JPH0510432A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

Info

Publication number
JPH0510432A
JPH0510432A JP3185754A JP18575491A JPH0510432A JP H0510432 A JPH0510432 A JP H0510432A JP 3185754 A JP3185754 A JP 3185754A JP 18575491 A JP18575491 A JP 18575491A JP H0510432 A JPH0510432 A JP H0510432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
pressure
valve
shift
friction engagement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3185754A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiaki Baba
文章 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP3185754A priority Critical patent/JPH0510432A/ja
Publication of JPH0510432A publication Critical patent/JPH0510432A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧制御回路における所定の摩擦締結要素へ
の作動圧の供給路にシャトルボールと固定オリフィスと
でなるワンウェイオリフィスが設けられた自動変速機に
おいて、上記摩擦締結要素に作動圧が供給される変速時
に、上記作動圧供給路内に作動油が充満しているか、空
気が存在するかに拘わらず、常に一定のタイミングで作
動圧が供給されるようにする。 【構成】 サーボピストンのリリースポート45cに作
動圧を供給するライン117にシャトルボール66aと
固定オリフィス66bとでなるワンウェイオリフィス6
6が設置されている構成において、上記ライン117の
下流部から3−2タイミングバルブ88に通じるドレン
ライン147を分岐し、上記リリースポート45cに作
動圧が供給される変速時に、所定時間の間、3−2タイ
ミングバルブ88で上記ライン117がドレンされるよ
うにソレノイドバルブ90を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機の変速制御装
置、特に油圧制御回路における所定の作動圧供給路にシ
ャトルボールを用いたワンウェイオリフィスが設けられ
ている自動変速機の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車に搭載される自動変速機
は、トルクコンバータと変速歯車機構とを組合せ、この
変速歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ等の
複数の摩擦締結要素の選択的作動により切換えて、所定
の変速段に自動的に変速するように構成したもので、こ
の種の自動変速機には、上記各摩擦締結要素に対する油
圧の給排を制御する油圧制御回路が設けられる。この油
圧制御回路は、具体的には、オイルポンプの吐出圧を所
定のライン圧に調整するレギュレータバルブと、手動操
作によってレンジを切換えるマニュアルバルブと、運転
状態に応じて作動して上記各摩擦締結要素に通じる油路
を切換えることにより、複数の摩擦締結要素を選択的に
作動させる複数のシフトバルブと、その他の補助的な作
用を行う各種のバルブとで構成され、特に近年において
は、例えば特開昭62−246652号公報に示されて
いるように、上記シフトバルブをソレノイドバルブによ
って駆動することにより、変速制御を運転状態に適合さ
せてより高精度に行うようにする場合がある。
【0003】ところで、この種の自動変速機において
は、所定の変速時に複数の摩擦締結要素の締結状態を同
時に切換えるように設定されることがある。例えば、1
〜4速の自動変速が可能とされた自動変速機において、
3速及び4速で締結される摩擦締結要素と、2速及び4
速で締結される摩擦締結要素とが備えられている場合、
2−3シフトアップ変速時に、前者の摩擦締結要素が締
結され且つ後者の摩擦締結要素が解放されることにな
る。その場合に、この2,4速で締結される摩擦締結要
素の油圧アクチュエータとしては、上記公報にも示され
ているように、締結用油圧の供給により締結され、且つ
この締結用油圧が供給されていても解放用油圧が供給さ
れれば解放されるように構成されたものが用いられるこ
とがあり、この場合、上記の2−3シフトアップ変速時
には、3,4速で締結される摩擦締結要素に締結用油圧
が供給されると同時に、2,4速で締結される摩擦締結
要素には解放用油圧が供給されることになる。
【0004】そして、このように2つの摩擦締結要素に
締結用及び解放用油圧をそれぞれ供給して、一方を締結
し且つ他方を解放する場合、解放用油圧の供給が速すぎ
ると、一方の摩擦締結要素が締結される前に他方の摩擦
締結要素が解放されて、変速歯車機構が一時的にニュー
トラル状態となり、そのため、エンジンの所謂空吹きが
発生することになる。そこで、上記解放用油圧の供給路
に、その供給方向にのみ絞り機能を有するワンウェイオ
リフィスを設け、解放用油圧の供給ないし解放側の摩擦
締結要素の解放動作を多少遅らせるようにすることがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記2−3
シフトアップ変速時における解放用油圧の供給時のよう
に、所定の変速時に作動圧がワンウェイオリフィスを介
して供給される場合、このワンウェイオリフィスとし
て、油路の構成上等の理由で、図7に示すようなシャト
ルボールを用いたものが使用されることがある。このワ
ンウェイオリフィスは、同図に実線で示すように作動油
の供給方向Xに対しては通路Aを閉じ、鎖線で示すよう
に作動油の排出方向Yに対しては通路Aを閉じるシャト
ルボールBと、これに並列に配置されたされた固定オリ
フィスCとで構成され、摩擦締結要素Dへの作動圧の供
給時に固定オリフィスCを介することにより、該作動油
を緩やかに供給するようにしたものであるが、このワン
ウェイオリフィスを用いる場合、当該通路内が作動油で
充満されているか、或いは該通路内に空気が存在するか
によって作動圧の供給タイミングがばらつくことにな
る。
【0006】つまり、該通路が作動油で充満されている
場合は、作動圧を供給しても作動油の流れは殆ど生じな
いから、シャトルボールBが通路Aを確実に閉じないこ
とになり、そのため、ワンウェイオリフィスとしての絞
り機能が利用されることなく、作動圧が図8に符号aで
示すように摩擦締結要素に急激に供給されることにな
る。また、通路内に空気が存在する場合には、その空気
が完全に排出されるまで、油圧が上昇しないため、同図
に符号bで示すように、摩擦締結要素への作動圧の供給
が遅れることになり、該作動圧の供給タイミングが、符
号a,bで示す範囲でばらつくことになるのである。
【0007】そして、このようなばらつきが、前述の2
−3シフトアップ変速時における解放用油圧の供給路で
発生すると、符号aで示す供給が速い場合には変速歯車
機構が一時的にニュートラル状態となってエンジンの空
吹きが発生し、逆に符号bで示す該解放用油圧の供給が
遅れた場合には、2つの摩擦締結要素が共に締結される
時期が生じて、上記変速歯車機構の所謂ダブルロックに
よる大きな変速ショックが発生するのである。
【0008】本発明は自動変速機における上記のような
問題に対処するもので、油圧制御回路における所定の摩
擦締結要素への作動圧供給路に、シャトルボールと固定
オリフィスとが並列に配置されて作動圧の供給方向に対
してのみ絞り機能を有するワンウェイオリフィスが設け
られている場合に、該供給路による作動圧の供給タイミ
ングのばらつきを解消し、もって変速時におけるエンジ
ンの空吹きや変速歯車機構のダブルロックによる大きな
変速ショックの発生等の不具合を防止することを課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る自動変速機の変速制御装置においては
次のような手段を用いる。
【0010】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、変速歯車機構の動力伝達経路を切
換える複数の摩擦締結要素と、これらの摩擦締結要素に
対する作動圧の給排を制御する油圧制御回路とを有し、
且つ該油圧制御回路における所定の摩擦締結要素への作
動圧供給路に、固定オリフィスと作動圧の供給方向に対
して通路を閉じるシャトルボールとを並列に配置してな
るワンウェイオリフィスが設けられた自動変速機におい
て、上記作動圧供給路におけるワンウェイオリフィスの
下流側に排圧手段を設け、且つ上記所定摩擦締結要素に
作動圧が供給される変速時に、上記排圧手段を所定時間
だけ排圧動作させる制御手段を備えたことを特徴とす
る。
【0011】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、第1発明と同様に、変速歯車機構の動力
伝達経路を切換える複数の摩擦締結要素と、これらの摩
擦締結要素に対する作動圧の給排を制御する油圧制御回
路とを有し、且つ該油圧制御回路における所定の摩擦締
結要素への作動圧供給路に、第1発明と同様のワンウェ
イオリフィスが設けられていると共に、該油圧制御回路
に、変速時における摩擦締結要素への作動圧の給排タイ
ミングを制御するタイミングバルブが備えられている自
動変速機において、上記作動圧供給路におけるワンウェ
イオリフィスの下流側から上記タイミングバルブに排圧
通路を導くと共に、上記所定摩擦締結要素に作動圧が供
給される変速時に、上記タイミングバルブにおける排圧
通路が接続されたポートを所定時間だけドレンさせるよ
うに該タイミングバルブを作動させる制御手段を備えた
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、第1発明及び第2発明の
いずれにおいても、所定の摩擦締結要素への作動圧の供
給時に、該作動圧の供給路におけるワンウェイオリフィ
スより下流側の部分が、制御手段による排圧手段もしく
はタイミングバルブの排圧動作により、所定時間だけド
レンされることになる。そのため、上記作動圧供給路が
作動油で充満されている場合にも、所定時間の間、作動
油の流れが発生して、ワンウェイオリフィスのシャトル
ボールが確実に閉じることになり、また、該通路内に空
気が存在する場合には、所定時間の間にその空気が完全
に排出されることになる。したがって、いずれの場合に
も、当該作動圧が固定オリフィスを介して一定のタイミ
ングで摩擦締結要素に供給されることになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0014】まず、図1によりこの実施例に係る自動変
速機の機械的構成を説明すると、この自動変速機10
は、主たる構成要素として、トルクコンバータ20と、
該コンバータ20の出力により駆動される変速歯車機構
30と、該機構30の動力伝達経路を切換えるクラッチ
やブレーキ等の複数の摩擦締結要素41〜46及びワン
ウェイクラッチ47,48とを有し、これらにより走行
レンジとしてのD,S,L,Rの各レンジと、Dレンジ
での1〜4速、Sレンジでの1〜3速、Lレンジでの1
〜2速とが得られるようになっている。
【0015】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され且つ変速機ケ
ース11にワンウェイクラッチ24を介して支持されて
トルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース21
とタービン23との間に設けられ、該ケース21を介し
てエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロック
アップクラッチ26とで構成されている。そして、上記
タービン23の回転がタービンシャフト27を介して上
記変速歯車機構30側に出力されるようになっている。
ここで、上記エンジン出力軸1にはタービンシャフト2
7内を貫通するポンプシャフト12が連結され、該シャ
フト12により変速機後端部に備えられたオイルポンプ
13が駆動されるようになっている。
【0016】一方、上記変速歯車機構30はラビニョ型
プラネタリギヤ装置で構成され、上記タービンシャフト
27上に遊嵌合された小径のスモールサンギヤ31と、
該サンギヤ31の後方において同じくタービンシャフト
27上に遊嵌合された大径のラージサンギヤ32と、上
記スモールサンギヤ31に噛合された複数個のショート
ピニオンギヤ33と、前半部が該ショートピニオンギヤ
33に噛合され且つ後半部が上記ラージサンギヤ32に
噛合されたロングピニオンギヤ34と、該ロングピニオ
ンギヤ34及び上記ショートピニオンギヤ33を回転自
在に支持するキャリヤ35と、ロングピニオンギヤ34
の前半部に噛合されたリングギヤ36とで構成されてい
る。
【0017】そして、上記タービンシャフト27とスモ
ールサンギヤ31との間に、フォワードクラッチ41と
第1ワンウェイクラッチ47とが直列に介設され、また
これらのクラッチ41,47に並列にコーストクラッチ
42が介設されていると共に、タービンシャフト27と
キャリヤ35との間には3−4クラッチ43が介設さ
れ、さらに該タービンシャフト27とラージサンギヤ3
2との間にリバースクラッチ44が介設されている。ま
た、上記ラージサンギヤ32とリバースクラッチ44と
の間にはラージサンギヤ32を固定するバンドブレーキ
でなる2−4ブレーキ45が設けられていると共に、上
記キャリヤ35と変速機ケース11との間には、該キャ
リヤ35の反力を受け止める第2ワンウェイクラッチ4
8と、キャリヤ35を固定するローリバースブレーキ4
6とが並列に設けられている。そして、上記リングギヤ
36が出力ギヤ14に連結され、該出力ギヤ14から差
動装置を介して左右の車輪(図示せず)に回転が伝達さ
れるようになっている。
【0018】ここで、上記各クラッチやブレーキ等の摩
擦締結要素41〜46及びワンウェイクラッチ47,4
8の作動状態と変速段との関係をまとめると、表1に示
すようになる。
【0019】
【表1】 次に、図2により上記各摩擦締結要素41〜46のアク
チュエータに対して油圧を給排する油圧制御回路50に
ついて説明する。ここで、上記各アクチュエータのう
ち、2−4ブレーキ45の油圧アクチュエータ45aは
アプライポート45bとリリースポート45cとを有す
るサーボピストンで構成され、アプライポート45bの
みに油圧が供給されているときに2−4ブレーキ45を
締結し、両ポート45b,45cとも油圧が供給されて
いないとき及び両ポート45b,45cとも油圧が供給
されているときに、2−4ブレーキ45を解放するよう
になっている。また、その他の摩擦締結要素41〜4
4,46のアクチュエータは通常の油圧ピストンで構成
され、油圧が供給されたときに当該摩擦締結要素を締結
するようになっている。
【0020】この油圧制御回路50には、主たる構成要
素として、図1に示すオイルポンプ13からメインライ
ン100に吐出された作動油の圧力を所定のライン圧に
調整するレギュレータバルブ51と、手動操作によって
レンジンの選択を行うマニュアルバルブ52と、変速段
に応じて作動して各摩擦締結要素(アクチュエータ)4
1〜46に対する油圧の給排を行う1−2,2−3,3
−4の各シフトバルブ53,54,55とが備えられて
いる。
【0021】上記マニュアルバルブ52は、メインライ
ン100からライン圧が導入される入力ポートeと、第
1〜第4出力ポートa〜dとを有し、スプールの移動に
より、上記入力ポートeが、Dレンジ及びSレンジでは
第1,第2出力ポートa,bに、Lレンジでは第1,第
3出力ポートa,cに、またRレンジでは第4出力ポー
トdにそれぞれ連通されるようになっている。そして、
各出力ポートa〜dには、それぞれ第1〜第4出力ライ
ン101,102,103,104が接続されている。
【0022】また、上記1−2,2−3,3−4シフト
バルブ53,54,55は、いずれもスプールをスプリ
ング(図示省略)により図面上、右側に付勢した構成
で、これらのスプールの右側にパイロットポート53
a,54a,55aが設けられている。そして、1−2
シフトバルブ53のパイロットポート53aには、上記
メインライン100から導かれた第1パイロットライン
105が、2−3,3−4シフトバルブ54,55のパ
イロットポート54a,55aには上記第1出力ライン
101からライン106を介して分岐された第2,第3
パイロットライン107,108がそれぞれ接続されて
いると共に、これらのパイロットライン105,10
7,108には、それぞれ変速用の第1,第2,第3ソ
レノイドバルブ56,57,58が設置されている。こ
れらのソレノイドバルブ56〜58は、それぞれONの
ときに当該パイロットライン105,107,108を
ドレンさせて、各対応するシフトバルブ53〜55のパ
イロットポート53a〜55a内のパイロット圧を排出
することにより、スプールを図面上、右側に位置させ、
またOFFのときに上記パイロットポート53a〜55
aに各パイロットライン105,107,108からパ
イロット圧を導入させて、スプールをそれぞれ左側に位
置させるようになっている。
【0023】ここで、これらのソレノイドバルブ56〜
58は、後述するコントロールユニットからの信号によ
り当該自動車の車速とエンジンのスロットル開度とに応
じて予め設定されたマップに基いてON,OFFされ、
これに伴って各シフトバルブ53〜55のスプールの位
置が切換って各摩擦締結要素41〜46に通じる油路が
切換ることにより、これらの摩擦締結要素41〜46が
表1に示す組合せで締結され、これにより変速段が運転
状態に応じて切換えられるようになっている。そして、
その場合の各変速段と各ソレノイドバルブ56〜58の
ON,OFFの組合せパターンとの関係は表2に示すよ
うに設定されている。
【0024】
【表2】 一方、上記マニュアルバルブ52における各出力ポート
a〜dに接続された第1〜第4出力ライン101〜10
4のうち、D,S,Lの各前進レンジでメインライン1
00に連通される第1出力ライン101からは上記ライ
ン106が分岐され、このライン106がフォワードク
ラッチラインとされて、ワンウェイオリフィス59を介
してフォワードクラッチ41に導かれている。したがっ
て、D,S,Lレンジで、フォワードクラッチ41が常
時締結されることになる。ここで、上記フォワードクラ
ッチライン106には、ライン109を介してフォワー
ドクラッチ締結時の緩衝用のN−Dアキュムレータ60
が接続されている。
【0025】また、第1出力ライン101は上記1−2
シフトバルブ53に導かれ、上記第1ソレノイドバルブ
56がONとなってスプールが右側へ位置した時にサー
ボアプライライン110に連通し、固定オリフィス61
を介してサーボピストン45aのアプライポート45b
に至る。したがって、D,S,Lレンジで第1ソレノイ
ドバルブ56がONのとき、即ちDレンジでの2,3,
4速、Sレンジの2,3速、及びLレンジの2速で、上
記アプライポート45bに油圧(サーボアプライ圧)が
導入され、リリースポート45cに油圧(サーボリリス
圧)が導入されていないときに2−4ブレーキ45が締
結される。なお、上記サーボアプライライン110に
も、ライン111を介して2−4ブレーキ締結時の緩衝
用の1−2アキュムレータ62が接続されている。
【0026】また、D,Sレンジでメインライン100
に連通する上記第2出力ライン102は、2−3シフト
バルブ54に導かれている。そして、該ライン102
は、第2ソレノイドバルブ57がOFFで2−3シフト
バルブ54のスプールが左側に位置するときに、3−4
クラッチライン112に連通する。そして、このライン
112はさらにワンウェイオリフィス63を介して3−
4クラッチ43に至る。したがって、D,Sレンジで第
2ソレノイドバルブ67がOFFのとき、即ちDレンジ
の3,4速、及びSレンジの3速で3−4クラッチ43
が締結されることになる。
【0027】ここで、上記3−4クラッチライン112
におけるワンウェイオリフィス63の下流側からはドレ
ンライン113が分岐され、固定オリフィス64を介し
て3−4シフトバルブ55に導かれ、第3ソレノイドバ
ルブ58がONで3−4シフトバルブ55のスプールが
右側に位置するときに、さらにライン114に連通して
2−3シフトバルブ54に導かれる。そして、第2ソレ
ノイドバルブ57もONで2−3シフトバルブ14のス
プールが右側に位置するとき、即ちDレンジの1,2速
やSレンジの1速で該ドレンライン113が2−3シフ
トバルブ54のドレンポートに連通される。なお、上記
3−4クラッチライン112には、ライン115を介し
て3−4クラッチ作動時の緩衝用の2−3アキュムレー
タ65が接続されている。
【0028】また、上記3−4クラッチライン112か
ら分岐されたライン116が3−4シフトバルブ55に
導かれ、第3ソレノイドバルブ58がOFFで該3−4
シフトバルブ55のスプールが左側に位置するときにサ
ーボリリースライン117に連通する。このライン11
7は、油圧の供給方向に絞り機能を有するワンウェイオ
リフィス66と油圧の排出方向に絞り機能を有するワン
ウェイオリフィス67とを介してサーボピストン45a
のリリースポート45cに至る。したがって、D,Sレ
ンジで第2,第3ソレノイドバルブ57,58がともに
OFFの時、即ちDレンジの3速及びSレンジの3速
で、サーボピストン45aのリリースポート45cにサ
ーボリリース圧が導入され、2−4ブレーキ45が解放
される。
【0029】さらに、上記サーボリリースライン117
の2つのワンウェイオリフィス66,67の間から分岐
されたライン118は、コーストコントロールバルブ6
8、ワンウェイオリフィス6及びシャトルボールを用い
た切換えバルブ70を介してコーストクラッチライン1
19に通じ、コーストクラッチ42に至っている。そし
て、上記コーストコントロールバルブ68は、上記ライ
ン118内の油圧によって該ライン118を開させ、し
たがって、サーボリリースライン117内に油圧が導入
されるDレンジの3速及びSレンジの3速でコーストク
ラッチ42が締結される。一方、上記第3ソレノイドバ
ルブ58がOFFで3−4シフトバルブ55のスプール
が左側に位置し、且つ第2ソレノイドバルブ57がON
で2−3シフトバルブ54のスプールが右側に位置する
ときに、上記フォワードクラッチライン106が、その
分岐ライン120、3−4シフトバルブ55、ライン1
21及び2−3シフトバルブ54を介してライン122
に連通する。このライン122は、ワンウェイオリフィ
ス71及び上記切換えバルブ70を介してコーストクラ
ッチライン119に通じ、したがって、コーストクラッ
チ42は、第2ソレノイドバルブ57がONで、第3ソ
レノイドバルブ58がOFFのとき、即ちSレンジの2
速及びLレンジの1,2速でも締結される。
【0030】また、マニュアルバルブ52によりLレン
ジでメインライン100に連通される第3出力ライン1
03は、ローレデューシングバルブ72を介してワンウ
ェイオリフィス73を有するライン123に通じ、さら
にシャトルボールを用いた切換えバルブ74及びライン
124を介して1−2シフトバルブ53に導かれてい
る。そして、このライン124は、第1ソレノイドバル
ブ56がOFFで1−2シフトバルブ53のスプールが
左側に位置するときにローリバースブレーキライン12
5に連通し、ローリバースブレーキ46に至る。したが
って、Lレンジで第1ソレノイドバルブ56がOFFの
とき、即ちLレンジの1速でローリバースブレーキ46
が締結される。
【0031】さらに、Rレンジでメインライン100に
連通する第4出力ライン104は、該ライン104から
分岐されたライン126、ワンウェイオリフィス75、
上記切換えバルブ74、ライン124及び1−2シフト
バルブ53を介して上記ローリバースブレーキライン1
25に連通する一方、リバースクラッチライン127と
なってリバースクラッチ44に至る。したがって、Rレ
ンジでは、常にローリバースブレーキ46とリバースク
ラッチ44とが締結される。ここで、上記ライン126
におけるワンウェイオリフィス75と切換えバルブ74
との間から分岐されたライン128がリバースクラッチ
締結時の緩衝用のN−Rアキュムレータ76に導かれて
いる。
【0032】また、この油圧制御回路50には、図1に
示すトルクコンバータ20内のロックアップクラッチ2
6を作動させるためのロックアップシフトバルブ77
と、該ロックアップシフトバルブ77を介して上記トル
クコンバータ20へ供給される油圧を調整するロックア
ップコントロールバルブ78とが備えられている。
【0033】上記ロックアップシフトバルブ77及びロ
ックアップコントロールバルブ78には、レギュレータ
バルブ51から導かれたリリーフバルブ79を有するコ
ンバータライン129が接続されていると共に、ロック
アップシフトバルブ77の一端のパイロットポート77
aには、メインライン100からライン105を介して
導かれた第1パイロットライン130が接続され、また
ロックアップコントロールバルブ78の一端のパイロッ
トポート78aには、同じくメインライン100からソ
レノイドレデューシングバルブ80及びライン131を
介して導かれた第2パイロットライン132が接続され
ている。
【0034】そして、上記第1パイロットライン130
にロックアップ用のソレノイドバルブ81が、第2パイ
ロットライン132は同じくロックアップ用のデューテ
ィソレノイドバルブ82がそれぞれ設置され、ソレノイ
ドバルブ81がONのときにロックアップシフトバルブ
77のスプールが右側に位置することにより、上記コン
バータライン129がトルクコンバータ20内に通じる
コンバータインライン133に連通し、これにより、該
トルクコンバータ20の内圧が高まってロックアップク
ラッチ26が締結される。また、上記ソレノイドバルブ
81がOFFとなってロックアップシフトバルブ77の
スプールが左側に移動すれば、ロックアップコントロー
ルバルブ78との間に設けられたライン134がロック
アップ解放ライン135に連通する。その場合に、第2
パイロットライン132からロックアップコントロール
バルブ78のパイロットポート78aに導入されるパイ
ロット圧が上記デューティソレノイドバルブ82によっ
て調整されることにより、上記コンバータライン129
から導入される油圧が調整されて上記ライン134に出
力され、これがロックアップ解放圧として、ロックアッ
プシフトバルブ77及びロックアップ解放ライン135
を介してトルクコンバータ20内のロックアップ解放室
に導入される。これにより、ロックアップクラッチ26
が完全解放状態もしくは所定のスリップ状態に制御され
るようになっている。
【0035】さらに、この油圧制御回路50には、上記
レギュレータバルブ51によって調整さるライン圧の制
御用として、プレッシャモデュレータバルブ83、該バ
ルブ作動用のデューティーソレノイドバルブ84、及び
カットバックバルブ85が備えられている。
【0036】上記プレッシャモデュレータバルブ83に
は、上記ソレノイドレデューシングバルブ80からライ
ン131を介して一定圧に減圧された油圧が導入される
と共に、上記デューティソレノイドバルブ84によって
調整されたパイロット圧がスプールの一端に導入される
ことにより、そのパイロット圧に応じたモデュレータ圧
をライン136に生成するようになっている。その場合
に、上記デューティソレノイドバルブ84のデューティ
率はエンジンの出力に応じて設定され、したがって、上
記モデュレータ圧もエンジンの出力に対応することにな
る。そして、このモデュレータ圧が上記ライン136を
介してレギュレータバルブ51の増圧ポート51aに導
入されることにより、該バルブ51で調整されるライン
圧がエンジンの出力に対応することになる。
【0037】また、上記カットバックバルブ85には、
上記モデュレータ圧をレギュレータバルブ51に供給す
るライン136から分岐されたライン137が導かれて
いると共に、第1、第2のパイロットポート85a,8
5bが設けられ、第1のパイロットポート85aには、
上記変速用の第1ソレノイドバルブ56がOFFのとき
に発生されるパイロット圧がライン138を介して導入
され、また、第2のパイロットポート85bには、ワン
ウェイオリフィス71及び切換えバルブ70を介してコ
ーストクラッチライン119に通じるライン122から
ライン139を介してコーストクラッチ締結用の油圧が
パイロット圧として導入されるようになっている。そし
て、両パイロットポート85a,85bのいずれにも油
圧が導入されていないとき、即ちDレンジの2〜4速、
及びSレンジの3速で、スプールが左側に位置して上記
モデュレータ圧のライン137がレギュレータバルブ5
1の減圧ポート51bに通じるライン140に連通す
る。したがって、上記の変速段でライン圧が減圧される
ことになる。
【0038】以上の構成に加えて、この油圧制御回路5
0には、各変速時における油圧の給排タイミングの調整
用として、バイパスバルブ86、2−3タイミングバル
ブ87、及び3−2タイミングバルブ88が備えられて
いる。
【0039】上記バイパスバルブ86は、3−4クラッ
チライン112に設けられたワンウェイオリフィス63
をバイパスするバイパスライン141上に設けられ、上
記3−4クラッチライン112のワンウェイオリフィス
63より下流の3−4クラッチ圧がスプールの一端に、
上記プレッシャモデュレータバルブ83で生成されたモ
デュレータ圧がライン137からライン142を介して
スプールの他端にそれぞれ導入され、これにより、3−
4クラッチ圧が所定値以上に上昇してモデュレータ圧に
打ち勝ったときにスプールが左側に移動し、このとき、
上記バイパスライン141を遮断するようになってい
る。したがって、3−4クラッチ圧は、供給開始時には
バイパスライン141により速かに供給されるが、その
後はワンウェイオリフィス63によって供給が緩やかに
なり、このようにして2−3シフトアップ変速時におけ
る3−4クラッチ43の締結タイミングが調整され、ま
たそのタイミングがエンジンの出力に応じて変更される
ことになる。
【0040】また、上記2−3タイミングバルブ87
は、サーボリリースライン117上の油圧供給方向に絞
り機能を有するワンウェイオリフィス66をバイパスす
るバイパスライン143上に設けられ、スプールの一端
に上記3−4クラッチライン112からライン113を
介して3−4クラッチ圧が、中央部に上記モデュレータ
圧のライン136が分岐されたライン144を介して該
モデュレータ圧がそれぞれ導入されるようになってい
る。そして、3−4クラッチ圧が十分に上昇してモデュ
レータ圧に打ち勝てば、スプールが右側に移動して上記
バイパスライン143を開通させるようになっている。
したがって、サーボリリース圧は、当初はワンウェイオ
リフィス66により緩やかに、3−4クラッチ圧が上昇
すれば速やかに供給されることになり、またその切換え
がエンジンの出力に応じて調整されることになる。
【0041】さらに、上記3−2タイミングバルブ88
は、サーボアプライライン110上の固定オリフィス6
1をワンウェイオリフィス89を介してをバイパスする
第1バイパスライン145と、上記3−4クラッチ圧の
ドレンライン113における固定オリフィス64をバイ
パスする第2バイパスライン146とに跨って設けら
れ、また、上記サーボリリースライン117の下流部か
ら分岐されたドレンライン147が接続されている。そ
して、スプールの一端にメインライン100からライン
148を介して導かれたパイロットライン149が接続
され、該ライン149にタイミング調整用のソレノイド
バルブ90が設けられている。
【0042】この3−2タイミングバルブ88は、上記
ソレノイドバルブ90の作動により、1−2シフトアッ
プ変速時及び3−2シフトダウン変速時に上記第1、第
2バイパスライン145,146を開通、遮断して、こ
れらの変速時における油圧の給排タイミングを調整し、
また、2−3シフトアップ変速時におけるサーボリリー
ス圧の供給タイミングを調整する。
【0043】つまり、1−2シフトアップ変速時には、
まず、ソレノイドバルブ90がONとなってスプールが
右側に位置することにより、第1バイパスライン145
を連通させて、サーボアプライ圧をサーボピストン45
aのアプライポート45bに速かに供給すると共に、変
速開始時から所定時間が経過したときに上記ソレノイド
バルブ90がOFFとなってスプールが左側に移動する
ことにより上記第1バイパスライン145を遮断し、こ
れにより、変速動作の後半では、上記サーボアプライ圧
を固定オリフィス61を介してサーボピストン45aの
アプライポート45bに緩やかに供給する。
【0044】また、3−2シフトダウン変速時には、変
速開始時に、まずソレノイドバルブ90がOFFとなっ
てスプールが左側に位置することにより第2バイパスラ
イン146を開通させ、その後、ソレノイドバルブ90
がONとなってスプールが右側に移動することにより、
該第2バイパスライン146を遮断する。そのため、3
−4クラッチ圧は、変速動作の前半は第2バイパスライ
ン146により速やかに排出され、後半はドレンライン
113上の固定オリフィス64によって緩やかに排出さ
れることになる。
【0045】さらに、この3−2タイミングバルブ88
は、2−3シフトアップ変速時にサーボリリース圧の供
給タイミングを制御するのであるが、この点は後に詳細
に説明する。
【0046】なお、この油圧制御回路50に備えられた
変速用の第1〜第3ソレノイドバルブ56〜58、ロッ
クアップ用ソレノイドバルブ81、タイミング調整用ソ
レノイドバルブ90、ロックアップ用デューティソレノ
イドバルブ82及びライン圧調整用デューティソレノイ
ドバルブ84は、図3に示すようにコントロールユニッ
ト200によって制御されるようになっている。そし
て、このコントロールユニット200には、当該自動車
の車速を検出する車速センサ201からの信号と、エン
ジンのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ
202からの信号と、当該自動変速機に備えられたシフ
トレバーのポジション(レンジ)を検出するシフト位置
センサ203からの信号等が入力され、これらの信号に
基づいて、運転状態に応じた変速段の制御、ロックアッ
プクラッチ26の制御、ライン圧の制御及び変速時にお
ける摩擦締結要素の作動タイミングの制御等を行うよう
になっている。
【0047】次に、本案が特徴とする2−3シフトアッ
プ変速時におけるサーボリリース圧の供給時の制御につ
いて図4〜図6を用いて説明する。
【0048】図4は、図2の油圧制御回路50における
本案の特徴部に係る部分を拡大して示すもので、前述の
ように、3−4シフトバルブ55からサーボピストン4
5aのリリースポート45cに至るサーボリリースライ
ン117上に、作動圧の供給方向に対して通路を閉じる
シャトルボール66aと、これに並列に配置された固定
オリフィス66bとでなるワンウェイオリフィス66が
設置されている。また、上記サーボリリースライン11
7の下流部から分岐されたドレンライン147が3−2
タイミングバルブ88に導かれ、タイミング調整用ソレ
ノイドバルブ90のON動作により、上記ドレンライン
147が該3−2タイミングバルブ88のドレンポート
88aに連通されるようになっている。
【0049】また、図5のフローチャートは、上記コン
トロールユニット200による2−3シフトアップ変速
時の動作を示すもので、次にこのフローチャートに従っ
て本案の作用を説明する。
【0050】まず、コントロールユニット200は、ス
テップS1で、変速用の第1〜第3ソレノイドバルブ5
6〜58に対して、前述の表2に示す3速時のソレノイ
ドパターン、即ち、第1ソレノイドバルブ56がON、
第2、第3ソレノイドバルブ57,58がOFFのパタ
ーンとなるように信号を出力する。これにより、前述の
ように、油圧制御回路50においては、2−3シフトバ
ルブ54から3−4クラッチライン112を介して3−
4クラッチ43に作動油が供給されると同時に、この作
動油は、ライン116を介して3−4シフトバルブ55
に供給され、サーボリリースライン117にも吐出され
る。そして、この作動油は、上記のシャトルボール66
aを用いた供給方向に絞り機能を有するワンウェイオリ
フィス66と、供給方向には絞り機能を有しない通常の
ワンウェイオリフィス67を介して、サーボピストン4
5aのリリースポート45cに向けて供給される。
【0051】このとき、コントロールユニット200
は、図5のステップS2で内蔵したタイマを起動すると
共に、ステップS3で、タイミング調整用ソレノイドバ
ルブ90をONにする信号を出力する。そして、ステッ
プS4で予め設定された所定時間が経過したか否かを判
定し、この所定時間が経過するまで、上記ソレノイドバ
ルブ90をON状態に保持する。そのため、上記所定時
間の間、油圧制御回路50においては、サーボリリース
ライン117から分岐されたドレンライン147が3−
2タイミングバルブ88のドレンポート88aに連通
し、上記サーボリリースライン117に吐出された作動
油が、サーボピストン45aのリリースポート45cに
供給されることなく、上記ドレンライン147及び3−
2タイミングバルブ88を介して排出されることにな
り、3−4シフトバルブ55からライン117,147
を介して3−2タイミングバルブ88のドレンポート8
8aに至る経路に作動油の流れが発生することになる。
【0052】これにより、図6に符号aで示すように、
3−4クラッチ圧の立ち上がり時から所定時間Tが経過
するまで、サーボリリース圧の立ち上りが遅れることに
なるが、その場合において、上記サーボリリースライン
117におけるシャトルボール66aを用いたワンウェ
イオリフィス66より下流側の部分に作動油が充満して
いたときには、上記の作動油の流れによってシャトルボ
ール66aが確実に閉じることになる。また、該サーボ
リリースライン117内に空気が充満していた場合に
は、この空気が完全に排出されることになる。
【0053】そして、上記所定時間Tが経過すれば、コ
ントロールユニット200は、図5のステップS5で、
上記ソレノイドバルブ90をOFFにするように信号を
出力し、これに伴って上記3−2タイミングバルブ88
のドレンポート88aが閉じられる。そのため、図6に
符号bで示すように、所定時間Tが経過した後、作動油
が上記ワンウェイオリフィス66の固定オリフィス66
bを通ってサーボピストン45aのリリースポート45
cに供給され、サーボリリース圧が比較的緩やかに立ち
上がることになるが、その場合に、上記のように、ワン
ウェイオリフィス66のシャトルボール66aが完全に
閉じており、またライン117内の空気が完全に排出さ
れているから、該サーボリリース圧の立ち上がりのタイ
ミングは、ライン117内の状況に拘わらず、常に一定
となる。
【0054】その後、コントロールユニット200は、
ステップS6で通常の制御に移行すると共に、油圧制御
回路50においては、2−3タイミングバルブ87がバ
イパスライン143を開通させることにより、図6に符
号cで示すように、サーボリリース圧の供給が促進され
る。
【0055】このようにして、2−3シフトアップ変速
時における2−4ブレーキ45の解放動作が常に所定の
タイミングで行われ、3−4クラッチ43の締結タイミ
ングとの関係が適切となって、該2−3シフトアップ変
速が常に良好に行われることになる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、所定の摩
擦締結要素への作動圧の供給路にシャトルボールを用い
たワンウェオリフィスが設けられている自動変速機の油
圧制御回路において、上記摩擦締結要素への作動圧の供
給時に、その供給路内に作動油が充満している場合に
も、空気が存在する場合にも、該作動圧が常に一定のタ
イミングで供給されることになる。これにより、当該摩
擦締結要素が締結もしくは解放される変速が良好に行わ
れ、特に、一つの摩擦締結要素が締結されると同時に他
の摩擦締結要素が解放される変速時に、後者の摩擦締結
要素の解放動作が相対的に速い場合のエンジンの空吹き
や、該動作が相対的に遅い場合の変速歯車機構のダブル
ロックによる変速ショック等が効果的に防止されること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る自動変速機の骨子図で
ある。
【図2】 同変速機の油圧制御回路図である。
【図3】 同変速機の制御システムを示すブロック図で
ある。
【図4】 図2の油圧制御回路の要部拡大図である。
【図5】 実施例の制御動作を示すフローチャート図で
ある。
【図6】 同実施例の作用を示すタイムチャート図であ
る。
【図7】 ワンウェイオリフィスの構造を示す該略図で
ある。
【図8】 従来の問題点の説明図である。
【符号の説明】
30 変速歯車機構 41〜46 摩擦締結要素 50 油圧制御回路 66 ワンウェイオリフィス 66a シャトルボール 66b 固定オリフィス 88 排圧手段(3−2タイミングバルブ) 147 排圧通路(ドレンライン) 200 制御手段(コントロールユニット)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速歯車機構の動力伝達経路を切換える
    複数の摩擦締結要素と、これらの摩擦締結要素に対する
    作動圧の給排を制御する油圧制御回路とを有し、且つ該
    油圧制御回路における所定の摩擦締結要素への作動圧供
    給路に、固定オリフィスと作動圧の供給方向に対して通
    路を閉じるシャトルボールとを並列に配置してなるワン
    ウェイオリフィスが設けられた自動変速機の変速制御装
    置であって、上記作動圧供給路におけるワンウェイオリ
    フィスの下流側に排圧手段が設けられ、且つ上記所定摩
    擦締結要素に作動圧が供給される変速時に、上記排圧手
    段を所定時間だけ排圧動作させる制御手段が備えられて
    いることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 変速歯車機構の動力伝達経路を切換える
    複数の摩擦締結要素と、これらの摩擦締結要素に対する
    作動圧の給排を制御する油圧制御回路とを有し、且つ該
    油圧制御回路に、変速時における摩擦締結要素への作動
    圧の給排タイミングを制御するタイミングバルブが備え
    られていると共に、該油圧制御回路における所定の摩擦
    締結要素への作動圧供給路に、固定オリフィスと作動圧
    の供給方向に対して通路を閉じるシャトルボールとを並
    列に配置してなるワンウェイオリフィスが設けられた自
    動変速機の変速制御装置であって、上記作動圧供給路に
    おけるワンウェイオリフィスの下流側から上記タイミン
    グバルブに排圧通路が導かれ、且つ上記所定摩擦締結要
    素に作動圧が供給される変速時に、上記タイミングバル
    ブにおける排圧通路が接続されたポートを所定時間だけ
    ドレンさせるように該タイミングバルブを作動させる制
    御手段が備えられていることを特徴とする自動変速機の
    変速制御装置。
JP3185754A 1991-06-29 1991-06-29 自動変速機の変速制御装置 Pending JPH0510432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3185754A JPH0510432A (ja) 1991-06-29 1991-06-29 自動変速機の変速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3185754A JPH0510432A (ja) 1991-06-29 1991-06-29 自動変速機の変速制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0510432A true JPH0510432A (ja) 1993-01-19

Family

ID=16176284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3185754A Pending JPH0510432A (ja) 1991-06-29 1991-06-29 自動変速機の変速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0510432A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013502549A (ja) * 2009-08-24 2013-01-24 上海華普国▲潤▼汽車有限公司 ハイブリッド変速機用液圧制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013502549A (ja) * 2009-08-24 2013-01-24 上海華普国▲潤▼汽車有限公司 ハイブリッド変速機用液圧制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3131302B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH0535784B2 (ja)
JPH0730832B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH0666364A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH0510432A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2918175B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
KR100310912B1 (ko) 자동변속기의제어장치
JP3299011B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3528228B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3135989B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2981911B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3133837B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2725032B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH04307169A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPS62233554A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2729814B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3115303B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3105558B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH0213184B2 (ja)
JP3113683B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH0276968A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JPH0617918A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3552303B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2915107B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2869203B2 (ja) 自動変速機の制御装置