JPH05105314A - 画像記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部装置からの画像情報に基づいて、記録紙
上に画像記録を行う画像記録装置において、積載規正板
の設定ミスによる紙づまりや記録紙の積載整列性の不良
を未然に防止することを目的とする。 【構成】 記録後の記録紙積載トレイ１２と、記録紙Ｓ
のサイズに対応して積載位置を規正する積載位置規正板
２４と、規正板２４の規正サイズ（位置）を検知する積
載規正板位置センサ２５ａ，２５ｂのそれぞれと、記録
紙のサイズを検知するカセットサイズセンサ４と、積載
位置規正サイズと記録紙サイズが一致しない場合、その
情報を外部装置２８に報知する情報報知手段とを具備し
た画像記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は画像記録装置、特に記
録後の記録紙を積載し、さらに記録紙サイズごとに積載
位置を規正する画像記録装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の装置として、カット紙に
画像記録を行うレーザプリンタがある。図９は従来例の
レーザプリンタの斜視図である。図９において、１０１
はレーザプリンタ、１０２は記録紙が装填されている用
紙カセット、１０３は記録後の記録紙Ｓを積載する積載
トレイ、１０４は記録後の記録紙Ｓを整列させる積載規
正板である。

【０００３】次に、この従来例の動作を図９を用いて説
明する。図９において、レーザプリンタ１０１はパーソ
ナルコンピュータ等の外部装置（図示せず）からの印字
命令を受けると、用紙カセット１０２から記録紙をくり
出して装置内を搬送し、公知の電子写真プロセスを用い
たレーザプリンタの記録プロセスにより、記録紙に記録
を行い、その後に積載トレイ１０３に排出する。積載規
正板１０４は図中矢印ａあるいはｂ方向に自在に動くよ
うに構成されており、記録紙Ｓのサイズに合わせてユー
ザがセットする。記録紙Ｓ排出時に記録紙先端が積載規
正板１０４につき当たる位置にセットすることにより、
記録紙の積載が整然と行われる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ユーザが積載規正板１０４を誤ってセットし
た場合、すなわち記録紙サイズと一致しない位置にセッ
トした場合、記録紙の積載整列性が損なわれたり、紙づ
まりを発生するといった問題点があった。

【０００５】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、積載規正板の設定ミスによる
紙づまりや、記録紙の積載整列性の不良を未然に防止す
ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このため、この発明の請
求項１においては、外部装置からの画像情報に基づい
て、記録紙上に画像記録を行う画像記録装置であって、
記録後の前記記録紙を積載する記録紙積載手段と、前記
積載手段に記録紙のサイズに対応して積載位置を規正す
る積載位置規正手段と、前記積載位置規正手段の規正サ
イズを検知する積載位置規正サイズ検知手段と、記録紙
のサイズを検知する記録紙サイズ検知手段と、前記積載
位置規正サイズと記録紙サイズが一致しない場合はその
情報を前記外部装置に報知する情報報知手段と、を具備
した画像記録装置により、前記の目的を達成しようとす
るものである。

【０００７】また、この発明の請求項２においては、積
載位置規正サイズと記録紙サイズが一致しない場合は画
像記録を禁止する請求項１記載の画像記録装置により、
前記の目的を達成しようとするものである。

【０００８】また、この発明の請求項３においては、積
載位置規正サイズが記録紙サイズより大きいかもしくは
一致している場合は、画像記録を許可し、小さい場合は
画像記録を禁止する請求項１記載の画像記録装置によ
り、前記の目的を達成しようとするものである。

【０００９】

【作用】この発明の請求項１における画像記録装置は、
情報報知手段により、積載位置規正サイズ検知手段によ
る積載位置規正サイズと記録紙サイズ検知手段による記
録紙サイズが一致しない場合は、その情報を外部装置に
報知する。

【００１０】また、この発明の請求項２における画像記
録装置は、請求項１において、積載位置規正サイズと記
録紙サイズが一致しない場合は、画像記録を禁止する。

【００１１】また、この発明の請求項３における画像記
録装置は、請求項１において、積載位置規正サイズが記
録紙サイズより大きいかもしくは一致している場合は、
画像記録を許可し、小さい場合は画像記録を禁止する。

【００１２】

【実施例】以下この発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１はこの発明の一実施例である画像記録装置
（レーザプリンタ）の側断面図、図２はこの実施例のイ
ンタフェースの構成図、図３はこの実施例のシリアル通
信のタイミングを示すタイミングチャート、図４はこの
実施例のプリント処理のタイミングを示すタイミングチ
ャート（１）、図５はこの実施例のプリント処理のタイ
ミングを示すタイミングチャート（２）、図６はこの実
施例の積載規正板位置センサの状態と対応記録紙サイズ
の関係を示す図、図７はこの実施例の動作を制御するフ
ローチャート（１）、図８はこの実施例の動作を制御す
るフローチャート（２）である。

【００１３】図１において、レーザプリンタ本体（以
下、本体という）１は、記録紙Ｓを収納するカセット２
を有し、前記カセット２の記録紙Ｓの有無を検知するカ
セット紙有無センサ３、複数個のマイクロスイッチで構
成されカセット２の記録紙Ｓのサイズを検知するカセッ
トサイズセンサ４、カセット２から記録紙Ｓを繰り出す
給紙ローラ５のそれぞれが配設されている。

【００１４】そして給紙ローラ５の下流には、記録紙Ｓ
を同期搬送するレジストローラ対６が配設されている。
またレジストローラ対６の下流には、レーザスキャナ部
７からのレーザ光に基づいて記録紙Ｓ上にトナー像を形
成する画像形成部８が配設されている。

【００１５】さらに、画像形成部８の下流には、記録紙
Ｓ上に形成されたトナー像を熱定着する定着器９が配設
されており、定着器９の下流には排紙部の紙搬送状態を
検知する排紙センサ１０，記録紙Ｓを排紙する排紙ロー
ラ１１，記録の完了した記録紙Ｓを積載するための積載
トレイ１２が配設されている。

【００１６】また前記レーザスキャナ部７は、外部装置
２８（後述）から送出される画像信号（ＶＤ０信号）に
基づいて変調されたレーザ光を発光するレーザユニット
１３、このレーザユニット１３からのレーザ光を感光ド
ラム１７（後述）上に走査するためのポリゴンミラーモ
ータ１４，結像レンズ群１５等により構成されている。
そして、前記画像形成部８は、公知の電子写真プロセス
に必要な感光ドラム１７，一次帯電ローラ１９，現像器
２０，転写帯電ローラ２１，クリーナ２２等から構成さ
れている。

【００１７】また、メインモータ２３は、給紙ローラ５
には給紙ローラクラッチ（図示せず）を介して、レジス
トローラ対６にはレジストローラクランチ（図示せず）
を介して駆動力を与えており、さらに感光ドラム１７を
含む画像形成部８の各ユニット，定着器９，排紙ローラ
１１にも駆動力を与えている。

【００１８】積載トレイ１２には、記録紙Ｓの積載整列
性を向上させるための積載規正板２４が配設されてお
り、さらに積載規正板２４の位置を検知する、積載規正
板位置センサ２５ａ及び２５ｂが配設されている。

【００１９】そして、前記本体１を制御するプリント制
御装置２６は、インタフェース２７を介して外部装置２
８が通信可能に接続されている。

【００２０】次に図１におけるインタフェース２７を図
２を用いて詳説する。図２は、図１に示したインタフェ
ース２７の構成を説明する構成図である。図２におい
て、ＳＢＳＹはステータス有効信号であり、プリンタ制
御装置２６から外部装置２８に送出される。

【００２１】ＣＢＳＹはコマンド有効信号であり、外部
装置２８からプリンタ制御装置２６に送出される。ＳＣ
はステータス／コマンド信号であり、ステータス有効信
号ＳＢＳＹがＴＲＵＥの場合に、プリンタの内部状態を
示すステータスデータとしてプリンタ制御装置２６から
外部装置２８に送出され、コマンド有効信号ＣＢＳＹが
ＴＲＵＥの場合に、外部装置２８からプリンタに対する
命令を示すコマンドデータとして外部装置２８からプリ
ンタ制御装置２６に送出される。

【００２２】ＣＬＫはステータス／コマンド信号ＳＣの
同期クロックであり、外部装置２８からプリンタ制御装
置２６に送出される。外部装置２８からのコマンド１つ
に対してプリンタ制御装置２６はそのコマンドに対応す
るステータスを１つ返送する。

【００２３】なお、上記ＳＢＳＹ，ＣＢＳＹ，ＣＬＫの
各信号は、ハンドシェーク形式のシリアル通信に用いら
れる信号である。図３はこのシリアル通信のタイミング
を示すタイミングチャートである。

【００２４】ＲＤＹはレディ信号で、プリンタ制御装置
２６がプリント可能な状態の時「ＴＲＵＥ」とし、プリ
ンタ制御装置２６から外部装置２８に送出される。ＰＲ
ＩＮＴは外部装置２８がプリント開始を指示する時に、
「ＴＲＵＥ」となるプリント信号であり、外部装置２８
からプリンタ制御装置２６に送出される。

【００２５】さらに、ＶＳＲＥＱはプリンタ制御装置２
６が外部装置２８に対して後述する垂直同期信号ＶＳＹ
ＮＣの出力を要求する垂直同期要求信号である。

【００２６】ＶＳＹＮＣは、外部装置２８からプリンタ
制御装置２６に対して送出する画像出力の垂直方向（副
走査方向／紙搬送方向）の同期をとる垂直同期信号であ
る。

【００２７】ＨＳＹＮＣは、プリンタ制御装置２６から
外部装置２８に対して送出する画像出力の水平方向（主
走査方向／レーザ）の同期をとる水平同期信号である。
ＶＤ０は、外部装置２８がプリンタ制御装置２６に対し
て垂直同期信号ＶＳＹＮＣ及び水平同期信号ＨＳＹＮＣ
に同期させてドットイメージをシリアルに送出するとこ
ろの画像信号である。

【００２８】以下、図４ないし図５を参照しながら図１
に示したレーザプリンタのプリント処理について説明す
る。図４ないし図５は、図１に示した画像形成装置のプ
リント処理を説明するタイミングチャートである。

【００２９】プリンタ制御装置２６がプリント信号ＰＲ
ＩＮＴがＴＲＵＥとなると、メインモータ２３およびポ
リゴンモータ１４の駆動を開始する。メインモータ２３
を駆動すると、感光ドラム１７，定着ローラ（定着器９
内）および排紙ローラ１１が回転する。この時、一次帯
電ローラ１９，現像器２０，転写帯ローラ２１の高圧の
駆動も行う。

【００３０】プリンタ制御装置２６は、ポリゴンモータ
１４の回転が定常状態となるｔ₁ 秒後（図４）に給紙ク
ラッチをＯＮして給紙ローラ５を駆動し、記録紙Ｓをレ
ジストローラ対６に向けて給紙する。そして、プリンタ
制御装置２６は、記録紙Ｓの先端がレジストローラ対６
に到達するタイミング（給紙ローラ５を駆動してからｔ
₂ 秒後）で垂直同期要求信号ＶＳＲＥＱを外部装置２８
に送出するとともに、給紙ローラクラッチをＯＦＦし
て、給紙ローラ５の駆動を停止する。

【００３１】外部装置２８は、画像情報のドットイメー
ジへの展開を終えて画像信号ＶＤ０の出力の準備が完了
すると、垂直同期要求信号ＶＳＲＥＱがＴＲＵＥである
ことを確認し、垂直同期信号ＶＳＹＮＣをＴＲＵＥと
し、これに同期してｔｖ秒後に１頁分の画像信号ＶＤ０
の出力を開始する。

【００３２】プリンタ制御装置２６は、垂直同期信号Ｖ
ＳＹＮＣの立ち上がりからｔ₃ 秒後にレジストローラク
ラッチをＯＮし、レジストローラ対６を駆動する。レジ
ストローラ対６の駆動は、記録紙Ｓの後端がレジストロ
ーラ対６を通過するまでの時間ｔ₄ 秒間行う。

【００３３】また、この間プリンタ制御装置２６は、水
平同期信号ＨＳＹＮＣをレーザ走査に同期した所定のタ
イミングで外部装置２８に送出するとともに、画像信号
ＶＤ０に基づきレーザユニット１３から発光するレーザ
光を変調する。

【００３４】外部装置２８は、図５に示すように水平同
期信号ＨＳＹＮＣの立ち上がりに同期して１走査分の画
像信号ＶＤ０を出力する。

【００３５】また、次頁のプリントを行う場合、ｔ₅ 秒
後に再びプリント信号ＰＲＩＮＴをＴＲＵＥとする。そ
の後、１頁目と同様の動作が行われる。

【００３６】このようなプリント制御装置２６および外
部装置２８の動作により記録紙は給紙ローラ５，レジス
トローラ対６，画像形成部８，定着器９，排紙ローラ１
１へと順次搬送され、画像記録される。

【００３７】以上のように画像記録された記録紙Ｓは、
その後積載トレイ１２（図１）に順次積載される。この
際、記録紙サイズに合わせて積載規正板２４の位置を記
録紙の先端がちょうど突き当たる位置にあらかじめ設定
しておくことにより、整列性のよい積載が行われる。

【００３８】また、積載規正板２４の位置は４段階に調
節できるようになっており、対応記録紙サイズであるそ
の位置は、例えばマイクロスイッチで構成されている積
載規正板位置センサ２５ａ，２５ｂの状態により検知で
きるように構成されている。

【００３９】図６は積載規正板位置センサ２５ａ，２５
ｂそれぞれの状態と対応記録紙サイズの関係を示してい
る。ここで、プリンタ制御装置２６は、カセットサイズ
センサ４で検知したカセットサイズ情報と、積載規正板
位置センサ２５ａ，２５ｂそれぞれで検知した積載規正
板対応サイズ情報を比較し、それぞれが一致しない場合
には、インタフェース２７を介して外部装置に正常な積
載が行えない旨（情報）を検知し、プリントを禁止す
る。即ち、ＲＤＹ信号をＦＡＬＳＥとする。

【００４０】次にこの実施例の動作のフローを図７を用
いて説明する。図７は上記動作制御のフローチャートで
ある。図７において、まず、カセットサイズを検知し
（ステップＳ１）、その後積載規正板の対応サイズ（位
置）を検知し（ステップＳ２）、上記カセットサイズと
積載規正板対応サイズを比較し（ステップＳ３）、一致
していれば制御を終了し、一致していなければＲＤＹ信
号をＦＡＬＳＥとし（ステップＳ４）、さらに積載規正
板サイズが不適当である旨をインタフェース２７を介し
て外部装置に報知する（ステップＳ５）。そして終了す
る。

【００４１】なお、前記実施例では、カセットサイズと
積載規正板のサイズ（位置）が一致しない場合は全てプ
リントを禁止している。しかし、プリント枚数が少ない
ユーザにとっては積載整列性は気にならないため、前記
実施例のように記録紙サイズ毎に積載規正板を設定する
のが面倒な場合がある。

【００４２】この場合、カセットサイズと積載規正対応
サイズが一致していない場合でも、カセットサイズより
も積載規正板対応サイズが大きい場合にはプリントを禁
止せず、その逆に小さい場合には、記録紙が紙づまりを
起こし、プリンタにダメージを与える可能があるので、
プリントを禁止する制御を追加したものである。

【００４３】図８はこの場合の動作制御のフローチャー
トを示している。図８において、まず、カセットサイズ
を検知し（ステップＳ１）、その後積載規正板対応サイ
ズを検知し（ステップＳ２）、カセットサイズと積載規
正板対応サイズを比較し（ステップＳ３）一致していれ
ば制御を終了し、一致していなければ、更にカセットサ
イズよりも積載規正板対応サイズが大きいかを判断し
（ステップＳ４）、大きければ積載規正板サイズが不適
である旨を外部装置に報知して（ステップＳ６）制御を
終了する。

【００４４】また、カセットサイズよりも積載規正板対
応サイズが小さければＲＤＹ信号をＦＡＬＳＥとしてプ
リントを禁止し（ステップＳ５）、その後積載規正板サ
イズが不適である旨を外部装置に報知する（ステップＳ
６）。そして終了する。

【００４５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録紙のサイズを検知する手段と、積載規正板の位置を
検知する手段を設け、積載規正板の対応記録紙サイズ
（規正板の位置）がカセットサイズと一致していない場
合には、外部装置にその情報を報知するとともに、状況
に応じて記録動作を禁止することにより積載規正板の設
定ミスによる紙づまりや積載整列性不良を未然に防止す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の一実施例である画像記録装置の側
断面図

【図２】 この実施例のインタフェースの構成図

【図３】 この実施例のシリアル通信のタイミングを示
すタイミングチャート

【図４】 この実施例のプリント処理のタイミングを示
すタイミングチャート（１）

【図５】 この実施例のプリント処理タイミングを示す
タイミングチャート（２）

【図６】 この実施例の積載規正板位置センサの状態と
対応記録紙サイズの関係を示す図

【図７】 この実施例の動作を制御するフローチャート
（１）

【図８】 この実施例の動作を制御するフローチャート
（２）

【図９】 従来例のレーザプリンタの斜視図

【符号の説明】

１ レーザプリンタ ２ 用紙カセット ４ カセットサイズセンサ １２ 積載トレイ ２４ 積載規正板 ２５ａ，２５ｂ 積載規正板位置センサ ２６ プリンタ制御装置 ２７ インタフェース ２８ 外部装置 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０３Ｇ 15/00 １０９ 7369−2Ｈ (72)発明者 中森 知宏 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 遠藤 壮哉 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部装置からの画像情報に基づいて、記
   録紙上に画像記録を行う画像記録装置であって、記録後
   の前記記録紙を積載する記録紙積載手段と、前記積載手
   段に記録紙のサイズに対応して積載位置を規正する積載
   位置規正手段と、前記積載位置規正手段の規正サイズを
   検知する積載位置規正サイズ検知手段と、記録紙のサイ
   ズを検知する記録紙サイズ検知手段と、前記積載位置規
   正サイズと記録紙サイズが一致しない場合はその情報を
   前記外部装置に報知する情報報知手段と、を具備したこ
   とを特徴とする画像記録装置。
2. 【請求項２】 積載位置規正サイズと記録紙サイズが一
   致しない場合は画像記録を禁止することを特徴とする請
   求項１記載の画像記録装置。
3. 【請求項３】 積載位置規正サイズが記録紙サイズより
   大きいかもしくは一致している場合は、画像記録を許可
   し、小さい場合は画像記録を禁止することを特徴とする
   請求項１記載の画像記録装置。