JPH05111438A - 調理器具 - Google Patents

調理器具

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JPH05111438A
JPH05111438A JP30406291A JP30406291A JPH05111438A JP H05111438 A JPH05111438 A JP H05111438A JP 30406291 A JP30406291 A JP 30406291A JP 30406291 A JP30406291 A JP 30406291A JP H05111438 A JPH05111438 A JP H05111438A
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JP
Japan
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antibacterial
group
rust
resin
zinc
Prior art date
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Pending
Application number
JP30406291A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tanimura
浩 谷村
Hideyuki Yoshida
英行 吉田
Kojiro Matsuo
光二郎 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂製調理器具の表面での細菌,藻,黴など
の微生物の発生と鉄錆の発生を防止する。 【構成】 抗菌性能をもつイオンを溶出する銀,銅,亜
鉛およびそれら金属の化合物からなる群のうちから選ば
れた1つまたは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌イオン
源を吸着担持する炭酸カルシウム,リン酸カルシウム,
セラミックス材料からなる群のうちから選ばれた1つま
たは複数の担持体と、単結晶テトラポット状の三次元構
造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体として配合し
た抗菌・防錆兼用剤を含有する複合樹脂を成形して調理
器具を作成する。この構成により抗菌・防錆機能の優れ
た調理器具を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌・防錆兼用剤を含有
する樹脂を成形して作成した、抗菌・防錆機能を有する
調理器具に関する。
【従来の技術】近年、住環境が高度化し、年間を通じて
室内の温度湿度の変化が少なくなっている。このことは
反面、菌類や黴類の増殖に適した環境となっている。中
でも、水を多く使用し、湿度が比較的高い調理場や流し
台付近においては特に菌類や黴の増殖が顕著である。ま
た、温度,湿度が高いので包丁などの鉄製品の腐食も激
しい。このような場所での使用を目的に作られている各
種の調理器具、例えばまな板,水切りざる,ボール,生
ごみ入れ,しゃもじなどは、長時間放置するとその表面
や隅に黴や細菌の増殖による黒ずんだ汚染や、ヌメリ状
態が発生し、非衛生的な状態になっている。また、鉄錆
による汚染が進行し、鉄製品の損傷が発生する。従来、
このような汚染はこれらの塩素系やアルコール系の漂白
剤、もしくは洗剤で洗浄して清潔にしていた。
【発明が解決しようとする課題】このような従来の調理
器具では、長時間使用したとき、樹脂製構成部品に菌類
・黴類の増殖により、黒ずんだぬめり感を有する汚染を
生じる場合がある。このような汚れは洗剤などにより清
浄化することができるが、調理器具の入り組んだ部分や
隅では清掃が困難な場合が多い。また、まな板の上に包
丁を放置すると包丁の鉄錆が進行し、まな板が汚染され
ることがある。このような汚れを長期間放置すると樹脂
部品が劣化したり脆弱化したり、また不潔でなどの問題
点があった。本発明はこのような従来の調理器具の課題
を解決するもので、長期間使用しても樹脂製調理器具に
菌類や、黴類が発生せず、また、鉄錆が発生しない衛生
的な調理器具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、抗菌性能をもつイオンを溶出する銀,銅,
亜鉛およびそれら金属の化合物からなる群のうちから選
ばれた1つまたは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌イオ
ン源を吸着担持する炭酸カルシウム,リン酸カルシウ
ム,セラミックス材料からなる群のうちから選ばれた1
つまたは複数の担持体と、単結晶テトラポット状の三次
元構造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体として配
合した抗菌・防錆兼用剤を含有する複合樹脂で調理器具
を構成するようにしたものである。
【作用】上記の構成によれば、一般に無公害で飲用浄水
器などにも使用されている銀イオン,銅イオンまたは亜
鉛イオンを抗菌性能をもつ抗菌イオンとして使用し、抗
菌性イオン源となる金属またはその金属の化合物を吸着
担持する物質として炭酸カルシウム,リン酸カルシウム
(天然にはヒドロキシアパタイトとしてCa10(P
46(OH)2の化学式で表されるリン灰石とも呼ば
れ、普遍的に多産されるリン酸塩鉱物群),セラミック
ス材料(天然には酸性白土,童仙傍などの陶磁器材料)
など無公害物質で、かつ安価で多表面積となり易い材料
を使用し、さらにこの担持体に単結晶テトラポット状の
三次元構造をもつ酸化亜鉛ウイスカを配合した抗菌・防
錆兼用剤を含有させた調理器具であるため、配水管,水
槽,外装などに細菌,黴,藻などの微生物による汚染,
劣化および鉄錆による汚染,変色,変質などがないすぐ
れたものである。本発明の特徴となる作用は上記に加え
て、 (1)配合される酸化亜鉛ウイスカが単結晶のテトラポ
ット状であるため、4方向に成長しているという他の結
晶にはない特異な形状であるため、 (イ)活性ならびに安定性が強く、銀イオン,銅イオ
ン,亜鉛イオンなどの抗菌性能を著しく増大するもので
ある。従って、抗菌・防錆兼用剤の抗菌性能,防錆性能
が大きいのみならず、高価な銀または銅はその含有量を
著しく少量にして、コストを廉価にしても抗菌・防錆性
能の優れた調理器具を実現できるものである。 (ロ)銀イオン,銅イオン,亜鉛イオンなどの抗菌性能
を酸化亜鉛ウイスカの混入によって強くするため、銀,
銅,亜鉛などと、従来の酸化亜鉛ウイスカを混入しない
抗菌剤を比較して1/10〜1/1000に低減するこ
とができるため、当然水中に溶出する金属イオンを排出
基準より遥かに少なくすることができる。従って、環境
保全,人体への影響にとっても安全な抗菌・防錆機能を
もった調理器具を実現できるものである。 (ハ)酸化亜鉛ウイスカは、そのウイスカ繊維長が2〜
3μmから数10μmまでの範囲にあり、比重は5.7
8(空気透過法による)、昇華温度1720℃、引張強
さ270〜280kgf/cm2、曲げ強度440kgf/cm2、曲
げ弾性率20,000〜21,000kgf/cm2などの特徴
をもっており、調理器具を構成する樹脂部品に混入する
場合には機械的強度が、酸化亜鉛ウイスカの混入によっ
て強化されるという利点がある。 (2)吸着担持体は炭酸カルシウム,リン酸カルシウ
ム,セラミックスなど、いずれも一般に使用されている
安価な無公害物質であり、硝酸銀,硫酸銅,硫酸亜鉛の
ように水溶性金属塩溶液をイオン源として使用する場
合、単にこれらの溶液に担持体を浸漬するのみで、吸着
担持ができるという簡便な工程で作成できるものであ
る。そして、この工程によれば常に十分に広い比表面積
が得られ、高い抗菌・防錆効果を発揮するものである。
【実施例】以下に、本発明の一実施例である調理器具に
ついて説明する。 (実施例1)市販のヒドロキシアパタイト(BET表面
積60m2/g)を硝酸銀イオン溶液に浸漬,乾燥して得
た、Agとして0.01〜0.05wt%を担持したAg−
ヒドロキシアパタイト粉体と、図1に示す形状の酸化亜
鉛ウイスカ粉体をポリプロピレン樹脂粉体と混合比を変
えてドライブレンドし、この混合物を単軸樹脂押し出し
機で押し出し、冷却後切断して複合ポリプロピレン樹脂
ペレットを作成した。このようにして作成した数種の樹
脂ペレットを用い、射出成形機で樹脂製まな板、および
引張試験片を成形加工し、防菌防黴試験,引張試験を行
なった。ここで、本発明の効果を見る為に比較例とし
て、ポリプロピレン樹脂のみと、Ag−ヒドロキシアパ
タイトとポリプロピレンの複合樹脂、酸化亜鉛ウイスカ
とポリプロピレンの複合樹脂を用い、実施例1と同等の
成形品を作成し同様の試験を行なった。作成した複合樹
脂の組成および試験結果を(表1)に示す。
【表1】 試験に用いた黴は、JIS2911「黴抵抗試験方法」
に準拠し、第一群アスペルギルスニゲル,第二群ペニシ
リウムシトリヌム(青かび),第四群クラドスポリウム
クラドスポリオイデス,第五群ケトミウムグロボスムと
カンジダアルビカンス(真菌)の5種を用いて、サブロ
ウー寒天培地をシャーレに流し込み、あらかじめ用意し
た、試験製品から切り出した試験樹脂片を、寒天培地に
配置した上で、前述の試験菌をシャーレ全面に塗布後、
ウエザーメータ内で、温度28℃、湿度70〜75%の
条件に設定した後、150時間放置後、試験菌の繁殖の
状態を観察した。同時に、鋼線を成形品に巻きつけて上
記の条件で放置し、鉄錆の発生状況も併せて調べた。ま
た、引張試験についてはJIS2911に準拠して行っ
た。(表1)から明らかなように、Ag−ヒドロキシア
パタイトと酸化亜鉛ウイスカが相乗的に作用し、防菌,
防黴,防錆効果が得られているだけではなく、樹脂の補
強効果も同時に得られており、比較的厳しい状態で用い
られる調理器具として非常に好ましい特性を有してい
る。 (実施例2)実施例1の成分の内、Ag−ヒドロキシア
パタイト粉体をAg−炭酸カルシウム粉体(比表面積1
5m2/g)に変更し、実施例1と同様な組成で、実施例1
と同じ樹脂性まな板、および引張試験片を作成し、実施
例1と同様の試験を行なった。作成した複合樹脂の組成
および試験結果を(表2)に示す。
【表2】 本実施例についても、実施例1と同等の試験結果を得る
ことができた。 (実施例3)本実施例では、実施例1の方法を用い、樹
脂製まな板以外の調理器具に応用し、成形加工したもの
である。ただし、組成比は1種類(Ag−ヒドロキシア
パタイト2wt%、酸化亜鉛ウイスカ20wt%、ポリプロ
ピレン樹脂78wt%)とし、比較例として従来より市販
されているポリプロピレン樹脂のみのものを用いた。成
形品の種類および試験結果を(表3)に示す。
【表3】 結果から明らかな様に、各種の複合樹脂製品についても
十分な防菌,防黴,防錆効果を得ることができる。な
お、各実施例では、マトリクス樹脂としてポリプロピレ
ン樹脂を用いたが、調理器具として広く用いられている
ポリエチレン樹脂,ABS樹脂を用いても同様の効果が
得られた。また、本実施例で成形した調理器具以外の樹
脂製調理器具についても、同様に高い防菌,防黴,防錆
効果が得られる。また、抗菌イオン源として硝酸銀を用
いた例について説明したが、銀,銅,亜鉛またはそれら
の化合物を抗菌イオン源として使用しても抗菌・防錆効
果は同様であり、また担持体として炭酸カルシウムの代
わりにヒドロキシアパタイトのようなリン酸カルシウ
ム,酸性白土や童仙傍などのセラミックス材を使用して
も抗菌・防錆効果は変わらない。
【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に本発明によれば、抗菌イオン源となる銀,銅,亜鉛か
らなる群のうちから選ばれた1つまたは複数の金属また
はその金属化合物を担持した炭酸カルシウム,リン酸カ
ルシウム,セラミックスからなる群から選ばれた1つま
たは複数の担持体と、酸化亜鉛ウイスカを混入した粉末
または複合樹脂を用いることにより、抗菌・防錆機能が
優れ、黒色の汚染物や鉄錆の発生が抑制された調理器具
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に用いた抗菌・防錆兼用剤中
に含まれる酸化亜鉛ウイスカの形状を示す電子顕微鏡写

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗菌性能をもつイオンを溶出する銀,
    銅,亜鉛およびそれら金属の化合物からなる群のうちか
    ら選ばれた1つまたは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌
    イオン源を吸着担持する炭酸カルシウム,リン酸カルシ
    ウム,セラミックス材料からなる群のうちから選ばれた
    1つまたは複数の担持体と、単結晶テトラポット状の三
    次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカの三者を主体として
    配合した抗菌・防錆兼用剤を含有する調理器具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の抗菌・防錆兼用剤を、構
    成部品である樹脂製部品に混入した調理器具。
  3. 【請求項3】 抗菌・防錆剤中に配合される単結晶で三
    次元テトラポット状の酸化亜鉛ウイスカを重量比で10
    %を下限として含有させた抗菌・防錆兼用剤を有する請
    求項1または2記載の調理器具。
  4. 【請求項4】 銀,銅,亜鉛およびそれらの金属の化合
    物からなる1つまたは複数の抗菌性イオン源を、金属と
    して重量比で1%を上限として含む請求項1,2または
    3記載の調理器具。
JP30406291A 1991-10-22 1991-10-22 調理器具 Pending JPH05111438A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010069759A (ko) * 2001-05-08 2001-07-25 박세환 銀항균제와 불소수지를 이용한 내열항균 구이판 제조

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010069759A (ko) * 2001-05-08 2001-07-25 박세환 銀항균제와 불소수지를 이용한 내열항균 구이판 제조

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