
搭載されている。
【0021】記録ヘッド42は、図3に示すように、被
記録部材と所定の隙間をおいて対面する吐出口面42a
に、所定のピッチで複数の吐出口42bが形成されてお
り、共通液室42cと各吐出口42bとを連通する各液
路42dの壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発
生するための電気熱変換体(発熱抵抗体など)42eが
配設されている。共通液室42cは、サブタンク49
(図2参照)と連通しており、サブタンク49のインク
を各液路42dに供給する。各液路42dに供給された
インクは、記録信号に基づいて電気熱変換体42eを駆
動することにより膜沸騰し、そのときの気泡の成長、収
縮によって生じる圧力変化によって吐出口42bから吐
出されることで記録が行なわれる。
【0022】また、キャリッジ43の記録動作における
往復移動の範囲外の、吐出口面42aに対向する部位に
は、記録ヘッド回復手段としての、吐出口面42aをキ
ャッピングするキャップ51が設けられている。このキ
ャップ51は、後述するポンプ52(図2参照)によっ
て各吐出口42b内のインクを強制的に吸引し、各吐出
口42b内の異物や粘度の高くなった廃インクを受ける
ことで、各吐出口42bの目詰まりを防止するものであ
る。
【0023】次に、図2を参照しつつ本実施例のインク
経路について説明する。
【0024】プラテンローラ10がフレーム20に装着
されると、ゴム栓15には先端が開口した中空針46が
差し込まれ、中空針46はゴム栓15を貫通する。中空
針46の他端には、インクの有無を検知するためのイン
クセンサ48が介装されたチューブ47の一端部が接続
されている。チューブ47の他端部は、キャリッジ43
に設けられたサブタンク49に接続されており、インク
袋14内のインクは、中空針46およびチューブ47を
通ってサブタンク49に供給される。サブタンク49は
インク袋14から供給されたインクのインク圧の変動が
直接記録ヘッド42に与えられないようにするために、
一時的にインクを保持するためのものであり、記録ヘッ
ド42に連通している。以上の説明から明らかなよう
に、中空針46およびチューブ47によってインク案内
部材が構成されている。
【0025】記録が行なわれてインクが記録ヘッド42
から吐出されると、記録ヘッド42へはインク袋14か
らインクが供給される。記録ヘッド42へインクを供給
したインク袋14は、その内部のインクの減少によって
内圧が低下するが、大気圧によってインク袋14がつぶ
され、インク袋14の内圧は常に大気圧と平衡な状態と
なるように保たれる。その結果、インク袋14内のイン
クはほぼ完全に記録ヘッド42に供給される。チューブ
47をインクが流れなくなると、インクセンサ48はイ
ンク袋14内のインクがなくなったと判断し、記録動作
を停止させるとともに、プラテンローラ10交換のため
のアラームを発生させる。
【0026】一方、内筒13の廃インク吸収体16が設
けられている側の小径部13bには廃インクパイプ50
が挿入され、廃インクパイプ50によって小径部13b
の開口部が閉塞される。廃インクパイプ50は、ポンプ
52が介装されたチューブを介してキャップ51に接続
されており、これら廃インクパイプ50および前記チュ
ーブで廃インク案内部材を構成する。キャップ51が記
録ヘッド42をキャッピングしている状態でポンプ52
を動作させると、前記吐出口に付着した異物や増粘イン
クが吸い上げられて廃インク吸収体16に給送され、前
記吐出口内の目づまりが解消される。
【0027】以上、プラテンローラ10のインクジェッ
ト記録装置本体への装着手順とともにインクの経路につ
いて述べたが、プラテンローラ10をフレーム20から
取り外す場合は、装着手順とは逆に、中空針46および
廃インクパイプ50をプラテンローラ10から引き抜
き、各レバー31、32を小径部13a、13bから外
すことによって、簡単に取り外すことができる。
【0028】本実施例のインク袋14には約60ccの
インクが収納でき、英数字のローリングパターンで約1
50万字の印字が可能となる。インク袋14内のインク
がなくなったら、上述の手順でプラテンローラ10をフ
レーム20から取り外し、新規のプラテンローラと交換
する。このときプラテンローラを新規のものと交換せず
に、再びインク袋14内にインクを注入するとともに、
廃インク吸収体16を新規のものと交換すれば、プラテ
ンローラ10は再び使用可能となる。また、それと同時
に、弾性部材12の表面は、被記録部材として紙を使用
した場合に発生する紙粉や、インクの汚れ等により摩擦
係数が低下し、プラテンローラ10による被記録部材の
搬送能力が低下しているので、弾性部材12の表面の清
掃をあわせて実施し、被記録部材の搬送能力を回復させ
ることもできる。
【0029】本実施例においては、インクジェット記録
装置本体に対してプラテンローラのみが着脱可能な構造
のものについて述べたが、図4に示すように、プラテン
ローラ60の内部のインク袋64が、キャリッジ73に
着脱可能な記録ヘッド72に、チューブを介して一体的
に接続されており、プラテンローラ60、チューブおよ
び記録ヘッド72が一体となってインクジェット記録装
置本体に着脱可能な構造としてもよい。図4に示すもの
は、上述の点の他に、プラテンローラ60の内部に廃イ
ンク吸収体が設けられていない点と、記録ヘッド72の
内部にサブタンクが設けられている点が、図1および図
2に示すものと異なる。その他は、図1および図2に示
す構造と同様でよい。
【0030】上述の様に、プラテンローラ60、チュー
ブおよび記録ヘッド72を一体化することで、プラテン
ローラ60をインクジェット記録装置本体に着脱する
際、操作者がインクの経路に手を加える必要がなくなる
ので、インクもれ等が発生するおそれがなくなるととも
に、着脱作業が容易に行なえる。また、記録ヘッドとイ
ンク収納部とが一体となってキャリッジに装着される従
来の使い捨ての記録ヘッドと比較すると、インク収納部
はキャリッジとは別の部位に装着されるので、キャリッ
ジに加わる負荷が軽減され、キャリッジの小型化が可能
になるとともに、キャリッジ送りモータの消費電力が少
なくてすむ。
【0031】また、本実施例において、外筒11の外周
面にゴム等の弾性部材12を焼付けるかわりに、ウレタ
ン樹脂等の弾性塗料を塗布してもよい。弾性塗料は摩耗
しやすく、前記ゴム程の耐久性はないが、プラテンロー
ラ10の交換時期(インク寿命)と同程度の耐久性をも
つように弾性塗料の塗布量を設定することで、前記ゴム
を焼付けたプラテンローラ10に比較して、弾性塗料の
厚さを薄くできるとともに加工が容易になるので安価な
プラテンローラを提供できる。また、寿命となったプラ
テンローラには弾性塗料を再塗布するとともにインク袋
内にインクを注入することで、前記プラテンローラを再
利用することもできる。 (第2実施例)次に、本発明の第2実施例について図5
を用いて説明する。
【0032】まず、搬送手段としてのプラテンローラ1
10について説明する。外筒111の両端には、それぞ
れ中央部に開口を有するフランジ117、118が嵌め
込まれており、各フランジ117、118は外筒111
に固定されている。外筒111の内部には、インクが収
納された、インク収納部としての略円錐状の中空管11
3が設けられている。中空管113の両端部はそれぞれ
小径部113a、113bとなっており、各小径部11
3a、113bが前記各開口に嵌合し、中空管113は
各フランジ117、118および外筒111に対して回
転自在に支持されている。また、中空管113の、前記
円錐の底面に相当する側の小径部113aは開口部とな
っており、前記開口部にはゴム栓115が圧入されて、
中空管113の内部は密閉される。さらに、前記小径部
113aの内部には、先端部が下方に屈曲して中空管1
13の内周面近くまで延びるパイプ119aを有する液
室119が設けられている。
【0033】プラテンローラ110と対向する部位に
は、記録ヘッド142を搭載したキャリッジ143が、
プラテンローラ110の軸方向と平行に移動可能に設け
られている。
【0034】以上述べた、プラテンローラ110の、イ
ンクジェット記録装置本体への着脱機構や、キャリッジ
143の構成および移動機構は、第1実施例のものと同
様のものでよいので、その説明は省略する。
【0035】次に、本実施例のインク経路について説明
する。第1実施例と同様に、チューブを介してサブタン
ク149に接続された中空針146をゴム栓115に差
し込むことで、中空管113の内部とチューブとを連通
させる。
【0036】ここで、中空管113は、第1実施例で述
べたインク袋14(図1および図2参照)と異なり、大
気圧によってつぶれることがないため、中空管113内
のインクが消費されるにつれて中空管113内が次第に
減圧し、インクが記録ヘッド142側に供給されにくく
なる。このため、前記チューブには、中空管113内の
インクを強制的に吸引して記録ヘッド142側に送り出
すポンプ152が介装されている。また、記録ヘッド1
42へは、記録に使用された量だけインクが供給されれ
ばよいが、その量をポンプ152で制御することは困難
なため、前記チューブの、ポンプ152とサブタンク1
49との間には、第1実施例で述べたインク袋14と同
様の作用をする第2のインク収納部としての第2のイン
ク袋153が介装されている。さらに、前記チューブ
の、第2のインク袋153とサブタンク149との間の
部位には、前記部位でのインクの流れの有無を検知する
ためのインクセンサ148が介装されている。
【0037】上述のように、インク収納部を中空管11
3とすることで、中空管113内のインクを吸引するた
めのポンプ152が必要となるが、外筒内部のスペース
を最大限に利用できるので、インク収納部を袋状とした
場合に比較して多量のインクを収納できる。
【0038】また、中空管113内のインクを吸引する
際、中空管113は略円錐形状をしていることと、パイ
プ119aが下方に屈曲して中空管113の内周面近く
まで延びていることとあわせて、中空管113内のイン
クはほぼ完全に吸引される。
【0039】次に、本実施例の動作について、インクの
流れを中心に説明する。
【0040】まず、中空管113内のインクの一部は、
ポンプ152の動作によって第2のインク袋153に供
給され、第2のインク袋153はインクで満たされる。
第2のインク袋153がインクで満たされたのち、第2
のインク袋153内のインクはサブタンク149を経て
記録ヘッド142に供給され、所望の記録信号に応じて
記録ヘッドの吐出口(不図示)より吐出されて、記録が
行なわれる。
【0041】記録を行なっていき、チューブの、インク
センサ148が介装されている部位をインクが通過しな
くなり、インクセンサ148が第2のインク袋153内
のインクがなくなったと判断すると、再びポンプ152
を動作させて中空管113内のインクを第2のインク袋
153に供給する。このときのインク供給量は、第2の
インク袋153の内容量と同量とする。
【0042】第2のインク袋153が再び満たされた直
後に、インクセンサ148がインクありと判断すれば、
上述の動作をくり返して記録が行なわれるが、インクセ
ンサ148がインクなしと判断した場合には、中空管1
13内のインクがなくなったとみなし、記録動作を停止
させるとともに、プラテンローラ110交換のためのア
ラームを発生させる。
【0043】本実施例では、プラテンローラの内部に廃
インク保持部材が設けられていないが、第1実施例のも
のと同様にして廃インク保持部材としての廃インク吸収
体を設けた構成としてもよいことはいうまでもない。
【0044】以上述べた第1実施例および第2実施例に
おいては、インクを被記録部材に直接吐出させて記録を
行なうインクジェット記録装置に適用した例を示した
が、本発明は、転写ドラムを介して被記録部材に記録を
行なうインクジェット記録装置にも適用できる。
【0045】以下に、転写ドラムを用いたインクジェッ
ト記録装置について、図6を用いて説明する。
【0046】記録ヘッド201はキャリッジ(不図示)
に搭載されており、記録ヘッド201の吐出口(不図
示)に対向する部位には、中間記録媒体となる、ローラ
としての円筒形の転写ドラム202が、図示時計回りに
回転自在に軸支されている。転写ドラム202の外周面
には、撥水効果を示す、すなわちインクとの濡れ性の良
くないポリエチレンテレフタレート(PET)のフィル
ムが巻かれている。記録ヘッド201は、第1実施例の
ものと同様のもので良いので、その説明は省略する。
【0047】記録ヘッド201より転写ドラム202の
回転方向側の、転写ドラム202の外周面と間隔をおい
た部位には、転写ドラム202に吐出されたインクの水
分を乾燥させるための乾燥器203が配設されている。
また、転写ドラム202にはローラ205が圧接されて
おり、ローラ205が転写ドラム202と逆方向に回転
することにより被記録部材206を図示矢印C方向へ搬
送する。さらに、前記キャリッジにはクリーナ204が
搭載されており、クリーナ204の先端部は転写ドラム
202の外周面に圧接されている。
【0048】次に、図6に示したインクジェット記録装
置の動作について説明する。
【0049】まず、記録信号に応じて記録ヘッド201
により転写ドラム202上にインクを吐出する。記録ヘ
ッド201と転写ドラム202との間には被記録部材2
06が介在せず、記録後の被記録部材206のしわ等に
よるうねりが発生しないため、両者の距離は、インクを
直接被記録部材に吐出させる方式の記録ヘッド−被記録
部材間距離と同等、もしくは近づけることができる。す
なわち、記録精度を向上させることができる。転写ドラ
ム202上に吐出記録されたインク滴は、転写ドラム2
02のPETフィルムの撥水効果によりフィルム内部に
浸透せず、表面にとどまったままになる。表面にとどま
ったインク滴は均一な円形かつ小径を保ったまま、乾燥
器203により強制乾燥させられるが完全には乾燥させ
ない。インク滴の乾燥方式としては、熱板を用いるも
の、温風を吹き付けるものなど様々な方式を用いること
ができる。強制乾燥されたインク滴はインクの組成の大
部分を占める水分が蒸発し、実質的にインク滴の染料濃
度が大幅に上昇したものとなる。染料濃度が上昇した
(水分が蒸発した)インク滴は転写ドラム202とロー
ラ205の圧接によって搬送されてきた被記録部材20
6へ転写される。
【0050】インク滴を被記録部材206に転写したの
ち、まだ転写ドラム202上に付着しているインク滴の
残りは記録ヘッド201と同一のキャリッジに搭載され
たクリーナ204によってクリーニングされる。クリー
ナ204は水分を十分吸収できるような多孔質物質より
成り、揮発性の高いアルコール類を含ませるとより高い
クリーニング性が期待できる。表面をクリーニングされ
た転写ドラム202は再び清浄な表面を得て、繰り返し
記録ヘッド201により吐出、記録を続けることができ
る。
【0051】以上説明した、転写ドラムを介して被記録
部材に記録を行なうインクジェット記録装置において、
転写ドラムの内部に、第1実施例および第2実施例で述
べたような構造のインク収納部を設けることで、インク
ジェット記録装置から、従来のインクタンク専用のスペ
ースを削減することができる。また、転写ドラムの表面
は、インクの保持および乾燥が行なわれるので汚れやす
く、清掃の必要性が高い。このため、転写ドラム内のイ
ンク収納部にインクを注入する際に、転写ドラム表面の
清掃をあわせて行なえば、作業の効率が良いし良好な記
録を維持できる。
【0052】さらに、図7に示すように、転写ドラム2
52の内部のインク収納部と、記録ヘッド(不図示)を
搭載したキャリッジ257とが、チューブを介して一体
的に接続されており、転写ドラム252、チューブおよ
びキャリッジ257が一体となってインクジェット記録
装置に着脱可能な構造としてもよい。この場合、転写ド
ラム252と前記記録ヘッドとの間には被記録部材を介
在させなくてよいため、転写ドラム252の両端部にそ
れぞれ回動自在に支持されたアーム259、259′に
よってキャリッジ軸258の両端部を支持させ、キャリ
ッジ軸258に、キャリッジ257をキャリッジ軸25
8の軸方向に移動自在に支持させる構造とすることがで
きる。さらに、キャリッジ257は、インクジェット記
録装置のリードスクリュ軸260の溝と係合し、リード
スクリュ軸260の回転によりキャリッジ257は移動
する。
【0053】上述の様な構成とすることにより、転写ド
ラム252の着脱を行なう際に、操作者がインクの経路
に手を加える必要がなくなるので、インクもれ等が発生
するおそれがなくなるとともに、着脱作業が容易に行な
える。また、記録ヘッドと転写ドラム252とのギャッ
プは、インクジェット記録装置への着脱にかかわらず常
に一定となっているので、良好な記録が保証できる。
【0054】以上説明した各実施例においては、記録ヘ
ッドを被記録部材の幅方向に移動させながら記録を行な
うシリアルタイプのインクジェット記録装置について述
べたが、本発明は、吐出口が被記録部材の記録領域の全
幅にわたって形成されているフルラインタイプのインク
ジェット記録装置にも適用できる。
【0055】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でもキヤノン(株)が提唱している、熱エネルギーを
利用してインクを吐出する方式の記録ヘッド、インクジ
ェット記録装置において、優れた効果をもたらすもので
ある。
【0056】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、効果的
にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡
を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮に
より吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、
少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス
形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書、同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国
特許第4313124号明細書に記載されている条件を
採用すると、更に優れた記録を行うことができる。
【0057】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に有効であ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通のスリ
ットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開
昭59年第123670号公報や熱エネルギーの圧力波
を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特
開昭59年第138461号公報に基づいた構成として
も本発明は有効である。
【0058】更に、インクジェット記録装置が記録でき
る最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルライン
タイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示さ
れているような複数記録ヘッドの組合わせによって、そ
の長さを満たす構成や一体的に形成された一個の記録ヘ
ッドとしての構成のいずれでも良いが、本発明は、上述
した効果を一層有効に発揮することができる。
【0059】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在なチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0060】又、本発明のインクジェット記録装置の構
成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、
予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一
層安定できるので好ましいものである。これらを具体的
に挙げれば、記録ヘッドに対しての、キャピング手段、
クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換
体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組合
わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備
吐出モードを行うことも安定した記録を行うために有効
である。
【0061】更に、インクジェット記録装置の記録モー
ドとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではな
く、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組合わせ
によってでもよいが、異なる色の複色カラー又は、混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
【0062】以上説明した本発明各実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化もしくは液体ある
いは、上述のインクジェットではインク自体を30℃以
上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性
を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的
であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなす
ものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーによ
る昇温をインクの固形状態から液体状態への態変化のエ
ネルギーとして使用せしめることで防止するか又は、イ
ンクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインク
を用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信
号に応じた付与によってインクを液化してインク液状と
して吐出するものや記録媒体に到達する時点ではすでに
固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初
めて液化する性質のインク使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部又は貫通孔に液状又は
固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して
対向するような形態としても良い。本発明においては、
上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した
膜沸騰方式を実行するものである。
【0063】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0064】被記録部材を搬送するローラの内部に、記
録ヘッドに供給されるインクを収納するインク収納部を
設け、前記記録ヘッドと前記インク収納部とをインク案
内部材を介して連通させることで、インクジェット記録
装置本体内にインク収納部専用のスペースを設けなくて
も多量のインクを収納できるので、インクジェット記録
装置の小型化が可能になる。
【0065】また、ローラの内部に、インク収納部とと
もに廃インク保持部材を設けることで、インクジェット
記録装置本体内のスペースをより効果的に削減できる。
【0066】さらに、インク収納部を栓部材によって閉
塞し、インク案内部材の端部を前記栓部材に貫通させる
ことで前記インク収納部と記録ヘッドとを連通させる構
造とし、ローラをインクジェット記録装置に着脱可能と
することで、前記インク収納部内のインクがなくなった
ときの、前記インク収納部へのインクの補給や新規のロ
ーラへの交換が容易になる。
【0067】加えて、インク収納部とインク案内部材と
記録ヘッドとを一体的に連結した1つのユニットとし、
前記ユニットがインクジェット記録装置に着脱可能とす
ることで、インク経路に人手を加えずに前記ユニットの
着脱が行なえるので、インクもれ等が発生するおそれが
なくなるとともに、前記ユニットの着脱がより容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の第1実施例
の要部を示す、一部を破断した分解斜視図である。
【図2】図1に示すインクジェット記録装置の要部の概
略構成図である。
【図3】図1に示す記録ヘッドの要部斜視図である。
【図4】本発明のインクジェット記録装置において、プ
ラテンローラと記録ヘッドとを一体的に接続した例を示
す斜視図である。
【図5】本発明のインクジェット記録装置の第2実施例
の要部の概略構成図である。
【図6】転写ドラムを介して記録を行なう方式のインク
ジェット記録装置の概略構成図である。
【図7】図6に示すインクジェット記録装置において、
転写ドラムと記録ヘッドとを一体的に接続した例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10、60、110 プラテンローラ 11、111 外筒 12 弾性部材 13 内筒 13a、13b、113a、113b 小径部 14、64 インク袋 15、115 ゴム栓 17、18、117、118 フランジ 20 フレーム 21、22 溝 31、32 レバー 33 ばね 41 紙送りモータ 42、72、142、201 記録ヘッド 42a 吐出口面 42b 吐出口 42c 共通液室 42d 液路 42e 電気熱変換体 43、73、143、257 キャリッジ 44 ヘッド送りモータ 45、260 リードスクリュ軸 46、146 中空針 47 チューブ 48、148 インクセンサ 49、149 サブタンク 50 廃インクパイプ 51 キャップ 52、152 ポンプ 113 中空管 119 液室 119a パイプ 153 第2のインク袋 202、252 転写ドラム 203 乾燥器 204 クリーナ 205 ローラ 206 被記録部材 258 キャリッジ軸 259、259′ アーム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドの吐出口よりインクを吐出さ
    せて被記録部材に記録を行なうインクジェット記録装置
    において、 前記被記録部材を搬送するローラの内部に、インクを収
    納するインク収納部を設け、 前記インク収納部内のインクは、一端部が前記インク収
    納部に接続されるとともに他端部が前記記録ヘッドに接
    続された、前記記録ヘッドと前記インク収納部とを連通
    するインク案内部材を介して、前記記録ヘッドに供給さ
    れることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 吐出口に対向して、前記吐出口からのイ
    ンクの吐出を良好にするために記録とは別に前記吐出口
    から強制的に廃インクを吸引する記録ヘッド回復手段を
    設けるとともに、 ローラの内部に、前記廃インクを保持する廃インク保持
    部材を付加し、 前記記録ヘッド回復手段と前記廃インク保持部材とは、
    廃インク案内部材を介して連通している請求項1に記載
    のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 インク収納部は、ローラの一端面に開口
    を有するとともに、前記開口は栓部材によって閉塞され
    ており、 インク案内部材の一端部を前記栓部材に貫通させること
    で、記録ヘッドと前記インク収納部とを連通させる請求
    項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 インクジェット記録装置の一構成部材
    に、ローラが着脱可能な装着手段を設けた請求項3に記
    載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 インク案内部材は、記録ヘッドおよびイ
    ンク収納部に一体的に接続されており、 前記インク案内部材と前記記録ヘッドと前記インク収納
    部とが一体となってインクジェット記録装置本体に着脱
    可能な請求項1または2に記載のインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】 インク収納部は、変形自在の袋よりなる
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  7. 【請求項7】 インク収納部は、内容積が一定の容器で
    あるとともに、 インク案内部材には、インクジェット記録装置本体に設
    けられた、ポンプおよび変形自在の袋よりなる第2のイ
    ンク収納部がインクの流れ方向に順次介装されており、 前記インク収納部のインクは、前記ポンプにより前記第
    2のインク収納部に一時的に保持されたのち、記録ヘッ
    ドに供給される請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 ローラは、記録ヘッドと被記録部材との
    間隙を一定に保つために前記被記録部材の裏面に接する
    プラテンローラである請求項1ないし7のいずれか1項
    に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 ローラは、記録ヘッドの吐出口より周面
    上にインクが吐出されたのち、前記周面を被記録部材に
    圧接して前記周面上のインクを前記被記録部材に転写す
    る転写ローラである請求項1ないし7のいずれか1項に
    記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 記録ヘッドは、熱エネルギーを利用し
    て吐出口からインクを吐出させるもので、前記熱エネル
    ギーを発生させる手段として電気熱変換体を備えている
    請求項1ないし9のいずれか1項に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  11. 【請求項11】 記録ヘッドは、被記録部材の記録領域
    の全幅にわたって吐出口が形成されているフルラインタ
    イプである請求項1ないし10のいずれか1項に記載の
    インクジェット記録装置。
JP27576391A 1991-10-23 1991-10-23 インクジエツト記録装置 Pending JPH05112015A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6350022B1 (en) 1994-09-02 2002-02-26 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus
JP2006123405A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Canon Inc インクタンクおよび印刷装置
JP2009202434A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Seiko Epson Corp 流体噴射装置

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