JPH05319146A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JPH05319146A
JPH05319146A JP4123735A JP12373592A JPH05319146A JP H05319146 A JPH05319146 A JP H05319146A JP 4123735 A JP4123735 A JP 4123735A JP 12373592 A JP12373592 A JP 12373592A JP H05319146 A JPH05319146 A JP H05319146A
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JP
Japan
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control
solenoid valve
line pressure
switching
engine output
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JP4123735A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tabata
淳 田端
Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
Masahiko Ando
雅彦 安藤
Akira Fukatsu
彰 深津
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧のライン圧を利用した場合にも、切換作
動保証油圧の低減を図りソレノイドバルブの大型化やコ
ストアップを防止する。 【構成】 ライン圧制御弁200と、ライン圧を供給圧
として受け切換制御信号に応答して動作することで制御
油圧を出力するソレノイドバルブ202と、該ソレノイ
ドバルブ202の出力する制御油圧によって動作制御さ
れることにより摩擦係合装置204への前記ライン圧の
給排を制御するシフトバルブ203と、を備えた自動変
速機の油圧制御装置において、摩擦係合装置204への
前記ライン圧の給排の切換えの必要が生じたと判断した
とき、ソレノイドバルブ202への切換制御信号の出力
に先立ってエンジン出力及びライン圧を低減し、その
後、ソレノイドバルブ202へ切換制御信号を出力して
ソレノイドバルブの切換えを実行するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ライン圧の供給を受け
てソレノイドバルブが制御油圧を出力し、該制御油圧に
よって動作制御される自動変速機の油圧制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の油圧制御装置の一例として、特
開平2−80852号公報に記載のものが知られてい
る。
【0003】この油圧制御装置は、エンジン出力に応じ
てライン圧を制御する手段と、該ライン圧を供給圧とし
て受け切換制御信号に応答して動作することで制御油圧
を出力するソレノイドバルブと、該ソレノイドバルブの
出力する制御油圧によって動作制御されることにより摩
擦係合装置への前記ライン圧の給排を制御するシフトバ
ルブ(切換バルブ)と、を備えており、ソレノイドバル
ブに入力される切換制御信号により摩擦係合装置へのラ
イン圧の給排制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、エン
ジン出力の増加、あるいは自動変速機の小型化に伴なう
摩擦係合装置の摩擦材の枚数低減、等により高圧のライ
ン圧を採用する傾向がある。その結果、ソレノイドバル
ブの切換作動保証油圧の上昇により、ソレノイドバルブ
が大型化し、ひいてはコストの上昇を招くという問題が
あった。
【0005】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、高圧のライン圧を利用した場合
にも、切換作動保証油圧の低減を図り得、ソレノイドバ
ルブの大型化やコストアップを防止することのできる自
動変速機の油圧制御装置を提供することにより、上記課
題を解決せんとしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその要
旨を示すように、エンジン出力に応じてライン圧を制御
する手段と、該ライン圧を供給圧として受け切換制御さ
れることで制御油圧を出力するソレノイドバルブとを備
え、該ソレノイドバルブの出力する制御油圧によって動
作制御される自動変速機の油圧制御装置において、前記
ソレノイドバルブの切換えの必要が生じたか否かを判断
する切換判断手段と、該切換判断手段が切換えの必要が
生じたと判断したとき、前記ソレノイドバルブの切換制
御に先立ち、前記エンジン出力及び前記ライン圧を低減
するエンジン出力・ライン圧低減手段と、該エンジン出
力・ライン圧低減手段によるエンジン出力及びライン圧
の低減制御の後、前記ソレノイドバルブの切換制御を実
行する切換実行手段と、を備えたことにより、上記課題
を解決したものである。
【0007】
【作用】一般に、ソレノイドバルブでは、ライン圧に逆
らって切換動作するときの方が定位置に保持するときよ
り負荷が大きい。従って前述したような理由でライン圧
を高くすると定位置保持の負荷が高くなるだけでなく、
切換時の負荷は更に高くなってしまうことになる。本発
明はこの点に着目して為されたものであって、切換動作
中のライン圧を低減することにより、最大負荷を小さく
することができ、それにより保証油圧がより低いソレノ
イドバルブの利用を可能にしたものである。
【0008】即ち、本発明の自動変速機の油圧制御装置
においては、ソレノイドバルブの切換えの必要が生じる
と、切換判断手段がそれを判断し、その判断に応答して
切換実行手段がソレノイドバルブの切換制御を一時遅ら
せる。そして、ソレノイドバルブの切換制御に先立っ
て、エンジン出力・ライン圧低減手段がエンジン出力を
低減させると共にライン圧を低減させ、その状態で、切
換実行手段がソレノイドバルブの切換制御を実行する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0010】まず、本発明が適用される車両用自動変速
システムの具体的な一例を図2〜図5を用いて説明す
る。
【0011】図2に示す自動変速システムは、エンジン
(E/G)1、自動変速機(A/T)2、エンジン(E
/G)コントロールコンピュータ10、自動変速機の油
圧制御装置20、自動変速機(A/T)コントロールコ
ンピュータ30、各種センサ群40を有する。E/Gコ
ントロールコンピュータ10、A/Tコントロールコン
ピュータ30は、各種センサ群40からの入力データに
基づいて、それぞれエンジン1、自動変速機2を制御す
る。
【0012】エンジン1の吸気管3には、メインスロッ
トル弁4とサブスロットル弁5が設けられ、メインスロ
ットル弁4はアクセルペダル6に連動して開度制御さ
れ、サブスロットル弁5はアクチュエータ(モータ)7
により開度制御されるようになっている。
【0013】又、エンジン1には、燃料噴射量を調節す
る機構8と、点火時期を調節する機構9とが設けられて
おり、E/Gコントロールコンピュータ10が、前記サ
ブスロットル弁5、燃料噴射量制御機構8、点火時期制
御機構9を制御することにより、例えばエンジン出力を
公知の方法で調節する。
【0014】図3は、自動変速機2のスケルトンを示
す。この自動変速機2は、トルクコンバータ111、副
変速部112及び主変速部113を備える。
【0015】前記トルクコンバータ111は、ロックア
ップクラッチ124を備える。このロックアップクラッ
チ124は、ポンプインペラ126に一体化させてある
フロントカバー127とタービンランナ128を一体に
取付けた部材(ハブ)129との間に設けられている。
【0016】エンジン1のクランクシャフト(図示せ
ず)はフロントカバー127に連結されている。タービ
ンランナ128に連結された入力軸130は、副変速部
112を構成するオーバードライブ用遊星歯車機構13
1のキャリヤ132に連結されている。
【0017】この遊星歯車機構131におけるキャリヤ
132とサンギヤ133との間には、クラッチC0 と一
方向クラッチF0 とが設けられている。この一方向クラ
ッチF0 はサンギヤ133がキャリヤ132に対して相
対的に正回転(入力軸130の回転方向の回転)する場
合に係合するようになっている。
【0018】一方、サンギヤ133の回転を選択的に止
めるブレーキB0 が設けられている。又、この副変速部
112の出力要素であるリングギヤ134が、主変速部
113の入力要素である中間軸135に接続されてい
る。
【0019】副変速部112は、クラッチC0 もしくは
一方向クラッチF0 が係合した状態では遊星歯車機構1
31の全体が一体となって回転するため、中間軸135
が入力軸130と同速度で回転する。又ブレーキB0 を
係合させてサンギヤ133の回転を止めた状態では、リ
ングギヤ134が入力軸130に対して増速されて正回
転する。即ち、副変速部112は基本的にハイ・ローの
2段の切換えを設定することができる。
【0020】前記主変速部113は三組の遊星歯車機構
140、150、160を備えており、これらの歯車機
構140、150、160が以下のように連結されてい
る。
【0021】即ち、第1遊星歯車機構140のサンギヤ
141と第2遊星歯車機構150のサンギヤ151とが
互いに一体的に連結され、第1遊星歯車機構140のリ
ングギヤ143と第2遊星歯車機構150のキャリヤ1
52と第3遊星歯車機構160のキャリヤ162との三
者が連結されている。又、第3遊星歯車機構160のキ
ャリヤ162に出力軸170が連結されている。更に第
2遊星歯車機構150のリングギヤ153が第3遊星歯
車機構160のサンギヤ161に連結されている。
【0022】この主変速部113の歯車列では後進1段
と前進4段とを設定することができ、そのためのクラッ
チ及びブレーキが以下のように設けられている。
【0023】即ち、第2遊星歯車機構150のリングギ
ヤ153及び第3遊星歯車機構160のサンギヤ161
と中間軸135との間にクラッチC1 が設けられ、又第
1遊星歯車機構140のサンギヤ141及び第2遊星歯
車機構150のサンギヤ151と中間軸135との間に
クラッチC2 が設けられている。
【0024】第1遊星歯車機構140及び第2遊星歯車
機構150のサンギヤ141、151の回転を止めるブ
レーキB1 が配置されている。又、これらのサンギヤ1
41、151とケーシング171との間には、一方向ク
ラッチF1 とブレーキB2 とが直列に配列されている。
一方向クラッチF1 はサンギヤ141、151が逆回転
(入力軸135の回転方向とは反対方向の回転)しよう
とする際に係合するようになっている。
【0025】第1遊星歯車機構140のキャリヤ142
とケーシング171との間にはブレーキB3 が設けられ
ている。又、第3遊星歯車機構160のリングギヤ16
3の回転をとめる要素としてブレーキB4 と、一方向ク
ラッチF2 とがケーシング171との間に並列に配置さ
れている。なお、この一方向クラッチF2 はリングギヤ
163が逆回転しようとする際に係合するようになって
いる。
【0026】上記の自動変速機2では、全体で後進1段
と前進5段の変速を行うようになっている。
【0027】この5つの変速段を設定するための各クラ
ッチ及びブレーキ(摩擦係合装置)の係合作動表を図4
に示す。なお、図4において、○印は係合状態、●印は
エンジンブレーキ時に係合状態、空欄は解放状態をそれ
ぞれ示す。
【0028】各クラッチ及びブレーキ(摩擦係合装置)
の係合あるいは解放は、油圧制御装置20内のソレノイ
ドバルブS1、S2、S3、S4、SLN、SLT、S
LUが、コンピュータ30からの指令に基づいて駆動制
御されることによって実行される。
【0029】ここで、S1、S2、S3はシフト用ソレ
ノイドバルブ、S4はエンジンブレーキ作動用ソレノイ
ドバルブ、SLNはアキュムレータ背圧制御用のソレノ
イドバルブ、SLTはライン圧制御用のソレノイドバル
ブ、SLUはロックアップ用ソレノイドバルブを示す。
【0030】A/Tコントロールコンピュータ30に
は、各種センサ群40からの信号、例えば車速センサ4
1からの車速信号(出力軸回転速度N0 の信号)、スロ
ットルセンサ42からのスロットル開度信号(アクセル
開度信号)、パターンセレクトスイッチ43からのパタ
ーンセレクト信号(運転者の選択した動力重視走行、燃
費重視走行等の選択信号)、シフトポジションスイッチ
44からのシフトポジション信号、ブレーキスイッチ4
5からのフットブレーキ信号等の基本的な信号の他、C
0 センサ46からのクラッチC0 の回転速度信号が入力
されている。
【0031】図5は、上述した各クラッチあるいはブレ
ーキ等の摩擦係合装置を駆動制御するための油圧回路の
具体的な一例を示す。
【0032】ライン圧制御弁(プライマリレギュレータ
バルブ)200には、オイルポンプから油圧が供給され
ると共に、リニアソレノイドバルブSLTより制御油圧
が入力されている。通常、この制御油圧はスロットル開
度(エンジン出力)に対応しており、高スロットル開度
ではライン圧を上げるような値をとる。リニアソレノイ
ドバルブSLTは、入力される電流値に応じて制御油圧
が高くなるタイプ(ノーマルオープンタイプ)、又は低
くなるタイプ(ノーマルクローズタイプ)のどちらであ
ってもよい。本例では前者のタイプが用いられている。
【0033】リニアソレノイドバルブSLTへの入力電
流値を変更することにより、制御油圧が変わり、制御油
圧が変わることにより、ライン圧制御弁200が制御さ
れてそれにより出力するライン圧が変わる。ライン圧制
御弁200から出力されるライン圧は、油圧制御装置の
全ての元圧となるもので、前記シフト用のソレノイドバ
ルブS1、S2、S3、S4(符号を202で示す)へ
の供給圧となる。
【0034】ソレノイドバルブ202は、ライン圧制御
弁200で作られたライン圧の供給を受け、入力電流値
(切換制御信号)に応じた制御油圧を出力する。この制
御油圧はシフトバルブ203の制御油圧として入力さ
れ、シフトバルブ203はその制御油圧に応じて切換制
御されることにより、摩擦係合装置204へのライン圧
の給排を制御する。この油圧回路自体は既に広く公知と
なっているものであるため、これ以上の説明は省略す
る。
【0035】なお、ソレノイドバルブ202として、図
示例ではいわゆる2ウェイバルブを用いているが、3ウ
ェイバルブを用いてもよい。
【0036】上記のソレノイドバルブ202は、図示例
のようにシフトバルブ203へのパイロット圧を切換え
るもの以外に、エンジンブレーキ切換用のもの、あるい
は他の用途のものであってもよい。例えば、フェイルセ
ーフ上の理由で、摩擦係合装置の制御を行うものであっ
てもよい。
【0037】次に、A/Tコントロールコンピュータ3
0によって実行される制御の一例を図6のフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0038】この制御例においては、処理がスタ−トす
ると、最初のステップ502で入力信号処理を行い、次
のステップ504でNレンジからRレンジにシフトが行
われたか否かを判断し、ステップ506にてスロットル
開度が所定値α以上か否かを判断する。両ステップ50
4、506の判断が共にYESの場合は、以降のソレノ
イドバルブ切換え実行の制御フローに進む。いずれかの
判断がNOの場合はリターンステップに進む。
【0039】ステップ504、506の条件判断を行う
理由は、これらの条件を満たすときにライン圧が特に大
きくなり、本制御例ではそのようなライン圧が特に大き
くなるときのみを問題として、エンジン出力・ライン圧
低減制御を実行しようとしているからである。これは、
特に問題が生じないと考えられるときは、むやみにエン
ジン出力やライン圧を低減したりしない方がよいという
思想に立脚している。したがって、これらの条件判断を
配慮する必要がない場合は、これらのステップは省略し
てよい。
【0040】ステップ504、506の判断がいずれも
YESの場合は、ステップ508に進んで、エンジン出
力低減制御が可能か否かの判断を行う。具体的には、各
種通信線間で通信不良が生じていないか、サブスロット
ル弁5を制御するアクチュエータ7は正常に機能するか
(遅角制御するものでは触媒が高温になり過ぎて遅角制
御不良を生じていないか)、等を判断する。このような
不良等が生じている場合は、エンジン出力が低下されな
いままライン圧のみが低減されることになり、摩擦係合
装置の係合遅れが生じて、同装置の耐久性を損なったり
するおそれがある。よって、このような不良等が生じて
いない場合をエンジン出力低減制御が可能な場合と判断
し、ステップ510に進む。そうでない場合はエンジン
出力低減制御不可と判断してステップ516に進み、ソ
レノイドバルブ202の切換制御を中止し、リターンス
テップに進む。
【0041】ステップ510では、ライン圧低減制御が
可能か否かの判断を行う。具体的にはライン圧制御弁2
00を制御するリニアソレノイドバルブSLTがフェイ
ルしているかどうか、等を判断する。このライン圧低減
制御が可能でない場合は、そのまま以降の制御を実行す
ると、高いライン圧を受けて制御油圧を出力するソレノ
イドバルブ202が故障する可能性があるため、この場
合は、ステップ516に進んで、ソレノイドバルブ20
2の切換えを中止する。
【0042】なおソレノイドバルブ202の切換を中止
しても、Rレンジの基本的な油路構成自体は図示せぬマ
ニュアルバルブの切換によって達成されているため、R
レンジ自体が達成できなくなるということではない。
【0043】ステップ508、510の判断が共にYE
Sの場合は、ステップ512に進んでエンジン出力の低
減制御を開始し、ステップ514に進んでライン圧の低
減制御を開始する。そして、ステップ520にてその状
態が所定時間(T1)経過するのを待ち、所定時間T1
を過ぎたらステップ522にてソレノイドバルブ202
の切換えを実行する。即ち、切換制御信号を出力して切
換を実行させる。所定時間T1を経過するのを待つ理由
は、エンジン出力の低下、ライン圧の低下には応答遅
れ、無駄時間があり、それを考慮したからである。よっ
て、この所定時間T1は上記応答遅れや無駄時間を考慮
して決定している。
【0044】ソレノイドバルブ202へ切換制御信号を
出力したら、ステップ524にてその時点から所定時間
(T2)経過するのを待って、ステップ526に進んで
ライン圧を元の値に復帰させ、又、ステップ528に進
んでエンジン出力を元の値に復帰させる。その後、リタ
ーンステップに進む。この場合の所定時間(T2)経過
するのを待つ理由は、ソレノイドバルブ202の切換に
は無駄時間や応答遅れがあり、それを考慮したからであ
る。よって、この所定時間T2は上記応答遅れや無駄時
間を考慮して決定している。
【0045】なお、実際にこの制御フローを実行すると
きは、エンジントルクが高い状態でライン圧が低減され
ることがないように、図7に示すように、各指令にも若
干の時間差をもたせるようにするとよい。
【0046】図7は、上記の制御を実行した場合のエン
ジントルク(a)と、ライン圧(b)と、ソレノイドバ
ルブへの切換制御信号(c)、(d)との関係を示して
いる。
【0047】エンジン出力が所定値以上でNレンジから
Rレンジにシフトされたとき、従来は多重変速対策用の
時間T3経過後即座にソレノイドバルブへの切換制御信
号の出力が行われた(図cの点線を参照)が、本実施例
では即座に切換制御信号の出力が行われず、それに先立
って、エンジン出力及びライン圧が低減される。そして
十分なライン圧の低減を待った後(T1経過を待った
後)、ソレノイドバルブがOFFからONに、あるいは
ONからOFFに切換えられる。その後、切換えが確実
に行われるのを待って(T2経過を待って)、エンジン
出力及びライン圧が低減前の値に復帰される。
【0048】以上のように、本実施例によれば、ソレノ
イドバルブの切換えに先立って、エンジン出力及びライ
ン圧が低減され、その状態でソレノイドバルブの切換え
が実行されて、ソレノイドバルブが切換わった時点でエ
ンジン出力及びライン圧が低減前の値に復帰されるの
で、ソレノイドバルブの切換動作中の負荷が小さくな
り、それにより切換作動保証油圧の低いより軽量、低コ
ストのソレノイドバルブの利用が可能となる。
【0049】なお、本実施例では、ソレノイドバルブの
切換えを一時遅らせるに当たり、A/Tコントロールコ
ンピュータにおいて切換制御信号の出力を遅延すること
により行ったが、遅延回路を用い、A/Tコントロール
コンピュータからの切換制御信号をこの遅延回路を通す
ことによりソレノイドバルブの切換えを一時遅らせるこ
ととしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動変速
機の油圧制御装置によれば、ソレノイドバルブの切換動
作中のライン圧が低減されるので、切換作動保証油圧の
低いソレノイドバルブの利用が可能となる。よって、ソ
レノイドバルブの小型化が可能であり、コストの低減も
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を示すブロック図
【図2】本発明が適用された車両用自動変速システムの
概略ブロック図
【図3】前記自動変速システムの中の自動変速機の概略
を示すブロック図
【図4】前記自動変速機における各摩擦係合装置の係合
状態を示す図
【図5】前記自動変速機における摩擦係合装置の油圧回
路の一例を示す図
【図6】前記自動変速機を制御するためのコンピュータ
において実行される制御フローを示すフローチャート
【図7】前記制御フローが実行されたときの特性を示す
線図
【符号の説明】
200…ライン圧制御弁(プライマリレギュレータバル
ブ) 202…ソレノイドバルブ 203…シフトバルブ(切換バルブ) 204…摩擦係合装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 雅彦 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 深津 彰 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン出力に応じてライン圧を制御する
    手段と、該ライン圧を供給圧として受け切換制御される
    ことで制御油圧を出力するソレノイドバルブとを備え、
    該ソレノイドバルブの出力する制御油圧によって動作制
    御される自動変速機の油圧制御装置において、 前記ソレノイドバルブの切換えの必要が生じたか否かを
    判断する切換判断手段と、 該切換判断手段が切換えの必要が生じたと判断したと
    き、前記ソレノイドバルブの切換制御に先立ち、前記エ
    ンジン出力及び前記ライン圧を低減するエンジン出力・
    ライン圧低減手段と、 該エンジン出力・ライン圧低減手段によるエンジン出力
    及びライン圧の低減制御の後、前記ソレノイドバルブの
    切換制御を実行する切換実行手段と、 を備えたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
JP4123735A 1992-05-15 1992-05-15 自動変速機の油圧制御装置 Pending JPH05319146A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002039364A (ja) * 2000-07-21 2002-02-06 Denso Corp 車載自動変速機の変速制御装置
JP2006029512A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Aisin Aw Co Ltd 油圧制御装置
WO2012105507A1 (ja) * 2011-02-01 2012-08-09 本田技研工業株式会社 自動変速機の油圧制御装置

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