JPH03293151A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH03293151A
JPH03293151A JP9597890A JP9597890A JPH03293151A JP H03293151 A JPH03293151 A JP H03293151A JP 9597890 A JP9597890 A JP 9597890A JP 9597890 A JP9597890 A JP 9597890A JP H03293151 A JPH03293151 A JP H03293151A
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ink absorber
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C産業上の利用分野〕 本発明は、記録ヘッドから被記録材にインクを吐出させ
て記録を行なうインクジェット記録装置に関する。
〔従来の技術〕
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置は、画像
情報に基づいて、用紙やプラスチック薄板等の被記録材
にドラj・パターンから成る画像を記録するように構成
されている。
前記記録装置は、記録方式により、インクジェット式、
ワイヤドツト式、サーマル式、レーザービーム式等に分
けることができ、そのうちのインクジェット式(インク
ジェット記録装置)は、記録ヘッドからインク吐出させ
、これを被記録材に付着させて記録するように構成され
ている。
このインクジェット記録装置はノンインバクI・型の記
録装置であり、騒音が少ないこと、高密度かつ高速の記
録が容易゛であること、さらには、多色インクを使うこ
とによってカラー画像記録も容易であること等の特長を
有している。
前記インクジェット記録装置においては、被記録材上の
付着インクからの水分蒸発や被記録材との間に浮遊する
微細なインク滴などによって、記録ヘッドの吐出口面に
結露が生じることがある。
また、吐出インクの被記録材からの跳ね返りによって、
該吐出口面に濡れを生じることがある。
さらに、紙粉やゴミ等が該吐出口面に付着することもあ
る。
記録ヘッドの吐出口面に前述のような異物が付着すると
、インクの吐出方向や吐出速度が変動したり、吐出イン
ク滴の粒径にバラツキが生したりして、記録品位が低下
する場合がある。
このような現象を防止する手段として、可撓性のワイパ
ーで吐出口面を拭き取り清掃するワイピング手段を設け
ることが行われている。
このワイピング手段においては、拭き取ったインク等で
汚染されたワイパーは、該ワイパーをインク吸収体に接
触摺動させてインク等を該インク吸収体に転写させるこ
とにより、次の拭き取り清掃を効果的に行ない得る状態
に戻される。
なお、前記ワイパーによる吐出口面の清掃は、例えば、
1頁の記録終了ごとなどの所望のタイミングで行なわれ
るのが一般的である。
〔発明が解決しようとする技術的課題]しかしながら、
従来のインクジェット記録装置では、前記ワイパーが接
触する位置に前記インク吸収体を設けるだけであったの
で、該インク吸収体が拭き取りインクで比較的早期に飽
和してしまい、前記ワイパーの清浄化が不充分になり、
吐出口面の清掃効果が低下しやすいという技術的課題が
あった。
例えば、インク吸収体として吸収能力が約0゜35g程
度のものを使用し、1頁記録終了ごとに吐出口面をワイ
ピング(清掃)する場合、1回のワイピングでワイパー
に付着するインク量が約6mg程度となるので、このイ
ンク吸収体は57回程度のワイピングすなわち57頁程
度で飽和してしまうことになる。
そこで、この対策としては、ワイパー清浄化用のインク
吸収体の吸収能力を向上させればよいが、特に携帯用の
記録装置などでは極力小型化されているため、該インク
吸収体のインク吸収能力の向上には限界があった。
このため、インク吸収体が飽和してしまい、その後に転
写された分がインク垂れとなり、周囲を汚染したり、酷
い場合には、携帯時に携帯者を汚すこともあった。
本発明は、上記従来の技術的課題に鑑みてなされたもの
であり、記録装置の小型化を損なうことなく、しかも簡
単な構造で、ワイパー清浄化用のインク吸収体のインク
吸収能力を大幅に向上させ得るインクジェット記録装置
を提供することを目的とする。
また、装置構成として、ワイパーの移動方向を記録ヘッ
ドの移動方向に関して交叉する方向に移動させる場合、
その移動半径内にインク吸収体を装置に固定の状態で配
置することは困難である。
そのため、ワイパーの移動半径内にワイパーと共に移動
するインク吸収体を設けて、インク保持能力やインク飛
散防止効果を発揮させることができるので、その利点は
大きい。
ところが、これらが飽和すると、却って飛散原因となり
易く、移動する吸収体からの飛散は、それ自体およびこ
れに接触する吸収体との圧接により、絞り出しインクを
発生させて飛散原因を作り易い。
〔課題解決のための手段〕
本発明は、記録ヘッドから被記録材にインクを吐出させ
て記録を行なうインクジェット記録装置において、記録
ヘッドの吐出口面を清掃するワイパーと、該ワイパーと
接触可能に配置され、該ワイパーに41着したインクが
転写されるインク吸収体と、該インク吸収体にインク伝
達部材を介して連結された排インク吸収体とを有する構
成とすることにより、記録装置の小型化を損なうことな
く、しかも簡単な構造で、ワイパー清浄化用のインク吸
収体のインク吸収能力を大幅に向上させ得るインクジェ
ット記録装置を提供するものである。
さらに、本発明は、吸収体同志の圧接による絞り出しイ
ンクが吸収され、または伝達され易くするために、上記
伝達部材による作用を活用できるので、ワイパーを記録
ヘッド移動方向に対して交叉方向に移動させる構成にお
いも、インク飛散を確実に防止することができる点で、
特に優れた効果を発揮し得るものである。
(実施例〕 以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。
第1図は本発明によるインクジェット記録装置の一実施
例の要部構成を示す斜視図である。
第1図において、1はシャーシを示し、該シャーシ1の
後方には、被記録材40のガイドを兼ねた左側板1aお
よび右側板1bが立設され、該シャーシ1の右側端部に
は前側板ICが立設され、該シャーシ1の前面にはキャ
リアガイド板1dが立設されている。
前記キャリアガイド板1dには、キャリア6をガイドす
るための長孔1eが形成され、キャリア6のガイドロー
ラ10が該長孔1eに嵌合して摺動する。
前記シャーシ1には、キャリア6の駆動源としてのキャ
リアモータ11を回動可能に軸支するためのモータ取り
付は孔(不図示)が形成されている。
前記シャーシ11の左側端部の所定位置にり−ドアーム
1hが固定され、該リードアーム1hの先端部には、キ
ャリア駆動用のリードスクリュー2を軸方向および径方
向で支持するとともに回転自在に軸支するための軸受部
11が設けられている。
前記リードスクリュー2には所定ピンチのリード溝2a
が形成されている。
前記リードスクリュー2のキャリアホームポジション側
には、リードプーリ3aが固定され、また、該リードス
クリュー2のホームポジション近傍のキャッピング位置
には回復動作を行なうための直角方向の円周溝(回復溝
)3bが形成され、前記リード溝2aと該回復溝3bは
導入溝30で接続されている。
前記リードスクリュー2の両端に形成された軸部2gは
、前記シャーシ1のリードアーム1hの軸受部11と前
記前側板ICに設けられた軸受部に嵌合され、回転自在
に軸支されている。
なお、前記リードスクリュー2の軸部2gは不図示の板
ハネによりスラスト方向に押されている。
また、前記リードスクリュー2の前記リードプーリ3a
と前記回復溝3bとの間には、クラッチギヤ4が回転方
向には一体的に、かつ軸方向には摺動可能に取り付けら
れている。
前記クラッチギヤ6才、クラッチバネ5によってリード
溝2aの方に付勢されている。
キャリア6はリードスクリュー2に摺動自在に取り付け
られており、該キャリア6には、前記クラッチギヤ4の
端面を押すための押圧部6aとホームポジション検出用
の検出片6bが設けられている。
前記キャリア6に形成されたガイド孔(不図示)には、
リードスクリュー2のリード溝2aに係合するリードピ
ン7が案内支持されており、該リードピン7は、キャリ
ア6に取り付けられたリードピンバネ8の先端部でリー
ド溝2aへ押圧されている。
前記キャリア6上には記録ヘッド9が搭載されており、
図示の記録ヘッド9は、インクタンクと一体のカートリ
ッジタイプのものであり、吐出口9cが形成された吐出
口面9aとインクタンク部9bををしている。
前記記録ヘット“9ば、熱エネルギーを利用してインク
を吐出するインクジェット記録へノドであって、熱エネ
ルギーを発生するための電気熱変換体を備えたものであ
る。
また、前記インクジェット記録ヘッド9は、前記電気熱
変換体によって印加される熱エネルギーにより生じる膜
沸腔による気泡の成長によって、吐出口よりインクを吐
出させ、記録を行なうものである。
前記キャリア6の前面にはキャリアコロ10が回転自在
に取り付りられ、前記シャーシ1の長孔1eに回転自在
に嵌合している。
前記キャリアモータ11は、例えばパルスモータで構成
され、その下部に設けられたピンllaを介してシャー
シ1に軸支されており、該ピン11aを軸支するシャー
シ11の軸受孔(不図示)を中心に矢印A方向に揺動可
能に取り付けられている。
1 また、キャリアモータ11と一体にハネ受け11bが形
成され、該キャリアモータ11は、該ハネ受けIlbと
前記リードアーム1hとの間に装着された圧縮ハネ14
によって、矢印A方向に付勢されている。
前記キャリアモータ11のモータ軸にはモータプーリ1
2が固定されており、該モータプーリ12と前記リード
スクリュー2に固定されたリードプーリ3aとの間には
、タイミングヘルド13が張架されている。
このタイミングヘルド13は、前記圧縮ハネ14のハネ
力によって張力が与えられている。
前記シャーシ1の左側板1aにはセラ1〜軸15が立設
されており、該セット軸15にはブレードレバー16お
よびセフ)レバー20が回動自在に取り付b:lられて
いる。
第2図は前記ブレードレバー16および前記セットレバ
−20を示す部分斜視図である。
第2図において、ブレードレバーー16は、そのボス部
16aが前記七ノI−軸15に(図示の例で2 は、セットレバ−20のボス部20eを介して)回動自
在に取り付けられている。
セットレバ−20は、湾曲したアーム状をしており、そ
のアーム部16bの先端部にはフック部16cが形成さ
れている。
前記アーム部16bの先端部の近傍には、フレート°軸
18が回動可能に軸支されており、該ブレード軸18に
はワイピングブレード(ワイパー)17が固定されてい
る。
このワイパー17は、例えば、シリコンゴムやCRゴム
等の弾性部材で形成されている。
前記ブレード軸18の一端には、ワイパー17を回動駆
動(ワイピング動作)させるための係合部18aが一体
に形成されている。
前記アーム部16bの前記ワイパ−17装着部の直く手
前には、親水性の多孔質材料(プラスチック焼結体、ウ
レタンフオームなど)のインクキャリア19が取り付け
られている。
このインクキャリア19は、これと対面する位置で記録
ヘノド9を予備吐出駆動した時、吐出口9Cからのイン
クを受は止めて吸収するためのものである。
前記アーム部16bのさらに手前(図示の例では略中間
部)には、長孔16dが形成されている。
前記七ノドレバー20ボス部近傍には、セント軸15と
平行に設置された輔に軸支された後述するタイミングギ
ヤ21 (第1図および第3図)のカム部が係合する小
アーム部20a、20bが突設されている。
また、このセットレバ−20の中間部にはダボ20dが
設けられ、該セットレバ−20の先端部にはフック部2
0cが形成されている。
後述するタイミングギヤ21の回動に連動してセットレ
バ−20が回動すると、該セットレバ−20のフック部
20cが前記ブレード軸1Bの係合部18aに係合する
とともに、該セットレバ−20のダボ20dが前記ブレ
ードレバー16の長孔16dに嵌合する。
この長孔16dのため、ブレード軸18が回動されると
ともに、セントレバー20の回動より所定時間近れてブ
レードレバー16がセット軸15回りに回動し、ワイパ
ー(ワイピングブレード)17の移動(第4図中の矢印
X方向)により記録ヘッド9の吐出口面9aをワイピン
グ(拭き取り)するように構成されている。
なお、図示の例では、セントレバー20のボス部20e
の回動孔2Ofがセント軸15に回動自在に嵌合し、ブ
レードレバー16のボス部(回動中心部)16aが前記
セットレバ−20の回動孔201に回動自在に嵌合して
おり、このような構造でセット軸15を中心にそれぞれ
が回動するように組み付けられている。
前記シャーシ1には、前記リードスクリュー2のクラッ
チギヤ4と係合可能なタイミングギヤ21が平行な軸を
中心に回動自在に取り付けられている。
第3図はタイミングギヤ21を示す斜視図である。
このタイミングギヤ21は、前記セットレバ−20およ
び前記ブレードレバー16の回動、並び5 に後述する吐出回復用のポンプおよび吐出口面密閉用の
キャップなどの動作のタイミングを制御するためのもの
である。
第3図において、タイミングギヤ21の外周には、セッ
トレバ−20の小アーム部20a、20bと係合可能な
プレート′カム21a、並びに、部を欠歯にした駆動歯
21bが形成されている。
また、前記タイミングギヤ21の所定位置には、後述す
るキ中ツブレバー32を移動させるためのキャップカム
A21cおよびキャップカムB21d、後述するポンプ
(第8図)のビス1−ン28を押圧するためのピストン
セットカム(端面カム)21f、並びに、該ピストンセ
ットカム21fから所定間隔をおいて前記ピストン28
をリセットするためのピストンリセットカム21gが、
一体に形成されている。
第1回において、前記シャーシ1のキャリアボームポジ
ションの近傍の所定位置にはインク吸収体バネ22が取
り付けられ、該インク吸収体ノ\ネ22の先端部には、
前記ワイパー(ブレード)6 17が接触摺動することにより、該ワイパー17に付着
したインクが転写されるインク吸収体23が装着されて
いる。
このインク吸収体23は、後述するインク伝達部材44
を介して、シャーシ1内の空隙を利用して配設された少
なくとも1つの排インク吸収体45に連結されている。
第4図は記録ヘッド9の吐出口面9aとワイパー17と
インク吸収体23の配置を示す部分斜視図であり、第5
図はインク吸収体23と前記インク伝達部材44a、4
4bおよび排インク吸収体45との配置を示す模式的部
分斜視図であり、第6図は第5図の縦断面図であり、第
7図は第5図の平面図である。
前記インク吸収体ハネ22は所定長さの板ハネで形成さ
れ、その基部22cでシャーシ1に片持ち状態で固定さ
れ、インク吸収体23が装着された先端部は弾性変位す
ることができる。
前記インク吸収体ハネ22の上面にはインク伝達部’F
A’ 44 aが接着等により固着されている。
前記インク吸収体23は、前記インク吸収体ハネ22に
前端部に形成された吸収体保持部22aによって、前記
インク伝達部材4.4 aの前端部に接触した状態で所
定位置に固定されている。
シャーシ1の前記左側板1aの前記キャリアモーク11
例の表面には、該左側板1aと該キャリアモータ11と
の間の空隙を利用して、排インク吸収体45が接着等に
より固着されている。
なお、図示の例では、前記インク吸収体バネ22の後端
部には、前記排インク吸収体45へ至る帯状の連結部材
22bが結合されており、該連結部材22bの表面には
、一端部が前記インク伝達部44aに接触し、他端が前
記排インク吸収体45に接触する第2のインク伝達部材
44bが固着されている。
なお、図示の例では、前記連結部材22bは前記インク
吸収体ハネ22に対し略90度捩じった状態で接続され
ており、前記インク伝達部材44a、44bはそれぞれ
の平面部に接着剤等で固着されている。
前記インク吸収体23は前記インクキャリア19(第2
図)と同様に親水性の多孔質材料で形成されている。
また、前記インク伝達部材44a、44bおよび前記排
インク吸収体45も同様に親水性の多孔質材料で形成さ
れ、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)で形成さ
れている。
前記インク吸収体23、前記インク伝達部材44a、4
4b、前記排インク吸収体45は、インク吸収性に優れ
た同じ材質で形成することもできる。
こうして、インク吸収体23に転写されたインクは、該
インク吸収体23を飽和させることなく、前記インク伝
達部材44a、44bの毛細管現象を利用して、前記排
インク吸収体45へ伝達されるように構成されている。
前記インク吸収体23には、前述したワイパー17が当
接する円弧面状の清拭部23aが形成されており、さら
に、その下側には、予備吐出されたインクを受ける前述
のインクキャリア19(第9 2図)が当接して、該インクキャリア19に付着したイ
ンクが受は渡しされる円弧面状の吸収面23bが形成さ
れている。
なお、前記インク吸収体バネ22の吸収体保持部22a
は、若干のハネ力によって上方へ付勢されており、不図
示のストッパにより所定の位置に静止している。
これによって、前記ワイパー17および前記インクキャ
リア19が当接する時、前記インク吸収体23はインク
吸収体バネ22の弾性変位で若干下方へ移動し、必ず接
触するように構成されている。
なお、本実施例では、インク伝達部44aおよび44b
を直列に接続し、インク吸収体23を1つの排インク吸
収体45にインク伝達可能に連結したが、これは、イン
ク伝達部材44(44a、44b等を総括して示す)を
適宜並列または網目状に接続することにより、インク吸
収体23を複数個の排インク吸収体45にインク伝達可
能に連結することもできる。
0 次に、第1図のインクジェット記録装置の回復系ユニッ
トについて説明する。
第8図は第1図中の吐出回復用のポンプを示す分解斜視
図であり、第9図は第8図中のピストンの単体斜視図で
あり、第10図は第8図のポンプの縦断面図であり、第
11図は第8図のポンプでピストンが上死点にある時の
縦断面図である。
第8図〜第11図において、ポンプのシリンダ24は、
シリンダ部24aとピストン軸27をガイドするガイド
部24bを有しており、ガイド部24bには軸方向溝か
ら成るインク流路24cが形成されている。
シリンダ24には、レバーシール33が嵌入するキャッ
プレバー受け24dが突設され、また、所定位置に開口
するインク流路24eが形成されている。
また、前記シリンダ24には、キャップバネ43により
、キャップ35が吐出口面9aに密着する方向の回動力
(バネ力)を受ける回動レバー24fが一体に形成され
ている。
さらに、前記シリンダ24の一端部には、被記録材40
を搬送する送りローラ36の内部に装着されたインク吸
収体37(第1図)内に挿入される排インク管24gが
一体に形成されている。
24hは前記排インク管24g内に形成されたインク流
路を示す。
前記シリンダ24の他端開口部は、ピストンシール26
が嵌入され、その外側には、レバーガイド25aを有す
るシリンダキャップ25が圧入嵌合されている。
前記ピストンシール26の内径は、ピストン軸27の周
面との間に所定の圧接力が得られるように、若干小さな
寸法に設定されている。
また、ピストン軸27の摺動力を低減するため、前記ピ
ストンシール26の表面に潤滑塗装を施してもよい。
前記ピストン軸27には、動作軸27a、ピストン押さ
え27b、ピストン受け27c、連結軸27dおよびガ
イド軸27eが形成されており、また、前記連結軸27
dおよびガイド軸27eには連続し、かつ前記インク流
路24hへ通じるインク流路となる軸方向の溝27rが
形成されている。
なお、前記動作軸27aには、回り止め用の軸方向溝2
7gが形成されており、該動作軸27aの突出側端部に
は軸受孔27hが形成されている。
前記シリンダ24のシリンダ部24aにはピストン28
が摺動可能に嵌合されており、該ピストン28はNBR
等のゴム材で作られ、その外径はシリンダ部24aの内
径より若干大きく形成され、該シリンダ部24aに挿入
された時は適度に圧縮されている。
前記ピストン軸27の突出端部(軸受孔27h)には、
ローラ軸31を介して、ピストン押圧ローラ29および
ピストン復帰ローラ30が回動自在に取り付けられてい
る。
前記シリンダ24の上側には、前記キャップレバー受け
24dおよび前記レバーガイド25aにより、基端部を
軸支されたキャップレバー32が回動可能に取り付けら
れている。
3 このキャップレバ−32は前記シリンダ24と直交する
方向に取り付けられている。
このキャップレバー32は、その基端部の両側に前記シ
リンダ24と平行の方向に突設された回転軸32aおよ
びインクガイド32bによって軸支されている。
また、このキャップレバ−32の基端部には、前記セッ
ト軸15に案内係合される案内開口を有するレバーガイ
ド32c後方へ突出した状態で形成されている。
こうして、前記キャップレバー32は、前記シリンダ2
4をその軸心まわりに回動させることにより、記録ヘッ
ド9の吐出口面9aに対し、密着または離反するように
略直線移動するように取り付けられている。
前記キャップレバー32の先端部には、凸形球面状のシ
ール面32dが設けられている。
さらに、前記キャップレバー32の先端部の上下には、
キャップホルダー34のフック34aが係合するための
係合部32eが設けられている。
4 前記キャップレバー32の内部にはインク流路32fが
形成されている。
このインク流路32fは、前記シール面32dの中心部
に開口し、該レバー32の内部を通り、該レバー32の
基端部て直角に曲がって前記インクガイド32bの中心
を通り、該インクガイド32bの先端面に開口するよう
に形成されている。
また、前記インクガイド32bの下側には、前記インク
流路32fに通じる切欠きまたは連通孔32gが形成さ
れている。
前記インクガイド32bは、ゴム等の弾性材で作られた
円筒状のレバーシール33を介して、前記シリンダ24
のキャップレバー受け24dの有底穴に嵌合されている
前記レバーシール33は、前記インクガイド32bおよ
び前記キャップレバー受け24dの双方に圧入嵌合され
ている。
前記レバーシール33には、前記インクガイド32bの
切欠き32gとシリンダ24に略半径方向に形成された
インク流路24eとを連通ずる連通孔33aが形成され
ている。
したがって、前記キャップレバー32内のインク流路3
2fは、前記連通孔33aを介して、前記シリンダ24
のインク流路24eと連通している。
前記キャンプホルダー34は、前記フック34aおよび
前記係合部32eから成る係合手段により、前記キャッ
プレバー32の先端部に固定される。
このキャップホルダー34の中央部には、キャップ35
を取り付けるための開口34bが形成されている。
このキャップ35は、非記録時に記録ヘッド9の吐出口
面9aを密閉することにより、通常のインクの乾燥を防
止するためのものであり、ゴム状の弾性材で作られてい
る。
キャップ35には吸引口35aが形成され、該吸引口3
5aは内部のインク流路を介して、該キャップ35の裏
側の中心部の開口に連通している。
前記キャップ35の裏側には、該キャップを前記キャッ
プホルダー34の開口34bに固定するためのフランジ
部35bが形成されている。
このキャップ35をキャップホルダー34に取り付け、
かつ、該キャンプホルダー34をキャップレバー32に
取り付けた組み立て状態では、キャンプ35の吸引口3
5aは、前記シール面32dに開口する前記キャップレ
バー32のインク流路32fに対し、密封状態で連通ず
る。
第11]に戻って、被記録材40を搬送する送りローラ
36は、例えば、アルミの引抜き管の表面に弾性塗料(
例えば、ウレタン樹脂)を塗布したものである。
前記送りローラ36の内部には排インク吸収体37が装
着されている。
この排インク吸収体37は、例えば、ポリエチレンまた
はEVA等のプラスチック円筒ケースにポリエステル綿
等の吸収材料を充填したものであり、軸方向にインクの
吸収が良い構成にしである。
前記排インク吸収体37に対しては、前記シリ7 ンダ24の排インク管24gが挿入固定されおり、前述
のポンプから排出される排インクが該排インク吸収体3
7内へ導入されるように構成されている。
前記シャーシ1には、被記録材40を前記送りローラ3
6の周面に密着させるための紙押さえ板38が取り付け
られている。
前記送りローラ36ば、紙送りモータ39により、所定
比の減速機構を介して制御駆動される。
また、前記シャーシlの所定位置には、透過型のフォト
インクラブタから成るホームポジション検出器41が設
置され、キャリア6の検出片6bが光路を遮ることによ
り、該キャリア6のホームポジションが検出される。
なお、第10図および第11図中の符号42は、回復用
のポンプのポンプ室を示す。
次に、以上の構成をしたインクジェット記録装置の動作
を説明する。
先ず、通常の記録動作においては、キャリアモータ11
の回動により、タイミングベルト138 を介してリードスクリュー2を回動させ、該リードスク
リュー2のリード溝2aに係合したリードビン7を介し
て、キャリア6を記録桁方向に走査移動させる。
キャリアモータ11はモータハネ14により矢印A 方
向に付勢されているので、タイミングベルト13は常に
張られている。
キャリア6の移動、スタート、ストップの際に慣性力が
作用するが、キャリアモータ11の重量が+n性となる
ので、モータハネ14の荷重およびモータ負荷は少なく
て済む。
また、このモータハ*2の部分にエアダンパまたは油圧
ダンパ等を設ければ、キャリア6のスタートおよびスト
ップ時のモータロータの振動による騒音を低減すること
ができる。
なお、前記モータ11の重量、キャリア6の部分の重量
、モータバネ14のダンパの減衰係数などを適切に選定
することにより、モータ11のオーバーシュートを少な
くすることができ、低騒音化が可能になる。
吐出回復動作においては、まず、キャリア6をホームポ
ジションの方向(矢印B方向)へ移動させ、ホームポジ
ション検出器41がホームポジション手前の予備吐出位
置を検出したところで、インクの予備吐出を行ない、若
干増粘したインクを記録ヘッド9の吐出力で吐出させて
回復動作を行なう。
なお、前記予備吐出位置では、リードピン7はまだリー
ド溝2aに係合しており、吐出口9Cは前記インクキャ
リア19(第2図)と対向している。
また、通常記録時に、インク吐出を行わない吐出口9C
のインクの増粘を防止するために、定期的に行なう予備
吐出も、前記予備吐出位置で行なわれる。
リードスクリュー2をさらに回転させてキャリア6を矢
印B方向に移動させると、押圧部6aがクラッチギヤ4
を押圧し、該クラッチギヤ4は矢印B方向に移動して前
記タイミングギヤ21の駆動歯21b(第3図)と噛み
合う。
フランチギヤ4はリードスクリュー2と同期し7て回転
しているので、該リードスクリュー2の矢印C方向回転
によりタイミングギヤ21は矢印り方向(第1図および
第3図)に回転する。
一方、フランチギヤ4とタイミングギヤ21が噛み合う
位置では、リードピン7・は導入溝3Cを通過して直角
方向の回復溝3b4こ入り込んでいるので、リードスク
リュー2が回転してもキャリア6は移動しない。
タイミングギヤ21が矢印り方向に回転すると、該タイ
ミングギヤ21のプレートカム21aがセットレバ−2
0の小アーム部20a、20bの間に係合しているので
、該セットレバ−20は矢印E方向(第2図)回動する
この時、プレートレバー16(第2図)のフック部16
cがシャーシ1の爪部に係合しており、かつセットレバ
−20のダボ20dはプレートレバー16の長孔16d
に遊びを持って嵌合しているので、ブレードレバーには
直くには回転力が伝わらず、当初は、セットレバ−20
のみが回動し、1 ブレードレバー16は停止している。
一方、七ノl−レバー20のフック部21cは、ブレー
ドレバー16に軸支されたプレート軸18の係合部18
aに係合しているので、前記セットレバ−20の初期の
回動によって該ブレート軸18が矢印F方向に押し下げ
られ、これに固定されたワイパー(ブレード)17はG
方向に回動してワイピング位置にセットされる。
セットレバ−20が所定量回動すると、前記フック部1
6cとシャーシ1の爪部との係合が離脱されるとともに
、前記ダボ20dが前記長孔16dの端部に当接する状
態となり、したがって、セン1−レバー20とブレード
レバー16が一体に回動するようになる。
こうして、前記タイミングギヤ21がさらにD方向に回
動すると、セットレバ−20とともにブレードレバー】
6も矢印E方向に回動し、ワイパー17は、第4図中の
矢印Xの方向に移動し、記録ヘット′9の吐出口面9a
を拭き払い清掃(ワイピング)する。
2 さらに回動すると、前記ワイパー17は、シャーシ1の
所定位置でインク吸収体ハネ22に保持された前記イン
ク吸収体23の清拭部23aに接触摺動し、ワイパー1
7に付着したインク、水滴およびゴミ等は該インク吸収
体23へ転写される。
こうして、吐出口面9aから拭き取られたインク、水滴
およびゴミ等の異物は、インク吸収体23へ転写される
とともに、ワイパ−17自体は再び清浄化される。
さらに、インクキャリア19もインク吸収体23の吸収
面23に接着摺動するので、該インクキャリア1ull
こワイパー17からン商下したインク等がイ・1着して
いる場合は、これもインク吸収体23へ転写される。
インク吸収体23に付着されたインクや水滴は、毛細管
現象により、該インク吸収体23から前記インク伝達部
44a、44bを通して、シャーシ1の所望の空隙に配
置された前記排インク吸収体45へ伝達される。
したがって、前記インク吸収体23として比較的小さな
体積のものを使用する場合でも、インクや水分によって
飽和されるまでの期間を大幅に延長することができる。
前記タイミングギヤ21はさらδこ矢印り方向に回動す
ると、セットレバ−20の小アーム部20a、20bと
タイミングギヤ21のブレードカム21aとの係合が外
れ、該小アーム部20a、2obはブレードカム21a
の外周に沿って移動できる状態となり、タイミングギヤ
21の回転はセットレバ−20へ伝達されなくなる。
したがって、前記セットレバ−20および前記ブレード
レバー16は、タイミングギヤから解放される。
次いで前記タイミングギヤ21がさらに回動すると、当
初は、キャップカムA21cがシリンダキャンプ25(
第8図、第10図および第11図)の回転爪25b(第
8図)を規制しているので、キャップ35は記録ヘッド
9から離れた位置に停止している。
次いでタイミングギヤ21がさらに矢印り方向に回動す
ると、キャンプカムA21cが回転型25bから離れる
ので、シャーシ1とシリンダ24の回動レバー24f七
の間に張架されたキャップハネ43の付勢力によりシリ
ンダ24が矢印G方向(第811)に回動し、該シリン
ダ24の回動に連動されたキャップレバー32が吐出口
面9aへ向けて移動し、キャップ35が該吐出口面9a
に密着される。
こうして、記録ヘッド9のキャンピング動作が完了する
以上の動作が吐出口面9aの清浄化(ワイピング)動作
とキャッピング動作であり、通常は、ここで停止して次
の記録開始信号を待つ。
次の記録開始信号があると、前述の各動作を逆に行なっ
た後、記録動作に入る。
一力、上記待機状態で回動動作信号があると、前記ポン
プによる吸引動作に入る。
次に、このポンプ動作について説明する。
先ず、タイミングギヤ21の回動乙こより、そのピスト
ンリセットカム21f (第3図)が、ピスト5 ン軸27に取りイ」けられたビスI・ン押圧ローラ29
(第8図〜第11図)を押すので、ピストン軸27が矢
印H方向へ移動する。
このピストン軸27の移動により、ピストン28も押さ
れて矢印I]力方向移動し、ポンプ室42内が負圧にな
る。
この場合、シリンダ24のインク流路24eは、前記ピ
ストン軸27上の前記ピストン28のリブ28dが到達
するまではシリンダ部24aに開口しており、前記イン
ク流路24hと前記溝27fを通して連通しているので
、ポンプ室42の負圧が高まるのみで、前記ピストン2
8は移動可能である。
一方、ピストン軸27がさらに押し込まれ、シリンダ部
24aに接触する前記ビス1〜ンリブ部28dが前記イ
ンク流路24eを通過した後は、インク流路24eが再
び開ぎ、キャップ35の吸弓口35aより記録へノド9
からのインクが吸引される。
吸引されたインクは、キャップレバー32内の6 インク?RB32 fを通り、レバーシール33の連通
孔33aおよびシリンダ24のインク流路24eを通っ
て、ポンプ室42内へ流入する。
さらにタイミングギヤ21が回動すると、キャップカム
B21d(第3図)によりキャップハネ32の回転軸3
2aが後方へ若干移動し、キ、トップ35が吐出口面9
aから若干離れ、ポンプ室42の残存負圧により、吐出
口面9aおよび吸引4−ヤップ35内の・インクを吸引
してインクの残留を無くす。
成心こ、タイミングギヤ21を逆方向(第3図中の矢印
1方向)に回動させると、ピストンリセットカム21g
がピストン復帰ローラ30 (第8回)を引張り、ピス
トン軸27を矢印J方向に移動させる。
この時、ピストン28はピストン軸27のピストン受1
.+ 27 cが当接してから移動するので、ピストン
28の端面28hとピストン押さえ27bとの間に隙間
△rが生じる。
ピストン軸27およびピストン28の矢印、J方向の移
動により、ポンプ室42内に吸引された排インクは、前
述の隙間Δ!を通り、さらに、ピストン軸27の溝27
[→シリンダ24のインク流路24c→排インク管24
g内のインク流路24hを通って、送りローラ3Gの内
部に装着した排インク吸収体37の中央付近に排出され
ろ。
以上説明した実施例によれば、インクジェット記録装置
内の空隙を利用して排インク吸収体45を適宜配置し、
記録ヘッド9の吐出口面9aを清浄化するためのワイパ
ー17が拭き取ったインクが転写されるインク吸収体2
3と前記排インク吸収体45とをインク伝達部材44a
、44bで連結したので、該インク伝達部材44a、4
4b中のインクの毛細管現象を利用して前記排インク吸
収体45ヘインクを送り込むことができ、したがって、
前記インク吸収体23の体積を大きくすることなく、該
インク吸収体23がインクで飽和するまでの期間を大幅
に増大させることができ、インクの吸収能力を大幅に向
上させることができた。
また、前記琲インク吸収体45は、記録装置内の空隙を
利用して接着等で固定的に配置するので、その形状を板
状にするなどして空隙に合わせて配置することにより、
体積および数の制約を受けることなく自由に配置するこ
とができ、したがって、簡単な構造で、しかも記録装置
の小型化を損なうことなく、排インク吸収能力が非常に
高く、記録枚数を大幅に増大させ得るインクジェット記
録装置が得られた。
なお、前記インク伝達部材44a、44bは、インクを
伝達するためのものであるので、その断面積が小さくと
も(例えば、厚さ1mm)充分に効果があり、狭い所で
もインクの橋渡し機能を充分に発揮することができた。
第12図は、1個のインク吸収体23に対し、複数個(
図示の例では4個)の排インク吸収体45をインク伝達
部材44で連結する場合の配置例を示す模式図である。
このように複数個の排インク吸収体45を使用すること
により、記録装置の内部空隙をさらに有9 効利用して、インク吸収体23のインク吸収能力を一層
容易に向上させることができた。
なお、前述の実施例では、記録ヘッドとしてインクタン
ク9bと一体のカートリンシタイブの記録ヘッド9を使
用する場合を例示したが、本発明は、これに限らず、交
換をほとんど必要としないタイプの記録ヘッドを使用す
る場合にも同様に実施でき、同様の効果を達成すること
ができる。
また、以上の実施例では、本発明を、記録ヘット9がキ
ャリア6に搭載されるシリアルスキャン型のインクジェ
ット記録装置に適用する場合を例に挙げて説明したが、
本発明は、被記録材の紙幅方向記録領域をカバーするラ
イン型の記録ヘッドを用いるライン型のインクジェット
記録装置など、他の記録方式のインクジェット記録装置
に対しても適用でき、同様の作用効果を達成し得るもの
である。
また、本発明は、記録ヘッドの個数にも関係無く適用で
きるものである。
本発明は、特にインフジエラI・記録方式の中で0 もキャノン(株)が提唱するバブルジェット方式のイン
クジェット記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置
において、優れた効果をもたらすものである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
節4723129号明細書、同第4740796号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行なうのが好
ましい。
この方式は、所謂オンデマンド型、コンティニュアス型
のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対して配置されている電気熱変換体に、記録情報
に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える
少なくとも一つの駆動信号を印加することムこよって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸臆させて、結果的にこの駆動信号に一
対一対応し液体(インク)内の気泡を形成出来るので有
効である。
この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(
インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する
この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の
成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(
インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス
形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号
明細書、同第4345262号明細書に記載されている
ようなものが適している。
尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行なうことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ
構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333号明細書、米国特許第4459600
号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。
加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通ずるスリッ
トを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭
59年第123670号公報や熱エネルギーの圧力波を
吸収する開孔を吐出部乙こ対応させる構成を開示する特
開昭59年第138461号公報に基づいた構成として
も本発明は有効である。
更に、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応し
た長さを有するフルラインタイプの記録ヘットとしては
、」二連した明細書に開示されているような複数記録ヘ
ッドの組み合わせによって、その長さを満たず構成や一
体的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成のいず
れでも良いが、本発明は、上述した効果を一層有効に発
揮することができる。
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との電
気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる
交換自在のチップタイプの記録ヘン1−1あるいは記録
ヘソF自体に一体的に設けられたカーI・リッジタイプ
の記録ヘットを用いた3 場合にも本発明は有効である。
又、本発明の記録装置の構成として設けられる、記録ヘ
ッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので好ましいも
のである。
これらを具体的に挙げれば、記録ヘット′に対しての、
キャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手
段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれら
の組の合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を
行なう予備吐出モードを行なうことも安定した記録を行
なうために有効である。
更に、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色の
みの記録モードたりてはなく、記録へ・ノドを一体的に
構成するか複数個の組み合わせ己こよってでもよいが、
異なる色の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少
なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効であ
る。
以上説明した本発明実施例においては、インクを液体と
して説明しているが、室温やそれ以下で4 固化するインクであって、室温で軟化もしくは液体、あ
るいは」二連のインクジェットではインク自体を30°
C以上70°C以下の範囲で温度調整を行なってインク
の粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが
一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状
をなすものであればよい。
加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固
形状態から液体状態への態度化のエネルギーとして使用
することで防止するか、または、インクの藤発防止を目
的として放置状態で固化するインクを用いるかして、い
ずれにしても、熱エネルギーの記録信刊に応した付与に
よってインクが液化してインク液状として吐出するもの
や、被記録材に到達する時点で既に固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インク使用も本発明には適用可能である。
このような場合、インクは、特開昭54−56847号
公報のように、多孔質シートの凹部または貫通孔に液状
または固形物として保持された状態で、電気熱変換体に
対して対向するような形態としてもよい。
本発明においては、上述したインクに対して最も有効な
ものは、−に述した膜沸騰方式を実行するものである。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、記録
ヘッドから被記録材にインクを吐出させて記録を行なう
インクシェツト記録装置において、記録ヘッドの吐出口
面を清抗するワイパーと、該ワイパーと接触可能に配置
され、該ワイパーに付着したインクが転写されるインク
吸収体と、該インク吸収体にインク伝達部材を介して連
結された排インク吸収体とを有する構成としたので、記
録装置の小型化を損なうことなく、しかも簡単な構造で
、インク吸収体のインク吸収能力を大幅に向上させ得る
インクジェット記録装置が提供される。
また、請求項6の発明のように、ワイパーを回動式にし
た構成では、吸収体配置構成の制限を有利に解決でき、
しかも吸収体回動式を付加した場合ではインクの伝達を
一層硲実に行な・)ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による・インクジェット記録装置の一実
施例の要部構成を示す一部破断斜視閣、第2図は第1図
中のセット輔に軸支されたセットレバーおよびプレート
レバーの斜視図、第3図は第1関中のタイミングギヤの
斜視図、第4図は第1図中のワイパーの動作を模式的に
示す部分斜視図、第5図は第1r;0中の排インク吸収
システムを示す斜視し1、第6図は第5図の桁1析面図
、第7図は第5図の平面し、第81″211は第1図中
の回復ポンプおよびキャップの分解斜視図、第9図は第
8図中のビスI−ン(li体の斜視図、第1O図は第8
図のポンプの奄断面回、第11図は第8図のポンプでビ
ス1−ンが上死点乙こある時の縦断面図、第12図は複
数個の排インク吸収体を使用する場合の排インク吸収シ
ステJ、の構成を例示する模式図である。 以下に、図面中の主要な構成部分を表す符号を列4(す
る。 1− シャーシ、1. h−−−リードアーム、2リー
ドスクリユー、4−−−タラノチギャ、Gキャリア、9
−−−−−一記録一・ット、9a −=−吐出口面、9
 b−−−−−fンクタンク部、90−−−−吐出口、
1、L−−〜キャリアモータ、13− タイミングヘル
ド、15−−−セ、I−軸、16− ブレードレバー、
17−ワイパー(ブレード)、18ブレード軸、1 ’
L−−インクキトリア、20セットレバ−221−−−
タイミングギヤ、21aプレートカム、22−インク吸
収体ハネ、23− インク吸収体、23a−清拭ご(1
3,23b−=−吸収面、24− シリンダ(ポンプ)
、27−−〜−−−ピストン軸(ポンプ) 、28−−
−−−ピストン(ポンプ)、32−キャップレバー、3
4キャップボルダ−335−−−−キャップ、35a吸
引口、36−−−送りローラ、4o−被記録材、42−
ポンプ室、44.44a、44bインク伝達部材、45
−−一部インク吸収体。 7 8 θ //〕イ ゛ 手続補正書 (ブyデ() 平成2年 8月

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)記録ヘッドから被記録材にインクを吐出させて記
    録を行なうインクジェット記録装置において、記録ヘッ
    ドの吐出口面を清掃するワイパーと、該ワイパーと接触
    可能に配置され、該ワイパーに付着したインクが転写さ
    れるインク吸収体と、該インク吸収体にインク伝達部材
    を介して連結された排インク吸収体とを有することを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. (2)複数個の排インク吸収体を連結することを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. (3)前記記録ヘッドが、熱エネルギーを利用してイン
    クを吐出するインクジェット記録ヘッドであって、熱エ
    ネルギーを発生するための電気熱変換体を備えているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
  4. (4)前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体によって印
    加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰による気泡の
    成長によって、吐出口よりインクを吐出させることを特
    徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. (5)上記ワイパーは、記録ヘッドの移動方向に対して
    交叉する方向でかつ下方に移動してクリーニングを行な
    うもので、上記ワイパーと一体に移動するワイパー下方
    の吸収部材を有し、上記インク伝達部材は、上記排イン
    ク吸収体と該吸収部材と上記インク吸収体のいずれより
    もインク伝達性に優れた部材であることを特徴とする請
    求項1〜請求項4のいずれかに記載のインクジェット記
    録装置。
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