JPH0511005B2 - - Google Patents
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- JPH0511005B2 JPH0511005B2 JP5198685A JP5198685A JPH0511005B2 JP H0511005 B2 JPH0511005 B2 JP H0511005B2 JP 5198685 A JP5198685 A JP 5198685A JP 5198685 A JP5198685 A JP 5198685A JP H0511005 B2 JPH0511005 B2 JP H0511005B2
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Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
Description
(技術分野)
本発明は建築用材料、特に無機質建築用板の製
法に関する。 (背景技術) 表面に化粧模様を有する無機質の建築用材料の
構成体としては、以下のようなものが提案されて
いる。 (イ) 無機質成形体の表面に、印刷・塗装等の方法
で、化粧模様をつけた構成体。 (ロ) 無機質成形体の内部の一部(表面層に無機着
色層を設けたもの、或いは2種以上の色の異る
無機着色部がランダムに混合されたもの)に着
色模様を設けた構成体。 ここで(イ)の化粧模様をつけた構成体は、単に表
面の最上層に印刷・塗装で模様をつけたのみであ
るから、長期の耐用により表面層が劣化して模様
がなくなつたり色あせたりする。 又(ロ)の内部の一部に着色部を設けた構成体は、
比較的耐用性があつても、(イ)と同様に次第に表面
層の模様が消失したり、色あせたりする。 (発明の目的) 長期の期間に渡つて使用して表面層が劣化して
きても、表面の化粧模様が連続的に現われるよう
に、構成体の内部と表面側模様が連続的につなが
つている構成体で、且つその構成体の表面(側
面)の模様が略木目模様を有している無機質建築
用板を比較的容易に製造しうる製法を提供するこ
とを目的とする。 (発明の開示) 下記の製法を用いることにより、前述したよう
な目的の無機硬化体が得られる。 本発明における第1の発明は、2種以上の色の
異る水硬性無機質材料を、交互に押出機に供給し
て略板状体を押出し、その後、成形品の表面又は
側面をカツトすることにより、略木目模様を出現
させることを特徴とする無機建築用板の製法に関
するものである。 本発明で用いられる水硬性無機材料は、通常の
無機建築材料に使用されているものが適用でき、
何ら限定されるものではない。即ち通常のセメン
ト類(各種セメント)、スラグ、石膏、ケイ酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、石灰等である。又
補強用繊維として有機繊維(パルプ、ビニロン、
ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル等)、
無機繊維(アスベスト、ロツクウール、ウオラス
トナイト、マイカ等)を使用する。上記の材料を
主原料として、押出し成形する為の助剤として、
有機系樹脂物(メチルセルロース、ポリアクリル
アミド、ポリビニルアルコール、エポキシ樹脂、
アクリルエマルジヨン)を使用する。これらの量
は特に限定しないが、全固形分を100重量部とし
た場合、通常1〜10%程使用するのが最適であ
る。 以上述べたような諸材料に、着色の為の顔料を
添加して、水を加えて混合・混練し、着色混練物
を準備する。(本発明では、顔料の色を変え、こ
のような着色混練物を2種以上準備する)ここで
使用する顔料は、一般には同じ無機質系の顔料を
使用するが、一部有機系の顔料、染料等も使用す
ることは可能である。 このように調整した2種以上の混練物を押出機
の交互に供給し板状体を押し出し成形する。第1
図に押出機ダイより押さ出されてきた板状成形体
の斜視図を示す。図において1は押出機ダイ、2
は成形品引取りコンベアー、3は成形品を示す。
第2図は板状成形体3の拡大図である。第2図の
拡大図より判るように、押出機に色の異る着色混
練物を交互に供給して押し出し成形すると、端部
の断面図が円形上の着色輪(以下年輪模様と称
す)になつた成形体が連続的に押し出されてく
る。これは、押出機ダイの壁面に接する部分と中
心部では材料の流速が異り、流速の分布を持つて
いるため上述のような年輪模様が出現するもので
ある。この年輪模様は、押出機の押出スピードに
より変化させることができる。然るに、このよう
にして断面に年輪模様を有する板状体は成形でき
るが、第2図で明らかなように、板状体の表面及
び側面は極く薄い一色の着色層になつてしまい
(ダイ側面の抵抗で側面に接する部分の材料の流
れが遅く、その部分は、2色以上の色がダイ部で
混ざつてしまつて一色となる)、本発明の目的と
しているところの表面に略木目模様を有した無機
板状体は得られない。本発明の特長は、表面に木
目模様を有する無機板状体を得ることであり、こ
のため本発明では、成形体の表面又は側面を薄く
スライスするような形で切断する。この場合の切
断は、水硬性無機物成形体の硬化前・後のいづれ
でも差し支えはないが、材料のリターン(再利
用)も考慮すれば、成形直後の硬化前に切断する
のが好ましい。第3図及び第4図に、第2図の成
形体の表面及び側面をスライスするようにカツト
したものを示す。本発明の成形体の硬化養生法に
ついては何ら限定しない。室内放置、湿熱養生、
オートクレーブ養生、水中養生等、一般に水硬性
無機質の養生法で採用される方法が適用できる。 次に本発明の第2の発明について説明する。 第2の発明は、2種以上の色の異る水硬性無機
質材料を、交互に(順に)押出機に供給して略板
状体を押し出し成形する場合、押出機ダイ内部
に、板状体の表面或いは側面の一部が分離されて
押し成形出されてくるように仕切り板を設けて押
し出し成形することを特徴とする略木目模様を出
現させた無機建築用板の製法に関するものであ
る。 本発明は前の発明と同様の方法で材料を準備し
て押出成形するが、前の発明のように、押し出さ
れた成形体の表面或いは側面を後から切断するの
では無く、押し出し成形する際にダイ(金型)内
部で、表面或いは側面を分離させて取り出そうと
する方法であり、本発明の方法を取れば、後から
成形体の表面或いは側面を切断するよりも、より
容易で簡単に分離でき且つ、末硬化の無機材料を
再び戻して再使用するのには、より最適である。
このような目的で本発明では、第5図及び第7図
に示したようなダイ4を使用する。即ちダイの内
部に、成形体の表面或いは側面が分離して削り取
られるように、仕切り板(刃)5を設けてある。
本発明のダイを使用して押し出し成形すれば、第
6図、第8図に示すように、表面或いは側面に略
木目模様を有する板状体を得ることができる。硬
化養生させる方法は前述と同様で良い。 (実施例) 次に実施例について説明する。 第1表に示したような実施例1〜6の配合割合
で着色混練材料を準備した。次にこの着色材料を
押出機に交互に投入して、押出スピード2m/分
の速度で、巾150mm、厚さ15mmの板状体を押し出
した。次にこの成形体を60℃、100%湿度で3日
間湿熱養生を行い、その後2週間室内放置を行つ
た。その後、板状体の表面を約2mm厚程ハンドバ
イブレーターにより、削り取り、表面に略木目の
模様を有する無機建築用板を得た。このものの物
性は、第2表に示した如く、強度、耐水性にすぐ
れた性質を有していた。 次に第1表の実施例7〜9に示した配合割合で
着色混練材料を準備し、押出機に交互に投入し
て、第5図及び第7図に示した押し出し金型を使
用し、押出スピード1m/分の速度で巾150mm、
厚さ50mmの板状体を押し出した。次にこの成形体
を80℃、100%湿度で3日間湿熱養生を行い、そ
の後2週間室内放置を行つた。得られた板状体の
表面又は側面は、略木目模様を有していた。又、
このものの物性は第2表に示した如く、強度、耐
水性にすぐれた性質を有していた。 (発明の効果) 叙上のように本発明の製法を採用すれば、以下
に列記するような木目模様を有する無機建築用板
をきわめて簡単な方法で得ることができる。 (イ) 本物の木よりも、不燃で、寸法安定性が良
く、且つ腐る心配のない不燃木材が得られる。 (ロ) 表面に印刷或いは塗装により模様づけしたも
のよりも、より耐久性があり、いつまでも模様
が薄れたり、ハガしたりする心配のない無機建
築用板が得られる。
法に関する。 (背景技術) 表面に化粧模様を有する無機質の建築用材料の
構成体としては、以下のようなものが提案されて
いる。 (イ) 無機質成形体の表面に、印刷・塗装等の方法
で、化粧模様をつけた構成体。 (ロ) 無機質成形体の内部の一部(表面層に無機着
色層を設けたもの、或いは2種以上の色の異る
無機着色部がランダムに混合されたもの)に着
色模様を設けた構成体。 ここで(イ)の化粧模様をつけた構成体は、単に表
面の最上層に印刷・塗装で模様をつけたのみであ
るから、長期の耐用により表面層が劣化して模様
がなくなつたり色あせたりする。 又(ロ)の内部の一部に着色部を設けた構成体は、
比較的耐用性があつても、(イ)と同様に次第に表面
層の模様が消失したり、色あせたりする。 (発明の目的) 長期の期間に渡つて使用して表面層が劣化して
きても、表面の化粧模様が連続的に現われるよう
に、構成体の内部と表面側模様が連続的につなが
つている構成体で、且つその構成体の表面(側
面)の模様が略木目模様を有している無機質建築
用板を比較的容易に製造しうる製法を提供するこ
とを目的とする。 (発明の開示) 下記の製法を用いることにより、前述したよう
な目的の無機硬化体が得られる。 本発明における第1の発明は、2種以上の色の
異る水硬性無機質材料を、交互に押出機に供給し
て略板状体を押出し、その後、成形品の表面又は
側面をカツトすることにより、略木目模様を出現
させることを特徴とする無機建築用板の製法に関
するものである。 本発明で用いられる水硬性無機材料は、通常の
無機建築材料に使用されているものが適用でき、
何ら限定されるものではない。即ち通常のセメン
ト類(各種セメント)、スラグ、石膏、ケイ酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、石灰等である。又
補強用繊維として有機繊維(パルプ、ビニロン、
ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル等)、
無機繊維(アスベスト、ロツクウール、ウオラス
トナイト、マイカ等)を使用する。上記の材料を
主原料として、押出し成形する為の助剤として、
有機系樹脂物(メチルセルロース、ポリアクリル
アミド、ポリビニルアルコール、エポキシ樹脂、
アクリルエマルジヨン)を使用する。これらの量
は特に限定しないが、全固形分を100重量部とし
た場合、通常1〜10%程使用するのが最適であ
る。 以上述べたような諸材料に、着色の為の顔料を
添加して、水を加えて混合・混練し、着色混練物
を準備する。(本発明では、顔料の色を変え、こ
のような着色混練物を2種以上準備する)ここで
使用する顔料は、一般には同じ無機質系の顔料を
使用するが、一部有機系の顔料、染料等も使用す
ることは可能である。 このように調整した2種以上の混練物を押出機
の交互に供給し板状体を押し出し成形する。第1
図に押出機ダイより押さ出されてきた板状成形体
の斜視図を示す。図において1は押出機ダイ、2
は成形品引取りコンベアー、3は成形品を示す。
第2図は板状成形体3の拡大図である。第2図の
拡大図より判るように、押出機に色の異る着色混
練物を交互に供給して押し出し成形すると、端部
の断面図が円形上の着色輪(以下年輪模様と称
す)になつた成形体が連続的に押し出されてく
る。これは、押出機ダイの壁面に接する部分と中
心部では材料の流速が異り、流速の分布を持つて
いるため上述のような年輪模様が出現するもので
ある。この年輪模様は、押出機の押出スピードに
より変化させることができる。然るに、このよう
にして断面に年輪模様を有する板状体は成形でき
るが、第2図で明らかなように、板状体の表面及
び側面は極く薄い一色の着色層になつてしまい
(ダイ側面の抵抗で側面に接する部分の材料の流
れが遅く、その部分は、2色以上の色がダイ部で
混ざつてしまつて一色となる)、本発明の目的と
しているところの表面に略木目模様を有した無機
板状体は得られない。本発明の特長は、表面に木
目模様を有する無機板状体を得ることであり、こ
のため本発明では、成形体の表面又は側面を薄く
スライスするような形で切断する。この場合の切
断は、水硬性無機物成形体の硬化前・後のいづれ
でも差し支えはないが、材料のリターン(再利
用)も考慮すれば、成形直後の硬化前に切断する
のが好ましい。第3図及び第4図に、第2図の成
形体の表面及び側面をスライスするようにカツト
したものを示す。本発明の成形体の硬化養生法に
ついては何ら限定しない。室内放置、湿熱養生、
オートクレーブ養生、水中養生等、一般に水硬性
無機質の養生法で採用される方法が適用できる。 次に本発明の第2の発明について説明する。 第2の発明は、2種以上の色の異る水硬性無機
質材料を、交互に(順に)押出機に供給して略板
状体を押し出し成形する場合、押出機ダイ内部
に、板状体の表面或いは側面の一部が分離されて
押し成形出されてくるように仕切り板を設けて押
し出し成形することを特徴とする略木目模様を出
現させた無機建築用板の製法に関するものであ
る。 本発明は前の発明と同様の方法で材料を準備し
て押出成形するが、前の発明のように、押し出さ
れた成形体の表面或いは側面を後から切断するの
では無く、押し出し成形する際にダイ(金型)内
部で、表面或いは側面を分離させて取り出そうと
する方法であり、本発明の方法を取れば、後から
成形体の表面或いは側面を切断するよりも、より
容易で簡単に分離でき且つ、末硬化の無機材料を
再び戻して再使用するのには、より最適である。
このような目的で本発明では、第5図及び第7図
に示したようなダイ4を使用する。即ちダイの内
部に、成形体の表面或いは側面が分離して削り取
られるように、仕切り板(刃)5を設けてある。
本発明のダイを使用して押し出し成形すれば、第
6図、第8図に示すように、表面或いは側面に略
木目模様を有する板状体を得ることができる。硬
化養生させる方法は前述と同様で良い。 (実施例) 次に実施例について説明する。 第1表に示したような実施例1〜6の配合割合
で着色混練材料を準備した。次にこの着色材料を
押出機に交互に投入して、押出スピード2m/分
の速度で、巾150mm、厚さ15mmの板状体を押し出
した。次にこの成形体を60℃、100%湿度で3日
間湿熱養生を行い、その後2週間室内放置を行つ
た。その後、板状体の表面を約2mm厚程ハンドバ
イブレーターにより、削り取り、表面に略木目の
模様を有する無機建築用板を得た。このものの物
性は、第2表に示した如く、強度、耐水性にすぐ
れた性質を有していた。 次に第1表の実施例7〜9に示した配合割合で
着色混練材料を準備し、押出機に交互に投入し
て、第5図及び第7図に示した押し出し金型を使
用し、押出スピード1m/分の速度で巾150mm、
厚さ50mmの板状体を押し出した。次にこの成形体
を80℃、100%湿度で3日間湿熱養生を行い、そ
の後2週間室内放置を行つた。得られた板状体の
表面又は側面は、略木目模様を有していた。又、
このものの物性は第2表に示した如く、強度、耐
水性にすぐれた性質を有していた。 (発明の効果) 叙上のように本発明の製法を採用すれば、以下
に列記するような木目模様を有する無機建築用板
をきわめて簡単な方法で得ることができる。 (イ) 本物の木よりも、不燃で、寸法安定性が良
く、且つ腐る心配のない不燃木材が得られる。 (ロ) 表面に印刷或いは塗装により模様づけしたも
のよりも、より耐久性があり、いつまでも模様
が薄れたり、ハガしたりする心配のない無機建
築用板が得られる。
【表】
【表】
〓
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 2種以上の色の異る水硬性無機質材料を、交
互に押出機に供給して略板状体を押出し、その
後、成形品の表面又は側面をカツトすることによ
り、略木目模様を出現させることを特徴とする無
機建築用板の製法。 2 2種以上の色の異る水硬性無機質材料を、交
互に(順に)押出機に供給して略板状体を押し出
し成形する場合、押出機ダイ内部に、板状体の表
面或いは側面の一部が分離されて押し出されてく
るように仕切り板を設けて押し出し成形すること
を特徴とする略木目模様を出現させた特許請求の
範囲第1項記載の無機建築用板の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5198685A JPS61211439A (ja) | 1985-03-15 | 1985-03-15 | 無機建築用板の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5198685A JPS61211439A (ja) | 1985-03-15 | 1985-03-15 | 無機建築用板の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61211439A JPS61211439A (ja) | 1986-09-19 |
JPH0511005B2 true JPH0511005B2 (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=12902176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5198685A Granted JPS61211439A (ja) | 1985-03-15 | 1985-03-15 | 無機建築用板の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61211439A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03182303A (ja) * | 1989-12-12 | 1991-08-08 | Mitsubishi Materials Corp | 押出成形機による着色模様付け方法 |
JPH03219918A (ja) * | 1990-01-26 | 1991-09-27 | Mitsubishi Materials Corp | 押出成形体の模様付け方法 |
-
1985
- 1985-03-15 JP JP5198685A patent/JPS61211439A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61211439A (ja) | 1986-09-19 |
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