JPH05111451A - 食器洗い機 - Google Patents
食器洗い機Info
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- JPH05111451A JPH05111451A JP30419991A JP30419991A JPH05111451A JP H05111451 A JPH05111451 A JP H05111451A JP 30419991 A JP30419991 A JP 30419991A JP 30419991 A JP30419991 A JP 30419991A JP H05111451 A JPH05111451 A JP H05111451A
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- Japan
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- antibacterial
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 食器洗い機の細菌，黴，藻などの微生物の繁
殖および鉄錆等の金属製部品の錆発生を防止し、美観お
よび衛生面の改善をはかる。 【構成】 抗菌性能をもつイオンを溶出する銀，銅，亜
鉛およびそれら金属の化合物からなる群のうちから選ば
れた１つまたは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌イオン
源を吸着担持する炭酸カルシウム，リン酸カルシウム，
セラミックス材料からなる群のうちから選ばれた１つま
たは複数の担持体と、単結晶テトラポット状の三次元構
造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体として配合し
た抗菌・防錆兼用剤を含有する構成部品を、例えば、ラ
ック１，第１洗浄槽５，排水ホースなどで食器洗い機を
構成する。
殖および鉄錆等の金属製部品の錆発生を防止し、美観お
よび衛生面の改善をはかる。 【構成】 抗菌性能をもつイオンを溶出する銀，銅，亜
鉛およびそれら金属の化合物からなる群のうちから選ば
れた１つまたは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌イオン
源を吸着担持する炭酸カルシウム，リン酸カルシウム，
セラミックス材料からなる群のうちから選ばれた１つま
たは複数の担持体と、単結晶テトラポット状の三次元構
造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体として配合し
た抗菌・防錆兼用剤を含有する構成部品を、例えば、ラ
ック１，第１洗浄槽５，排水ホースなどで食器洗い機を
構成する。
Description
【産業上の利用分野】本発明は外装部や内装部品あるい
は排水管系などに抗菌・防錆兼用剤を含有させた食器洗
い機に関する。
は排水管系などに抗菌・防錆兼用剤を含有させた食器洗
い機に関する。
【従来の技術】近年、家屋の密閉度が高くなり、冷暖房
システムの普及による住環境の高度化につれて、年間を
通じて家屋内の温度および湿度の変化が少なくなり、快
適性の向上とともに、細菌類，黴類，藻類等の微生物の
繁殖に適した環境ともなっている。特に水または湯をシ
ャワー状に吹きつけて洗浄する食器洗い機に多用されて
いる樹脂製の各部材は高温，高湿に曝されるので、洗浄
槽内のラック等に微生物が繁殖し、黒ずみ，ヌメリ等を
生じ、不衛生であるばかりか、樹脂製部材に埋め込まれ
ている鋼等の金属製部品の錆発生の原因ともなってい
る。従来は、このように汚損した部材は塩素系殺菌剤入
り洗剤で洗い落とす等の定期的な清浄作業によって除去
する場合が殆んどで、最近、樹脂中に抗菌剤を練り込
み、抗菌性をもたせて対応する例がある。抗菌剤入り洗
剤は、人体、特に皮膚に対していわゆる肌荒れ等の悪影
響を及ぼす場合があり、樹脂自体への抗菌剤の練り込み
が期待されるが、添加量を多くする必要があり、コスト
面から全面的に採用するに至っていない。
システムの普及による住環境の高度化につれて、年間を
通じて家屋内の温度および湿度の変化が少なくなり、快
適性の向上とともに、細菌類，黴類，藻類等の微生物の
繁殖に適した環境ともなっている。特に水または湯をシ
ャワー状に吹きつけて洗浄する食器洗い機に多用されて
いる樹脂製の各部材は高温，高湿に曝されるので、洗浄
槽内のラック等に微生物が繁殖し、黒ずみ，ヌメリ等を
生じ、不衛生であるばかりか、樹脂製部材に埋め込まれ
ている鋼等の金属製部品の錆発生の原因ともなってい
る。従来は、このように汚損した部材は塩素系殺菌剤入
り洗剤で洗い落とす等の定期的な清浄作業によって除去
する場合が殆んどで、最近、樹脂中に抗菌剤を練り込
み、抗菌性をもたせて対応する例がある。抗菌剤入り洗
剤は、人体、特に皮膚に対していわゆる肌荒れ等の悪影
響を及ぼす場合があり、樹脂自体への抗菌剤の練り込み
が期待されるが、添加量を多くする必要があり、コスト
面から全面的に採用するに至っていない。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種樹脂部
材へ混入させる抗菌剤が少量でも効果を発揮するととも
に、樹脂部材中に埋め込まれるかまたは接触して使用さ
れる鋼製を主体とする金属製部品に対しても防錆効果の
ある抗菌・防錆兼用剤を含有させた食器洗い機を提供し
ようとするものである。
材へ混入させる抗菌剤が少量でも効果を発揮するととも
に、樹脂部材中に埋め込まれるかまたは接触して使用さ
れる鋼製を主体とする金属製部品に対しても防錆効果の
ある抗菌・防錆兼用剤を含有させた食器洗い機を提供し
ようとするものである。
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、抗菌性能（細菌，黴，藻などの微生物の繁
殖を阻止または抑制する機能を意味する。また、抗菌性
能をもつ薬剤を抗菌剤という。）をもつイオンを溶出す
る銀，銅，亜鉛およびそれら金属の化合物からなる群の
うちから選ばれた１つまたは複数の抗菌イオン源と、前
記抗菌イオン源を吸着担持する炭酸カルシウム，リン酸
カルシウム，セラミックス材料からなる群のうちから選
ばれた１つまたは複数の担持体と、単結晶テトラポット
状の三次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体
として配合した抗菌・防錆兼用剤を食器洗い機構成部材
に用いるようにしたものである。
に本発明は、抗菌性能（細菌，黴，藻などの微生物の繁
殖を阻止または抑制する機能を意味する。また、抗菌性
能をもつ薬剤を抗菌剤という。）をもつイオンを溶出す
る銀，銅，亜鉛およびそれら金属の化合物からなる群の
うちから選ばれた１つまたは複数の抗菌イオン源と、前
記抗菌イオン源を吸着担持する炭酸カルシウム，リン酸
カルシウム，セラミックス材料からなる群のうちから選
ばれた１つまたは複数の担持体と、単結晶テトラポット
状の三次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体
として配合した抗菌・防錆兼用剤を食器洗い機構成部材
に用いるようにしたものである。
【作用】本発明は、前記構成により、一般に無公害で飲
用浄水器などにも使用されている銀イオン，銅イオンま
たは亜鉛イオンを抗菌性能をもつ抗菌イオン源として使
用し、抗菌イオン源となる金属またはそれら金属の化合
物を吸着担持する物質として炭酸カルシウム，リン酸カ
ルシウム（天然にはヒドロキシアパタイトとしてＣａ10
（ＰＯ4）6（ＯＨ）2の化学式で表されるリン灰石とも
呼ばれ、普遍的に多産されるリン酸塩鉱物群），セラミ
ックス材料（天然には酸性白土，童仙傍などの陶磁器材
料）など無公害物質で、かつ安価で多表面積となり易い
材料を使用し、さらにこの担持体に単結晶テトラポット
状の三次元構造をもつ酸化亜鉛ウイスカを配合した抗菌
・防錆兼用剤を含有させた食器洗い機であるため、樹脂
部材およびそれらに埋設されている金属製部品などに細
菌，黴，藻などの微生物の繁殖による汚損，劣化および
錆発生による汚損，変色，変質などがないすぐれたもの
である。本発明の特徴となる作用は上記に加えて、 （１）配合される酸化亜鉛ウイスカが単結晶のテトラポ
ット状であり、４方向に成長しているという他の結晶に
はない特異な形状であるため、 （イ）活性ならびに安定性が強く、銀イオン，銅イオ
ン，亜鉛イオンなどの抗菌性能を著しく増大するもので
ある。従って、抗菌・防錆兼用剤の抗菌性能，防錆性能
が大きいのみならず、高価な銀または銅はその含有量を
著しく少量にして、コストを廉価にしても抗菌・防錆性
能の優れた食器洗い機を実現できるものである。 （ロ）銀イオン，銅イオン，亜鉛イオンなどの抗菌性能
が酸化亜鉛ウイスカの混入によって向上できるため、
銀，銅，亜鉛などの含有量は、従来の酸化亜鉛ウイスカ
を混入させない場合に比較して１／１０〜１／１０００
に低減することができる。その結果、当然水中に溶出す
る金属イオンを排出基準より遙かに少なくすることがで
きる。従って、環境保護，人体への影響にとっても安全
な抗菌・防錆機能をもった食器洗い機が実現できるもの
である。 （ハ）酸化亜鉛ウイスカは、そのウイスカ繊維長が２〜
３μｍから数１０μｍまでの範囲にあり、比重は５．７
８（空気透過法による），昇華温度１７２０℃，引張強
さ２７０〜２８０kgf/cm2，曲げ強度４４０kgf/cm2，曲
げ 弾性率２０，０００〜２１，０００kgf/cm2などの
特徴をもっており、食 器洗い機を構成する樹脂部品に
混入する場合には機械的強度が、酸化亜鉛ウイ スカの
混入によって強化されるという利点がある。 （２）吸着担持体は炭酸カルシウム，リン酸カルシウ
ム，セラミックスなど、いずれも一般に使用されている
安価な無公害物質であり、硝酸銀，硫酸銅，硫酸亜鉛の
ように水溶性金属塩溶液を使用した場合、単にこれらの
溶液に担持体を浸漬するのみで、吸着担持ができる簡便
なものである。そしていずれも十分に広い比表面積が得
られるものである。
用浄水器などにも使用されている銀イオン，銅イオンま
たは亜鉛イオンを抗菌性能をもつ抗菌イオン源として使
用し、抗菌イオン源となる金属またはそれら金属の化合
物を吸着担持する物質として炭酸カルシウム，リン酸カ
ルシウム（天然にはヒドロキシアパタイトとしてＣａ10
（ＰＯ4）6（ＯＨ）2の化学式で表されるリン灰石とも
呼ばれ、普遍的に多産されるリン酸塩鉱物群），セラミ
ックス材料（天然には酸性白土，童仙傍などの陶磁器材
料）など無公害物質で、かつ安価で多表面積となり易い
材料を使用し、さらにこの担持体に単結晶テトラポット
状の三次元構造をもつ酸化亜鉛ウイスカを配合した抗菌
・防錆兼用剤を含有させた食器洗い機であるため、樹脂
部材およびそれらに埋設されている金属製部品などに細
菌，黴，藻などの微生物の繁殖による汚損，劣化および
錆発生による汚損，変色，変質などがないすぐれたもの
である。本発明の特徴となる作用は上記に加えて、 （１）配合される酸化亜鉛ウイスカが単結晶のテトラポ
ット状であり、４方向に成長しているという他の結晶に
はない特異な形状であるため、 （イ）活性ならびに安定性が強く、銀イオン，銅イオ
ン，亜鉛イオンなどの抗菌性能を著しく増大するもので
ある。従って、抗菌・防錆兼用剤の抗菌性能，防錆性能
が大きいのみならず、高価な銀または銅はその含有量を
著しく少量にして、コストを廉価にしても抗菌・防錆性
能の優れた食器洗い機を実現できるものである。 （ロ）銀イオン，銅イオン，亜鉛イオンなどの抗菌性能
が酸化亜鉛ウイスカの混入によって向上できるため、
銀，銅，亜鉛などの含有量は、従来の酸化亜鉛ウイスカ
を混入させない場合に比較して１／１０〜１／１０００
に低減することができる。その結果、当然水中に溶出す
る金属イオンを排出基準より遙かに少なくすることがで
きる。従って、環境保護，人体への影響にとっても安全
な抗菌・防錆機能をもった食器洗い機が実現できるもの
である。 （ハ）酸化亜鉛ウイスカは、そのウイスカ繊維長が２〜
３μｍから数１０μｍまでの範囲にあり、比重は５．７
８（空気透過法による），昇華温度１７２０℃，引張強
さ２７０〜２８０kgf/cm2，曲げ強度４４０kgf/cm2，曲
げ 弾性率２０，０００〜２１，０００kgf/cm2などの
特徴をもっており、食 器洗い機を構成する樹脂部品に
混入する場合には機械的強度が、酸化亜鉛ウイ スカの
混入によって強化されるという利点がある。 （２）吸着担持体は炭酸カルシウム，リン酸カルシウ
ム，セラミックスなど、いずれも一般に使用されている
安価な無公害物質であり、硝酸銀，硫酸銅，硫酸亜鉛の
ように水溶性金属塩溶液を使用した場合、単にこれらの
溶液に担持体を浸漬するのみで、吸着担持ができる簡便
なものである。そしていずれも十分に広い比表面積が得
られるものである。
（実施例１）銀分を担持したリン酸カルシウム０．５〜
２０ｗｔ％と、酸化亜鉛ウイスカ粉体１〜４０ｗｔ％と
をエクストルーダーを用いてＰＰ樹脂と混練し、押出す
ことにより、複合樹脂ペレットを得る。これを、通常の
射出成形機を用いて成形加工することにより、所望の食
器洗い機用樹脂部材が作製できる。また、熱硬化性樹脂
を用いて部材を作製する場合にも、他の無機フィラーの
配合方法と同様に、公知の工程を経ることにより、所望
の部材が作製できる。具体的実施例としては、市販のリ
ン酸カルシウム（ヒドロキシアパタイト、ＢＥＴ表面積
６０ｍ2／ｇ）を硝酸銀錯イオン溶液に浸漬した後乾燥
して、銀分として０．０５ｗｔ％担持したリン酸カルシ
ウム（以下Ａｇヒドロと略す）を得た。これと酸化亜鉛
ウイスカ粉体およびポリプロピレン樹脂をドライブレン
ドし、単軸エクストルーダーにより押出し、冷却後、切
断して複合樹脂ペレットを作製した。抗菌効果の評価に
用いた黴は、ＪＩＳ２９１１「かび抵抗試験方法」に記
載の、第１群アスピルギルスニゲル，第２群ペニシリウ
ムシトリヌム（青かび），第４群クラドスポリウムクラ
ドスポリオイデス，第５群ケトミウムグロボスムおよび
カンジダアルビカンス（真菌）の５種である。試験方法
はサブロウ−寒天培地を用いて、試験菌を塗布後ウエザ
メータ内にて２８℃，湿度７０〜７５％で１５０時間放
置して、菌の繁殖状態を調べた。同時に、鋼線を（表
１）で示した各種組成の複合樹脂を用い押出し成形した
配水管内に付着して鋼線による鉄錆の発生状況も併せて
調べた。抗菌・防錆結果を（表１）に示す。（表１）よ
り明らかなように、本実施例の配水管は比較例に比して
高い抗菌・防錆効果を有している。また、酸化亜鉛ウイ
スカを混入することにより、Ａｇヒドロの量を低減でき
ることも明らかである。
２０ｗｔ％と、酸化亜鉛ウイスカ粉体１〜４０ｗｔ％と
をエクストルーダーを用いてＰＰ樹脂と混練し、押出す
ことにより、複合樹脂ペレットを得る。これを、通常の
射出成形機を用いて成形加工することにより、所望の食
器洗い機用樹脂部材が作製できる。また、熱硬化性樹脂
を用いて部材を作製する場合にも、他の無機フィラーの
配合方法と同様に、公知の工程を経ることにより、所望
の部材が作製できる。具体的実施例としては、市販のリ
ン酸カルシウム（ヒドロキシアパタイト、ＢＥＴ表面積
６０ｍ2／ｇ）を硝酸銀錯イオン溶液に浸漬した後乾燥
して、銀分として０．０５ｗｔ％担持したリン酸カルシ
ウム（以下Ａｇヒドロと略す）を得た。これと酸化亜鉛
ウイスカ粉体およびポリプロピレン樹脂をドライブレン
ドし、単軸エクストルーダーにより押出し、冷却後、切
断して複合樹脂ペレットを作製した。抗菌効果の評価に
用いた黴は、ＪＩＳ２９１１「かび抵抗試験方法」に記
載の、第１群アスピルギルスニゲル，第２群ペニシリウ
ムシトリヌム（青かび），第４群クラドスポリウムクラ
ドスポリオイデス，第５群ケトミウムグロボスムおよび
カンジダアルビカンス（真菌）の５種である。試験方法
はサブロウ−寒天培地を用いて、試験菌を塗布後ウエザ
メータ内にて２８℃，湿度７０〜７５％で１５０時間放
置して、菌の繁殖状態を調べた。同時に、鋼線を（表
１）で示した各種組成の複合樹脂を用い押出し成形した
配水管内に付着して鋼線による鉄錆の発生状況も併せて
調べた。抗菌・防錆結果を（表１）に示す。（表１）よ
り明らかなように、本実施例の配水管は比較例に比して
高い抗菌・防錆効果を有している。また、酸化亜鉛ウイ
スカを混入することにより、Ａｇヒドロの量を低減でき
ることも明らかである。
【表１】 本発明による抗菌・防錆兼用剤中に混入させる酸化亜鉛
ウイスカの電子顕微鏡写真を図１に示す。なお、本実施
例１においては、リン酸カルシウムを担体として使用し
たが、その代わりに炭酸カルシウムや酸性白土，童仙傍
などのセラミックスを使用しても抗菌・防錆効果は同じ
であった。また、銀の代わりに銅とか亜鉛を用いても同
様の効果が得られる。また、実施例１では、抗菌イオン
源として硝酸銀錯イオンを用いた例について説明した
が、銀，銅，亜鉛またはそれら金属の化合物を抗菌イオ
ン源として使用しても抗菌・防錆効果は同様である。さ
らに、実施例１では抗菌・防錆兼用剤を混合させた樹脂
としてＰＰを用いたが、ポリ塩化ビニル，ポリエチエ
ン，ＡＢＳ，ポリアミド，ポリスチレン等の射出成形や
押出し成形に適した熱可塑性樹脂はもち論、エポキシ，
メラミン等の熱硬化性樹脂等広く適用可能である。 （実施例２）本発明による抗菌・防錆兼用剤を各種樹脂
に混入させて、図２に示す樹脂製部品を用いて食器洗い
機を試作し、従来技術による同型の食器洗い機を比較例
として実使用状態でのモニターテストを行った。図２に
おいて、１は、食器類２を保持する射出成形による樹脂
製のラックで、ローラ３と案内レール部４とにより前後
方向への移動が可能になる。５は射出成形による樹脂製
の第１洗浄槽で、その後面に送風機６を支持し、かつ送
風を導く吸気ダクト７を備えている。８はステンレス鋼
板製の第２洗浄槽で、洗浄液を溜め、かつ洗浄液を噴出
するための洗浄ノズル９，ポンプ１０およびヒータ１１
を支持している。第１洗浄槽５と第２洗浄槽８とは図面
では省略したが、パッキンを介してボルト，ナットおよ
び支持部材で洗浄槽１３を支持している。また、同様に
図示していないが、第２洗浄槽８には、らせん状鋼線を
埋め込んだ押出し成形による排水ホースが取付られてい
る。モニターテストは４人家族が、同一献立で使用する
食器類を、昼夜１回ずつ１ヵ月間洗浄する実機運転を実
施した。その間清掃は故意に省略した。テスト終了後、
食器洗い機を分解し、各樹脂製部品の汚損状況を目視に
よって判定した。その結果を（表２）に示した。
ウイスカの電子顕微鏡写真を図１に示す。なお、本実施
例１においては、リン酸カルシウムを担体として使用し
たが、その代わりに炭酸カルシウムや酸性白土，童仙傍
などのセラミックスを使用しても抗菌・防錆効果は同じ
であった。また、銀の代わりに銅とか亜鉛を用いても同
様の効果が得られる。また、実施例１では、抗菌イオン
源として硝酸銀錯イオンを用いた例について説明した
が、銀，銅，亜鉛またはそれら金属の化合物を抗菌イオ
ン源として使用しても抗菌・防錆効果は同様である。さ
らに、実施例１では抗菌・防錆兼用剤を混合させた樹脂
としてＰＰを用いたが、ポリ塩化ビニル，ポリエチエ
ン，ＡＢＳ，ポリアミド，ポリスチレン等の射出成形や
押出し成形に適した熱可塑性樹脂はもち論、エポキシ，
メラミン等の熱硬化性樹脂等広く適用可能である。 （実施例２）本発明による抗菌・防錆兼用剤を各種樹脂
に混入させて、図２に示す樹脂製部品を用いて食器洗い
機を試作し、従来技術による同型の食器洗い機を比較例
として実使用状態でのモニターテストを行った。図２に
おいて、１は、食器類２を保持する射出成形による樹脂
製のラックで、ローラ３と案内レール部４とにより前後
方向への移動が可能になる。５は射出成形による樹脂製
の第１洗浄槽で、その後面に送風機６を支持し、かつ送
風を導く吸気ダクト７を備えている。８はステンレス鋼
板製の第２洗浄槽で、洗浄液を溜め、かつ洗浄液を噴出
するための洗浄ノズル９，ポンプ１０およびヒータ１１
を支持している。第１洗浄槽５と第２洗浄槽８とは図面
では省略したが、パッキンを介してボルト，ナットおよ
び支持部材で洗浄槽１３を支持している。また、同様に
図示していないが、第２洗浄槽８には、らせん状鋼線を
埋め込んだ押出し成形による排水ホースが取付られてい
る。モニターテストは４人家族が、同一献立で使用する
食器類を、昼夜１回ずつ１ヵ月間洗浄する実機運転を実
施した。その間清掃は故意に省略した。テスト終了後、
食器洗い機を分解し、各樹脂製部品の汚損状況を目視に
よって判定した。その結果を（表２）に示した。
【表２】 （表２）から明らかなように本発明による実施例２は比
較用の従来例に比べ、黴等の微生物の繁殖が抑制され、
抗菌効果により汚損され難く、防錆効果も認められた。
較用の従来例に比べ、黴等の微生物の繁殖が抑制され、
抗菌効果により汚損され難く、防錆効果も認められた。
【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に本発明によれば、抗菌イオン源となる銀，銅，亜鉛か
らなる群のうちから選ばれた１つまたは複数の金属また
はそれら金属の化合物を担持した炭酸カルシウム，リン
酸カルシウム，セラミックスからなる群から選ばれた１
つまたは複数の担持体と、酸化亜鉛ウイスカを混入した
粉末または複合樹脂を用いることにより、抗菌・防錆性
能の優れた食器洗い機を実現することができる。
に本発明によれば、抗菌イオン源となる銀，銅，亜鉛か
らなる群のうちから選ばれた１つまたは複数の金属また
はそれら金属の化合物を担持した炭酸カルシウム，リン
酸カルシウム，セラミックスからなる群から選ばれた１
つまたは複数の担持体と、酸化亜鉛ウイスカを混入した
粉末または複合樹脂を用いることにより、抗菌・防錆性
能の優れた食器洗い機を実現することができる。
【図１】本発明の実施例に用いた抗菌・防錆兼用剤中に
含有される酸化亜鉛ウイスカの電子顕微鏡写真
含有される酸化亜鉛ウイスカの電子顕微鏡写真
【図２】本発明の実施例２における食器洗い機の要部断
面図
面図
１ ラック ５ 第１洗浄槽 ８ 第２洗浄槽
Claims (4)
- 【請求項１】 抗菌性能をもつイオンを溶出する銀，
銅，亜鉛およびそれら金属の化合物からなる群のうちか
ら選ばれた１つまたは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌
イオン源を吸着担持する炭酸カルシウム，リン酸カルシ
ウム，セラミックス材料からなる群のうちから選ばれた
１つまたは複数の担持体と、単結晶テトラポット状の三
次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体として
配合した抗菌・防錆兼用剤を含有する食器洗い機。 - 【請求項２】 請求項１記載の抗菌・防錆兼用剤を、食
器洗い機の構成部品である樹脂製部品に混入した食器洗
い機。 - 【請求項３】 抗菌防錆剤中に配合される単結晶で三次
元テトラポット状の酸化亜鉛ウイスカを重量比で１０％
を下限として含有させた抗菌・防錆兼用剤を有する請求
項１または２記載の食器洗い機。 - 【請求項４】 銀，銅，亜鉛およびそれらの金属の化合
物からなる１つまたは複数の抗菌イオン源を、金属とし
て重量比で１％を上限として含む請求項１，２または３
記載の食器洗い機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30419991A JPH05111451A (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 食器洗い機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30419991A JPH05111451A (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 食器洗い機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05111451A true JPH05111451A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17930214
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30419991A Pending JPH05111451A (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 食器洗い機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05111451A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08325435A (ja) * | 1995-05-31 | 1996-12-10 | Noritake Co Ltd | 抗菌性メラミン樹脂成形粉並びにその成形品 |
| EP1550396A2 (en) * | 2003-12-26 | 2005-07-06 | Lg Electronics Inc. | Dish washing machine with components having a plasma coating layer |
| EP1719443A1 (en) * | 2005-05-04 | 2006-11-08 | Electrolux Home Products Corporation N.V. | Domestic appliance |
| EP1897481A1 (en) * | 2006-09-08 | 2008-03-12 | Whirlpool Corporation | Household washing appliance with biocide element in a wash chamber |
-
1991
- 1991-10-22 JP JP30419991A patent/JPH05111451A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08325435A (ja) * | 1995-05-31 | 1996-12-10 | Noritake Co Ltd | 抗菌性メラミン樹脂成形粉並びにその成形品 |
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