JPH05109325A - 超電導ホロー導体 - Google Patents
超電導ホロー導体Info
- Publication number
- JPH05109325A JPH05109325A JP3264408A JP26440891A JPH05109325A JP H05109325 A JPH05109325 A JP H05109325A JP 3264408 A JP3264408 A JP 3264408A JP 26440891 A JP26440891 A JP 26440891A JP H05109325 A JPH05109325 A JP H05109325A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- superconducting
- refrigerant
- conduits
- copper
- hollow conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接の検査が簡単となり、またろう材の充填
率が向上した超電導ホロー導体を得る。 【構成】 安定化銅１２を断面口の字状をし、その安定
化銅１２の内部に冷媒通路１７を形成した。
率が向上した超電導ホロー導体を得る。 【構成】 安定化銅１２を断面口の字状をし、その安定
化銅１２の内部に冷媒通路１７を形成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば超臨界ヘリウ
ムにより強制冷却される超電導ホロー導体に関するもの
である。
ムにより強制冷却される超電導ホロー導体に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】図２は、例えば「第41回(1989年度春季)
低温工学・超電導学会予稿集」の第116頁に示された超電
導ホロー導体の断面図であり、図において１は超電導撚
線、２は超電導撚線１の両側に配設された断面コの字状
の安定化銅、３ａ，３ｂは安定化銅２を包むように設け
られた第１および第２のコンジット、４は安定化銅２に
生じる渦電流量を減らすために安定化銅２間に介在した
電気絶縁層、５は超電導撚線１間、および電流が安定化
銅２に流れ得るように超電導撚線１と安定化銅２との間
に充填されたはんだ、６は第１のコンジット３ａと第２
のコンジット３ｂとを結合するための溶接部、７は液体
ヘリウムが流れる冷媒通路、８はステンレス鋼からなり
超電導撚線１を支持するための内部支持材、９は安定化
銅２の上下に配設された異形安定化銅である。
低温工学・超電導学会予稿集」の第116頁に示された超電
導ホロー導体の断面図であり、図において１は超電導撚
線、２は超電導撚線１の両側に配設された断面コの字状
の安定化銅、３ａ，３ｂは安定化銅２を包むように設け
られた第１および第２のコンジット、４は安定化銅２に
生じる渦電流量を減らすために安定化銅２間に介在した
電気絶縁層、５は超電導撚線１間、および電流が安定化
銅２に流れ得るように超電導撚線１と安定化銅２との間
に充填されたはんだ、６は第１のコンジット３ａと第２
のコンジット３ｂとを結合するための溶接部、７は液体
ヘリウムが流れる冷媒通路、８はステンレス鋼からなり
超電導撚線１を支持するための内部支持材、９は安定化
銅２の上下に配設された異形安定化銅である。
【０００３】上記の超電導ホロー導体では、冷媒通路７
を流れる液体ヘリウムは、超電導ホロー導体の外部から
の入熱を防止している。また、超電導撚線１が常電導化
したときに電流が超電導撚線１から安定化銅２に転流
し、また磁場の変化により安定化銅２で発生した渦電流
で発熱した安定化銅２を冷却する。
を流れる液体ヘリウムは、超電導ホロー導体の外部から
の入熱を防止している。また、超電導撚線１が常電導化
したときに電流が超電導撚線１から安定化銅２に転流
し、また磁場の変化により安定化銅２で発生した渦電流
で発熱した安定化銅２を冷却する。
【０００４】また、超電導撚線１に電流が流れると、磁
場との相互作用により電磁力が超電導ホロー導体に働く
が、超電導ホロー導体が破壊されないようにするため
に、第１および第２のコンジット３ａ，３ｂが安定化銅
２の周囲に設けられている。このコンジット３ａ，３ｂ
は、冷媒通路７内を流れる冷媒の受熱により上昇した圧
力を直接受けるが、第１のコンジット３ａと第２のコン
ジット３ｂとの結合を強固にするために両者間には十分
な溶け込みがなされた溶接部６が形成されている。
場との相互作用により電磁力が超電導ホロー導体に働く
が、超電導ホロー導体が破壊されないようにするため
に、第１および第２のコンジット３ａ，３ｂが安定化銅
２の周囲に設けられている。このコンジット３ａ，３ｂ
は、冷媒通路７内を流れる冷媒の受熱により上昇した圧
力を直接受けるが、第１のコンジット３ａと第２のコン
ジット３ｂとの結合を強固にするために両者間には十分
な溶け込みがなされた溶接部６が形成されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来の超電導ホロー導
体では、コンジット３ａ，３ｂが冷媒の受圧部となるた
め、溶接を完全とけ込みとする必要があるが、何百ｍも
ある溶接を欠陥することなく行うことは困難であり、そ
の検査方法も困難であり、さらにはんだ５の完全とけ込
みにより超電導撚線１の温度も上昇し、はんだ５が溶け
てはんだ５の充填率が悪くなるという課題があった。
体では、コンジット３ａ，３ｂが冷媒の受圧部となるた
め、溶接を完全とけ込みとする必要があるが、何百ｍも
ある溶接を欠陥することなく行うことは困難であり、そ
の検査方法も困難であり、さらにはんだ５の完全とけ込
みにより超電導撚線１の温度も上昇し、はんだ５が溶け
てはんだ５の充填率が悪くなるという課題があった。
【０００６】また、従来の超電導ホロー導体では、内部
支持材８がステンレス鋼であるため超電導撚線１とのは
んだ５による接着が悪く、超電導撚線１の電磁力に対す
る強度が低く、超電導撚線１が動き、そのため摩擦によ
る発熱で安定性が悪いという課題もあった。
支持材８がステンレス鋼であるため超電導撚線１とのは
んだ５による接着が悪く、超電導撚線１の電磁力に対す
る強度が低く、超電導撚線１が動き、そのため摩擦によ
る発熱で安定性が悪いという課題もあった。
【０００７】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、溶接の検査が簡単となり、また
ろう材の充填率が向上し、さらに安定性が増大する超電
導ホロー導体を得ることを目的とする。
ためになされたもので、溶接の検査が簡単となり、また
ろう材の充填率が向上し、さらに安定性が増大する超電
導ホロー導体を得ることを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項１に係
る超電導ホロー導体は、安定化銅を断面口の字状にして
おり、その安定化銅の内部に冷媒通路を形成したもので
ある。
る超電導ホロー導体は、安定化銅を断面口の字状にして
おり、その安定化銅の内部に冷媒通路を形成したもので
ある。
【０００９】この発明の請求項２に係る超電導ホロー導
体は、超電導撚線を撚線するための内部支持材をヌレ性
がよく非磁性体の合金にしたものである。
体は、超電導撚線を撚線するための内部支持材をヌレ性
がよく非磁性体の合金にしたものである。
【００１０】
【作用】この発明の請求項１に係る発明においては、安
定化銅の断面形状を口の字状にしたことにより、冷媒の
圧力は安定化銅で受け止められ、コンジットに及ぼさな
い。
定化銅の断面形状を口の字状にしたことにより、冷媒の
圧力は安定化銅で受け止められ、コンジットに及ぼさな
い。
【００１１】この発明の請求項２に係る発明において
は、内部支持材料をヌレ性が良く、非磁性体の合金にし
たことにより、超電導撚線と内部支持材とは強固に溶接
接着される。
は、内部支持材料をヌレ性が良く、非磁性体の合金にし
たことにより、超電導撚線と内部支持材とは強固に溶接
接着される。
【００１２】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図１はこの発明の一実施例を示す断面図図であ
り、図２と同一または相当部分は同一符号を付し、その
説明は省略する。図において、１２は断面口形状の安定
化銅であり、この安定化銅１２の内部の冷媒通路１７に
冷媒が流れて、安定化銅１２を冷却している。１６は第
１のコンジット３ａと第２のコンジット３ｂとを突き合
わせてなる溶接部である。１８はろう材であるはんだ５
に対してヌレ性がよく非磁性体の内部支持材であり、超
電導撚線１を支持するこの内部支持材料１８は、具体的
にはＣｕーＮｉ系合金であるキュプロニッケルから構成
されている。
する。図１はこの発明の一実施例を示す断面図図であ
り、図２と同一または相当部分は同一符号を付し、その
説明は省略する。図において、１２は断面口形状の安定
化銅であり、この安定化銅１２の内部の冷媒通路１７に
冷媒が流れて、安定化銅１２を冷却している。１６は第
１のコンジット３ａと第２のコンジット３ｂとを突き合
わせてなる溶接部である。１８はろう材であるはんだ５
に対してヌレ性がよく非磁性体の内部支持材であり、超
電導撚線１を支持するこの内部支持材料１８は、具体的
にはＣｕーＮｉ系合金であるキュプロニッケルから構成
されている。
【００１３】上記の超電導ホロー導体では、冷媒通路１
７内を流れる冷媒の受熱により圧力が上昇するが、冷媒
は安定化銅１２内に閉じ込められており、第１および第
２のコンジット３ａ，３ｂに冷媒の圧力が及ぼさないた
め、第１のコンジット３ａおよび第２のコンジット３ｂ
は電磁力に対する対抗力を有するのみでよく、第１のコ
ンジット３ａと第２のコンジット３ｂとの接合は突き合
わ溶接でよい。また、内部支持材１８はキュプロニッケ
ルで構成されており、はんだ５を用いた内部支持材１８
と超電導撚線１との接着は強固になる。
７内を流れる冷媒の受熱により圧力が上昇するが、冷媒
は安定化銅１２内に閉じ込められており、第１および第
２のコンジット３ａ，３ｂに冷媒の圧力が及ぼさないた
め、第１のコンジット３ａおよび第２のコンジット３ｂ
は電磁力に対する対抗力を有するのみでよく、第１のコ
ンジット３ａと第２のコンジット３ｂとの接合は突き合
わ溶接でよい。また、内部支持材１８はキュプロニッケ
ルで構成されており、はんだ５を用いた内部支持材１８
と超電導撚線１との接着は強固になる。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
１に係る超電導ホロー導体によれば、安定化銅の断面形
状を口の字状にしたことにより、冷媒の圧力は安定化銅
で受け止められ、コンジットに及ぼさないため、第１の
コンジットと第２のコンジットとの溶接は突き合わ溶接
でよく、完全とけ込みである必要はなくなり、溶接の良
否の検査が簡単になるとともに、超電導撚線内での溶接
の充填率が向上するという効果がある。
１に係る超電導ホロー導体によれば、安定化銅の断面形
状を口の字状にしたことにより、冷媒の圧力は安定化銅
で受け止められ、コンジットに及ぼさないため、第１の
コンジットと第２のコンジットとの溶接は突き合わ溶接
でよく、完全とけ込みである必要はなくなり、溶接の良
否の検査が簡単になるとともに、超電導撚線内での溶接
の充填率が向上するという効果がある。
【００１５】また、この発明の請求項２に係る超電導ホ
ロー導体によれば、内部支持材料をろう材に対してヌレ
性が良く非磁性体の合金にしたことにより、超電導撚線
と内部支持材とは強固に溶接接着され、電磁力により超
電導撚線の動きは減少する結果、摩擦による発熱も減少
し、安定性が向上するという効果がある。
ロー導体によれば、内部支持材料をろう材に対してヌレ
性が良く非磁性体の合金にしたことにより、超電導撚線
と内部支持材とは強固に溶接接着され、電磁力により超
電導撚線の動きは減少する結果、摩擦による発熱も減少
し、安定性が向上するという効果がある。
【図１】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図２】従来の超電導ホロー導体の一例を示す断面図で
ある。
ある。
１ 超電導撚線 ５ はんだ １２ 安定化銅 １６ 溶接部 １７ 冷媒通路 １８ 内部支持材
Claims (2)
- 【請求項１】 超電導撚線の外側に設けられ冷媒通路を
有する安定化銅と、この安定化銅の外周に設けられた第
１のコンジットおよび第２のコンジットとを備えた超電
導ホロー導体において、前記安定化銅は断面口の字状を
しており、その安定化銅の内部に前記冷媒通路が形成さ
れたことを特徴とする超電導ホロー導体。 - 【請求項２】 内部に超電導撚線を撚線するために入っ
ているとともに、ろう材により超電導撚線と接着した内
部支持材と、前記超電導撚線の外側に設けられた冷媒通
路を有する安定化銅と、この安定化銅の外周に設けられ
たコンジットとを備えた超電導ホロー導体において、前
記内部支持材は前記ろう材に対してヌレ性が良く非磁性
体の合金から構成されたことを特徴とする超電導ホロー
導体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3264408A JPH05109325A (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 超電導ホロー導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3264408A JPH05109325A (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 超電導ホロー導体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05109325A true JPH05109325A (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=17402749
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3264408A Pending JPH05109325A (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 超電導ホロー導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05109325A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013035707A1 (ja) * | 2011-09-06 | 2013-03-14 | 古河電気工業株式会社 | 複合超電導体及び複合超電導体の製造方法 |
| EP2817871A4 (en) * | 2012-02-24 | 2016-01-13 | Doosan Heavy Ind & Constr | SUPERCONDUCTING ROTARY ELECTRIC MACHINE AND MANUFACTURING METHOD FOR HIGH TEMPERATURE SUPERCONDUCTING FILM THEREFOR |
-
1991
- 1991-10-14 JP JP3264408A patent/JPH05109325A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013035707A1 (ja) * | 2011-09-06 | 2013-03-14 | 古河電気工業株式会社 | 複合超電導体及び複合超電導体の製造方法 |
| US20140274726A1 (en) * | 2011-09-06 | 2014-09-18 | Inter-University Research Institute Corporation National Institutes Of Natural Sciences | Composite superconductor, and method for producing composite superconductor |
| US9196399B2 (en) | 2011-09-06 | 2015-11-24 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Composite superconductor, and method for producing composite superconductor |
| EP2817871A4 (en) * | 2012-02-24 | 2016-01-13 | Doosan Heavy Ind & Constr | SUPERCONDUCTING ROTARY ELECTRIC MACHINE AND MANUFACTURING METHOD FOR HIGH TEMPERATURE SUPERCONDUCTING FILM THEREFOR |
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