JPH05105814A - 硬化性シリコーン組成物およびその硬化物 - Google Patents
硬化性シリコーン組成物およびその硬化物Info
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- JPH05105814A JPH05105814A JP3424992A JP3424992A JPH05105814A JP H05105814 A JPH05105814 A JP H05105814A JP 3424992 A JP3424992 A JP 3424992A JP 3424992 A JP3424992 A JP 3424992A JP H05105814 A JPH05105814 A JP H05105814A
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Abstract
ン、(B) オルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C)
白金族金属系触媒、および(D) 酸化アルミニウム粉末お
よびシリカ粉末からなる群から選ばれる少なくとも一種
を含有する硬化性シリコーン組成物およびこの硬化性シ
リコーン組成物を硬化させることにより得られる硬化
物。 【効果】 IC等の電気・電子部品の素子、配線の保護
材や封止材として用いたときに素子などから発生する熱
を効率良く放散することができる上、素子、配線が摩耗
により破壊または切断されることがない。また、硬化物
からイオン性不純物が溶出して素子や配線が腐食するこ
ともない。
Description
品の保護材、封止材などとして用いられる硬化性シリコ
ーン組成物およびその硬化物に関する。
物は、IC等の電気・電子部品の保護材、封止材などと
して使用されている。しかし、一般に、シリコーンは熱
伝導率が小さいことから、特に大容量の素子を封止する
封止材として用いた場合には、素子の発熱を効果的に放
散できない。このため、半田や素子に対する熱の影響を
抑えることができず、信頼性に欠ける面があった。
導性を改良するため、該シリコーン封止材に熱伝導性の
良好な充填剤を充填することが行われていた。熱伝導性
の良好な充填剤としては、例えば、シリカ粉末、アルミ
ナ粉末、炭化ケイ素粉末、窒化ケイ素粉末、酸化マグネ
シウム粉末、ダイヤモンド粉末、鉄、ステンレス鋼、銅
等の金属の粉末、カーボン粉末などが挙げられる。
粉末等は、電気伝導性があるため、電気絶縁を目的とす
るIC封止用のシリコーン組成物などには使用できな
い。これに対して、シリカ粉末、アルミナ粉末、炭化ケ
イ素粉末、窒化ケイ素粉末、酸化マグネシウム粉末、ダ
イヤモンド粉末等の結晶性粉末は、電気絶縁性があり、
熱伝導も良好なため、これらの点からみれば充填剤とし
て適している。しかし、これらの結晶性粉末からなる充
填剤中にイオン性不純物が含まれている場合には、この
イオン性不純物がシリコーンを透過してくる水蒸気に溶
解して素子などの表面に溶出することがあるため、長期
的には素子などの腐食が促進される。このため、既に電
気・電子部品の封止材として使用されているシリコーン
ゲル、シリコーンポッティング材などには、このような
イオン性不純物を極力除去した結晶性粉末が充填剤とし
て使用されている。
封止材に用いられているシリコーンは熱膨張が大きく、
また、上記結晶性粉末は硬度が高いため、このような硬
度の高い充填剤が充填されたシリコーンを封止材として
使用した場合には、封止された素子、配線が摩耗して破
壊や切断を起こす恐れがある。
用時に発熱するため、その熱でシリコーン封止材が熱膨
張する。そして、その熱膨張および冷却時の収縮に伴っ
てシリコーン封止材中の結晶性粉末が移動することによ
り、該結晶性粉末のエッジ部分が素子、配線などを摩耗
させるため、これにより素子の破壊や配線の切断が起こ
ることがある。
縁性および熱伝導性が良好で、しかも封止された素子、
配線の摩耗や腐食を起こすことのない硬化性シリコーン
組成物およびその硬化物を提供することにある。
ものとして、(A) 一分子中にアルケニル基を平均して
0.5個以上含んでいるアルケニル基含有オルガノポリシ
ロキサン、(B) 一分子中にケイ素原子に結合した水素原
子を少なくとも2個含んでいるオルガノハイドロジェン
ポリシロキサン、(C) 白金族金属系触媒、および(D) 平
均粒径50μm以下、長短径比 1.0〜1.4 の球状で、かつ
5gの量の粉末から 121℃において50mlの水で20時間で
抽出されるアルカリ金属イオンおよびハロゲンイオンの
それぞれの含有量が 10ppm以下である、酸化アルミニウ
ム粉末およびシリカ粉末からなる群から選ばれる少なく
とも一種を含有し、さらに、上記(D) 成分の配合割合が
全体の25〜90重量%で、かつ、上記(A) 、(B) 両成分に
含まれるヒドロシリル基とアルケニル基との比が 0.5/
1〜 1.5/1である硬化性シリコーン組成物を提供す
る。
成物を硬化させることにより得られる硬化物を提供す
る。
サン (A) 成分のアルケニル基含有オルガノポリシロキサン
は、一般組成式(1): R a SiO (4-a)/2 (1) 〔ここで、R は、水素原子、またはメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、シクロヘキシル基等のアル
キル基;ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル
基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル
基等のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基等の
アラルキル基;クロロメチル基、3,3,3-トリフルオロプ
ロピル基もしくは式:C 4 F 9 CH2 CH2 - , C 8 F 17CH
2 CH2 - 等で表されるハロゲン置換炭化水素基;式:C
3 F 7 O[CF2 (CF 3 )CF-O-] l CH2CH2 - (但しlは0
〜5の整数)等で表されるハロゲン置換ポリエーテル基
などの、炭素数1〜20、好ましくは1〜12の非置換また
は置換1価炭化水素基を示す。aは、 1.9〜2.4 であ
る。〕で表されるシリコーン、およびこの一般組成式
(1)で表される二種以上のシリコーンの混合物であ
る。
ル基含有オルガノポリシロキサンは、R 3 SiO 1/2 単位
およびR 2 SiO 単位だけからなる直鎖状の分子であって
も、これらの単位の他にRSiO3/2 単位および/またはSi
O 4/2 単位を含む分岐状の分子であっても良い。
のアルケニル基を平均して 0.5個以上含んでいることが
必要である。なお、このようなアルケニル基は本発明の
組成物の硬化時に架橋点となるため、基本的には、この
アルケニル基を一分子中に2個以上含んでいる分子がな
いと本発明の組成物は硬化しない。したがって、ここで
いうアルケニル基の数は、(A) 成分が一分子中にアルケ
ニル基を0、1、2個またはそれ以上含んでいる分子の
混合物である場合の平均的なアルケニル基の数であり、
(A) 成分が単独の化合物からなる場合には、一分子中に
アルケニル基を2個以上含んでいることが必要である。
であっても良いが、アルケニル基としてはビニル基が好
ましく、その他の基としてはメチル基が好ましい。耐溶
剤性が必要な場合には、フッ素含有基を含んだ基が好ま
しい。また、低温における可撓性が必要な場合には、従
来知られているように1〜10 mol%程度のフェニルメチ
ルシロキシ単位またはジフェニル単位を導入することが
有効であり、また、トリフルオロプロピル単位またはメ
チル単位を5〜80 mol%導入することも有効である。さ
らには、主鎖にRSiO3/2 単位を1〜5 mol%程度導入す
ることも有効であるが、分子量が大きくなるとゲル化す
ることがあるため、2〜3 mol%程度導入するのが他の
特性とのバランス上最も有効であり、その場合には硬化
速度も著しく改善される。
シロキサンは、公知の製造方法、例えば、オルガノシク
ロポリシロキサンと末端基となるR 3 SiO 1/2 単位を有
する化合物とをアルカリまたは酸触媒の存在下で平衡化
反応させることにより得られる。
端封鎖のオルガノポリシロキサンは、例えば、トリメチ
ルシロキシリチウムを開始剤として1,3,5-トリス(3,3,
3-トリフルオロプロピル)トリメチルシクロトリシロキ
サンまたはヘキサメチルシクロトリシロキサン等の環状
シロキサン三量体を、加熱またはテトラヒドロフラン、
ジメチルスルホキサイド、ジメチルホルムアミド等の極
性溶媒の存在下の比較的低温下で開環重合し、ジメチル
ビニルクロロシランで中和することによって得られる。
ようなケイ素五配位化合物、例えば
等の極性溶媒を用い、トリメチルヒドロキシルシランを
開始剤として、3,3,5-トリス(3,3,3-トリフルオロプロ
ピル)トリメチルシクロトリシロキサン等の環状シロキ
サン三量体を開環重合し、ジメチルビニルクロロシラン
で中和することによって、あるいは同様の方法において
開始剤としてジメチルビニルヒドロキシルシランを用い
て開環重合を酢酸で中和することによっても得られる。
記の方法のようにアルケニル基含有シロキシ基で片末端
封鎖されたオルガノポリシロキサンのみが合成される方
法だけでなく、複数種のアルケニル基含有オルガノポリ
シロキサンの混合物として合成される方法もある。この
ような合成方法としては、たとえば、末端基となるCH2
=CHSi(R 2 )O1/2 単位および/またはR 3 SiO 1/2 単位
を有する化合物と、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン等の環状シロキサンとをアルカリ触媒または酸触媒の
存在下で平衡化させる方法などがある。しかし、この方
法で合成する場合には、生成する全てのアルケニル基含
有オルガノポリシロキサンの構造を予め把握しておく必
要がある。上記の方法で生成するアルケニル基含有オル
ガノポリシロキサンとしては、例えば、式:
末端基となるシロキサン単位に含まれている置換基 R、
または前記環状シロキサンが有している置換基であり、
アルケニル基以外の基である。具体的には、このR'は、
水素原子;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、シクロヘキシル基等のアルキル基;フェニル基、ト
リル基、キシリル基等のアリール基、3,3,3-トリフルオ
ロプロピル基又は式:C 4 F 9 CH2 CH2 - ,C 8 F 17CH
2 CH2 - 等で表されるハロゲン置換炭化水素基;または
式:C 3 F 7 O[CF2 (CF 3 )CF]l CH2 CH2 - (但しlは
0〜5の整数)等で表されるハロゲン置換ポリエーテル
基である。また、mおよびnは正の整数である。
ン (B) 成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、
一分子中に水素原子が直接結合しているケイ素原子を少
なくとも2個含んでいる、直鎖状、分岐状、環状または
網状の分子からなるシリコーンである。この(B) 成分
は、前記の(A) 成分と反応し、架橋剤として作用するも
のである。
以外の置換基は、前記一般組成式(1)のR と同様な基
である。この(B) 成分の添加量は、(A) 成分に含まれる
アルケニル基1個に対して、通常 0.5〜1.5 当量となる
量、好ましくは 0.8〜1.2 当量となる量である。 0.5当
量より少ない場合には、架橋密度が少なくなりすぎ、硬
化したシリコーンゲルの耐熱性に悪影響を与える。ま
た、 1.5当量より多い場合には、脱水素反応による発泡
の問題が生じたり、耐熱性に影響を与えたりする。
ロキサンは、公知の製造方法により容易に得られる。一
般的には、例えば、テトラハイドロテトラメチルシクロ
テトラシロキサンおよび/またはオクタメチルシクロテ
トラシロキサンと、末端基となる(CH 3 ) 3 SiO 1/2 単
位および/またはH(CH3 ) 2 SiO 1/2 単位を有する化合
物とを、硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸、メタン
スルホン酸等の触媒の存在下、−10から+40℃程度で平
衡化させることによって製造する。
(B)成分との付加反応(ハイドロサイレーション)を促
進させるための触媒であり、この種の付加反応触媒とし
て公知のものである。具体的には、この(C) 成分は、白
金、ロジウム、ルテニウム、パラジウム等の白金族元素
からなる金属単体およびこれらの金属の化合物である。
これらの(C) 成分のうち特に好ましいものは白金系触媒
であり、具体的には、例えば、白金ブラック、塩化白金
酸、塩化白金酸のアルコール変成物、塩化白金酸とオレ
フィン、アルデヒド、ビニルシロキサンまたはアセチレ
ンアルコール類との錯体などが挙げられる。
度に応じて適宜選択すれば良いが、通常は、(A) 成分に
対して白金量で 0.1〜500ppm、好ましくは1〜200ppmの
範囲とすれば良い。
シリカ粉末 (D) 成分である酸化アルミニウム粉末および/またはシ
リカ粉末は、酸化アルミニウム粉末、シリカ粉末、また
はこれらの粉末の混合物であって、本発明のシリコーン
組成物の熱伝導性を高める作用をする充填剤である。
含有オルガノポリシロキサンおよび(B) オルガノハイド
ロジェンポリシロキサンの熱膨張による素子などへの物
理的損傷を軽減するために、その粒子形状が角のない球
状に近い形状であることが必要であり、かつ、素子など
の腐食を防止するために、イオン性不純物が少ないこと
が必要である。これらの条件を満たすべく、(D) 成分の
粉末は、平均粒径50μm以下、長短径比 1.0〜1.4 の球
状の粒子からなり、かつ5gの量の粉末から 121℃にお
いて50mlの水で20時間で抽出されるアルカリ金属イオン
およびハロゲンイオンのそれぞれの含有量が 10ppm以
下、好ましくは2ppm 以下になっている。
素粉末または金属アルミニウム粉末を溶融して酸化させ
ることにより得られる。好ましい(D) 成分としては、例
えば、アドマテックス社(株)製の高純度合成球状シリ
カSO-25R, SO-25Hおよび高純度アルミナなどが挙げられ
る。
量は、通常組成物全体に対し25〜90重量%、好ましくは
60〜80重量%である。(D) 成分の添加量が25重量%未満
であると、熱放散、低膨張化の度合いが少ないため、本
発明の目的を十分に達成することができない。また、90
重量%を超えると、組成物の流動性が乏しくなるため、
電気・電子部品に流し込む際などの作業性に問題が生じ
る。
(C) および(D) 成分の他に、該組成物の硬化速度、保存
安定性等を調節する目的で、各種の添加剤を加えること
も可能である。加えることができる添加剤としては、例
えば、メチルビニルシクロテトラシロキサン等のビニル
基含有オルガノポリシロキサン;トリアリルイソシアヌ
レート、アルキルマレエート、アセチレンアルコール、
およびそのシラン変性物またはシロキサン変性物;ハイ
ドロパーオキサイド、テトラメチルエチレンジアミン、
およびそれらの混合物などが挙げられる。これら添加剤
の組成物中における好ましい添加量は、 100〜100000 p
pmである。
前記(A) 、(B) 、(C)および(D) の各成分を所定量配合
することにより得られる。
よび(D) 成分を単に混合することにより得ることがで
き、各成分の添加順序は特に限定されない。なお、混合
物製造時に熱処理工程を入れることが好ましく、この場
合は、予め、(A) 、(B) および(D) 成分、あるいは(A)
および(D) 成分を混合し、熱処理を行うことが望まし
い。熱処理温度は、通常 100〜180 ℃で行うことがで
き、このような熱処理工程を導入すると、熱伝導率や粘
度などの特性がより安定した組成物を得ることができ
る。
えば成形型などに流し込み、さらに室温硬化、加熱硬化
等の公知の技術により硬化させられて得られるものであ
り、好ましくは、例えば 150℃で30〜60分の加熱硬化に
より得られる。
かつ低膨張であるため、ICなどの電気・電子部品等の
ポッティング材などとして有用である。
この実施例に限定されるものではない。なお、実施例2
に示したシロキサン単位におけるMeはメチル基、Viはビ
ニル基である。
端封鎖のポリジメチルシロキサン27重量部、25℃におい
て粘度800 cPのトリメチルシロキシ両末端封鎖のジメチ
ルポリシロキサン40重量部、25℃において粘度800 cPの
トリメチルシロキシおよびジメチルビニルシロキシで各
末端を封鎖されたジメチルビニルシロキシ片末端封鎖の
ジメチルポリシロキサン33重量部、ならびに表1に示す
No.1の酸化アルミニウム粉末 350重量部を 150℃で1時
間混練した。冷却後、エチニルシクロヘキサノール 0.0
15重量部を均一に混合した後に塩化白金酸のビニルシロ
キサン錯体(白金含有量1重量%)0.05重量部を添加し
て均一に混合し、さらに粘度8cP(25℃)で、ケイ素原
子に結合した水素原子を0.54%含有するジメチルハイド
ロジェンシロキシ両末端封鎖のメチルハイドロジェンポ
リシロキサン0.87重量部を均一に混合して、硬化性シリ
コーン組成物を調製した。この組成物を 150℃で30分間
加熱し、硬化させたところ、針入度64 (ASTM D 1403)の
ゲル状物となった。
%,Me3 SiO 1/2 単位2.24 mol%及びMeSiO 3/2 単位3m
ol%からなる粘度1500cP(25℃)のビニル基含有オルガ
ノポリシロキサン71重量部、Me2 SiO 単位 94mol%,Me
3 SiO 1/2 単位3 mol%および MeSiO3/2 単位3mol%か
らなる粘度 500cP(25℃)のオルガノポリシロキサン29
重量部、ならびに表1に示すNo.2の酸化アルミニウム粉
末 350重量部を 150℃で1時間混練した。冷却後、エチ
ニルシクロヘキサノール0.03重量部を均一に混合した後
に塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(白金含有量1重
量%)0.06重量部を添加して再度均一に混合し、さらに
Me2 HSiO1/2 単位10mol %及びMe2 SiO 単位90 mol%か
らなる粘度18cP(25℃)のメチルハイドロジェンポリシ
ロキサン 4.3重量部、及びMe2 HSiO1/2 単位2.5mol%,
Me3 SiO 1/2 単位2.5mol%及びMe2 SiO 単位95mol %か
らなる粘度35cP(25℃)のメチルハイドロジェンポリシ
ロキサン6.7重量部を均一に混合して、硬化性シリコー
ン組成物を調製した。この組成物を 150℃で30分間加熱
し、硬化させたところ、針入度60(ASTM D 1403)のゲル
状物となった。
o.1の代わりにNo.3を用いた以外は全て実施例1と同様
にして組成物を調製した。この組成物を 150℃で30分間
加熱し、硬化させたところ、針入度60(ASTM D 1403)の
ゲル状物となった。
o.1の代わりにNo.4を用いた以外は全て実施例1と同様
にして組成物を調製した。この組成物を 150℃で30分間
加熱し、硬化させたところ、針入度55(ASTM D 1403)の
ゲル状物となった。
gを純水50mlにビーカー中で混合した後、該ビーカーを
120℃に制御された密閉容器中に20時間放置し、その後
ろ過し、ろ液中のCl- 及びアルカリ金属イオンを測定し
て分析した。
熱伝導率を測定した。結果を表2に示す。
銅線の腐食性を下記のようにして調べた。
の上にそれぞれ実施例1、2、比較例1、2の組成物を
硬化させる。このようにして得られた試験片を120 ℃で
湿度85%の試験槽二入れに入れ、その後、100 Vの直流
電圧を 500時間印加し、腐食の痕跡を調べた。結果を表
2に示す。○印は全く腐食のないもの、×印は腐食の痕
跡のあったものである。
膨張が小さいシリコーン素材と、熱伝導性が高く、かつ
粒子形状が球状に近く、角がない粒子形状の粉末とから
なるので、IC等の電気・電子部品の素子、配線の保護
材や封止材として用いたときに、素子などから発生する
熱を効率良く放散することができる上、素子、配線が摩
耗により破壊または切断されることがない。また、上記
の粉末はイオン性不純物含有量が極めて少ないため、該
組成物の硬化物からイオン性不純物が溶出して素子や配
線が腐食することもない。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A) 一分子中にアルケニル基を平均して
0.5個以上含んでいるアルケニル基含有オルガノポリシ
ロキサン、 (B) 一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なく
とも2個含んでいるオルガノハイドロジェンポリシロキ
サン、 (C) 白金族金属系触媒、および (D) 平均粒径50μm以下、長短径比 1.0〜1.4 の球状
で、かつ5gの量の粉末から 121℃において50mlの水で
20時間で抽出されるアルカリ金属イオンおよびハロゲン
イオンのそれぞれの含有量が 10ppm以下である、酸化ア
ルミニウム粉末およびシリカ粉末からなる群から選ばれ
る少なくとも一種を含有し、 さらに、上記(D) 成分の配合割合が全体の25〜90重量%
で、かつ、上記(A) 、(B) 両成分に含まれるヒドロシリ
ル基とアルケニル基との比が 0.5/1〜 1.5/1である
硬化性シリコーン組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の硬化性シリコーン組成物
を硬化させることにより得られる硬化物。
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JP4034249A JP2691823B2 (ja) | 1991-01-24 | 1992-01-24 | 硬化性シリコーン組成物およびその硬化物 |
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JP3-23943 | 1991-01-24 | ||
JP4034249A JP2691823B2 (ja) | 1991-01-24 | 1992-01-24 | 硬化性シリコーン組成物およびその硬化物 |
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