JPH05143140A - 三次元加工方法 - Google Patents

三次元加工方法

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JPH05143140A
JPH05143140A JP3303171A JP30317191A JPH05143140A JP H05143140 A JPH05143140 A JP H05143140A JP 3303171 A JP3303171 A JP 3303171A JP 30317191 A JP30317191 A JP 30317191A JP H05143140 A JPH05143140 A JP H05143140A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ないデータ量と計算回数で高精度、高速度
で加工可能な三次元加工方法を提供すること。 【構成】 曲線b1,b2,s1,s2を厳格に定義して制
御要素として用い、s−曲線を曲線b1,b2に沿って移
動させることによって切削平面をs−曲線の集合として
創成する。この創成された曲面に対して任意の切削方向
を設定し、工具移動中心軌跡を計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フライス等の工作機械
で工作物に三次元加工を行なうための加工方法、詳しく
は工具の切削移動中心軌跡の演算制御に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータを利用して金属材料
に三次元加工を行なう試みが種々検討され、実用に供さ
れている。この種の三次元加工においては、工具の切削
移動中心軌跡を演算し、その結果に基づいて意匠面を削
り出す。
【0003】意匠面は制御される要素によって定義され
る。この制御要素を基に切削曲面を創り出し、この曲面
を切削する工具の移動中心軌跡を算出できれば、後は切
削工具を移動中心軌跡に従って移動させればよい。この
方法によって精度よく曲面を削り出すのに、従来では、
三次元を構成するx軸、y軸、z軸の各点ごとの情報を
コンピュータにメモリし、この情報を制御装置が読み出
して工具及び/又は工作物を移動させつつ加工を行なっ
ていた。
【0004】ところで、工具の移動中心軌跡の計算で
は、交点計算が基本となる。直線と曲面との交点計算を
例にとって説明する。まず、曲面を全域にわたって一つ
の方程式で表すことは一般的に不可能である。従って、
図30に示すように曲面#sを細い平面に(曲面パッ
チ)1,2,3……nに分割し、直線lとの交点(例え
ば21)とする。即ち、それぞれの曲面パッチ1,2,
3……nに直線lが交わるか否かを判定し、21番目の
曲面パッチを直線lと曲面#sの交点とする。この交点
計算方法を用いて切削精度を向上させるには、曲面をで
きるだけ細い曲面パッチ1,2,3……nに分割しなけ
ればならない。これでは計算回数が膨大となり、16ビ
ット程度のコンピュータでは処理できず、大型機であっ
ても処理スピードが低下する。
【0005】一方、切削加工機の精度との関係がある。
加工機の精度が低い場合、いくら大型コンピュータで高
精度の計算を行なっても無駄である。加工機の精度が高
い場合、それに応じた大型コンピュータを使用しなけれ
ば意味がなく、その場合でも加工処理スピードが低下す
る。一方、切削加工には、曲面の乗り移りという問題が
ある。図31に示すように、矢印a方向から曲面#iを
切削してきた工具がどのようなタイミングで曲面#jの
切削に切り換わるかという問題である。従来は、全ての
切削点に対するx,y値に対して2曲面#i,#jのz
の値を求め、z値の高い方をとるか低い方をとるかを推
定することによって乗り移りを決定していた。このよう
な従来方法によれば、全ての切削点に対してz値の比較
をしなければならない。さらに、全ての切削点に対して
干渉チェックをする必要がある。従って、計算スピード
は遅く、乗り移り点が正確ではない。また、図31にお
いて、点P1は工具が曲面#jに干渉する点、点P2は曲
面#iに干渉する点であり、工具は干渉点P1の一つ手
前の点P3から乗り移りを開始し、点P4で曲面#jに乗
り移る。しかし、このような切削では、図31中斜線部
分に削り残りを生じる。
【0006】
【発明の目的、構成、作用】そこで、本発明の目的は、
少ないデータ量と計算回数で高精度の三次元切削加工が
可能な加工方法を提供することにある。さらに、本発明
の目的は、2曲面の連続切削において、少ない計算回数
で工具の乗り移り点を判断でき、高精度の三次元切削加
工が可能な加工方法を提供することにある。
【0007】以上の目的を達成するため、本発明に係る
三次元加工方法は、制御要素として厳格に定義される必
要のある少なくとも一つの曲線を基準とし、その曲線を
通過する滑らかな曲面を削り出すことのできる工具移動
中心軌跡を算出することを特徴とする。この加工方法に
あっては、厳格に定義される必要のある少なくとも一つ
の曲線を制御要素としてコンピュータ入力すればよく、
それ以外では工具移動中心軌跡算出の補助となる各多角
形をデータとして保有するだけで十分である。
【0008】さらに、本発明に係る三次元加工方法は、
切削工具がある面から他の面へ連続して切削する際、二
つの面の工具移動中心軌跡の限界点を計算し、この限界
点において工具の移動方向を変更することを特徴とす
る。即ち、現在切削中の曲面に対する工具移動中心軌跡
とこれから乗り移る曲面に対する工具移動中心軌跡との
交点(限界点)を予め計算し、その交点までは乗り移り
点であるか否かをチェックすることなく切削する。工具
が交点に到達すると、次の曲面に対する切削に切り換わ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る加工方法の実施例につい
て添付図面を参照して説明する。 〔装置の説明〕図1は装置の概略構成を示し、工作機械
本体1はベース2上にテーブル3を備え、コラム4上に
切削工具6を有する加工ヘッド5を取り付けたものであ
る。テーブル3はX軸DCモータ10及びY軸DCモー
タ11にてX軸方向及びY軸方向に駆動され、加工ヘッ
ド5はZ軸DCモータ12にてZ軸方向に駆動される。
速度制御は各モータ10,11,12へ各制御ユニット
15,16,17から制御信号が出力されることで行な
われる。
【0010】一方、入力・制御系は、16ビットのコン
ピュータ20、制御盤22にて構成されている。制御盤
22は機械操作パネル23を備えると共に、CPU24
を内蔵し、このCPU24の入力ポートaにはコンピュ
ータ20からのデータが入力される。また、CPU24
の出力ポートb,c,dからは制御信号が前記制御ユニ
ット15,16,17へ出力される。 〔交点計算〕コンピュータ20では以下の演算が行なわ
れる。まず、本発明の基礎は、切削曲面の分割に、理論
としては従来知られている区間縮小法等の解析的手法を
用いる。即ち、曲面として必要なデータは制御要素とし
て定義された少なくとも一つの曲線及び計算の補助とな
る粗多面形(以下、粗ポリゴンと記す)を用いる。制御
要素としての曲線と粗ポリゴンとの交点を求め、何番目
のポリゴンに交点が存在するかを判別する。
【0011】図2に示すように、一つのポリゴン#sを
線分A,Bで4分割し、曲線lが4分割されたどのポリ
ゴンと交点が得られるかを判別する。次に、交点が得ら
れたポリゴン#s1(右上がりの斜線で示す)を4分割
し、曲線lがポリゴン#s1から4分割されたどのポリ
ゴンと交点が得られるかを判別する。交点が得られたポ
リゴン#s11(右下がりの斜線で示す)を、さらに4分
割して曲線lとの交点が存在するポリゴンを判別する。
以上の処理を繰り返えすことによって、交点判別の精度
が向上する。
【0012】1回の処理によって1/4に精度が上が
り、n回目の処理で精度は1/4nとなる。この収束性
は極めて良好であり、少ない計算回数で大きな精度向上
を期待できる。 〔曲線定義〕次に、制御要素としての曲線定義について
説明する。 1.曲線の表現 曲線は、図面上でxy,xz,yzとして描かれ、描か
れた曲線の積をとって三次元曲線として定義する。
【0013】図3に示すように、曲線Cのxy,xz,
yz平面上の曲線を、それぞれCxy,Cxz,Cyz
とし、Cxy,Cxzの積として曲線Cを定義する。x
=αに対してCxyによってy=βが決定し、Cxzに
よってz=γが決定する。これにて、曲線C上の点α,
β,γが得られる。 2.曲線の定義 以上の如く定義された(制御)曲線によって、次に曲面
を定義する。曲面定義方法において、曲線が平面曲線で
あるか否かの判断が必要となる。平面曲線として定義さ
れるときは、その平面上で以後の計算が行なえ、二次元
の問題として扱うことができる。この場合には、計算が
直接的に行なえることが多い。例えば、図4に示す一つ
の平面α上に存在する円Cを考えるとき、円Cを空間曲
線として扱うと、円Cを細い要素に分割し、解析的に処
理しなければならない。しかし、平面α上での曲線とし
て処理するのであれば円として扱うことができ、代数的
に処理できる。即ち、円Cと平面βとの交点は平面α上
での円Cと平面βとの交点として扱う。計算の性格上、
代数的処理の方が解析的処理よりも、精度、計算の容易
さにおいて優れていることはいうまでもない。
【0014】ここで、平面曲線としての判断は、(1)
3面図における判断、(2)一平面上に全ての点が存在
することを確認すること、という2段階に分けて行な
う。まず、3面図において、いずれかの平面で直線であ
れば、図5に示すように、この曲線Cは直線Cxyを含
み、その直線Cxyに対して垂直な平面α上に存在する
平面曲線と判断することができる。Cxyが直線であれ
ば、平面αはxyに対して垂直であり、曲線Cは平面α
上に存在する。平面曲線はこのような場合が殆んどであ
る。
【0015】前記(1)の判断ができないとき、曲線C
上の3点によって張られる平面αを考える。曲線Cの全
ての点が平面α上に存在すれば、曲線Cは平面α上の曲
線として定義できる。即ち、図6に示すように、点a,
b,cが存在する平面をαとするとき、曲線C上の全て
の点Pが平面α上に存在するか否かを判断する。Cが平
面α上の曲線であれば、平面α上にu軸、v軸を設定
し、曲線Cをuv平面上の曲線として扱う。曲線Cとの
交点を求める対象となる他の要素をo’−uvw系に変
換することにより、uv平面上で交点計算等が処理でき
る。
【0016】さらに、制御要素としての断面曲線は、断
面の外形となる曲線としての性質から、一つの平面上の
曲線として定義される。このような図をセクション図と
いう。セクション図は、図7に示すように、b−曲線の
矢印で示す断面の方向とs−曲線をもって定義する。従
って、その定義される平面α上にu軸、v軸を設定する
と、座標系としてo’−uvw系が設定できる。この
o’−uvw系からo−xyz系への変換は可能である
ため、s−曲線をo−xyz系の曲線として定義でき
る。 〔曲線定義〕次に、曲面の定義について説明する。曲面
は制御要素が厳格に守られるように定義されなければな
らない。 1.曲面の表現 曲面は座標系にノンパラメトリックな変数λ,μによっ
て表現される。λ,μの定義域は、 0≦λ≦1 0≦μ≦1 とし、曲面はλ,μ方向の曲線によって表現される。
【0017】図8に示すように、曲面#sにおいて、
λ,μが定まれば、これに対して曲面#s上の1点Pが
対応する。これを、 P=P(λ,μ) とする。 λ=λ0に対する P(λ0,μ) 0≦μ≦1 の全体は、λを一定にするときの曲面#s上の曲線とな
る。この曲線をμ方向の曲線と称し、c(λ0,μ)と
表わす。
【0018】μ=μ0に対する P(λ,μ0) 0≦λ≦1 の全体は、μを一定にするときの曲面#s上の曲線とな
る。この曲線をλ方向の曲線と称し、c(λ,μ0)と
表す。
【0019】c(λ,0)、c(λ,1)をそれぞれ、
1−曲線、b2−曲線とする。c(0,μ)、c(1,
μ)をそれぞれ、s1−曲線、s2−曲線とする。λ方向
の曲線、μ方向の曲線をそれぞれb−曲線、s−曲線と
する。この場合、b,sは次式で表される。 b=b(λ) s=s(μ) 2.曲面の分類 ところで、曲面は(1)創成曲面、(2)定義曲面、
(3)連結曲面の3種に分類する。従来、このような分
類はなされず、曲面としては一つの点集合として扱われ
ていた。本発明において、曲面は少なくとも一つの定義
された制御要素(曲線)及び粗ポリゴンをベースとして
計算を行ない、計算回数の減少を図っている。以下、創
成曲面、定義曲面、連結曲面について順次説明する。
【0020】(1)創成曲面 創成曲面とは、数本の曲線(制御要素)が厳格に定義さ
れ、制御曲線間は補間創成される曲面をいう。図9に示
すように、曲線b1,b2,s1,s2を制御要素とする
と、創成曲面はs−曲線が曲線b1,b2に沿って移動す
ることによってs−曲線の集合として創成される。
【0021】詳しくは、λ=λ、μ=μに対するP=P
(λ,μ)が決定される方法が定まれば、曲面が決定さ
れることになる。即ち、図10に示すように、λ=λに
対するs−曲線と、c(λ,μ)が定まればよい。b1
−曲線の定義座標系を、 o’−x’y’z’ o’=b1(0) とし、s−曲線の定義座標系を、 Ps−uvw Ps=s(0) とする。s−曲線の座標系はs−曲線がb1−曲線に沿
って移動するときの状態によって決定する。
【0022】s−曲線の形状はs1−曲線(s2−曲線)
及び点Psのb1−曲線における位置、即ち、Ps=b1
(λ)によって決定する。このような演算を補間と称
し、補間は曲面が滑らかに生成されるばかりでなく、制
御要素が厳格に定義されること、即ち、 Ps=b1(0)ならば、s=s1 Ps=b1(1)ならば、s=s2 でなければならない。また、P1=s1(μ)、P2=s2
(μ)は制御要素から定義される。これによってP=s
(μ)を補間決定する。
【0023】ここで、補間について詳述する。補間とは
点又は線が状態0から状態1へ変化するとき、途中の状
態を決定することである。従って、状態の変化式を決定
すればよい。 状態0:s=0における状態をξ0 状態1:s=1における状態をξ1 s=sにおける状態をξ とするとき、 ξ=ξ0(0−1)θ(s)〔ξ1(1−0)ξ0〕 (0−1)は0から1へ向かうこと、 (1−0)は1から0へ向かうこと、を意味する θ(s)は補間関数である。
【0024】補間関数θ(s)の条件としては、〔0,
1〕において連続していること、θ (0)=0、θ(1)=1
である。即ち、θ(0)=0、θ(1)=1が厳格に定義され
ている必要があり、その間をつなぐ曲線は任意に補間さ
れ得る。θ(s)=sのときが最も汎用的で比例補間に
なる(図11参照)。このような補間関数はコンピュー
タのプログラム内に予めセットされており、オペレータ
によって選択される。
【0025】(2)定義曲面 定義曲面とは曲面全域が制御される曲面、例えば円柱を
いう。定義曲面は定義されるb−曲線、s−曲線が曲面
定義ステートメントになり、前述の創成曲面とは異って
b−曲線、s−曲線のみが制御要素になるわけではな
い。創成曲面は一部が、即ち、定義されたb−曲線、s
−曲線が制御要素であるのに対し、定義曲面は全てのb
−曲線、s−曲線が制御要素になる。
【0026】(a)平面 まず、平面について説明する。平面は一般平面と有界平
面とに分けられる。一般平面は空間に存在する平面で有
界ではない平面の位置状態、即ち、方向余弦が制御要素
になる。有界平面は1本の平面閉曲線によって囲まれた
平面領域であり、この閉曲線が図12に示すb1−曲線
であり、uv平面で定義される。
【0027】(b)回転面 次に、回転面について説明する。回転面は1軸を中心に
一つの平面曲線を回転させて生成される曲面をいう。回
転面においてb−曲線は全て円(円弧)であることが制
御要素となる。図13に示すように、uw平面におい
て、s1−曲線を定義すると、u軸、w軸に対して左手
系に基づいてv軸を定義し、uvw系を設定する。b−
曲線はuv平面に平行な平面上に存在する円であり、そ
の半径をrとすれば。s1−曲線上の点、 s1(μ)=(u,w) に対して、r=uとなる。
【0028】(c)錐面 次に、錐面(柱面)について説明する。錐面は2本のb
−曲線b1,b2が相似、即ち形状が一致し、全てのs−
曲線は曲線b1,b2の対応線を引く直線となる曲面をい
う。特に、図14に示すように、b1,b2がb1=b2
ときを柱面という。
【0029】s−曲線は、 Ps=b1(λ) Pc=b2(λ) とするとき、s−曲線上の任意の点Pは次式で示され
る。 P=Ps+ε(Pc−Ps) 0≦ε≦1 即ち、s−曲線は点Pの集合として表される。錐面では
全てのb−曲線、s−曲線が制御要素となる。b1−曲
線はuv平面上で定義され、uvw系を設ける。
【0030】ところで、定義曲面はb1−曲線を定義す
る際にo’−uvw系が定められているため、o’−u
vw系からo−xyz系への変換で空間上に位置付ける
ことができる。定義曲面における計算において、従来
は、曲面分類がなされていなかったため、全てのo−x
yz系を用いて行なっていた。しかし、このような従来
方法によれば、交点計算において精度が本発明に比べて
低い。例えば、回転面においてb−曲線との支点を決定
する際、従来方法では、円は円に近い多角形として扱わ
れてきた。このため計算スピードは遅く、精度も低い。
本発明においては、交点計算は全てo’−uvw系を用
いて行なうため、円との交点として扱うことができる。
【0031】(3)連結曲面 連結曲面とは定義された二つの曲面に対して、その交差
輪郭において滑らかにこれらの2曲面を連結する面をい
う。最も重要な連結曲面として図15に示すR−曲面が
ある。このR−曲面は曲面#j,#iの交点付近におけ
るある方向の断面が円弧で接続される曲面である。この
場合、制御要素はRである。即ち、(a)2曲面に接す
ること、(b)R付けの方向、(c)Rの大きさが制御
されなければならない。
【0032】ここでは、図15に示すように、2曲面を
#i,#jとし、それらの交差輪郭をc=c(s)とし
てR−曲面を説明する。 (a)R−曲面が2曲面に接する理由 R−曲面と曲面#iが接するとは、その接点において接
平面を共有することである。接点をPとすれば、接点P
を通るR付け方向平面とR−曲面、曲面iとの交線が得
られる。接点Pにおいて交線に接線が存在し、その接線
と曲面#i、R−曲面の交線の接線とによって張られる
平面が接点PにおけるR−曲面及び曲面#iの接平面と
なり、R−曲面は曲面#iに接する。R−曲面がいま一
つの曲面#jに接する理由も同様である。
【0033】(b)R付け方向 R付け方向はR−曲面の存在する平面で定義する。R付
け方向の指定のないときは、交差輪郭の法平面をもって
R付け方向を定義する。図16に示すように、s=0
(R付けの開始点)、s=1(R付けの終了点)におい
てR付け方向が定義されるときは、二つの平面#i,#
jの交線を含み、交差輪郭c上の1点を通る平面#kを
もってR付け方向を定義する。
【0034】(c)Rの大きさ s=0、s=1におけるRの大きさをそれぞれV0,V1
とするとき、点P(s=s)におけるRの大きさVは、
次式で示される。 V=V0+θ(s)(V1−V0) θ(s)は補間関数 R付け方向平面上にu軸、v軸を定義し、o’−uvw
系を設定すれば、この平面#kと曲面#i,#jの交線
はuv平面上の曲線となる。従って、この曲線へのR付
けになり、二次元上の問題として扱うことができる。こ
こでは、R付け平面とRの大きさが制御要素になる。
【0035】次に、多数面へのR付けについて説明す
る。2曲面間のR付けにおいて、その2曲面の位置関係
とRの大きさとによっては2曲面間にR付けできない
が、その次の曲面に対してR付けできることがある。こ
のようなときは、R付け対象とする曲面順位を指定する
ことによって多数曲面にわたりR付けが行なえる。
【0036】図17において、面#i,#jにR付けを
行なう際、面#iからは面#jにRは付かないが、面#
kにR接点が存在する場合、面#iから面#kにR付け
が行なわれる。この場合、面#jは切削の対象とはなら
ない。 〔切削〕曲面を切削する場合に工具の移動中心軌跡を決
定するには、曲面に対する補正点をつなぐ曲線上を工具
中心が走行すればよい。従来は、曲面上の全ての点(三
次元)に対して補正点を求め、これによって工具の移動
中心軌跡を決定していた。本発明においては、曲面を構
成する粗ポリゴンによって生成される曲面上の数少ない
点に対して補正点を決定し、これらを元に曲線補間する
ことによって工具の移動中心軌跡を決定する。この際、
切削された後、その曲面の制御要素が守られなければな
らない。即ち、制御要素上の補正点の決定は、曲線補間
によるものではなく、厳格に求められなければならな
い。切削は一つの工作物に対して複数回行なわれる場合
がある。例えば、一つの面を切削するのに、工具の走行
方向を変えて複数回行なう場合がある。このとき、曲線
補間はそれぞれの切削工程時に同一の曲面が得られるよ
うに行なわれなければならない。 1.切削の種類 工具の走行によって切削される曲面、即ち、工具が曲面
と接する接点の軌跡を切削走行と称し、工具の移動中心
軌跡を中心走行と称する。切削は切削走行又は中心走行
が一定基準に従って行なわれ、その基準によって以下の
三つに区別される。
【0037】(a)切削走行が一定平面上に存在する場
合 図18に示すように、切削走行が一定の平面#i上に存
在する場合には、その平面#iと曲面#sとの交線が切
削走行になる。この切削走行に対して補正点を決定し、
これらの補正点を曲線補間することによって中心走行が
得られる。切削平面#iがxy平面に垂直なときを平行
切削といい、xy平面に平行なときを等高線切削とい
う。
【0038】(b)中心走行が一定平面上に存在する場
合(2.5軸切削) 図19に示すように、中心走行がxy,xz,yzのい
ずれかの平面に平行な平面上に存在する場合には、中心
走行が存在する平面#iと曲面#sに対して補正点によ
って張られる曲面との交線が中心走行になる。このよう
な中心走行に対して−rの補正をした曲線が切削走行と
なる。
【0039】この場合、中心走行は少なくともx,y,
zの一つが一定となるため、二次元の曲線として扱うこ
とができる。従って、このデータをNC制御に変換する
際、円弧命令(G02,G03)が用いられる。このた
め、データを節約することが直線以外にもできる。 (c)切削走行が曲面のλ又はμ方向の曲線である場合 図20に示すように、曲面#sを構成するλ方向の曲線
(b−曲線)又はμ方向の曲線(s−曲線)が切削走行
になる場合、b−曲線又はs−曲線の補正点による曲線
が中心走行になる。
【0040】前記(a),(b),(c)いずれの切削
においても、全ての点の補正点を求めるのではなく、限
定された補正点から曲線(中心走行)を生成する。これ
が元の曲面データとして数少ない点の数で十分な理由で
ある。 2.補正点 図21に示すように、曲面#s上の1点Pにおけるr−
補正点は、点Pにおいて曲面#sの法線方向に点Pから
rの距離を有する点Prとして決定される。点Pに対し
て、λ,μが存在し、 P=P(λ,μ) として表される。即ち、点Pはλ,μに関する2変数の
関数と考えることができ、曲面は滑らかという前提から
偏微分係数が存在する。
【0041】法線ベクトルをNとすれば、 N’=(ηR/ηλ)×(ηR/ημ) N=(N’/|N’|)×ε ε:補正方向 これより、点Prは次式で表される。
【0042】Pr=P+r・N 3.曲線の決定 中心走行となる曲線は粗ポリゴンを基に得られた補正点
をつなぐことによって決定する。この曲線はどのように
定義してもよいわけではない。前述のように、この曲線
決定に際しては、(a)制御要素が厳格に定義されてい
ること、(b)切削方向がどのような方向であっても削
り出される曲面は同一であること、が満足される必要が
ある。
【0043】(a)の制御要素は曲面のデータとしてコ
ンピュータが保持するため、厳格に守ることはできる。 (b)の条件を満たすためには、点をつないで曲線を決
定するだけでは十分でない。どの点を選択してもそれら
によって得られる曲線が中心走行となり、削り出される
曲面を同一にするためには、曲線の決定が一つの不変性
を有する基準、即ち、曲線を決定するのに制約される基
準を採って、これは点の選び方、切削方法に不変のもの
でなければならない。
【0044】λ,μに対して曲面の点P(λ,μ)は得
られるから、これに制約されるように曲線を決定する。
P(λ,μ)は予めデータとしてコンピュータのROM
にメモリされていることを意味しない。切削走行は曲面
上の曲線で、粗ポリゴンを基に得られ、この曲線を基に
して補正点を求めるため、この曲面上の点Pとその補正
点Prは1対1に対応する。従って、Prにはλ,μが対
応する。
【0045】図22に示すように、切削走行を求めるに
は、点P1,P2,間のP1 r,P2 rを補間することがテー
マとなる。 P1=P(λ1,μ1) P2=P(λ2,μ2) とするとき、点P1,P2間の曲線を、 c=c(s) P1=c(0) P2=c(1) |λ1−λ2|≧|μ1−μ2| として一般性を失わない。このとき、 λ=λ1+s(λ2−λ1) なるλに対するs−曲線と切削平面との交点をP=c
(s)として定めれば、点P1,P2間は補間され、点P
rが決定するため、P1 r,P2 r間も補間される。 4.曲面の乗り移り 2曲面を連続的に乗り移り切削するとき、乗り移り点に
より曲面を切削する。従来は全ての切削点に対してx,
y,zの三次元データを基に乗り移り点を演算していた
(図31参照)。本発明においては、図23に示すよう
に、乗り移り曲面#jの補正曲面#jrと曲面#iに対
する中心走行との交点P1を予め計算し、その交点P1
直前までは乗り移り点であるか否かをチェックすること
なしに切削走行を行なう。これにて切削スピードが大き
く向上する。さらに、曲面#iの補正曲面#irと乗り
移り曲面#jに対する中心走行との交点P2を求め、そ
の交点P2へ乗り移り切削を行なう。従って、限界点
1,P2計算が正確に行なわれ、削り残しが著しく減少
する。しかも、干渉チェックの計算が事実上、最初の交
点(限界点)P1の計算のみで済む。その計算に関して
も前述の区間縮小法等の解析的手法を用いて行なうた
め、計算スピードは、従来の方法に比べて比較にならな
い程速くなる。
【0046】なお、中心走行と乗り移り曲面の補正曲面
との交点が存在しないときは、それぞれを延長して乗り
移り点を決定する。図24に示すように、曲面#i,#
jを連続切削する場合、中心走行の延長は終点Pcにお
いて接線方向へ行ない、補正曲面#jrの延長は切削走
行の交点Pcにおける切削曲面#jの接平面の補正平面
を合併して行なう。
【0047】さらに、図25に示すように、切削曲面#
i,#jに交点が存在しないときは、連続切削は行なわ
れず、一つの曲面#iの切削後、他の曲面#jの切削に
移る。以上の如く、本発明においては、切削点を独立し
て考えるのではなく、曲線、曲面として全体的に取り扱
う。本発明では、従来の制御方法とは異なり、曲線、曲
面の間の交点計算が実際上可能であることによる。これ
は曲面の構造として数少ない粗ポリゴンを用いているた
め、区間縮小法等の解析的手法によって交点を粗いもの
から細かいものと次第に精度を増していくからである
(図2参照)。
【0048】さらに、従来の制御方法によれば、曲面の
乗り移り状態の指定が必要とされた。即ち、切削走行の
x,yの値に対するz値を比較し、乗り移り状態によっ
てz値の高い法を採るか、低い方を採るかを判断して切
削走行を決定していた(図31参照)。この従来方法に
よれば、乗り移り状態の指定が困難な場合が生じる。例
えば、乗り移り曲面が立壁の場合は、z値比較ができな
いため、別の判断を行なわなければならない。まして常
にz値比較を行なうことは計算回数が大となり、処理ス
ピードは遅くなる。
【0049】一方、本発明においては、曲面の乗り移り
状態を指定する必要がない。さらに、x,yに対する値
を求めて切削走行を決定するのではなく、切削走行を曲
面と平面との交線として決定するため、計算スピードは
大幅に向上する。詳しくは、本発明において、 (1)乗り移り曲面が立壁でない場合 図23に示したように、切削方向に対してそれぞれの切
削走行が得られ、交点Pを境にして乗り移りが行なわれ
る。
【0050】(2)乗り移り曲面が立壁の場合 図26に示すように走行曲面に対する切削走行が、乗り
移り曲面#jの補正曲面#jrと乗り移り曲面#jとに
交わる交点の順位によって下方切削か、上方切削かを判
断する。図26(a)の場合、切削走行が先に曲面#j
と交わるために下方切削であると判断する。また、図2
6(b)の場合、切削走行が先に補正曲面#jrと交わ
るために上方切削であると判断する。 5.多数曲面切削 図27に示すように、多数の曲面#1,#2,#3を連
続切削する場合には、切削曲面の順位を指定することい
より、前述した2曲面の乗り移り切削の繰り返しで行な
うことができる。図27では、曲面の切削順位を#1,
#2,#3,#1とすればよい。
【0051】ここで、多数曲面切削において、曲面の順
序付けを不用とすることについて検討する。曲面の位置
関係においては、曲面の順序付けが不可能(判断不能)
な場合がある。とはいえ、曲面が有界でなければ曲面の
つながりを決定することはできない。曲面を有界にすれ
ば、その曲面から得られる切削走行は一致する端点をつ
ないで一つの曲線に生成することができる。問題は有界
でない曲面をいかに有界にするかであるが、曲面上の曲
線によってその曲面を制限する。
【0052】例えば、図28に示すように、曲面#s上
の閉曲線Cによって曲面#sを制限する。曲面#sから
得られる切削走行曲線を閉曲線Cによって分けることが
できる。そのとき、閉曲線Cの内部に存在する曲線を切
削走行とすれば、結局、曲面#sを制限したことにな
る。閉曲線Cとして曲面と曲面の交差輪郭によって生成
される曲線を採用すればよい。この手法によれば全ての
曲面を有界にすることができ、これから得られる切削走
行曲線に順序付けができる。即ち、図29に示すよう
に、曲線Ciの端点は曲線Ci以外のどれかの曲線の端
点になる。その曲線をCjとすれば、曲線Ci,Cjが
つながる。これを繰り返えせば、全ての曲線が自動的に
つながり、特に順序付けは不用である。
【0053】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、制御要素として定義された少なくとも一つの曲
線を基準とし、その曲線を通過する滑らかな曲面を削り
出すことのできる工具移動中心軌跡を算出するようにし
たため、コンピュータに対しては制御要素となる曲線を
入力するだけで、かつ、コンピュータは計算の補助とな
る多角形をデータとして保有するだけでよく、極めて迅
速に工具移動中心軌跡を演算でき、切削スピードが大き
く向上する。しかもx,y,z軸全ての点データを持つ
必要のある従来の加工方法に比べて、必要とされるデー
タ量が極めて少なくて済み、小型のコンピュータでも十
分に制御できる。
【0054】さらに、本発明によれば、2面の連続切削
に際して、二つの面の工具移動中心軌跡の限界点を計算
し、この限界点において工具の移動方向を変更するよう
にしたため、従来方法の如く工具の移動中にいちいち乗
り移り点であるか否かをチェックする必要がなく、極め
て少ないデータ量で迅速に乗り移り点を計算でき、かつ
削り残し量も少なく、正確な2面の連続切削が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
図1〜図29は本発明に係る三次元加工方法の一実施例
を示す。
【図1】切削装置の概略構成図。
【図2】交点計算における区間縮小法の説明図。
【図3】曲線の表現方法の説明図。
【図4】曲線の定義方法の説明図。
【図5】平面曲線の説明図。
【図6】平面曲線の説明図。
【図7】断面曲線の説明図。
【図8】曲面の表現方法の説明図。
【図9】創成曲面の説明図。
【図10】創成曲面の説明図。
【図11】補間の説明図。
【図12】定義曲面としての平面の説明図。
【図13】定義曲面としての回転面の説明図。
【図14】定義曲面としての錐面の説明図。
【図15】定義曲面としての連結曲面の説明図。
【図16】連結曲面に対するR付け方向の説明図。
【図17】多数面へのR付けの説明図。
【図18】切削走行の説明図。
【図19】中心走行の説明図。
【図20】切削走行の説明図。
【図21】補正点の説明図。
【図22】切削走行の説明図。
【図23】曲面の乗り移りの説明図。
【図24】曲面の乗り移りの説明図。
【図25】曲面が乗り移れない場合の切削の説明図。
【図26】乗り移り点が立壁の場合の連続切削の説明
図。
【図27】多数曲面の切削の説明図。
【図28】曲面を有界にするための説明図。
【図29】走行曲線の順位付けの説明図。
【図30】従来の交点計算の説明図。
【図31】従来の連続曲面の乗り移りの説明図。
【符号の説明】
1…工作機械本体 3…テーブル 5…加工ヘッド 6…切削工具 15,16,17…制御ユニット 20…コンピュータ 22…制御盤 24…CPU
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】さらに、本発明に係る三次元加工方法は、
切削工具がある面から他の面へ連続して切削する際、二
つの面の工具移動中心軌跡の限界点を計算し、この限界
点において工具の移動方向を変更することを特徴とす
る。即ち、現在切削中の曲面に対する工具移動中心軌跡
とこれから乗り移る曲面に対する工具移動中心軌跡との
交点(限界点)を予め計算し、その限界点までは乗り移
り点であるか否かをチェックすることなく切削する。工
具が限界点に到達すると、次の曲面に対する切削に切り
換わる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 三次元加工方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フライス等の工作機械
で工作物に三次元加工を行なうための加工方法、詳しく
は工具の切削移動中心軌跡の演算制御に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータを利用して金属材料
に三次元加工を行なう試みが種々検討され、実用に供さ
れている。この種の三次元加工においては、工具の切削
移動中心軌跡を演算し、その結果に基づいて意匠面を削
り出す。
【0003】意匠面は制御される要素によって定義され
る。この制御要素を基に切削曲面を創り出し、この曲面
を切削する工具の移動中心軌跡を算出できれば、後は切
削工具を移動中心軌跡に従って移動させればよい。この
方法によって精度よく曲面を削り出すのに、従来では、
三次元を構成するx軸、y軸、z軸の各点ごとの情報を
コンピュータにメモリし、この情報を制御装置が読み出
して工具及び/又は工作物を移動させつつ加工を行なっ
ていた。
【0004】ところで、工具の移動中心軌跡の計算で
は、交点計算が基本となる。直線と曲面との交点計算を
例にとって説明する。まず、曲面を全域にわたって一つ
の方程式で表すことは一般的に不可能である。従って、
図30に示すように曲面#sを細い平面に(ポリゴン
1,2,3……nに分割し、直線lとの交点がどこにあ
るかを判断する。即ち、それぞれのポリゴン1,2,3
……nに直線lが交わるか否かを判定する。図30の場
合、21番目のポリゴンに直線lと曲面#sの交点があ
。この交点計算方法を用いて切削精度を向上させるに
は、曲面をできるだけ細いポリゴンに分割しなければな
らない。これでは計算回数が膨大となり、16ビット程
度のコンピュータでは処理できず、大型機であっても処
理スピードが低下する。
【0005】一方、切削加工機の精度との関係がある。
加工機の精度が低い場合、いくら大型コンピュータで高
精度の計算を行なっても無駄である。加工機の精度が高
い場合、それに応じた大型コンピュータを使用しなけれ
ば意味がなく、その場合でも加工処理スピードが低下す
る。一方、切削加工には、曲面の乗り移りという問題が
ある。図31に示すように、矢印a方向から曲面#iを
切削してきた工具がどのようなタイミングで曲面#jの
切削に切り換わるかという問題である。従来は、チェッ
クポイントごとに、2曲面#i,#jのzの値を比較
、z値の高い方をとるか低い方をとるかで、切削を進
行させてきた。z値の高い方をとるか低い方をとるか
は、オペレータによって前もって設定されたプログラム
による。さらに、全てのチェックポイントに対して干渉
チェックをする必要がある。従って、計算スピードは遅
く、乗り移り点が正確ではない。また、図31におい
て、点P1は工具が曲面#jに干渉する点、点P2は曲面
#iに干渉する点であり、工具は干渉点P1の一つ手前
の点P 3から乗り移りを開始し、点P4で曲面#jに乗り
移る。しかし、このような切削では、図31中斜線部分
に削り残りを生じる。
【0006】
【発明の目的、構成、作用】そこで、本発明の目的は、
少ないデータ量と計算回数で高精度の三次元切削加工が
可能な加工方法を提供することにある。さらに、本発明
の目的は、2曲面の連続切削において、少ない計算回数
で工具の乗り移り点を判断でき、高精度の三次元切削加
工が可能な加工方法を提供することにある。
【0007】以上の目的を達成するため、本発明に係る
三次元加工方法は、制御要素として厳格に定義される必
要のある少なくとも一つの曲線を基準とし、その曲線を
通過する滑らかな曲面を削り出すことのできる工具移動
中心軌跡を算出することを特徴とする。この加工方法に
あっては、厳格に定義される必要のある少なくとも一つ
の曲線を制御要素としてコンピュータ入力すればよく、
それ以外では工具移動中心軌跡算出の補助となる各多角
形をデータとして保有するだけで十分である。
【0008】さらに、本発明に係る三次元加工方法は、
切削工具が第1の面から第2の面へ連続して切削する
際、第1の面に対する工具移動中心軌跡と第2の面の補
正面との交点を求め、第2の面に対する工具移動中心軌
跡と第1の面の補正面との交点を求め、それらの交点の
間に連結面を作るための工具移動中心軌跡を作り出すこ
を特徴とする。即ち、第1の面に対する工具移動中心
軌跡と第2の面の補正面との交点と、第2の面に対する
工具移動中心軌跡と第1の面の補正面との交点を予め計
算し、前者の交点までは乗り移り点であるか否かをチェ
ックすることなく切削する。工具がその交点に到達する
と、連結曲面を作り始め、後者の交点で連結曲面切削は
完了する。そして、次の曲面に対する切削に切り換わ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る加工方法の実施例につい
て添付図面を参照して説明する。 〔装置の説明〕図1は装置の概略構成を示し、工作機械
本体1はベース2上にテーブル3を備え、コラム4上に
切削工具6を有する加工ヘッド5を取り付けたものであ
る。テーブル3はX軸DCモータ10及びY軸DCモー
タ11にてX軸方向及びY軸方向に駆動され、加工ヘッ
ド5はZ軸DCモータ12にてZ軸方向に駆動される。
速度制御は各モータ10,11,12へ各制御ユニット
15,16,17から制御信号が出力されることで行な
われる。
【0010】一方、入力・制御系は、16ビットのコン
ピュータ20、制御盤22にて構成されている。制御盤
22は機械操作パネル23を備えると共に、CPU24
を内蔵し、このCPU24の入力ポートaにはコンピュ
ータ20からのデータが入力される。また、CPU24
の出力ポートb,c,dからは制御信号が前記制御ユニ
ット15,16,17へ出力される。 〔交点計算〕コンピュータ20では以下の演算が行なわ
れる。まず、本発明の基礎は、切削曲面の分割に、理論
としては従来知られている区間縮小法等の解析的手法を
用いる。即ち、曲面として必要なデータは制御要素とし
て定義された少なくとも一つの曲線であり、そのデータ
処理のために区間縮小法を用いる。区間縮小法を用いて
制御要素としての曲線ととの交点を求める。
【0011】図2に示すように、一つの面#sを線分
A,Bで4分割し、直線lが4分割されたどのポリゴン
と交点が得られるかを判別する。次に、交点が得られた
ポリゴン#s1(右上がりの斜線で示す)を4分割し、
直線lがポリゴン#s1から4分割されたどのポリゴン
と交点が得られるかを判別する。交点が得られたポリゴ
ン#s11(右下がりの斜線で示す)を、さらに4分割し
直線lとの交点が存在するポリゴンを判別する。以上
の処理を繰り返えすことによって、交点判別の精度が向
上する。
【0012】1回の処理によって1/4に精度が上が
り、n回目の処理で精度は1/4nとなる。この収束性
は極めて良好であり、少ない計算回数で大きな精度向上
を期待できる。 〔曲線定義〕次に、制御要素としての曲線定義について
説明する。曲線は、図面上でxy,xz,yzとして描
かれ、描かれた曲線の少なくとも二つの積をとって三次
元曲線として定義する。
【0013】図3に示すように、曲線Cのxy,xz,
yz平面上の曲線を、それぞれCxy,Cxz,Cyz
とし、Cxy,Cxzの積として曲線Cを定義する。x
=αに対してCxyによってy=βが決定し、Cxzに
よってz=γが決定する。これにて、曲線C上の点
(α,β,γ)が得られる。以上の如く曲線が定義され
る。次に、定義された曲線とある平面との交点の計算を
説明する。まず、曲線が平面曲線であるか否かの判断が
必要となる。従来の方法では、どのような曲線も空間曲
線として、つまり、三次元的、解析的に処理されてきた
が、本発明による方法では、平面曲線は二次元的、代数
的に処理される。図4は、平面α上の円である曲線Cを
示す。従来方法では、この曲線Cは解析的に処理されて
きたが、本発明の方法では、それは平面曲線であるの
で、二次元的、代数的に処理される。そして、円Cと
平面βとの交点は平面α上での円Cと平面βとの交点
として扱う。計算の性格上、代数的処理の方が解析的処
理よりも、精度、計算の容易さにおいて優れていること
はいうまでもない。
【0014】ここで、平面曲線としての判断は、(1)
3面図における判断、(2)一平面上に全ての点が存在
することを確認すること、という2段階に分けて行な
う。まず、平面曲線の判断は(1)の観点から試みられ
る。曲線がxy,xz,yz平面上に投影されたとき、
そのいずれかの平面上に直線が得られた場合、その曲線
は、その直線に垂直な平面上に存在すると判断できる。
例えば、図5に示すように、曲線Cはxy平面上で直線
Cxyとして描かれ、その直線Cxyに対して垂直な平
面α上に存在する平面曲線と判断することができる。
御要素となる平面曲線はこのような場合が殆んどであ
る。
【0015】前記(1)の判断ができないとき、曲線C
上の3点によって張られる平面αを考える。曲線Cの全
ての点が平面α上に存在すれば、曲線Cは平面α上の曲
線として定義できる。即ち、図6に示すように、点a,
b,cが存在する平面をαとするとき、曲線C上の全て
の点Pが平面α上に存在するか否かを判断する。Cが平
面α上の曲線であれば、平面α上にu軸、v軸を設定
し、曲線Cをuv平面上の曲線として扱う。曲線Cとの
交点を求める対象となる他の要素をo’−uvw系に変
換することにより、uv平面上で交点計算等が処理でき
る。
【0016】さらに、制御要素としての断面曲線は、断
面の外形となる曲線としての性質から、一つの平面上の
曲線として定義される。このような図をセクション図と
いう。図7に示すように、b−曲線と交わる平面αで工
作物を切ると、その断面上にs−曲線が断面の外形、つ
まり断面曲線として現れる。従って、平面α上にu軸、
v軸を設定すると、座標系としてo’−uvw系が設定
できる。このo’−uvw系からo−xyz系への変換
は可能であるため、s−曲線をo−xyz系の曲線とし
て定義できる。 〔曲面定義〕次に、曲面の定義について説明する。曲面
は制御要素が厳格に守られるように定義されなければな
らない。 1.曲面の表現 曲面は座標系にノンパラメトリックな変数λ,μによっ
て表現される。λ,μの定義域は、 0≦λ≦1 0≦μ≦1 とし、曲面はλ,μ方向の曲線によって表現される。
【0017】図8に示すように、曲面#sにおいて、
λ,μが定まれば、これに対して曲面#s上の1点Pが
対応する。これを、 P=P(λ,μ) とする。 λ=λ0に対する P(λ0,μ) 0≦μ≦1 の全体は、λを一定にするときの曲面#s上の曲線とな
る。この曲線をμ方向の曲線と称し、c(λ0,μ)と
表わす。
【0018】μ=μ0に対する P(λ,μ0) 0≦λ≦1 の全体は、μを一定にするときの曲面#s上の曲線とな
る。この曲線をλ方向の曲線と称し、c(λ,μ0)と
表す。
【0019】c(λ,0)、c(λ,1)をそれぞれ、
1−曲線、b2−曲線とする。c(0,μ)、c(1,
μ)をそれぞれ、s1−曲線、s2−曲線とする。λ方向
の曲線、μ方向の曲線をそれぞれb−曲線、s−曲線と
する。この場合、b,sは次式で表される。 b=b(λ) s=s(μ) 2.曲面の分類 ところで、曲面は(1)創成曲面、(2)定義曲面、
(3)連結曲面の3種に分類する。従来、このような分
類はなされず、曲面としては一つの点集合として扱われ
ていた。本発明において、曲面は少なくとも一つの定義
された制御要素(曲線)及び区間縮小法をベースとして
計算を行ない、計算回数の減少を図っている。以下、創
成曲面、定義曲面、連結曲面について順次説明する。
【0020】(1)創成曲面 創成曲面とは、数本の曲線(制御要素)が厳格に定義さ
れ、制御曲線間は補間創成される曲面をいう。図9に示
すように、曲線b1,b2,s1,s2を制御要素とする
と、創成曲面はs−曲線が曲線b1,b2に沿って移動す
ることによってs−曲線の集合として創成される。
【0021】詳しくは、λ=λ、μ=μに対するP=P
(λ,μ)が決定される方法が定まれば、曲面が決定さ
れることになる。即ち、図10に示すように、λ=λに
対するs−曲線、つまり、c(λ,μ)が定まればよ
い。b1−曲線の定義座標系を、 o’−x’y’z’ o’=b1(0) とし、s−曲線の定義座標系を、 Ps−uvw Ps=s(0) とする。s−曲線の座標系はs−曲線がb1−曲線に沿
って移動するときの状態によって決定する。
【0022】s−曲線の形状はs1−曲線(s2−曲線)
及び点Psのb1−曲線における位置、即ち、Ps=b1
(λ)によって決定する。このような演算を補間と称
し、補間は曲面が滑らかに生成されるばかりでなく、制
御要素が厳格に定義されること、即ち、 Ps=b1(0)ならば、s=s1 Ps=b1(1)ならば、s=s2 でなければならない。また、P1=s1(μ)、P2=s2
(μ)は制御要素から定義される。これによってP=s
(μ)を補間決定する。
【0023】ここで、補間について詳述する。補間とは
点又は線が状態0から状態1へ変化するとき、途中の状
態を決定することである。従って、状態の変化式を決定
すればよい。 状態0:s=0における状態をξ0 状態1:s=1における状態をξ1 s=sにおける状態をξ とするとき、 ξ=ξ0(0−1)θ(s)〔ξ1(1−0)ξ0〕 (0−1)は0から1へ向かうこと、 (1−0)は1から0へ向かうこと、を意味する θ(s)は補間関数である。
【0024】補間関数θ(s)の条件としては、〔0,
1〕において連続していること、θ (0)=0、θ(1)=1
である。即ち、θ(0)=0、θ(1)=1が厳格に定義され
ている必要があり、その間をつなぐ曲線は任意に補間さ
れ得る。θ(s)=sのときが最も汎用的で比例補間に
なる(図11参照)。このような補間関数はコンピュー
タのプログラム内に予めセットされており、オペレータ
によって選択される。
【0025】(2)定義曲面 定義曲面とは曲面全域が制御される曲面、例えば円柱を
いう。創成曲面は一部が、即ち、定義されたb−曲線、
s−曲線が制御要素であるのに対し、定義曲面は全ての
b−曲線、s−曲線が制御要素になる。
【0026】(a)平面 まず、平面について説明する。平面は一般平面と有界平
面とに分けられる。一般平面は空間に存在する平面で有
界ではない平面の位置状態、即ち、方向余弦が制御要素
になる。有界平面は1本の平面閉曲線によって囲まれた
平面領域であり、この閉曲線が図12に示すb1−曲線
であり、uv平面で定義される。
【0027】(b)回転面 次に、回転面について説明する。回転面は1軸を中心に
一つの平面曲線を回転させて生成される曲面をいう。回
転面においてb−曲線は全て円(円弧)であることが制
御要素となる。図13に示すように、uw平面におい
て、s1−曲線を定義すると、u軸、w軸に対して左手
系に基づいてv軸を定義し、uvw系を設定する。b−
曲線はuv平面に平行な平面上に存在する円であり、そ
の半径をrとすれば。s1−曲線上の点、 s1(μ)=(u,w) に対して、r=uとなる。
【0028】(c)錐面 次に、錐面(柱面)について説明する。図14に示すよ
うに、錐面は2本のb−曲線b1,b2が相似、即ち形状
が一致し、全てのs−曲線は曲線b1,b2の対応線を引
く直線となる曲面をいう。特に、b 1,b2がb1=b2
ときを柱面という。
【0029】s−曲線は、 Ps=b1(λ) Pc=b2(λ) とするとき、s−曲線上の任意の点Pは次式で示され
る。 P=Ps+ε(Pc−Ps) 0≦ε≦1 即ち、s−曲線は点Pの集合として表される。錐面では
全てのb−曲線、s−曲線が制御要素となる。b1−曲
線はuv平面上で定義され、uvw系を設ける。
【0030】ところで、定義曲面はb1−曲線を定義す
る際にo’−uvw系が定められているため、o’−u
vw系からo−xyz系への変換で空間上に位置付ける
ことができる。定義曲面における計算において、従来
は、曲面分類がなされていなかったため、全てのo−x
yz系を用いて行なっていた。しかし、このような従来
方法によれば、交点計算において精度が本発明に比べて
低い。例えば、回転面においてb−曲線との交点を決定
する際、従来方法では、円は円に近い多角形として扱わ
れてきた。このため計算スピードは遅く、精度も低い。
本発明においては、交点計算は全てo’−uvw系を用
いて行なうため、円との交点として扱うことができる。
【0031】(3)連結曲面 連結曲面とは定義された二つの曲面に対して、その交差
輪郭において滑らかにこれらの2曲面を連結する面をい
う。最も重要な連結曲面として図15に示すR−曲面が
ある。このR−曲面は曲面#j,#iの交点付近におけ
るある方向の断面が円弧で接続される曲面である。R−
曲面は2曲面に接していなければならず、R付けの方向
と曲率半径が制御要素となる。
【0032】ここでは、図15に示すように、2曲面を
#i,#jとし、それらの交差輪郭をc=c(s)とし
てR−曲面を説明する。 (a)R−曲面が2曲面に接する理由 R−曲面と曲面#iが接するとは、その接点において
接平面を共有することである。接点Pを含むR付け平面
接点PにおけるR−曲面及び曲面#iの接平面とな
り、つまり、R−曲面は曲面#iに接する。R−曲面が
いま一つの曲面#jに接する理由も同様である。
【0033】(b)R付け方向 R付け方向は円弧の存在する平面#πで定義する。R付
け方向の指定のないときは、交差輪郭の法平面をもって
R付け方向を定義する。図16に示すように、s=0
(R付けの開始点)、s=1(R付けの終了点)におい
てR付け方向がそれぞれ平面#π0,#π1定義される
ときは、中間点でのR付け方向は平面#π 0,#π1 の交
線を含み、交差輪郭c上の1点を通る平面#πをもって
定義される。
【0034】(c)Rの大きさ s=0、s=1におけるRの大きさをそれぞれV0,V1
とするとき、点P(s=s)におけるRの大きさVは、
次式で示される。 V=V0+θ(s)(V1−V0) θ(s)は補間関数R付け平面#π 上にu軸、v軸を定義し、o’−uvw
系を設定すれば、この平面#πと曲面#i,#jそれぞ
れとの交線はuv平面上の曲線となる。従って、R付け
はこのuv平面上で行われることになり、二次元上の問
題として扱うことができる。ここでは、R付け平面とR
の大きさが制御要素になる。
【0035】次に、多数面へのR付けについて説明す
る。2曲面間のR付けにおいて、その2曲面の位置関係
とRの大きさとによっては2曲面間にR付けできない
が、その次の曲面に対してR付けできることがある。こ
のようなときは、R付け対象とする曲面を指定すること
によって多数曲面にわたりR付けが行なえる。
【0036】図17において、面#i,#jにR付けを
行なう際、面#iからは面#jにRは付かないが、面#
kにR接点が存在する場合、面#iから面#kにR付け
が行なわれる。この場合、面#jは切削の対象とはなら
ない。 〔切削〕曲面を切削する場合に工具の移動中心軌跡を決
定するには、曲面に対する補正点をつなぐ曲線上を工具
中心が走行すればよい。従来は、曲面上の全ての点(三
次元)に対して補正点を求め、これによって工具の移動
中心軌跡を決定していた。本発明においては、曲面を構
成する粗ポリゴンによって生成される曲面上の数少ない
点に対して補正点を決定し、これらを元に曲線補間する
ことによって工具の移動中心軌跡を決定する。この際、
切削された後、その曲面の制御要素が守られなければな
らない。即ち、制御要素上の補正点の決定は、曲線補間
によるものではなく、厳格に求められなければならな
い。切削は一つの工作物に対して複数回行なわれる場合
がある。例えば、一つの面を切削するのに、工具の走行
方向を変えて複数回行なう場合がある。このとき、曲線
補間はそれぞれの切削工程時に同一の曲面が得られるよ
うに行なわれなければならない。 1.切削の種類 工具の走行によって切削される曲面、即ち、工具が曲面
と接する接点の軌跡を切削走行と称し、工具の移動中心
軌跡を中心走行と称する。切削は切削走行又は中心走行
が一定基準に従って行なわれ、その基準によって以下の
三つに区別される。
【0037】(a)切削走行が一定平面上に存在する場
合 図18に示すように、切削走行が一定の平面#i上に存
在する場合には、その平面#iと曲面#sとの交線が切
削走行になる。この切削走行に対して補正点を決定し、
これらの補正点を曲線補間することによって中心走行が
得られる。切削平面#iがxy平面に垂直なときを平行
切削といい、xy平面に平行なときを等高線切削とい
う。
【0038】(b)中心走行が一定平面上に存在する場
合(2.5軸切削) 図19に示すように、中心走行がxy,xz,yzのい
ずれかの平面に平行な平面上に存在する場合には、中心
走行が存在する平面#iと曲面#sに対して補正点によ
って張られる曲面との交線が中心走行になる。このよう
な中心走行に対して−rの補正をした曲線が切削走行と
なる。
【0039】この場合、中心走行は少なくともx,y,
zの一つが一定となるため、二次元の曲線として扱うこ
とができる。従って、このデータをNC制御に変換する
際、円弧命令(G02,G03)が用いられる。このた
め、データを節約することが直線以外にもできる。 (c)切削走行が曲面のλ又はμ方向の曲線である場合 図20に示すように、曲面#sを構成するλ方向の曲線
(b−曲線)又はμ方向の曲線(s−曲線)が切削走行
になる場合、b−曲線又はs−曲線の補正点による曲線
が中心走行になる。
【0040】前記(a),(b),(c)いずれの切削
においても、全ての点の補正点を求めるのではなく、限
定された補正点から曲線(中心走行)を生成する。これ
が元の曲面データとして数少ない点の数で十分な理由で
ある。 2.補正点 図21に示すように、曲面#s上の1点Pにおけるr−
補正点は、点Pにおいて曲面#sの法線方向に点Pから
rの距離を有する点Prとして決定される。点Pに対し
て、λ,μが存在し、 P=P(λ,μ) として表される。即ち、点Pはλ,μに関する2変数の
関数と考えることができ、曲面は滑らかという前提から
偏微分係数が存在する。
【0041】法線ベクトルをNとすれば、 N’=(ηR/ηλ)×(ηR/ημ) N=(N’/|N’|)×ε ε:補正方向 これより、点Prは次式で表される。
【0042】Pr=P+r・N 3.曲線の決定 中心走行となる曲線は粗ポリゴンを基に得られた補正点
をつなぐことによって決定する。この曲線はどのように
定義してもよいわけではない。前述のように、この曲線
決定に際しては、(a)制御要素が厳格に定義されてい
ること、(b)切削方向がどのような方向であっても削
り出される曲面は同一であること、が満足される必要が
ある。
【0043】(a)の制御要素は曲面のデータとしてコ
ンピュータが保持するため、厳格に守ることはできる。 (b)の条件を満たすためには、点をつないで曲線を決
定するだけでは十分でない。点列の選び方、切削方法に
よって決定された曲線により切削される曲面は不変のも
のでなければならない。
【0044】λ,μに対して曲面の点P(λ,μ)は得
られるから、これに制約されるように曲線を決定する。
P(λ,μ)は予めデータとしてコンピュータのROM
にメモリされていることを意味しない。切削走行は曲面
上の曲線で、区間縮小法で得られ、この曲線を基にして
補正点を求めるため、この曲面上の点Pとその補正点P
rは1対1に対応する。従って、Prにはλ,μが対応す
る。
【0045】図22に示すように、切削走行を求めるに
は、点P1,P 2間を補間し、中心走行を求めるには補正
点のP1 r,P2 r間を補間することがテーマとなる。 P1=P(λ1,μ1) P2=P(λ2,μ2) とするとき、点P1,P2間の曲線を、 c=c(s) P1=c(0) P2=c(1) |λ1−λ2|≧|μ1−μ2| として一般性を失わない。このとき、 λ=λ1+s(λ2−λ1) なるλに対するs−曲線と切削平面との交点をP=c
(s)として定めれば、点P1,P2間は補間され、点P
rが決定するため、P1 r,P2 r間も補間される。 4.曲面の乗り移り 2曲面を連続的に乗り移り切削するとき、乗り移り点に
より曲面を切削する。従来は全ての切削点に対してx,
y,zの三次元データを基に乗り移り点を演算していた
(図31参照)。本発明においては、図23に示すよう
に、乗り移り曲面#jの補正曲面#jrと曲面#iに対
する中心走行との交点P1を予め計算し、その交点P1
直前までは乗り移り点であるか否かをチェックすること
なしに切削走行を行なう。これにて切削スピードが大き
く向上する。さらに、曲面#iの補正曲面#irと乗り
移り曲面#jに対する中心走行との交点P2を求め、
1,P2間に連結曲面を作る。従って、乗り移り点
1,P2計算が正確に行なわれ、削り残しが著しく減
少する。しかも、干渉チェックの計算が事実上、最初の
交点P1の計算のみで済む。交点P1は、また、曲面#i
に対する工具干渉を防ぐ限界点でもある。その計算に関
しても前述の区間縮小法等の解析的手法を用いて行なう
ため、計算スピードは、従来の方法に比べて比較になら
ない程速くなる。
【0046】なお、中心走行と乗り移り曲面の補正曲面
との交点が存在しないときは、それぞれを延長して乗り
移り点を決定する。図24はその一例を示し、曲面#
i,#jを連続切削する場合である。曲面#i,#j上
の連続する切削走行の交点をP Cとする。曲面#iの切
削走行に対する中心走行と、交点PCにおける曲面#j
の接平面の補正面をそれぞれ延長する。そして、これら
の延長された中心走行と補正面の交点を乗り移り開始点
とする。同様に、曲面#jの切削走行に対する中心走行
と、交点PCにおける曲面#iの接平面の補正面をそれ
ぞれ延長し、これらの延長された中心走行と補正面の交
点を乗り移り終了点とする。
【0047】さらに、図25に示すように、切削曲面#
i,#jに交点が存在しないときは、連続切削は行なわ
れず、一つの曲面#iの切削後、他の曲面#jの切削に
移る。以上の如く、本発明においては、切削点を独立し
て考えるのではなく、曲線、曲面として全体的に取り扱
う。本発明では、従来の制御方法とは異なり、曲線、曲
面の間の交点計算が実際上可能であることによる。これ
は曲面の構造として数少ない粗ポリゴンを用いているた
め、区間縮小法等の解析的手法によって交点を粗いもの
から細かいものと次第に精度を増していくからである
(図2参照)。
【0048】さらに、従来の制御方法によれば、曲面の
乗り移り状態の指定が必要とされた。即ち、切削走行の
x,yの値に対するz値を比較し、乗り移り状態によっ
てz値の高い法を採るか、低い方を採るかを判断して切
削走行を決定していた(図31参照)。この従来方法に
よれば、乗り移り状態の指定が困難な場合が生じる。例
えば、乗り移り曲面が立壁の場合は、z値比較ができな
いため、別の判断を行なわなければならない。まして常
にz値比較を行なうことは計算回数が大となり、処理ス
ピードは遅くなる。
【0049】一方、本発明においては、曲面の乗り移り
状態を指定する必要がない。さらに、x,yに対する値
を求めて切削走行を決定するのではなく、切削走行を曲
面と平面との交線として決定するため、計算スピードは
大幅に向上する。詳しくは、本発明において、 (1)乗り移り曲面が立壁でない場合 図23に示したように、切削方向に対してそれぞれの切
削走行が得られ、交点1,P2 を境にして乗り移りが行
なわれる。
【0050】(2)乗り移り曲面が立壁の場合 図26に示すように走行曲面に対する切削走行が、乗り
移り曲面#jの補正曲面#jrと乗り移り曲面#jとに
交わる交点の順位によって下方切削か、上方切削かを判
断する。図26(a)の場合、切削走行が先に曲面#j
と交わるために下方切削であると判断する。また、図2
6(b)の場合、切削走行が先に補正曲面#jrと交わ
るために上方切削であると判断する。 5.多数曲面切削 図27に示すように、多数の曲面#1,#2,#3を連
続切削する場合には、切削曲面の順位を指定することい
より、前述した2曲面の乗り移り切削の繰り返しで行な
うことができる。図27では、曲面の切削順位を#1,
#2,#3,#1とすればよい。
【0051】ここで、多数曲面切削において、曲面の順
序付けを不用とすることについて検討する。曲面の位置
関係においては、曲面の順序付けが不可能(判断不能)
な場合がある。とはいえ、曲面が有界でなければ曲面の
つながりを決定することはできない。曲面を有界にすれ
ば、その曲面から得られる切削走行は一致する端点をつ
ないで一つの曲線に生成することができる。問題は有界
でない曲面をいかに有界にするかであるが、曲面上の曲
線によってその曲面を制限する。
【0052】例えば、図28に示すように、曲面#s上
の閉曲線Cによって曲面#sを制限する。曲面#sから
得られる切削走行曲線を閉曲線Cによって分けることが
できる。そのとき、閉曲線Cの内部に存在する曲線を切
削走行とすれば、結局、曲面#sを制限したことにな
る。閉曲線Cとして曲面と曲面の交差輪郭によって生成
される曲線を採用すればよい。この手法によれば全ての
曲面を有界にすることができ、これから得られる切削走
行曲線に順序付けができる。即ち、図29に示すよう
に、曲線Ciの端点は曲線Ci以外のどれかの曲線の端
点になる。その曲線をCjとすれば、曲線Ci,Cjが
つながる。これを繰り返えせば、全ての曲線が自動的に
つながり、特に順序付けは不用である。
【0053】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、制御要素として定義された少なくとも一つの曲
線を基準とし、その曲線を通過する滑らかな曲面を削り
出すことのできる工具移動中心軌跡を算出するようにし
たため、コンピュータに対しては制御要素となる曲線を
入力するだけで、かつ、コンピュータは計算の補助とな
る多角形をデータとして保有するだけでよく、極めて迅
速に工具移動中心軌跡を演算でき、切削スピードが大き
く向上する。しかもx,y,z軸全ての点データを持つ
必要のある従来の加工方法に比べて、必要とされるデー
タ量が極めて少なくて済み、小型のコンピュータでも十
分に制御できる。
【0054】さらに、本発明によれば、二つの面の連続
切削に際して、第1の面に対する工具移動中心軌跡と第
2の面の補正面との交点及び第2の面に対する工具移動
中心軌跡との第1の面の補正面との交点を求め、それら
の交点の間に連結面を作るための工具移動中心軌跡を作
り出すようにしたため、従来方法の如く工具の移動中に
いちいち乗り移り点であるか否かをチェックする必要が
なく、極めて少ないデータ量で迅速に乗り移り点を計算
でき、かつ削り残し量も少なく、正確な2面の連続切削
が可能である。
【図面の簡単な説明】 図1〜図29は本発明に係る三次元加工方法の一実施例
を示す。
【図1】切削装置の概略構成図。
【図2】交点計算における区間縮小法の説明図。
【図3】曲線の表現方法の説明図。
【図4】曲線の定義方法の説明図。
【図5】平面曲線の説明図。
【図6】平面曲線の説明図。
【図7】断面曲線の説明図。
【図8】曲面の表現方法の説明図。
【図9】創成曲面の説明図。
【図10】創成曲面の説明図。
【図11】補間の説明図。
【図12】定義曲面としての平面の説明図。
【図13】定義曲面としての回転面の説明図。
【図14】定義曲面としての錐面の説明図。
【図15】連結曲面としてのR−曲面の説明図。
【図16】R付け方向の説明図。
【図17】多数面へのR付けの説明図。
【図18】切削走行の説明図。
【図19】中心走行の説明図。
【図20】切削走行の説明図。
【図21】補正点の説明図。
【図22】切削走行の説明図。
【図23】曲面の乗り移りの説明図。
【図24】曲面の乗り移りの説明図。
【図25】曲面が乗り移れない場合の切削の説明図。
【図26】乗り移り点が立壁の場合の連続切削の説明
図。
【図27】多数曲面の切削の説明図。
【図28】曲面を有界にするための説明図。
【図29】走行曲線の順位付けの説明図。
【図30】従来の交点計算の説明図。
【図31】従来の連続曲面の乗り移りの説明図。
【符号の説明】 1…工作機械本体 3…テーブル 5…加工ヘッド 6…切削工具 15,16,17…制御ユニット 20…コンピュータ 22…制御盤 24…CPU
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物に対して互いに直交するx軸、y
    軸、y軸を含む三次元加工を行なう加工方法において、 制御要素として定義された少なくとも一つの曲線を基準
    とし、その曲線を通過する滑らかな曲面を削り出すこと
    のできる工具移動中心軌跡を算出すること、 を特徴とする三次元加工方法。
  2. 【請求項2】 工作物に対して互いに直交するx軸、y
    軸、y軸を含む三次元加工を行なう加工方法において、 切削工具がある面から他の面へ連続して切削する際、二
    つの面の工具移動中心軌跡の限界点を計算し、この限界
    点において工具の移動方向を変更すること、 を特徴とする三次元加工方法。
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