JPH05104706A - インクジエツト記録装置 - Google Patents

インクジエツト記録装置

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JPH05104706A
JPH05104706A JP3271378A JP27137891A JPH05104706A JP H05104706 A JPH05104706 A JP H05104706A JP 3271378 A JP3271378 A JP 3271378A JP 27137891 A JP27137891 A JP 27137891A JP H05104706 A JPH05104706 A JP H05104706A
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recording paper
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heater
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靖彦 池田
Atsushi Saito
篤 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 濃度ムラや記録紙の波うちが生じることがな
く、小型化に適したインクジェット記録装置の定着機構
を実現すること。 【構成】 記録ヘッドより吐出された記録紙上のインク
を、記録紙をヒータの上を移動させることによって乾燥
させて記録紙に定着させるインクジェット記録装置にお
いて、前記記録紙が前記ヒータ上を移動する領域が、イ
ンクを定着させるに充分な熱が記録紙に伝えられる定着
領域と、該定着領域よりも前記記録ヘッド側に位置して
前記定着領域よりも低い熱が記録紙に伝えられる予備加
熱領域とから構成されるインク定着機構を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク吐出口から記録
紙に向けてインクを吐出して記録を行うインクジェット
記録装置に関し、特にインクを記録紙に定着させる定着
機構を備えたイクジェット記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置で記録された直
後のインクが乾いていない記録紙に触れると、画像が乱
れたり、手にインクが付着したりすることがある。記録
速度が速いインクジェット記録装置では、1枚目の記録
紙のインクが乾く前に2枚目の記録紙が重なって1枚目
の記録紙の裏面が汚れてしまうこともある。このため、
インクジェット記録装置の中でも特に高速記録の機種で
はインクを乾燥させて記録紙に定着させる手段が必要と
なる。
【0003】インクを乾燥、定着させるための手段とし
て、記録直後の記録紙が急激に高温となるように加熱す
る熱定着方式が従来より用いられている。インクジェッ
ト記録の場合、インクが乾いていないうちに記録面がこ
すられると画像が損なわれるおそれがあるので、記録紙
の記録面の裏面に記録紙以上の幅の面状ヒータを記録紙
の全面にわたって当接させる定着部を設けて全体のイン
クを乾燥させることが行われている。
【0004】上記の面状ヒータを記録紙の裏面に当接さ
せることは、複数の点または線のような接触面積の非常
に小さな部分にて、記録面を面状ヒータに押さえつける
ことによって行われ、面状ヒータの熱が効率よく記録紙
に伝えられるような構成が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では面状ヒ
ータを記録紙の全面にわたって当接させているが、装置
を小型化するために記録直後の記録紙に当接するように
面状ヒータを配置して急激に高温をかけて熱定着させよ
うとすると、インク滴が記録紙に十分に浸透する前にイ
ンクが乾燥してドット径が小さくなってしまうという問
題点がある。このため、面状ヒータは記録部分からある
程度の距離を置いて設ける必要があり、装置を小型化す
る障害になっていた。
【0006】また、記録紙は複数の点や線等の非常に小
さな部分で面状ヒータに押圧されるが、この押圧部分で
は面状ヒータの熱の伝わりがよいために乾燥が速く、ド
ット径が小さなものとななって白ヌケが発生する。これ
に対し、押圧されていない部分ではインク滴が浸透して
から乾燥されるのでドット径が大きくなるために押圧部
分と非押圧部分とのドット径にバラツキが生じる。この
バラツキは濃度ムラとなってあらわれ、さらに定着速度
の違いが記録紙の伸び量の相違を生じて記録紙の波うち
(縦シワ)の原因になってしまう。つまり定着器によっ
て画像の品位が落ちてしまうという問題点がある。
【0007】さらに、記録されたインク滴の量によって
は、記録直後の記録紙に当接する面状ヒータの熱エネル
ギー量の変動が大きくなってしまうため、これによって
も濃度ムラや記録紙の波うち(横シワ)が生じてしま
う。
【0008】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、濃度ムラや記
録紙の波うちが生じることがなく、小型化に適したイン
クジェット記録装置の定着機構を実現することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、記録ヘッドより吐出された記録紙上のイン
クを、記録紙をヒータの上を移動させることによって乾
燥させて記録紙に定着させるインクジェット記録装置に
おいて、前記記録紙が前記ヒータ上を移動する領域が、
インクを定着させるに充分な熱が記録紙に伝えられる定
着領域と、該定着領域よりも前記記録ヘッド側に位置し
て前記定着領域よりも低い熱が記録紙に伝えられる予備
加熱領域とから構成されるインク定着機構を備えてい
る。
【0010】この場合、記録紙に伝えられる熱を異なら
せるために、予備加熱領域と定着領域に対してそれぞれ
異なるヒータを設けてもよく、また、定着領域では記録
紙とヒータとを密着させ、予備加熱領域では前記記録紙
とヒータとが距離を有するものとする位置調節手段を設
けるものとしてもよい。
【0011】
【作用】記録位置に近い予備加熱領域で記録紙に伝えら
れる温度を定着温度よりも低く保つことにより、記録紙
に徐々に熱が伝達されるので、この領域でインク滴を記
録紙に浸透させることができるとともに、その後の定着
領域におけるインクの乾燥、定着を良好なものとなり、
画像の濃度ムラや波うち(縦シワ)も生じなくなる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施例の構成を示
す図であり、インクジェット記録装置の記録部および定
着部の構成を示す断面図である。
【0014】本実施例は非記録材である記録紙101に
対して記録、定着を行うものである。記録部は、記録紙
101を給紙するために駆動する給紙ローラ102、給
紙ローラ102に搬送力をもたせるための給紙押圧ロー
ラ103、記録紙101にインク吐出による記録を行い
画像を形成させる記録ヘッド104およびプラテン10
5より構成されている。
【0015】定着部は、定着部内で記録紙101の記録
面に点または線で接触して画像を破壊しないように記録
後の記録紙101を搬送する複数の定着搬送ローラ10
6、記録後の記録紙101を予備加熱する予備加熱領域
をつくるための低温ヒータ107、インクを乾燥、定着
させる定着領域をつくるための高温ヒータ108より構
成されている。定着搬送ローラ106は記録紙101の
記録面側を押圧するように設けられている。低温ヒータ
107および高温ヒータ108のそれぞれは記録紙10
1の記録幅全域にわたる発熱部を有するもので、記録紙
101を挟んで定着搬送ローラ106と対向するように
設けられている。また、低温ヒータ107が記録直後の
記録紙101を初めに加熱するように記録ヘッド104
寄りに設けられている。これにより、記録ヘッド104
側の前半部が予備加熱領域となり、以後の後半部が定着
領域となる。
【0016】上記のような記録部および定着部にて記
録、定着が行われた記録紙101は、排紙ローラ109
および排紙ローラ109に搬送力を与える排紙押圧ロー
ラ110に挟まれて機外に排出される。
【0017】次に、本実施例の動作について説明する。
【0018】まず、記録紙101が給紙ローラ102の
駆動によって、記録部内に搬送される。そして、記録紙
101がプラテン105の上の記録位置まで搬送された
ところで記録ヘッド104によって記録が行われる。記
録紙101に記録された直後のインクは、表面張力によ
り記録紙101に浸みわたらずに半球状に盛り上がった
状態となっている。記録された記録紙101は定着部内
に搬送される。
【0019】記録紙101は、最初に低温ヒータ107
により加熱される。低温ヒータ107の温度は、記録紙
101に記録されたインクを完全に乾燥して定着する温
度より低く設定されており、記録紙101はインク滴が
充分に広がって浸透するとともにまんべんなく温められ
た予備加熱状態とされる。
【0020】次に、予備加熱状態とされた記録紙101
は、高温ヒータ108の領域に搬送される、高温ヒータ
108の温度は、インクが定着する温度以上に設定され
ており、記録紙101に記録されたインクが乾燥、定着
する温度に加熱される。
【0021】ここで、記録紙101を上記の2つのヒー
タに押し当てる手段が必要不可決となるが、本実施例に
おいては定着搬送ローラ106で兼用されている。この
定着搬送ローラ106はインクが定着する前の記録面に
直接接触するので、画像に影響を与えるおそれがある。
このため、定着搬送ローラ106は記録面との接触面積
をできるだけ小さくするために、剛性の高い材料を用
い、点や線で接触させている。
【0022】本実施例においては、記録直後の記録紙1
01を急激に加熱せず、低温ヒータ107によってイン
ク滴が充分に広がって浸透した予備加熱状態とした後
に、高温ヒータ108によってインクが乾燥する温度で
加熱する構成にしたので、定着速度を大きく変えずに、
画像に影響を与えない定着部を容易に実現することがで
きた。また、予備加熱領域には低温ヒータ107を、定
着領域には高温ヒータ108をそれぞれ設けたので、各
領域の温度調節を精度よく行うことができ、記録画像を
良好とすることができた。さらに変更箇所が小さなもの
であるため、大幅なコストアップや装置の大型化を必要
としない。
【0023】なお、本実施例で使用した低温ヒータ10
7の表面温度は、85℃、高温ヒータ108の表面温度
は160℃、低温ヒータ107上の記録紙101の記録
面側の温度は70℃、高温ヒータ108上の記録紙10
1の記録面側の温度は120℃、インク打ち込み量は2
7nl/mm2であった。
【0024】図2は本発明の第2の実施例の構成を示す
図である。
【0025】本実施例は図1に示した第1の実施例中の
低温ヒータ107および高温ヒータ108の代わりに記
録ヘッド104側となる前半部に、記録直後においては
記録紙101と離れ、記録紙101の搬送にしたがって
記録紙101に近付くような傾斜が設けられた傾斜ヒー
タ201とし、記録紙101と傾斜ヒータ201との間
に、熱伝導性の高い材料で形成され、傾斜ヒータ201
から発せられる熱を記録紙101に伝えるとともに定着
部内で記録紙101の記録面の裏面を案内する定着ガイ
ド202を設けたものである。この他の構成は図1に示
した第1の実施例と同様であるため、図1と同じ番号を
付して説明は省略する。
【0026】本実施例の傾斜ヒータ201にて発生する
熱は、記録紙101に吐出されたインク滴を乾燥、定着
させるに充分なものであるが、傾斜が設けられた前半部
においては記録紙101と離れているためにインク滴が
充分に広がって浸透するとともにまんべんなく温められ
た予備加熱状態となる。
【0027】このように本実施例においては、傾斜が設
けられた傾斜ヒータ201の前半部が予備加熱領域とな
り、傾斜ヒータ201が記録紙101に近付く領域が定
着領域とされる。これにより、図1に示した第1の実施
例と同様の効果を得ることができる。
【0028】図3および図4のそれぞれは本発明の第3
および第4の実施例の構成をそれぞれ示す図である。
【0029】図3に示す第3の実施例は、図2中の傾斜
ヒータ201を前半部に切込みが形成された段差ヒータ
301としたものであり、図4に示す第4の実施例は、
図2中の傾斜ヒータ201を前半部が削除された形状の
ヒータ401としたものである。この他の構成は図2に
示した第2の実施例と同様であるため、図2と同じ番号
を付して説明は省略する。
【0030】図2に示した第2の実施例の傾斜ヒータ2
01のように傾斜をつけなくても、図3に示す第3の実
施例の段差ヒータ301ように切込みによる段差をつけ
たり、図4に示す第4の実施例のヒータ401のように
定着部の後半にのみ配置することにより定着ガイド20
2の熱分布を図2の状態に近いものとすることができ、
インクの定着を良好なものとすることができる。
【0031】図5は本発明の第5の実施例の構成を示す
図である。
【0032】本実施例は図1に示した第1の実施例の定
着搬送ローラ106を位置調節手段を構成する、それぞ
れ複数の定着搬送ローラ5061および定着搬送ローラ
5062とし、低温ヒータ107および高温ヒータ10
8の代わりにヒータ501を設けたものである。定着搬
送ローラ5061は記録ヘッド104に近い前半部の予
備加熱領域に設けられ、定着搬送ローラ5062は後半
部の定着領域に設けられる。このヒータ501は記録紙
101を挟んで各定着搬送ローラ5061,5062と対
向するように設けられている。定着搬送ローラ5062
が記録紙101をヒータ501に押圧して搬送させるも
のであるのに対し、定着搬送ローラ5061はヒータ5
01と距離を置いて設けられている。
【0033】この他の構成は図1に示した第1の実施例
と同様であるため、図1と同じ番号を付して説明は省略
する。
【0034】本実施例におけるインクの乾燥、定着動作
について説明する。前半部の予備加熱領域では、定着搬
送ローラ5061とヒータ501とが距離を置いて設け
られ、記録紙101がヒータ501と密着することがな
いので、記録紙101はインク滴が充分に広がって浸透
するとともにまんべんなく温められた予備加熱状態とさ
れる。後半部の定着領域では記録紙101は定着搬送ロ
ーラ5062に押圧されてヒータ501に密着するため
に記録紙101にヒータ501の熱が良好に伝達されて
加熱される。このとき記録紙101は前半部の予備加熱
領域で予め加熱されているため、定着領域に入るとイン
クがすぐに乾燥して記録紙101に定着する。
【0035】このように本実施例においては、ヒータ5
01からの距離を前半部と後半部とで異ならせることに
より、定着部にて記録紙101に伝わる熱の状態を図1
乃至図4のそれぞれに示した各実施例と同様のものとす
ることができ、同様の効果を得ることができた。
【0036】また、ヒータとして単純な面状のものが1
個だけ必要とされるため、装置構成を従来のものとほぼ
同様とすることができ、製造コストが上昇することもな
い。
【0037】図6は本発明の第6の実施例の構成を示す
図である。
【0038】本実施例は図5に示した定着搬送ローラ5
061,5062の代わりに3個のベルト搬送ローラ60
1〜6023とこれに巻回される定着搬送ベルト601
を設けて記録紙101の搬送機構としたものである。
【0039】定着搬送ベルト601は、各ベルト搬送ロ
ーラ6021〜6023の配置から図5に示した第5の実
施例と同様に、前半部の予備加熱領域では記録紙101
をヒータ501に押圧しないように記録紙101と距離
が置かれ、後半部の定着領域に近付くにつれて記録紙1
01とも近付いて、後半部の定着領域では記録紙101
をヒータ501に押圧するものとなっている。
【0040】この他の構成は図5に示した第1の実施例
と同様であるため、図5と同じ番号を付して説明は省略
する。
【0041】上記のように構成された本実施例のものに
おいても、図5に示した第5の実施例と同様にヒータ5
01からの距離を前半部と後半部とで異ならせることに
より、定着部にて記録紙101に伝わる熱の状態を図1
乃至図5のそれぞれに示した各実施例と同様のものとす
ることができ、同様の効果を得ることができた。
【0042】図7は本発明の第7の実施例を説明するた
めの図である。
【0043】本実施例は、図1に示した第1の実施例の
低温ヒータ107および高温ヒータ108を一つのヒー
タとし、定着搬送ローラの形状を異ならせることにより
定着部の前半部と後半部での記録紙に伝わる熱の量を異
ならせたものである。
【0044】定着搬送ローラには図7に示すように複数
の突起701が設けられるが、この突起701が設けら
れるピッチPを、前半部の予備加熱領域に設けられる定
着搬送ローラでは大きなものとし、後半部の定着領域に
設けられる定着搬送ローラでは小さなものとしている。
これにより、記録紙がヒータに押圧される状態が前半部
の予備加熱領域と後半部の定着領域とで異なるものとな
り、定着部にて記録紙に伝わる熱の状態を図1乃至図6
のそれぞれに示した各実施例と同様のものとすることが
でき、同様の効果を得ることができた。
【0045】本発明に係るインクジェット方式の記録ヘ
ッド、記録装置の代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第4,723,129号明細書、同第4,7
40,796号明細書に開示されている基本的な原理を
用いて行うのが好ましい。この方式はいわゆるオンディ
マンド型、コンティニアス型のいずれにも適用可能であ
るが、特にオンディマンド型の場合には、液体(イン
ク)が保持されているシートや液路に対応して配置され
た電気熱変換体に、記録情報に対応して核沸騰を越える
急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印
加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発
生させて、結果的にこの駆動信号に一体一対応して液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4,463,359号
明細書、同第4,345,262号明細書に記載されて
いるようなものが適している。なお、上記熱作用面の温
度上昇率に関する発明の米国特許第4,313,124
号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優
れた記録を行うことができる。
【0046】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4,558,333号明細書、米国特許
第4,459,600号明細書を用いた構成も本発明に
含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対
して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする
構成を開示する特開昭59年第123670号公報や熱
エネルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応せる
構成を開示する特開昭59年第138461号公報に基
づいた構成としても本発明は有効である。
【0047】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合せによって、その長さを満た
す構成や一体的に形成された一個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を一
層有効に発揮することができる。加えて、装置本体に装
着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体
からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイ
プの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体にインクタン
クが一体的に設けられたカートリッジタイプの記録ヘッ
ドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0048】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリーニン
グ手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいは
これらとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合せによ
る予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モー
ドを行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0049】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合せによってでも
よいが、異なる色の複色カラーまたは、混色によるフル
カラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極め
て有効である。
【0050】本発明に係る合金材料を用いれば、キャビ
テーションの衝撃に対する耐性、キャビテーションによ
るエロージョンに対する耐性、電気化学的安定性、化学
的安定性、耐酸化性、耐溶解性、耐熱性、耐熱衝撃性、
機械的耐久性等において優れた発熱抵抗体を有する電気
熱変換体を具備するインクジェットヘッドおよびインク
ジェットヘッド装置を得ることができる。特に、発熱抵
抗体の熱発生部がインク路中のインクと直に接する構成
のインクジェットヘッドおよびインクジェット装置を得
ることもできる。この構成のインクジェットヘッドおよ
びインクジェット装置では発熱抵抗体の熱発生部から発
生した熱エネルギーをインクに直接作用させることがで
きるのでインクへの熱伝導効率が良い。故に、発熱抵抗
体による消費電力を低く押えることができ、インクジェ
ットヘッドの昇温(インクジェットヘッドの温度変化)
を格段に小さくすることができるので、インクジェット
ヘッドの温度変化による画像濃度変化の発生を避けるこ
とができる。また、発熱抵抗体に印加される吐出信号に
対して一層良好な応答性を得ることができる。
【0051】さらに、本発明に係る発熱抵抗体では、所
望の比抵抗を制御性よく、一つのインクジェットヘッド
の中での抵抗値のばらつきが極めて少ないように得るこ
とができる。
【0052】したがって、本発明によれば、従来に比し
て格段に安定したインク吐出を行うことができ、また耐
久性にも優れたインクジェットヘッドおよびインクジェ
ット装置を得ることができる。
【0053】以上のような良好な緒特性を有するインク
ジェットヘッドおよびインクジェット装置は、吐出口の
マルチ化に伴う記録の高速化や高画質化に非常に適した
ものとなる。
【0054】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化もしくは液体或い
は、上述のインクジェットではインク自体を30℃以上
70℃以下の範囲内で温度調整を行なってインクの粘性
を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的
であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなす
ものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーによ
る昇温をインクの固形状態から液体状態への態変化のエ
ネルギーとして使用せしめることで防止するか又は、イ
ンクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインク
を用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信
号に応じた付与によってインクが液化してインク液状と
して吐出するものや記録媒体に到達する時点ではすでに
固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初
めて液化する性質のインク使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部又は貫通孔に液状又は
固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して
対向するような形態としても良い。本発明においては、
上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した
膜沸騰方式を実行するものである。
【0055】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0056】請求項1に記載のものにおいては、記録紙
に伝わる温度を、記録ヘッドに近い予備加熱領域では定
着領域よりも低くすることにより、予備加熱領域で記録
紙にインク滴を浸透させつつ徐々に加熱し、続いて、定
着部にてインクを乾燥される。これにより、記録直後の
急激な加熱の際に生じる定着の濃度ムラや記録紙の波う
ち(縦シワ)の防止することを大幅なコストアップや装
置の大型化を必要とすることなくできる効果がある。
【0057】請求項2に記載のものにおいては、各領域
での温度調節を精度よく行うことができるため、上記各
効果に加えて良好な画像を形成することができる効果が
ある。
【0058】請求項3に記載のものにおいては、ヒータ
の構成が簡単なものとなるため、製造コストが上げるこ
となく上記各効果を備えたものとすることができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施例の構成を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施例の構成を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施例の構成を示す図である。
【図6】本発明の第6の実施例の構成を示す図である。
【図7】本発明の第7の実施例の要部構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
101 記録紙 102 給紙ローラ 103 給紙押圧ローラ 104 記録ヘッド 105 プラテン 106,5061,5062 定着搬送ローラ 107 低温ヒータ 108 高温ヒータ 109 排紙ローラ 110 排紙押圧ローラ 201 傾斜ヒータ 202 定着ガイド 301 段差ヒータ 401 ヒータ 601 定着搬送ベルト 6021〜6023 ベルト搬送ローラ 701 突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドより吐出された記録紙上のイ
    ンクを、記録紙をヒータの上を移動させることによって
    乾燥させて記録紙に定着させるインクジェット記録装置
    において、 前記記録紙が前記ヒータ上を移動する領域が、インクを
    定着させるに充分な熱が記録紙に伝えられる定着領域
    と、該定着領域よりも前記記録ヘッド側に位置して前記
    定着領域よりも低い熱が記録紙に伝えられる予備加熱領
    域とから構成されるインク定着機構を備えたことを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インク定着機構は、 予備加熱領域と定着領域に対してそれぞれ異なるヒータ
    が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インク定着機構は、 定着領域では記録紙とヒータとを密着させ、予備加熱領
    域では前記記録紙とヒータとが距離を有するものとする
    位置調節手段が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録装置。
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