JPH07223323A - インクジェット記録ヘッドの目詰まり回復方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの目詰まり回復方法およびインクジェット記録装置

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JPH07223323A
JPH07223323A JP4000337A JP33792A JPH07223323A JP H07223323 A JPH07223323 A JP H07223323A JP 4000337 A JP4000337 A JP 4000337A JP 33792 A JP33792 A JP 33792A JP H07223323 A JPH07223323 A JP H07223323A
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ink
ink jet
absorber
recording head
jet recording
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JP4000337A
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Tsutomu Kawai
力 河合
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 余分な回復操作を行うことなく、確実にイン
クジェット記録ヘッドの目詰まりを除去する。 【構成】 インクジェット記録装置の、記録紙17の非
記録領域に配置されるインク吸収体ホルダ6の、インク
ジェットヘッドカートリッジ1と対向する部位にはイン
ク吸収体2が設けられる。センサホルダ4に固定された
結露センサ3は、ビス5により、インク吸収体2に圧接
されて、インク吸収体ホルダ6に取り付けられる。電源
投入後および回復操作後の予備吐出において、インク吸
収体2にインクが吐出されると、このインクは結露セン
サ3によって検出される。一方、インクが吐出されない
ときにはインクは検出されず、インクジェットヘッドカ
ートリッジ1に目詰まりが発生していると判断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッドの目詰まりを除去するインクジェット記録ヘッドの
回復方法およびインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、長時間使用
していないと、インクジェット記録ヘッドの吐出口内で
インクが乾燥し、そのインクにより吐出口に目詰まりが
発生する場合がある。そのため、従来のインクジェット
記録装置は、非記録時にインクジェット記録ヘッドの吐
出口をキャッピングしておく回復ユニットを有し、電源
投入直後や所定時間間隔で、記録とは別に、前記回復ユ
ニットに設けられたインク吸収体にインクを吐出させ
る、いわゆる予備吐出を行ったり、ポンプ等により吐出
口内の増粘インクを吸引する、いわゆる回復操作を行っ
て、吐出口の目詰まりを除去していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のインクジェット記録装置においては、予備吐出
や回復操作を所定時間間隔で行うため、インクジェット
記録装置を使用しないときでも、インクジェット記録ヘ
ッド回復系は常に通電状態にしておく必要がある。この
ため、インクジェット記録ヘッド回復係用の電源や、タ
イマー機能などを別途設ける必要があり、インクジェッ
ト記録装置の構成が複雑になるという問題点があった。
同時に、予備吐出や回復操作にはインクが消費され、一
回当りの消費量は少ないものの、それが累積されること
によって、結果的には、記録に使用されない無駄なイン
クが多量に消費されてしまうという問題点もあった。
【0004】また、予備吐出や回復操作は、予め定めら
れた動作シーケンスに基づいて行われるため、所定の動
作さえ行えば、吐出口の目詰まりが除去されない場合で
も記録モードに移行してしまうので、そのまま記録を行
うとインクが吐出されないという問題点があった。
【0005】本発明の目的は、余分な回復操作を行うこ
となく、確実にインクジェット記録ヘッドの目詰まりを
除去することが可能な、インクジェット記録ヘッドの目
詰まり回復方法およびインクジェット記録装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の、インクジェット記録ヘッドの目詰まり回復方
法は、記録とは別に、インクジェット記録ヘッドから予
備吐出されるインクを保持するためのインク吸収体を有
するインクジェット記録装置を用い、前記インクジェッ
ト記録装置の電源投入後に、前記インクジェット記録ヘ
ッドから前記インク吸収体に向けてインクの吐出動作を
行い、前記インク吸収体にインクが吐出されないときに
は、前記インクジェット記録ヘッドの目詰まりを除去す
るための所定の回復操作を行ったのち、再度前記インク
の吐出動作を行い、前記インク吸収体にインクが吐出さ
れたときには、前記インクジェット記録装置を記録モー
ドに移行させ、前記回復操作および前記インクの吐出動
作は、前記インク吸収体にインクが吐出されるまで繰り
返すことを特徴とする。
【0007】本発明のインクジェット記録装置は、イン
クを吐出するインクジェット記録ヘッドと、記録とは別
に、前記インクジェット記録ヘッドから予備吐出される
インクを保持するためのインク吸収体とを有するインク
ジェット記録装置において、前記インク吸収体に接し
て、前記インク吸収体に含まれる水分の有無を検出する
ための結露センサが設けられていることを特徴とする。
【0008】また、インクジェット記録ヘッドは、熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出させるもので、前記熱
エネルギーを発生させる手段として電気熱変換体を備え
ているものや、被記録媒体の記録領域の全幅にわたって
複数個の吐出口が形成されているフルラインタイプであ
るものであってもよい。
【0009】
【作用】上記のとおり構成された請求項1に記載の発明
では、インクジェット記録装置の電源投入後に、インク
ジェット記録ヘッドからインク吸収体に向けてインクの
吐出動作が行われる。ここで、インク吸収体にインクが
吐出されたときには、インクジェット記録装置は記録モ
ードに移行するので、記録が可能となる。一方、インク
吸収体にインクが吐出されないときには、インクジェッ
ト記録ヘッドの目詰まりを除去するための所定の回復操
作を行ったのち、再度前記インクの吐出動作が行われ
る。これら、回復操作およびインクの吐出動作は、イン
クが吐出された時点で終了し、インクジェット記録装置
は記録モードに移行される。このように、インクが吐出
しないときにのみ、回復操作が行われるので、記録に使
用されない無駄なインクの消費量は最小限ですみ、しか
もインクジェット記録ヘッドの目詰まりは確実に除去さ
れる。
【0010】また、請求項2に記載の発明では、インク
吸収体に接して結露センサを設けることで、インクジェ
ット記録ヘッドからインクが吐出されたか否かは、結露
センサがインク吸収体中の水分(インク)の有無を検出
することで行われる。このため、インクジェット記録装
置に結露センサを追加するだけの簡単な構成で、請求項
1に記載の発明が容易に実施される。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0012】図1は、本発明のインクジェット記録装置
の一実施例の要部斜視図である。図1に示すように、イ
ンクジェットヘッドカートリッジ1を搭載したキャリア
11は、ガイド軸12およびリードスクリュ軸13に摺
動自在に嵌合され、リードスクリュ軸13は、キャリア
モータ15の出力軸に結合されている。キャリア11
の、リードスクリュ軸13との嵌合部には、リードスク
リュ軸13の螺旋状溝に係合する突起(不図示)を有
し、キャリア11は、キャリアモータ15の駆動力によ
りリードスクリュ軸13が正転、逆転することにより矢
印AおよびB方向に往復移動する構成となっている。
【0013】ここで、インクジェットヘッドカートリッ
ジ1について説明する。インクジェットヘッドカートリ
ッジ1は、インクが収納されるインクタンク(不図示)
と、インクタンクから供給されたインクを吐出する、イ
ンクジェット記録ヘッドとしての記録ヘッド部(不図
示)とが一体化されたものであり、記録ヘッド部は、図
2に示すように、吐出口形成面1aに、所定のピッチで
複数の吐出口1bが形成されており、共通液室1cと各
吐出口1bとを連通する各液路1dの壁面に沿ってイン
ク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体
(発熱抵抗体など)1eが配設されている。共通液室1
cは、前記インクタンクと連通している。インクタンク
から共通液室1cに供給されて一時的に貯えられたイン
クは、毛管現象により液路1dに侵入し、吐出口1bで
メニスカスを形成して液路1dを満たした状態を保つ。
このとき、電極(不図示)を介して電気熱変換体1eが
通電されて発熱すると、電気熱変換体1e上のインクが
急激に加熱されて液路1d内に気泡が発生し、この気泡
の膨張により吐出口1bからインクが吐出される。
【0014】ここでは、エネルギーを発生させるエネル
ギー発生素子として、電気熱変換体1eを示したが、こ
れに限らず、瞬間的に吐出圧力を加える機械的エネルギ
ーを発生する圧電素子を用いてもよい。
【0015】再び図1を参照して本実施例のインクジェ
ット記録装置について説明する。
【0016】被記録媒体である記録紙17は、ピンチロ
ーラ(不図示)で圧接させられている紙送りローラ14
によって搬送される。この搬送は、紙送りモータ16を
駆動源として行われる。
【0017】一方、キャリア11の移動範囲内で、かつ
記録領域外の、インクジェットヘッドカートリッジ1の
吐出口1b(図2参照)に対向する部位には、インク吸
収体ホルダ6が配置されている。インク吸収体ホルダ6
は、ギアを介して紙送りローラ14に連動して回転する
ピニオン10bと、インク吸収体ホルダ6の一部位に形
成されたラック10aとが噛み合うことによって、矢印
CおよびD方向に移動するものである。
【0018】インク吸収体ホルダ6は、非記録時(図示
する状態)には最も矢印C方向側に位置している。この
状態から記録動作に入ると、紙送りローラ14の回転に
よりピニオン10bが回転され、インク吸収体ホルダ6
は矢印C方向に移動する。このとき、インク吸収体ホル
ダ6の、インクジェットヘッドカートリッジ1に対向す
る部位に設けられたブレード7が、インクジェットヘッ
ドカートリッジ1の吐出口形成面1a(図2参照)に摺
接して、吐出口形成面1aに付着した異物やインク滴を
クリーニングする。ブレード7による吐出口形成面1a
のクリーニング後、インク吸収体ホルダ6がさらに矢印
C方向に移動すると、ラック10aとピニオン10bと
の噛み合いが外れるとともに、インク吸収体ホルダ6に
突設されたラッチ部8が、ストッパ9に係合され、イン
ク吸収体ホルダ6が不用意に移動するのを防止してい
る。そしてこの状態で記録が行われ、記録動作が終了す
ると、キャリア11はインク吸収体ホルダ6に対向する
位置に移動する。このとき、キャリア11の移動と連動
する不図示のカム機構によりインク吸収体ホルダ6が矢
印C方向に若干移動され、ストッパ9とラッチ部8との
係合が外されるとともに、ラック10aとピニオン10
bとが噛み合う。そして、紙送りローラ14の回転によ
りピニオン10bが回転され、インク吸収体ホルダ6は
最も矢印C方向側に位置する。
【0019】また、インク吸収体ホルダ6の、インク吸
収体ホルダ6が最も矢印C方向側に位置するときにイン
クジェトヘッドカートリッジ1と対向する部位には、多
孔質体等からなるインク吸収体2が設けられている。イ
ンク吸収体2は、電源投入直後にインクジェットヘッド
カートリッジ1からインクを吐出させる、いわゆる予備
吐出のインクを受ける部材であるが、予備吐出時に吐出
されるインクは微量であるため、インクジェット記録装
置への電源投入時には、インク吸収体2は乾燥している
と考えてよい。一方、センサホルダ4に固定された結露
センサ3は、ビス5によりインク吸収体ホルダ6に固定
されて、インク吸収体2に圧接している。この結露セン
サ3は、インク吸収体2に含まれる水分を検知できるも
のであればなんでもよく、ビデオヘッドシリンダの結露
検知用に用いられる結露検知センサ等が好適に使用され
る。
【0020】さらに、図1には示していないが、インク
吸収体ホルダ6の非記録領域側に、回復ユニットを設け
てもよい。この回復ユニットは、インクジェットヘッド
カートリッジ1の吐出口形成面1aをキャッピングし、
その状態でポンプ等の吸引手段により、インクジェット
ヘッドカートリッジ1の吐出口1bに付着した異物や粘
度の高くなったインクを吸引することにより、吐出口1
bの目詰まりを除去するものである。前記吸引手段は、
手動で動作されるものでもよいし、適宜駆動源により自
動的に動作されるものでもよい。
【0021】次に、本実施例のインクジェット記録装置
による、記録ヘッドの目詰まり除去動作について、図1
および図3を参照して説明する。
【0022】図3は、記録ヘッドの目詰まり除去動作の
フローチャートである。
【0023】まず、インクジェット記録装置に電源が投
入される(S1)と、その状態ではインクジェットヘッ
ドカートリッジ1はインク吸収体2に対向する位置に位
置しており、インクジェットヘッドカートリッジ1か
ら、インク吸収体2に向けてインクの吐出動作を行う予
備吐出を行う(S2)。次いで、結露センサ3により、
インク吸収体2中の水分の検出、すなわちインク検出が
行われる(S3)。
【0024】このとき、インクジェットヘッドカートリ
ッジ1の吐出口1b(図2参照)に目詰まりが発生して
いない場合には、インクジェットヘッドカートリッジ1
からインクが吐出され、インクジェットヘッドカートリ
ッジ1から吐出されたインクはインク吸収体2に吸収さ
れる。インク吸収体2には結露センサ3が圧接されてい
るので、結露センサ3により、インク吸収体2に吸収さ
れたインクが検出され、インクジェット記録装置は記録
モードに移行し(S8)、記録ヘッドの目詰まり除去動
作を終了する。
【0025】一方、インクジェットヘッドカートリッジ
1の吐出口1bに目詰まりが発生しており、予備吐出
(S2)時にインクが吐出されない場合には、インク吸
収体2は乾燥しているため、結露センサ3によるインク
の検出は行われない。そして、インクジェット記録装置
に、目詰まり表示を行わせる(S4)。目詰まり表示が
されたら、インクジェットヘッドカートリッジ1の吐出
口1bの目詰まりを除去するための、所定の回復操作を
行う(S5)。この回復操作は、インクジェット記録装
置に前述した回復ユニットが設けられていない場合に
は、インクジェットヘッドカートリッジ1をキャリア1
1から外して、所定のインク吸引器具を用いて吐出口1
bからインクを吸引し、インクジェット記録装置に前記
回復ユニットが設けられている場合には前記回復ユニッ
トの作動により、吐出口1bの目詰まりを除去するもの
である。回復操作(S5)後、再び予備吐出を行い(S
6)、結露センサ3によるインク検出を行う(S7)。
ここでインクが検出されれば、インクジェット記録装置
は記録モードに移行し(S8)、記録ヘッドの目詰まり
除去動作を終了するが、インクが検出されなければ、以
下、結露センサ3によりインクが検出されるまで、目詰
まり表示(S4)、回復操作(S5)、予備吐出(S
6)を繰り返す。
【0026】ここで、インクジェットヘッドカートリッ
ジ1内にインクがないときには、インクが吐出されない
ので結露センサ3によるインクの検出ができず、インク
ジェット記録装置は記録ヘッドの目詰まり除去動作を終
了できない。そのため、予め予備吐出を行う回数(例え
ば、3回程度)を定めておき、その回数を越えて予備吐
出を行ってもインクが検出されないときには、インクが
なくなったと判断して「インク切れ」の表示をする等し
たのち、インクジェット記録装置を記録モードに移行さ
せて、記録ヘッドの目詰まり除去動作を終了させること
が望ましい。
【0027】このように、電源投入後の予備吐出、およ
び回復操作後の予備吐出においてインクの吐出の有無を
検出し、インクが吐出されない場合にのみ回復操作を行
うことによって、余分な回復操作を行うことがなくな
り、回復操作によるインクの消費量を節約することがで
きる。また、予備吐出の都度、インクの吐出の有無が検
出されるので、吐出口の目詰まりが確実に除去される。
【0028】以上説明した、記録ヘッドの目詰まり除去
動作において、適宜駆動源により動作される回復ユニッ
トを備えたインクジェット記録装置の場合には、結露セ
ンサ3によるインクの検出が行われないときに、自動的
に前記回復ユニットを動作させるように制御すると、目
詰まり表示(S4)は必ずしも必要ではなくなる。ま
た、比較的目詰まりを発生し易いインクジェット記録ヘ
ッドを備えたインクジェット記録装置においては、電源
投入時には、ほぼ確実に目詰まりが発生しているものと
想定し、電源投入後に回復操作を行ってから、予備吐出
を行うという手順でもよい。このことにより、目詰まり
除去動作の時間が短縮される。
【0029】本実施例では、1つのインクジェット記録
ヘッドを有するインクジェット記録装置について説明し
たが、それに限らず、複数個のインクジェット記録ヘッ
ドを有するものでもよい。この場合には、インク吸収体
および結露センサは、それぞれのインクジェット記録ヘ
ッド毎に設ける必要がある。
【0030】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、熱エネルギーを利用して飛翔液滴を形成し、記
録を行うインクジェット記録方式の記録ヘッド、記録装
置に於いて、優れた効果をもたらすものである。
【0031】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されており、本発明はこれらの基
本的な原理を用いて行うものが好ましい。この記録方式
は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のいずれに
も適用可能である。
【0032】この記録方式を簡単に説明すると、液体
(インク)が保持されているシートや液路に対応して配
置されている電気熱変換体に、記録情報に対応して液体
(インク)に核沸騰現象を越え、膜沸騰現象を生じる様
な急速な温度上昇を与えるための少なくとも一つの駆動
信号を印加することによって、熱エネルギーを発生せし
め、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせる。この
様に液体(インク)から電気熱変換体に付与する駆動信
号に一対一対応した気泡を形成できるため、特にオンデ
マンド型の記録法には有効である。この気泡の成長、収
縮により吐出孔を介して液体(インク)を吐出させて、
少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス
形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわれる
ので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成
でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書、同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国
特許第4313124号明細書に記載されている条件を
採用すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0033】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出孔、液流路、電気熱変換
体を組み合わせた構成(直線状液流路又は直角液流路)
の他に、米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書に開示されている様に、熱作
用部が屈曲する領域に配置された構成を持つものも本発
明に含まれる。
【0034】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出孔とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成においても本発明は有効である。
【0035】さらに、本発明が有効に利用される記録ヘ
ッドとしては、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅
に対応した長さのフルラインタイプの記録ヘッドがあ
る。このフルラインヘッドは、上述した明細書に開示さ
れているような記録ヘッドを複数組み合わせることによ
ってフルライン構成にしたものや、一体的に形成された
一個のフルライン記録ヘッドであっても良い。
【0036】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0037】又、本発明の記録装置に、電気熱変換体或
はこれとは別の加熱素子、或はこれらの組み合わせによ
る予備加熱手段等の予備的な補助手段を付加することも
安定した記録を行なうために有効である。
【0038】更に、記録装置の記録モードとしては黒色
等の主流色のみを記録するモードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成したものか、複数個の組み合わせて
構成したものかのいずれでも良いが、異なる色の複色カ
ラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0039】以上説明した本発明実施例においては、液
体インクを用いて説明しているが、本発明では室温で固
体状であるインクであっても、室温で軟化状態となるイ
ンクであっても用いることができる。上述のインクジェ
ット装置ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであれば良い。
【0040】加えて、熱エネルギーによるヘッドやイン
クの過剰な昇温をインクの固形状態から液体状態への状
態変化のエネルギーとして使用せしめることで積極的に
防止するか又は、インクの蒸発防止を目的として放置状
態で固化するインクを用いることも出来る。いずれにし
ても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイン
クが液化してインク液状として吐出するものや記録媒体
に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質を
持つインクの使用も本発明には適用可能である。
【0041】このようなインクは、特開昭54−568
47号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記
載されるような、多孔質シートの凹部又は貫通孔に液状
又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としても良い。
【0042】本発明において、上述した各インクにたい
して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行する
ものである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の、インク
ジェット記録ヘッドの目詰まり除去方法は、電源投入
後、および回復操作後に予備吐出を行い、予備吐出でイ
ンクが吐出されない場合にのみ回復操作を行うことで、
余分な回復操作をすることがなくなり、回復操作による
インクの消費量を最小限に抑えることができる。また、
予備吐出でインクが吐出されなければ記録モードに移行
することができないので、インクジェット記録ヘッドの
目詰まりは確実に除去され、目詰まりが除去されない状
態で記録を行うことがなくなる。
【0044】また、本発明のインクジェット記録装置
は、インク吸収体に、結露センサを接して設けること
で、結露センサにより、予備吐出時にインクが吐出され
たか否かの検出が可能となるので、簡単な構成でしかも
容易に、本発明の、インクジェット記録ヘッドの目詰ま
り除去方法を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施例の
要部斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェットヘッドカートリッ
ジの要部斜視図である。
【図3】記録ヘッドの目詰まり除去動作のフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッドカートリッジ 2 インク吸収体 3 結露センサ 4 センサホルダ 5 ビス 6 インク吸収体ホルダ 7 ブレード 8 ラッチ部 9 ストッパ 10a ラック 10b ピニオン 11 キャリア 12 ガイド軸 13 リードスクリュ軸 14 紙送りローラ 15 キャリアモータ 16 紙送りモータ 17 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/00 J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録とは別に、インクジェット記録ヘッ
    ドから予備吐出されるインクを保持するためのインク吸
    収体を有するインクジェット記録装置を用い、 前記インクジェット記録装置の電源投入後に、前記イン
    クジェット記録ヘッドから前記インク吸収体に向けてイ
    ンクの吐出動作を行い、 前記インク吸収体にインクが吐出されないときには、前
    記インクジェット記録ヘッドの目詰まりを除去するため
    の所定の回復操作を行ったのち、再度前記インクの吐出
    動作を行い、 前記インク吸収体にインクが吐出されたときには、前記
    インクジェット記録装置を記録モードに移行させ、 前記回復操作および前記インクの吐出動作は、前記イン
    ク吸収体にインクが吐出されるまで繰り返すことを特徴
    とする、インクジェット記録ヘッドの目詰まり回復方
    法。
  2. 【請求項2】 インクを吐出するインクジェット記録ヘ
    ッドと、記録とは別に、前記インクジェット記録ヘッド
    から予備吐出されるインクを保持するためのインク吸収
    体とを有するインクジェット記録装置において、 前記インク吸収体に接して、前記インク吸収体に含まれ
    る水分の有無を検出するための結露センサが設けられて
    いることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 インクジェット記録ヘッドは、熱エネル
    ギーを利用してインクを吐出させるもので、前記熱エネ
    ルギーを発生させる手段として電気熱変換体を備えてい
    る、請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 インクジェット記録ヘッドは、被記録媒
    体の記録領域の全幅にわたって複数個の吐出口が形成さ
    れているフルラインタイプである、請求項2または3に
    記載のインクジェット記録装置。
JP4000337A 1992-01-06 1992-01-06 インクジェット記録ヘッドの目詰まり回復方法およびインクジェット記録装置 Pending JPH07223323A (ja)

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JP4000337A Pending JPH07223323A (ja) 1992-01-06 1992-01-06 インクジェット記録ヘッドの目詰まり回復方法およびインクジェット記録装置

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JP (1) JPH07223323A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1082447C (zh) * 1996-06-25 2002-04-10 三星电子株式会社 在喷墨记录装置中检查记录头喷嘴接触状态的方法
CN100354135C (zh) * 2004-03-01 2007-12-12 佳能株式会社 喷墨记录装置和该装置的预排出控制方法
JP2009184360A (ja) * 2001-12-17 2009-08-20 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置

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