JPH05111863A - レンズの芯取加工機 - Google Patents

レンズの芯取加工機

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JPH05111863A
JPH05111863A JP27799191A JP27799191A JPH05111863A JP H05111863 A JPH05111863 A JP H05111863A JP 27799191 A JP27799191 A JP 27799191A JP 27799191 A JP27799191 A JP 27799191A JP H05111863 A JPH05111863 A JP H05111863A
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lens
shaft
bell
shafts
chuck
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Shuichi Nagao
修一 長尾
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベル軸20、22の回転差を無くしてレンズ
に生じる傷、ピリ、欠けの不良を防止し、レンズの加工
品質を向上させることができるレンズの芯取加工機10
を提供する。 【構成】 一対のチャッキング装置14、16のうち一
方側のチャッキング装置14を、スライドテーブル30
をガイドテーブル28上に乗せてリニア方向のエアベア
リングで支持し、このスライドテーブル30に取付けた
天秤66により他方側のチャッキング装置16方向にス
ライド移動可能に設ける。そして、前記チャッキング装
置14のベル軸20を駆動モータ32に、チャッキング
装置16のベル軸22をステッピングモータ48にそれ
ぞれ連結する。そして、ベル軸22の回転数がベル軸2
0の回転数と同回転になるように前記ステッピングモー
タ48をエンコーダ42によって制御する。また、ベル
軸20、22をラジアル方向のエアベアリング36、8
0で回転可能に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズの芯取加工機に係
り、特に内視鏡挿入部の先端等に取付けられる極小径レ
ンズの芯取りを行うレンズの芯取加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレンズの芯取加工機は図
3に示すように、レンズ1をその先端部でチャッキング
する一対のチャック軸(以下、ベル軸という)2、3を
対向して配置し、そして各ベル軸2、3を複数枚の歯車
を介して1台の駆動モータ4に連結している。前記ベル
軸2、3は、転がり軸受5、5によって回転可能に支持
されると共に、ベル軸2がその周面に形成されたスプラ
イン2aによって歯車6に対しスライド移動可能に取付
けられている。
【0003】そして、チャッキングされた前記レンズ1
の芯取りを行うには、前記駆動モータ4で各ベル軸2、
3を回転してレンズ1を回転させながら砥石6を回転さ
せ、この砥石6でレンズ1の周縁を研磨する。図中左側
のベル軸2は、その基端部にエアシリンダ8のロッド部
9が連結され、ロッド部9を伸縮することによりスライ
ド移動可能に設けられている。従って、レンズ1をチャ
ッキングする際には、先ず前記ロッド部9を収縮しベル
軸2を図中左方向にスライド移動させてレンズ1のチャ
ッキング位置から退避させる。次に、レンズ1の片方面
(図中右側面)をベル軸3の先端部の曲面に当接して回
転させ、ベル軸3の軸芯とレンズ1の光軸を一致させ
る。次いで、この状態を保持し、ロッド部9を伸長して
ベル軸2の先端部をレンズ1のもう片方面(図中左側
面)に当接させる。これによって、レンズ1はロッド部
9に押されたベル軸2と固定側のベル軸3との間でチャ
ッキングされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レンズの芯取加工機では、ベル軸2、3の転がり軸受
5、5による転がり抵抗の差、及び1台の駆動モータ4
でベル軸2、3を回転させなければならない為に設けら
れた複数枚の歯車によるバックラッシの差の影響でベル
軸2、3に回転差が生じ、レンズ1に傷、ピリ、欠け等
が発生するという欠点がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、チャック軸の回転差を無くしてレンズの加工品
質を向上させることができるレンズの芯取加工機を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、芯取加工機本体と、芯取加工機本体にリニア
エアベアリングを介してスライド移動自在なスライドテ
ーブルと、スライドテーブルをスライド移動する送り装
置と、レンズの両側面を両側から挟持可能なように一対
で構成され、一対のうちの一方側が前記スライドテーブ
ルに支持された一対のチャック軸と、ラジアルエアベア
リングに支持された一方側の前記チャック軸を回転する
第1の駆動モータと、ラジアルエアベアリングに支持さ
れた他方側の前記チャック軸を回転する第2の駆動モー
タと、第1の駆動モータと第2の駆動モータとの回転数
を同期させる同期装置と、チャック軸のスライド移動方
向と直交する方向にスライド移動し、先端の砥石でレン
ズの周縁を研磨する研磨装置と、から成ることを特徴と
する。
【0007】
【作用】本発明によれば、レンズをチャッキングする際
には、一方側のチャック軸が取付けられたスライドテー
ブルを、送り装置を作動してリニアエアベアリングに沿
って他方側のチャック軸に向けてスライド移動させる。
そして、一方側のチャック軸と他方側のチャック軸の各
先端部でレンズを所定の押圧力でチャッキングする。
【0008】次に、レンズの芯取りを行うには、前記一
方側のチャック軸を第1の駆動モータで、そして他方側
のチャック軸を第2の駆動モータでそれぞれ回転させな
がら砥石でレンズの周縁を研磨する。この時、各チャッ
ク軸をラジアルエアベアリングで回転可能に支持してい
るので、転がり軸受で支持するよりもチャック軸の回転
抵抗を小さくすることができ、また前記第1、第2の各
駆動モータを同期装置によって各チャック軸が同回転数
で回転するように制御しているので、チャック軸の回転
差を無くすことができる。
【0009】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るレンズの
芯取加工機の好ましい実施例について詳説する。図1は
本発明に係るレンズの芯取加工機10の実施例を示す正
面図が示され、図2には図1に於ける平面図が示されて
いる。前記レンズの芯取加工機10は、基台12上に一
対のチャッキング装置14、16と、研磨装置18とが
設けられて構成される。前記一対のチャッキング装置1
4、16は、その端部に取付けられたベル軸20、22
の先端部で図示しないレンズをチャッキングする為に対
向して設置される。また、前記研磨装置18には、チャ
ッキングされた前記レンズの周縁を研磨する砥石24が
回転可能に取付けられている。
【0010】前記チャッキング装置14は、前記基台1
2上に固定されたガイドテーブル28上にスライドテー
ブル30がスライド移動自在に支持され、このスライド
テーブル30はガイドテーブル28にリニア方向のエア
ベアリングを介して支持されている。前記スライドテー
ブル30上には駆動モータ32が設置され、この駆動モ
ータ32にはカップリング34を介して前述したベル軸
20が連結される。尚、このベル軸20はラジアル方向
のエアベアリング36によって回転可能に支持されてい
る。
【0011】前記カップリング34にはプーリ38が固
着され、このプーリ38はベルト40を介して図2に示
すエンコーダ42のプーリ44に連結される。また、エ
ンコーダ42は図中点線で示すケーブル46を介して前
述したベル軸22を回転させるステッピングモータ48
に接続される。従って、ベル軸22は、エンコーダ42
からの信号により駆動モータ32と同回転になるように
制御されたステッピングモータ48によって、ベル軸2
0と同回転数で回転するように制御される。
【0012】また、前記スライドテーブル30の側面に
は図1で示す逆L字形状のアーム50が固着され、この
アームの下部に形成された開口部52にエアシリンダ5
4のロッド56が装着されている。従って、ロッド56
を図示した位置から伸長することにより、スライドテー
ブル30をガイドテーブル28に沿ってチャッキング装
置16方向にスライド移動させることができる。
【0013】前記ロッド部56の先端部で前記アーム5
0の両側には、一対のストッパ58、60が間隔Tをも
って固着される。また、一対のマイクロメータ62、6
4が前記エアシリンダ54に対向して配置されている。
前記マイクロメータ62は、ロッド部56のストッパ6
0に対向して配置され、ロッド部56が伸長した際にス
トッパ60がマイクロメータ62の先端に当接すること
によりロッド部56の伸長量が制限される。また、前記
マイクロメータ64は、アーム50に対向して配置さ
れ、ロッド部56が伸長した際にアーム60がマイクロ
メータ64の先端に当接することによりロッド部56の
伸長量が制限される。尚、ストッパ60からマイクロメ
ータ62の先端までの距離、及びストッパ60からマイ
クロメータ64の先端までの距離は等しく、そしてこの
距離は、ロッド部56が収縮した状態にあるチャッキン
グ装置14のベル軸20の先端部からチャッキング装置
16のベル軸22の先端部までの距離よりも若干短くな
るように、前記マイクロメータ62、64で調整されて
いる。
【0014】更に、スライドテーブル30の図中左端面
31には、図2に示す天秤66の一端部に取付けたピン
67がが当接支持される。この天秤66は、支点68を
中心に基台12上で回動可能に支持され、また天秤66
の他端部には錘72(図1に示す)がワイヤ70を介し
て懸架されている。従って、天秤66は錘72の重量で
図2中時計方向回りに回転するように一定の力で付勢さ
れている。これにより、スライドテーブル30は、天秤
66によってチャッキング装置16方向に常に一定の力
で押圧されている。
【0015】一方、チャッキング装置16はレール74
上に支持アーム76が所定の位置で固定され、この支持
アーム76上に前述したステッピングモータ48が設け
られている。前記ステッピングモータ48には図1中点
線で示すカップリング78を介してベル軸22が連結さ
れる。尚、このベル軸22は、ベル軸20と同様にラジ
アル方向のエアベアリング80によって回転可能に支持
されている。
【0016】また、前記研磨装置18は、チャッキング
装置14のスライド移動方向に対して直交する方向にス
ライド移動可能に設けられる。研磨装置18の砥石軸8
2は中空軸で形成されると共に、砥石軸82の表面に中
空部と連通した図示しないエア噴出孔が形成される。前
記中空部には図示しないエア供給ポンプが連結される。
前記砥石軸82は、前記エア供給ポンプから前記中空部
に供給されたエア圧力で回転する。これにより、砥石軸
82の先端部に固着された砥石24が回転する。
【0017】次に、前記の如く構成されたレンズの芯取
加工機10の作用について説明する。先ず、一対のチャ
ッキング装置14、16でレンズをチャッキングする作
業について説明する。先ず、図1、図2に示した位置に
あるチャッキング装置14をエアシリンダ54のロッド
部56を伸長してガイドテーブル28に沿ってチャッキ
ング装置16方向にスライド移動する。即ち、ロッド部
56のストッパ60がマイクロメータ62の先端部に当
接する位置までスライド移動させる。次に、チャッキン
グ装置14のスライドテーブル30を反対方向に手動で
スライド移動させる。スライドテーブル30は、天秤6
6の付勢力に抗してストッパ58とストッパ60との間
隔Tの距離分だけ反対方向に移動することができる。そ
して、この時にベル軸20とベル軸22との間に隙間が
生じるので、この隙間に芯取り加工するレンズを挿入
し、レンズの片方面をベル軸22の先端部に当接する。
そして、チャッキング装置14を天秤66の付勢力でチ
ャッキング装置16方向に徐々にスライド移動させ、ベ
ル軸20の先端部をレンズのもう片方面に当接する。こ
れにより、レンズを一定の押圧力でチャッキングするこ
とができる。
【0018】次に、レンズの芯取り行うには、ベル軸2
0を駆動モータ32で、ベル軸22をステッピングモー
タ48でそれぞれ回転させて、レンズを回転させながら
砥石24を回転させてレンズの周縁を研磨する。この
時、前記ベル軸20、22をエアベアリング36、80
で回転可能に支持しているので、転がり軸受で支持して
いた従来のレンズの芯取加工機と比較してベル軸20、
22の回転抵抗を小さくすることができる。また、エン
コーダ42によってベル軸22の回転がベル軸20の回
転と同期するようにステッピングモータ76を制御して
いるので、ベル軸20、22の回転差を無くすことがで
きる。
【0019】これにより、本実施例ではベル軸20、2
2の回転差を無くすことができるので、レンズに傷、ピ
リ、欠けが発生しない。従って、レンズの加工品質を向
上させることできる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレンズ
の芯取加工機によれば、一対のチャック軸をラジアル方
向のエアベアリングで回転可能に支持し、また、一方側
のチャック軸を第1の駆動モータに、他方側のチャック
軸を第2の駆動モータに連結し、各駆動モータを同期装
置によって各チャック軸の回転数が同回転数になるよう
に制御したので、チャック軸の回転差を従来のレンズの
芯取加工機よりも無くすことができる。従って、従来の
レンズの芯取加工機と比較して、レンズの加工品質を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズの芯取加工機の実施例を示
す正面図
【図2】図1に於ける平面図
【図3】従来のレンズの芯取加工機の実施例を示す説明
【符号の説明】
10…レンズの芯取加工機 12…基台 14、16…チャッキング装置 18…研磨装置 20、22…ベル軸 24…砥石 28…ガイドテーブル 30…スライドテーブル 32…駆動モータ 36、80…エアベアリング 42…エンコーダ 48…ステッピングモータ 54…エアシリンダ 56…ロッド部 58、60…ストッパ 62、64…マイクロメータ 66…天秤 72…錘 82…砥石軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯取加工機本体と、 芯取加工機本体にリニアエアベアリングを介してスライ
    ド移動自在なスライドテーブルと、 スライドテーブルをスライド移動する送り装置と、 レンズの両側面を両側から挟持可能なように一対で構成
    され、一対のうちの一方側が前記スライドテーブルに支
    持された一対のチャック軸と、 ラジアルエアベアリングに支持された一方側の前記チャ
    ック軸を回転する第1の駆動モータと、 ラジアルエアベアリングに支持された他方側の前記チャ
    ック軸を回転する第2の駆動モータと、 第1の駆動モータと第2の駆動モータとの回転数を同期
    させる同期装置と、 チャック軸のスライド移動方向と直交する方向にスライ
    ド移動し、先端の砥石でレンズの周縁を研磨する研磨装
    置と、 から成ることを特徴とするレンズの芯取加工機。
  2. 【請求項2】 前記砥石を中空の回転軸の先端に固着す
    ると共に、該回転軸の表面に前記中空部に連通したエア
    噴出孔を形成し、前記中空部に供給されたエア圧力で回
    転軸を回転させることを特徴とする請求項1記載のレン
    ズの芯取加工機。
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