JP2003165108A - ケナフ茎片含有合成樹脂成形体及び該ケナフ茎片含有合成樹脂成形体の製造方法 - Google Patents

ケナフ茎片含有合成樹脂成形体及び該ケナフ茎片含有合成樹脂成形体の製造方法

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JP2003165108A JP2001368926A JP2001368926A JP2003165108A JP 2003165108 A JP2003165108 A JP 2003165108A JP 2001368926 A JP2001368926 A JP 2001368926A JP 2001368926 A JP2001368926 A JP 2001368926A JP 2003165108 A JP2003165108 A JP 2003165108A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】端材を発生しないモールド成形体の中でも、軽
量かつ高剛性であり、アスペクト比の高い合成樹脂成形
体を提供する。 【解決手段】ケナフの茎を靱皮部と木質部とに分離させ
たり、粉砕処理等を行って粉粒体に加工したり、繊維質
だけを加工したりすることはせず、そのままの状態又は
適宜長さに破断又は切断し、乾燥ケナフ茎片2を得る。
この乾燥ケナフ茎片2を所定温度で溶融させた合成樹脂
3と混合したケナフ茎片含有板1の基となるケナフ茎片
含有合成樹脂Aを未閉鎖状の熱型10に供給する。上熱
型11と下熱型12を閉じて予め設定された加圧力で所
定の形状となるように型締めし、型締めしたそのままの
状態で所定時間保持し、ケナフ茎片含有合成樹脂Aを固
化させ、形状を安定させる。最後に、熱型10を開き、
ケナフ茎片含有合成樹脂Aを脱型し、ケナフ茎片含有板
1を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂成形体及
び該合成樹脂成形体の製造方法に係り、詳しくは、ケナ
フを含有し、主として板材等として利用される合成樹脂
成形体及び該合成樹脂成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、板材として広く知られているもの
に合板がある。合板はNC加工であり、利用形状に適応
させるためには型を切る必要があるため端材が発生す
る。通常、この端材は使用されず、燃やされるか破棄さ
れているため、合板には無駄となる部分が多くなり、資
源保護の観点からも好ましくない。これに対し、モール
ド成形体は、ポリプロピレン等の合成樹脂を型に嵌めて
成形するため、予め利用形状に適応した形状に成形する
ことができる。このため、モールド成形体では端材が発
生することもない。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モールド成形体は高密度であるため、重量が重いという
問題がある。例えば、モールド成形体は自動車の内装材
として利用されることも多い。今日では、自動車の軽量
化は車の燃費改善、及びそれに伴う環境問題の改善にと
って重要なテーマとなっている。この重量の軽減化を解
決するために、モールド成形体に中空部を構成したり、
原料の合成樹脂に木材や植物の粉砕物等を混合すること
により低密度化・軽量化を図ってきた。しかし、中空部
を構成した場合は、無垢材と比較すると強度が低下する
という問題が発生する。また、木材や植物等を混合した
場合、混合方法や混合する原料によっても強度が低下す
るおそれがある。さらに、一般的にケナフ等の植物等を
用いる場合、芯と表皮を分離した後に腐敗させ、そこか
ら粉砕処理等を行い繊維質を摘出するため、植物の腐敗
臭・発酵臭等が繊維質に含まれることもあり、完成した
モールド成形体が特有の臭気を発することもある。
【0003】前述したケナフはアオイ科ハイビスカス属
の一年草であり、別名をホワイトハイビスカスともい
う。ケナフは成長が極めて早く、約半年で茎の太さが2
〜5cm、高さが3〜4mに達する。また、病気にも害
虫にも強く、栽培も簡単なため、単位面積当たりの繊維
収穫量が多く、短期間で多くの収穫が可能である。主な
栽培国は東南アジアの亜熱帯、インド、中国、アフリ
カ、カリブ海沿岸、アメリカの十一州等である。アフリ
カの熱帯や東南アジアの亜熱帯、インド等では野生植物
としても自生している。近年、二酸化炭素の吸収効果に
着目して日本でも栽培が盛んになっている。このケナフ
の茎は、茎の皮の繊維の靱皮部と茎の中心にある木質部
から構成されており、それぞれ異なる性質を有する。靱
皮部はケナフの茎の3割を占め、その特徴は、針葉樹の
繊維に似て、長くて強度に優れている。ロープ、布、
袋、紙等にはこの靱皮部の繊維が使われる。木質部はケ
ナフの茎の7割を占め、住居の補強材やカヌーの材料等
となり、その特徴は広葉樹の繊維より短い。靱皮部と木
質部を合わせた全茎部は広葉樹の繊維と似ており、高質
の和紙風の紙にもなる。しかしながら、ケナフの茎の工
業的量産過程における利用は皆無である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、上記諸課題に鑑
み、請求項1記載の発明はなされたものであり、乾燥ケ
ナフ茎片と溶融状態の合成樹脂との混合物をモールド成
形したことを特徴とするケナフ茎片含有合成樹脂成形体
である。乾燥ケナフ茎片は、ケナフの茎を靱皮部と木質
部とに分離させたり、粉砕処理等を行わずに、原形をと
どめたまま破断又は切断し乾燥させた形態で用いること
を特徴とする。乾燥ケナフ茎片の嵩密度は0.14〜
0.18g/cm3、長さは20mm〜100mmが好
ましい。また、廃材となる部分のケナフの茎であっても
乾燥ケナフ茎片として利用できる。ここでは、ケナフ茎
片を強制熱風炉によって所定温度(例えば120℃〜1
60℃)で充分に乾燥させることにより、臭いの成分が
揮発され、好適に異臭を除去することができる。さら
に、温度を上げて(例えば160℃〜200℃)加熱及
び乾燥させると、ケナフ茎片の糖質・へミセルロース中
の水酸基が縮重し、フリーの−OH基が減少する。これ
によって、吸湿特性が向上し、また、乾燥ケナフ茎片自
体の硬度も向上することから、モールド成形されるケナ
フ茎片含有合成樹脂成形体の強度も向上させることがで
きる。また、茎片だけでも良いが、茎片に枝片が含まれ
ることもある。合成樹脂とは、一般の射出成形、射出圧
縮成形、押出成形、スタンピング成形等において使用で
きる熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、熱硬化性樹
脂等が適用できるが、特に熱硬化性樹脂が好ましい。例
えば、ポリウレタン等のウレタン系樹脂、フェノール系
樹脂、生分解性樹脂等である。その他にも、例えばポリ
エチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、アクリロニトリル・ス
チレン・ブタジエンブロック共重合体、ナイロン等の一
般的な熱可塑性樹脂、エチレン・プロピレンブロック共
重合体、スチレン・ブタジエンブロック共重合体等の熱
可塑性エラストマー、或いはこれらのポリマーアロイ等
でも構わない。本発明でいう合成樹脂とはこれらいずれ
かを含有するものである。また、このような樹脂は、タ
ルクやガラス繊維等の充填材、顔料、滑剤、帯電防止
剤、酸化防止剤等の通常使用される各種の添加剤を含有
していてもよい。ケナフ茎片含有合成樹脂成形体の用途
としては、自動車のデッキボード、バスのフロアー等、
また、住宅建材としては壁、断熱材等の軽量や剛性が必
要とされる分野のものが挙げられる。
【0005】ケナフ茎片含有合成樹脂成形体の構造は、
主として乾燥ケナフ茎片と合成樹脂のみとからなるもの
以外に、(1)乾燥ケナフ茎片と合成樹脂とからなるも
のの表層に補強フィルム(例えば、和紙、ガラス紙、フ
ィルム、繊維、アルミ箔等)を付加したもの、(2)乾
燥ケナフ茎片と合成樹脂とからなるものを核心として利
用し、表層に意匠用の他材(例えば、ハードボード、M
DF、単板、アルミ板、カーペット、不織布等)を組み
合わせたもの、等が考えられる。
【0006】請求項2記載の発明は、前記乾燥ケナフ茎
片を80〜50重量%及び前記合成樹脂を20〜50重
量%含有することを特徴とする請求項1記載のケナフ茎
片含有合成樹脂成形体である。
【0007】請求項3記載の発明は、前記混合物に前記
乾燥ケナフ茎片又は他材からなる炭を混合し、モールド
成形したことを特徴とする請求項1記載のケナフ茎片含
有合成樹脂成形体である。乾燥ケナフ茎片と合成樹脂と
の混合物に、乾燥ケナフ茎片から作られた炭又は他材か
ら作られた炭を混合することにより、ケナフ茎片から発
生する異臭を好適に取り除くことができる。炭は固体状
又は粉粒体状が好ましく、例えば、炭の破断片又は微粒
子等が好ましい。さらに、混合する炭の量を増加させれ
ば、ケナフ茎片含有合成樹脂成形体に臭いの吸着性能を
付加することも可能となり、脱臭効果を備えるケナフ茎
片含有合成樹脂成形体を得ることができる。なお、他材
から作られた炭を利用しても構わないが、乾燥ケナフ茎
片から作られた炭を利用することが好ましい。乾燥ケナ
フ茎片からなる炭を利用する場合は、乾燥ケナフ茎片と
形状が類似しているため、モールド成形されるケナフ茎
片含有合成樹脂成形体への剛性への影響も最小となり、
ケナフ茎片含有合成樹脂成形体の強度を損なうこともな
い。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3い
ずれかに記載のケナフ茎片含有合成樹脂成形体におい
て、前記乾燥ケナフ茎片に代えて小竹茎片を混合したこ
とを特徴とする合成樹脂成形体である。このように、乾
燥ケナフ茎片と同様な形状の材料として、小竹茎片を利
用することも可能である。小竹茎片は破断又は裁断して
用いることが好ましい。
【0009】請求項5記載の発明は、乾燥ケナフ茎片と
溶融状態の合成樹脂とを混合する工程と、前記乾燥ケナ
フ茎片と前記合成樹脂の混合物をモールド成形用熱型に
供給する工程と、前記混合物の供給時又は供給終了後
に、前記熱型を閉じて所定圧力で型締めする工程と、前
記熱型を前記所定圧力において所定時間保持し、基本形
状の成形と同時に前記乾燥ケナフ茎片と前記合成樹脂の
一体化を行う工程と、前記所定時間経過後、前記熱型を
開いて前記混合物を脱型する工程とからなることを特徴
とするケナフ茎片含有合成樹脂成形体の製造方法であ
る。ケナフの茎は、適宜長さに破断し乾燥させるか、或
いは、乾燥後に破断させ、乾燥ケナフ茎片として用い
る。乾燥は天日乾燥、機械乾燥を問わないが、強制熱風
炉等により乾燥処理をすることが好ましい。破断作業
は、手作業でも、機械による破断でもよい。また、茎片
には枝片が含まれることもある。予め、乾燥ケナフ茎片
と合成樹脂を攪拌又は混合した後に、該混合物をモール
ド成形用熱型に供給してモールド成形を行う。熱型は一
対の凸凹熱型からなり、熱型の温度は100℃〜180
℃が好ましく、特に140℃が好ましい。所定圧力及び
所定時間とは、乾燥ケナフ茎片と合成樹脂を一体化でき
る所定圧力及び所定時間であれば良く、圧力範囲は5〜
15kgf/cm2、時間範囲は5〜15分が好まし
い。また、熱型を所定圧力において所定時間保持してい
るときに、単に熱型による加熱だけではなく、同時に高
周波加熱を行い、成形体の外部、内部から加熱する方法
もある。ここでは、表層に意匠用の他材(例えば、ハー
ドボード、MDF、単板、アルミ板、カーペット、不織
布等)を組み合わせたものの同時成形が可能となる。ま
た、熱型を冷却型に置き換え、高周波加熱で内部から加
熱すれば、成形体の表面にソフトな表皮材を同時に成形
・貼り合わせすることも可能となる。
【0010】請求項6記載の発明は、前記混合する工程
において、前記混合物に前記乾燥ケナフ茎片又は他材か
らなる炭を混合することを特徴とする請求項4記載のケ
ナフ茎片含有合成樹脂成形体の製造方法である。このよ
うに、乾燥ケナフ茎片と合成樹脂との混合工程におい
て、乾燥ケナフ茎片から作られた炭又は他材から作られ
た炭を共に混合することにより、ケナフ茎片から発生す
る異臭を好適に除去したケナフ含有合成樹脂成形体を得
ることができる。
【0011】請求項7記載の発明は、前記混合する工程
の前に、所定温度でケナフ茎片を乾燥する工程を備えた
ことにより、前記乾燥ケナフ茎片を得ることを特徴とす
る請求項5又は6記載のケナフ茎片含有合成樹脂成形体
の製造方法である。ここでは、ケナフ茎片を強制熱風炉
等によって乾燥することにより、ケナフ茎片含有合成樹
脂成形体の材料として好適な乾燥ケナフ茎片を得ること
ができる。所定温度とは、120℃〜200℃が好まし
い。例えば120℃〜160℃で充分に乾燥させること
により、臭いの成分が揮発され、好適に異臭を除去する
ことができる。さらに、温度を上げて、例えば160℃
〜200℃で加熱及び乾燥させると、ケナフ茎片の糖質
・へミセルロース中の水酸基が縮重し、フリーの−OH
基が減少する。これによって、吸湿特性が向上し、ま
た、乾燥ケナフ茎片自体の硬度も向上することから、モ
ールド成形されるケナフ茎片含有合成樹脂成形体の強度
も向上させることができる。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項5乃至7い
ずれかに記載のケナフ茎片含有合成樹脂成形体の製造方
法において、前記乾燥ケナフ茎片に代えて小竹茎片を混
合することを特徴とする合成樹脂成形体の製造方法であ
る。このように、乾燥ケナフ茎片と同様な形状の材料と
して、小竹茎片を利用することも可能である。小竹茎片
は破断又は裁断して用いることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るケナフ茎片含
有合成樹脂成形体及び該ケナフ茎片含有合成樹脂成形体
の製造方法についての好適な実施形態について図を参照
して説明する。
【0014】図1はケナフ茎片含有合成樹脂成形体(以
下、単にケナフ茎片含有板1)の斜視図である。図2は
ケナフ茎片含有板1の平面図である。図3はケナフ茎片
含有板1の側面からの断面図である。ケナフ茎片含有板
1は、そのままの状態又は破断された状態のケナフの茎
を乾燥して得られた乾燥ケナフ茎片2を、溶融状態の合
成樹脂3と共にモールド成形した合成樹脂成形体であ
る。板状に成形される場合、ケナフ茎片含有板1は主と
して厚さ5〜40mm、密度0.2〜0.6g/cm3
に成形されることが好ましいが、これに限定されるもの
ではない。例えば、形状は図1〜図3に示すような略四
方体の板状に限らず、用途に合わせて適宜形状に成形可
能である。具体的には、円形、楕円形、多角形その他幾
何学的形状の板状は勿論、直方体若しくは円柱等の柱状
又は立方体若しくは球等のブロック形状に成形すること
も可能である。なお、図示のものは、板状の合成樹脂成
形体を長方形に切断したサンプルである。
【0015】図4(a)はケナフ茎片含有板1に補強フ
ィルム4を付加する状態を示す斜視図、(b)はケナフ
茎片含有板1に補強フィルム4を付加した状態を示す斜
視図である。図5(a)はケナフ茎片含有板1を核心と
して他材5を組み合わせる状態を示す斜視図、(b)は
ケナフ茎片含有板1を核心として他材5を組み合わせた
状態を示す斜視図である。図4に示すように、ケナフ茎
片含有板1の表層に補強フィルム4(例えば、和紙、ガ
ラス紙、フィルム、繊維、アルミ箔等)を付加する構造
としてもよい。図5に示すように、ケナフ茎片含有板1
を核心として利用し、表層に意匠用の他材5(例えば、
ハードボード、MDF、単板、アルミ板、カーペット
等)を組み合わせる構造としてもよい。補強フィルム4
及び他材5は成形と同時に貼り合せてもよいし、成形後
に貼り合せてもよい。また、丸型、U字型又はL字型等
の適宜断面形状の金属棒を挿入してインサート成形する
ことも可能である(図示略)。
【0016】本実施形態においては、ケナフの茎を靱皮
部と木質部とに分離させたり、粉砕処理等を行って粉粒
体に加工したり、繊維質だけを加工したりすることはせ
ず、そのまま自然の状態のケナフの茎を乾燥させて、適
宜長さに破断又は裁断し、乾燥ケナフ茎片2として用い
ている。そのため、合成樹脂3と共にケナフ茎片含有板
1を構成する乾燥ケナフ茎片2の中には、ケナフ茎片含
有板1の表面に表れているものもあり、それらは通常で
も目視可能である。また、ケナフ茎片含有板1内の乾燥
ケナフ茎片2の位置は不規則であるため、通常、個々の
ケナフ茎片含有板の表面模様は各々異なるが、乾燥ケナ
フ茎片2の軸心方向は、ケナフ茎片含有板1の法面方向
と概ね垂直方向に配置されている。乾燥ケナフ茎片2は
不規則に交錯して配置されるため、軽量ではあるが、剛
性は高まる。
【0017】ケナフの茎は、茎の皮部を構成する靱皮部
と、茎の中心にある木質部から構成されており、それぞ
れ異なる性質を有する。しかし、本実施形態では、この
ケナフの茎を靱皮部と木質部とに分離させたり、粉砕処
理等を行わずに、原形をとどめたままの形態で用いるこ
とに特徴がある。また、ここでのケナフ茎片2には、ケ
ナフの茎のみからなるもの以外にも、ケナフの枝片が含
まれているものであっても良い。
【0018】図6に乾燥ケナフ茎片2の一例を示す。図
6(a)は、乾燥ケナフ茎片2の斜視図である。図6
(b)は乾燥ケナフ茎片2の平面図である。図6(c)
は、乾燥ケナフ茎片2のIVc−IVc断面図である。
図6(d)は乾燥ケナフ茎片2のIVd−IVd断面図
である。ケナフの茎は中空構造を有する円柱に近い形状
をしているため、ケナフの茎の一部分である乾燥ケナフ
茎片2も、ほぼ同様の形状となる。ここでは、ケナフの
茎の靱皮部及び木質部共に原形をととどめたまま、乾燥
ケナフ茎片2を構成する。乾燥ケナフ茎片2としてその
まま原形を使うことによって、茎片自体のリンフォース
効果が高くなる。また、乾燥ケナフ茎片2は円柱に近い
形状であるため、粉粒体等に比べてアスペクト比が高
い。そのため、ケナフ茎片含有板1の剛性も高くなる。
乾燥ケナフ茎片2の長さはケナフ茎片含有板1の中に収
まるものであれば構わないが、20mm〜100mmが
好ましい。また、乾燥ケナフ茎片2の嵩密度は0.14
〜0.18g/cm3が好ましい。破断面は鋭利な刃物
等で切断したもの(例えば2a)に限らず、自然に折れ
たもの又は人工的に折ったもの(例えば2b)、或いは
機械又は手作業で切断又は裁断したものであってもよ
い。また、一部が欠けているもの、中空構造を有するも
の、有しないものもある。ひび割れていても構わない。
さらにまた、ケナフの茎には太い茎もあれば細い茎もあ
り太さは多種多様である。この乾燥ケナフ茎片2は、ケ
ナフ茎片含有板1内において80〜50重量%の割合で
含有されることが好ましいが、該割合に限定されるもの
ではない。
【0019】本実施例において、乾燥ケナフ茎片2と共
にケナフ茎片含有板1を製造するのに用いられる合成樹
脂3は、ウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、生分解性
樹脂等である。このような樹脂は、タルクやガラス繊維
等の充填材、顔料、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤等の
通常使用される各種の添加剤を含有していてもよい。こ
れらの添加物を配合することにより、得られるケナフ茎
片含有板1の剛性、耐熱性及び寸法安定性を向上させる
ことができる。この合成樹脂3は、ケナフ茎片含有板1
内において20〜50重量%の割合で含有されることが
好ましいが、該割合に限定されるものではない。
【0020】次に、本実施形態に係るケナフ茎片含有板
1の製造方法を図7〜図9を参照して説明する。図7
は、ケナフ茎片含有板1の製造方法の一工程であり、モ
ールド成形用熱型(以下、単に熱型10)に乾燥ケナフ
茎片2を混合した溶融状態の合成樹脂3(以下、単にケ
ナフ茎片含有合成樹脂A)を供給した状態を示す断面概
略図である。図8は、ケナフ茎片含有板1の製造方法の
一工程であり、ケナフ茎片含有合成樹脂Aを熱型10に
より型締めする状態を示す断面概略図である。図9は、
ケナフ茎片含有板1の製造方法の一工程であり、ケナフ
茎片含有合成樹脂Aを熱型10により型締めし保持して
いる状態を示す断面概略図である。
【0021】まず、溶融状態の合成樹脂3に前述した乾
燥ケナフ茎片2を混合してケナフ茎片含有板1の基とな
るケナフ茎片含有合成樹脂Aを用意する。熱型10に供
給されるケナフ茎片含有合成樹脂Aは、発泡剤等の各種
添加物を含有する合成樹脂3と乾燥ケナフ茎片2とがブ
レンダー等の攪拌混合装置を用いて均一に混合されてい
る。ここでは、合成樹脂3ができるだけ均一に乾燥ケナ
フ茎片2の表面に付着するように攪拌混合することが重
要である。ここで用いられる乾燥ケナフ茎片2は、予め
強制熱風炉によって所定温度(例えば120℃〜160
℃)で充分に乾燥され、臭いの成分が揮発されているこ
とが好ましい。さらに温度を上げて(例えば160℃〜
200℃)加熱及び乾燥させても良い。また、他の臭気
対策として、ケナフ茎片含有合成樹脂Aに、乾燥ケナフ
茎片2から作られた炭又は他材から作られた炭を混合す
ることも好ましい。これにより、成形されたケナフ含有
板1に臭いの吸着性能を付加することができる。特に、
ケナフ含有合成樹脂Aに混合する炭として、乾燥ケナフ
茎片2からなる炭を利用すれば、乾燥ケナフ茎片2と形
状が類似しているため、モールド成形されるケナフ茎片
含有板1への剛性への影響も最小となり、ケナフ茎片含
有板1の強度を損なうこともなく好ましい。
【0022】本実施例で用いられる熱型10は、上熱型
11と下熱型12の凸凹一対からなり、下熱型12は土
台13によって支えられている。熱型10は用途に応じ
て適宜の形状とする。本実施例では、図中の矢印に示す
ように上熱型11が上下に移動可能な構成であるが、こ
れに限らず、上熱型11と下熱型12のいずれか一方又
は両方が開閉方向に移動可能であって開閉自在となって
いればよい。上熱型11と下熱型12により形成される
熱型間14にはガス抜き穴15が備えられている。
【0023】まず、上熱型11と下熱型12を離隔させ
ておき、ケナフ茎片含有合成樹脂Aを下熱型12の表面
に供給する。このときの上熱型11及び下熱型12の温
度は100℃〜180℃であり、好ましくは140℃で
ある。特に、下熱型12の表面にケナフ茎片含有合成樹
脂Aを供給するため、下熱型12の温度が低過ぎたり高
過ぎたりすると、流動性不良、発泡不良及び成形された
ケナフ茎片含有板1の外観不良を引き起こすおそれがあ
る。なお、この上熱型11及び下熱型12の温度は、使
用する合成樹脂3の種類によって適宜調整することがで
きる。
【0024】具体的な供給方法としては、未閉鎖状の熱
型間14にケナフ茎片含有合成樹脂Aを供給し、いずれ
か一方又は両方の熱型10(本実施例では上熱型11)
を型締め方向に移動させ、予め設定された加圧力(例え
ば、5〜15kgf/cm2)で所定の形状になるよう
に型締めすることにより、ケナフ茎片含有合成樹脂Aを
加圧して下熱型12の表面に押し広げて熱型間14に充
満させる方法が好ましい。この型締め時に、ケナフ茎片
含有合成樹脂A中に混在していた乾燥ケナフ茎片2は圧
力方向に垂直(板方向)に層状に並べられる。また、型
締め時に発生するケナフ茎片含有合成樹脂A内の余分な
空気はガス抜き穴15から排出される。なお、予め所定
の形状になるように型締めされた閉鎖状の熱型間14に
ケナフ茎片含有合成樹脂Aを射出供給し、その射出圧力
によってケナフ茎片含有合成樹脂Aを熱型間14に充満
させる方法であってもよいが、この方法による場合には
高い型締め圧を必要とし、そのため装置も大掛かりなも
のとなる。
【0025】ここでの型締めのタイミングとしては、ケ
ナフ茎片含有合成樹脂Aの供給が完了した後であっても
よいし、ケナフ茎片含有合成樹脂Aの供給中に型締めを
開始したり、或いは連続的な型締め動作中にケナフ茎片
含有合成樹脂Aの供給を開始して熱型10を閉じる動作
とケナフ茎片含有合成樹脂Aの供給を平行して同時に行
い、型締め完了と同時又は型締めが完了する前にケナフ
茎片含有合成樹脂Aの供給が完了するように行ってもよ
い。しかしながら、ケナフ茎片含有合成樹脂Aの供給終
了後なるべく早目に上下熱型10を閉じて型締めし、合
成樹脂3と乾燥ケナフ茎片2との一体化を行うことが好
ましい。この型締過程において、乾燥ケナフ茎片2は圧
力方向と垂直方向に概ね整列されるが、その個々の方向
は不規則である。
【0026】また、充満とは、全く空隙が存在すること
なく熱型間14がケナフ茎片含有合成樹脂Aで完全に満
たされていなければならないという厳密な意味ではな
く、概ね満たされていて一部空隙部が残存するような場
合も含むが、得られたケナフ茎片含有板1の外観上から
は空隙部が殆ど存在しないように充分に充満されている
ことが好ましい。
【0027】次いで、型締めしたそのままの状態で所定
時間(例えば5〜15分)保持し、ケナフ茎片含有合成
樹脂Aを固化させ、形状を安定させる。ここでは、熱型
10の熱に反応した合成樹脂3が固化して熱型10の形
状に成形される。この保持時間は、製品の大きさ、成形
条件、加圧力等によって適宜選択される。この際、高周
波加熱を併用すると保持時間は1〜4分に短縮すること
もできる。
【0028】この保持時間経過後、熱型10を開き、ケ
ナフ茎片含有合成樹脂Aを脱型し、乾燥ケナフ茎片2と
合成樹脂3とから成形されたケナフ茎片含有板1を得
る。このケナフ茎片含有板1は厚さ5〜40mm、密度
0.2〜0.6g/cm3が好ましいが、これに限定さ
れるものではない。
【0029】なお、合成樹脂3の熱や型締めによる圧力
から乾燥ケナフ茎片2を保護するため、又は合成樹脂3
と乾燥ケナフ茎片2との接着性を向上させるために、熱
可塑性エラストマーシート又はフィルム等で乾燥ケナフ
茎片2の表面を被う構成としてもよい。
【0030】また、使用する合成樹脂3の種類によって
は製造方法を変更することもできる。例えば、ポリオレ
フィン樹脂等の熱可塑性樹脂を用いる場合には、型締め
後に熱型間14を広げて、ケナフ茎片含有板1を所望の
厚さに増大させた後に、冷却固化する。ここでは熱型間
14を増大させることにより、ケナフ茎片含有合成樹脂
A内の合成樹脂3を発泡させて厚みを調節する。熱型間
14を広げるタイミングは、熱型間14にケナフ茎片含
有合成樹脂Aが充満された直後に熱型間14の増大を開
始してもよいし、ケナフ茎片含有合成樹脂Aの充満後、
一定の時間経過後に増大させてもよいが、ケナフ茎片含
有合成樹脂Aの充満後、短時間内に開始することが好ま
しい。このタイミングは、製品の大きさ、成形条件、媒
体圧力、熱型間14の増大量等によって適宜選択される
が、この熱型間14の増大の開始時期が遅れると、ケナ
フ茎片含有合成樹脂Aの両表面において固化層の形成が
進行し、合成樹脂3が発泡しなくなり、発泡部分が極端
に減少する可能性がある。また、ケナフ茎片含有合成樹
脂Aを充満させた後、熱型間14を増大させる工程を開
始する間の任意のタイミングで型締め圧力を変化(例え
ば減圧)させることができる。このときも、ケナフ茎片
含有合成樹脂Aの充満後、短時間内に減じることが好ま
しい。その後、乾燥ケナフ茎片2及び固化層と発泡層を
形成した合成樹脂3とからなるケナフ茎片含有合成樹脂
Aを冷却固化する。冷却固化は、熱型10を用いて行う
こともできるが、型締めしたそのままの状態で行うこと
が好ましく、その際に発泡層が収縮して型締め圧力が低
下する場合には、圧力を冷却固化前の型締め圧力に追従
させることが好ましい。
【0031】また、ここでは、乾燥ケナフ茎片2と合成
樹脂3とを熱型10に供給する前に予め混合してケナフ
茎片含有合成樹脂Aを用意する製造方法を説明したが、
これに限定されるものではない。合成樹脂3を熱型10
に供給した後に乾燥ケナフ茎片2を合成樹脂3内又は上
にセットし、熱型間14で乾燥ケナフ茎片2と合成樹脂
3を混合してもよい。熱型10に乾燥ケナフ茎片2をセ
ットした後に、熱型間14に溶融した合成樹脂3を供給
して成形してもよい。なお、その後の製造方法は、供給
方法に関わらず、使用する合成樹脂3の種類に従って概
ね上記実施形態と同様に実行される。
【0032】上記のような工程を経て製造されるケナフ
茎片含有板1は、次のような効果を有する。 (1)工業的量産過程においてケナフの茎そのものを有
効に再利用できる。これにより、ケナフの茎の分離処理
負担が軽減できる。 (2)乾燥ケナフ茎片2が合成樹脂3よりも軽量である
ため、従来のモールド成形法により製造される合成樹脂
成形品と比較して軽量である。 (3)乾燥ケナフ茎片2を粉砕して粉粒体とすると、雑
多なものとなりケナフ茎片含有合成樹脂Aの見かけ密度
は低下するが、乾燥ケナフ茎片2をそのまま利用するこ
とによってさらに低密度化が可能となる。具体的には、
乾燥ケナフ茎片2は円柱に近い形状をしており、円形の
断面の組み合わせによる空隙が確保され、ケナフ茎片含
有合成樹脂Aの嵩密度は低くなる。このように、成形前
のケナフ茎片含有合成樹脂Aの嵩密度を低くすることに
より、ケナフ茎片含有板1の低密度化、しいては軽量化
が実現される。 (4)乾燥ケナフ茎片2と合成樹脂3で充填されている
ため、ケナフ茎片含有板1は中空構造の合成樹脂成形品
と比較して強度が高い。 (5)乾燥ケナフ茎片2は円柱形状であるため、アスペ
クト比が粉粒体よりも高く、ケナフ茎片含有板1の剛性
が高くなる。 (6)乾燥ケナフ茎片2は成形時に板の長さ方向、即
ち、圧力方向(板の法面方向)と垂直に(板方向に層状
に)並ぶことにより、粉粒体を混合した場合に比べ、ケ
ナフ茎片含有板1の剛性が高くなる。 (7)乾燥ケナフ茎片2の円形の断面により、乾燥ケナ
フ茎片2の断面方向からの荷重に対して、ケナフ茎片含
有板1は抵抗力が高い。 (8)乾燥ケナフ茎片2をそのまま使用することによ
り、茎片自体のリンフォース効果が高くなる。 (9)ケナフ茎片含有板1の内部は乾燥ケナフ茎片2の
密度(0.14〜0.18g/cm3)に近く、成形面
(上下面)では高密度化しているため、ケナフ茎片含有
板1全体としては、低密度化が可能であり、さらに剛性
も確保できる。 (10)乾燥ケナフ茎片2は、強制熱風炉によって所定
温度(例えば120℃〜160℃)で充分に乾燥させる
ことにより、臭いの成分が揮発され、好適に異臭を除去
することができる。 (11)さらに高温(例えば160℃〜200℃)で乾
燥ケナフ茎片2を加熱及び乾燥させることにより、ケナ
フ茎片2の糖質・へミセルロース中の水酸基が縮重し、
フリーの−OH基が減少する。これによって、吸湿特性
が向上し、また、乾燥ケナフ茎片2自体の硬度も向上す
ることから、モールド成形されるケナフ茎片含有板1の
強度も向上させることができる。 (12)ケナフ茎片含有合成樹脂Aに、乾燥ケナフ茎片
2から作られた炭又は他材から作られた炭を混合するこ
とにより、乾燥ケナフ茎片2から発生する異臭を好適に
取り除くことができる。 (13)ケナフ茎片含有合成樹脂Aに混合する炭の量を
増加させることにより、ケナフ茎片含有板1に臭いの吸
着性能を付加することも可能となり、脱臭効果を備える
ケナフ茎片含有板1を得ることができる。 (14)乾燥ケナフ茎片2がケナフ茎片含有板1の表面
で模様を形成するため、外観の良好なものが得られる。 (15)ここでのモールド成形法は低圧力成形であるた
め、乾燥ケナフ茎片2と合成樹脂3の一体化に適してお
り、コスト面においても有利である。
【0033】以上、本実施形態におけるケナフ茎片含有
板1及びケナフ茎片含有板1の製造方法について説明し
たが、実施の形態は上記に限定されるものではなく、本
発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得るも
のである。また、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲
において、改変等を加えることができるものであり、そ
れらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれる
こととなる。例えば、本実施形態におけるケナフ茎片含
有板1の製造方法を実施するに当たり、供給されるケナ
フ茎片含有合成樹脂Aのうちの乾燥ケナフ茎片2の比
率、ケナフ茎片含有合成樹脂A供給時の熱型10の空間
の形状、圧縮速度(型締め速度)、型締めの圧力、熱型
温度等、本発明に特定されない各種の成形条件は、使用
する合成樹脂3の種類、熱型10の形状、熱型10の大
きさ等に応じて適宜選択され、特に限定されるものでは
ない。また、乾燥ケナフ茎片2の代わりに小竹茎片を用
いても同様の効果を備える合成樹脂成形体を得ることが
できる。他にも、ケナフの代わりにケナフと類似の他の
植物代替種、例えば、アオイ科フヨウ属1年草植物(ム
クゲ・ブッソウゲ・フヨウ・スイフヨウ・フウリンブッ
ソウゲ等)、シナノキ科一年草植物(ジュート・メスタ
・ビムリ等)を含むことができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1乃至3に記載の発明によれば、
乾燥ケナフ茎片と合成樹脂との混合物をモールド成形し
たことにより、中空部を必要とすることなく軽量化が図
れ、高剛性なアスペクト比の高い合成樹脂成形体を得る
ことができる。特に、ケナフ茎片を粉砕処理等も行わず
用いるので、粉粒体状物質に比べ低密度、高剛性なもの
となる。また、靱皮部と木質部を分離した後に腐敗させ
ることもなく、充分に乾燥させて乾燥ケナフ茎片を得る
ため、天然材特有の臭気(腐敗臭等)が発生することも
ない。特に、乾燥ケナフ茎片又は他材からなる炭を混合
すると、好適に異臭を取り除くことができる。また、炭
の含有量を増加させることにより、脱臭効果を備える合
成樹脂成形体を得ることができる。廃材となるケナフも
利用できるためリサイクル効果もある。ここで得られた
ケナフ茎片含有合成樹脂成形体は、自動車のデッキボー
ド、バスのフロアー等、また、住宅建材としては壁、断
熱材等の軽量や剛性が必要とされる分野に好適に利用で
きる他、種々の形状にも成形可能であるため、広い用途
に利用できる。請求項4記載の発明によれば、ケナフ茎
片含有合成樹脂成形体において、乾燥ケナフ茎片の代わ
りに小竹茎片を利用しても上記と同様の効果を得ること
ができる。請求項5乃至7に記載の発明によれば、上記
ケナフ茎片含有合成樹脂成形体を好適に得ることができ
る。請求項8記載の発明によれば、上記ケナフ茎片含有
合成樹脂成形体と同様の効果を備える小竹茎片を混合し
た合成樹脂成形体を好適に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケナフ茎片含有板1の斜視図である。
【図2】ケナフ茎片含有板1の平面図である。
【図3】ケナフ茎片含有板1の側面からの断面図であ
る。
【図4】(a)はケナフ茎片含有板1に補強フィルム4
を付加する状態を示す斜視図である。(b)はケナフ茎
片含有板1に補強フィルム4を付加した状態を示す斜視
図である。
【図5】(a)はケナフ茎片含有板1を核心として他材
5を組み合わせる状態を示す斜視図である。(b)はケ
ナフ茎片含有板1を核心として他材5を組み合わせた状
態を示す斜視図である。
【図6】(a)は乾燥ケナフ茎片2の斜視図である。
(b)は乾燥ケナフ茎片2の平面図である。(c)は乾
燥ケナフ茎片2のIVc−IVc断面図である。(d)
は乾燥ケナフ茎片2のIVd−IVd断面図である。
【図7】ケナフ茎片含有板1の製造方法の一工程であ
り、熱型10にケナフ茎片含有合成樹脂Aを供給した状
態を示す断面概略図である。
【図8】ケナフ茎片含有板1の製造方法の一工程であ
り、ケナフ茎片含有合成樹脂Aを熱型10により型締め
する状態を示す断面概略図である。
【図9】ケナフ茎片含有板1の製造方法の一工程であ
り、ケナフ茎片含有合成樹脂Aを熱型10により型締め
し保持している状態を示す断面概略図である。
【符号の説明】
1:ケナフ茎片含有合成樹脂成形体としてのケナフ茎片
含有板、2:乾燥ケナフ茎片、
3:合成樹脂、4:補強フィルム、
5:他材、10:モールド成形用熱型である熱型、
11:上熱型、12:下熱型、
13:土台、14:熱型間、
15:ガス抜き穴、A:乾燥ケナフ茎片と溶
融状態の合成樹脂の混合物であるケナフ茎片含有合成樹
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月10日(2002.4.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、上記諸課題に鑑
み、請求項1記載の発明はなされたものであり、乾燥ケ
ナフ茎片と溶融状態の合成樹脂との混合物をモールド成
形した剛性のケナフ茎片含有合成樹脂成形体であって、
前記乾燥ケナフ茎片は、原形をとどめたまま破断又は切
断し乾燥させた形態で用い、前記乾燥ケナフ茎片の嵩密
度は0.14〜0.18g/cm3、長さは20mm〜
100mmであり、前記乾燥ケナフ茎片を80〜50重
量%及び前記合成樹脂を20〜50重量%含有すること
を特徴とするケナフ茎片含有合成樹脂成形体である。乾
燥ケナフ茎片は、ケナフの茎を靱皮部と木質部とに分離
させたり、粉砕処理等を行わずに、原形をとどめたまま
破断又は切断し乾燥させた形態で用いることを特徴とす
る。乾燥ケナフ茎片の嵩密度は0.14〜0.18g/
cm3、長さは20mm〜100mmが好ましい。ま
た、廃材となる部分のケナフの茎であっても乾燥ケナフ
茎片として利用できる。ここでは、ケナフ茎片を強制熱
風炉によって所定温度(例えば120℃〜160℃)で
充分に乾燥させることにより、臭いの成分が揮発され、
好適に異臭を除去することができる。さらに、温度を上
げて(例えば160℃〜200℃)加熱及び乾燥させる
と、ケナフ茎片の糖質・へミセルロース中の水酸基が縮
重し、フリーの−OH基が減少する。これによって、吸
湿特性が向上し、また、乾燥ケナフ茎片自体の硬度も向
上することから、モールド成形されるケナフ茎片含有合
成樹脂成形体の強度も向上させることができる。また、
茎片だけでも良いが、茎片に枝片が含まれることもあ
る。合成樹脂とは、一般の射出成形、射出圧縮成形、押
出成形、スタンピング成形等において使用できる熱可塑
性樹脂、熱可塑性エラストマー、熱硬化性樹脂等が適用
できるが、特に熱硬化性樹脂が好ましい。例えば、ポリ
ウレタン等のウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、生分
解性樹脂等である。その他にも、例えばポリエチレンや
ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、アクリロニトリル・スチレン・
ブタジエンブロック共重合体、ナイロン等の一般的な熱
可塑性樹脂、エチレン・プロピレンブロック共重合体、
スチレン・ブタジエンブロック共重合体等の熱可塑性エ
ラストマー、或いはこれらのポリマーアロイ等でも構わ
ない。本発明でいう合成樹脂とはこれらいずれかを含有
するものである。また、このような樹脂は、タルクやガ
ラス繊維等の充填材、顔料、滑剤、帯電防止剤、酸化防
止剤等の通常使用される各種の添加剤を含有していても
よい。ケナフ茎片含有合成樹脂成形体の用途としては、
自動車のデッキボード、バスのフロアー等、また、住宅
建材としては壁、断熱材等の軽量や剛性が必要とされる
分野のものが挙げられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】請求項2記載の発明は、乾燥ケナフ茎片と
合成樹脂とからなるものの表層に補強フィルムを付加し
たものであることを特徴とする請求項1記載のケナフ茎
片含有合成樹脂成形体である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3い
ずれかに記載のケナフ茎片含有合成樹脂成形体におい
て、乾燥ケナフ茎片と合成樹脂とからなるものを核心と
して利用し、表層に意匠用の他材を組み合わせたもので
あることを特徴とする合成樹脂成形体である
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項5記載の発明は、乾燥ケナフ茎片
と、溶融状態の合成樹脂とを混合する工程と、前記乾燥
ケナフ茎片と前記合成樹脂の混合物をモールド成形用熱
型に供給する工程と、前記混合物の供給時又は供給終了
後に、前記熱型を閉じて所定圧力で型締めする工程と、
前記熱型を前記所定圧力において所定時間保持し、基本
形状の成形と同時に前記乾燥ケナフ茎片と前記合成樹脂
の一体化を行う工程と、前記所定時間経過後、前記熱型
を開いて前記混合物を脱型する工程とからなり、前記混
合する工程において、前記乾燥ケナフ茎片は、原形をと
どめたまま破断又は切断し乾燥させた形態で用い、前記
乾燥ケナフ茎片の嵩密度は0.14〜0.18g/cm
3、長さは20mm〜100mmであり、前記工程で成
形された剛性の合成樹脂成形体が前記乾燥ケナフ茎片を
80〜50重量%及び前記合成樹脂を20〜50重量%
含有することを特徴とするケナフ茎片含有合成樹脂成形
体の製造方法である。ケナフの茎は、適宜長さに破断し
乾燥させるか、或いは、乾燥後に破断させ、乾燥ケナフ
茎片として用いる。乾燥は天日乾燥、機械乾燥を問わな
いが、強制熱風炉等により乾燥処理をすることが好まし
い。破断作業は、手作業でも、機械による破断でもよ
い。また、茎片には枝片が含まれることもある。予め、
乾燥ケナフ茎片と合成樹脂を攪拌又は混合した後に、該
混合物をモールド成形用熱型に供給してモールド成形を
行う。熱型は一対の凸凹熱型からなり、熱型の温度は1
00℃〜180℃が好ましく、特に140℃が好まし
い。所定圧力及び所定時間とは、乾燥ケナフ茎片と合成
樹脂を一体化できる所定圧力及び所定時間であれば良
く、圧力範囲は5〜15kgf/cm2、時間範囲は5
〜15分が好ましい。また、熱型を所定圧力において所
定時間保持しているときに、単に熱型による加熱だけで
はなく、同時に高周波加熱を行い、成形体の外部、内部
から加熱する方法もある。ここでは、表層に意匠用の他
材(例えば、ハードボード、MDF、単板、アルミ板、
カーペット、不織布等)を組み合わせたものの同時成形
が可能となる。また、熱型を冷却型に置き換え、高周波
加熱で内部から加熱すれば、成形体の表面にソフトな表
皮材を同時に成形・貼り合わせすることも可能となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項8記載の発明は、請求項5乃至7い
ずれかに記載のケナフ茎片含有合成樹脂成形体の製造方
法において、前記所定温度が120℃〜200℃である
ことを特徴とする合成樹脂成形体の製造方法である
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【発明の効果】請求項1乃至に記載の発明によれば、
乾燥ケナフ茎片と合成樹脂との混合物をモールド成形し
たことにより、中空部を必要とすることなく軽量化が図
れ、高剛性なアスペクト比の高い合成樹脂成形体を得る
ことができる。特に、ケナフ茎片を粉砕処理等も行わず
用いるので、粉粒体状物質に比べ低密度、高剛性なもの
となる。また、靱皮部と木質部を分離した後に腐敗させ
ることもなく、充分に乾燥させて乾燥ケナフ茎片を得る
ため、天然材特有の臭気(腐敗臭等)が発生することも
ない。特に、乾燥ケナフ茎片又は他材からなる炭を混合
すると、好適に異臭を取り除くことができる。また、炭
の含有量を増加させることにより、脱臭効果を備える合
成樹脂成形体を得ることができる。廃材となるケナフも
利用できるためリサイクル効果もある。ここで得られた
ケナフ茎片含有合成樹脂成形体は、自動車のデッキボー
ド、バスのフロアー等、また、住宅建材としては壁、断
熱材等の軽量や剛性が必要とされる分野に好適に利用で
きる他、種々の形状にも成形可能であるため、広い用途
に利用できる請求項5乃至に記載の発明によれば、
上記ケナフ茎片含有合成樹脂成形体を好適に得ることが
できる
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 103:00 B29K 103:00 105:16 105:16 201:00 201:00 C08L 97:02 C08L 97:02 101:00 101:00 Fターム(参考) 2B260 AA20 BA02 BA18 CC10 CD02 CD07 DA01 EA11 EB05 4F071 AA02 AA03 AA14 AA22 AA41 AA50 AA53 AA73 AH03 AH07 BB03 BC03 4F204 AB11 AB18 AB19 FA01 FB01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥ケナフ茎片と溶融状態の合成樹脂との
    混合物をモールド成形したことを特徴とするケナフ茎片
    含有合成樹脂成形体。
  2. 【請求項2】前記乾燥ケナフ茎片を80〜50重量%及
    び前記合成樹脂を20〜50重量%含有することを特徴
    とする請求項1記載のケナフ茎片含有合成樹脂成形体。
  3. 【請求項3】前記混合物に前記乾燥ケナフ茎片又は他材
    からなる炭を混合し、モールド成形したことを特徴とす
    る請求項1記載のケナフ茎片含有合成樹脂成形体。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3いずれかに記載のケナフ茎
    片含有合成樹脂成形体において、前記乾燥ケナフ茎片に
    代えて小竹茎片を混合したことを特徴とする合成樹脂成
    形体。
  5. 【請求項5】乾燥ケナフ茎片と、溶融状態の合成樹脂と
    を混合する工程と、 前記乾燥ケナフ茎片と前記合成樹脂の混合物をモールド
    成形用熱型に供給する工程と、 前記混合物の供給時又は供給終了後に、前記熱型を閉じ
    て所定圧力で型締めする工程と、 前記熱型を前記所定圧力において所定時間保持し、基本
    形状の成形と同時に前記乾燥ケナフ茎片と前記合成樹脂
    の一体化を行う工程と、 前記所定時間経過後、前記熱型を開いて前記混合物を脱
    型する工程と、 からなることを特徴とするケナフ茎片含有合成樹脂成形
    体の製造方法。
  6. 【請求項6】前記混合する工程において、前記混合物に
    前記乾燥ケナフ茎片又は他材からなる炭を混合すること
    を特徴とする請求項5記載のケナフ茎片含有合成樹脂成
    形体の製造方法。
  7. 【請求項7】前記混合する工程の前に、所定温度でケナ
    フ茎片を乾燥する工程を備えたことにより、前記乾燥ケ
    ナフ茎片を得ることを特徴とする請求項5又は6記載の
    ケナフ茎片含有合成樹脂成形体の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項5乃至7いずれかに記載のケナフ茎
    片含有合成樹脂成形体の製造方法において、前記乾燥ケ
    ナフ茎片に代えて小竹茎片を混合することを特徴とする
    合成樹脂成形体の製造方法。
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