JPH05107968A - 画像形成装置の用紙搬送装置 - Google Patents

画像形成装置の用紙搬送装置

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JPH05107968A
JPH05107968A JP3296181A JP29618191A JPH05107968A JP H05107968 A JPH05107968 A JP H05107968A JP 3296181 A JP3296181 A JP 3296181A JP 29618191 A JP29618191 A JP 29618191A JP H05107968 A JPH05107968 A JP H05107968A
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JP
Japan
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belt
sheet
paper
belt member
ridge
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JP3296181A
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Hide Shimazaki
秀 島崎
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体ドラムからトナー画像が転写された用
紙を、定着装置に向けて搬送する搬送ベルト装置におい
て、小サイズの用紙に対する後押し部材としての突条を
ベルト部材に設け、該突条による用紙の後端部の押圧作
用を良好に発揮させるようにする。 【構成】 感光体ドラムと定着装置との間に配置される
搬送ベルト装置は、吸引孔を設けたベルト部材15に対
して、バキュームチャンバを組み合わせることにより、
用紙をベルトの表面に押圧した状態で搬送力を発揮させ
る。前記搬送ベルト装置に設けられるベルト部材15に
おいては、ベルト本体20の上面に高さがTの突条2
1、21a……を間隔Lを介して配置し、該突条を、用
紙Pの後端部に対応する押圧面22を鋭角に形成し、該
突条の頂部から後部に向けて後傾斜面23を形成する。
そして、用紙Pの後端部をベルトの上に自然な状態で垂
れ下がるようにして吸引し、小サイズの用紙の後端部を
突条により押す作用を発揮出来るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子複写機やレーザプ
リンター等のように、電子写真方式を用いて記録紙を作
成する画像形成装置において、トナー画像を担持する用
紙を搬送するための搬送ベルト装置に関し、特に、ベル
ト本体の表面に突条を設けて、小サイズの用紙等を搬送
する際に、前記突条により用紙の後部を押すことができ
るように構成してなるベルト部材に関する。
【0002】
【従来の技術】電子複写機やレーザプリンター等のよう
に、電子写真方式を用いて記録紙を作成する画像形成装
置では、原稿の画像を走査した光や、レーザビーム走査
装置から出力される光を、感光体ドラム等の画像担持体
に照射して、該画像担持体に静電潜像を形成させる。そ
して、その静電潜像に対して現像装置からトナーを供給
して付着させて、トナー画像を形成して、そのトナー画
像を転写・剥離コロトロン等からの放電により、用紙に
転写させるような手段を用いている。そして、前述した
ようにしてトナー画像が転写された用紙は、定着装置に
向けて搬送され、該定着装置において熱や圧力が加えら
れて定着され、コピーとして排出される。
【0003】前述したような画像形成装置では、感光体
ドラム等の画像担持体と定着装置との間に搬送ベルト装
置を配置し、該搬送ベルト装置に設けたバキュームチャ
ンバにより用紙の裏面を吸引しながら、ベルト部材によ
りトナー画像が転写された用紙を、定着装置に向けて搬
送する手段を用いている。前記搬送ベルト装置として
は、例えば、特開昭57−198480号公報や、特開
昭60−107663号公報等に示されるように、ベル
ト部材とバキュームチャンバとを組み合わせた吸引搬送
装置を用いている。前記従来例に示される搬送ベルト装
置では、未定着トナー画像を担持する用紙に対して、バ
キュームチャンバにより吸引する作用を付与することに
よってベルト部材に向けて押圧し、ベルト部材による用
紙搬送状態を良好に設定出来るような手段を用いてい
る。
【0004】前記従来例に示されるようなベルト部材で
は、バキュームチャンバによる用紙吸引能力は比較的弱
く設定されているもので、ベルト部材に対して用紙を押
圧する作用は、用紙の腰の強いもの等に対しては、大き
く作用しないものとされている。しかし、大サイズの用
紙を用いてコピーを作成する場合には、感光体ドラムに
接する部分で大きな搬送作用が得られるので、用紙の先
端部が定着装置に挿入される際の抵抗に対して、用紙が
停止したりすることがない状態で、搬送作用を発揮させ
ることができる。
【0005】これに対して、小サイズの用紙の場合に
は、感光体ドラムから用紙の後端部が離間した状態で
も、その用紙の先端部が定着装置に挿入されずに、搬送
ベルト装置の上で搬送されている状態が発生する。すな
わち、従来の用紙搬送装置では、前述したように、比較
的弱い搬送力が発揮されるのみであるために、定着装置
の直前部に配置するガイド板や、加熱ローラ装置のニッ
プ位置に用紙の先端部を挿入する際の抵抗が大きい場合
には、搬送ベルト装置による搬送力によっては、用紙が
加熱ローラのニップ位置に挿入されずに停止してしまう
という問題が発生する。これに対して、バキュームチャ
ンバによる吸引圧力を強く設定すると、用紙に対する搬
送能力を良好に発揮させることができるものの、バキュ
ームチャンバから吸引する空気の量が多くなると、画像
形成装置の内部に流通する空気の量が増大することや、
排気の処理等の点で別の問題が発生する。
【0006】そこで、バキュームチャンバの吸引能力を
強くせずに、ベルト部材による搬送性能を向上させる手
段として、図7に示されるように、ベルト部材15の表
面に突条16を所定の間隔で突出させて配置し、小サイ
ズの用紙を搬送する際に、用紙の後端部を前記突条16
により押すことが出来るようにすることが提案されてい
る。そして、小サイズの用紙の先端部が定着装置のニッ
プ位置に入る際に、大きな抵抗があっても、その用紙の
後端部を突条により押圧することによって、用紙の搬送
を容易に行うことができるようにされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記ベルト部材に形成
される突条は、その突出高さが1mm程度の台形のもので
あって、その突条の配置間隔も比較的狭く設定したもの
として構成されている。ところが、前述したようなベル
ト部材に突条を設けたものでは、比較的腰の強い用紙の
場合には、図8に示されるように、その用紙が全体に突
条の上に乗ってしまうことになる。そして、前記用紙P
の後端部が、上向に小さなカールを生じている場合に
は、定着装置のニップ部分で大きな抵抗があると、突条
により用紙のカールしている後端部Pcを係止すること
ができずに、用紙が停止してしまうという問題が発生す
る。
【0008】また、前記図8に示されたように、突条の
間隔を狭く設定している場合には、比較的腰の弱い和紙
のような用紙では、その用紙の後端部が自然に垂れ下が
る状態となるために、前記突条による押圧作用を発揮さ
せることができる。しかし、比較的腰の強い用紙や、上
向にカールを生じているような用紙の場合では、突条の
上面がベルト部材の表面に対して平行に形成されてお
り、その用紙の後端部に対して負圧が付与される場合で
も、突条の直前部の部分でも、用紙に対して負圧が作用
するために、用紙の後端部が自然に垂れ下がらないとい
う問題が残っている。そして、搬送ベルト装置による搬
送力が良好な状態で発揮されない場合には、小サイズの
用紙では、定着装置の直前部で停止してしまい、ジャム
が発生する原因ともなる。
【0009】前述したような問題に加えて、用紙の後端
部が最初から上向にカールを生じている場合がある。そ
して、大きなカールを持っている用紙に対しては、突条
を設けたベルト部材のみによっては十分に対処出来ない
という問題もある。例えば、両面コピーを行う場合に、
片面複写済み用紙の裏面に画像を転写する際には、その
片面複写済み用紙が、既に定着装置を通ったことによ
り、カールを生じている場合がある。そして、前述した
ような用紙に対しては、前記従来例に示されたような搬
送ベルト装置によっては十分に搬送性能を発揮すること
が出来ず、両面コピーを良好な状態で行うことができな
いという問題が発生する。
【0010】
【発明の目的】本発明は、前述したような従来の搬送ベ
ルト装置の問題を解消するもので、ベルト部材の表面に
突出させて設ける突条を、先端部が鋭角のもので構成
し、該突条の後部に傾斜面を設けること、および、突条
の間隔を用紙の後端部が自然に垂れ下がるようなものと
して設定することにより、小サイズの用紙に対して、ベ
ルト部材による搬送性能を良好に発揮させることが出来
るようにする装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、画
像担持体からトナー画像を転写する位置と定着装置との
間で、トナー画像を担持する用紙を搬送するための搬送
ベルト装置を配置し、該搬送ベルト装置をベルト部材と
バキュームチャンバとにより構成し、バキュームチャン
バによる負圧により用紙をベルト部材に付着させながら
搬送する装置に関する。本発明においては、前記搬送ベ
ルト装置を構成するベルト部材に対して、用紙搬送方向
に直角な突条を配置し、該突条の押圧面をベルト本体に
対して鋭角に設定するとともに、爪の先端から搬送方向
後部に向けて傾斜面を形成し、前記突条を用紙の後部が
自重で垂れ下がる間隔で配置し、該突条の突出高さを1
mm以上に設定している。
【0012】また、本発明の用紙搬送ベルト装置では、
画像担持体とベルトとの速度をほぼ同一速度に設定した
場合に、ベルトの速度にばらつきがあり、ベルトの速度
が画像担持体の速度よりも遅くなったとしても、用紙の
後端部をベルトが受け取る際に、用紙に衝撃を与えるこ
とがないようにすることができる。なお、前記ベルトに
形成する突条は、用紙の後端部をわずかに係止した状態
でも、用紙後端部が外れることを防止し、用紙を突条に
より押すことが出来るようにされる。
【0013】前述したように、ベルト部材の表面に突出
させる突条の間隔を広く設定することにより、突条の間
で用紙の後端部が自然な状態で垂れ下がることになり、
小サイズの用紙に対しても、その用紙の後端部を突条に
より係止した状態で、押圧する作用を発揮出来る。ま
た、ベルト本体に対して押圧面が鋭角であり、後傾斜面
を設けたものとして、その突条の形状を特定することに
より、用紙に対する搬送作用と押圧作用とを良好に発揮
させることができる。したがって、本発明のベルト部材
では、従来の搬送ベルト装置に対してベルト部材の構成
を若干変更するのみで、容易に適用することが可能であ
り、従来の画像形成装置に対して容易に適用が可能であ
る。
【0014】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の画像形
成装置の用紙搬送装置を説明する。図1に示される画像
形成装置1においては、従来の装置と同様に、電子写真
方式を用いてトナー画像を形成する感光体ドラム2に対
して、画像転写部に転写・剥離コロトロン3を配置して
いる。また、定着装置5は、一般の装置と同様に、加熱
ローラ6と加圧ローラ7とを対向させて配置して構成し
ているもので、用紙のトナー画像担持面を加熱ローラ6
に対応させ、その加熱ローラの熱によりトナー画像のト
ナーを溶融し、加圧ローラ7により圧力を加えることに
より、トナーを用紙に定着させるようにする。さらに、
前記定着装置のローラ装置に対して、用紙ニップ位置の
直前部にガイド板4を配置し、前記ガイド板4により、
用紙の先端部を案内して、定着装置の用紙ニップ部分に
向けて移動させるようにしている。
【0015】本発明においては、従来の電子複写機等の
場合と同様に、前記感光体ドラム1と定着装置5との間
に搬送ベルト装置10を配置し、トナー画像を担持する
用紙を、画像転写部と定着装置との間で搬送するように
している。前記搬送ベルト装置10は、図2に示される
ように、複数本のベルト部材15……を平行に配置し、
搬送方向の両側の端部に配置したローラ部材18、19
により、ベルト部材を駆動するようにしている。また、
前記ベルト部材15には、吸引孔17…を多数設けてお
き、ベルト部材による用紙搬送面の下部にバキュームチ
ャンバ11を配置している。そして、バキュームチャン
バ11に設けたフアン12により空気を吸引することに
よって、ベルト部材の吸引孔17……から空気を吸引
し、その吸引された空気による負圧によって、用紙をベ
ルト部材の表面に付着させ、ベルト部材との摩擦によっ
て用紙を搬送する作用を行わせる。なお、前記バキュー
ムチャンバ11による用紙の吸引力は、一般に用いられ
ているバキュームチャンバの場合同様に、用紙を軽くベ
ルト部材の表面に押圧する程度の力を発揮出来るものと
して構成されている。
【0016】前記ベルト部材においては、図3に示され
ような突条21……を、そのベルト本体20の表面に所
定の間隔で突出させて設けている。前記突条21は、そ
の断面が略鋸の歯の形状のものとして構成され、一定の
間隔Lを介してベルト本体20の上に突出され、その歯
の高さTを同一に設定している。前記突条21は、ベル
ト部材の移動方向に対応させた押圧面22を、ベルト本
体の表面に対して鋭角θで形成し、その歯の頂部から移
動方向の後部に向けて、後傾斜面23を形成している。
前記突条の突出高さTは、この実施例では1mm以上の高
さを有し、前後の突条21、21aの間隔Lは、60mm
程度に設定される。
【0017】また、図4に示されるベルト部材15の別
の例では、突条の突出高さTと、突条相互の間隔Lと
は、前記図3の場合とほぼ同一に設定される。これに対
して、図4に示される例では、移動方向の前の突条25
aの頂部から後の突条25に至るまで、後傾斜面27を
連続させた状態に形成し、突条の押圧面26の部分で急
激に立ち上がる状態にして、その押圧面26の角度θ
は、ベルト本体の長さ方向に対して鋭角に設定される。
前記図3および図4に示されるベルト部材の例におい
て、ベルト本体の表面に突出される突条21、25は、
ベルト本体と一体に形成されるもので、ゴム等の材料に
より一体成形を行うことが出来る。
【0018】前述したように構成される本発明のベルト
部材15を用い、用紙の搬送を行う場合を図5にしたが
って説明する。なお、前記ベルト部材15が配置される
搬送ベルト装置は、図2に示されるように、バキューム
チャンバにより負圧が付与される状態にあり、ベルト本
体には図示しない吸引孔が多数配置され、用紙を吸引す
る作用を付与した状態で行われることを前提としてい
る。前記図5に示されるように、ベルト部材15の上に
支持されて搬送される用紙Pは、突条21aに乗った状
態で、その用紙の後端部は、後側の突条21の押圧面2
2よりも前方に位置している。
【0019】そのような状態で用紙Pを搬送する際に、
ベルト部材により用紙に対する吸引作用が加えられるこ
とにより、突条21aの後傾斜面23に沿って湾曲され
て、用紙の後端部はベルト本体の上部に接する状態とさ
れる。つまり、本発明のベルト部材では、突条の間隔が
非常に広いことと、突条の頂部から後側に向けて傾斜面
を形成しているために、その用紙の後端部が容易に湾曲
されてベルト本体の表面に容易に付着されるようにな
る。また、前記用紙の後端部に上向きのカール部分Pc
があったとしても、突条の高さTが十分に大きく設定し
ていることにより、そのカール部分が突条を飛び越えた
りすることが防止され、吸引力との相互の作用により、
用紙の後端部を突条の押圧面に対応させることができ
る。
【0020】前記用紙が搬送ベルト装置により搬送され
る途中で、定着装置の導入口の部分で、ローラの間に挿
入する際の抵抗や、ガイド板に用紙が摺動する際の抵抗
が、搬送ベルト装置による搬送力を上回る状態となり、
用紙搬送作用を良好に行い得ずに、用紙が停止する場合
がある。しかし、本発明のベルト部材を用いる場合に
は、停止されている用紙の後端部が、比較的広い間隔で
配置されている突条の間で、バキュームチャンバからの
吸引作用を受けて下方に向けて湾曲され、次の突条によ
り容易に押圧される状態となる。したがって、その用紙
は少しの時間だけ停止した後に、再び、ベルト部材によ
り押出される作用を受けて、定着装置に向けて搬送され
ることになる。
【0021】なお、前記ベルトに形成する突条は、前記
図5に示されるように、用紙に係合される面が鋭角に形
成されているので、用紙の後端部をわずかに係止した状
態でも、用紙後端部が外れることを防止し、用紙を突条
により押すことが出来るようにされる。さらに、本発明
の用紙搬送ベルト装置では、画像担持体とベルトとの速
度をほぼ同一速度に設定した場合に、ベルトの速度にば
らつきがあり、ベルトの速度が画像担持体の速度よりも
遅くなったとしても、用紙の後端部をベルトが受け取る
際に、用紙に衝撃を与えことがないようにすることがで
きる。
【0022】また、前記ベルト部材を用いた搬送ベルト
装置では、該ベルト部材により搬送の作用を行っている
途中で、用紙に対しては、バキュームチャンバからの吸
引作用により、用紙の裏面をベルト部材に対して押圧す
る作用が行われるので、前記用紙は、従来の搬送ベルト
装置の場合と同様に、吸引搬送作用を受けることにな
る。さらに、本発明の実施例にしされるベルト部材15
では、突条の間の間隔Lを大きく設定しているので、該
突条の間でも、用紙はベルト本体の表面に向けて湾曲さ
れるので、用紙とベルト本体の表面との間での接触面積
を大きく設定することができる。
【0023】前記ベルト部材に向けて用紙を吸引する作
用は、従来の図8に示されたような搬送ベルトでは、突
条の上の部分に対してのみ、用紙を押圧する作用となっ
ていたが、本発明では、図3に示されるように、突条の
間のベルト本体上面に対しても用紙を接触させる作用と
なる。また、図4に示されるような突条を構成した場合
には、用紙は非常に広い面積に亘って、ベルト本体の上
面に押圧されることになる。したがって、前記各実施例
に示されたような突条を設けたベルト部材を使用するこ
とにより、バキュームチャンバによる吸引力が比較的弱
い場合でも、用紙に対して大きな搬送力を発揮させるこ
とができるものとなる。
【0024】(大きく上向にカールしている用紙に対す
る対応手段)前述したように構成される用紙搬送装置を
用いた場合でも、用紙が上向に大きくカールしている場
合には、その用紙を搬送ベルト装置により十分に吸引保
持させることができないという場合が発生する。例え
ば、ハガキの両面コピーを行う場合等では、片面のコピ
ーを行ったハガキは、定着装置を通った際に、位置方向
に大きく湾曲した状態となる場合がある。また、用紙の
含水率や紙質等によっても、画像転写部に至る用紙搬送
路の構成等により、用紙の後端部が上向きに大きくカー
ルを生じたりすることがある。前述したような大きくカ
ールを生じている用紙に対しては、前記図3または図4
に示されたようなベルト部材を用いたとしても、該ベル
トの表面に用紙を吸引保持させる能力が不足するという
不都合な状態が発生する。
【0025】そこで、本発明の用紙搬送装置では、前記
問題を解決するために、図6に示されるように、搬送ベ
ルト装置の上に位置させて、上部ベルト装置30を設け
ることも出来る。前記図6に示される上部ベルト装置3
0は、ベルト部材の表面に突条または突起31を所定の
間隔で配置し、該上部ベルト装置を両端部に配置したロ
ーラ32、33に巻きかけて、該ローラのうちの一方を
駆動することにより、搬送ベルト装置のベルト部材と同
じ速度で駆動することができるようにされる。なお、前
記上部ベルト装置30に設ける突起31……は、ベルト
部材15の実施例に示されたように、厳密な条件を設定
する必要はなく、任意の高さのものを、任意の間隔で設
けたものを使用することができる。
【0026】前記図6に示される画像形成装置1におい
ては、前記図1の場合と同様に、電子写真方式を用いて
トナー画像を形成する感光体ドラム2と、加熱ローラ方
式の定着装置5との間に、搬送ベルト装置10を配置
し、該搬送ベルト装置10に設けるベルト部材15を図
3または図4に示されたようなものを用いる。また、前
記感光体ドラム2での用紙剥離部から、上部ベルト装置
30に至る用紙搬送経路の上部には、上部ガイド板33
を配置し、上向きに大きくカールを生じている用紙の後
端部を規制するようにしている。したがって、その用紙
Pの後端部のカール部分Pcが、装置の上方に大きく突
出することを防止した状態で、搬送ベルト装置10によ
る搬送作用を行わせることができる。
【0027】前記実施例において、その用紙が小サイズ
のものであり、例えば、定着装置の用紙導入口部分で停
止した場合には、上部ベルト装置30に設けた突起31
に用紙の後端部を係止させて、その用紙を定着装置に向
けて送り出す作用を発揮させる。前述したように、搬送
ベルト装置10の上部に上部ベルト装置30を配置する
場合には、用紙の長さを考慮すると、上部ベルト装置3
0は搬送ベルト装置1に比較して、少しだけ短いものと
して構成する必要がある。また、搬送ベルト装置と上部
ベルト装置とは、同一速度で駆動する必要があるので、
両装置を連動させる状態で駆動し、両装置の対向部で、
ベルト部材が用紙を挟む状態で、同じ方向に駆動される
ことが必要となる。
【0028】そして、前記装置において、小サイズの用
紙の後端部が感光体ドラム2から離れた後で、その用紙
の先端部が定着装置の導入口の直前部で停止していて
も、前記上部ベルト装置30の突起により大きくカール
した用紙の後端部が係止され、定着装置に向けて送り込
まれることになる。なお、本発明の搬送装置では、複数
本のベルトを設けた場合に、そのベルトの全部に突条を
設けること、および、その中の任意のベルトに対しての
み、突条を設けること等の任意の手段を選択することが
できる。
【0029】
【発明の効果】本発明の搬送ベルト装置においては、前
述したように、ベルト部材に対して突条を突出させて設
けるのみの構成を変更するものであるから、従来のベル
ト部材と同様にして、画像形成装置の搬送ベルト装置に
容易に適用することが可能である。また、ベルト本体に
対して押圧面が鋭角であり、後傾斜面を設けたものとし
て、その突条の形状を特定することにより、用紙に対す
る搬送作用と押圧作用とを良好に発揮させることができ
る。さらに、前記ベルト部材の表面に突出させる突条の
間隔を広く設定することにより、突条の間で用紙の後端
部が自然な状態で垂れ下がることになり、小サイズの用
紙に対しても、その用紙の後端部を突条により係止した
状態で、押圧する作用を発揮出来る。前記構成に加え
て、搬送ベルト装置の上部に上部ベルト装置等を配置す
る場合には、小サイズの用紙が上方向に大きくカールを
生じている場合でも、その用紙に対する搬送能力を良好
な状態で発揮することができ、用紙搬送装置でのジャム
を減少させることができる。そして、前述したような構
成の搬送ベルト装置を用いることによって、搬送ベルト
装置での小サイズの用紙に対する搬送能力を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の構成を示す側面図で
ある。
【図2】 用紙搬送装置の斜視図である。
【図3】 搬送ベルト装置に用いるベルト部材の断面図
である。
【図4】 搬送ベルト装置に用いるベルト部材の別の例
の断面図である。
【図5】 図3に示されるベルト部材による用紙の搬送
状態の説明図である。
【図6】 搬送ベルト装置の上部に上部ベルト装置を配
置する場合の構成を示す説明図である。
【図7】 従来のベルト部材の断面図である。
【図8】 図7に示されるベルト部材による用紙の搬送
状態の説明図である。
【符号の説明】 1 画像形成装置、 2 感光体ドラム、 4
ガイド板、5 定着装置、10 搬送ベルト装置、
11 バキュームチャンバ、15 ベルト部材、
16・21・25 突条、 17 吸引孔、22
・26 押圧面、 23・27 後傾斜面、30
上部ベルト装置、 31 突起、 32 上部ガ
イド板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像担持体からトナー画像を転写する位
    置と定着装置との間で、トナー画像を担持する用紙を搬
    送するための搬送ベルト装置を配置し、該搬送ベルト装
    置をベルト部材とバキュームチャンバとにより構成し、
    バキュームチャンバによる負圧を用いて、用紙をベルト
    部材に付着させながら搬送する搬送ベルト装置におい
    て、 前記搬送ベルト装置を構成するベルト部材の表面に対し
    て、用紙搬送方向に直角な突条を配置し、該突条の押圧
    面をベルト本体に対して鋭角に設定するとともに、前記
    突条の爪の先端から搬送方向後部に向けて傾斜面を形成
    し、 前記突条を用紙の後部が自重で垂れ下がる間隔で配置
    し、該突条の突出高さを1mm以上に設定することを特徴
    とする画像形成装置の用紙搬送装置。
JP3296181A 1991-10-16 1991-10-16 画像形成装置の用紙搬送装置 Pending JPH05107968A (ja)

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JP3296181A JPH05107968A (ja) 1991-10-16 1991-10-16 画像形成装置の用紙搬送装置

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