JPH05109005A - 情報記憶装置の書込補償方式 - Google Patents

情報記憶装置の書込補償方式

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JPH05109005A
JPH05109005A JP32014991A JP32014991A JPH05109005A JP H05109005 A JPH05109005 A JP H05109005A JP 32014991 A JP32014991 A JP 32014991A JP 32014991 A JP32014991 A JP 32014991A JP H05109005 A JPH05109005 A JP H05109005A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1−7ランレングス符号或いは2−7ランレン
グス符号で表現されたライトデータの書込タイミング
を、読出信号の余弦等化回路またはエレクトリックフィ
ルタによるピークシフトで正しいピークタイミングが得
られるように補正して記録する情報記録装置の書込補償
方式に関し、2Tのライトデータについても余弦等化で
正しいピークタイミングが得られるようにする。 【構成】符号化されたライトデータ中の連続する2つの
有意ビットに基づくライト電流の周期が所定のデータビ
ット周期Tの2倍である場合に、前後の有意ビットとの
周期が2T以外の時、ライト電流の発生間隔を前後に広
げるように書込タイミングを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1−7ランレングス符
号或いは2−7ランレングス符号で表現されたライトデ
ータの書込タイミングを補正する情報記憶装置の書込補
償方式に関し、特に、読出信号の余弦等化におけるピー
クシフトで正しいピークタイミングが得られるように書
込タイミングを補正して記録する情報記録装置の書込補
償方式に関する。
【0002】磁気ディスク装置のディスク媒体に対する
ライトデータの磁気記録にあっては、ライトデータを1
−7ランレングス符号(1by7RLL)或いは2−7
ランレングス符号(2by7RLL)に変換し、例えば
NRZ記録にあっては、最初のライトデータのビット1
の立ち上がりでライト電流をヘッドに流し、次のビット
1の立ち上がりでライト電流を停止する書込動作を繰り
返している。
【0003】一方、ヘッドから読出された信号は波形干
渉によるピークシフトを補正するために余弦等化が施さ
れ、磁気反転に同期したピークをもつ信号波形を生成し
た後にディスクサーボ信号から得られたデータクロック
に同期してデータビットを検出し、その後に1−7又は
2−7復号器により復号して読出データを得ている。余
弦等化で得られる信号波形は、その前後に位置する波形
成分により時間軸上でのピークシフトを受けることが知
られており、このピークシフトを受けた結果が正しいピ
ークタイミングとなるように、予め書込側でデータビッ
トのタイミングを進ませたり、遅らせたりする書込み補
償を行う必要がある。
【0004】特に、この影響を受ける2Tのパターンに
書込み補償が望まれる。現在行われている書込み補償
は、波形干渉によるピークシフトを抑えることが目的
で、余弦等化によって発生するピークシフトを抑える効
果はない。即ち、1−7ランレングス符号の(4/3)
T、2−7ランレングス符号の(3/2)Tに発生する
ピークシフトと、2Tに発生するピークシフトは全く別
のものである。
【0005】
【従来の技術】図25は従来の書込み補償方式の一例を
示したブロック図である。図25において、10は書込
補償回路であり、ライトデータに基づく1−7符号或い
は2−7符号が入力される。書込補償回路10で書込補
償を受けたライトデータはドライバ12で例えばNRZ
方式の電流信号に変換され、切替回路14を介してヘッ
ド16に供給されディスク媒体に磁気記録される。
【0006】読出時に切替回路14はヘッド16を余弦
等化回路18に接続している。ヘッド16により読出さ
れた信号は、余弦等化回路18で波形干渉によるピーク
シフトを補正するための余弦等化を受け、磁気反転部分
でピーク部分をもつ信号に変換される。余弦等化回路1
8は、ディレイライン20、減衰器22及び差動増幅器
24で構成される。余弦等化回路18の出力信号はデー
タ検出回路25に与えられ、サーボヘッドのサーボ信号
から復調されたデータクロックに同期したデータビット
を検出し、最終的に1−7符号又は2−7符号を復号し
てリードデータとする。
【0007】図26は、1−7符号に対する従来の書込
み補償を示したもので、連続する2つのデータビット1
の立ち上がり間隔で決まるライト電流の周期が、データ
ビット周期Tに対し(4/3)Tの場合、ライト電流の
立ち上がり及び立ち下がりに対し1つ前と1つ後のデー
タビット1との周期が(4/3)T以外のときに、前後
を狭めるようにタイミングを補正した補償ライト電流を
流す。
【0008】図27は、2−7符号に対する従来の書込
み補償を示したもので、連続する2つのデータビット1
の立ち上がり間隔で決まるライト電流の周期が、データ
ビット周期Tに対し(3/2)Tの場合、ライト電流の
立ち上がり及び立ち下がりに対し1つ前と1つ後のデー
タビット1との周期が(3/2)T以外のときに、同じ
く前後を狭めるようにタイミングを補正した補償ライト
電流を流す。
【0009】このような書込み補償の条件は、1−7符
号については図28のように定められ、また2−7符号
については図29のように定められる。例えば図28の
1−7符号をみると、現在処理対象となっているビット
nに対し前後の2ビット目,n±2の関係を見ること
で、補償なし(None) 、進み補償(Early)、及び遅れ補
償(Late) のモードA,B,C,Dが決められる。
【0010】例えば、現在ビットn=1(1で有意ビッ
ト、0で無効ビット)に対し、2つ後のビットn−2が
有意ビットで、2つ前のビットn+2が無効ビットのと
きはモードCの進み補償(Early)が選択される。図30
は図28の1−7符号のモードA〜Dにおけるライトデ
ータの補償を示したタイミングチャートである。
【0011】図28において、モードA,Bにあって
は、書込み補償は行われず、ライトデータがそのまま補
償ライトデータとして出力される。モードCでは現在ビ
ットnを時間軸上で前にシフトする進み補償が施された
補償ライトデータが作り出される。更にモードDにあっ
ては、現在ビットを時間軸上で後にシフトする遅れ補償
が施された補償ライトデータが作り出される。
【0012】このような進み補償或いは遅れ補償を施し
たライトデータによる書込みを行っておくことで、図2
5に示したように、ヘッド16から読出信号に余弦等化
回路18で余弦等化を施すと、磁気反転部分で生ずるピ
ーク波形は、余弦等化の際に前後のピーク波形による時
間軸上でのシフトを受け、このピークシフトを受けた結
果が正しいタイミングとなり、正しいビットデータをデ
ータ検出部26で復調することができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】しかしながら、このよう
な従来の書込み補償方式にあっては、ライト電流がデー
タビットの周期の2倍の2Tであった場合、ヘッド読出
信号に余弦等化を施すことによって新に発生するピーク
シフトを抑えることができなかった。図31は「・・・
0001001000・・・」となるビット周期2Tを
含むライトデータによる記録結果を読出した時の図25
の余弦等化回路18における各部の信号波形を示す。
【0014】図25において、入力信号viはディレイ
ライン20で遅延τを受けて差動増幅器24の非反転入
力端子に与えられる。差動増幅器24の非反転入力端子
の入力インピーダンスは非常に高いため、入力信号vi
は反射されてディレイライン20を介して入力端子に再
び戻り、その時の入力波形と合成された信号v2が得ら
れる。
【0015】この信号v2は減衰器22でK倍に減衰さ
れて差動増幅器24の反転入力端子に信号v3として与
えられる。差動増幅器24は、2つの入力信号の差(v
1−v3)を出力信号voとする。入力信号viが2T
のライトデータビットによる場合、図31のように余弦
等化回路18の出力信号voは、破線で示す本来のピー
ク波形に対し、前のピークは後にシフトし、後のピーク
は前にシフトするというピークシフトを起こし、ライト
データに対応した正しいピークタイミングが得られない
問題があった。
【0016】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、2Tのライトデータについても余弦
等化で正しいピークタイミングが得られるようにした情
報記憶装置の書込補償方式を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、ライトデータを符号化手段2
6で符号化した後に書込補償手段10で書込タイミング
の進み又は遅延の書込補償を施してヘッド16により媒
体に磁気記録し、一方、ヘッド16により媒体から読出
された読出信号を余弦等化手段18により余弦等化を施
した後にデータ検出手段25でデータビットを再現し、
最終的に復号手段30で復号して読出データを出力する
磁気記憶装置の書込補償方式を対象とする。
【0018】また本発明は、余弦等化手段18の代わり
に同じ波形処理機能を実現するエリクトリックフィルタ
を用いた磁気記憶装置の書込補償方式を対象とする。こ
のような磁気記録装置の書込補償方式として本発明にあ
っては、符号化されたライトデータ中の連続する2つの
有意ビット(ビット1)に基づくライト電流の周期が所
定のデータビット周期Tの2倍(2T)である場合に、
前後の有意ビットとの周期が2T以外の時、書込補償手
段10によりライト電流の発生間隔を前後に広げるよう
に書込タイミングを補正することを特徴とする。
【0019】これをライトデータビットのレベルで見る
と、書込補償手段10は、現在処理対象となった符号化
されたデータビットと既に処理した1つ前のデータビッ
トとの周期が2Tで、現在処理対象となった符号化され
たデータビットと1つ後のデータビットとの周期が2T
以外の時、現在処理中のデータビットのタイミングを所
定時間だけ進ませる。
【0020】また書込補償手段10は、現在処理対象と
なった符号化されたデータビットと1つ後のデータビッ
トとの周期が2Tで、現在処理対象となった符号化され
たデータビットと1つ前のデータビットの周期が2T以
外の時、現在処理中のデータビットのタイミングを所定
時間だけ遅らせる。また書込補償手段10は、NRZ方
式の場合、最初に現われた有意ビットに同期してライト
電流を流し始め、次に得られた有意ビットに同期してラ
イト電流を停止する書込動作を繰り返す。
【0021】書込補償手段10の具体的な構成として
は、符号化手段26からシリアルデータとして出力され
るライトデータを、所定の周期でシフトさせるシフトレ
ジスタと、このシフトレジスタの中心シフトビットnを
処理対象となる現在ビットnとし、前後のビットをn±
1,n±2,n±3,n±4,・・・とした場合、現在
ビットnを入力して所定タイミング進めた進みビット
(E)Early 、タイミングをそのままとしたビット
(N)Nominal 及び所定タイミング遅延した遅れビット
(L)Lateを出力するタイミング制御回路と、シフトレ
ジスタの現在ビットnに対し2周期以上離れたシフトビ
ットn±3,n±4・・・を入力して現在ビットnと前
後のビットとの周期が2Tの時にビットタイミングを補
正するタイミング補正回路とを備えたことを特徴とす
る。
【0022】より具体的に説明すると、符号化手段26
を1−7ランレングス符号化手段とした場合、書込補償
手段10は次のモードA〜Dの処理を行う。ここで、処
理対象となる現在ビットをnとし、前後のビットをn±
1,n±2,n±3とする。 (A)前後の3ビット目(n±3)が共に有意ビットの
時、現在ビット(n)のタイミングは補正しない。
【0023】(B)前後の3ビット目(n±3)が共に
無効ビットの時、現在ビット(n)のタイミングは補正
しない。 (C)前の3ビット目(n+3)が有意ビットで後の3
ビット目(n−3)が無効ビットの時、現在ビット
(n)を所定タイミングだけ進ませる補正を行う。 (D)前の3ビット目(n+3)が無効ビットで後の3
ビット目(n−3)が有意ビットの時、現在ビット
(n)は所定タイミングだけ遅らせる補正を行う。 また符号化手段26を2−7ランレングス符号化手段と
した場合、書込補償手段10は、次のモードA〜Dの処
理を行う。 (A)前後の4ビット目(n±4)が共に有意ビットの
時、現在ビット(n)のタイミングは補正しない。
【0024】(B)前後の4ビット目(n±4)が共に
無効ビットの時、現在ビット(n)のタイミングは補正
しない。 (C)前の4ビット目(n+4)が有意ビットで後の4
ビット目(n−4)が無効ビットの時、現在ビット
(n)を所定タイミングだけ進ませる補正を行う。 (D)前の4ビット目(n+4)が無効ビットで後の4
ビット目(n−4)が有意ビットの時、現在ビット
(n)は所定タイミングだけ遅らせる補正を行う。 更に2Tの場合の本発明による書込補償に従来の1−7
符号に対する書込補償を加えた場合には、書込補償手段
10は、次のモードA〜Gの処理を行う。 (A)前後の2ビット目(n±2)が共に有意ビットの
時、現在ビット(n)のタイミングは補正しない。
【0025】(B)前後の3ビット目(n±3)が共に
有意ビットの時、現在ビット(n)のタイミングは補正
しない。 (C)前後の3ビット目(n±3)が共に無効ビットの
時、現在ビット(n)のタイミングは補正しない。 (D)前の2ビット目(n+2)が無効ビットで後の2
ビット目(n−2)が有意ビットの時、現在ビット
(n)を所定タイミングだけ進ませる補正を行う。
【0026】(E)前の3ビット目(n+3)が有意ビ
ットで後の3ビット目(n−3)が無効ビットの時、現
在ビット(n)を所定タイミングだけ進ませる補正を行
う。 (F)前の2ビット目(n+2)が有意ビットで後の2
ビット目(n−2)が無効ビットの時、現在ビット
(n)は所定タイミングだけ遅らせる補正を行う。 (G)前の3ビット目(n+3)が無効ビットで後の3
ビット目(n−3)が有意ビットの時、現在ビット
(n)は所定タイミングだけ遅らせる補正を行う。 更にまた2Tの場合の本発明による書込補償に従来の2
−7符号に対する書込補償を加えた場合には、書込補償
手段10は、次のモードA〜Gの処理を行う。 (A)前後の3ビット目(n±3)が共に有意ビットの
時、現在ビット(n)のタイミングは補正しない。
【0027】(B)前後の4ビット目(n±4)が共に
有意ビットの時、現在ビット(n)のタイミングは補正
しない。 (C)前後の4ビット目(n±4)が共に無効ビットの
時、現在ビット(n)のタイミングは補正しない。 (D)前の3ビット目(n+3)が無効ビットで後の3
ビット目(n−3)が有意ビットの時、現在ビット
(n)を所定タイミングだけ進ませる補正を行う。
【0028】(E)前の4ビット目(n+4)が有意ビ
ットで後の4ビット目(n−4)が無効ビットの時、現
在ビット(n)を所定タイミングだけ進ませる補正を行
う。 (F)前の3ビット目(n+3)が有意ビットで後の3
ビット目(n−3)が無効ビットの時、現在ビット
(n)は所定タイミングだけ遅らせる補正を行う。 (G)前の4ビット目(n+4)が無効ビットで後の4
ビット目(n−4)が有意ビットの時、現在ビット
(n)は所定タイミングだけ遅らせる補正を行う。
【0029】
【作用】このような構成を備えた本発明による情報書込
装置の書込補償方式によれば、2Tのライトデータの書
込みに際し、ライト電流の幅を通常の書込み補償とは逆
に時間軸上で広げるように書込タイミングを補正するた
め、この2Tに対する書込補償で読出信号の余弦等化で
生ずるピークシフトがピーク位置を書込データの本来の
正しいタイミングとするピークシフトを起こし、波形干
渉によるピークシフトを抑えた正しいピーク位置をもつ
信号を再生でき、余弦等化された信号のピーク位置デー
タビットの復調を補償し、情報記憶の信頼性を更に向上
できる。
【0030】
【実施例】図2は本発明の一実施例を示した実施例構成
図である。図2において、26は符号器であり、符号器
26には1−7ランレングス符号または2−7ランレン
グス符号の変換規則が設定されており、ライトデータを
1−7RLL符号または2−7RLL符号に変換する。
【0031】符号器26で符号化されたライトデータは
書込補償回路10に与えられる。書込補償回路10は読
出再生側に設けられた余弦等化回路18における波形干
渉によるピークシフトを除去するように書込タイミング
を補正する書込補償処理を行なう。本発明の書込補償回
路10は、特に符号器26から得られたライトデータの
データビット周期が2Tの場合に、その前後のデータビ
ット周期が2T以外であることを条件に、2つのデータ
ビットの立上がり間隔で決まるライト電流を流す期間を
時間軸上で拡げるように補正する書込補償を施す。この
本発明による書込補償回路10の詳細は後の説明で明ら
かにされる。
【0032】書込補償回路10で書込補償を受けたライ
トデータはドライバ12に与えられ、ドライバ12はラ
イトデータを例えばNRZに従ったライト電流に変換し
て出力する。即ち、ドライバ12は書込補償回路10か
ら得られた先頭のデータビット1でライト電流を流し始
め、次のデータビット1でライト電流を停止し、以下、
データビット1が得られる毎にこのNRZによるライト
電流の出力を繰り返す。ドライバ12の出力は切替回路
14を介してヘッド16に与えられる。
【0033】切替回路14はライト動作時にはドライバ
12の出力をヘッド16に接続し、一方、リード動作時
にはヘッド16の出力を余弦等化回路18に接続する。
ヘッド16はスピンドルモータにより回転される磁気デ
ィスク媒体に近接してVCM等によりディスク径方向に
移動自在に設けられており、公知のサーボ機構により目
的トラックにヘッドを移動するシーク動作、シーク動作
終了後の目的トラックにヘッドを追従させるための位置
制御が行なわれる。
【0034】リード時にヘッド16で読み出された磁気
ディスク媒体からの読出信号は切替回路14を介して余
弦等化回路18に与えられる。余弦等化回路18はヘッ
ド16からの再生信号の波形干渉によるピークシフトを
抑えるために入力信号Viに対し余弦等化を施す。即
ち、余弦等化回路18は遅延時間τを備えたディレイラ
イン20,減衰器22及び差動増幅器24で構成され
る。余弦等化器の出力信号voはデータ検出器25に与
えられる。データ検出器25は余弦等化回路18の出力
信号のピーク部分に対応してデータビットを再現する。
【0035】データ検出器25には同期信号発生器28
が組み合わされており、同期信号発生器28から出力さ
れるデータクロックに同期したデータビットの再生が行
なわれる。同期信号発生器28はヘッド16からの読出
信号に含まれる同期信号成分によりPLLを制御してデ
ータクロックを作り出す。データ検出器25で再生され
たデータビットは復号器30に与えられ、1−7ランレ
ングス符号については1−7符号逆変換規則に従ってリ
ードデータを復号し、また2−7符号については2−7
逆変換規則に従ってリードデータを復元する。
【0036】勿論、符号器26及び復号器30に対して
は上位装置との間でデータ転送を行なうディスク制御部
が設けられ、ライトデータ及びリードデータの転送制御
を行なっている。図3は1−7ランレングス符号を例に
とって図2の書込補償回路10の具体的な実施例を示し
た実施例構成図である。
【0037】図3において、32はシフトレジスタであ
り、7つのシフト段を有する。シフトレジスタ32に対
してはクロックとクロックに同期してシリアル転送され
るライトデータが入力され、ライトデータは7つのシフ
ト段に対し順次ロードとシフトを繰り返す。シフトレジ
スタ32の7つのシフト段の出力は入力順にn+3,n
+2,n+1,n,n−1,n−2,n−3で示され
る。この7つのシフト段のうち、現在、書込補償の処理
対象となるデータビットをnとし、この現在ビットnに
対し1データビット周期T1d、前のデータビットをn
+1、2つ前をn+2、3つ前をn+3とし、更に1デ
ータビット周期T1d、後をn−1、2つ後をn−2、
3つ後をn−3としている。
【0038】シフトレジスタ32から出力されるビット
nはタイミング制御回路34に出力され、ビットnのタ
イミングをそのまま出力したノミナル出力N、ビットn
を時間軸上でビットn−1に向かって時間シフトしたア
ーリー出力E、即ち時間的にタイミングを早めたアーリ
ー出力E、更にビットnをビットn+1に向かって時間
シフトしたレイト出力L、即ちビットnを遅らせたレイ
ト出力Lを生ずる。
【0039】ビットnのタイミングを維持したノミナル
出力Nに対するアーリー出力E及びレイト出力Lの時間
軸上でのシフト量は、例えばデータクロックの立上がり
期間の15%〜20%の時間が設定されるが、実際に余
弦等化で生ずるピークシフトの量に応じて最適に調整さ
れる。36はタイミング補正回路であり、シフトレジス
タ32のビット出力n+3,n−3及びタイミング制御
回路34の3つの出力E,N,Lが入力される。このタ
イミング補正回路36はシフトレジスタ32からのビッ
トn+3,n−3の2ビットパターンに基づきタイミン
グ補正回路34からのアーリー出力E,ノミナル出力N
及びレイト出力Lのいずれか1つを選択して補償ライト
データとして出力する。
【0040】この図3に示した実施例で実現される1−
7符号に対する書込補償の規則は図5に示すようにな
る。図5の規則は図1の原理図(b)の書込補償に示し
たように、補償前のライトデータの連続する2つのデー
タビット1の周期が2Tであった場合に、前後のデータ
ビット1の周期が2T以外のときに2つのライトデータ
の立上がりを時間軸上で拡げるように補正した補償ライ
トデータを作り出し、補償前のライトデータによるライ
ト電流に対し時間的にライト電流を流す期間を拡げるこ
とになる。
【0041】図3のタイミング補正回路36は、図4に
示す具体的な回路構成を備える。図4は図5の書込補償
規則に示すビットn−3とビットn+3の2ビットパタ
ーンに従ったアーリー出力E,ノミナル出力N及びレイ
ト出力Lの選択回路を構成する。即ち、図4のタイミン
グ補正回路36は図5のモードAのビットパターン「1
1」でノミナル出力Nを選択するAND回路38、図5
のモードBのビットパターン「00」でノミナル出力N
を選択するAND回路40、図5のモードCのビットパ
ターン「01」でアーリー出力Eを選択するAND回路
44、及び図5のモードDのビットパターン「10」で
レイト出力Lを選択するAND回路46を備える。
【0042】ノミナル出力Nを選択するAND回路3
8,40の出力はOR回路42で取りまとめられ、OR
回路52に出力される。また、アーリー出力Eを選択す
るAND回路44及びレイト出力Lを選択するAND回
路46の出力はドライバ48,50を介してOR回路5
2に入力される。OR回路52の出力が最終的な書込補
償を受けた補償ライトデータを出力する。
【0043】図6は図5の書込補償規則に従って図3及
び図4の実施例で行なわれる書込補償動作を示したタイ
ミングチャートである。図6において、ビットn−3と
n+3が1になるモードAにあっては、ノミナル出力N
の選択であることから処理対象となっているビットnの
タイミングは補正されず、そのまま補償ライトデータと
して出力される。この点はビットn−3,n+3が0と
なるモードBについても同様である。
【0044】一方、n+3が1,n−3が0となるモー
ドCにあっては、ビットnは時間軸上でビットn−1側
に向かって早めるようにする補正を受ける。更に、ビッ
トn−3が1,n+3が0となるモードDにあっては、
ビットnは逆に時間軸上でn+1側にシフトされる補
正、即ち時間的に遅らされる補正を受ける。
【0045】この図6に示すモードA〜Dの書込補償に
より、例えば「・・・0001001000・・・」と
なるライトデータについては、2つのデータビット1の
周期が2Tでその前後のデータビット1の周期が2Tで
ないことから、モードC及びモードDに従った書込補償
が施され、2つのデータビット1の立上がりタイミング
を時間軸上で前後に拡げるようにタイミング補正が行わ
れる。
【0046】図7は2Tのライト電流が本発明に従って
書込補償した後に読み出して余弦等化を施したときの各
部の信号波形を示した説明図である。図7において、
(a)のライト電流は本発明による書込補償を行なう前
のデータビットにより作り出されるライト電流を参考と
して示している。この図7(a)のライト電流に対し本
発明の書込補償により、図7(b)に示すように時間軸
上で拡げたタイミングをもつ補償ライト電流が得られ、
この補償ライト電流をヘッド16に流して磁気ディスク
媒体に対する記録を行なう。
【0047】図7(b)の補償ライト電流で書込みを受
けた磁気ディスク媒体からの読出信号は、図2の余弦等
化回路18に入力され、ディレイライン20を介して図
7(c)に示す入力信号v1を差動増幅器24の非反転
入力端子に与える。一方、差動増幅器24の反転入力端
子に対しては、非反転入力端子の入力信号v1が高イン
ピーダンスにより反射してディレイライン20を逆方向
に戻り、その時点の入力信号との合成により信号v2を
作り出し、この信号v2を減衰器22でK倍(但し、K
<1)した信号として信号v3を得るもので、信号v3
は図7(d)に示すようになる。
【0048】そして、最終的に差動増幅器24からの出
力信号voは2つの入力信号v1とv3よりvo=v1
−v3として図7(e)に示す信号が得られ、出力信号
voのピーク位置は図7(b)に示す補償ライト電流に
より図7(a)の補償前のライト電流の立上がりと立下
がりに一致した正しい本来のピーク位置をもった状態に
波形等化される。
【0049】図8は図2の実施例について2−7ランレ
ングス符号を適用した場合の書込補償回路10の具体的
な実施例構成図である。図8において、54はシフトレ
ジスタであり、図3のシフトレジスタ32に更に前後に
1つずつシフト段を加えた合計9段のシフトレジスタで
あり、シフトレジスタの出力は新たにビットn+4及び
ビットn−4が加わっている。
【0050】タイミング制御回路34は図3と同じであ
り、現在処理対象となるビットnに対しアーリー出力
E,ノミナル出力N,レイト出力Lを生ずる。タイミン
グ補正回路56は図9に示す回路構成を有する。図9の
回路構成は図10に示す2−7ランレングス符号の書込
補償規則に従って決められる。図10の2−7ランレン
グス符号の書込補償規則は、ビットn−4とビットn+
4の2ビットパターンによりアーリー出力E,ノミナル
出力N及びレイト出力Lのいずれか1つを選択する。
【0051】図10のビットn−4,n+4のモードA
〜Dにおけるビットパターンは、図5に示した1−7ラ
ンレングス符号の書込補償規則の場合と同じであり、従
って図9のロジック回路も回路構成は図4の場合と同じ
であり、AND回路58,60,64,66に対するビ
ット入力がビットn+4,n−4となっている点が相違
する。勿論、OR回路62,72及びドライバ68,7
0も図4の場合と同じである。
【0052】図11は1−7ランレングス符号を対象と
して図5に示したデータビットが2Tのときの本発明に
よる書込補償規則と図28に示したデータビット周期が
(4/3)Tのときの書込補償規則とを組み合わせた場
合の実施例構成図である。図11において、シフトレジ
スタ32及びタイミング補正回路34は図3の実施例と
同じである。
【0053】タイミング補正回路74は図12に示す回
路構成を備える。この図12の回路構成は、図13に示
す1−7ランレングス符号の書込補償規則に従って構成
される。図13の1−7ランレングス符号を対象とした
書込補償規則はモードA〜Gの7つのモードをもち、ビ
ットn±2及びビットn±3の4ビットパターンを使用
してノミナル出力N,アーリー出力E及びレイト出力L
のいずれか1つを選択する。即ち、AND回路76,7
8,80のそれぞれで図13のモードA,B,Cのいず
れかの2ビットパターンを判別してノミナル出力Nを選
択し、OR回路82,96を介して出力する。
【0054】また、AND回路84,86で図13のモ
ードD,Eのいずれかの2ビットパターンを判別してア
ーリー出力Eを選択し、OR回路88,96を介して出
力する。更にAND回路90,92で図13のモード
F,Gのいずれかの2ビットパターンを判別してレイト
出力Lを選択し、OR回路94,96を介して出力す
る。
【0055】図14は図13の書込補償規則におけるモ
ードA〜Cにおけるノミナル出力Nの選択を示したもの
で、この場合にはライトデータの処理対象となるビット
nはそのまま補償ライトデータとして出力される。図1
5は図13の書込補償規則におけるモードD,Eの書込
補償を示したタイミングチャートであり、処理対象とな
るビットnは時間軸上でn−1側にシフトされたタイミ
ングを早められた補償ライトデータとして出力される。
【0056】図16は図13の書込補償規則におけるモ
ードF,Gによるタイミングチャートを示したもので、
この場合にはビットnはビットn+1側に時間軸上でシ
フトされるタイミング遅れを受けた補償ライトデータと
して出力される。図17は図10に示した2−7ランレ
ングス符号でデータビットが2Tのときの本発明による
書込補償規則と図29に示したデータビット周期(3/
2)Tのときの書込補償規則を組み合せた書込補償回路
の実施例構成図である。
【0057】図17において、シフトレジスタ54は図
8と同じであり、またタイミング制御回路34も図8と
同じである。タイミング補正回路98は図18に示す回
路構成を有する。図18の回路構成は図19に示すビッ
トn,n±1,n±2,n±3,n±4に対する補償内
容を示したモードA〜Gに従って構成される。即ち、図
18は図19におけるビットn±3とn±4で定まる4
ビットパターンによりノミナル出力N,アーリー出力E
及びレイト出力Lのいずれか1つを選択する。
【0058】即ち図18において、AND回路100,
102,104が図19のモードA,B,Cのノミナル
出力を選択する。AND回路108,110は図19の
モードD,Eに従ってアーリー出力Eを選択する。AN
D回路114,116は図19のモードF,Gに従って
レイト出力Lを出力する。これらの出力はOR回路10
6,112,118,120を介して補償ライトデータ
として出力する。
【0059】図20は本発明の他の実施例を示した実施
例構成図である。図20の実施例にあっては、図2の実
施例の余弦等化回路18の代わりにエレクトリックフィ
ルタ122を用いたことを特徴とする。尚、エレクトリ
ックフィルタ122以外の構成は図2の実施例と同じで
ある。図21は図20のエレクトリックフィルタ122
の実施例構成図である。
【0060】図21において、エレクトリックフィルタ
122は、2次ローパスフィルタ(2次LPF)12
4、2次ハイパスフィルタ(2次HPF)126、減衰
器128、加算器130、2次ローパスフィルタ13
2,134及び1次ローパスフィルタ(1次LPF)1
36で構成される。即ち、2次となる1つのHPFと合
計で7次となる4つのLPFを組み合せたものである。
【0061】ここで各フィルタの伝達関数は次のように
なる。 2次LPF124=a0 /(S2 +a1 S+a0 ) 2次HPF126=S2 /(S2 +a1 S+a0 ) 2次LPF132=b0 /(S2 +b1 S+a0 ) 2次LPF134=c0 /(S2 +c1 S+a0 ) 1次LPF136=d0 /(S+d0 ) 但し、S=jΩ=jω/ωc 従って、エレクトリックフィルタ122の伝達関数A
は、 A=VOUT /VIN ={a0000 (1−GS)}/{(S2 +a1 S+a0 ) (S2 +b1 S+a0 )(S2 +c1 S+a0 )(S+d0 )} となり、図2の余弦等化回路18と同様に高域強調の周
波数特性をもつことによってパルススリミングが可能と
なり、波形干渉によるピークシフトを抑えることができ
る。
【0062】またエレクトリックフィルタ122は余弦
等化回路に対し次の点で有利である。 ディレイラインを必要としない。 リードデータまでの信号処理を差動回路で行うことが
できる。 余弦等化回路で最適な等化を行う場合には、ディレイ
ラインを複数個必要とするが、1つのエレクトリックフ
ィルタで最適な等化を行うことができる。
【0063】図22は本発明で使用するエレクトリック
フィルタ122の具体的な特性の一例を余弦等化回路と
の特性と対比して示す。図22において、特性Aは余弦
等化回路によるものであり、遅延時間DL=25nS、
減衰率K=0.6、カットオフ周波数Fc=18.0M
Hzとした場合である。また特性Bはエレクトリックフ
ィルタ122によるものであり、カットオフ周波数Fc
=11.09MHz、Boost=10.75dBとし
た場合である。尚、Boost=0dBの場合の特性B
0 を参考に示す。
【0064】ここでエレクトリックフィルタ122の高
域強調特性を決めるBoostの定義は、図23に示す
ように、Boost=0dBのときの特性B0 におい
て、ゲインが3dBダウンしたカットオフ周波数fcの
a点から特性Bのb点がどれくらいゲインアップしたか
を示している。更に図24に本発明で使用するエレクト
リックフィルタ122の他の具体的な特性の一例を余弦
等化回路18との特性と比較して示す。
【0065】図24において、特性Aは余弦等化回路に
よるものであり、遅延時間DL=40nS、減衰率K=
0.4、カットオフ周波数Fc=12.6MHzとした
場合である。また特性Bはエレクトリックフィルタ12
2によるものであり、カットオフ周波数Fc=7.45
MHz、Boost=7.45dBとした場合である。
【0066】この図22及び図24から明らかなよう
に、エレクトリックフィルタ122によっても波形等化
回路と同等な高域強調特性が得られ、エレクトリックフ
ィルタ122を備えた図20の書込補償回路20に対し
図2の実施例の場合と同様に図3〜図19に示した書込
補償を適用することで、データビット周期2Tの場合に
も、エレクトリックフィルタで発生するピークシフトを
抑えることができる。尚、上記の実施例は1−7ランレ
ングス符号と2−7ランレングス符号を例にとるもので
あったが、本発明はこれに限定されず、適宜のランレン
グス符号につきそのまま適用することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、データビット周期2Tの場合にも波形干渉によるピ
ークシフトを抑えるために導入された余弦等化回路又は
エレクトリックフィルタで発生するピークシフトを補正
することができるので、全体的なデータビット周期につ
いてピークシフトを完全に抑えることができ、データ復
調の信頼性を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の実施例構成図
【図3】1−7ランレングス符号を対象とした図2の書
込補償回路の実施例構成図
【図4】図3のタイミング補正回路の実施例構成図
【図5】図3に適用される書込補償規則の説明図
【図6】図5の書込補償規則に従ったモードA〜Dの書
込補償のタイミングチャート
【図7】図3,4の書込補償による書込内容を読出した
際の余弦等化の信号波形図
【図8】2−7ランレングス符号を対象とした図2の書
込補償回路の実施例構成図
【図9】図8のタイミング補正回路の実施例構成図
【図10】図9に適用される書込補償規則の説明図
【図11】1−7ランレングス符号を対象とした本発明
の書込補償と従来の書込補償とを組合せた書込補償回路
の実施例構成図
【図12】図11のタイミング補正回路の実施例構成図
【図13】図11に適用される書込補償規則の説明図
【図14】図13のモードA〜Cの書込補償(補償な
し)を示したタイミングチャート
【図15】図13のモードD,Eの書込補償(早める)
を示したタイミングチャート
【図16】図13のモードF,Gの書込補償(遅らせ
る)を示したタイミングチャート
【図17】2−7ランレングス符号を対象とした本発明
の書込補償と従来の書込補償とを組合せた書込補償回路
の実施例構成図
【図18】図17のタイミング補正回路の実施例構成図
【図19】図17に適用される書込補償規則の説明図
【図20】本発明の他の実施例を示した実施例構成図
【図21】図20のエレクトリックフィルタの実施例構
成図
【図22】本発明で用いるエレクトリックフィルタの周
波数特性を余弦等化回路と対比して示した特性図
【図23】図22の特性におけるBoostの説明図
【図24】本発明で用いるエレクトリックフィルタの他
の周波数特性を余弦等化回路と対比して示した特性図
【図25】従来の書込補償方式のブロック図
【図26】従来の1−7ランレングス符号の書込補償を
示したタイミングチャート
【図27】従来の2−7ランレングス符号の書込補償を
示したタイミングチャート
【図28】従来の1−7ランレングス符号におけるデー
タビット周期(4/3)Tの時の書込補償規則を示した
説明図
【図29】従来の2−7ランレングス符号におけるデー
タビット周期(3/2)Tの時の書込補償規則を示した
説明図
【図30】図23の書込補償規則のモードA〜Dに従っ
た従来の書込補償のタイミングチャート
【図31】従来の1−7ランレングス符号のビット周期
2Tで書込まれた信号の読出における余弦等化の各部の
信号波形を示した信号波形図
【符号の説明】 10:書込補償手段(書込補償回路) 12:ドライバ 14:切替回路 16:ヘッド 18:余弦等化手段(余弦等化回路) 20:ディレイライン 22:減衰器 24:差動増幅器 25:データ検出手段 26:符号化手段(符号器) 28:同期信号発生器 30:復号手段(復号器) 32,54:シフトレジスタ 34:タイミング制御回路 36,56,74,98:タイミング補正回路 38,40,44,46,58,60,64,66,7
6,78,80,84,86,90,92,100,1
02,104,108,110,114, 116:AND回路 48,50,68,70:バッファ(ドライバ) 42,52,62,72,82,88,94,96,1
06,112,118, 120:OR回路 122:エレクトリックフィルタ 124,132,134:2次ローパスフィルタ(2次
LPF) 126:2次ハイパスフィルタ(2次HPF) 128:減衰器 130:加算器 136:1次ローパスフィルタ(1次LPF)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライトデータを符号化手段(26)で符号化
    した後に書込補償手段(10)で書込タイミングの進み又
    は遅延の書込補償を施してヘッド(16)により媒体に磁
    気記録し、一方、ヘッド(16)により媒体から読出され
    た読出信号を余弦等化手段(18)により余弦等化を施し
    た後にデータ検出手段(25)でデータビットを再現し、
    最終的に復号手段(30)で復号して読出データを出力す
    る情報記憶装置に於いて、 符号化されたライトデータ中の連続する2つの有意ビッ
    トに基づくライト電流の周期が所定のデータビット周期
    (T)の2倍である場合に、前後の有意ビットとの周期
    が2T以外の時、前記書込補償手段(10)によりライト
    電流の発生間隔を前後に広げるように書込タイミングを
    補正することを特徴とする情報記憶装置の書込補償方
    式。
  2. 【請求項2】ライトデータを符号化手段(26)で符号化
    した後に書込補償手段(10)で書込タイミングの進み又
    は遅延の書込補償を施してヘッド(16)により媒体に磁
    気記録し、一方、ヘッド(16)により媒体から読出され
    た読出信号をエレクトリックフィルタ(122 )による等
    化を施した後にデータ検出手段(25)でデータビットを
    再現し、最終的に復号手段(30)で復号して読出データ
    を出力する情報記憶装置に於いて、 符号化されたライトデータ中の連続する2つの有意ビッ
    トに基づくライト電流の周期が所定のデータビット周期
    (T)の2倍である場合に、前後の有意ビットとの周期
    が2T以外の時、前記書込補償手段(10)によりライト
    電流の発生間隔を前後に広げるように書込タイミングを
    補正することを特徴とする情報記憶装置の書込補償方
    式。
  3. 【請求項3】請求項1,2記載の情報記憶装置の書込補
    償方式に於いて、 前記書込補償手段(10)は、現在処理対象となった符号
    化されたデータビットと既に処理した1つ前のデータビ
    ットとの周期が所定のデータビット周期(T)の2倍
    で、現在処理対象となってた符号化されたデータビット
    との1つ後のデータビットの周期が2T以外の時、現在
    処理中のデータビットのタイミングを所定時間だけ進ま
    せることを特徴とする情報記憶装置の書込補償方式。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2記載の情報記憶装置
    の書込補償方式に於いて、 前記書込補償手段(10)は、現在処理対象となった符号
    化されたデータビットと1つ後のデータビットとの周期
    が所定のデータビット周期(T)の2倍で、現在処理対
    象となってた符号化されたデータビットとの1つ前のデ
    ータビットの周期が2T以外の時、現在処理中のデータ
    ビットのタイミングを所定時間だけ遅らせることを特徴
    とする情報記憶装置の書込補償方式。
  5. 【請求項5】請求項3,4記載の情報記憶装置の書込補
    償方式に於いて、 前記書込補償手段(10)は、最初に現われた有意ビット
    に同期してライト電流を流し始め、次に得られた有意ビ
    ットに同期してライト電流を停止する書込動作を繰り返
    すことを特徴とする情報記憶装置の書込補償方式。
  6. 【請求項6】請求項1,2記載の情報記憶装置の書込補
    償方式に於いて、 前記書込補償手段(10)は、 前記符号化手段(26)からシリアルデータとして出力さ
    れるライトデータを、所定の周期によってシフトさせる
    シフトレジスタと、 該シフトレジスタの中心シフトビットを処理対象となる
    現在ビットを(n)とし、前後のビットを(n±1,n
    ±2,n±3,n±4,・・・)とした場合、現在ビッ
    ト(n)を入力して所定タイミング進めた進みビット
    (E)Early 、タイミングをそのままとしたビット
    (N)Nominal 及び所定タイミング遅延した遅れビット
    (L)Lateを出力するタイミング制御回路と、 前記シフトレジスタの現在ビット(n)に対し2周期以
    上離れたシフトビット(n±3,n±4・・・)を入力
    して現在ビット(n)と前後のビットとの周期が2Tの
    時にビットタイミングを補正するタイミング補正回路と
    を備えたことを特徴とする情報記憶装置の書込補償方
    式。
  7. 【請求項7】請求項1,2記載の情報記憶装置の書込補
    償方式に於いて、 前記符号化手段(26)は1−7ランレングス符号化手段
    であり、 前記書込補償手段(10)は、処理対象となる現在ビット
    を(n)とし、前後のビットをn±1,n±2,n±3
    とした場合、 (A)前後の3ビット目(n±3)が共に有意ビットの
    時、現在ビット(n)のタイミングは補正なし、 (B)前後の3ビット目(n±3)が共に無効ビットの
    時、現在ビット(n)のタイミングは補正なし、 (C)前の3ビット目(n+3)が有意ビットで後の3
    ビット目(n−3)が無効ビットの時、現在ビット
    (n)を所定タイミングだけ進ませる補正を行い、 (D)前の3ビット目(n+3)が無効ビットで後の3
    ビット目(n−3)が有意ビットの時、現在ビット
    (n)を所定タイミングだけ遅らせる補正を行う、こと
    を特徴とする情報記憶装置の書込補償方式。
  8. 【請求項8】請求項1,2記載の情報記憶装置の書込補
    償方式に於いて、 前記符号化手段(26)は2−7ランレングス符号化手段
    であり、 前記書込補償手段(10)は、処理対象となる現在ビット
    を(n)とし、前後のビットをn±1,n±2,n±
    3,n±4とした場合、 (A)前後の4ビット目(n±4)が共に有意ビットの
    時、現在ビット(n)のタイミングは補正なし、 (B)前後の4ビット目(n±4)が共に無効ビットの
    時、現在ビット(n)のタイミングは補正なし、 (C)前の4ビット目(n+4)が有意ビットで後の4
    ビット目(n−4)が無効ビットの時、現在ビット
    (n)を所定タイミングだけ進ませる補正を行い、 (D)前の4ビット目(n+4)が無効ビットで後の4
    ビット目(n−4)が有意ビットの時、現在ビット
    (n)は所定タイミングだけ遅らせる補正を行う、こと
    を特徴とする情報記憶装置の書込補償方式。
  9. 【請求項9】請求項1,2記載の情報記憶装置の書込補
    償方式に於いて、 前記符号化手段(26)は1−7ランレングス符号化手段
    であり、 前記書込補償手段(10)は、処理対象となる現在ビット
    を(n)とし、前後のビットをn±1,n±2,n±3
    とした場合、 (A)前後の2ビット目(n±2)が共に有意ビットの
    時、現在ビット(n)のタイミングは補正なし、 (B)前後の3ビット目(n±3)が共に有意ビットの
    時、現在ビット(n)のタイミングは補正なし、 (C)前後の3ビット目(n±3)が共に無効ビットの
    時、現在ビット(n)のタイミングは補正なし、 (D)前の2ビット目(n+2)が無効ビットで後の2
    ビット目(n−2)が有意ビットの時、現在ビット
    (n)を所定タイミングだけ進ませる補正を行い、 (E)前の3ビット目(n+3)が有意ビットで後の3
    ビット目(n−3)が無効ビットの時、現在ビット
    (n)を所定タイミングだけ進ませる補正を行い、 (F)前の2ビット目(n+2)が有意ビットで後の2
    ビット目(n−2)が無効ビットの時、現在ビット
    (n)は所定タイミングだけ遅らせる補正を行い、 (G)前の3ビット目(n+3)が無効ビットで後の3
    ビット目(n−3)が有意ビットの時、現在ビット
    (n)は所定タイミングだけ遅らせる補正を行う、こと
    を特徴とする情報記憶装置の書込補償方式。
  10. 【請求項10】請求項1,2記載の情報記憶装置の書込
    補償方式に於いて、 前記符号化手段(26)は2−7ランレングス符号化手段
    であり、 前記書込補償手段(10)は、処理対象となる現在ビット
    を(n)とし、前後のビットをn±1,n±2,n±
    3,±4とした場合、 (A)前後の3ビット目(n±3)が共に有意ビットの
    時、現在ビット(n)のタイミングは補正なし、 (B)前後の4ビット目(n±4)が共に有意ビットの
    時、現在ビット(n)のタイミングは補正なし、 (C)前後の4ビット目(n±4)が共に無効ビットの
    時、現在ビット(n)のタイミングは補正なし、 (D)前の3ビット目(n+3)が無効ビットで後の3
    ビット目(n−3)が有意ビットの時、現在ビット
    (n)を所定タイミングだけ進ませる補正を行い、 (E)前の4ビット目(n+4)が有意ビットで後の4
    ビット目(n−4)が無効ビットの時、現在ビット
    (n)を所定タイミングだけ進ませる補正を行い、 (F)前の3ビット目(n+3)が有意ビットで後の3
    ビット目(n−3)が無効ビットの時、現在ビット
    (n)は所定タイミングだけ遅らせる補正を行い、 (G)前の4ビット目(n+4)が無効ビットで後の4
    ビット目(n−4)が有意ビットの時、現在ビット
    (n)は所定タイミングだけ遅らせる補正を行う、こと
    を特徴とする情報記憶装置の書込補償方式。
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