JPH05104648A - 成形用樹脂複合材の製造法 - Google Patents
成形用樹脂複合材の製造法Info
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- JPH05104648A JPH05104648A JP3302299A JP30229991A JPH05104648A JP H05104648 A JPH05104648 A JP H05104648A JP 3302299 A JP3302299 A JP 3302299A JP 30229991 A JP30229991 A JP 30229991A JP H05104648 A JPH05104648 A JP H05104648A
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- resin composite
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
した複層構造のシートカバーの裁断端材を使用すること
によりポリオレフィン系樹脂の使用量を減らし、かつ機
械的強度の高い樹脂成形品を得ることができる成形用樹
脂複合材の製造法を提供すること。 【構成】 繊維質原料とポリオレフィン系樹脂とを19
0℃以下に加熱し高速攪拌して繊維質原料と樹脂が溶融
混合した第1加工物とし、該第1加工物を冷却するとと
もに低速攪拌して繊維に樹脂が含浸した第2加工物と
し、これを成形手段により二次成形に都合のよい形状の
成形体とする樹脂複合材の製造法である。車両用シート
カバーの製造工程で生ずる、繊維質表皮材とポリウレタ
ンのクッション層をラミネートした複層シートの裁断端
材の、ポリウレタン粉末と繊維質を含む解繊品を、繊維
質原料として用いる。
Description
るための成形用樹脂複合材の製造法に関し、詳しくは車
両用シートカバーやドアトリムなどの製造工程で生ずる
裁断端材(以下、単に端材という。)を利用した成形用
樹脂複合材の製造法に係わるものである。
つくるシートカバーの製造工程ではシートカバーの裁断
屑すなわち、端材が多量に生ずる。近年のシートカバー
の材質は、織物地など(編物地あるいはこれらに起毛を
施したものの場合もある)の生地裏にポリウレタンのク
ッション層をラミネート(積層接着)した複層構造のも
のが主体とされている。また、ドアトリムの製造工程に
おいても同様の複層構造の端材が生ずる。これらの端材
は複合構造であるため、繊維質とクッション層のポリウ
レタンの分離が困難であり、再利用ができず、通常は、
焼却あるいは埋立により廃棄処分されている。
の複層構造の端材の有効利用のための試験研究におい
て、ポリウレタン粉末と繊維質を含む解繊品をポリオレ
フィン系樹脂に配合して樹脂成形したところ、成形性良
好でかつ曲げ剛性などの機械的強度の高い樹脂成形品が
得られることを知り得て本発明を達成した。本発明は前
記した試験結果に基づくものである。
カバーなどの端材を利用することにより、ポリオレフィ
ン系樹脂の使用量を減らしかつ曲げ剛性等の機械的強度
の高い樹脂成形品を得ることができるとともに、使い勝
手の良い形状にされた成形用樹脂複合材の製造法を提供
することにある。
していた前記したシートカバー等の端材を再利用し資源
の有効利用に役立つ、成形用樹脂複合材の製造法を提供
することにある。
ために、本発明は繊維質原料とポリオレフィン系樹脂と
を190℃以下の温度に加熱して樹脂を溶融するととも
に、高速に攪拌して繊維質原料と樹脂が混合した第1加
工物とし、次いでこの第1加工物を冷却するとともに低
速に攪拌して繊維に樹脂が含浸した第2加工物とし、し
かる後これを成形手段により二次成形に都合のよい形状
の成形体とする樹脂複合材の製造法であって、車両シー
ト用シートカバー等の製造工程で生ずる、繊維質表皮材
とポリウレタンのクッション層をラミネートした複層シ
ートの端材の、ポリウレタン粉末と繊維質を含む解繊品
を、前記繊維質原料として用いることを特徴とする。
チレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合
樹脂、ABSなどの熱可塑性の樹脂が単独あるいは複数
種混合して使用される。ポリオレフィン系樹脂は成形性
がよいので好ましい。繊維質原料には車両シート用のシ
ートカバーあるいはドアトリムなどの製造工程で生ず
る、繊維質表皮材とポリウレタンのクッション層をラミ
ネートした複層シートの端材が使用される。繊維質原料
は190℃を越えると繊維強度が低下するので、190
℃以下における加熱が望ましい。
たとえば10mm程度以下(5mm前後が望ましい。)
の大きさに解繊したものが用いられる。解繊時にポリウ
レタンは粉砕されて粉末となるため、解繊品はポリウレ
タン粉末と繊維質との混合物となる。解繊の際には繊維
質は10mmより小さいものも生ずるが、これらも解繊
品としてそのまま含ませて使用することができる。
70重量部(以下、単に部という。)に対し繊維質原料
10〜30部程度が好ましい。繊維質原料は前記割合に
おいて30部が上限である。これにより多いと物性が低
下したり、成形性などに支障を生ずる。また、すくなす
ぎると繊維質の効果が出ない。
脂用に使用される無機質充填剤を加えて樹脂成形品の曲
げ剛性を向上させることができる。無機質充填剤を加え
る場合はその分の樹脂配合量を減らすことができ。たと
えば樹脂80〜60部と繊維質原料10〜30部と無機
質充填剤8〜10部との配合とすることができる。
て、樹脂成形品(二次成形品)の機械的強度(曲げ弾性
率、成形収縮率、熱変形温度など)の改良に役立つ。繊
維質原料のポリウレタン粉末は樹脂中に分散混合され
る。本発明により得られる樹脂複合材は成形性良好であ
る。
維質原料を用意する。繊維質原料は車両用シートのカバ
ーをつくるシートカバーの製造工程で生ずるシートカバ
ーの端材を細かく切断し解繊した解繊品を用いる。本例
のシートカバーの端材は主にポリエステル繊維よりなる
起毛織布の生地裏に厚さ3.0mmのポリウレタンのク
ッション層をラミネートした複層構造のものである。
らに解繊機にて10mm程度に切りかつ繊維質は約10
mm以下の単繊維に解繊した。なお、解繊機による切断
の際、ラミネートされているクッション層は微粉化され
て単繊維と均一に混合されたもの(解繊品)となった。
プロピレンを用意し、無機充填剤としてはタルクの粉末
を用意した。予め150℃の加熱したミキサーには解繊
品30部とポリプロピレン60部とタルク10部を供給
し高速回転1100rpmで15分間攪拌した。この攪
拌によりミキサー内の温度は内部発熱で上昇し(なお、
内部温度は190℃以下を維持した。)ポリプロピレン
が溶融し、解繊品及びタルクと均一に混合された第1加
工物とした。
たクーリングミキサーに移し、低速回転100rpmで
15分間攪拌し、繊維質に樹脂が含浸しかつポリウレタ
ン粉末の分散混合された第2加工物を得た。次いで、第
2加工物は粉砕機に移し本例では径約15mm前後のフ
レーク状加工物とした。
に供給し、たとえば厚さ2mmの板状に成形し二次成形
用の樹脂複合材とした。この樹脂複合材は板状であるこ
とより、プレスあるいは真空成形により所定の樹脂成形
品(二次成形品)となすことができる。
ザーにてたとえば径2mm長さ3mmのペレットに成形
し二次成形用の樹脂複合材とした。この樹脂複合材はペ
レットであることより射出成形機によって所定の樹脂成
形品(二次成形品)となすことができる。
レス成形して自動車用シートのシートバックボード(背
裏板)を成形したが、成形性は良好であり、かつ成形し
たシートバックボードの出来ばえは何ら支障のないもの
であった。
によってシートバックボードを成形したが成形性は良好
であり、かつ成形したシートバックボードの出来ばえは
何ら支障のないものであった。
性の測定結果は表1に示す通りであった。
材解繊品30部の配合(タルクは加えない配合)により
本実施例と同様に製造した樹脂複合材であり、対照はポ
リプロピレンのみ(端材解繊品及びタルクは加えないも
の)である。表1におけるPPはポリプロピレンを意味
する。成形収縮率は成形品を型から取出したときの型に
対する収縮率を示す。
複合材及び別実施例の樹脂複合材は対照に較べ、いずれ
も成形収縮率、曲げ弾性率及び熱変形温度において優れ
ていることが認められた。すなわち、本例及び別実施例
の樹脂複合材は寸法安定性(成形収縮率)、曲げ剛性
(曲げ弾性率)、及び、耐熱性(熱変形温度)に優れた
ものである。
熱処理して樹脂複合材を得るに際し、車両用シートカバ
ー等の製造工程で生ずる、繊維質表皮材とポリウレタン
のクッション層をラミネートした複層シートの端材の、
ポリウレタン粉末と繊維を含む解繊品を、前記繊維質原
料として用いるようにしたので、解繊品のポリウレタン
粉末及び繊維質は樹脂中に分散混合され二次成形に都合
のよい形状に成形された樹脂複合材を得ることができ
る。従って、本発明による樹脂複合材を用いれば、所定
形状の二次成形品の(樹脂成形品)に成形し易いもので
あり、かつ二次成形品は解繊品に基づく主として繊維質
によって、解繊品を加えないで成形した二次成形品より
も曲げ剛性(曲げ弾性率)、寸法安定性(成形収縮率)
及び耐熱性(熱変形温度)の機械的強度を優れたものと
なし得る。本発明により得られる樹脂複合材は二次成形
品の成形に都合がよい、たとえばペレット状あるいは板
状の成形体とされているので、二次成形の際に使い勝手
がよい。また、本発明の樹脂複合材は、シートカバー等
の製造工程で生ずる端材を解繊した解繊品として含ませ
るので従来は廃棄処分していた端材が有効利用できて都
合がよい。
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維質原料とポリオレフィン系樹脂とを
190℃以下の温度に加熱して樹脂を溶融するととも
に、高速に攪拌して繊維質原料と樹脂が混合した第1加
工物とし、次いでこの第1加工物を冷却するとともに低
速に攪拌して繊維に樹脂が含浸した第2加工物とし、し
かる後これを成形手段により二次成形に都合のよい形状
の成形体とする樹脂複合材の製造法であって、 車両シート用シートカバー等の製造工程で生ずる、繊維
質表皮材とポリウレタンのクッション層をラミネートし
た複層シートの裁断端材の、ポリウレタン粉末と繊維質
を含む解繊品を、前記繊維質原料として用いることを特
徴とした成形用樹脂複合材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3302299A JPH05104648A (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 成形用樹脂複合材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3302299A JPH05104648A (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 成形用樹脂複合材の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05104648A true JPH05104648A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17907307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3302299A Pending JPH05104648A (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 成形用樹脂複合材の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05104648A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0768545A (ja) * | 1993-08-31 | 1995-03-14 | Okamura Corp | リサイクル用軟質ウレタンフォームの粉砕処理方法 |
JP2011235540A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Ko Ekisan | 木材、紙材、プラスチックの代替材料となるエコ植物繊維の製造方法 |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP3302299A patent/JPH05104648A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0768545A (ja) * | 1993-08-31 | 1995-03-14 | Okamura Corp | リサイクル用軟質ウレタンフォームの粉砕処理方法 |
JP2011235540A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Ko Ekisan | 木材、紙材、プラスチックの代替材料となるエコ植物繊維の製造方法 |
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A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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