JPH0510993U - ローラハース炉 - Google Patents
ローラハース炉Info
- Publication number
- JPH0510993U JPH0510993U JP3923691U JP3923691U JPH0510993U JP H0510993 U JPH0510993 U JP H0510993U JP 3923691 U JP3923691 U JP 3923691U JP 3923691 U JP3923691 U JP 3923691U JP H0510993 U JPH0510993 U JP H0510993U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller group
- fired
- speed
- conveyance roller
- conveying
- Prior art date
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- Pending
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- Tunnel Furnaces (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ローラハース炉においては、焼成形態が異る
被焼成品群を炉内を搬送しながらグループ分けしたり、
焼成が完了した被焼成品を炉内搬送系とは別の搬送系に
移動させたりする後工程の取扱いが必要な場合がある。
このためには先行する被焼成品と後続の被焼成品を引離
す搬送ローラ機構が必要である。 【構成】 2つの独立した駆動源をもつ先行搬送ローラ
群と後続搬送ローラ群と、一方向にのみ駆動を伝達する
クラッチを介して前記先行搬送ローラ群と後続搬送ロー
ラ群の間に配設した二速度搬送ローラ群と被焼成品を検
知する検知器とを設けて、先行搬送ローラ群の駆動時に
は、先行搬送ローラ群および二速度搬送ローラ群の搬送
速度を後続搬送ローラ群の搬送速度よりも大とし、先行
の被焼成品と後続の被焼成品とを引き離すことができる
ようにしたとことを特徴とする。
被焼成品群を炉内を搬送しながらグループ分けしたり、
焼成が完了した被焼成品を炉内搬送系とは別の搬送系に
移動させたりする後工程の取扱いが必要な場合がある。
このためには先行する被焼成品と後続の被焼成品を引離
す搬送ローラ機構が必要である。 【構成】 2つの独立した駆動源をもつ先行搬送ローラ
群と後続搬送ローラ群と、一方向にのみ駆動を伝達する
クラッチを介して前記先行搬送ローラ群と後続搬送ロー
ラ群の間に配設した二速度搬送ローラ群と被焼成品を検
知する検知器とを設けて、先行搬送ローラ群の駆動時に
は、先行搬送ローラ群および二速度搬送ローラ群の搬送
速度を後続搬送ローラ群の搬送速度よりも大とし、先行
の被焼成品と後続の被焼成品とを引き離すことができる
ようにしたとことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、ローラをトンネル状焼成室内に多数個配設し、ローラ上に載置した 被焼成品を搬送しながら焼成するようにしたローラハース炉に関するものである 。
【0002】
ローラハース炉においては焼成形態が異る被焼成品群を炉内を搬送しながらグ ループ分けしたり、焼成が完了した被焼成品を炉内搬送系とは別の搬送系に移動 させたりする後工程の取扱いが必要な場合があり、このためには先行する被焼成 品と後続の被焼成品を引離す必要がある。この場合には、搬送ローラ群を、2つ の搬送ローラ群に分離し、先行搬送ローラ群の搬送速度を後続搬送ローラ群の搬 送速度よりも大とする方法が通常である。しかし、被焼成品が先行搬送ローラ群 と後続搬送ローラ群の両方に載って搬送される間は、2つの搬送ローラ群の速度 差のために、ローラに異常な荷重がかかってローラが損傷したり、被焼成品が平 面上斜めに搬送されたりする不具合が発生する。この不具合の対策として従来は (1)先行搬送ローラ群と後続搬送ローラ群の駆動源に電磁クラッチを設け、被 焼成品が完全に先行搬送ローラ群に載り移るまでは、後続搬送ローラ群の駆動で 搬送し、被焼成品が先行搬送ローラ群に載り移ったとき、検知器によりこれを検 知し、先行搬送ローラ群の高速駆動源に電磁クラッチにより切換えたり、(2) 先行搬送ローラ群と後続搬送ローラ群との間に、実公平2−3112公報に開示 された装置のように、中立ローラ群を設けて被焼成品が先行搬送ローラ群で引張 られたとき中立ローラ群がフリー回転して後続搬送ローラ群との引張り合いを少 くする方法等がとられている。
【0003】
しかしながら、これらの従来技術においては、つぎのような欠点があった。す なわち(1)の場合には、電磁クラッチと、その制御回路が必要であり、構造が 複雑であるとともに高価格となり、(2)の場合には、中立ローラ群側から被焼 成品が先行搬送ローラ群に載り移るときに、先行搬送ローラ群が搬送の抵抗とな らないために先行搬送ローラ群は回転している必要がある。しかしながら搬送速 度が異る境界では中立ローラ群がフリー回転していても、被焼成品の重量をWと し、中立ローラのころがり摩擦係数をμとすれば、μwの抵抗力があり、高速搬 送の先行搬送ローラの搬送による引張り力との関係は、搬送の進行とともに変化 する。一方被焼成物は図4に示すように、程度の差はあれ斜め姿勢の状態で搬送 されることが多く、斜め姿勢の状態で、高速で回転している先行搬送ローラに突 入すると、被焼成品の片側先端が搬送ローラに早く到達し、突入時に片側のみに 搬送力が作用するため、斜め姿勢がさらに助長され以後の搬送動作に不具合をも たらすため、後行程で姿勢を矯正したり、被焼成品とローラの間にすべりが発生 することにより、両方にきずがつき、被焼成品の品質を低下したり、ローラの寿 命を短くするなどの欠点があった。
【0004】 そこで本考案の目的は、簡単な構造で、正姿勢の被焼成品はもちろんのこと、 斜め姿勢で搬送されてきた被焼成品の姿勢の傾きを助長したり、被焼成品やロー ラにきずをつけることなく、先行する被焼成品の搬送速度を大にして、後続の被 焼成品と引離すことにある。
【0005】
そこで本考案では、被焼成品が後続搬送ローラ群から、先行搬送ローラ群に完 全に載り移った後、先行搬送ローラ群を駆動し、高速搬送を行うことにより被焼 成品の姿勢に全く影響を与えることなしに先行の被焼成品と後続の被焼成品とを 引離すことができるという特徴を有する手段を考案した。
【0006】
前記手段を実現するために、2つの独立した駆動源によりそれぞれ駆動される 先行搬送ローラ群と後続搬送ローラ群と前記2つの搬送ローラ群との間に駆動方 向が、一方向の回転のときのみ駆動が伝達され、逆方向の回転のときは駆動が伝 達されないクラッチ、いわゆる一方向クラッチを介して前記2つの搬送ローラ群 の駆動系と接続し、後続の搬送ローラ群、先行搬送ローラ群のいずれの駆動源に よっても駆動される二速度搬送ローラ群を設け、被焼成品が後続搬送ローラ群を 離脱するまでは、後続搬送ローラ群の駆動系により駆動し、被焼成品の後端が後 続搬送ローラ群を完全に離脱した時点で、光電センサ、近接センサあるいはリミ ットスイッチ等の検知器によりこれを検知する。二速度搬送ローラ群は、駆動系 が両方とも駆動されているときは、一方向クラッチを内蔵した2つの連結駆動部 の回転速度の速い方の駆動系で駆動されるので、被焼成品が二速度搬送ローラ群 に完全に載り移り、検知器の動作により、先行搬送ローラ群が駆動を開始した時 点で、二速度搬送ローラ群も先行搬送ローラ群の速度すなわち高速に切換わるの で、先行搬送ローラ群と、後続搬送ローラ群による被焼成品の引張り合いは、全 くないため、被焼成品の姿勢に全く影響を与えることなしに先行の被焼成品と後 続の被焼成品を引離すことができるようにしたものである。
【0007】
本考案を実施例により詳細に説明する。図1は本考案の一実施例を示す概略の 正面図を、図2(a)は本考案による二速度搬送ローラ駆動系付近の構造を示す 平面図を、図2(b)は図2(a)の正面図を、図3は二速度搬送ローラ駆動系 と先行搬送ローラ駆動系および後続搬送ローラ駆動系の連結駆動軸部の要部断面 図を、図4は斜め姿勢の状態で搬送される被焼成品と搬送ローラとの関係を示す 説明図である。
【0008】 図1によると後続搬送ローラ群2と先行搬送ローラ群3はそれぞれの駆動系5 、6を介して駆動を連結しているので、チエンスプロケット15aが後続搬送ロ ーラ駆動系5により駆動される状態にあるときは、後続搬送ローラ駆動系5の駆 動が二速度搬送ローラ駆動系7に伝達されるようになっている。また一方向クラ ッチ17は、前記と逆の回転方向の場合には駆動が伝達されないので、2速度搬 送ローラ駆動系7が、後続搬送ローラ駆動系5よりも高速で駆動される場合は相 対的に後続搬送駆動系5が逆転する場合と同じ関係になるので後続搬送ローラ駆 動系5の速度とは無関係に2速度搬送ローラ駆動系7は駆動される。
【0009】 したがって、二速度搬送ローラ駆動系7は、先行搬送ローラ駆動系6が停止状 態にあり、後続搬送ローラ駆動系5が駆動状態にあるときは、一方向クラッチ1 7は、逆の回転方向には無駆動となるので、後続搬送ローラ駆動系5により駆動 される。チエンスプロケット15bが先行搬送ローラ駆動系6により駆動される 状態にあるときは、先行搬送ローラ駆動系6は、高速駆動しているので、先行搬 送ローラ駆動系6の駆動が二速度搬送ローラ駆動系7に伝達されるようになって いる。
【0010】 つぎに被焼成品1の移動順序に従って説明する。後続搬送ローラ群2が駆動さ れているときは、二速度搬送ローラ群7も駆動されており、被焼成品1は、後続 搬送ローラ群2から二速度搬送ローラ群7へ同一速度すなわち低速度で搬送され 、後続搬送ローラ群2の中で最も先端に配設された搬送ローラ9から離脱したこ とを、検知器10で、被焼成品1の後端により検知し、先行搬送ローラ群3の駆 動源13を駆動させる。先行搬送ローラ駆動系6は、高速搬送するように駆動し ているので、二速度搬送ローラ駆動系7は、前記したように先行搬送ローラ駆動 系6と同一速度で高速で駆動され、二速度搬送ローラ群4上の図1における被焼 成品1aは高速搬送される。後続の被焼成品1bは後続搬送ローラ群2上にあり 、低速で搬送されるので、先行の被焼成品1aは後続の被焼成品1bから徐々に その間隔を大きくしながら搬送されることになり、被焼成品1同士の引離しを行 う。
【0011】 なお、本実施例では検知器10による被焼成品1の検知位置を後端としたが被 焼成品の長さが一定のもの等の場合は、被焼成品1の前端を検知してもよい。ま た先行搬送ローラ群、後続搬送ローラ群、二速度搬送ローラ群の組合せは、炉外 の搬送装置を含めたローラハース炉システムの中に一対存在することに限定した ものではなく、一対以上の組合せに適用するものである。
【0012】
以上のように本考案によれば、2つの独立した駆動源により駆動する先行搬送 ローラ群と後続搬送ローラ群と前記先行搬送ローラ群および後続搬送ローラ群の 駆動系により、一方向にのみ駆動を伝達するクラッチを介して前記先行搬送ロー ラ群と、後続搬送ローラ群の間に配設した二速度搬送ローラ群と、先行搬送ロー ラ群の駆動を開始するために、被焼成品が後続搬送ローラ群から完全に離脱した 時点で被焼成品を検知する検知器とを設け、被焼成品が後続搬送ローラ群から二 速度搬送ローラ群まで搬送される間は、後続搬送ローラ群の低速で搬送し、被焼 成品が後続搬送ローラ群から完全に離脱した状態で、二速度搬送ローラ群および 先行搬送ローラ群により高速搬送するので、低速搬送ローラ群と高速搬送ローラ 群とによる被焼成品の引張り合いは全くないため、被焼成品の斜め姿勢を助長し たり、被焼成品とローラ間のすべりによるきずも全く発生することなく、簡単な 構造と安価な費用で先行の被焼成品と後続の被焼成品を搬送しながら引離すこと を可能としたので、被焼成品が斜め姿勢になることによる後行程による姿勢の矯 正行程を不要とするとともに、きずの削減による被焼成品の品質向上と、ローラ の寿命向上を図ることができるローラハース炉を提供するものである。
【図1】本考案の一実施例を示す概略の正面図を示す。
【図2】(a)は本考案による二速度搬送ローラ駆動系
付近の構造を示す平面図を示す。 (b)は(a)の正面図を示す。
付近の構造を示す平面図を示す。 (b)は(a)の正面図を示す。
【図3】二速度搬送ローラ駆動系と先行ローラ駆動系お
よび後続搬送ローラ駆動系の連結駆動軸部の要部断面図
を示す。
よび後続搬送ローラ駆動系の連結駆動軸部の要部断面図
を示す。
【図4】斜め姿勢の状態で搬送される被焼成品と搬送ロ
ーラとの関係を示す説明図である。
ーラとの関係を示す説明図である。
1 焼成品 2 後続搬送ローラ群 3 先行搬送ローラ群 4 二速度搬送ローラ群 5 後続搬送ローラ駆動系 6 先行搬送ローラ駆動系 7 二速度搬送ローラ駆動系 8 連結駆動軸部 9 後続搬送ローラ群の最先端ローラ 10 検知器 11 搬送ローラ 12 後続搬送ローラ群の駆動源 13 先行搬送ローラ群の駆動源 14 連結駆動軸 15 チエンスプロケット 16 クラッチ軸 17 一方向クラッチ
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 2つの独立した駆動源をもつ、先行搬送
ローラ群と後続搬送ローラ群と前記先行搬送ローラ群お
よび後続搬送ローラ群の駆動系により、一方向にのみ駆
動を伝達するクラッチを介して前記先行搬送ローラ群と
後続搬送ローラ群の間に配設した二速度搬送ローラ群
と、被焼成品を検知する検知器とを設け、被焼成品が後
続搬送ローラ群から完全に離脱した時点で先行搬送ロー
ラ群の駆動を開始し、先行搬送ローラ群の駆動時には、
先行搬送ローラ群および二速度搬送ローラ群の搬送速度
を後続搬送ローラ群の搬送速度よりも大とし、先行の被
焼成品と後続の被焼成品とを引き離すことができるよう
にしたことを特徴としたローラハース炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3923691U JPH0510993U (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | ローラハース炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3923691U JPH0510993U (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | ローラハース炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510993U true JPH0510993U (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=12547499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3923691U Pending JPH0510993U (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | ローラハース炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0510993U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017104625A1 (ja) * | 2015-12-14 | 2017-06-22 | 日本碍子株式会社 | 熱処理炉及び熱処理方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6467589A (en) * | 1987-09-08 | 1989-03-14 | Mitsubishi Electric Corp | Roller hearth type baking furnace |
-
1991
- 1991-03-11 JP JP3923691U patent/JPH0510993U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6467589A (en) * | 1987-09-08 | 1989-03-14 | Mitsubishi Electric Corp | Roller hearth type baking furnace |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017104625A1 (ja) * | 2015-12-14 | 2017-06-22 | 日本碍子株式会社 | 熱処理炉及び熱処理方法 |
JPWO2017104625A1 (ja) * | 2015-12-14 | 2018-10-04 | 日本碍子株式会社 | 熱処理炉及び熱処理方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980217 |