JP3104823B2 - 超電導導体の接続装置 - Google Patents

超電導導体の接続装置

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JP3104823B2 JP05045139A JP4513993A JP3104823B2 JP 3104823 B2 JP3104823 B2 JP 3104823B2 JP 05045139 A JP05045139 A JP 05045139A JP 4513993 A JP4513993 A JP 4513993A JP 3104823 B2 JP3104823 B2 JP 3104823B2
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conductor
connection
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直幸 原田
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恒明 湊
直 市原
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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は超電導導体の接続装置
に関し、特に超電導撚線同士の接続部構造の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、例えば1983年 Proceedi
ngs of 10th Symposium on FUSION ENGINEERING の77
8ページに記載された論文 DESIGN, TESTING AND FABR
ICATION OF THE HEADER REGION JOINTS IN THE WESTING
HOUSE LCP COIL のFig.7に示された従来の超電導
導体の接続装置を示す斜視図、図16は前記論文のFi
g.2に示された前記接続装置を構成する部品の斜視
図、図17は図15および図16をもとにした前記接続
装置の断面図である。図15および図17において、1
は超電導素線、2aおよび2bは多数の超電導素線1を
撚り合わせた超電導撚線、3は超電導撚線2aおよび2
bを閉じ込めて液体ヘリウムなどの冷媒の流路を形成す
るコンジットであり、図15と図17において、4aお
よび4bは超電導撚線2aおよび2bとコンジット3で
構成されて超電導素線1間や超電導撚線2aおよび2b
とコンジット3とのすき間には液体ヘリウムなどの冷媒
が流通するための流路が確保されている超電導導体、5
aまたは5bは超電導撚線2aまたは2bの端部をかし
めると共にその外側に液体ヘリウムなどの冷媒が流通す
る補強管、6aは超電導撚線2aと補強管5aから構成
される接続端、6bは超電導撚線2bと補強管5bから
構成される接続端、7は接続端6aと接続端6bを互い
に押しながら突き合わせた状態で突き合わせ面を抵抗溶
接した接続部、8は接続部7を支持する支持金具、9a
および9bは超電導撚線2aと2bを冷却する冷媒の流
路を形成するためのボックス、10はボックス9aと9
b接続するボックス継手、11は接続部7を固定する接
続部固定金具、12は接続装置の中心から外れてボック
ス9aに取り付けられた冷媒出入口管である。また、ボ
ックス10とコンジット3、ボックス9aとボックス9
b、ボックス9bとボックス継手10は、それぞれ溶接
されて液体ヘリウムなどの冷媒の流路を形成するための
気密構造になっている。
【0003】また、超電導導体が有限長のものであるた
め、コイル製作上及び構造上の制約から1つのコイルに
必ず接続部7が必要となる。また、超電導撚線2a,2
bが一括して抵抗溶接されるため、接続部7における超
電導素線1間の接続面は、ばらついて均一ではない。
【0004】次に動作について説明する。従来の超電導
導体の接続装置は上記のように構成され、例えば、コン
ジット3およびボックス9a,9bで形成される冷媒流
路に液体ヘリウムなどの冷媒を流通させることにより、
超電導導体4a,4bと接続部7を約−269℃の極低
温に冷却して使用する。冷却された超電導導体4aと4
bは超電導撚線2a,2bを構成する多数の超電導素線
1が超電導状態となり、超電導素線1の電気抵抗が0と
なって抵抗による損失なしに電流を流すことできる。
通常この性質を利用して超電導導体を巻回してコイルを
製作する。また、支持金具5a,5bの溝と接続部固定
金具11との間に冷媒を通して接続部を冷却する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の超
電導導体の接続装置では、接続部を抵抗溶接するために
接続端が長くなり、また接続部の機械的強度を確保する
ために長いボックスを超電導導体の外周に配置して支持
する構造となっているために接続装置が大型になるとい
う欠点があった。また、長い補強管で超電導撚線をかし
めているために、かしめた部分超電導撚線の冷却が十
分に行われないという欠点があった。また、抵抗溶接が
多数の超電導素線を一括して突き合わせて溶接するため
に多数の超電導素線の素線間の電気的接続面積にばらつ
きが発生して、接続部の電気抵抗がばらつき、接続部の
信頼性が低いという問題点があった。また、抵抗溶接し
た接続部付近では、超電導素線間が電気的に接触してい
るために変動磁界に対して超電導素線間で渦電流が生じ
て、接続部付近で発熱するという問題点もあった。な
お、特にNb3Snなどの金属間化合物系超電導導体で
は溶接部を突き合わせる時に接続部の素線が折れたり、
曲がったりするために、接続部における超電導体の超
電導特性が著しく劣化するという問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、簡単な構成であるとともに
小型で且つ接続部の信頼性の高い超電導導体の接続装置
を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る超電導導体の接続装置は、超電導撚線と超電導撚線を
囲い独立の冷媒流路を形成するコンジットからなる強制
冷却型超電導導体と、超電導導体同士が長手方向で対向
する端部に設けられ外周部がそれぞれ逆方向のねじで形
成された一対の支持部材と、対向する端部間に配置され
可塑性と導電性を有する接合部材と、筒状でなり内面は
一方側が支持部材の一方と螺合するねじで他方側が支持
部材の他方と螺合するねじで形成され一対の支持部材と
の螺合によって接合部材を超電導導体同士で押圧する締
結部材とで構成したものである。
【0008】また、この発明の請求項2に係る超電導導
体の接続装置は、超電導撚線と超電導撚線を囲い独立の
冷媒流路を形成するコンジットからなる強制冷却型超電
導導体と、超電導導体同士で超電導撚線の端部を突き合
わせてろう付けした接続部と、超電導導体同士を結合し
端部を密閉する筒状の結合部材とで構成したものであ
る。
【0009】また、この発明の請求項3に係る超電導導
体の接続装置は、請求項2に記載の接続部を超電導撚線
の端部間に少なくとも超電導撚線より低抵抗率の金属を
介在させ突き合わせてろう付けするようにしたものであ
る。
【0010】また、この発明の請求項4に係る超電導導
体の接続装置は、請求項2に記載の接続部を超電導導体
の端部のコンジットを超電導撚線で素線が密着するよう
にかしめその端部同士を突き合わせて接続するようにし
たものである。
【0011】また、この発明の請求項5に係る超電導導
体の接続装置は、超電導撚線と超電導撚線を囲い冷媒流
路を形成するコンジットからなる強制冷却型超電導導体
と、超電導導体同士で超電導撚線の端部を突き合わせて
接続した接続部と、超電導導体同士を結合し接続部を密
閉するとともに内側に冷媒流路を連通させ且つ冷媒の入
口又は出口を有する空隙を形成してなる連結箱とで構成
したものである。
【0012】また、この発明の請求項6に係る超電導導
体の接続装置は、超電導撚線と超電導撚線を囲い冷媒流
路を形成するコンジットからなる強制冷却型超電導導体
と、超電導導体同士で超電導撚線の端部を突き合わせて
接続した接続部と、接続部を貫通し超電導導体同士の冷
媒流路それぞれに開口する管状の流通管と、超電導導体
同士を結合し端部を密閉する筒状の結合部材とで構成し
たものである。
【0013】また、この発明の請求項7に係る超電導導
体の接続装置は、超電導撚線と超電導撚線を囲い独立し
た流路を形成するコンジットからなる強制冷却型超電導
導体と、超電導導体同士で超電導撚線の端部を突き合わ
せて接続した接続部と、接続部に連なる超電導撚線の素
線同士を長手方向で仕切るように配置された高抵抗率の
仕切部材と、超電導導体同士を結合し端部を密閉する筒
状の結合部材とで構成したものである。
【0014】
【作用】この発明の請求項1における超電導導体の接続
装置は、逆方向ねじで一対をなす支持部材と螺合する締
結部材が超電導撚線の端部圧接を容易にするとともに超
電導導体同士の結合に必要な機械的強度を保有する。
【0015】また、この発明の請求項2における超電導
導体の接続装置は、超電導撚線接続部の素線がろうに覆
われて超電導撚線同士の接続面積が大きくなる、さらに
結合部材が超電導導体同士の結合に必要な機械的強度を
保有する。
【0016】また、この発明の請求項3における超電導
導体の接続装置は、請求項2の作用に加え超電導撚線の
端部に介在する低抵抗率の金属がろう付けを短時間で容
易にする。
【0017】また、この発明の請求項4における超電導
導体の接続装置は、結合部材が請求項2の作用に加えコ
ンジット端による超電導撚線の端部かしめ部品を少なく
する。
【0018】また、この発明の請求項5における超電導
導体の接続装置は、接続箱が超電導導体同士の冷媒流路
を連通させ且つ接続部の冷却を向上させるとともに超電
導導体同士の結合に必要な機械的強度を保有する。
【0019】また、この発明の請求項6における超電導
導体の接続装置は、流通管が超電導導体同士間で冷媒流
路を流通させ接続部付近の冷却効果を増加させる。さら
に結合部材が超電導導体同士の結合に必要な機械的強度
を保有する。
【0020】また、この発明の請求項7における超電導
導体の接続装置は、高抵抗率の仕切部材が接続部を含め
周囲において変動磁界に対して発生する渦電流を妨げ
る。さらに結合部材が超電導導体同士の結合に必要な機
械的強度を保有する。
【0021】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例1を図に基づいて説明する。図
1はこの発明の実施例1における超電導導体の接続装置
の構成を示す断面図である。図において、2a,2b,
3,4a,4bは従来例と同様でありその説明は省略す
る。3aは超電導導体4aと4bのコンジット3に取り
付けた冷媒出入口管、13aは外周にねじ加工を施して
超電導導体4aに取り付けた支持部材でここでは支持金
具、13bは支持金具13aに対して外周に逆方向のね
じ加工を施して超電導導体4bに取り付けた支持部材で
ここでは支持金具、14は超電導体4aと4bを突き
合わせて接続するための例えばインジウムなどの軟性導
電性の接合金属(部材)、15は中心から片側が支持金
具13aと同方向にねじ加工がなされると共に他方が支
持金具13bと同方向にねじ加工がなされたナットなど
の締結部材でここでは締結金具、16は締結金具15で
支持金具13aと13bを充分に締め付けた後に内部の
気密を保つために溶接を行う部分である。また、インジ
ウムなどの軟質導電性の接合金属14を4aと4bに配
置した後、支持金具13aと13bに対して同時に締結
金具15を回してねじ込むことによって、超電導導体4
aと超電導導体4bを突き合わせて、接続することがで
きる。また、超電導体内部の気密を保持するための溶
接が、超電導導体4a冷媒出入口管3a、超電導導体4
bと冷媒出入口管3a、支持金具13aと超電導導体4
a、13bと超電導導体4bの間に施されている。
【0022】なお、超電導導体4a側と超電導導体4b
側を冷却する液体ヘリウムなどの冷媒は接続部をインジ
ウムなどの軟質導電性の接合金属14を配置しているの
で冷媒が流通できないので、それぞれの側の冷媒出入口
管3aを通して出入して、超電導導体4aと4bは超電
導状態を保持するように冷却される。
【0023】以上のように構成された超電導導体の接続
装置において、超電導体4aと4bをインジウムなど
の可塑性を有し導電性の接合金属14を挟んで突き合わ
せて押しつけ接続し、ねじで締め付ける構造であること
から、従来の超電導導体の接続装置に比べて、小型で接
続装置の組立作業性を良くすることができるという利点
がある。
【0024】実施例2.以下、この発明の実施例2を図
に基づいて説明する。図2はこの発明の実施例2におけ
る超電導導体の接続装置の構成を示す断面図である。図
において、4a,4bは従来例と同様でありその説明は
省略する。17は超電導導体4aと4bを突き合わせて
ろう付け接続した接続部、18は接続部17の気密を保
つように超電導導体4aと4bのコンジット3に溶接さ
れ超電導導体4aと4bを機械的に支持する結合部材で
ある。なお、超電導導体4a側と超電導導体4b側を冷
却する液体ヘリウムなどの冷媒は接続部をろう付けして
冷媒が流通できないのでそれぞれの側の冷媒出入口管3
aを通して出入して、超電導導体4aと4bは超電導状
態を保持するように冷却される。
【0025】以上のように構成された超電導導体の接続
装置において、接続部分の機械的強度を持たせるために
必要な支持構造は、結合部材18のみであるため、従来
の超電導導体の接続装置に比べて小型の接続装置が得ら
れるという利点がある。また、接続部17付近の超電導
撚線2aと2bはろうに覆われて超電導素線同士の接続
面積が大きく、超電導素線1同士の接続面積にばらつき
がない状態となるため、本実施例は従来の接続装置に比
べて接続部の信頼性が高いという利点がある。
【0026】実施例3. 以下、この発明の実施例3を図に基づいて説明する。図
3はこの発明の実施例3における超電導導体の接続装置
の構成を示す断面図である。図において、19は接続部
の気密を保つように超電導導体4aと4bに溶接され、
超電導導体4aと4bを機械的に支持する結合部材、2
0は少なくとも超電導撚線の素線より低抵抗率ろう付
けしやすい金属であり、超電導導体4aと4bは少なく
とも超電導撚線より低抵抗率の金属20を介してろう付
けされたものである。なお、超電導導体4a側と超電導
導体4b側を冷却する液体ヘリウムなどの冷媒は接続部
をろう付けして冷媒が流通できないのでそれぞれの側の
冷媒出入口管3aを通して出入して、超電導導体4aと
4bは超電導状態を保持するように冷却される。
【0027】以上のように構成される超電導導体の接続
装置において、接続部分の機械的強度を持たせるために
必要な支持構造は、結合部材19のみであるため、従来
の超電導導体の接続装置に比べて小型の接続装置が得ら
れるという利点がある。また、接続部17付近の超電導
撚線2aと2bはろうに覆われて、超電導素線1同士の
接続面積にばらつきがない状態となるため、本実施例は
従来の接続装置に比べて接続部の信頼性が高いという利
点がある。さらに、接続部に低抵抗金属20を置くこと
により、超電導導体4a及び4bとろう付けしやすい金
属20とのろう付け作業を容易に短時間に行うことがで
きるので、接続部のろう付けの作業が短時間にできると
いう利点がある。
【0028】実施例4. 以下、この発明の実施例4を図に基づいて説明する。図
4はこの発明の実施例4における超電導導体の接続装置
の構成を示す断面図である。図において、21は接続部
の気密を保つように超電導体4aと4bに溶接され、
超電導体4aと4bを機械的に支持する結合部材、2
2aと22bは接続部17における超電導素線1同士の
密着性を良くするためにコンジット3と共に超電導導体
4aと4bをそれぞれかしめた部分である。なお、超電
導導体4a側と超電導導体4b側を冷却する液体ヘリウ
ムなどの冷媒は接続部をろう付けまたは溶接して冷媒が
流通できないのでそれぞれの側の冷媒出入口管3aを通
して出入して、超電導導体4aと4bは超電導状態を保
持するように冷却される。以上のように構成される超電
導導体の接続装置において、接続部分の機械的強度を持
たせるために必要な支持構造は、結合部材21のみであ
るため、従来の超電導導体の接続装置に比べて小型の接
続装置が得られるという利点がある。また、接続部のコ
ンジット3をかしめて多数の超電導素線1を密着させた
状態を保持するため、かしめるための金具を使用するこ
となしに超電導素線間の密着性を良くできるので、従来
装置に比べて部品点数の少ない接続装置を得ることがで
きるという利点がある。
【0029】実施例5. 以下、この発明の実施例5を図に基づいて説明する。図
5はこの発明の実施例5における超電導導体の接続装置
の構成を示す断面図、図6は図5における線VI−VI
に沿った断面図である。図において、23は接続部の気
密を保つように超電導導体4aと4bに溶接され、超電
導導体4aと4bを機械的に支持する連結箱で、内側に
超電導導体4aと4bの冷媒流路を連通させる複数の空
隙溝24と空隙溝24の間を冷媒が流通できる連通穴2
5を形成している、26は超電導導体4aと4bのコン
ジット3に設けられた冷媒の通し穴である。なお、液体
ヘリウムなどの冷媒は超電導導体4a側,4b側から穴
26を通過して接続部付近の超電導導体を冷却して、さ
らに接続部17を直接冷却しながら、冷媒出入口管23
aへ抜ける構造となっており、本実施例の使用方法によ
っては冷媒が前記の逆の流れを取る場合もある。
【0030】以上のように構成される超電導導体の接続
装置において、接続部分の機械的強度を持たせるために
必要な支持構造は、連結箱23のみであるため、従来の
超電導導体の接続装置に比べて小型の接続装置が得られ
るという利点がある。また、接続部と接続部付近を冷却
するための冷媒流路を連結箱23と超電導導体4a,4
b間に設けることによって、接続部を直接冷却すること
ができるので、従来装置に比べて接続部の温度上昇を防
いで超電導導体4aと4bの超電導状態を保持して安定
な接続装置を構成することができるという利点がある。
【0031】実施例6.次に実施例5の接続部付近のコ
ンジットに複数のフィン27を付けたものを図7および
図8に示す。この場合フィン27以外の構成は図5およ
び図6と同様である。この場合実施例5の構成に対しコ
ンジットに複数設けられたフィン27によって接続部付
近のコンジットと冷媒の接触面積が大きくなり、接続部
付近の冷却が良くなるので、従来装置に比べて接続部付
近の温度上昇を防いで超電導導体4aと4bの超電導状
態を保持して安定な接続装置を構成することができると
いう利点がある。
【0032】実施例7.以下、この発明の実施例7を図
に基づいて説明する。図9はこの発明の実施例7におけ
る超電導導体の接続装置の構成を示す断面図、図10は
図9における線X−Xに沿った断面図である。図におい
て、3bは超電導導体4aのコンジット3に取り付けた
冷媒出入口管、28は超電導導体4aと4bに配置しや
すいように先端が流線型に加工され超電導導体4aと4
bの間で冷媒が流通できるように超電導導体4aと4b
の超電導撚線2a,2b間に配置した1本または複数の
冷媒流通管、28aは超電導導体4aまたは4bと冷媒
流通管24の間で冷媒が流通できるようにあけられた複
数の穴である。なお、液体ヘリウムなどの冷媒は超電導
導体4b側から冷媒導入管にあけた穴28aから冷媒流
通管28に入り、接続部17と接続部17付近の超電導
導体4aと4bを冷却しながら冷媒流通管28を通っ
て、超電導導体4b、さらに冷媒出入口管3bに至る構
造であるが、逆に冷媒が流れても良い。
【0033】以上のように構成される超電導導体の接続
装置において、接続部分の機械的強度を持たせるために
必要な支持構造は、結合部材18のみであるため、従来
の超電導導体の接続装置に比べて小型の接続装置が得ら
れるという利点がある。また、超電導導体4aと4bの
間に冷媒流通管を設けることにより、直接に接続部17
と接続部17の周囲を冷却できるので、従来装置に比べ
て接続部の冷却効率を増加させ、接続部付近の温度上昇
を防いで超電導導体4aと4bの超電導状態を保持して
より安定な接続装置を構成することができるという利点
がある。さらに、冷媒出入口管3bを接続部17から離
して取り付けることが可能となり、冷媒出入口管を取り
付ける位置の自由度が大きくなるので、従来装置に比べ
て、例えば作業性を向上させた配置、または接続装置を
組み込む装置の小型化ができるという利点がある。
【0034】実施例8.以下、この発明の実施例8を図
に基づいて説明する。図11はこの発明の実施例8にお
ける超電導導体の接続装置の構成を示す断面図、図12
は図11における線XII−XIIに沿った断面図であ
る。図において、29は接続部17に連なる超電導撚線
2aと2bの超電導素線1同士を長手方向で仕切るよう
に配置された例えばCuNiなどの高抵抗率金属又は高
抵抗率の導電物又は絶縁物でなる仕切部材、その他構成
は実施例2(図2)と同等である。なお、仕切部材29
の配置は図12に限定されるものではなく例えば図1
3,図14の類似断面図に示す配置にしても良い。
【0035】ここで、仕切部材29はろう付けまたは溶
接によって超電導素線1間が電気的に良く接触している
接続部17と接続部17の周囲において変動磁界に対し
て発生する渦電流を妨げる。また、超電導導体4a側と
超電導導体4b側を冷却する液体ヘリウムなどの冷媒は
接続部をろう付けして冷媒が流通できないのでそれぞれ
の側の冷媒出入口管3aを通して出入して、超電導導体
4aと4bは超電導状態を保持するように冷却される。
【0036】以上のように構成される超電導導体の接続
装置において、接続部分の機械的強度を持たせるために
必要な支持構造は、結合部材18のみであるため、従来
の超電導導体の接続装置に比べて小型の接続装置が得ら
れるという利点がある。また、仕切部材29が変動磁界
に対して発生する渦電流を妨げ、従来装置に比べて渦電
流によって発生する発熱が少ない接続装置を得ることが
できるという利点がある。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば超電導撚線と超電導撚線を囲い独立の冷媒流路を形
成するコンジットからなる強制冷却型超電導導体と、超
電導導体同士が長手方向で対向する端部に設けられ外周
部がそれぞれ逆方向のねじで形成された一対の支持部材
と、対向する端部間に配置され可塑性と導電性を有する
接合部材と、筒状でなり内面は一方側が支持部材の一方
と螺合するねじで他方側が支持部材の他方と螺合するね
じで形成され一対の支持部材との螺合によって接合部材
を超電導導体同士で押圧する締結部材とで構成し、請求
項2によれば超電導撚線と超電導撚線を囲い独立の冷媒
流路を形成するコンジットからなる強制冷却型超電導導
体と、超電導導体同士で超電導撚線の端部を突き合わせ
てろう付けした接続部と、超電導導体同士を結合し端部
を密閉する筒状の結合部材とで構成し、請求項3によれ
ば請求項2に記載の接続部を超電導撚線の端部間に少な
くとも超電導撚線より低抵抗率の金属を介在させ突き合
わせてろう付けするようにし、請求項4によれば請求項
2に記載の接続部を超電導導体の端部のコンジットを超
電導撚線で素線が密着するようにかしめその端部同士を
突き合わせて接続するようにし、請求項5によれば超電
導撚線と超電導撚線を囲い冷媒流路を形成するコンジッ
トからなる強制冷却型超電導導体と、超電導導体同士で
超電導撚線の端部を突き合わせて接続した接続部と、超
電導導体同士を結合し接続部を密閉するとともに内側に
冷媒流路を連通させ且つ冷媒の入口又は出口を有する空
隙を形成してなる連結箱とで構成し、請求項6によれば
超電導撚線と超電導撚線を囲い冷媒流路を形成するコン
ジットからなる強制冷却型超電導導体と、超電導導体同
士で超電導撚線の端部を突き合わせて接続した接続部
と、接続部を貫通し超電導導体同士の冷媒流路それぞれ
に開口する管状の流通管と、超電導導体同士を結合し端
部を密閉する筒状の結合部材とで構成し、請求項7によ
れば超電導撚線と超電導撚線を囲い独立した流路を形成
するコンジットからなる強制冷却型超電導導体と、超電
導導体同士で超電導撚線の端部を突き合わせて接続した
接続部と、接続部に連なる超電導撚線の素線同士を長手
方向で仕切るように配置された高抵抗率の仕切部材と、
超電導導体同士を結合し端部を密閉する筒状の結合部材
とで構成したので、いずれも簡単な構成であるとともに
小型で且つ接続部の信頼性の高い超電導導体の接続装置
が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における超電導導体の接続
装置の構成を示す断面図である。
【図2】この発明の実施例2における超電導導体の接続
装置の構成を示す断面図である。
【図3】この発明の実施例3における超電導導体の接続
装置の構成を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例4における超電導導体の接続
装置の構成を示す断面図である。
【図5】この発明の実施例5における超電導導体の接続
装置の構成を示す断面図である。
【図6】図5における線VI−VIに沿った断面図であ
る。
【図7】この発明の実施例6における超電導導体の接続
装置の構成を示す断面図である。
【図8】図7における線VIII−VIIIに沿った断
面図である。
【図9】この発明の実施例7における超電導導体の接続
装置の構成を示す断面図である。
【図10】図9における線X−Xに沿った断面図であ
る。
【図11】この発明の実施例8における超電導導体の接
続装置の構成を示す断面図である。
【図12】図11における線XII−XIIに沿った断
面図である。
【図13】実施例8における他の例を示す断面図であ
る。
【図14】実施例8における他の例を示す断面図であ
る。
【図15】従来の超電導導体の接続装置を示す一部断面
の斜視図である。
【図16】図15における構成部品の分解斜視図。
【図17】従来の超電導導体の接続装置の構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
2a,2b 超電導撚線 3 コンジット 3a,3b 冷媒出入口管 4a,4b 超電導導体 13a,13b 支持金具(支持部材) 14 接合金属(接合部材) 15 締結部材 17 接続部 18,19,21 結合部材 20 銅(低抵抗率の金属) 22a,22b コンジットのかしめ部 23 連通箱 24 空隙溝(空隙) 28 流通管(冷媒流通管) 29 仕切部材(高抵抗率の仕切部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市原 直 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三菱電機株式会社 神戸製作所内 (72)発明者 豊田 勝義 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三菱電機株式会社 神戸製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−194601(JP,A) 特開 昭62−222591(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/68 ZAA H01B 12/02 ZAA

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導撚線と上記超電導撚線を囲い独立
    の冷媒流路を形成するコンジットからなる強制冷却型超
    電導導体と、該超電導導体同士が長手方向で対向する端
    部に設けられ外周部がそれぞれ逆方向のねじで形成され
    た一対の支持部材と、上記対向する端部間に配置され可
    塑性と導電性を有する接合部材と、筒状でなり内面は一
    方側が上記支持部材の一方と螺合するねじで他端側が上
    記支持部材の他方と螺合するねじで形成され上記一対の
    支持部材との螺合によって上記接合部材を上記超電導導
    体同士で押圧する締結部材とを備えたことを特徴とする
    超電導導体の接続装置。
  2. 【請求項2】 超電導撚線と上記超電導撚線を囲い独立
    の冷媒流路を形成するコンジットからなる強制冷却型超
    電導導体と、該超電導導体同士で上記超電導撚線の端部
    を突き合わせてろう付けした接続部と、上記超電導導体
    同士を結合し上記端部を密閉する筒状の結合部材とを備
    えたことを特徴とする超電導導体の接続装置。
  3. 【請求項3】 接続部は超電導撚線の端部間に少なくと
    上記超電導撚線より低抵抗率の金属を介在させ突き合
    わせてろう付けしたことを特徴とする請求項2に記載の
    超電導導体の接続装置。
  4. 【請求項4】 接続部は超電導導体の端部の超電導撚線
    をコンジットで素線が密着するようにかしめその端部同
    士を突き合わせて接続したことを特徴とする請求項2に
    記載の超電導導体の接続装置。
  5. 【請求項5】 超電導撚線と上記超電導撚線を囲い冷媒
    流路を形成するコンジットからなる強制冷却型超電導導
    体と、該超電導導体同士で上記超電導撚線の端部を突き
    合わせて接続した接続部と、上記超電導導体同士を結合
    し上記接続部を密閉するとともに内側に上記冷媒流路を
    連通させ且つ冷媒の入口又は出口を有する空隙を形成し
    てなる連結箱とを備えたことを特徴とする超電導導体の
    接続装置。
  6. 【請求項6】 超電導撚線と上記超電導撚線を囲い冷媒
    流路を形成するコンジットからなる強制冷却型超電導導
    体と、該超電導導体同士で上記超電導撚線の端部を突き
    合わせて接続した接続部と、該接続部を貫通し上記超電
    導導体同士の上記冷媒流路それぞれに開口する管状の流
    通管と、上記超電導導体同士を結合し上記端部を密閉す
    る筒状の結合部材とを備えたことを特徴とする超電導導
    体の接続装置。
  7. 【請求項7】 超電導撚線と上記超電導撚線を囲い独立
    した冷媒流路を形成するコンジットからなる強制冷却型
    超電導導体と、該超電導導体同士で上記超電導撚線の端
    部を突き合わせて接続した接続部と、該接続部に連なる
    上記超電導撚線の素線同士を長手方向で仕切るように配
    置された高抵抗率材料でなる仕切部材と、上記超電導導
    体同士を結合し上記端部を密閉する筒状の結合部材とを
    備えたことを特徴とする超電導導体の接続装置。
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