JPH05108133A - オフセツト加工用ncデータ作成方法 - Google Patents

オフセツト加工用ncデータ作成方法

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JPH05108133A
JPH05108133A JP29977291A JP29977291A JPH05108133A JP H05108133 A JPH05108133 A JP H05108133A JP 29977291 A JP29977291 A JP 29977291A JP 29977291 A JP29977291 A JP 29977291A JP H05108133 A JPH05108133 A JP H05108133A
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lines
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JP29977291A
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Hideya Kondo
英哉 近藤
Yukitaka Fujitani
幸孝 藤谷
Yoshiaki Nakamura
芳明 中村
Susumu Yamada
晋 山田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オフセット加工用NCデータの作成時間の短
縮化およびデータ作成精度の向上を図る。 【構成】 複数の第一格子線および第二格子線の交点で
ある各格子点56上に突起18,20の断面32の輪郭
線46,48を重ね、すべての格子点56において、輪
郭線46,48を形成するすべての点までの距離をそれ
ぞれ演算し、最短距離のみを記憶する。そして、オフセ
ット距離と各格子点56の最短距離とに基づいてオフセ
ット線58の通過点たるオフセット点60を比例計算に
より求め、それらを結ぶことによりオフセット線58を
作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフセット加工用のNC
データを作成する方法に関するものであり、特に、デー
タ作成の簡易化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CAM(Computer Aided Manufac
turing) システムによる被加工物の荒加工が行われてい
る。例えば、樹脂金型,鋳造金型,鍛造金型等の金型を
形成する場合には、加工すべき製品の形状に応じた切削
個所や切削量等に基づいてNC(Numerical Control)デ
ータが作成され、そのNCデータに基づいて被加工物の
加工が行われる。
【0003】CAMシステムによる荒加工は、通常、オ
フセット加工かスキャン加工かによって行われる。オフ
セット加工は、加工すべき製品を平面で切断した断面の
輪郭線に沿って波紋状に設定したオフセット線上を、エ
ンドミル等の刃具を移動させて切削を行うものであり、
刃具を一方向に往復移動させつつそれと直角な方向に切
込みを与えて切削するスキャン加工に比較して、加工時
間が約半分で済み、加工能率が高い。
【0004】このオフセット加工を行うためのためのN
Cデータ作成方法として、従来、加工すべき製品を平面
で切断した断面において、製品の輪郭線と予め設定され
たオフセット距離とに基づいて被加工物のオフセット線
を幾何計算により求める方法が採用されていた。
【0005】例えば図9に示すように、製品の断面10
0,102のオフセット線を作成する場合には、まず、
断面100の輪郭線104とオフセット距離とに基づい
てオフセット線106が演算されるとともに、断面10
2の輪郭線108とオフセット距離とに基づいてオフセ
ット線110が演算される。これら断面100,102
の両輪郭線104,108が近接する部分においては、
破線で示すようにオフセット線106とオフセット線1
10とが交差して互いに干渉し合う部分が生じることが
ある。この場合には、両オフセット線106,110の
交点112,114が演算されて干渉部分が除去される
ことにより、両オフセット線106,110の実線部分
から成るオフセット線116が作成される。オフセット
距離が大きい場合にも同様に、断面100のオフセット
線120と断面102のオフセット線122との交点1
24が求められ、各オフセット線120,122の互い
に干渉し合う部分が除去されることにより、適正なオフ
セット線が作成される。
【0006】一方、特開昭63−102853号公報に
は、グラフィックディスプレイ装置を用いたNCデータ
作成方法が記載されている。ディスプレイ画面に加工す
べき製品を平面で切断した断面を写し出し、作業者が入
力装置を操作することにより、所望の輪郭線に対応する
オフセット線をコンピュータに作成させるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】幾何計算によってオフ
セット線を求める場合には、いちいちオフセット線同士
の交点を演算して干渉部分の除去を行うことが面倒であ
り、NCデータの作成に時間を要するという問題があっ
た。特に、製品の形状が複雑な場合には、複数のオフセ
ット線の交点を算出しなければならず、多大な時間を要
するとともに、交点の正確な位置を算出することが不可
能な場合があり、NCデータの作成が困難となることが
あるという問題もあった。
【0008】また、特開昭63−102853号公報に
記載のグラフィックディスプレイ装置においては、作業
者が入力装置の操作によりオフセット線の位置を指定し
なければならず、手間がかかるという問題があった。ま
た、コンピュータにグラフィックディスプレイ装置を設
けなければならず、装置コストが高いという問題もあっ
た。
【0009】本発明は、上記各問題点に鑑み、オフセッ
ト加工用のNCデータを、短時間で容易にしかも低コス
トで作成し得るNCデータ作成方法を得ることを課題と
して為されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】そして、本発明に係るN
Cデータ作成方法は、互いに平行な複数本の第一格子線
とそれら第一格子線と交差する互いに平行な第二格子線
とによって規定される格子面に、加工すべき製品を平面
で切断した断面の輪郭線を重ね、前記格子線同士の交点
である各格子点から前記輪郭線までの最短距離を求め、
その最短距離と予め設定されたオフセット距離とに基づ
いて被加工物のオフセット線を求めるものである。
【0011】
【作用】上記方法においては、まず、第一格子線と第二
格子線との交点である複数の格子点のすべてにおいて、
各格子点から製品の断面のすべての輪郭線までの距離が
演算され、それらのうちの最短距離が求められる。そし
て、それら最短距離とオフセット距離とに基づいてオフ
セット線が作成される。例えば、オフセット距離が所定
の値Mに設定されている場合に、ある格子点から製品の
輪郭線までの最短距離の値がM、すなわちオフセット距
離と等しければ、その格子点がオフセット線の通過点と
される。また、別の格子点から輪郭線までの最短距離の
値が1.5Mであり、その格子点に隣接する格子点のう
ち輪郭線に近い側に位置する格子点の最短距離の値が
0.5Mである場合には、両格子点間を結ぶ直線の中間
点がオフセット線の通過点とされる。このようにして、
オフセット線の通過点が決定され、それらが結ばれるこ
とによりオフセット線が作成される。
【0012】なお、製品の断面形状が加工深さ方向にお
いて変化する場合には、各加工深さに応じた平面で切断
した複数の断面について、それぞれオフセット線が求め
られることとなる。
【0013】
【発明の効果】上記方法によれば、従来のように幾何計
算でオフセット線を求めた後に複数のオフセット線の交
点を算出して干渉部分を除去する必要がなく、簡単にオ
フセット線を作成することができる。しかも、単純な計
算の繰返しであるため、オフセット線の作成をコンピュ
ータに行わせることが容易であり、従来の幾何計算によ
る方法の約1/10時間でオフセット線を求めることが
できる。
【0014】また、幾何計算による場合のようにオフセ
ット線が作成不能となることがなく、断面形状が複雑な
製品のオフセット線も確実に作成することができる。
【0015】さらに、特別なディスプレイ装置等を設け
る必要がなく、一般のコンピュータを使用することがで
きるため、装置コストが低くて済む効果も得られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図4において10は被加工物たる金型用
素材である。素材10は直方体を成しており、エンドミ
ルによる切削加工によって製品12が作成される。製品
12は、中央部に台部14を備えるとともに、その台部
14の外周に溝16を備えている。また、台部14の上
面には一対の突起18,20が形成されている。
【0017】CAMによる素材10のオフセット加工に
先立って、NCデータ作成装置によりNCデータの作成
が行われる。NCデータ作成装置は、図示は省略する
が、CPU,ROM,RAM,バス等を備えた汎用コン
ピュータである。ROMには図8のフローチャートで表
されるようなデータ作成プログラムが格納されており、
このプログラムに基づいてCPUおよびRAMによりN
Cデータの作成が行われるようになっている。
【0018】製品12は加工深さ方向において断面形状
が変化しているため、互いに平行な複数の平面で切断さ
れて複数の層に分けられ、各層の断面においてオフセッ
ト線が求められる。これら複数の平面の中で、図4に代
表的に一点鎖線で示す平面24,26および28による
断面30,32および34をそれぞれ図5〜図7に示
す。図5に示す断面30には、製品12の断面は現れな
い。また、図6に示す断面32には製品12の外周部の
断面が現れるとともに、その中央部に溝16のほぼ楕円
形の断面が現れる。また、溝16内には突起18,20
の断面が現れる。さらに、図7に示す断面34には、製
品12の外周部の断面と溝16の断面とが現れるととも
に、溝16内に台部14の断面が現れる。
【0019】以下、断面32における突起18,20周
辺を例にとり、本実施例のNCデータ作成方法を、図8
のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0020】まず、ステップS1(以下、単にS1で表
す。他のステップについても同様)において、図2に示
すように、互いに平行な複数本の第一格子線40と、そ
れら第一格子線40と直交する互いに平行な第二格子線
42とによって格子面44が設定される。各第一格子線
40および第二格子線42の間隔、すなわち格子面44
の格子の細かさは、製品12の輪郭線の複雑さや、切削
に使用するエンドミルの刃部の直径等に応じて適宜設定
される。そして、その格子面44に断面32における突
起18,20の輪郭線46,48が重ね合わされるので
あるが、本実施例においては、輪郭線46,48は現実
の曲線ではなく、曲線に近似した図3の折線50,52
で表される。具体的には折線50,52の各折点53,
54の座標を折線50,52を一方向になぞる順序に並
べられた座標データ群により輪郭線46,48が表され
るのである。なお、各折線50,52(輪郭線46,4
8)を規定する座標データ群は予め作成されてプロッピ
ィディスク等の外部記憶手段に格納されているのである
が、NCデータ作成時には外部記憶手段から読み込まれ
てRAMに格納される。
【0021】次に、S2において、図1(a)に示すよ
うに、第一格子線40と第二格子線42との交点である
すべての格子点56から輪郭線46,48までの最短距
離が求められる。具体的には、各格子点56と輪郭線4
6,48上の各折点53,54との座標に基づいて各格
子点56から各折点53,54までの距離が演算され、
各格子点56について演算された全ての距離のうち最短
距離の値(図1(a)に示す数値)のみが、輪郭線4
6,48までの最短距離としてRAMに記憶される。な
お、各最短距離がどの輪郭線までの最短距離であるかを
示すデータも合わせてRAMに記憶される。前述のよう
に、各輪郭線を規定する座標データ群は、それらが規定
する輪郭線毎に区別されて格納されているため、各最短
距離がどの輪郭線までの距離であるのかが判るのであ
る。
【0022】続いて、S3において、断面32における
オフセット線の作成が行われる。本実施例においては、
使用するエンドミルの刃部の直径が30mmとされ、オフ
セット距離が15mmに設定されているが、まず、輪郭線
46,48からのオフセット距離が15mmであるオフセ
ット線58が作成される。図1(a)において、複数の
格子点56のうち、左から2列目上から3番目の格子点
56の最短距離は15mmであり、オフセット線58はこ
の格子点56を通過する。この格子点56がオフセット
線58を規定する多数のオフセット点60の1つなので
ある。
【0023】しかし、一般には格子点56の最短距離と
オフセット距離とは一致しない。例えば、左端列におい
て、上から3番目の格子点56の最短距離は16mmであ
り、そのすぐ下の格子点56の最短距離は9mmである。
したがって、図1(b)に示すように、比例計算により
両格子点56を結ぶ直線上に最短距離15mmの点が求め
られ、オフセット点60とされる。このオフセット点6
0と上記オフセット点60とを結ぶ線分がオフセット線
58の一部を成すこととなるのであり、これらオフセッ
ト点60の座標がオフセット線58を時計方向になぞる
順序でRAMに格納される。
【0024】また、図1(c)に示すように左から3列
目においては、上から3番目の格子点56の最短距離は
17mmであり、そのすぐ下の格子点56の最短距離は8
mmであるため、同様に比例計算によりオフセット点60
が決定される。このようにして、各列においてオフセッ
ト点60の通過点が決定され、それらの集合により、図
1(d)に示すようにオフセット距離15mmのオフセッ
ト線58が規定される。
【0025】なお、上記のようにオフセット線が作成さ
れる場合に、1本のオフセット線は原則として1本の輪
郭線までの距離が等しいオフセット点60の集合で規定
されるのであるが、1本のオフセット線が複数の輪郭線
に対応して作成される場合がある。例えば、図6のオフ
セット線58は輪郭線46,48に対応しており、オフ
セット線74は輪郭線46,68に対応している。これ
らのオフセット線は次の規則に従って作成される。
【0026】1本の輪郭線までの最短距離がオフセット
距離に近い格子点56に基づいてオフセット点60が決
定されて来て、近くに同じ輪郭線までの最短距離がオフ
セット距離に近い格子点56がもう無くなった場合に
は、別の輪郭線までの最短距離がオフセット距離に近い
格子点56であって、かつ、未だオフセット線の決定に
使用されていない格子点56が選択される。例えば、輪
郭線46までの最短距離がオフセット距離15mmに近い
格子点56に基づいてオフセット点60が決定されて来
た場合には、図6から明らかなように、別の2本の輪郭
線48,68までの最短距離がオフセット距離15mmに
近い2群の格子点群が存在するが、両格子点群に属する
格子点56の中では輪郭線48までの最短距離がオフセ
ット距離15mmに近い格子点56が最も近いため、これ
が選択される。したがって、前述のように輪郭線46,
48に跨がって1本のオフセット線58が作成されるこ
ととなるのである。他のオフセット線64,74,76
等についても同様であり、各オフセット線を規定するオ
フセット点群はオフセット線毎にRAMに格納される。
【0027】次に、輪郭線46,48からのオフセット
距離が30mmであるオフセット線64が、オフセット線
58と同様にして作成される。図1(e)に示すよう
に、最短距離が30mm前後である格子点56間におい
て、比例計算によりオフセット線64のオフセット点6
6が求められるのである。このようにして、図1(f)
に示すように、オフセット線58,64が作成される。
【0028】以上、突起18,20に近いオフセット線
58,64について説明したが、実際には、図6に示す
ようにオフセット距離がそれぞれ15mm,30mmのオフ
セット線70,72が溝16の外周部の輪郭線68の近
傍においても作成される。オフセット線の位置如何を問
わず、オフセット距離の小さいオフセット線から順に作
成されるのである。ただし、各オフセット線を規定する
オフセット点群のデータは互いに区別されてRAMに格
納される。また、図6の上部におけるように、輪郭線6
8が素材10の外形線と交差する場合は、外形線を輪郭
線と見なしてオフセット線が作成される。
【0029】そして、各オフセット距離のオフセット線
が作成される毎に、S4において断面32のすべてのオ
フセット線が作成されたか否かの判定が行われる。具体
的には次のオフセット距離を超える最短距離を有する格
子点56がもはや存在しないか否かの判定が行われるの
である。判定の結果がNOである場合は、S3において
オフセット線の作成が続行され、図6に示すように、断
面32全体について15mm間隔でオフセット線58,6
4,70,72,74および76が作成される。
【0030】断面32におけるすべてのオフセット線の
作成が終了すれば、S4の判定結果がYESとなって、
S5において製品12の全層について各断面にオフセッ
ト線が作成されたか否かの判定が行われる。まだ、他の
層についてオフセット線が作成されていなければ判定の
結果がNOとなり、再びS1が実行され、格子面44に
製品12の各断面の輪郭線が重ね合わされ、同様にして
オフセット線が作成される。
【0031】なお、断面30においては、加工すべき製
品12の輪郭線が存在しないため、素材10の外形線が
輪郭線と見なされ、それに沿ってオフセット線78〜8
4が形成される。また、断面34においては、輪郭線8
4までのオフセット距離が15mmのオフセット線86
と、輪郭線88までのオフセット距離が15mmのオフセ
ット線90とが作成される。
【0032】図5〜図7に示すように、すべての層のオ
フセット線が作成されれば、S5の判定結果がYESと
なり、一連のNCデータ作成プログラムが終了する。
【0033】作成されたNCデータに基づいてCAMに
よりオフセット加工が行われる際には、断面30,3
2,34のうち、まず断面30の加工が行われる。図5
に二点鎖線で示すように、断面30のうち溝16の最深
部に対応する部分にドリルにより縦穴が形成され、その
縦穴からエンドミルによる切削が開始される。具体的に
は、縦穴にエンドミルが断面30の深さまで挿入され、
その状態でその縦穴に最も近いオフセット線80上へ移
動させられた後、オフセット線80に沿って移動させら
れるのである。次に、オフセット線80の外周側に隣接
するオフセット線78に沿って切削が行われた後、内周
側のオフセット線82,84に沿って順次内側へ切削が
行われる。
【0034】続いて、断面32の切削が行われる。ま
ず、断面30と同様に、溝16に対応するオフセット線
72に沿って切削が行われた後、外周のオフセット線7
0の切削が行われ、その後、オフセット線74,76の
順に内周側へ向かって切削が行われる。最後に、突起1
8,20に向かってオフセット線64,58の順に切削
が行われる。断面34においても同様にして、オフセッ
ト線90,86の順に切削が行われ、すべての荒加工が
終了する。
【0035】上記のように、本実施例においては突起1
8,20が近接しているにもかかわらず、それらのオフ
セット線を、最初から交差することなく作成し得るた
め、従来のように一旦オフセット線を求めた後それらの
交点を演算して干渉部分を除去する場合に比較して、簡
単にオフセット線を作成することができる。
【0036】なお、本実施例においては、各オフセット
線が等間隔に作成されるようになっていたが、これは不
可欠ではない。例えば、輪郭線に最も近いオフセット線
のオフセット距離は切削半径より大きくして仕上げ代を
残す一方、それ以外のオフセット線についてはオフセッ
ト距離を切削半径より小さくすることが可能である。ま
た、逆に、輪郭線に最も近いオフセット線以外のオフセ
ット距離を切削工具の直径よりやや小さい大きさとする
ことも可能である。
【0037】また、第一格子線と第二格子線とから成る
格子面の細かさは、製品の形状や大きさに応じて適宜変
更することが望ましく、格子面中、製品形状が特に複雑
な部分のみ他の部分より格子を細かくすることも可能で
ある。
【0038】さらに、オフセット距離に近似した最短距
離の格子点そのものをオフセット点とし、それら格子点
をつなぐことによってオフセット線を作成することも可
能である。格子を細かいものにすれば、この方法によっ
ても使用に耐えるオフセット線を得ることができるので
ある。
【0039】その他、当業者の知識に基づいて種々の変
形,改良を施した態様で、本発明を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるNCデータ作成方法を
概念的に示す説明図である。
【図2】上記方法の別の工程を概念的に示す説明図であ
る。
【図3】上記方法のさらに別の工程を概念的に示す説明
図である。
【図4】上記方法にによって切削加工される素材および
製品の一例を概念的に示す正面断面図である。
【図5】図4の製品を一平面で切断した断面を示す平面
図である。
【図6】図4の製品を別の一平面で切断した断面を示す
平面図である。
【図7】図4の製品をさらに別の一平面で切断した断面
を示す平面図である。
【図8】上記NCデータ作成プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図9】従来のNCデータ作成方法を概念的に示す説明
図である。
【符号の説明】
10 素材 12 製品 26 平面 32 断面 40 第一格子線 42 第二格子線 44 格子面 46 輪郭線 48 輪郭線 56 格子点 58 オフセット線 64 オフセット線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 晋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセット加工用のNCデータを作成す
    る方法であって、 互いに平行な複数本の第一格子線とそれら第一格子線と
    交差する互いに平行な第二格子線とによって規定される
    格子面に、加工すべき製品を平面で切断した断面の輪郭
    線を重ね、前記格子線同士の交点である各格子点から前
    記輪郭線までの最短距離を求め、その最短距離と予め設
    定されたオフセット距離とに基づいて被加工物のオフセ
    ット線を求めることを特徴とするNCデータ作成方法。
JP29977291A 1991-10-18 1991-10-18 オフセツト加工用ncデータ作成方法 Pending JPH05108133A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005332246A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Fujitsu Ltd 等高線加工方法
JP2012255674A (ja) * 2011-06-08 2012-12-27 Mitsutoyo Corp 位置合わせ方法

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