JPH0638832A - 洗浄用ブラシ - Google Patents
洗浄用ブラシInfo
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- JPH0638832A JPH0638832A JP30971691A JP30971691A JPH0638832A JP H0638832 A JPH0638832 A JP H0638832A JP 30971691 A JP30971691 A JP 30971691A JP 30971691 A JP30971691 A JP 30971691A JP H0638832 A JPH0638832 A JP H0638832A
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- antibacterial
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種洗浄用ブラシに細菌，黴，藻等の微生物
の発生，繁殖および錆発生による汚損を防止する。 【構成】 抗菌性能をもつイオンを溶出する銀，銅，亜
鉛およびそれら金属の化合物からなる群のうちから選ば
れた１つまたは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌イオン
源を吸着担持する炭酸カルシウム，リン酸カルシウム，
セラミックス材料からなる群のうちから選ばれた１つま
たは複数の担持体と、単結晶テトラポット状の三次元構
造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体として配合し
た抗菌・防錆兼用剤を含有する構成部品、柄１，毛束３
等で洗浄用ブラシを構成する。この構成により抗菌・防
錆機能の優れた各種洗浄用ブラシを実現することができ
る。
の発生，繁殖および錆発生による汚損を防止する。 【構成】 抗菌性能をもつイオンを溶出する銀，銅，亜
鉛およびそれら金属の化合物からなる群のうちから選ば
れた１つまたは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌イオン
源を吸着担持する炭酸カルシウム，リン酸カルシウム，
セラミックス材料からなる群のうちから選ばれた１つま
たは複数の担持体と、単結晶テトラポット状の三次元構
造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体として配合し
た抗菌・防錆兼用剤を含有する構成部品、柄１，毛束３
等で洗浄用ブラシを構成する。この構成により抗菌・防
錆機能の優れた各種洗浄用ブラシを実現することができ
る。
Description
【産業上の利用分野】本発明は抗菌・防錆兼用剤を含有
させた入浴時の身体，頭髪，玄関，浴室，洗面所，車
庫，自動車などの洗浄用ブラシに関する。
させた入浴時の身体，頭髪，玄関，浴室，洗面所，車
庫，自動車などの洗浄用ブラシに関する。
【従来の技術】近年、家屋の密閉度が高くなり、冷暖房
システムの普及による住環境の高度化につれて、年間を
通じて家屋内の温度および湿度の変化が少なくなってい
る。その反面浴室や洗面所等のように水関連の高湿にな
り易い室内は細菌類，黴類，藻類等の微生物の生成，繁
殖に適した環境ともなっている。このような場所で使用
するか、このような室自体を洗浄するブラシは、各種合
成樹脂が使用されているが、黒ずみやぬめり等の汚損が
発生して不衛生になり易く、かつこれらブラシ類に部分
的に使用される歯止め等の鋼製をはじめとする金属部品
が錆易い等の欠点があった。従来、このような汚損や錆
発生を防止するには十分水気をとり、乾燥して保管する
ように留意するか、このような保管が不十分で、汚損ま
たは錆発生したブラシは、塩素系の殺菌剤入りの洗剤で
随時洗浄または研磨して除去するか、使用している合成
樹脂部材中に抗菌剤を練り込んで抗菌性をもたせて対応
するかであった。しかし、抗菌剤入り洗剤は、人体、特
に皮膚に対していわゆる肌荒れ等の悪影響を及ぼす場合
が多く、樹脂自体へ抗菌剤を練り込む方法が期待される
が、添加量を多くする必要があり、コスト面から全面的
に採用するに至っていない。
システムの普及による住環境の高度化につれて、年間を
通じて家屋内の温度および湿度の変化が少なくなってい
る。その反面浴室や洗面所等のように水関連の高湿にな
り易い室内は細菌類，黴類，藻類等の微生物の生成，繁
殖に適した環境ともなっている。このような場所で使用
するか、このような室自体を洗浄するブラシは、各種合
成樹脂が使用されているが、黒ずみやぬめり等の汚損が
発生して不衛生になり易く、かつこれらブラシ類に部分
的に使用される歯止め等の鋼製をはじめとする金属部品
が錆易い等の欠点があった。従来、このような汚損や錆
発生を防止するには十分水気をとり、乾燥して保管する
ように留意するか、このような保管が不十分で、汚損ま
たは錆発生したブラシは、塩素系の殺菌剤入りの洗剤で
随時洗浄または研磨して除去するか、使用している合成
樹脂部材中に抗菌剤を練り込んで抗菌性をもたせて対応
するかであった。しかし、抗菌剤入り洗剤は、人体、特
に皮膚に対していわゆる肌荒れ等の悪影響を及ぼす場合
が多く、樹脂自体へ抗菌剤を練り込む方法が期待される
が、添加量を多くする必要があり、コスト面から全面的
に採用するに至っていない。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種樹脂部
材へ混入させる抗菌剤が少量でも効果を発揮するととも
に、樹脂部材中に埋め込まれるかまたは接触して使用さ
れる鋼製を主体とする金属部品に対しても防錆効果を発
揮する洗浄用ブラシを提供することにより、従来の課題
を解決することを目的としている。
材へ混入させる抗菌剤が少量でも効果を発揮するととも
に、樹脂部材中に埋め込まれるかまたは接触して使用さ
れる鋼製を主体とする金属部品に対しても防錆効果を発
揮する洗浄用ブラシを提供することにより、従来の課題
を解決することを目的としている。
【課題を解決するための手段】従来の課題を解決するた
めに本発明は、抗菌性能（細菌，黴，藻などの微生物の
発生を阻止するか繁殖を抑制する機能を意味する。ま
た、抗菌性能をもつ薬剤を抗菌剤という。）をもつイオ
ンを溶出する銀，銅，亜鉛およびそれら金属の化合物か
らなる群のうちから選ばれた１つまたは複数の抗菌イオ
ン源と、前記抗菌イオン源を吸着担持する炭酸カルシウ
ム，リン酸カルシウム，セラミックス材料からなる群の
うちから選ばれた１つまたは複数の担持体と、単結晶テ
トラポット状の三次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカの
三者を主体として配合した抗菌・防錆兼用剤を洗浄用ブ
ラシの樹脂製構成部材に用いるようにしたものである。
めに本発明は、抗菌性能（細菌，黴，藻などの微生物の
発生を阻止するか繁殖を抑制する機能を意味する。ま
た、抗菌性能をもつ薬剤を抗菌剤という。）をもつイオ
ンを溶出する銀，銅，亜鉛およびそれら金属の化合物か
らなる群のうちから選ばれた１つまたは複数の抗菌イオ
ン源と、前記抗菌イオン源を吸着担持する炭酸カルシウ
ム，リン酸カルシウム，セラミックス材料からなる群の
うちから選ばれた１つまたは複数の担持体と、単結晶テ
トラポット状の三次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカの
三者を主体として配合した抗菌・防錆兼用剤を洗浄用ブ
ラシの樹脂製構成部材に用いるようにしたものである。
【作用】本発明は、前記構成により、一般に無公害で飲
用浄水器などにも使用されている銀イオン，銅イオンま
たは亜鉛イオンを抗菌性能をもつ抗菌イオン源として使
用し、抗菌イオン源となる金属またはそれら金属の化合
物を吸着担持する物質として炭酸カルシウム，リン酸カ
ルシウム（天然にはヒドロキシアパタイトとしてＣａ10
（ＰＯ4）6（ＯＨ）2の化学式で表されるリン灰石とも
呼ばれ、普遍的に多産されるリン酸塩鉱物群），セラミ
ックス材料（天然には酸性白土，童仙傍などの陶磁器材
料）など無公害物質で、かつ安価で多表面積となり易い
材料を使用し、さらにこの担持体に単結晶テトラポット
状の三次元構造をもつ酸化亜鉛ウイスカを配合した抗菌
・防錆兼用剤を含有させた洗浄用ブラシであるため、細
菌，黴，藻などの微生物の発生，繁殖による汚染，劣化
および錆発生による汚損，変色，変質などがないすぐれ
たものである。本発明の特徴となる作用は上記に加え
て、 （１）配合される酸化亜鉛ウイスカが単結晶のテトラポ
ット状であり、４方向に成長しているという他の結晶に
はない特異な形状であるため、 （イ）活性ならびに安定性が強く、銀イオン，銅イオ
ン，亜鉛イオンなどの抗菌性能を著しく増大するもので
ある。従って、抗菌・防錆兼用剤の抗菌性能，防錆性能
が大きいのみならず、高価な銀または銅はその含有量を
著しく少量にして、廉価で、抗菌・防錆性能の優れた洗
浄用ブラシを実現できるものである。 （ロ）銀イオン，銅イオン，亜鉛イオンなどの抗菌性能
が酸化亜鉛ウイスカの混入によって向上できるため、
銀，銅，亜鉛などの含有量は、従来の酸化亜鉛ウイスカ
を混入させない場合に比較して１／１０〜１／１０００
に低減することができる。その結果、当然水中に溶出す
る金属イオンを排出基準より遙かに少なくすることがで
きる。従って、環境保護，人体への影響にとっても安全
な抗菌・防錆機能をもった洗浄用ブラシを実現できるも
のである。 （ハ）酸化亜鉛ウイスカは、そのウイスカ繊維長が２〜
３μｍから数１０μｍまでの範囲にあり、比重は５．７
８（空気透過法による），昇華温度１７２０℃，引張強
さ２７０〜２８０kgf/cm2，曲げ強度４４０kgf/cm2，曲
げ 弾性率２０，０００〜２１，０００kgf/cm2などの
特徴をもっており、洗 浄用ブラシを構成する樹脂部品
に混入する場合には機械的強度が、酸化亜鉛ウ イスカ
の混入によって強化されるという利点がある。 （２）吸着担持体は炭酸カルシウム，リン酸カルシウ
ム，セラミックスなど、いずれも一般に使用されている
安価な無公害物質であり、硝酸銀，硫酸銅，硫酸亜鉛の
ように水溶性金属塩溶液を使用した場合、単にこれらの
溶液に担持体を浸漬するのみで、吸着担持ができる簡便
なものである。そしていずれも十分に広い比表面積が得
られるものである。
用浄水器などにも使用されている銀イオン，銅イオンま
たは亜鉛イオンを抗菌性能をもつ抗菌イオン源として使
用し、抗菌イオン源となる金属またはそれら金属の化合
物を吸着担持する物質として炭酸カルシウム，リン酸カ
ルシウム（天然にはヒドロキシアパタイトとしてＣａ10
（ＰＯ4）6（ＯＨ）2の化学式で表されるリン灰石とも
呼ばれ、普遍的に多産されるリン酸塩鉱物群），セラミ
ックス材料（天然には酸性白土，童仙傍などの陶磁器材
料）など無公害物質で、かつ安価で多表面積となり易い
材料を使用し、さらにこの担持体に単結晶テトラポット
状の三次元構造をもつ酸化亜鉛ウイスカを配合した抗菌
・防錆兼用剤を含有させた洗浄用ブラシであるため、細
菌，黴，藻などの微生物の発生，繁殖による汚染，劣化
および錆発生による汚損，変色，変質などがないすぐれ
たものである。本発明の特徴となる作用は上記に加え
て、 （１）配合される酸化亜鉛ウイスカが単結晶のテトラポ
ット状であり、４方向に成長しているという他の結晶に
はない特異な形状であるため、 （イ）活性ならびに安定性が強く、銀イオン，銅イオ
ン，亜鉛イオンなどの抗菌性能を著しく増大するもので
ある。従って、抗菌・防錆兼用剤の抗菌性能，防錆性能
が大きいのみならず、高価な銀または銅はその含有量を
著しく少量にして、廉価で、抗菌・防錆性能の優れた洗
浄用ブラシを実現できるものである。 （ロ）銀イオン，銅イオン，亜鉛イオンなどの抗菌性能
が酸化亜鉛ウイスカの混入によって向上できるため、
銀，銅，亜鉛などの含有量は、従来の酸化亜鉛ウイスカ
を混入させない場合に比較して１／１０〜１／１０００
に低減することができる。その結果、当然水中に溶出す
る金属イオンを排出基準より遙かに少なくすることがで
きる。従って、環境保護，人体への影響にとっても安全
な抗菌・防錆機能をもった洗浄用ブラシを実現できるも
のである。 （ハ）酸化亜鉛ウイスカは、そのウイスカ繊維長が２〜
３μｍから数１０μｍまでの範囲にあり、比重は５．７
８（空気透過法による），昇華温度１７２０℃，引張強
さ２７０〜２８０kgf/cm2，曲げ強度４４０kgf/cm2，曲
げ 弾性率２０，０００〜２１，０００kgf/cm2などの
特徴をもっており、洗 浄用ブラシを構成する樹脂部品
に混入する場合には機械的強度が、酸化亜鉛ウ イスカ
の混入によって強化されるという利点がある。 （２）吸着担持体は炭酸カルシウム，リン酸カルシウ
ム，セラミックスなど、いずれも一般に使用されている
安価な無公害物質であり、硝酸銀，硫酸銅，硫酸亜鉛の
ように水溶性金属塩溶液を使用した場合、単にこれらの
溶液に担持体を浸漬するのみで、吸着担持ができる簡便
なものである。そしていずれも十分に広い比表面積が得
られるものである。
（実施例１）銀分を担持したリン酸カルシウム０．５〜
２０ｗｔ％と、酸化亜鉛ウイスカ粉体１〜４０ｗｔ％と
をエクストルーダーを用いて樹脂と混練し、押出すこと
により、複合樹脂ペレットを得る。これを、通常の射出
成形機を用いて成形加工することにより、所望の洗浄用
ブラシ用樹脂部材が作製できる。また、熱硬化性樹脂を
用いて部材を作製する場合にも、他の無機フィラーの配
合方法と同様に、公知の工程を経ることにより、所望の
部材が作製できる。具体的実施例について次に詳述す
る。市販のリン酸カルシウム（ヒドロキシアパタイト，
ＢＥＴ表面積６０ｍ2 ／ｇ）を硝酸銀錯イオン溶液に浸
漬した後乾燥して、銀分として０．０５ｗｔ％担持した
リン酸カルシウム（以下Ａｇヒドロと略す）を得た。こ
れと酸化亜鉛ウイスカ粉体およびポリプロピレン樹脂を
ドライブレンドし、単軸エクストルーダーにより押出
し、冷却後、切断して複合樹脂ペレットを作製した。各
種組成の複合樹脂を用い、射出成形法で図１に示す身体
洗浄用の浴用ブラシの本体を作製した。抗菌効果の評価
に用いた黴は、ＪＩＳ２９１１「かび抵抗試験方法」に
記載の、第１群アスピルギルスニゲル，第２群ペニシリ
ウムシトリヌム（青かび），第４群クラドスポリウムク
ラドスポリオイデス，第５群ケトミウムグロボスムおよ
びカンジダアルビカンス（真菌）の５種である。試験方
法はサブロウ−寒天倍地を用いて、試験菌を前記した成
形品から切り出した試験片に塗布後ウエザメータ内にて
２８℃，湿度７０〜７５％で１５０時間放置して、菌の
繁殖状態を調べた。同時に、前記ブラシ本体把手部に取
付けられた亜鉛メッキ鋼製の歯止めにおける鉄錆の発生
状況も併せて調べた。抗菌・防錆結果を（表１）に示
す。（表１）より明らかなように、本実施例の洗浄用ブ
ラシは比較例に比して高い抗菌・防錆効果を有してい
る。また、酸化亜鉛ウイスカを混入することにより、Ａ
ｇヒドロの量を低減できることも明らかである。
２０ｗｔ％と、酸化亜鉛ウイスカ粉体１〜４０ｗｔ％と
をエクストルーダーを用いて樹脂と混練し、押出すこと
により、複合樹脂ペレットを得る。これを、通常の射出
成形機を用いて成形加工することにより、所望の洗浄用
ブラシ用樹脂部材が作製できる。また、熱硬化性樹脂を
用いて部材を作製する場合にも、他の無機フィラーの配
合方法と同様に、公知の工程を経ることにより、所望の
部材が作製できる。具体的実施例について次に詳述す
る。市販のリン酸カルシウム（ヒドロキシアパタイト，
ＢＥＴ表面積６０ｍ2 ／ｇ）を硝酸銀錯イオン溶液に浸
漬した後乾燥して、銀分として０．０５ｗｔ％担持した
リン酸カルシウム（以下Ａｇヒドロと略す）を得た。こ
れと酸化亜鉛ウイスカ粉体およびポリプロピレン樹脂を
ドライブレンドし、単軸エクストルーダーにより押出
し、冷却後、切断して複合樹脂ペレットを作製した。各
種組成の複合樹脂を用い、射出成形法で図１に示す身体
洗浄用の浴用ブラシの本体を作製した。抗菌効果の評価
に用いた黴は、ＪＩＳ２９１１「かび抵抗試験方法」に
記載の、第１群アスピルギルスニゲル，第２群ペニシリ
ウムシトリヌム（青かび），第４群クラドスポリウムク
ラドスポリオイデス，第５群ケトミウムグロボスムおよ
びカンジダアルビカンス（真菌）の５種である。試験方
法はサブロウ−寒天倍地を用いて、試験菌を前記した成
形品から切り出した試験片に塗布後ウエザメータ内にて
２８℃，湿度７０〜７５％で１５０時間放置して、菌の
繁殖状態を調べた。同時に、前記ブラシ本体把手部に取
付けられた亜鉛メッキ鋼製の歯止めにおける鉄錆の発生
状況も併せて調べた。抗菌・防錆結果を（表１）に示
す。（表１）より明らかなように、本実施例の洗浄用ブ
ラシは比較例に比して高い抗菌・防錆効果を有してい
る。また、酸化亜鉛ウイスカを混入することにより、Ａ
ｇヒドロの量を低減できることも明らかである。
【表１】 図１は浴用ブラシの斜視図で、図１において、１はブラ
シの柄で、植毛部２と把手部４とからなっている。植毛
部２には豚毛または、本発明による抗菌・防錆兼用剤を
混入させたポリアミド樹脂から作製された太い繊維を束
ねた毛束３が複数植毛され、ブラシ本体を形成する。把
手部４には、ブラシを吊して保管するために亜鉛メッキ
鋼製の歯止め５がかしめられている。本発明による抗菌
・防錆兼用剤中に混入させる酸化亜鉛ウイスカの電子顕
微鏡写真を図２に示す。なお、本実施例１においては、
リン酸カルシウムを担体として使用したが、その代わり
に炭酸カルシウムや酸性白土，童仙傍などのセラミック
スを使用しても抗菌・防錆効果は同じであった。また、
銀の代わりに銅とか亜鉛を用いても同様の効果が得られ
る。また、実施例１では、抗菌イオン源として硝酸銀錯
イオンを用いた例について説明したが、銀，銅，亜鉛ま
たはそれらの化合物を抗菌イオン源として使用しても抗
菌・防錆効果は同様であり、また担持体として炭酸カル
シウムの代わりにヒドロキシアパタイトのようなリン酸
カルシウム，酸性白土や童仙傍などのセラミックス材を
使用しても抗菌・防錆効果は変わらない。さらに、実施
例１では抗菌・防錆兼用剤を混入させた樹脂としてポリ
プロピレン（ＰＰ）を用いたが、ポリ塩化ビニル（ＰＶ
Ｃ），ポリエチレン，ポリスチレン，ＡＢＳ，ポリアミ
ド等の射出成形や押し出し成形に適した熱可塑性樹脂は
もち論熱硬化性樹脂や合成ゴム等ポリマー全般に適用可
能である。 （実施例２）本発明による抗菌・防錆兼用剤を混入させ
た各種複合樹脂浴用ブラシに適用して、実使用状態で従
来品と汚損および錆発生状況について目視により比較評
価した。試験はおのおの１日当り１人が身体洗浄に使用
し、使用後は浴室内に吊して保管することを１ヵ月間繰
り返した。試験期間中殺菌剤入り洗剤で洗浄する等の特
別な洗浄は省略した。その結果を表２に示す。
シの柄で、植毛部２と把手部４とからなっている。植毛
部２には豚毛または、本発明による抗菌・防錆兼用剤を
混入させたポリアミド樹脂から作製された太い繊維を束
ねた毛束３が複数植毛され、ブラシ本体を形成する。把
手部４には、ブラシを吊して保管するために亜鉛メッキ
鋼製の歯止め５がかしめられている。本発明による抗菌
・防錆兼用剤中に混入させる酸化亜鉛ウイスカの電子顕
微鏡写真を図２に示す。なお、本実施例１においては、
リン酸カルシウムを担体として使用したが、その代わり
に炭酸カルシウムや酸性白土，童仙傍などのセラミック
スを使用しても抗菌・防錆効果は同じであった。また、
銀の代わりに銅とか亜鉛を用いても同様の効果が得られ
る。また、実施例１では、抗菌イオン源として硝酸銀錯
イオンを用いた例について説明したが、銀，銅，亜鉛ま
たはそれらの化合物を抗菌イオン源として使用しても抗
菌・防錆効果は同様であり、また担持体として炭酸カル
シウムの代わりにヒドロキシアパタイトのようなリン酸
カルシウム，酸性白土や童仙傍などのセラミックス材を
使用しても抗菌・防錆効果は変わらない。さらに、実施
例１では抗菌・防錆兼用剤を混入させた樹脂としてポリ
プロピレン（ＰＰ）を用いたが、ポリ塩化ビニル（ＰＶ
Ｃ），ポリエチレン，ポリスチレン，ＡＢＳ，ポリアミ
ド等の射出成形や押し出し成形に適した熱可塑性樹脂は
もち論熱硬化性樹脂や合成ゴム等ポリマー全般に適用可
能である。 （実施例２）本発明による抗菌・防錆兼用剤を混入させ
た各種複合樹脂浴用ブラシに適用して、実使用状態で従
来品と汚損および錆発生状況について目視により比較評
価した。試験はおのおの１日当り１人が身体洗浄に使用
し、使用後は浴室内に吊して保管することを１ヵ月間繰
り返した。試験期間中殺菌剤入り洗剤で洗浄する等の特
別な洗浄は省略した。その結果を表２に示す。
【表２】 （表２）の結果から明らかなように、本発明による実施
例２は従来例に比し、黴等の微生物の繁殖が抑制され、
抗菌効果により汚損が発生し難く、また防錆効果も認め
られた。実施例１および２において、浴用ブラシを例に
詳述したが、浴室のように多湿の室内で使用するブラシ
類として、身体洗浄用だけでなく、浴室，洗面所，玄
関，車庫等の水洗いを伴なう清掃用の洗浄用ブラシ全般
に、本発明を適用することが有効である。特筆すべきこ
とは、抗菌だけでなく、防錆効果も併せて発揮すること
で、工業的価値大なるものである。
例２は従来例に比し、黴等の微生物の繁殖が抑制され、
抗菌効果により汚損が発生し難く、また防錆効果も認め
られた。実施例１および２において、浴用ブラシを例に
詳述したが、浴室のように多湿の室内で使用するブラシ
類として、身体洗浄用だけでなく、浴室，洗面所，玄
関，車庫等の水洗いを伴なう清掃用の洗浄用ブラシ全般
に、本発明を適用することが有効である。特筆すべきこ
とは、抗菌だけでなく、防錆効果も併せて発揮すること
で、工業的価値大なるものである。
【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に本発明によれば、抗菌イオン源となる銀，銅，亜鉛か
らなる群のうちから選ばれた１つまたは複数の金属また
はその金属化合物を担持した炭酸カルシウム，リン酸カ
ルシウム，セラミックスからなる群から選ばれた１つま
たは複数の担持体と、酸化亜鉛ウイスカを混入した粉末
または複合樹脂を用いることにより、抗菌・防錆機能の
優れた各種洗浄用ブラシを実現することができる。
に本発明によれば、抗菌イオン源となる銀，銅，亜鉛か
らなる群のうちから選ばれた１つまたは複数の金属また
はその金属化合物を担持した炭酸カルシウム，リン酸カ
ルシウム，セラミックスからなる群から選ばれた１つま
たは複数の担持体と、酸化亜鉛ウイスカを混入した粉末
または複合樹脂を用いることにより、抗菌・防錆機能の
優れた各種洗浄用ブラシを実現することができる。
【図１】本発明の実施例１における浴用ブラシの斜視図
【図２】同実施例１に用いた抗菌・防錆兼用剤中に含ま
れる酸化亜鉛ウイスカの形状を示す電子顕微鏡写真
れる酸化亜鉛ウイスカの形状を示す電子顕微鏡写真
１ 柄 ３ 毛束 ４ 把手部 ５ 歯止め
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年９月１日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図２
【補正方法】変更
【補正内容】
【図２】同実施例１に用いた抗菌・防錆兼用剤中に含ま
れる酸化亜鉛ウイスカの結晶構造を示す電子顕微鏡写真
れる酸化亜鉛ウイスカの結晶構造を示す電子顕微鏡写真
Claims (4)
- 【請求項１】 抗菌性能をもつイオンを溶出する銀，
銅，亜鉛およびそれら金属の化合物からなる群のうちか
ら選ばれた１つまたは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌
イオン源を吸着担持する炭酸カルシウム，リン酸カルシ
ウム，セラミックス材料からなる群のうちから選ばれた
１つまたは複数の担持体と、単結晶テトラポット状の三
次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体として
配合した抗菌・防錆兼用剤を含有する洗浄用ブラシ。 - 【請求項２】 請求項１記載の抗菌・防錆兼用剤を、洗
浄用ブラシの構成部品である樹脂製部品に混入した洗浄
用ブラシ。 - 【請求項３】 抗菌防錆剤中に配合される単結晶で三次
元テトラポット状の酸化亜鉛ウイスカを重量比で１０％
を下限として含有させた抗菌・防錆兼用剤を有する請求
項１または２記載の洗浄用ブラシ。 - 【請求項４】 銀，銅，亜鉛およびそれらの金属の化合
物からなる１つまたは複数の抗菌イオン源を、金属とし
て重量比で１％を上限として含む請求項１，２または３
記載の洗浄用ブラシ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30971691A JPH0638832A (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 洗浄用ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30971691A JPH0638832A (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 洗浄用ブラシ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0638832A true JPH0638832A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=17996438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30971691A Pending JPH0638832A (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 洗浄用ブラシ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0638832A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4873203A (en) * | 1987-07-27 | 1989-10-10 | Hitachi, Ltd. | Method for formation of insulation film on silicon buried in trench |
| KR20020070679A (ko) * | 2001-03-02 | 2002-09-11 | 서병연 | 청소용 브러쉬 및 그 제조방법 |
-
1991
- 1991-10-28 JP JP30971691A patent/JPH0638832A/ja active Pending
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