JPH05106474A - パワートレーンのストール発進時におけるエンジン出力特性選択装置 - Google Patents

パワートレーンのストール発進時におけるエンジン出力特性選択装置

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JPH05106474A
JPH05106474A JP3270775A JP27077591A JPH05106474A JP H05106474 A JPH05106474 A JP H05106474A JP 3270775 A JP3270775 A JP 3270775A JP 27077591 A JP27077591 A JP 27077591A JP H05106474 A JPH05106474 A JP H05106474A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
output
stall
power train
output characteristic
Prior art date
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Pending
Application number
JP3270775A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamaguchi
博司 山口
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP3270775A priority Critical patent/JPH05106474A/ja
Publication of JPH05106474A publication Critical patent/JPH05106474A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力特性を切り換え可能なエンジンと、自動
変速機とのタンデム結合になるパワートレーンにおい
て、ストール発進時にエンジン出力トルクを大きくする
出力特性の選択を禁止し、駆動系部品の耐久性が損なわ
れるのを防止する。 【構成】 出力特性可変エンジンからの動力は自動変速
機により変速されて出力される。ところで、ストール発
進検出手段がパワートレーンによるストール発進を検出
するとき、これからの信号に応答して出力特性制限手段
はトルクが大きくなる出力特性の選択を禁止するようエ
ンジンに指令する。よって、ストール発進時にエンジン
が大きなトルクを出力することがなく、駆動系部品の耐
久性が損なわれるといった問題を解消することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は出力特性可変エンジン
と、自動変速機とのタンデム結合になるパワートレーン
のストール発進時におけるエンジン出力特性の選択装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】出力特性可変エンジンとしては例えば特
開平3ー111610号公報に記載の如く、エンジンの
吸排気弁を1種のみとせず、複数のカムの使い分けによ
りスロットル開度に対する出力特性を切り換え得るよう
にした所謂可変動弁型エンジンが知られている。このエ
ンジンは、各吸排気弁用に3種のカムを具え、これらカ
ム、即ち図4に弁リフト量特性を示すようなエンジン部
分負荷時用の燃費を重視した燃費カム(以下、Pカムと
言う)と、低回転時に有用な低速カム(以下、Lカムと
言う)と、高回転時に有用な高速カム(以下、Hカムと
言う)とをエンジン駆動負荷及びエンジン回転数から現
在の運転状態にマッチするよう使い分けるものである。
この使い分けによりエンジンは、スロットル開度全開時
の出力軸トルク特性を示す図5の如くに、Pカム使用時
と、Lカム使用時と、Hカム使用時とで夫々出力特性を
切り換えることが出来る。
【0003】一方自動変速機は、例えば本願出願人が開
発使用中のRE4R01A型オートマチックトランスミ
ッション(同整備要領書参照)に見られる如く、ライン
圧による各種摩擦要素(クラッチ、ブレーキ)の選択的
油圧作動により、運転状態にマッチした変速段を自動選
択し、作動する摩擦要素の変更により他の変速段への変
速を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な出力特性可変エンジンと、自動変速機とのタンデム結
合になるパワートレーンにおいて、ストール発進時も、
つまりブレーキをかけて制動したままアクセルペダルを
踏み込んでエンジン回転を高くした状態からブレーキペ
ダルを釈放して発進を行う時も、エンジンが通常通りの
出力特性選択制御を行うと言うのでは、以下に示すよう
な不都合を生ずる。すなわち、図5に示すように燃費を
重視したPカム使用時はエンジン出力軸トルクが小さ
く、ストール発進時にこのPカムを選択しても支障はな
いが、これより出力軸トルクを大きくするLカムを当該
ストール発進時に選択すると(発進時であるため、Hカ
ムが選択されることはない)、エンジン回転が高くされ
ていることとも相俟って、駆動系をなす部品に大きな負
荷がかかり、その耐久性を悪化させる。しかして、スト
ール発進時もエンジンが通常通りのカム(出力特性)選
択制御を行うものである場合、ストール発進時において
出力軸トルクを大きくする出力特性をが選択されること
があり、駆動系部品の耐久性が悪くなるといった問題を
生ずる。
【0005】本発明は、ストール発進時は、エンジン出
力軸トルクを大きくする出力特性の選択を禁止して、上
述の問題を解消することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明は
図1に概念を示すように、スロットル開度に対する複数
の出力特性を切り換え使用する出力特性可変エンジン
と、自動変速機とのタンデム結合になるパワートレーン
において、該パワートレーンによるストール発進を検出
するストール発進検出手段と、この手段からの信号に応
答してストール発進時トルクが大きくなる出力特性の選
択を禁止する出力特性制限手段とを設けて構成したもの
である。
【0007】
【作用】エンジンは、選択された出力特性に応じて運転
され、これからの動力は自動変速機により、その選択変
速段に応じたギヤ比で変速されて出力される。ところ
で、ストール発進検出手段がパワートレーンによるスト
ール発進を検出するとき、これからの信号に応答して出
力特性制限手段はトルクが大きくなる出力特性の選択を
禁止するようエンジンに指令する。よって、ストール発
進時にエンジンが大きなトルクを出力することがなく、
駆動系部品の耐久性が損なわれるといった問題を解消す
ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図2は本発明のパワートレーンにおけるエン
ジン出力特性選択装置の一実施例で、1はエンジン、2
は自動変速機を示し、本例装置はこれらのタンデム結合
になるパワートレーンにおいてストール発進時のエンジ
ン出力特性を良好に選択するものとする。
【0009】エンジン1は、エヤクリーナ3からスロッ
トルバルブ4を経て吸入された空気により噴射燃料を燃
焼させ、これにより得られた出力を自動変速機2に入力
し、燃焼排気ガスを排気管5より外部に放出する。とこ
ろでエンジン1はスロットルバルブ4を運転者が操作す
るアクセルペダル6に機械的に連結せず、スロットルア
クチュエータ7を介して電子制御するものとし、又上記
の吸排気をエンジン回転に調時して行わせるための吸排
気弁を図4,5につき前述したような特開平3ー111
610号公報に記載の如き可変動弁とし、その3種のカ
ムの切り換えをカム切り換え制御弁8に応動するカム切
り換え機構9により行うものとする。
【0010】自動変速機2はエンジン1からの回転動力
を選択変速段に応じたギヤ比で変速して出力軸10に伝
え、例えば車両の車輪駆動に供するもので、日産自動車
(株)発行「RE4R01A型オートマチックトランス
ミッション整備要領書」に記載の如きものとし、コント
ロールバルブ11を介し電子的に変速制御される。
【0011】エンジン1におけるスロットルアクチュエ
ータ7を介したスロットルバルブ4の開度制御(制御指
令TVO)、制御弁8を介したカムの切り換え制御(制
御指令CAM)、その他のエンジン制御をエンジンコン
トローラ12により行い、自動変速機2のコントロール
バルブ11を介した変速制御(制御指令S)及びライン
圧制御(制御指令L)、その他の自動変速機の制御を変
速機コントローラ13により行うが、これらコントロー
ラ12,13間で相互に情報を交換し合うものとする。
これらの制御のために、コントローラ12にはエンジン
回転数Ne等の情報をエンジン1から入力すると共に、
アクセルペダル6の踏み込み量ASTを検出するアクセ
ルストロークセンサ14からの信号を入力し、又変速機
コントローラ13には変速機出力回転数(車速V)及び
選択レンジR等の変速機情報を自動変速機2から入力す
る。
【0012】エンジンコントローラ12は変速機コント
ローラ13からの情報を受けながら図3の制御プログラ
ムを実行して本発明が狙うエンジン出力特性切り換え制
御(カムの切り換え制御)を実行するものとする。即
ち、先ずステップ21において車速Vが微少設定値未満
の停車中もしくは発進後間もなくであるか否かをチェッ
クし、ステップ22でエンジンスロットル開度TVOが
ストール発進を示す設定値以上か否かをチェックし、ス
テップ23で信号Rから自動変速機の選択レンジが走行
レンジか否かをチェックする。
【0013】車速Vが微少設定値未満で、スロットル開
度TVOが設定値以上で、加えて自動変速機が走行レン
ジにされているストール発進時は、ステップ24でエン
ジン出力トルクを大きくするLカムの選択(発進時のた
めHカムが選択されることはない)を禁止する命令をカ
ム指令CAMに与える。しかして、それ以外ではステッ
プ25において通常のカム選択制御によりをカム指令C
AMを決定する。
【0014】かくて、ストール発進時にエンジン出力ト
ルクを大きくするLカムが選択されることがなく、これ
に代わってエンジン出力トルクの小さなPカムが選択さ
れることとなり、当該ストール発進時に駆動系部品が過
大トルクを受けてその耐久性が損なわれるのを防止する
ことができる。
【0015】
【発明の効果】かくして本発明装置は請求項1に記載の
如く、ストール発進時にエンジン出力トルクを大きくす
るエンジン出力特性(図示例ではLカム)の選択を禁止
する構成としたから、エンジンが勝手に出力トルクの大
きな出力特性を選択してストール発進時に駆動系部品に
過大トルクがかかるのを防止することができ、その耐久
性が損なわれるといった問題を解消し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパワートレーンにおけるエンジン出力
特性選択装置を示す概念図である。
【図2】本発明の一実施例を示すパワートレーン及びそ
の制御系の略線図である。
【図3】同例のエンジンコントローラが実行する制御プ
ログラムを示すフローチャートである。
【図4】3種の吸排気弁カムの動作特性図である。
【図5】同カムの使い分けによるエンジンの出力性能線
図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 エヤクリーナ 4 スロットルバルブ 5 排気管 6 アクセルペダル 7 スロットルアクチュエータ 8 カム切り換え制御弁 9 カム切り換え機構 10 変速機出力軸 11 コントロールバルブ 12 エンジンコントローラ 13 変速機コントローラ 14 アクセルストロークセンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットル開度に対する複数の出力特性
    を切り換え使用する出力特性可変エンジンと、自動変速
    機とのタンデム結合になるパワートレーンにおいて、該
    パワートレーンによるストール発進を検出するストール
    発進検出手段と、この手段からの信号に応答してストー
    ル発進時トルクが大きくなる出力特性の選択を禁止する
    出力特性制限手段とを具備してなることを特徴とするパ
    ワートレーンのストール発進時におけるエンジン出力特
    性選択装置。
JP3270775A 1991-10-18 1991-10-18 パワートレーンのストール発進時におけるエンジン出力特性選択装置 Pending JPH05106474A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3270775A JPH05106474A (ja) 1991-10-18 1991-10-18 パワートレーンのストール発進時におけるエンジン出力特性選択装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3270775A JPH05106474A (ja) 1991-10-18 1991-10-18 パワートレーンのストール発進時におけるエンジン出力特性選択装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05106474A true JPH05106474A (ja) 1993-04-27

Family

ID=17490827

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3270775A Pending JPH05106474A (ja) 1991-10-18 1991-10-18 パワートレーンのストール発進時におけるエンジン出力特性選択装置

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JP (1) JPH05106474A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6443126B1 (en) 1999-09-30 2002-09-03 Suzuki Motor Corporation Motor control apparatus combined to engine

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0333439A (ja) * 1989-06-29 1991-02-13 Honda Motor Co Ltd 動力ユニットの制御方法

Patent Citations (1)

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