JPH05107471A - 内視鏡対物レンズ - Google Patents

内視鏡対物レンズ

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JPH05107471A
JPH05107471A JP29381591A JP29381591A JPH05107471A JP H05107471 A JPH05107471 A JP H05107471A JP 29381591 A JP29381591 A JP 29381591A JP 29381591 A JP29381591 A JP 29381591A JP H05107471 A JPH05107471 A JP H05107471A
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JP
Japan
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lens
refractive index
line
gradient index
group
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JP29381591A
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English (en)
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Akira Kikuchi
彰 菊地
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、レンズ枚数が少なく、安価で、
全長の短い諸収差の良好に補正された内視鏡対物レンズ
を提供することを目的とする。 【構成】 負の前群と明るさ絞りと正の後群とよりな
り、前群中に屈折率分布型レンズを用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屈折率分布型レンズを
用いた内視鏡対物レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内視鏡対物レンズとして、特公昭60−
46410号公報に記載されたような図30に示す通り
の構成のレンズ系が多く知られている。それは、明るさ
絞りを挟んで前群に発散光学系を、又後群に収斂光学系
を夫々配置したレトロフォーカスタイプのレンズ系で前
群発散光学系は、視野角を広角化するとともに、ペッツ
バール和を小さくして像面湾曲の発生を少なくする効果
がある。又後群収斂レンズ系は、3枚の凸レンズと一組
の接合レンズにて構成してパワーを分散するようにして
いる。このようにパワーを分散することにより各面での
収差の発生量を小さくし、全体の諸収差が良好に補正さ
れるようにしている。
【0003】しかしながら、構成枚数が多くなるために
全長が長くなる。又構成枚数を減らし全長を短くするた
めに、非球面レンズを用いることによって後群収斂光学
系の構成枚数を減らしつつザイデル収差(球面収差,非
点収差,コマ収差)を良好に補正することが出来るが色
収差は補正できない。
【0004】レトロフォーカス型の内視鏡対物レンズ
は、前記のように絞りを挟んで前群と後群とにて構成さ
れているが、前群発散系は、物体側の面が平面で像側の
面が凹面の1枚構成のものが多い。この前群発散系は、
負のパワーであるが明るさ絞りより前に位置しているた
めに、負の倍率色収差が発生する。又後群収斂系は、基
本的には構成要素のすべてが正のパワーであるために倍
率色収差は大きく負に発生する。
【0005】この前群と後群とで発生する大きな負の倍
率の色収差を補正するためには、従来、後群収斂系中に
低分散ガラスの凸レンズと高分散ガラスの凹レンズとを
接合した接合レンズを用いている。又後群収斂系中のレ
ンズに比較的高屈折率低分散のガラスを用いて各面での
倍率色収差の発生量を極力小さくしている。
【0006】前記の従来例の特公昭60−46410号
公報のレンズ系は、広角でかつ諸収差が良好に補正され
た内視鏡対物レンズである。
【0007】しかしながら、この従来例は、レンズ枚数
が6枚と多いため、構造が複雑になり高価である。又レ
ンズ系の全長が長く、医療用内視鏡に用いた場合、内視
鏡を体内に挿入する先端部の硬質部が長くなり内視鏡の
先端部湾曲構造を用いた検査を行ないにくい欠点があ
る。
【0008】又内視鏡対物レンズに屈折率分布型レンズ
を用いた従来例に特公昭47−28061号公報のレン
ズ系が知られている。このレンズ系は、両端面が平面で
径方向に屈折率が分布している屈折率分布型レンズを用
いている。
【0009】この特公昭47−28061号公報のレン
ズ系は、構成が簡単であり、内視鏡用としては望ましい
が、視野角が屈折率分布で決まってしまい、広角化でき
ず、又外径がある程度太くなり、像高が大きくなると軸
外の諸収差の発生量が増え、外径の太い内視鏡対物レン
ズには使用出来ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、レンズ枚数
の少ない安価なかつ諸収差が良好に補正されている内視
鏡対物レンズを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡対物レン
ズは、例えば図1に示す構成のものである。即ち物体側
から順に負のパワーを有する前群発散系と、明るさ絞り
と、正のパワーを有する後群収斂系とからなり、前記前
群発散系中の少なくとも1枚のレンズが屈折率分布型レ
ンズよりなっている。そしてこの屈折率分布型レンズ
は、屈折率分布を下記の式(1)〜(5)で近似した
時、式(6),(7)を満足するものである。 (1) Nd(r)=N0d+N1d2 +N2d4 +N3d6 (2) NF(r)=N0F+N1F2 +N2F4 +N3F6 (3) NC(r)=N0C+N1C2 +N2C4 +N3C6 (4) ν0d=(1−N0d)/(N0F−N0C) (5) ν1d=N1d/(N1F−N1C) (6) N1d<0 (7) 0≦ν0d≦ν1d ただしNd(r),NF(r),NC(r)は夫々光軸からの径方向
の距離をrとした時のd線、F線,C線に関する屈折率
分布、N0d,N1d,N2d,N3dはd線に関する屈折率分
布係数、N0F,N1F,N2F,N3FはF線に関する屈折率
分布係数、N0C,N1C,N2C,N3CはC線に関する屈折
率分布係数、ν0d,ν1dはN0d,N0F,N0C,N1d,N
1F,N1Cを用いて式(4),(5)に表わされるアッベ
数である。
【0012】上記のように式(1)〜(7)で示される
屈折率分布型レンズは、光軸から周辺に行くにしたがっ
て屈折率が小になり、又屈折率が小になるにしたがって
分散が小さくなる分布を有している。即ち媒質のパワー
は正であり、色収差に関しては、通常の凸レンズと同じ
作用を有している。したがって絞りより前に配置されて
いる凸レンズであるので、倍率色収差は正に発生し、後
群収斂系で発生する負の倍率色収差を補正することが出
来る。
【0013】この屈折率分布型レンズの色収差補正能力
は、屈折率とアッベ数を通常の光学ガラスに置き換えて
考えればよい。
【0014】軸上色収差を補正するための条件として、
次の式(8)が一般に知られている。 (8) Σ(φ/ν)=0 ここで、φは通常の光学ガラスのレンズの屈折力(1/f
)、νはアッベ数である。
【0015】式(8)のφ/Nに着目して上記の屈折率
分布型レンズと通常の光学ガラスとが等価であると仮定
すると、薄肉系では、次の式(9)が成立つ。 (9) φee =φS0d+φM1d ただしνe は屈折率分布型レンズのアッベ数分布を通常
の光学ガラスのアッベ数に置きかえたもの(以後等価ア
ッベ数と呼ぶ)、φe は屈折率分布型レンズの屈折力、
φS は夫々屈折率分布型レンズの各面のパワーの和、φ
M は屈折率分布型レンズの媒質のパワーである。
【0016】尚φM ,φS は次の式(10)で表わされ
る。 (10) φM =−2N1d sin(α・dM )/α (N1d<0のとき) −2N1d sinh(α・dM )/α (N1d>0のとき) ≒−2dM ・N1d φS =(N0d−1)(1/r1−1/r2) ただしdM は前記屈折率分布型レンズの面間隔、αは下
記の式で定義される。 α=|2N1d/N0d1/2 ここでφe =φS +φM と近似し、式(9)を変形すれ
ば次の式(11)が得られる。 (11) νe =ν0d×ν1d/{(ν0d−ν1d)×φMe +ν1d} 式(11)の右辺の分子分母をν1dで割れば次の式(1
2)が得られる。 (12) νe =ν0d/{( ν0d/ ν1d−1) ×φMe +1} 上記の式(12)から、ν1dを小さくするとνe がν0d
より小さくなることがわかる。即ち、前群発散系に凸の
屈折力を有する等価アッベ数が比較的小さい屈折率分布
型レンズを用いると、ν0dが同じ値をとる通常の光学ガ
ラスを用いた場合よりも倍率の色収差を良好に補正する
ことが出来る。
【0017】この場合次の条件(13)又は条件(1
4)を満足することが望ましい。 (13) νe /ν0d≧1.2 (14) νe ≦0 式(13)は、前群発散系で発生する負の色収差をきわ
めて小さい値に抑えるための条件である。又式(14)
は、前群発散系で正の色収差を発生させるための条件で
ある。
【0018】式(13)又は式(14)に示す範囲を越
えた場合は、後群収斂系で発生する負の色収差を前群発
散系で補正出来なくなり望ましくない。
【0019】また前群発散系に用いた屈折率分布型レン
ズの屈折率分布形状を制御することによって、前群中の
凹面と後群収斂系とで発生する球面収差、コマ収差、非
点収差を補正することが出来る。これにより後群収斂系
の構成レンズ枚数を減らし対物レンズの全長を短く出来
る。
【0020】
【実施例】次に本発明内視鏡対物レンズの各実施例を示
す。 実施例1 f=1.000 ,F/2.578 ,IH=0.8427 ,物体距離=-14.0449 r1 =∞ d1 =0.4682 n1 (屈折率分布型レン
ズ) r2 =0.9698 d2 =1.0077 r3 =∞(絞り) d3 =0.0005 r4 =-7.3302 d4 =1.7996 n2=1.88300 ν2 =40.7
8 r5 =-1.8653 d5 =1.0479 r6 =2.7957 d6 =4.2106 n3=1.88300 ν3 =40.7
8 r7 =∞ 屈折率分布型レンズ (波長) N0 N1 N2 N3 587.56 1.67000 -0.23420×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.66330 -0.10038×10-1 0.00000 0.00000 486.13 1.68563 -0.54645×10-1 0.00000 0.00000 ν 30.00000 0.52503 0.00000 0.00000 dM =0.4682,ra =∞ ,rb =0.9698,φR =0.625 ,φM =0.0
22,φS =-0.691,φe =-0.669,νe =-35.693 ,νe0d=
-1.190 実施例2 f=1.000 ,F/2.561 ,IH=0.8427 ,物体距離=-14.0449 r1 =∞ d1 =0.4682 n1 (屈折率分布型レン
ズ) r2 =0.9698 d2 =1.0077 r3 =∞(絞り) d3 =0.0005 r4 =-7.3302 d4 =1.7996 n2=1.88300 ν2 =40.7
8 r5 =-1.8653 d5 =1.0479 r6 =2.7957 d6 =4.2106 n3=1.88300 ν3 =40.7
8 r7 =∞ 屈折率分布型レンズ (波長) N0 N1 N2 N3 587.56 1.67000 -0.23420×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.66330 -0.19907×10-1 0.00000 0.00000 486.13 1.68563 -0.31617×10-1 0.00000 0.00000 ν 30.00000 0.20000×10 0.00000 0.00000 dM =0.4682,ra =∞ ,rb =0.9698,φR =0.625 ,φM =0.0
22,φS =-0.691,φe =-0.669,νe =55.451,νe0d=1.
848 実施例3 f=1.000 ,F/2.463 ,IH=0.8688 ,物体距離=-14.4793 r1 =∞ d1 =0.4826 n1 (屈折率分布型レン
ズ) r2 =0.9116 d2 =1.0623 r3 =∞(絞り) d3 =0.0005 r4 =-6.5252 d4 =1.8372 n2=1.88300 ν2 =40.7
8 r5 =-1.8474 d5 =1.0041 r6 =2.8593 d6 =4.1461 n3=1.88300 ν3 =40.7
8 r7 =∞ 屈折率分布型レンズ (波長) N0 N1 N2 N3 587.56 1.60000 -0.35535×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.59280 -0.29612×10-1 0.00000 0.00000 486.13 1.61680 -0.49354×10-1 0.00000 0.00000 ν 25.00000 0.18000×10 0.00000 0.00000 dM =0.4826,ra =∞ ,rb =0.9116,φR =0.63 ,φM =0.03
4,φS =-0.658,φe =-0.624,νe =85.785 ,νe0d=3.
431 実施例4 f=1.000 ,F/2.543 ,IH=0.8344 ,物体距離=-13.9059 r =∞ d1 =0.4635 n1 (屈折率分布型レン
ズ) r2 =1.0149 d2 =1.0141 r3 =∞(絞り) d3 =0.0005 r4 =-6.7463 d4 =1.7550 n2 =1.88300 ν2 =4
0.78 r5 =-1.8665 d5 =0.9738 r6 =2.8068 d6 =4.3459 n3=1.88300 ν3 =40.7
8 r7 =∞ 屈折率分布型レンズ (波長) N0 N1 N2 N3 587.56 1.70000 -0.10485×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.69160 -0.92986×10-3 0.00000 0.00000 486.13 1.71960 -0.32779×10-1 0.00000 0.00000 ν 25.00000 0.32920 0.00000 0.00000 dM =0.4635,ra =∞ ,rb =1.0149,φR =0.63 ,φM =0.01
0,φS =-0.690,φe =-0.680,νe =-351.247 ,νe0d=
-14.050 実施例5 f=1.000 ,F/2.504 ,IH=0.8286 ,物体距離=-13.8092 r1 =∞ d1 =0.4603 n1 (屈折率分布型レンズ) r2 =1.2134 d2 =0.9458 r3 =∞(絞り) d3 =0.0004 r4 =9.6824 d4 =1.7261 n2=1.88300 ν2 =40.7
8 r5 =-1.7868 d5 =0.8994 r6 =1.6590 d6 =1.5889 n3=1.60300 ν3 =65.4
8 r7 =-2.1647 d7 =0.8560 n4=1.84666 ν4 =23.7
8 r8 =∞ 屈折率分布型レンズ (波長) N0 N1 N2 N3 587.56 1.70000 -0.23323×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.69160 -0.19825×10-1 0.00000 0.00000 486.13 1.71960 -0.31486×10-1 0.00000 0.00000 ν 25.00000 0.20000×10 0.00000 0.00000 dM =0.4603,ra =∞ ,rb =1.2134,φR =0.729 ,φM =0.0
21,φS =-0.577,φe =-0.555,νe =45.009 ,νe0d=
1.800 実施例6 f=1.000 ,F/2.523 ,IH=0.9128 ,物体距離=
-15.2130 r1 =∞ d1 =0.5071 n1 (屈折
率分布型レンズ) r2 =0.7535 d2 =1.0775 r3 =∞(絞り) d3 =0.0005 r4 =5.2886 d4 =2.3381 n2 =1.88
300 ν2 =40.78 r5 =-2.1678 d5 =1.0891 r6 =1.7738 d6 =1.0754 n3 =1.58
913 ν3 =61.18 r7 =-1.7895 d7 =2.2980 n4 =1.84
666 ν4 =23.78 r8 =∞ 屈折率分布型レンズ (波長) N0123 587.56 1.67000 -0.48610×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.66330 -0.45693×10-1 0.00000 0.00000 486.13 1.68563 -0.55415×10-1 0.00000 0.00000 ν 30.00000 0.50000×10 0.00000 0.00000 dM =0.5071,ra =∞ ,rb =0.7535 ,φR =0.59
5 ,φM =0.049,φS =-0.889,φe =-0.840,νe
42.463 ,νe0d=1.415 実施例7 f=1.000 ,F/2.451 ,IH=0.8763 ,物体距離=
-14.6056 r1 =∞ d1 =0.4869 n1 =1.84
666 ν1 =23.78 r2 =-5.8423 d2 =0.4869 n2 (屈折
率分布型レンズ) r3 =0.9989 d3 =1.0696 r4 =∞(絞り) d4 =0.0005 r5 =-7.9040 d5 =1.8222 n3 =1.88
300 ν3 =40.78 r6 =-1.7976 d6 =1.2090 r7 =2.8369 d7 =3.8111 n4 =1.88
300 ν4 =40.78 r8 =∞ 屈折率分布型レンズ (波長) N0 N1 N2 N3 587.56 1.67000 -0.13330×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.66330 -0.11200×10-1 0.00000 0.00000 486.13 1.68563 -0.18301×10-1 0.00000 0.00000 ν 30.00000 0.18772×10 0.00000 0.00000 dM =0.4869,ra =-5.8423 ,rb =0.9986 ,φR =0.615 ,φ
M =0.013,φS =-0.786,φe =-0.773,νe =40.090 ,νe/
ν0d=1.336 実施例8 f=1.000 ,F/2.465 ,IH=0.9424 ,物体距離=
-15.7068 r1 =∞ d1 =0.4188 n1 (屈折
率分布型レンズ1) r2 =0.9824 d2 =0.3888 r3 =∞(絞り) d3 =0.0000 r4 =15994.9145 d4 =2.0628 n2 (屈折
率分布型レンズ2) r5 =-1.3563 d5 =0.6824 r6 =3.5259 d6 =1.7066 n3 =1.58
913 ν3 =61.18 r7 =∞ 屈折率分布型レンズ1 (波長) N0123 587.56 1.65000 -0.31608×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.64350 -0.24540×10-1 0.00000 0.00000 486.13 1.66517 -0.48100×10-1 0.00000 0.00000 ν 30.00000 0.13416×10 0.00000 0.00000 dM =0.4188,ra =∞ ,rb =0.9824 ,φR =0.78
6 ,φM =0.026,φS =-0.662,φe =-0.635,νe
273.658 ,νe0d=9.122 屈折率分布型レンズ2 (波長) N0123 587.56 1.58913 -0.12601 0.87539×10-2 0.00000 656.28 1.58618 -0.12538 0.87101×10-2 0.00000 486.13 1.59600 -0.12748 0.88560×10-2 0.00000 ν 60.00000 0.60000×102 0.60000×102 0.00000 dM =2.0628,ra =15994.91,rb =-1.3563 ,φR =0.786 ,
φM =0.520,φS =0.434,φe =0.954 ,νe =60.000,Ne =
1.991 ,νe0d=1.000,Ne/Nod=1.253 ,φeR =1.214
Me =0.545 実施例9 f=1.000 ,F/2.580 ,IH=0.9276 ,物体距離=-15.4595 r1 =∞ d1 =0.6890 n1 (屈折率分布型レンズ
1) r2 =0.7846 d2 =0.3817 r3 =∞(絞り) d3 =0.0000 r4 =-8.1496 d4 =2.0372 n2(屈折率分布型レンズ
2) r5 =-1.3523 d5 =0.6540 r6 =3.2784 d6 =2.4500 n3=1.58913 ν3 =61.1
8 r7 =∞ 屈折率分布型レンズ1 (波長) N0 N1 N2 N3 587.56 1.65000 -0.28806×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.64350 -0.23076×10-1 0.00000 0.00000 486.13 1.66517 -0.42177×10-1 0.00000 0.00000 ν 30.00000 0.15081×10 0.00000 0.00000 dM =0.689 ,ra =∞ ,rb =0.7846,φR =0.767 ,φM =0.0
40,φS =-0.828,φe =-0.789,νe =609.574 ,νe0d=
20.319 屈折率分布型レンズ2 (波長) N0 N1 N2 N3 587.56 1.58913 -0.10864 -0.69255×10-3 0.00000 656.28 1.58618 -0.10810 -0.68909×10-3 0.00000 486.13 1.59600 -0.10991 -0.70063×10-3 0.00000 ν 60.00000 0.60000×102 0.60000×102 0.00000 dM =2.0372,ra =-8.1496 ,rb =-1.3523 ,φR =0.767 ,
φM =0.443,φS =0.363 ,φe =0.806 ,νe =60.000,Ne
=1.995 ,νe0d=1.000,Ne/Nod=1.256 ,φeR=1.051
Me =0.549 実施例10 f=1.000 ,F/2.426 ,IH=0.9730 ,物体距離=
-16.2162 r1 =∞ d1 =0.4324 n1 (屈折
率分布型レンズ1) r2 =1.1864 d2 =0.5295 r3 =∞(絞り) d3 =0.0000 r4 =-5.3805 d4 =2.9358 n2 (屈折
率分布型レンズ2) r5 =-1.7351 屈折率分布型レンズ1 (波長) N0123 587.56 1.67000 -0.51596×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.66330 -0.43857×10-1 0.00000 0.00000 486.13 1.68563 -0.69655×10-1 0.00000 0.00000 ν 30.00000 0.20000×10 0.00000 0.00000 dM =0.4324,ra =∞ ,rb =1.1864 ,φR =0.73
9 ,φM =0.045,φS =-0.565,φe =-0.520,νe
-149.215 ,νe0d=-4.974 屈折率分布型レンズ2 (波長) N0123 587.56 1.58913 -0.13144 0.14756×10-1 -0.40818 ×10-2 656.28 1.58618 -0.13078 0.14682×10-1 -0.40614 ×10-2 486.13 1.59600 -0.13297 0.14928×10-1 -0.41295 ×10-2 ν 60.00000 0.60000×102 0.60000×102 0.60000 ×102M =2.9358,ra =-5.3805 ,rb =-1.7351 ,φR
=0.739 ,φM =0.772,φS =0.230 ,φe =1.002 ,
νe =60.000,Ne=2.224 ,νe0d=1.000,Ne/N
od=1.400 ,φeR =1.356 ,φMe =0.770 実施例11 f=1.000 ,F/2.471 ,IH=0.9444 ,物体距離=
-15.7398 r1 =∞ d1 =0.8000 n1 (屈折
率分布型レンズ1) r2 =1.3155 d2 =0.3601 r3 =∞(絞り) d3 =0.0000 r4 =-3.6526 d4 =2.7172 n2 (屈折
率分布型レンズ2) r5 =-2.1371 屈折率分布型レンズ1 (波長) N0123 587.56 1.75000 -0.54000×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.74250 -0.48600×10-1 0.00000 0.00000 486.13 1.76750 -0.66600×10-1 0.00000 0.00000 ν 30.00000 0.30000×10 0.00000 0.00000 dM =0.8 ,ra =∞ ,rb =1.3155 ,φR =0.83
,φM =0.086,φS =-0.570,φe =-0.484,νe =-
49.381 ,νe0d=-1.646 屈折率分布型レンズ2 (波長) N0123 587.56 1.58913 -0.18660 0.16009×10-1 -0.85767 ×10-2 656.28 1.58618 -0.18567 0.15929×10-1 -0.85338 ×10-2 486.13 1.59600 -0.18878 0.16196×10-1 -0.86768 ×10-2 ν 60.00000 0.60000×102 0.60000×102 0.60000 ×102M =2.7172,ra =-3.6526 ,rb =-2.1371, φR
=0.83 ,φM =1.014,φS =0.114 ,φe =1.128 ,
νe =60.000,Ne =2.383 ,νe0d=1.000,Ne/N
od=1.500 ,φeR =1.360 ,φMe =0.899 実施例12 f=1.001 ,F/2.421 ,IH=0.9688 ,物体距離=
-16.1464 r1 =∞ d1 =0.6459 n1 (屈折
率分布型レンズ1) r2 =0.9102 d2 =0.6979 r3 =∞(絞り) d3 =0.0964 r4 =12.8012 d4 =2.3323 n2 (屈折
率分布型レンズ2) r5 =-1.6770 d5 =0.4541 r6 =2.1972 d6 =1.1042 n3 =1.58
913 ν3 =61.18 r7 =-2.0452 d7 =1.8155 n4 =1.84
666 ν4 =23.78 r8 =∞ 587.56 1.75000 -0.53096×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.74250 -0.50821×10-1 0.00000 0.00000 486.13 1.76750 -0.58406×10-1 0.00000 0.00000 ν 30.00000 0.70000×10 0.00000 0.00000 dM =0.8948,ra =∞ ,rb =0.9693 ,φR =0.68
6 ,φM =0.095, 屈折率分布型レンズ1 (波長) N0123 587.56 1.67000 -0.49542×10-1 0.00000 0.00000 656.28 1.66330 -0.46569×10-1 0.00000 0.00000 486.13 1.68563 -0.56477×10-1 0.00000 0.00000 ν 30.00000 0.50000×10 0.00000 0.00000 dM =0.6459,ra =∞ ,rb =0.9102 ,φR =0.69
8 ,φM =0.064,φS =-0.736,φe =-0.672,νe
57.263 ,νe0d=1.909 屈折率分布型レンズ2 (波長) N0123 587.56 1.58913 -0.64805×10-1 -0.56170×10-4 -0.64285 ×10-4 656.28 1.58618 -0.64481×10-1 -0.55889×10-4 -0.63963 ×10-4 486.13 1.59600 -0.65561×10-1 -0.56825×10-4 -0.65035 ×10-4 ν 60.00000 0.60000×102 0.60000×102 0.60000 ×102M =2.3323,ra =12.8012 ,rb =-1.677,φR
0.698 ,φM =0.302,φS =0.397 ,φe =0.700 ,ν
e =60.000,Ne =1.892 ,νe0d=1.000,Ne/Nod
=1.191 ,φeR =1.002 ,φMe =0.432 実施例13 f=1.009 ,F/2.463 ,IH=1.0066 ,物体距離=
-16.7771 r1 =∞ d1 =0.8948 n1 (屈折
率分布型レンズ1) r2 =0.9693 d2 =0.7280 r3 =∞(絞り) d3 =0.0739 r4 =11.1017 d4 =2.3934 n2 (屈折
率分布型レンズ2) r5 =-1.6987 d5 =0.5694 r6 =2.1751 d6 =1.1327 n3 =1.58
913 ν3 =61.18 r7 =-1.9573 d7 =1.6244 n4 =1.84
666 ν4 =23.78 r8 =∞ 屈折率分布型レンズ1 (波長) N0123 φS =-0.774,φe =-0.679,νe =55.555 ,νe0d=1.852 屈折率分布型レンズ2 (波長) N0123 587.56 1.58913 -0.64647×10-1 0.11784×10-2 0.00000 656.28 1.58618 -0.64162×10-1 0.11607×10-2 0.00000 486.13 1.59600 -0.65778×10-1 0.12196×10-2 0.00000 ν 60.00000 0.40000×102 0.20000×102 0.00000 dM =2.3934,ra =11.1017 ,rb =-1.6987 ,φR
=0.686 ,φM =0.309,φS =0.400 ,φe =0.709 ,
νe =49.256,Ne=1.896 ,νe0d=0.821,Ne/N
od=1.193 ,φeR =1.034 ,φMe =0.436 実施例14 f=1.000 ,F/2.501 ,IH=0.8886 ,物体距離=
-14.8108 r1 =∞ d1 =0.3950 n1 (屈折
率分布型レンズ1) r2 =1.2976 d2 =0.4454 r3 =∞(絞り) d3 =0.3348 r4 =-6.0247 d4 =2.8325 n2 (屈折
率分布型レンズ2) r5 =-2.8686 d5 =1.6513 n3 (屈折
率分布型レンズ3) r6 =∞ 屈折率分布型レンズ1 (波長) N0123 587.56 1.60000 -0.24229×10-1 0.12503×10-2 -0.72126 ×10-2 656.28 1.59640 -0.23329×10-1 0.12378×10-2 -0.69963 ×10-2 486.13 1.60840 -0.26330×10-1 0.12795×10-2 -0.77175 ×10-2 ν 50.00000 0.80737×10 0.30000×102 0.10000 ×102 dM =0.395 ,ra =∞ ,rb =1.2976 ,φR =0.848 ,φM =0.
019,φS =-0.462,φe =-0.443,νe =64.454 ,νe0d=
1.289 屈折率分布型レンズ2 (波長) N0 N1 N2 N3 587.56 1.80000 -0.20622 0.25537×10-2 -0.76726 ×10-3 656.28 1.79520 -0.20494 0.25317×10-2 -0.75960 ×10-3 486.13 1.81120 -0.20921 0.26052×10-2 -0.78516 ×10-3 ν 50.00000 0.48311×102 0.34764×102 0.30012 ×102 dM =2.8325,ra =-6.0247 ,rb =-2.8686, φR =0.848 ,
φM =1.168,φS =0.146 ,φe =1.314 ,νe =48.493,Ne
=2.975 ,νe0d=0.970,Ne/Nod=1.653 ,φeR =1.55
0 ,φMe =0.889 屈折率分布型レンズ3 (波長) N0 N1 N2 N3 587.56 1.60000 0.44309×10-1 -0.86881×10-2 0.28040 ×10-3 656.28 1.59550 0.40018×10-1 -0.79162×10-2 0.22250 ×10-3 486.13 1.61050 0.54323×10-1 -0.10489×10-1 0.41549 ×10-3 ν 40.00000 0.30975×10 0.33767×10 0.14529 ×10 dM =1.6513,ra =-2.8686 ,rb =∞ ,φR =0.848 ,φM
=-1.463, φS =-0.209,φe =-1.673,νe =3.501 ,Ne =
2.381 ,νe0d=0.088,Ne/Nod=1.488 ,φeR =-1.97
2,φMe =0.875 ただしr1 ,r2 ,・・・ は各レンズ面の曲率半径、d
1 ,d2 ,・・・ は各レンズの肉厚およびレンズ間隔、n
1 ,n2 ,・・・ は各レンズの屈折率、ν1 ,ν2 ,・・・
は各レンズのアッベ数である。又、ra ,rb は夫々各
屈折率分布型レンズの物体側および像側の面の曲率半径
を表わしている。
【0021】実施例1乃至実施例4は、夫々図1〜図4
に示す構成で、前群発散系に凸の屈折率分布型レンズを
用いた例である。
【0022】実施例5,6は、夫々図5,6に示す構成
で、後群収斂系に色消し接合レンズを用い、倍率の色収
差を良好に補正した例である。
【0023】実施例7は、図7に示す通りで、前群発散
系が物体側から順に凸レンズと凹レンズとにて構成さ
れ、凹レンズが屈折率分布型レンズで、これにより倍率
の色収差を更に良好に補正した。
【0024】実施例8,9は、夫々図8,9に示す構成
で、後群収斂系が物体側より順に屈折率分布型レンズと
凸レンズとより構成されている。この屈折率分布型レン
ズは、式(1)〜式(7)を満足すると共に、更に条件
(15)を満足するようにしている。 (15) 0.2≦|φeR |≦3.6 ただしφR は後群収斂系のパワーである。
【0025】上記の条件(15)は、後群のパワーをど
の程度屈折率分布型レンズに分担させたらよいかを示す
ものである。
【0026】条件(15)の下限を越えると前記の後群
中の凸レンズが受け持つパワーが大になり、均質レンズ
の曲率が強くなるため、このレンズで発生するコマ収
差、非点収差が大になり望ましくない。又条件(15)
の上限を越えると、屈折率分布型レンズの受け持つパワ
ーが大になり、屈折率分布型レンズの媒質や両屈折面で
発生する球面収差、コマ収差、非点収差の発生量が大に
なり好ましくない。
【0027】これら実施例の通りの構成の本発明のレン
ズ系において、前記条件(15)の代りに下記条件(1
5’)を満足するようにすれば一層好ましい。 (15’) 0.5≦|φeR |≦1.5 更にこれら実施例の後群中の屈折率分布型レンズで発生
する諸収差を一層小さくするためには、屈折率分布型レ
ンズ単体のパワー配分つまり媒質のパワーと面のパワー
との配分が次の条件(16)を満足することが望まし
い。 (16) 0.01≦|φMe |≦3.0 この条件(16)の下限を越えて媒質のパワーが小さく
なると、屈折率分布型レンズの空気接触面の曲率を強く
してレンズ全体のパワーを得るようにしなければなら
ず、空気接触面での球面収差、コマ収差、非点収差の発
生量が大なり、屈折率分布型レンズの屈折率分布による
媒質での収差補正効果や、屈折率分布型レンズの空気接
触面での屈折力が媒質の屈折率分布に伴って漸次変化す
ることによって得られる収差補正効果や、後群中の他の
均質レンズの収差補正効果では、全系の収差を良好に補
正することが出来ない。又条件(16)の上限を越えて
媒質のパワーが大になると、媒質での諸収差発生量が大
になり、同様の理由から好ましくない。
【0028】次に本発明における各収差の補正について
述べる。
【0029】球面収差は、前群発散系の凹面でプラス側
に発生し、後群収斂系の屈折率分布型レンズの像側の凸
面でマイナス側に発生させてトータルで極めて小さい値
になるように補正している。この場合、後群中の屈折率
分布型レンズの像側の凸面でのマイナス側の球面収差の
発生量が前群発散系での発生量とほぼ等しくなるように
する。つまり後群の屈折率分布型レンズの像側の凸面の
屈折力が周辺に行くにしたがって徐々に弱くなるように
上記屈折率分布型レンズの屈折率分布を定めている。
【0030】又コマ収差は、前群発散系の凹面で内コマ
側に発生し、後群収斂系中の屈折率分布型レンズの物体
側の面と凸レンズの物体側の面で外コマ側に発生させて
補正している。後群の屈折率分布型レンズの媒質とその
像側の面でのコマ収差の発生量はほぼ等しく、符号が反
対であるので互いにキャンセルされる。
【0031】更に非点収差は、前群発散系の発生量は比
較的小さくほとんど問題にはならない。又後群収斂系の
屈折率分布型レンズの物体側の面と媒質で発生する非点
収差を、その像側の面と凸レンズとで発生する非点収差
で補正している。その場合、屈折率分布型レンズの屈折
率分布を周辺に行くにしたがって屈折力が徐々に弱くな
るようにして補正を可能にしている。
【0032】以上述べたように、後群収斂系を凸の屈折
率分布型レンズと凸レンズとで構成して諸収差を良好に
補正することが可能であるが、更に図10,図11に示
す実施例10,11のように、後群収斂系の構成枚数を
減らして屈折率分布型レンズ1枚にて構成しても十分良
好な性能を得ることが出来る。
【0033】即ち、後群の屈折率分布型レンズの屈折率
分布定数N1dを十分に小さくして光軸と周辺との屈折率
差を大きくすることによって、媒質の凸のパワーを増大
させ後群収斂系に必要なパワーを得ることが出来る。
【0034】収差補正の様子は、後群収斂系が、屈折率
分布型レンズと凸レンズとで構成されている場合と同様
である。
【0035】ここで、後群の屈折率分布型レンズの収差
補正を能力を見極めるために、屈折率分布型レンズの屈
折率を通常の光学ガラスに置き換えて考える。
【0036】像面湾曲を補正するための条件としてペッ
ツバール和の次の式(17)が知られている。 (17) Σφ/N=0 ただしNは屈折率である。
【0037】上記式(17)のφ/Nに着目して屈折率
分布型レンズと通常のガラスの屈折率とが等価であると
し、レンズ系が薄肉系であると仮定すると、次の式(1
8)が成立つ。 (18) φe/Ne =(φS/N0d)+(φM/N0d 2 ) ここでNeは両屈折率分布型レンズの屈折率分布をいず
れも通常の光学ガラスの屈折率に置き換えたものであ
る。
【0038】φe =φS +φM と近似して式(18)を
変形すると次の式(19)のようになる。 (19) Ne =N0d 2/{(1−N0d)φMe +N0d} 更に変形して次の式(20)を得る。 (20) Ne =N0d 2/{(1−N0d)/(1+φs/(−2×N1d×dM))+N0d} 式(20)から、N1d,dM を大にすれば等価屈折率N
e が大になることがわかる。したがってN1d,dM を大
きくするとペッツバール和を小さくすることが出来る。
【0039】またNe を通常の光学ガラスより大きく出
来るので、後群収斂系に必要なパワーを小さな曲率で得
ることが可能になり、屈折面での収差発生量が比較的小
さく、屈折率分布の非球面的な収差補正効果とあいまっ
て、レンズ枚数の削減と、レンズ系の全長を短くするた
めの効果がある。
【0040】この場合、式(21)を満足するようにN
e ,N0dを設定することが望ましい。 (21) Ne/N0d≧1.1 この条件(21)を外れると、屈折率分布型レンズを用
いた効果がなく、諸収差を良好に補正できない。
【0041】次に、後群収斂系で発生する倍率の色収差
を良好に補正したのが実施例12〜14である。
【0042】実施例12,13は夫々図12,13に示
す構成で、後群収斂系の屈折率分布型レンズ以外の光学
要素を色消しに用いている。つまり、後群収斂系の構成
要素として比較的屈折率が高く分散の大きい凹レンズを
加えている。そして後群を屈折率分布型レンズと、凸レ
ンズと、凹レンズとで構成し、そのうちの凸レンズを比
較的屈折率が低く分散の小さいガラスの凸レンズと比較
的屈折率が高くて分散の大きいガラスの凹レンズとから
なる色消し接合レンズとすることが望ましい。又この凸
レンズと凹レンズを接合しなくともよい。
【0043】又図29のように後群収斂系を屈折率分布
型レンズGに凹レンズLn を接合した構成としても、倍
率の色収差を補正することが出来る。
【0044】図14は実施例14を示す。この実施例
は、後群収斂系に式(1)〜(5),(7)、および次
の式(22)に示される屈折率分布型レンズを加えて倍
率の色収差を補正している。 (22) N1d>0 即ち、この実施例は、後群が少なくとも二つの光学素子
よりなり、そのうちの一つが式(1)〜(7)で表わさ
れる屈折率分布型レンズで、他の一つは式(1)〜
(5),(7),(22)で示される屈折率分布型レン
ズである。
【0045】この実施例においては、後群で用いた屈折
率分布型レンズの等価アッベ数ν' eが、式(22)から
明らかなようにν0dより小である。つまり後群収斂系に
凹の屈折力を有する等価アッベ数が比較的小さい屈折率
分布型レンズを用いるとν0dが同じ値の通常の光学ガラ
スを用いた場合より倍率の色収差を良好に補正すること
が出来る。
【0046】この場合式(23)を満足することが望ま
しい。 (23) ν' e0d≦0.8 この条件を外れると色収差が補正不足になり内視鏡対物
レンズとして好ましくない。
【0047】
【発明の効果】本発明の内視鏡対物レンズは、少ないレ
ンズ枚数の安価な、全長の短い、かつ収差の良好に補正
されたレンズ系である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の断面図
【図2】本発明の実施例2の断面図
【図3】本発明の実施例3の断面図
【図4】本発明の実施例4の断面図
【図5】本発明の実施例5の断面図
【図6】本発明の実施例6の断面図
【図7】本発明の実施例7の断面図
【図8】本発明の実施例8の断面図
【図9】本発明の実施例9の断面図
【図10】本発明の実施例10の断面図
【図11】本発明の実施例11の断面図
【図12】本発明の実施例12の断面図
【図13】本発明の実施例13の断面図
【図14】本発明の実施例14の断面図
【図15】本発明の実施例1の収差曲線図
【図16】本発明の実施例2の収差曲線図
【図17】本発明の実施例3の収差曲線図
【図18】本発明の実施例4の収差曲線図
【図19】本発明の実施例5の収差曲線図
【図20】本発明の実施例6の収差曲線図
【図21】本発明の実施例7の収差曲線図
【図22】本発明の実施例8の収差曲線図
【図23】本発明の実施例9の収差曲線図
【図24】本発明の実施例10の収差曲線図
【図25】本発明の実施例11の収差曲線図
【図26】本発明の実施例12の収差曲線図
【図27】本発明の実施例13の収差曲線図
【図28】本発明の実施例14の収差曲線図
【図29】本発明レンズ系の構成の他の例を示す断面図
【図30】従来の内視鏡対物レンズの断面図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側から順に、負のパワーを有する前群
    発散系と、明るさ絞りと、正のパワーを有する後群収斂
    系とからなり、前記発散系の少なくとも1枚に、屈折率
    分布を次の式(1)〜(5)で近似した時、次の式
    (6),(7)で表わされる屈折率分布型レンズを用い
    た内視鏡対物レンズ。 (1) Nd(r)=N0d+N1d2 +N2d4 +N3d6 (2) NF(r)=N0F+N1F2 +N2F4 +N3F6 (3) NC(r)=N0C+N1C2 +N2C4 +N3C6 (4) ν0d=(1−N0d)/(N0F−N0C) (5) ν1d=N1d/(N1F−N1C) (6) N1d<0 (7) 0≦ν0d≦ν1d ただしNd(r),NF(r),NC(r)は夫々光軸からの径方向
    の距離をrとした時のd線、F線,C線に関する屈折率
    分布、N0d,N1d,N2d,N3dはd線に関する屈折率分
    布係数、N0F,N1F,N2F,N3FはF線に関する屈折率
    分布係数、N0C,N1C,N2C,N3CはC線に関する屈折
    率分布係数、ν0d,ν1dはN0d,N0F,N0C,N1d,N
    1F,N1Cを用いて式(4),(5)に表わされるアッベ
    数である。
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