JP3863055B2 - 研削盤および研削方法 - Google Patents

研削盤および研削方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3863055B2
JP3863055B2 JP2002112878A JP2002112878A JP3863055B2 JP 3863055 B2 JP3863055 B2 JP 3863055B2 JP 2002112878 A JP2002112878 A JP 2002112878A JP 2002112878 A JP2002112878 A JP 2002112878A JP 3863055 B2 JP3863055 B2 JP 3863055B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center
rotation
workpiece
roller
grinding machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002112878A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003305629A (ja
Inventor
茂弘 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2002112878A priority Critical patent/JP3863055B2/ja
Priority to KR10-2003-0024064A priority patent/KR20030082469A/ko
Priority to CN03136776A priority patent/CN1451515A/zh
Publication of JP2003305629A publication Critical patent/JP2003305629A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3863055B2 publication Critical patent/JP3863055B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B5/00Machines or devices designed for grinding surfaces of revolution on work, including those which also grind adjacent plane surfaces; Accessories therefor
    • B24B5/02Machines or devices designed for grinding surfaces of revolution on work, including those which also grind adjacent plane surfaces; Accessories therefor involving centres or chucks for holding work
    • B24B5/04Machines or devices designed for grinding surfaces of revolution on work, including those which also grind adjacent plane surfaces; Accessories therefor involving centres or chucks for holding work for grinding cylindrical surfaces externally
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B41/00Component parts such as frames, beds, carriages, headstocks
    • B24B41/06Work supports, e.g. adjustable steadies
    • B24B41/067Work supports, e.g. adjustable steadies radially supporting workpieces

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コネクタのフェルールのような円筒形状または円柱形状のワークの外周面の研削(加工)に用いられる研削盤および研削方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような円筒状ワークの外周面の加工に研削盤が用いられている(例えば、特許第3171434号)。この研削盤は、円筒状ワークの軸心の貫通穴両端に1つずつ挿入されて係合するとともに、円筒状ワークを両端面側から押圧する一対のセンタを有している。
研削盤の一部を構成しているセンタは、その軸部を転がり軸受で回転自在に支持するのが一般的であるが、センタを回転した時に、転がり軸受自身の回転精度がセンタの精度に影響を与えるので、転がり軸受以上の回転精度が得られないこと、また、転がり軸受を使用するために、研削盤がラジアル方向で大型化すること等の欠点があった。また、円筒状ワークを固定式のセンタで支持する方法もあり、この方法では、円筒状のワークの姿勢が安定するため高い回転精度が得られる。しかし、この方法では、回転する円筒状ワークとセンタとの間で摩擦が生じ、特にセンタが早期に摩耗するという問題がある。
そこで、本出願人は、先に、センタの軸部を非接触型の軸受手段で浮上支持する構成として、高精度の加工ができる装置を提案している(特願2000−302360号)。
【0003】
また、上記センタの回転駆動は、モータのような回転動力源から、ベルトやギヤを介してセンタの軸部に直結したプーリやギヤに回転動力を伝達するようにしているのが一般的であるが、本出願人の先の提案では、センタの軸部にモータを直接接続して駆動する方法を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記光コネクタのフェルールでは、例えば外径が2.5mmや1.25mm、中心軸上の穴の径が0.125mmとなっており、サブミクロンオーダで穴と外径の同芯度が要求されている。
このような高精度の加工が必要とされる場合、研削盤のセンタの軸振れは極力抑える必要があるところ、上記非接触型の軸受手段においては、センタの軸部の剛性が小さいことと、軸部と非接触型軸受手段との間に隙間が存在することが原因となって、センタの軸振れが未だ少なからず生ずる問題があった。
【0005】
本発明は、上記の諸事情を背景としてなされたものであり、センタの軸振れを略なくすることができる研削盤を提供することを基本的な目的としている。さらに、本発明は、このような研削盤を用いた研削方法を提供することも目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明の研削盤のうち請求項1記載の発明は、円筒または円柱形状のワークを支持して該ワークを研削する研削盤において、前記ワークの軸心を両側からそれぞれ支持する芯押しセンタを備え、該芯押しセンタの両方または一方を上記ワーク軸心方向に沿って回転可能に支持する軸受手段を具備する回転センタ装置と、回転可能な芯押しセンタ外周面に接触し該センタに回転を与える回転ローラまたはベルトと、前記ワークに回転を与える回転ローラ又はベルトと、を具備することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の研削盤の発明は、請求項1記載の発明において、前記芯押しセンタは、少なくとも一方が、ワーク軸心方向に移動可能な可動芯押しセンタであることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の研削盤の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記軸受手段が、動圧軸受またはワーク支持部材(シュー)であることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の研削盤の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記センタに回転を与える前記回転ローラまたはベルトの駆動源を、前記ワークに回転を与える前記回転ローラまたはベルトの駆動源と同一にしたことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の研削盤の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、上記センタに回転を与える前記回転ローラまたはベルトの駆動源を、前記ワークに回転を与える前記回転ローラまたはベルトの駆動源とは別個独立にして、各駆動源の回転数の変更および起動停止を独立して行えることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の研削盤の発明は、請求項4に記載の発明において、上記センタにおける前記回転ローラが接触するセンタ外径と、上記ワークにおける前記回転ローラが接触するワーク外径を同一径にして、上記センタに対するローラ外径と上記ワークに対するローラ外径を同一径にしたことを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の研削盤の発明は、請求項5に記載の発明において、上記センタにおける回転ローラが接触するセンタ外径と、上記ワークにおける回転ローラが接触するワーク外径を異径にし、上記センタに回転を与える前記回転ローラの外径と上記ワークに回転を与える前記回転ローラの外径を異径にし、上記センタの回転数と上記ワークの回転数が同じになるように、駆動源の回転数に合わせて、前記ワーク外径に対する前記ワークに回転を与える回転ローラ外径と、前記センタ外径に対する前記センタに回転を与える回転ローラ外径の比を設定したことを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の研削盤の発明は、請求項4に記載の発明において、前記センタの回転数と前記ワークの回転数が同じになるように、前記ワークに回転を与える前記回転ローラの回転数と前記センタに回転を与える前記回転ローラの回転数の比を設定可能な回転比変換装置を具備したことを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の研削盤の発明は、請求項5に記載の発明において、前記センタの回転数と前記ワークの回転数が同じになるように、各駆動源の回転数を設定したことを特徴とする。
【0015】
請求項10記載の研削盤の発明は、請求項5、7、9のいずれかに記載の発明において、上記センタに回転を与える前記回転ローラと、上記ワークに回転を与える前記回転ローラが上記センタと上記ワークを回転中、上記センタに回転を与える回転ローラのみを回転停止させて、上記センタの回転のみを停止させることが可能な停止装置を備えていることを特徴とする。
【0016】
請求項11記載の研削盤の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、上記ワーク外周を研削加工する砥石を備え、該砥石によって、上記センタに回転を与える前記回転ローラと、上記ワークに回転を与える前記回転ローラの、両方またはいずれか一方を機上で振れ取り研削可能としたことを特徴とする。
【0017】
請求項12記載の研削盤の発明は、請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、上記センタを機上で振れ取り研削可能な砥石を備えていることを特徴とする。
【0018】
請求項13記載の研削方法の発明は、円筒または円柱形状のワークの軸心を両側からそれぞれ支持する芯押しセンタを備え、該芯押しセンタの両方または一方を上記ワーク軸心方向に回転可能に支持する軸受手段を具備する回転センタ装置と、回転可能な芯押しセンタ外周面に接触し該センタに回転を与える回転ローラまたはベルトと、前記ワークに回転を与える回転ローラまたはベルトとを具備する研削盤において、前記センタに回転を与える前記回転ローラまたはベルトを回転可能な前記センタに押圧してセンタを回転駆動することを特徴とする。
【0019】
請求項14記載の研削方法の発明は、請求項13に記載の発明において、上記センタの回転数を、上記ワークの回転数に同期させて加工することを特徴とする。
【0020】
請求項15記載の研削方法の発明は、請求項13または14に記載の発明において、上記ワーク外周を研削加工する砥石で、上記センタに回転を与える前記回転ローラと、上記ワークに回転を与える前記回転ローラの、両方またはいずれか一方を機上で振れ取り研削を行う工程を含むことを特徴とする。
【0021】
請求項16記載の研削方法の発明は、請求項13〜15のいずれかに記載の発明において、上記センタを機上で振れ取り研削する砥石を具備し、上記回転センタを機上で振れ取り研削を行う工程を含むことを特徴とする。
【0022】
請求項17記載の研削方法の発明は、請求項13〜16のいずれかに記載の発明において、前記センタに回転を与える前記回転ローラまたはベルトと、前記ワークに回転を与える前記回転ローラまたはベルトを使用して、前記センタと前記ワークを回転駆動させて上記ワークを加工中、加工途中で前記センタの回転のみを停止させて加工することを特徴とする。
【0023】
すなわち、本発明の研削盤および研削方法によれば、ワークを両側から支持するセンタの一方または両方をワーク軸心方向に沿って軸受手段で回転可能に支持し、該センタの外周面に回転ローラまたはベルトを接触させてセンタを回転させるので軸受け手段に押圧力が加わり、軸受に予圧を掛けることになりセンタの軸部と軸受手段の隙間をなくして軸部を一定の位置で支持された状態にすることができ、支持剛性が大幅に向上する。この結果、センタの軸振れを略なくすることができる。したがって、ワークの軸振れも排して高精度の同芯度で加工を行うことができる。また、センタを軸受手段によりワーク中心と同一中心で回転可能に支持するので、軸受けでの摩耗の問題も僅かなものとなる。
【0024】
また、センタに対する上記ローラやベルトの接触を実行・中止することにより回転力の伝達を容易に接続・切断することができる。従来には、駆動源からセンタにべルトをかけて駆動したり、直結して駆動したり、ギヤ駆動したりする場合は、回転力の伝達を容易に接続・切断できない。そのため、回転を起動、停止する場合は、都度駆動源を起動・停止する必要があるが、本発明では上記接触の実行・中止するだけで起動・停止を行うことができる。
【0025】
上記において、ワークの軸心を両側から支持する芯押しセンタは、軸受手段によりワーク中心と同一中心で回転可能に支持されている。
上記軸受手段は、請求項2、3に記載するように動圧軸受としたり、ワーク支持部材(シュー)とすることができ、滑り軸受けが例示される。
該センタを回転させる際には、芯押しセンタ外周面に接触し該センタに回転を与える回転ローラまたはベルトを用いる。これら回転ローラやベルトは、センタの軸部の側方に離接可能に設置して離接動作によりセンタへの回転力の付与、解除を行うことができる。なお、ワークに対しても、ワーク外周面に接触し該ワークに回転を与える回転ローラまたはベルトを用いることができる。ワークに対する駆動源は、センタに対する駆動源と同一にしてもよく、また別個独立にしてもよい。
【0026】
また本発明の研削方法では、上記研削盤を用いて、前記回転ローラまたはベルトを回転可能なセンタに押圧してセンタを回転駆動する。
なお、本発明の円筒形状または円柱形状ワークの加工方法では、必要に応じて、ワークの周面を加工する前に、センタの振れ取りやロールの振れ取りを行うことができる。これにより高い加工精度を維持することができる。なお、上記振れ取りは加工時間に従って経時的に行ってもよく、また、特に高い加工精度が要求される場合には、加工毎に加工前に行ってもよい。
【0027】
また、本発明では、上記ワークの加工途中で、センタの回転を停止させるようにしてもよい。これによりワークの姿勢がより安定し、周面の加工精度が一層向上する。このとき回転するワークと停止したセンタとの間で摩擦が生じるが、加工時間の一部に制限されているのでセンタの摩耗の問題発生を抑えることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下に本発明の一実施形態を添付の図1、2に基づいて説明する。
【0029】
図1、2は、本発明の第1の実施形態の研削盤10を表しており、本発明の円筒状ワークに相当する光コネクタのフェルール20の周面を加工している状態を示している。研削盤10は、フェルール20の軸心の貫通穴の両端に1つずつ挿入されて係合する一対の芯押しセンタ11a、11bを有している。芯押しセンタ11aの軸部12aは、芯押し用ストロークシリンダ30で矢示31の方向に移動可能に構成された前後可動芯押し装置32に支持されており、したがって芯押しセンタ11aは、ワーク軸心方向に移動可能な可動芯押しセンタとなっている。
【0030】
上記の芯押しセンタ11aと対向している他方の芯押しセンタ11bは、その軸部12bが、回転センタ芯押し台40と動圧軸受41とを備えた回転センタ装置42の動圧軸受41に挿通されて軸心方向に沿って回転自在に支持されている。該芯押しセンタ11bは、ワーク軸心方向には移動しない固定芯押しセンタとなっている。
上記軸部12bには鍔43が設けられており、該軸部12bは芯押しセンタ11aによりフェルール20を介してフェルール軸心方向に押されて前記鍔43により軸方向の移動が不能とされている。また、この軸部12bの長さは、動圧軸受41の長さに比べて長く形成されており、軸部12bの両端部が動圧軸受41より外部に突出させてある。
【0031】
上記芯押しセンタ11a、11b、軸部12a、12bおよびフェルール20の軸心は一直線上に並んでいる。また、軸部12a、12bの外径はフェルール20の外径と同径とされている。一直線上に並んでいる軸部12bとフェルール20の一側方(図において右側)にロール前後駆動装置50が設置されている。このロール前後移動装置50は、動圧軸受41から突出している上記軸部12bのそれぞれの端部の側方に対向するようにしたロール51、52と、上記フェルール20の側方に対向するようにしたロール53とを備えている。これらのロール51、52、53は、同径のロールとされて、共通のスピンドル54に固定されてロールスピンドル装置55を構成している。
【0032】
ロール前後駆動装置50は、さらに、中間プーリ56とロール駆動モータ57を備えており、ロール駆動モータ57と中間プーリ56の間に無端ベルト58が掛けられるとともに、中間プーリ56とスピンドル54の間に無端ベルト59、59が掛けられて、ロール駆動モータ57によって上記三つのロール51、52、53が同時に回転駆動されるように構成されている。
【0033】
また、ロール前後駆動装置50は、ロール用ストロークシリンダ60を備えており、このロール用ストロークシリンダ60を介して軸部12bに対向して設置したロール51、52と、フェルール20に対向して設置したロール53が矢示61、62の方向で軸部12bおよびフェルール20に対し離接移動できるようにされている。ロール51、52、53を回転駆動しながら、矢示61の方向に移動させて、軸部12bおよびフェルール20に押し付けた時には、ロール51、52が軸部12bを上記動圧軸受41の内面一側に押圧しながらこの軸部12bとセンタ11bに回転力を与えて回転させ、また、ロール53がフェルール20を押圧しながらフェルール20に回転力を与えて回転させることができるようになっている。また上記フェルール20外周側であって、ロール53と反対の側に砥石70が配置されている。
【0034】
上記のように構成された研削盤10に、図示のようにフェルール20をセットし、芯押しセンタ11bとその軸部12bにロール51、52を介して回転力を与えるとともに、フェルール20にロール53を介して回転力を与え、そして、フェルール20の外周面に、ロール53と反対の側から砥石70を当接させることによって、フェルール20の外周面を砥石70で研削する加工を行うことができる。
【0035】
フェルール20を押圧挟持している芯押しセンタ11bの軸部12bは、ロール51、52で一側から押圧されて動圧軸受41の内周面一側(ロール51、52と反対の側)に常時当接して隙間のない状態で回転し、軸部12bが一定の位置に安定して支持された状態を保つことができる。また、軸部12bは動圧軸受41の内周面に押し付けられる結果として、軸部12bの剛性を増強することができる。この結果、軸部12bおよび芯押しセンタ11bの軸振れを略なくすることができ、フェルール20も軸振れすることなく回転させて、砥石70によって高精度に研削加工することができる。
【0036】
芯押しセンタ11a、11bおよび軸部12a、12bの支持構造も、転がり軸受や非接触型の軸受手段の場合に比べて小型かつ簡素にできるので、研削盤を小型に構成でき、しかも安価にすることができる。
【0037】
(実施形態2)
次に、図3〜5は、本発明の第2の実施形態の研削盤を示すものであり、軸部12bに対する実施形態1の動圧軸受41を、滑り軸受の他の形態であるシュー80に変更したものである。なお、この実施形態2において実施形態1と同様の構造について同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
この実施形態2では、軸部12bの中央部分はセンタスリーブ81に挿通して、鍔43と共同して軸方向の移動が不能にしてある。シュー80は、センタスリーブ81から突出する軸部12bの両端部に、上記ロール51、52と向き合うように設置されているもので、シュー固定台82に固定されている。
【0038】
この実施形態2では、ロール51、52が押し付けられて回転力が与えられる軸部12bは、各シュー80、80に押圧されて、隙間のない状態で回転するので、一定の位置に支持されて回転する。したがって、第1の実施形態と同様にフェルール20の高精度の加工が可能であり、また、研削盤を小型で安価にすることができる。上記シューはV字形状をしており、センタ外径部分を2点接触で支持している。これにより、ロール押圧方向以外にロール押圧方向と直角の方向の支持も行え、より高剛性、高精度加工が実現できる。
【0039】
(実施形態3)
また、図6、7は、本発明の第3の実施形態の研削盤を示している。この研削盤は、軸部12bに対する回転駆動手段を上記第1の実施形態におけるロール51、52からベルトに変更したものである。
【0040】
即ち、上記ロールスピンドル装置55が、ベルトスピンドル装置63に変更され、該ベルトスピンドル装置63に軸部12bの両端部と対応させて設けたベルトプーリ64、64と中間プーリ56の間に無端ベルト59、59が掛けられている。ベルトプーリ64、64の回りを移動する無端ベルト59、59の速度と、フェルール20に押圧されるロール53の周速度が同一となるようにしてある。他の部分は第1の実施形態と同様であるので、同一の符号を付して説明は省略する。
【0041】
この実施形態3では、ベルトプーリ64、64に掛けられた無端ベルト59、59を軸部12bに押圧して軸部12bおよびセンタ11bを回転させるとともに、ローラ53をフェルール20に押圧して回転させることができる。軸部12bおよびセンタ11bが軸振れすることなく回転できるのは、第1の実施形態で説明した通りである。したがって、フェルール20の高精度の加工が可能であり、研削盤を小型、安価にすることができる。なお、この実施形態における軸受けを第2の実施形態のシューに変更することもできる。
【0042】
(実施形態4)
さらに、図8、9は、前後可動芯押し装置32に支持されている芯押しセンタ11cの軸部12cもローラを押圧して回転駆動するようにした第4の実施形態の研削盤である。即ち、芯押しセンタ11cの軸部12cも芯押しセンタ11b側の軸部12bと同径とされ、前後可動芯押し装置32に設置した動圧軸受41aで回転自在に支持されている。この軸部12aの側方に第4のロール65が対設してある。第4のロール65は、上記ロール51〜53と同径とされ、ロールスピンドル装置55のスピンドル54に固定され、4つのロール51〜53、65が同時に同一速度で回転するようにしてある。他の部分は第1の実施形態と同様である。
【0043】
この第4の実施形態では、芯押しセンタ11bの軸部12bに加えて芯押しセンタ11cの軸部12cも、一定の位置に固定された状態で回転駆動することができる。したがって、フェルール20の加工精度をより一層高い精度にすることができ、芯押しセンタ11aとフェルール20との間で摩耗が生じるのを防止できる。
【0044】
(実施形態5)
次に、図10、11に示した第5の実施形態の研削盤について説明する。この研削盤は、軸部12bに押圧して回転させるロール51、52のためのロール駆動用モータ57Aと、フェルール20に押圧して回転させるロール53のためのロール駆動用モータ57Bを別個として2台のモータをロール前後駆動装置50に設置している。ロール53のためのロール駆動用モータ57Bは定角停止機能およびブレーキ付きモータとしてある。
【0045】
このように、2台のモータを設置した場合、ロール51、52、53は、第1の実施形態のように同径として2台のモータを同期させて駆動することもできるが、図に示した装置では、ロール51、52がロール53に比べて小径とされて互いに異径としてあり、ロール駆動用モータ57A、57Bの速度を調整し、かつワーク外径に対するワーク用ローラ外径と、センタ外径に対するセンタ用ローラ外径の比を適切に設定して軸部12bとフェルール20の回転が同期できるようにしてある。
【0046】
このように、ロール51、52とロール53を異径にすると、図示のように、軸部12bを太径にして剛性を向上させることができることから、より一層高精度の加工ができるようにすることができる。
【0047】
また、ロール51、52のため、即ち軸部12bを回転させるロール駆動用モータ57Aと、ロール53のため、即ちフェルール20を回転させるロール駆動用モータ57Bを別個にすると、フェルール20の加工途中でロール51、52のためのロール駆動用モータ57Aを停止させて、芯押しセンタ11bの回転を解除することが可能となる。このようにすると、軸部12bは、動圧軸受41の内周面一側に押し付けられた状態で回転はしないことから、軸振れの原因を確実になくし、きわめて高い精度の加工を可能にすることができる。
【0048】
2台のロール駆動用モータ57A、57Bは、図12の第6の実施形態のように、モータとロールの間に回転比変速装置66を介設して、ワークとセンタの回転数が同じになるように異径のロール51、52と53の周速度を設定する。
【0049】
以上のような実施形態の研削盤を用いて、フェルール20のような円筒状ワークを加工する場合、ワークを芯押しセンタ11a、11bにセットする前に、上記ロール51、52、53の振れ取り加工や、芯押しセンタ11a、11bの振れ取り加工をするのが望ましい。図13に、第1の実施形態の研削盤のロール51、52、53を砥石71で振れ取り加工する様子を示した。なお、ロール51、52、53をそれぞれ加工する際には、砥石71を図示しないトラバーステーブル等によって軸方向に移動させて異なるロールの加工を可能にしている。
また、図14には、芯押しセンタ11bをセンタ研削用砥石73で振れ取り加工する様子を示した。円柱状ワークの加工を繰り返していくうちに、ロール51、52、53の外径が変化する場合があるので、そのような変化を取り除いて、各ロールの周速度が所定の速度になるようにするのが望ましい。また、芯押しセンタ11a、11bも、加工を繰り返していくうちに摩耗が進行して軸振れの原因を形成するので、定期的な振れ取り加工を行い、高精度の加工が持続できるようにするのが望ましい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、芯押しセンタの軸部を滑り軸受で支持し、回転駆動手段で滑り軸受に押圧しながら回転させるようにするので、円柱状ワークの軸振れを略無くして高精度の加工が可能な研削盤とその駆動方法並びにワークの研削方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の構成を示した平面図である。
【図2】 同じく第1の実施形態の要部の拡大平面図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態の構成を示した平面図である。
【図4】 同じく第2の実施形態の要部の拡大平面図である。
【図5】 同じくシュー周辺の拡大正面図である。
【図6】 本発明の第3の実施形態の構成を示した平面図である。
【図7】 同じく第3の実施形態の要部の拡大平面図である。
【図8】 本発明の第4の実施形態の構成を示した平面図である。
【図9】 同じく第4の実施形態の要部の拡大平面図である。
【図10】 本発明の第5の実施形態の構成を示した平面図である。
【図11】 同じく第5の実施形態の要部の拡大平面図である。
【図12】 本発明の第6の実施形態の構成を示した平面図である。
【図13】 本発明の第1の実施形態のロールの振れ取り加工の様子を説明する平面図である。
【図14】 本発明の第1の実施形態のセンタの振れ取り加工の様子を説明する平面図である。
【符号の説明】
10 研削盤
11a 芯押しセンタ
11b 芯押しセンタ
11b 芯押しセンタ
12a 軸部
12b 軸部
12c 軸部
20 フェルール
30 芯押し用ストロークシリンダ
32 前後可動芯押し装置
40 回転センタ芯押し台
41 動圧軸受
42 回転センタ装置
43 鍔
50 ロール前後駆動装置
51 ロール
52 ロール
53 ロール
54 スピンドル
55 ロールスピンドル装置
56 中間プーリ
57 ロール駆動用モータ
57A ロール駆動用モータ
57B ロール駆動用モータ
58 無端ベルト
59 無端ベルト
60 ロール用ストロークシリンダ
63 ベルトスピンドル装置
64 ベルトプーリ
65 ロール
70 砥石
71 砥石
72 砥石
73 センタ研削用砥石
80 シュー
81 センタスリーブ
82 シュー固定台

Claims (17)

  1. 円筒または円柱形状のワークを支持して該ワークを研削する研削盤において、
    前記ワークの軸心を両側からそれぞれ支持する芯押しセンタを備え、
    該芯押しセンタの両方または一方を上記ワーク軸心方向に沿って回転可能に支持する軸受手段を具備する回転センタ装置と、
    回転可能な芯押しセンタ外周面に接触し該センタに回転を与える回転ローラまたはベルトと、
    前記ワークに回転を与える回転ローラまたはベルトと、
    を具備することを特徴とする研削盤。
  2. 前記芯押しセンタは、少なくとも一方が、ワーク軸心方向に移動可能な可動芯押しセンタであることを特徴とする請求項1記載の研削盤。
  3. 前記軸受手段が、動圧軸受またはワーク支持部材(シュー)であることを特徴とする請求項1または2に記載の研削盤。
  4. 記センタに回転を与える前記回転ローラまたはベルトの駆動源を、前記ワークに回転を与える前記回転用ローラまたはベルトの駆動源と同一にしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の研削盤。
  5. 上記センタに回転を与える前記回転ローラまたはベルトの駆動源を、前記ワークに回転を与える前記回転ローラまたはベルトの駆動源とは別個独立にして、各駆動源の回転数の変更および起動停止を独立して行えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の研削盤。
  6. 上記センタにおける前記回転ローラが接触するセンタ外径と、上記ワークにおける前記回転ローラが接触するワーク外径を同一径にして、上記センタに対するローラ外径と上記ワークに対するローラ外径を同一径にしたことを特徴とする請求項4に記載の研削盤。
  7. 上記センタにおける回転ローラが接触するセンタ外径と、上記ワークにおける回転ローラが接触するワーク外径を異径にし、上記センタに回転を与える前記回転ローラの外径と上記ワークに回転を与える前記回転ローラの外径を異径にし、上記センタの回転数と上記ワークの回転数が同じになるように、駆動源の回転数に合わせて、前記ワーク外径に対する前記ワークに回転を与える回転ローラ外径と、前記センタ外径に対する前記センタに回転を与える回転ローラ外径の比を設定したことを特徴とする請求項5に記載の研削盤。
  8. 前記センタの回転数と前記ワークの回転数が同じになるように、前記ワークに回転を与える前記回転ローラの回転数と前記センタに回転を与える前記回転ローラの回転数の比を設定可能な回転比変換装置を具備したことを特徴とする請求項4に記載の研削盤。
  9. 前記センタの回転数と前記ワークの回転数が同じになるように、各駆動源の回転数を設定したことを特徴とする請求項5に記載の研削盤。
  10. 上記センタに回転を与える前記回転ローラと、上記ワークに回転を与える前記回転ローラが上記センタと上記ワークを回転中、上記センタに回転を与える前記回転ローラのみを回転停止させて、上記センタの回転のみを停止させることが可能な停止装置を備えている請求項5、7、9のいずれかに記載の研削盤。
  11. 上記ワーク外周を研削加工する砥石を備え、該砥石によって、上記センタに回転を与える前記回転ローラと、上記ワークに回転を与える前記回転ローラの、両方またはいずれか一方を機上で振れ取り研削可能としたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の研削盤。
  12. 上記センタを機上で振れ取り研削可能な砥石を備えていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の研削盤。
  13. 円筒または円柱形状のワークの軸心を両側からそれぞれ支持する芯押しセンタを備え、該芯押しセンタの両方または一方を上記ワーク軸心方向に回転可能に支持する軸受手段を具備する回転センタ装置と、回転可能な芯押しセンタ外周面に接触し該センタに回転を与える回転ローラまたはベルトと、前記ワークに回転を与える回転ローラまたはベルトとを具備する研削盤において、前記センタに回転を与える前記回転ローラまたはベルトを回転可能な前記センタに押圧してセンタを回転駆動することを特徴とする研削方法。
  14. 上記センタの回転数を、上記ワークの回転数に同期させて加工することを特徴とする請求項13に記載の研削方法。
  15. 上記ワーク外周を研削加工する砥石で、上記センタに回転を与える前記回転ローラと、上記ワークに回転を与える前記回転ローラの、両方またはいずれか一方を機上で振れ取り研削を行う工程を含むことを特徴とする請求項13または14に記載の研削方法。
  16. 上記センタを機上で振れ取り研削する砥石を具備し、上記センタを機上で振れ取り研削を行う工程を含むことを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の研削方法。
  17. 前記センタに回転を与える前記回転用ローラまたはベルトと、前記ワークに回転を与える前記回転ローラまたはベルトを使用して、前記センタと前記ワークを回転駆動させて上記ワークを加工中、加工途中で前記センタの回転のみを停止させて加工することを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載の研削方法。
JP2002112878A 2002-04-16 2002-04-16 研削盤および研削方法 Expired - Fee Related JP3863055B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002112878A JP3863055B2 (ja) 2002-04-16 2002-04-16 研削盤および研削方法
KR10-2003-0024064A KR20030082469A (ko) 2002-04-16 2003-04-16 연삭기 및 연삭방법
CN03136776A CN1451515A (zh) 2002-04-16 2003-04-16 磨削机及磨削方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002112878A JP3863055B2 (ja) 2002-04-16 2002-04-16 研削盤および研削方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003305629A JP2003305629A (ja) 2003-10-28
JP3863055B2 true JP3863055B2 (ja) 2006-12-27

Family

ID=29243337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002112878A Expired - Fee Related JP3863055B2 (ja) 2002-04-16 2002-04-16 研削盤および研削方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3863055B2 (ja)
KR (1) KR20030082469A (ja)
CN (1) CN1451515A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003305629A (ja) 2003-10-28
CN1451515A (zh) 2003-10-29
KR20030082469A (ko) 2003-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101573992B1 (ko) 초마무리 가공 장치, 초마무리 가공 방법, 및 초마무리 가공된 궤도면을 갖는 베어링의 외륜
JPH04217452A (ja) ころがり軸受リングを研磨加工およびホーニング加工する装置
JPH01246001A (ja) 工作機械、殊に研削盤の高速回転主軸の軸受装置
JP3863055B2 (ja) 研削盤および研削方法
JP2908996B2 (ja) 球面仕上加工方法及び装置
JP3783507B2 (ja) トロイダル型無段変速機用ディスクの加工方法
JP3583360B2 (ja) 金属加工機械
JP3857579B2 (ja) 面取り加工方法および面取り加工装置
JPH0367827B2 (ja)
JPH0618762Y2 (ja) リング部品の仕上装置
JP2002192450A (ja) トロイダル型無段変速機用転動体の加工方法および加工装置
JP4737676B2 (ja) テープラップ装置
JP2003048146A (ja) 曲面の加工方法および加工装置
JP2000108005A (ja) フイルムラップ装置のシュー組立体
JPS635220B2 (ja)
JP2738407B2 (ja) レンズの芯取加工機
JPS62251052A (ja) 円筒研削盤の回転送り装置
JP3683732B2 (ja) ラジアル軸受の流体保持溝の形成方法及びこの形成方法により得られた軸受を用いたハードディスク駆動用モータ
JP3108457B2 (ja) 球体ラッピング装置
JPH045236Y2 (ja)
JP2504861Y2 (ja) テ―パ状工作物の支持装置
JP2004017252A (ja) トロイダル型無段変速機用ピボット軸仕上げ装置及び仕上げ方法
JP2504860Y2 (ja) テ―パ状工作物の支持装置
RU2063860C1 (ru) Устройство для базирования и вращения деталей
JP2000326186A (ja) ベルト駆動回転付与方式硬脆材円筒形状品の研削方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060823

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees